JP2005093188A - 導光板と面発光装置 - Google Patents

導光板と面発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005093188A
JP2005093188A JP2003323726A JP2003323726A JP2005093188A JP 2005093188 A JP2005093188 A JP 2005093188A JP 2003323726 A JP2003323726 A JP 2003323726A JP 2003323726 A JP2003323726 A JP 2003323726A JP 2005093188 A JP2005093188 A JP 2005093188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
guide plate
light guide
light source
emitting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003323726A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nakanishi
栄二 中西
Tomohiko Yamada
友彦 山田
Koichi Kunikata
孝一 国方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Chemical Industries Ltd filed Critical Nichia Chemical Industries Ltd
Priority to JP2003323726A priority Critical patent/JP2005093188A/ja
Publication of JP2005093188A publication Critical patent/JP2005093188A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

【課題】 発光面における出射光の面内均一性を向上させることができる面発光装置用導光板と面発光装置を提供する。
【解決手段】 互いに対向する第1の面と第2の面を有し、第1の端面又は該第1の端面に対向する第2の端面に設けられた光源から入力される光を、上記第1の面から出射する導光板において、上記導光板の第1の面及び/又は第2の面には、少なくとも光源の近傍に梨子地面を有する導光板である。上記梨子地面は、光源から入力される光の進行方向に形成されている。
【選択図】 図3

Description

近年、薄型化、低消費電力、振動などに強い液晶バックライトなどの面発光装置の需要がある。該面発光装置の用途は様々であり、携帯電話などは小型化であったり、ディスプレイ等は更なる大面積画面が要求される。
この面発光装置は、対向する主面を有する導光板の一端面から1又は2以上の光源からの光を入射してその導光板の一方の主面全体から光を出射させるように構成される。
すなわち、図8の平面図に示すように、外枠903に、第1の面と第2の面とを有し透過性樹脂からなる導光板901と、その導光板901の端面に対向するように設けられた光源902と、導光板の第2の面側に設けられた反射体(図示せず)とを有してなり、光源902からの光を導光板901の一方の主面全体から光を出射させる。
以上のように構成された面発光装置では、光源902から出力された光が導光板901を伝播されるにしたがって減少し、光源から離れるにしたがって光量が減少するので、反射面に光拡散ドットパターンを形成し均一な面発光を得ようとしている。この光拡散ドットパターンは光源から離れるにしたがって、ドットの密度又は各ドットの面積を順次増加させる等により、光拡散ドットが占める面積を順次増加させて発光面内における輝度の均一化を図っている。
特開平8−271893号公報
図9は、前記特開平8−271893号公報に開示された導光板反射面の光拡散ドットパターンを示す平面図であり、この例では、光源101から離れるにしたがって、ドット102の面積を順次大きくして、光源から離れるにしたがって光拡散ドットが占める面積の割合を順次増加させている。
しかしながら、図9に示す導光板では、光拡散ドットの配列に起因した輝線が発生するという問題点があった。また光拡散ドットパターンを形成するのに長時間を要するという問題点があった。大型導光板を形成する場合には、このような問題は顕著に現れる。
