JP2005093227A - 燃料電池自動車用の熱交換器 - Google Patents

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正昭 田村
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勉 松崎
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Abstract

【課題】 純水導電率を上昇させることなく軽量化を図ることができる燃料電池自動車用の熱交換器を提供する。
【解決手段】 冷媒として純水を導入させるチューブ2と冷却フィンとを交互に積層したコア部5の両端にタンク部材6をそれぞれ設けた燃料電池自動車用の熱交換器1であって、各タンク部材6を低イオン溶出性樹脂にてそれぞれ形成した。低イオン溶出性樹脂からなるタンク部材6を使用することで、純水へのイオン溶出を抑えることができると共に、軽量化を図ることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば燃料電池自動車用の熱交換器に関し、詳細には、純水へのイオン溶出の抑制技術に関する。
例えば、駆動源として燃料電池を搭載した燃料電池自動車であるFCEV車(fuel cell electric vehicle)の冷却系には、電極等の導電性部材が燃料電池内部に多く存在するため、感電防止の観点より冷媒の導電性を低レベルにする必要があり、極めて導電性の小さい純水が使用されている。また、冷却系システムの構成部品としては、導電率を悪化させないようにするために極力ステンレスを使用し、熱交換器は軽量小型化のためにアルミニウムを使用するものが特許文献1に開示されている。
特開2001−167782号公報(第4頁及び第5頁、図1及び図2)
しかしながら、熱交換器をステンレスで形成した場合に較べるとアルミニウムで形成したものは軽量化が図れるものの更なる軽量化が望まれている。
ここで、内燃機関エンジン冷却系で使用される熱交換器(ラジエータ)では、タンク部材をポリアミド樹脂材(PA)で形成したものがあり、FCEV車の冷却系の熱交換器にもタンク部材をポリアミド樹脂材で形成することが考えられる。しかし、ポリアミド樹脂材にてタンク部材を形成すると、当該樹脂材がイオン溶出して純水導電率が上昇するため(図4参照)、このポリアミド樹脂は熱交換器には採用できない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、純水へのイオン溶出を抑制して純水導電率の上昇を抑え、且つ軽量化を図ることができる燃料電池自動車用の熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1の発明は、冷媒として純水が導入されるチューブと冷却フィンとを交互に積層したコア部の両端にタンク部材をそれぞれ設けた燃料電池自動車用の熱交換器であって、各タンク部材を低イオン溶出性樹脂にてそれぞれ形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の燃料電池自動車用の熱交換器であって、低イオン溶出性樹脂は、ポリフェニレンスルフィド樹脂であることを特徴とする。
ここで定義する低イオン溶出性樹脂は、材料自体からの純水へのイオン溶出が少ない樹脂材料をいう。低イオン溶出性樹脂の一例としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などのオレフィン系熱可塑性樹脂やポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリイミド樹脂(PI)などの熱可塑性のエンジニアリングプラスチックなどが挙げられる。この他、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ弗化ビニリデン(PVDF)、パーフロロアルキルビニルエーテル樹脂(PFA)などの樹脂も使用できる。中でも、ポリフェニレンスルフィド樹脂は、純水中へのイオン溶出性が低く、一般的物性強度、耐熱性、耐加水分解性などにおいて有利である。
請求項1に記載の発明によれば、タンク部材として低イオン溶出性樹脂を使用しているので、純水中へのイオン溶出が極めて少なく抑えられると共に、軽量化を図ることができる。以上により、純水導電率を上昇させることなく軽量化を図れる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は、本発明を燃料電池自動車用の熱交換器に適用したものである。
図1〜図5は本発明の一実施形態を示し、図1は熱交換器の正面図、図2はタンク部材の組み付け箇所の分解斜視図、図3は図1のA−A線断面図、図4は各種の樹脂材を純水に浸漬し、一定時間経過後の純水の導電率を示す図、図5は熱交換器1の製造方法の工程図である。
図1に示すように、燃料電池自動車に用いられる熱交換器1は、チューブ2と冷却フィン3が交互に積層され、これら積層体の両端に一対の座板4が配置されたコア部5と、このコア部5の両端に固定された一対のタンク部材6とから主に構成されている。
コア部5は、チューブ2、冷却フィン3及び座板4の互いの接触箇所がろう付けによって固定されている。チューブ2は、アルミニウム材より偏平長尺形状を有し、内部に純水の流路が形成されている。冷却フィン3は、アルミニウム材より波形状を有し、チューブ2内の純水と周囲通過の空気との熱交換を促進させる。
各座板4は、アルミニウム材より形成され、適当間隔に形成されたチューブ嵌合孔4a(図2、図3に示す)にチューブ2の端部を嵌合させている。そして、チューブ2や座板4の少なくとも純水の流路になる内面には樹脂コーテング層7(図3に示す)が形成されている。具体的には、チューブ2の内部流路の内面、チューブ2の端部の外面、座板4の内面などである。樹脂コーテング層7は、フェノール系、アクリル系、エポキシフェノール系等の熱硬化型有機樹脂からなる。
図2及び図3に詳しく示すように、各タンク部材6は、一面が開口された直方体形状を有し、この開口された端部側をパッキン8を介して座板4に突き当て、且つ、座板4の周縁部分を加締めることによって各座板4にそれぞれ固定されている。各タンク部材6にはパイプ10と車両取り付けナット11等の部品が一体成形によって付設されている。各タンク部材6は、低イオン溶出性樹脂を射出成形することによって形成されている。
