JP2005093849A - Smt搭載機の部品装着段取り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】SMT(表面実装技術)によりプリント基板を生産するSMT搭載機の部品装着段取り方法に関し、SMT搭載部品の装着作業回数を減らし、効率良く段取り作業を行うことを可能にする。
【解決手段】SMT段取りシステム1−1は、SMT搭載1−2への部品装着の段取り処理を行う際に、今回使用する部品の情報、及び前回の段取り処理によりSMT搭載機1−2へ引当てた部品の情報を、搭載機管理データ1−4を参照して読み出し、今回、SMT搭載機1−2へ装着する部品のうち、既にSMT搭載機1−2に装着されている部品と同一の部品を現状のままSMT搭載機1−2へ引き当て、新たにSMT搭載機1−2に装着する必要がある部品のみに対して引当て処理を行い、新規部品の装着を指示する段取り指示書1−3を発行する。更に、複数種のプリント基板を一括して効率よく段取りし、また、部品切れを起こすことなく段取りを行う機能を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、SMT(Surface Mount Technology:表面実装技術)により、プリント基板の表面にLSIチップ等の電子部品を直接ハンダ付けするSMT搭載機の部品装着段取り方法に関し、SMT搭載部品の装着作業回数を減らし、効率良く段取り作業を行うためのSMT搭載機の部品装着段取り方法に関する。
SMT搭載機の部品装着段取り作業は、SMT段取りシステム(プログラム)によりSMT搭載機毎及びプリント基板の図番毎に発行される段取り指示書に従って、各SMT搭載機に引当てる部品のリールカートリッジを各SMT搭載機の搭載チャンネルに装着することにより行われる。
しかし、特に、多種少量のプリント基板をSMT搭載機により生産する場合、段取り作業回数が増大し、段取り作業が生産工程の大半を占め、SMT搭載機の稼動率に大きく影響する。そのため、各SMT搭載機の部品の引当て処理回数及び装着作業回数を減らすことにより、SMT搭載機の稼動率を高めることができる。
従来の段取り処理は、使用頻度の高い部品を予想し、STM搭載機におけるリールカートリッジ装着用の複数の搭載チャンネルの一部を、この使用頻度の高い部品のリールカートリッジ専用に割り当てて固定搭載チャンネルとしてSMT搭載機制御端末装置から搭載機管理データに予め登録し、SMT段取りシステムにより部品引当て処理を行うに際し、引当て部品が該固定搭載チャンネルの部品に該当する場合、その部品を固定搭載チャンネルに引当て、新規の部品を固定搭載チャンネル以外の任意搭載チャンネルに引当てて、STM搭載機制御用NCデータの作成及び段取り指示書の発行を行っていた。
図8及び図9に上記従来の段取り処理のフローチャート及びその具体例を示す。従来の段取り処理は、まずプリント基板の図番を選択し(ステップ8−1)、搭載機管理データから固定搭載チャンネルの部品情報の読み込み処理(ステップ8−2)、選択されたプリント基板の図番XXの使用部品情報の読み込み処理(ステップ8−3)を行う。
図9の(a)に固定搭載チャンネルの部品引当て情報の例を示す。同図に示す例では、1番から7番までのチャンネルを固定搭載チャンネルとし、該固定搭載チャンネルの1番に部品A、2番に部品B、3番に部品C、4番に部品D、5番に部品P、6番に部品Q、7番に部品Rを引当てている。また、同図の(b)は、図番XXのプリント基板に使用される部品一覧の例を示し、同図に示すように部品A,B,C,E,G,J,K,L,M,Nを使用するものとする。
図8に戻り、段取り処理の次のフローは、固定搭載チャンネルの部品引当て情報と、選択された図番XXの使用部品情報とを比較対照し、固定搭載チャンネルに引当てられている部品とそれ以外の新規の部品とに使用部品を分ける処理(ステップ8−4)を行う。図9の(c)に、固定搭載チャンネルに引当てられている部品とそれ以外の新規の部品とに分けたテーブルを示している。