そこで、本発明は、輝線の発生を抑制できる面発光装置用導光板と、発光面からの均一な発光が可能である面発光装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明に係る導光板は、互いに対向する第1の面と第2の面を有し、第1の端面又は該第1の端面に対向する第2の端面に設けられた光源から入力される光を、上記第1の面から出射する導光板において、上記導光板の第1の面及び/又は第2の面には、少なくとも光源の近傍に梨子地面を有することを特徴とする。
これにより光源から導光板に入力された光は、光源の近傍における梨子地面で拡散されて色調むらや輝度むらが抑制される。また表面粗さ(Ra)を上記範囲に制御することで光源から離れた領域にまで光を伝播させることができる。更には再現性のよい面発光装置を提供することができる。また本件発明における表面粗さ(Ra)は、[JIS B 0601-1994]規格に準ずるものである。
上記光源とは導光板に光を入力するものであればよいが、所望の導光板の形状に対応させることが容易にできる点光源が好ましい。上記光源の近傍とは、導光板の光伝播方向の全長に対して、光源から1/3以内の範囲である。また上記光源の近傍とは、導光板の光伝播方向において、光源からの距離が、光源と光学的に接続される一端面の高さ(h)に対して5倍(5h)以内の領域であることが好ましい。該領域に形成された梨子地面での光拡散によって、輝線の発生を抑制し、また上記端面に光源を複数形成した場合に発生する光源間の暗部を低減することもできる。
上記梨子地面とは導光板の出射面や反射面において形成される連続的な凹凸傾斜面である。従来の導光板はドット同士の間隔が50〜250μm程度あるため、該ドット間には平坦部が存在する。該平坦部が光源側に多く存在すること等によって、特に光源付近に上記輝線が目立つ。それを解消するため、梨子地面には直線的に100μm以上、好ましくは50μm以上の平坦部が存在しない。ここで、平坦部とは表面粗さ(Ra)が0.05未満の範囲をいう。
本発明に係る上記導光板における上記梨子地面は、光源から入力される光の進行方向に形成されている。上記光の進行方向とは、光源から導光板に入力される光の光軸方向である。光軸方向の光量は高いため、上記梨子地面における光拡散による効果が顕著に現れる。
本発明に係る上記導光板における上記梨子地面における表面粗さ(Ra)は、0.05以上10.0以下である。該表面粗さ(Ra)の好ましい範囲は、0.1以上8.0以下である。更に好ましい範囲は、0.3以上5.0以下である。この範囲であれば、導光板の全面を発光面とし、該発光面からの均一な発光が可能となる。
本発明に係る上記導光板における上記梨子地面は、放電加工により形成される。放電加工によれば、梨子地面を短時間で形成することができる。これによって大型の導光板であっても量産化することができる。また放電加工によれば上記梨地面の全面または部分的にグラデーション形成することができる。これによって導光板の全面輝度をより均一にすることができる。
また上記梨子地面を導光板の第1の面や第2の面の全面に形成するだけでなく、部分的にパターン形成することや30μm以下の幅であっても形成することができる。さらには放電加工では、導光板の第1の面や第2の面における同一面で局所的に表面粗さ(Ra)が異なる梨地面を形成することができる。また本件発明では、第1の面と第2の面は両面を出射面とすることや、どちらか一方のみ出射面としてもよい。また上記梨子地面における表面粗さ(Ra)は、光源から入力される光の進行方向に従って減少している。これによって、輝線を抑制することができる。
本発明に係る導光板は、互いに対向する第1の面と第2の面を有し、第1の端面又は該第1の端面に対向する第2の端面に設けられた光源から入力される光を、上記第1の面から出射する導光板において、上記導光板の第1の面及び/又は第2の面における導光板の光伝播方向の全長に対して、光源から1/3以内の領域における表面粗さ(Ra)が0.05未満である領域の密度は20%以下であることを特徴とする。これによって、高輝度であって、輝度を均一とし、更に輝線の発生を抑制することができる。
本発明に係る上記導光板は、上記光源から1/3以内の領域における表面粗さ(Ra)は、0.05以上10.0以下である。上記光源から1/3以内の領域における表面粗さ(Ra)は、光源から入力される光の進行方向に従って減少している。これによって、光源近傍における輝線の発生を抑制することができる。
本発明に係る上記導光板の第1の面及び/又は第2の面には、ドットを有し、該ドットは、径が20μm〜200μmの範囲に設定された円形又は一辺が20μm〜200μmの範囲に設定された多角形である。