低イオン溶出性樹脂としては、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)が使用され、その中にはガラス繊維や炭素繊維の補強材が10%〜50%含有されている。ガラス繊維からは若干イオン溶出があり、炭素繊維の方が望ましい。ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)は、図4に示すように、一定時間経過後の純水の導電率がポリアミド樹脂(PA)に対し数分の一以下を示し、純水中にほとんどイオン溶出しない。また、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)は、120℃以上の耐熱性を有し、燃料電池自動車の冷却系に使用しても問題がない。
また、パッキン8は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、シリコンゴム、ブチルゴム(IIR)、フッ素ゴム等のイオン溶出しない素材で形成されている。
次に、上記した燃料電池自動車用の熱交換器1の製造工程を説明する。図5に示すように、熱交換器1は、第1組み付け工程(ステップS1)、フラックス塗布工程(ステップS2)、ろう付け工程(ステップS3)、洗浄工程(ステップS4)、コーティング工程(ステップS5)、第2組み付け工程(ステップS11)が順次行われると共に、第2組み付け工程(ステップS11)で使用するタンク部材6を作成するタンク樹脂成形工程(ステップS10)が行われることによって製造される。
第1組み付け工程(ステップS1)では、アルミニウム材のチューブ2と、同じくアルミニウム材の冷却フィン3とを交互に積層し、この積層されたチューブ2の両端部にアルミニウム材からなる一対の座板4を組み付けてコア部5を仮組みする。各チューブ2の端部は各座板4のチューブ嵌合孔4aから外面に貫通された状態とされる。
フラックス塗布工程(ステップS2)では、上記コア部5にフラックス水溶液を流しかけたり、シャワーする。そして、このコア部5に熱風を吹きかけてフラックス水溶液の水分を除去し、これでフラックスの塗布が完了する。
ろう付け工程(ステップS3)では、上記コア部5を加熱処理して各チューブ2と各冷却フィン3と各座板4の互いの接触箇所をろう付けしてコア部5を固定する。
洗浄工程(ステップS4)では、例えば、上記コア部5を100℃の純水中に24時間浸漬することによりフラックスを除去する。
コーテング工程(ステップS5)では、フラックス除去したコア部5に対し、少なくとも純水の流路になる内面に樹脂コーテング液を塗布して樹脂コーテング層7を形成する。具体的には、コーテング工程は、塗布工程(ステップS6)、乾燥工程(ステップS7)及び焼き付け工程(ステップS8)を有している。
塗布工程(ステップS6)では、コーテング剤を所定の濃度で溶剤に希釈したコーテング液をコア部5内に充填した後、充填したコーテング液をコア部5内より排出することによってコア部5の内面にコーテング液を塗布する。乾燥工程(ステップS7)では、チューブ2が上下方向となる方向にコア部5を配置して常温で所定時間放置し、その後にチューブ2が水平方向となる方向にコア部5を配置して常温で所定時間放置することにより、コア部5の内面に塗布されたコーテング液を乾燥させる。焼き付け工程(ステップS8)では、焼き付け炉内にコア部5を入れてコア部5を焼成することによりコート剤をコア部5の内面に焼き付ける。
一方、タンク樹脂成形工程(ステップS10)では、補強材が含有されたポリフェニレンスルフィド樹脂を射出成形してタンク部材6を成形する。
第2組み付け工程(ステップS11)では、一対の座板4の外面にタンク部材6をパッキン8を介して組み付け、各座板4の周縁箇所を加締め加工してタンク部材6を固定する。以上により、熱交換器1の製造が完了する。
このように製造された熱交換器1は、一対のタンク部材6が樹脂材にて形成されているため、タンク部材6が軽量化される。また、コア部5の内面には樹脂コーテング層7が形成されているため、腐食が防止されると共に金属イオンの溶出がない。また、タンク部材6の内面からは、図4に示すように、純水中へのイオン溶出が極めて少なく抑えられる。以上より、純水導電率を上昇させることなく軽量化を図ることができる。
上記実施形態では、タンク部材6の低イオン溶出性樹脂としてポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)を使用したが、図4に示すように、オレフィン系のポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)を使用しても、ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂(PEEK)を使用しても良い。また、低イオン溶出樹脂としては、ポリ沸化ビニリデン樹脂(PVDF)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、パーフロロアルキルビニルエーテル樹脂(PFA)等があり、これらを使用しても良い。
上記実施形態では、タンク部材6の樹脂材に補強材を含有したので、タンク部材6としての所定の強度を得ることができる。
上記実施形態では、パッキン8をエチレンプロピレンゴム(EPDM)、シリコンゴム、ブチルゴム(IIR)、フッ素ゴム等のイオン溶出しない素材で形成したので、パッキン8から純水へのイオン溶出もないため、パッキン8による純水導電率の上昇も確実に抑制される。
本発明の一実施形態を示し、熱交換器の正面図である。 本発明の一実施形態を示し、タンク部材の組み付け箇所の分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、各種の樹脂材を純水に浸漬し、一定時間経過後の純水の導電率を示す図である。 本発明の一実施形態を示し、熱交換器の製造方法の工程図である。
符号の説明
1 熱交換器
2 チューブ
3 冷却フィン
5 コア部
6 タンク部材

Claims (2)

  1. 冷媒として純水が導入されるチューブ(2)と冷却フィン(3)とを交互に積層したコア部(5)の両端にタンク部材(6)をそれぞれ設けた燃料電池自動車用の熱交換器(1)であって、
    前記各タンク部材(6)を低イオン溶出性樹脂にてそれぞれ形成した
    ことを特徴とする燃料電池自動車用の熱交換器(1)。
  2. 請求項1記載の燃料電池自動車用の熱交換器(1)であって、
    低イオン溶出性樹脂は、ポリフェニレンスルフィド樹脂である
    ことを特徴とする燃料電池自動車用の熱交換器(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015098946A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 株式会社ティラド 燃料電池循環水用熱交換器

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