次に、固定搭載チャンネルの部品引当て処理(ステップ8−5)を行い、図9の(d)に示す例のように、固定搭載チャンネル1〜7のうちのチャンネル1〜3に部品A〜Cを引当てる。次に、新規部品を固定搭載チャンネル以外の空いている任意搭載チャンネルに引当てる処理(ステップ8−6)を行い、図9の(e)に示す例のように、固定搭載チャンネル1〜7以外の空いている任意の搭載チャンネル8に部品E、搭載チャンネル9に部品G、搭載チャンネル10に部品J、搭載チャンネル11に部品K、搭載チャンネル12に部品Lを引当てる。
次に、図番XXのプリント基板に使用する部品の全てが搭載チャンネルに引当て可能かどうかを判定する(ステップ8−7)。図9に示した例の場合、固定搭載チャンネル以外の任意搭載チャンネル8〜12には全て部品が引当てられ、空きの任意搭載チャンネルがこれ以上存在しないため、部品M及びNを引当てることができない。
上述の判定(ステップ8−7)で引当て可能と判定された場合は、SMT搭載機を制御するNCデータを作成し、それをSMT搭載機へ送信する(ステップ8−8)とともに、各SMT搭載機に装着する部品を指示する段取り指示書を発行する(ステップ8−9)。上述の判定(ステップ8−7)で引当て不可能と判定された場合は、NCデータの作成及び段取り指示書の発行を行うことなく、段取り処理を終了する。
次に、従来の多図番一括段取り処理について説明する。図10及び図11に従来の多図番一括段取り処理のフローチャート及びその具体例を示す。従来の多図番一括段取り処理は、グループ化して一括で段取り処理を行うプリント基板の図番を選択して抜き取る(ステップ10−1)。抜き取った図番のプリント基板に使用する部品の種類の一覧を、搭載機管理データを参照して作成する(ステップ10−2)。
図11の(a)に選択された図番の使用部品の例の一覧を示す。同図に示すように、選択された図番01のプリント基板は、部品A,B,C,D,Eを使用し、図番02のプリント基板は、部品A,B,C,D,Fを使用し、図番03のプリント基板は、部品A,B,C,D,Gを使用し、図番04のプリント基板は、部品A,B,C,D,Hを使用し、図番05のプリント基板は、部品A,J,L,M,N,O,Pを使用するものとする。
次に、搭載機管理データ7−4を参照して、選択された図番の組合せ全体で使用される部品の種類の一覧を作成する。図11の(b)に該部品の種類の一覧を示す。同図に示すように、選択された図番の組合せ全体で使用される部品は、A,B,C,D,E,F,G,H,J,K,L,M,N,O,Pである。
次に、選択された組合せの図番(01,02,03,04,05)全体で使用される全種類の部品のリールカートリッジの装着に必要な搭載チャンネル数を算出する(ステップ10−3)。図11の(c)に、選択された組合せ図番(01,02,03,04,05)全体で使用される各部品のリールカートリッジの装着に必要なそれぞれの搭載チャンネル数とその総計搭載チャンネル数の例を示す。
そして、必要な部品搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数を越えているか否かを判定する(ステップ10−4)。必要な部品搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数以下であれば、SMT搭載機を制御するNCデータを作成し、それをSMT搭載機へ送信する(ステップ10−5)とともに、各SMT搭載機に装着する部品を指示する段取り指示書を発行する(ステップ10−6)。必要な部品搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数を越えている場合は、NCデータの作成及び段取り指示書の発行を行うことなく、段取り処理を終了する。
図11に示した例では、選択された組合せ図番の全体で使用される部品のリールカートリッジの装着に必要な搭載チャンネル数の総計は23であり、SMT搭載機の搭載可能チャンネル数は20であり、同図(d)に示すように、必要な部品搭載チャンネル数の総計23がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数20を越えているため、この選択された組合せの図番に対しては、部品引当てができないということになり、図番を選択し直して新たな組合せで多図番一括段取り処理をやり直さなければならない。