本発明に係る上記導光板における第1の面及び/又は第2の面には、凹凸パターンを形成している。該凹凸パターンは暗部等に局所的に形成することが好ましい。そのため、光源前であっても、表面粗さの条件によっては暗部となるため、この領域に凹凸パターンを形成することもできる。ここで凹凸パターンとは、凹部又は凸部の外周を円形や多角形とするものである。また該凹部又は凸部の底辺における外周で真円を形成した場合、真円の面積に換算した径は30〜200μmである。この範囲に径が形成されれば、輝度を向上させることができる。また凹部の深さ又は凸部の高さは10μm以上、好ましくは20μm以上とする。
上記光拡散ドットパターンを有する領域とは、上記凹部又は凸部を有する場合であれば、平坦部の密度が20%以上である領域をいう。光源間に生じる暗部に上記光拡散ドットパターンを形成することで、暗部の発光輝度を向上させることができ、発光面からの均一な発光が可能となる。
本発明に係る面発光装置は、発光ダイオードと、該発光ダイオードの発光面と端面で光学的に接続された導光板と、前記発光ダイオード及び導光板とを保持する筐体とを有する面発光装置であって、上記導光板が互いに対向する第1の面と第2の面を有し、該第1の面及び/又は第2の面には、少なくとも光源の近傍に梨子地面を有する。
本発明に係る面発光装置は、発光ダイオードと、該発光ダイオードの発光面と端面で光学的に接続された導光板と、前記発光ダイオード及び導光板とを保持する筐体とを有する面発光装置であって、上記導光板が互いに対向する第1の面と第2の面を有し、該第1の面及び/又は第2の面には、導光板の光伝播方向の全長に対して、光源から1/3以内の領域における表面粗さ(Ra)が0.05未満である領域の密度は20%以下である。
本発明に係る上記発光ダイオードは、LEDチップからの光を波長変換する蛍光物質を有する。この構造であれば、発光面からの発光を均一かつ高輝度で得ることができる。
上記光源を点光源とすれば、該光源と光学的に接続する端面には1または複数の切り欠き部を有することが好ましい。これによって光源からの光を効率よく導光板に入力するだけではなく、入力された光を導光板内で広範囲に広がるため暗部を低減することができる。
上記切り欠き部とは、錐体状、柱体状、又は錐体の頂点部を平面又は曲面で切り取った形状等である。ここで、錐体状とは、円錐・角錐のように、底面と、底面の外周と一定点(頂点)とを結ぶことによってつくられる曲面又は平面からなる形状のことであり、その頂点は導光板の端面上にあってもよいし、導光板端面の内側又は外側にあってもよい。又、柱体状とは円柱や角柱のように、底面から立てられた平行な母線によって囲まれた形状のことである。具体的には、三角錐や半円錐形状の切り欠き、半円錐台形状の切り欠き、半円柱や半三角柱形状の切り欠き等である(図7)。
また複数の切り欠きにより光入射面を構成する場合、切り欠きの形状は互いに異なっていてもよい。例えば、二つの平面からなる三角錐形状の切り欠き部を複数設ける場合、光源から遠ざかるに従って切り欠きの側壁の角度を変化させてもよい。
以上のように構成された切り欠き部を有する面発光装置においては、以下のような作用効果を有する。
例えば、三角柱形状の切り欠きであれば、端面に対して傾斜した二つの面(以下、第1傾斜面と第2傾斜面という。)を有しているので、第1傾斜面及び第2傾斜面に一定の角度(全反射角)より小さい入射角(光の進行方向と面の法線との成す角度)で入射した光は、その入射角に応じた屈折角で導光板の中に入射される。この時、第1傾斜面と第2傾斜面はそれぞれ端面に対して内側に傾斜しているので傾斜している分だけ、第1傾斜面と第2傾斜面から入力された光は導光板の側面方向に広がって導光板内を伝播する。
また、全反射角より大きい入射角で一方の第1傾斜面又は第2傾斜面に入射した光は、第1傾斜面又は第2傾斜面で全反射されて全反射された光はそれぞれ、他方の第2傾斜面又は第1傾斜面から導光板内に入力される。
上記切り欠き部から入力される光を発光ダイオードからの光とすれが、LEDチップからの青色光と蛍光物質で波長変換された黄色光に分光される場合がある。青色光と黄色光の屈折率が異なるからである。しかしながら、本発明では、上記梨地面において光源から入力された光は拡散されるため、分光された青色光と黄色光は混合され、この分光現象を実質的になくすことができる。
本発明に係る上記発光ダイオードは、LEDチップからの光と、蛍光物質からの光の混色光が発光可能としている。これにより、LEDチップからの光に限らず、白色光などの所望の光を均一な発光として得ることができる。これは大型の導光板においても効果がある。また、上記構成により僅かな色調むらが顕著に現れる白色などにおいても色調むらや輝度むらを抑制させた面発光装置とすることができる。