次に多枚数のプリント基板を生産する場合の従来の段取り処理について説明する。図12及び図13に従来の多枚数のプリント基板を生産する場合の段取り処理のフローとその具体例を示す。まず、プリント基板の図番を選択するとともにその生産枚数を入力する(ステップ12−1)。ここでは図番YY、枚数10とする。
搭載機管理データから図番YYの使用部品及び使用部品数の読み込み処理(ステップ12−2)を行う。図13の(a)に使用部品種及び使用部品数の例を示す。同図に示すように、部品Aは1枚当たり13個で10当たり130個、部品Bは1枚当たり13個で10当たり130個、部品Cは1枚当たり12個で10当たり120個、部品Dは1枚当たり4個で10当たり40個、部品Eは1枚当たり3個で10当たり30個、部品Fは1枚当たり3個で10当たり30個使用するものとする。
次に、SMT搭載機の部品搭載チャンネルへの部品引当て処理を行い、搭載チャンネル情報の作成を行う(ステップ12−3)。図13の(b)に搭載チャンネルへの各部品の引当ての例を示す。同図に示すように、搭載チャンネル1に部品A、搭載チャンネル2に部品B、搭載チャンネル3に部品C、搭載チャンネル4に部品D、搭載チャンネル5に部品E、搭載チャンネル6に部品Fを引当てたものとする。
上記の引当て情報を基に、SMT搭載機を制御するNCデータを作成し、それをSMT搭載機7−2へ送信する(ステップ12−4)とともに、各SMT搭載機に装填する部品を指示する段取り指示書を発行する(ステップ12−5)。
ここで、図13の(c)に示すように、部品Aのリールは5本有り、その5本のリールの各含有部品点数はそれぞれ20個、50個、50個、50個、50個であるとする。部品Bのリールは3本有り、その3本のリールの各含有部品点数はそれぞれ40個、50個、50個であるとする。以下、部品C〜Gのリールについては同図(c)に示すテーブルの通りの含有部品点数であるものとする。
段取り指示書に従って、SMT搭載機に各部品A〜Gのリールカートリッジを装着し、SMT搭載機を稼動させた場合、生産途中で部品切れが発生するため、図13の(c)に示す各リールを左側から順番に装着したものとすると、同図(d)に示す網掛け部のリールを装着し直して部品を補充する作業を行わなければならない。
本発明に関連するSMT搭載機についての先行技術文献として下記のものがある。
特開平10−34459号公報
上述した従来の固定搭載チャンネルを定めて部品引当てを行う段取り処理は、SMT搭載機の部品搭載チャンネルの数に限りがあるため、固定搭載チャンネルの数を多く取り過ぎると、新規な部品の引当てに必要な搭載チャンネル数が減少し、部品種の多いプリント基板の図番については、搭載チャンネル数の不足のため部品の引き当てができなくなるという問題があった。本発明は、SMT搭載機の搭載チャンネルに無駄なく効率よく部品を引当て、部品のリールカートリッジの脱着回数を減少させ、段取り作業の効率化を図り、SMT搭載機の稼動率を向上させることを目的とする。
また、複数のプリント基板の図番をグループ化して多図番一括段取り処理を行う場合、従来の段取り処理では、部品引当てに必要な搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数を超えてしまう場合、グループ化する図番の組み合わせを異なるものに選択し直して再度同様の段取り処理を繰り返して行う必要があった。本発明は多図番一括段取り処理を効率良く行うことを目的とする。
また、多枚数のプリント基板を生産する場合の従来の段取り処理では、1種の部品について1本のリールカートリッジを引当てて段取りを行っていたため、プリント基板の生産の途中で部品が不足した場合、SMT搭載機を一旦停止して部品の補充作業を行わなければならなかったが、本発明は部品補充作業回数を削減し、それによりSMT搭載機の停止回数を低減し、SMT搭載機の稼働率を向上させることを目的とする。
本発明のSMT搭載機の部品装着段取り方法は、(1)SMT搭載への部品装着の段取り処理において、前回の段取り処理によりSMT搭載機へ引当てた部品の情報を基に、今回SMT搭載へ装着する部品のうち、既にSMT搭載機に装着されている部品と同一の部品を現状のままSMT搭載機へ引き当て、新たにSMT搭載機に装着する必要がある部品のみに対して、SMT搭載機へ新たな引当て処理を行うものである。
また、(2)複数の種類の異なるプリント基板を組合せて生産する場合、該プリント基板の組合せに対するSTM搭載機への部品装着の一括段取り処理において、プリント基板の組合せ方について、組合せたプリント基板の全部品の装着に必要な搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数以下となるかどうかを調べ、必要な搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数以下となるプリント基板の組合せを選択し、該選択したプリント基板の組合せに対して使用部品をSTM搭載機へ引当てる処理を行うものである。
また、(3)前記プリント基板の組合せ方を調べて選択する際に、より多数のプリント基板から成る組合せを優先的選択することを特徴とするものである。
また、(4)複数のプリント基板を生産する場合、該プリント基板に対するSTM搭載機への部品装着の段取り処理において、複数のプリント基板の生産に必要な各部品のそれぞれの部品数を前もって算出し、部品ごとにそれぞれ必要な部品数を満たす複数の部品リールを同時に並べてSMT搭載機に引当てる段取り処理を行うものである。
本発明に寄れば、前回の段取り処理によりSMT搭載へ引当てた部品の情報を基に、今回SMT搭載へ装着する部品のうち、既にSMT搭載に装着されている部品と同一の部品を現状のままSMT搭載へ引き当て、新たにSMT搭載に装着する必要がある部品のみに対して、SMT搭載へ新たな引当て処理を行うことにより、SMT搭載への部品リールの脱着作業時間が減少し、また、少数の固定搭載チャンネルとの併用により、部品リールの脱着回数が減少するとともに部品リールの装着位置の誤り(掛違い)も減り、効率よく段取り作業を行うことができる。
また、複数の種類の異なるプリント基板を組合せて生産する場合、該プリント基板の組合せに対するSTM搭載機への部品装着の一括段取り処理を、プリント基板の組合せ方について、全部品の装着に必要な搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数以下となる組合せを自動的に調べて選択し、該選択したプリント基板の組合せに対して使用部品をSTM搭載機へ引当てる処理を行うことにより、複数の種類の異なるプリント基板を組合せて生産する段取り処理を効率良く行うことができる。
また、前記プリント基板の組合せ方を調べて選択する際に、より多数のプリント基板から成る組合せを優先的選択することにより、より多くのプリント基板を一まとめにして効率よく一括段取りを行うことができる。
また、複数のプリント基板を生産する場合、複数のプリント基板の生産に必要な各部品のそれぞれの部品数を前もって算出し、部品ごとにそれぞれ必要な部品数を満たす複数の部品リールを同時に並べてSMT搭載機に引当てる段取り処理を行うことにより、生産途中で部品の補充によるSMT搭載機の停止回数を低減することができ、SMT搭載機の稼動率を向上させることができる。
図1は本発明によるSMT搭載機の部品装着段取り作業の概要説明図である。同図において、SMT段取りシステム(プログラム)1−1は、搭載機管理データ1−4を基に、各SMT搭載機1−2に装着する部品の引き当て処理を行い、各SMT搭載機1−2を制御するNCデータを生成するとともに、各SMT搭載機1−2に装着する必要がある部品の情報を生成し、各SMT搭載機1−2に装着する部品を指示する段取り指示書1−3をSMT搭載機制御端末装置(図示省略)から印字出力して発行する。
上記の搭載機管理データ1−4は、
(i)各プリント基板の図番毎の使用部品仕様及び部品数、
(ii)各部品のリールカートリッジ毎の搭載チャンネル数(部品の大きさ等によりリールカートリッジの幅が異なるため、SMT搭載機1−2に装着する際に必要とされる搭載チャンネル数が部品毎に異なる。)