以上の構成により、本発明に係る上記導光板によれば、従来例に比較して発光面における出射光の面内均一性を向上させることができる面発光装置を提供できる。また、上記導光板を放電加工等で形成することで、生産性が大幅に向上する。しかも大型導光板の形成が可能となる。ここで大型導光板とは特に限定しないが、8インチ以上である。
以下、図2を参照しながら、本発明に係る実施形態の面発光装置の導光板について説明する。
本実施形態の導光板10の第1の面及び/又は第2の面には、光源20の近傍には少なくとも梨地面を有している。該梨地面は第1の面及び/又は第2の面の全体に形成されていてもよい。以下、第1の面を出射面、第2の面を反射面として示すが、本実施形態はこれに限定されない。また上記導光板の出射面の上にはレンズシート30や拡散シート(図示せず)を有するもの、反射面側に反射シート(図示せず)を有するものがある。ここで、上記レンズシート30は、梨子地面で拡散した光であって、さらに出射面から取り出される光に指向性を持たせることができるため好ましい。
図3には光源20を1つとした導光板10を示す。反射面における光源の近傍領域b、その他の領域c、暗部領域aがあり、少なくとも光源の近傍領域bを梨地面とする。また、暗部領域a、その他の領域cに梨地面を形成することもできる。
導光板の材料としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、非晶性ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ノルボルネン系樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)などが挙げられる。
導光板は、上記材料を金型に射出成形することで形成される。該金型には梨地面を有する形状が加工されている。加工方法としては、ブラスト加工法やエッチング加工法等があるが、放電加工が最も好ましい。放電加工で金型にパターン形状を形成するには以下の条件を適宜調整させる。放電加工の条件はパルス巾を1μsec〜200μsecとし、電流値を0.1〜20Aの範囲で変化させる。
その他の放電加工の条件としては、電極と金型との距離を0.5〜1000μm、好ましくは1〜100μmの範囲とする。電極と金型との距離を上記範囲で段々近づけ、また段々離すといった操作を行うことで上記出射面や反射面の梨子地面をグラデーション形状とすることができる。これにより、連続的に梨地面を形成した導光板を提供することができる。
上記梨子地面をグラデーション形状とするには、金型に対して電極を移動させる速度を0.1〜50mm/時間、好ましくは1〜10mm/時間とする。この範囲であれば大型導光板であっても連続した梨子地面を形成することができる。以上に示した条件で放電加工を行うことにより表面粗さ(Ra)を0.05〜10.0μmの範囲とすることができる。
上記電極は、鉄、銅、炭素、銀、黄銅、銅−タングステン、銀−タングステン等を用いる。
なお、上記導光板には出射面及び反射面に梨子地面を形成するものがある。その他には、出射面又は反射面のどちらか一方にのみ梨子地面を形成したものがある。また出射面又は反射面のどちらか一方に梨子地面を形成し、もう一方には光拡散ドットパターンを形成したものがある。
導光板の出射面や反射面に形成される梨子地面の表面粗さ(Ra)を部分的に変化させることができる。例えば、光源を複数とする場合、光源間の暗部領域a、光源の近傍領域b、その他の領域cにおいて表面粗さを変化させる(図4)。例えば、表面粗さの関係を暗部領域a<光源の近傍領域b<その他の領域cとすることでより発光均一となる。また暗部領域aを光拡散ドットパターンとして、光源の近傍領域b、その他の領域cを梨子地面とすることで面状に均一発光可能な導光板形状とすることもできる。
上記発光ダイオードには砲弾型発光ダイオードやSMD(Surface Mount Device)型発光ダイオードがある。薄型化にはSMD(Surface Mount Device)型発光ダイオードを利用することが好ましい。該発光ダイオードは点光源であるため1つに限らず複数個の光源としてもよい。また波長の異なる赤、緑、青の光源を載置することもできる。
本発明に用いられる発光ダイオードは、発光波長が550nm以下であれば一般式がInAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)であって、複数層が積層された半導体発光素子(LEDチップ)を用いる。半導体内の活性層を量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一量子井戸構造や多重量子井戸構造とすることで高輝度化が実現できる。