(iii)現在のSMT搭載機1−2に引き当てられている部品の引き当て状況の情報
等を含んでいる。
また、プリント基板の生産に必要な部品を管理する部品管理システム(プログラム)1−5を備え、該部品管理システム1−5は、部品の使用や流通に伴う部品リールの所在位置変更処理やリール部品数の変更処理等を行い、部品在庫管理データ1−6を管理・制御する。上述のSMT段取りシステム1−1は、この部品在庫管理データ1−6を参照して各SMT搭載機1−2の部品引き当て処理を行う。
上記の部品在庫管理データ1−6は、
(i)部品仕様毎のリール数及び部品数、
(ii)リールの所在位置の管理情報
等を含んでいる。
SMT搭載機1−2への部品装填の段取り作業は、SMT搭載機毎及びプリント基板の図番毎に発行される段取り指示書1−3に従って、各SMT搭載機1−2に装着する部品のリールカートリッジを各SMT搭載機1−2の搭載チャンネルに装着することにより行われる。
図2及び図3に本発明の第1の実施形態の段取り処理のフロー及びその具体例を示す。本発明の第1の実施形態の段取り処理は、新たに装着する部品を空いている搭載チャンネルに自由に引当て可能にするとともに、前回の段取り処理により既に装着さている部品をそのまま移動することなく引当てて段取り処理を行い、部品のリールカートリッジの脱着作業の軽減化を図ったものである。
本発明の第1の実施形態の段取り処理において、SMT搭載機に現状の段取り情報(現在装着されている部品の引当て情報)と、各図番のプリント基板に使用される部品の一覧の情報とが、搭載機管理データ1−4として登録されているものとする。本発明の段取り処理は、プリント基板の図番を選択し(ステップ2−1)、搭載機管理データ1−4から現状の部品引当て情報を読み(ステップ2−2)、また、搭載機管理データ1−4から図番XXの使用部品情報を読み込む処理(ステップ2−3)を行う。
図3の(a)に現状の部品引当て情報の具体例を示す。同図に示すように、搭載チャンネルの1番に部品A、2番に部品B、3番に部品C、4番に部品D、5番に部品E、6番に部品F、7番に部品G、8番に部品H、9番に部品I、10番に部品Jが現在引当てられているものとする。また、同図の(b)は、図番XXのプリント基板に使用される部品一覧を示し、同図に示すように部品A,B,C,E,G,J,K,L,M,Nを使用するものとする。
次に、現状の部品引当て情報と、選択された図番XXの使用部品情報とを比較対照し、使用部品を、既に装着されている部品を継続して使用可能な部品と、新規に装着する必要がある部品とに分ける処理(ステップ2−4)を行う。図3の(c)に、継続使用可能部品A,B,C,E,G,Jと新規装着部品K,L,M,Nとに使用部品を分けたテーブルを示している。
次に、継続使用可能部品を現状の従前通りの搭載チャンネルに引当てる処理(ステップ2−5)を行い、図3の(d)に示すように、搭載チャンネルの1番に部品A、2番に部品B、3番に部品C、5番に部品E、7番に部品G、10番に部品Jを引当てる。次に、新規装着部品を空いている搭載チャンネルに引当てる処理(ステップ2−6)を行い、図3の(e)に示すように、空いた搭載チャンネル4番に部品K、6番に部品L、8番に部品M、9番に部品Nを引当てる。この新たな部品引当て情報を搭載機管理データ1−4に登録する(ステップ2−7)。
上記の部品引当て情報を基に、SMT搭載機を制御するNCデータを作成し、それをSMT搭載機1−2へ送信する(ステップ2−8)とともに、各SMT搭載機に装着する部品を指示する段取り指示書を発行する(ステップ2−9)。新規に装着作業が必要な部品及びその搭載チャンネルは、図3の(f)のテーブルに丸印を付したもののみであり、図番XXの段取り指示書には図2に示すように、新規に装着作業が必要な搭載チャンネルの欄に*印等を付して明示する。作業者は、段取り指示書に*印等により指示された新規部品のみのリールカートリッジの入替えを行う。
次に、本発明の第2の実施形態による多図番一括段取り処理について説明する。図4及び図5に本発明の多図番一括段取り処理のフロー及びその具体例を示す。本発明の多図番一括段取り処理は、グループ化した図番の組合せについて、その全部の部品の装着に必要な搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数を超えた場合、その組合せ図番とは異なる組合せ図番を選択し直し、必要な搭載チャンネル数を調べ、できるだけ多数の図番から成り、かつ必要な搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数以下となる組み合わせを自動的に選択する段取り処理を行うものである。
本発明の多図番一括段取り処理は、まず、グループ化して一括段取りを行い得るプリント基板の図番を選択する(ステップ4−1)。搭載機管理データ1−4として、前もって各図番に使用される部品の一覧及び部品毎の必要な搭載チャンネル数を含む情報等が登録され、搭載機管理データ1−4から、選択された図番毎の部品一覧を取得する。
選択された図番及びその使用部品の一覧のテーブルを図5の(a)に示す。同図に示すように、図番01〜05が選択され、図番01は部品A〜E、図番02は部品A〜D,F、図番03は部品A〜D,G、図番04は部品A〜D,H、図番05は部品A,J,L〜Pを使用するものとする。
選択された図番に対して、その全ての組合せを生成する。図5の(b)に選択された図番の全ての組合せのテーブルを示す。同図に示すように、組合せる図番の数Nが5の場合、図番(01〜05)の組合せのみであるが、組合せ図番の数Nが4の場合、図番(01〜04)の組合せ、図番(01〜03,05)の組合せ、図番(01〜02,04〜05)の組合せ、図番(01,03〜05)の組合せ、図番(02〜05)の組合せ、の5通りの組合せが存在する。
組合せ図番の数Nが3の場合、5個の図番の中から3個の図番を抜き取る組合せ数が存在し、10通りの組合せが存在する。組合せ図番の数Nが2の場合、5個の図番の中から2個の図番を抜き取る組合せ数が存在し、この場合も10通りの組合せが存在する。組合せ図番個数Nが1の場合、5個の図番の中から1個の図番を抜き取る組合せ数が存在し、5通り存在する。
ここで、できるだけ多数の図番の組合せの一括段取り処理を優先させるため、組合せ図番の数Nが5(最大値、即ちグループ化対象として選択した図番の選択数)の組合せから順々に組合せ図番の数Nを減少させながら、各組合せについて全部品の引当てが可能かどうかを繰り返し調べる。その繰り返し処理を行うためのパラメータ(助変数)を設定する(ステップ4−2)。そして、この繰り返し処理で設定されたN個の図番の幾つかの組合せの中からその1つを順々に抜き取る処理を行う(ステップ4−3)。
抜き取った組合せの図番に使用される部品の種類の一覧を、搭載機管理データ1−4を参照して作成する(ステップ4−4)。図5の(c)に、図番(01,02,03,04,05)の組合せ(組合せ図番の数N=5)の使用部品と、図番(01,02,03,04)の組合せ(組合せ図番の数N=4)の使用部品と、図番(01,02,03,05)の組合せ(組合せ図番の数N=4)の使用部品についてその一覧を例示している。
次に、抜き取った組合せの図番に使用される部品の装着に必要な搭載チャンネルの総数を算出する(ステップ4−5)。図5の(d)に、図番(01,02,03,04,05)の組合せ(組合せ図番の数N=5)の使用部品に必要な搭載チャンネル総数23と、図番(01,02,03,04)の組合せ(組合せ図番の数N=4)の使用部品に必要な搭載チャンネル総数9と、図番(01,02,03,05)の組合せ(組合せ図番の数N=4)の使用部品に必要な搭載チャンネル総数21を例示している。
N個の図番の組合せの次の組合せを抜き取って同様の処理を繰り返すために、ステップ4−3の処理に戻し、N個の図番の組合せの全ての組合せについて同様の処理を繰り返し行うための処理(ステップ4−6)を行う。
次に、組合せ図番の数Nの各組合せについて、部品装着に必要な搭載チャンネル数がSTM搭載機の搭載可能チャンネル数を越えているか否かを判定する(ステップ4−7)。この判定により、組合せ図番の数Nの各組合せの何れも、部品装着に必要な搭載チャンネル数がSTM搭載機の搭載可能チャンネル数を越えている場合、組合せ図番の数Nを1つ減少させて同様の処理を繰り返すための処理を行う(ステップ4−8)。
上記ステップ4−7の判定で、組合せ図番の数Nの組合せの中に、部品装着に必要な搭載チャンネル数がSTM搭載機の搭載可能チャンネル数以下のものが存在すると判定された場合、その組合せの図番を多図番一括段取り処理対象の図番として選択する(ステップ4−9)。
そして、この選択した組合せの図番について多図番一括段取り処理を行い、STM搭載機のチャンネルへの部品引当て情報を作成する。この引当て情報を基に、SMT搭載機を制御するNCデータを作成し、それをSMT搭載機1−2へ送信する(ステップ4−10)とともに、各SMT搭載機に装填する部品を指示する段取り指示書を発行する(ステップ4−11)。
図5に示した具体例では、同図(d)に示すように、図番(01,02,03,04,05)の組合せ(組合せ図番が数N=5)の場合の使用部品に必要な搭載チャンネル総数23が、STM搭載機の搭載可能チャンネル数20を越えているため、次の組合せ図番の数N=4の組合せについて必要な搭載チャンネル総数を調べ、図番(01,02,03,04)の組合せの使用部品に必要な搭載チャンネル総数9がSTM搭載機の搭載可能チャンネル数20以下であることからこの組合せを選択し、同図(e)に示すような部品引当て情報を生成する。
段取り指示書には、図4に示すように、選択した図番毎に使用部品を*印で表示するとともに、各部品に引当てる搭載チャンネル番号を表示し、作業者はこの段取り指示書に従って、各搭載チャンネルにそれぞれ対応する部品のリールカートリッジを装着する。
次に、本発明の第3の実施形態による多枚数のプリント基板を生産する場合の段取り処理について説明する。本発明による多枚数のプリント基板を生産する場合の段取り処理は、生産に必要な部品数を前もって算出し、その部品数を満たす複数のリールカートリッジを搭載チャンネルに装着する段取りを行い、部品補充によるSMT搭載機の運転停止の回数を減少させるものである。
図6及び図7に本発明の多枚数のプリント基板を生産する場合の段取り処理のフローとその具体例を示す。まず、生産するプリント基板の図番を選択するとともにその生産枚数を入力する(ステップ6−1)。ここでは図番YY、枚数10とする。搭載機管理データ1−4として、各図番に使用される部品の一覧及び部品数量を含む情報が登録されているものとする。また、部品在庫管理データ1−6には、リール毎の含有部品点数を含む情報が登録されているものとする。
搭載機管理データ1−4から図番YYの使用部品の一覧及びプリント基板1枚当たりの使用部品数の読み込み処理(ステップ6−2)を行い、生産枚数分の部品毎の使用数の算出を行う。図7の(a)に図番YYの使用する部品種及び部品数の一覧を示す。同図に示すように、プリント基板1枚当たり部品Aを13個、部品Bを13個、部品Cを12個、部品Dを4個、部品Eを3個、部品Fを3個使用し、プリント基板10当たり部品Aを130個、部品Bを130個、部品Cを120個、部品Dを40個、部品Eを30個、部品Fを30個使用するものとする。
次に、部品在庫管理データ1−6から部品在庫管理情報を読込み(ステップ6−3)、リール毎の含有部品点数を取得する。図7の(b)に示すように、部品Aのリールは5本有り、その5本のリールの各含有部品点数はそれぞれ20個、50個、50個、50個、50個であるとする。部品Bのリールは3本有り、その3本のリールの各含有部品点数はそれぞれ40個、50個、50個であるとする。以下、部品C〜Gのリールについては同図(c)に示すテーブルの通りの含有部品点数であるものとする。
各部品について生産に必要な部品数に対して、その部品数を満たすために使用するリールを図7の(b)のテーブルを参照して算出し予約する(ステップ6−4)。即ち、図7の(c)に示すように、部品Aは130個使用するため、その数を満たす20個、50個、50個、50個の4本のリールを使用するものとして予約する。また、部品Bは130個使用するため、その数を満たす40個、50個、50個の3本のリールを使用するものとして予約する。部品C〜Fについても同様に使用数を満たすリールの本数を予約する。同図において、予約したリールに網掛けを施して表示している。
SMT搭載機に対して、同一部品種のリールでも生産に必要な複数のリールを搭載チャンネルに引当てて搭載チャンネル情報の作成を行う(ステップ6−5)。図7の(d)に複数の搭載チャンネルに同一種の部品を引当てた例を示す。この引当て情報を基に、SMT搭載機を制御するNCデータを作成し、それをSMT搭載機1−2へ送信する(ステップ6−6)。
SMT搭載機のNCデータについては、或る搭載チャンネルのリールカートリッジの部品が無くなった場合に、同種の部品の次のリールカートリッジから部品を供給するように切替る制御データを作成する。また、上記の引当て情報を基に、各SMT搭載機に装着する部品を指示する段取り指示書を発行する(ステップ6−7)。
本発明によるSMT搭載機の部品装着段取り作業の概要説明図である。 本発明の第1の実施形態による段取り処理のフローを示す図である。 本発明の第1の実施形態による段取り処理の具体例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による多図番一括段取り処理のフローを示す図である。 本発明の第2の実施形態による多図番一括段取り処理の具体例を示す図である。 本発明の第3の実施形態による多枚数のプリント基板を生産する場合の段取り処理のフローを示す図である。 本発明の第3の実施形態による多枚数のプリント基板を生産する場合の段取り処理の具体例を示す図である。 従来の段取り処理のフローチャートである。 従来の段取り処理の具体例を示す図である。 従来の多図番一括段取り処理のフローチャートである。 従来の多図番一括段取り処理の具体例を示す図である。 従来の多枚数のプリント基板を生産する場合の段取り処理のフローチャートである。 従来の多枚数のプリント基板を生産する場合の段取り処理の具体例を示す図である。
符号の説明
1−1 SMT段取りシステム
1−2 SMT搭載機
1−3 段取り指示書
1−4 搭載機管理データ
1−5 部品管理システム
1−6 部品在庫管理データ

Claims (4)

  1. SMT搭載機への部品装着の段取り処理において、
    前回の段取り処理によりSMT搭載機へ引当てた部品の情報を基に、今回SMT搭載機へ装着する部品のうち、既にSMT搭載機に装着されている部品と同一の部品を現状のままSMT搭載機へ引き当て、
    新たにSMT搭載機に装着する必要がある部品のみに対して、SMT搭載機へ新たな引当て処理を行うことを特徴とするSMT搭載機の部品装着段取り方法。
  2. 複数の種類の異なるプリント基板を組合せて生産する場合、該プリント基板の組合せに対するSTM搭載機への部品装着の一括段取り処理において、
    プリント基板の組合せ方について、組合せたプリント基板の全部品の装着に必要な搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数以下となるかどうかを調べ、
    必要な搭載チャンネル数がSMT搭載機の搭載可能チャンネル数以下となるプリント基板の組合せを選択し、
    該選択したプリント基板の組合せに対して使用部品をSTM搭載機へ引当てる処理を行うことを特徴とするSMT搭載機の部品装着段取り方法。
  3. 前記プリント基板の組合せ方を調べて選択する際に、より多数のプリント基板から成る組合せを優先的選択することを特徴とする請求項2に記載のSMT搭載機の部品装着段取り方法。
  4. 複数のプリント基板を生産する場合、該プリント基板に対するSTM搭載機への部品装着の段取り処理において、
    複数のプリント基板の生産に必要な各部品のそれぞれの部品数を前もって算出し、部品ごとにそれぞれ必要な部品数を満たす複数の部品リールを同時に並べてSMT搭載機に引当てる段取り処理を行うことを特徴とするSMT搭載機の部品装着段取り方法。
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