また、発光効率を向上させるなど所望のn型窒化物半導体を形成させる場合は、n型ドーパントとしてSi、Ge、Se、Te、C等を適宜導入することが好ましい。一方、p型窒化物半導体を形成させる場合は、p型ドーパントであるZn、Mg、Be、Ca、Sr、Ba等をドープさせる。窒化物半導体は、p型ドーパントをドープしただけではp型化しにくいためp型ドーパント導入後に、加熱やプラズマ照射等により低抵抗化させることが好ましい。
上記発光ダイオードは、複数層が積層された半導体素子の同一面側、又は対向面側に正負一対の電極を有し且つ上面や端面から発光した光を取り出せる構造であれば特に限定されない。
また上記発光ダイオードはLEDチップからの光を波長変換する蛍光物質を有する。ここで蛍光物質は、発光ダイオードの光を変換させるものであり、発光ダイオードからの光をより長波長に変換させるものが発光効率がよい。
上記蛍光物質の粒径は、中心粒径が6μm〜50μmの範囲が好ましく、より好ましくは15μm〜30μmであり、このような粒径を有する蛍光物質は光の吸収率及び変換効率が高く且つ励起波長の幅が広い。6μmより小さく蛍光物質は、比較的凝集体を形成しやすく、液状樹脂中において密になって沈降されるため、光の透過効率を減少させてしまう他、光の吸収率及び変換効率が悪く励起波長の幅も狭い。
(イットリウム・アルミニウム酸化物系蛍光物質)
本実施の形態で用いられる蛍光物質は、窒化物系半導体を発光層とするLEDチップから発光された光により励起されて発光し、セリウム(Ce)あるいはプラセオジウム(Pr)で付活されたイットリウム・アルミニウム酸化物系蛍光物質をベースとした蛍光体(YAG系蛍光体)とすることができる。具体的なイットリウム・アルミニウム酸化物系蛍光物質としては、YAlO:Ce、YAl12:Ce(YAG:Ce)やYAl:Ce、更にはこれらの混合物などが挙げられる。イットリウム・アルミニウム酸化物系蛍光物質にBa、Sr、Mg、Ca、Znの少なくとも一種が含有されていてもよい。また、Siを含有させることによって、結晶成長の反応を抑制し蛍光物質の粒子を揃えることができる。更に詳しくは、一般式(YzGd1-z3Al512:Ce(但し、0<z≦1)で示されるフォトルミネッセンス蛍光体や一般式(Re1-aSma3Re‘512:Ce(但し、0≦a<1、0≦b≦1、Reは、Y、Gd、La、Scから選択される少なくとも一種、Re’は、Al、Ga、Inから選択される少なくとも一種である。)で示されるフォトルミネッセンス蛍光体である。また所望に応じてCeに加えTb、Cu、Ag、Au、Fe、Cr、Nd、Dy、Co、Ni、Ti、Euらを含有させることもできる。
本発明のLEDにおいて、このようなフォトルミネッセンス蛍光体は、2種類以上のセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体や他の蛍光物質を混合させてもよい。YからGdへの置換量が異なる2種類のイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体を混合することにより、容易に所望とする色調の光を容易に実現することができる。
(窒化物系蛍光物質)
本発明で使用する蛍光物質は、一般式LSi(2/3X+4/3Y):Eu若しくはLSi(2/3X+4/3Y−2/3Z):Eu(Lは、Sr、Ca、SrとCaのいずれか。)で表される。一般式中、X及びYは、X=2、Y=5又は、X=1、Y=7であることが好ましいが、任意のものも使用できる。具体的には、基本構成元素は、Mnが添加された(SrCa1−XSi:Eu、SrSi:Eu、CaSi:Eu、SrCa1−XSi10:Eu、SrSi10:Eu、CaSi10:Euで表される蛍光体を使用することが好ましいが、この蛍光体の組成中には、Mg、Sr、Ca、Ba、Zn、B、Al、Cu、Mn、Cr及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種以上が含有されていてもよい。発光中心に希土類元素であるユウロピウム(Eu)を用いる。ユウロピウムは、主に2価と3価のエネルギー準位を持つ。
また赤味を帯びた光を発光する蛍光物質として、特に窒化物系蛍光体を使用するが、本発明においては、上述したYAG系蛍光体と赤色系の光を発光可能な蛍光体とを備える発光装置とすることも可能である。このような赤色系の光を発光可能な蛍光体は、波長が360〜600nmの光によって励起されて発光する蛍光体であり、例えば、YS:Eu、LaS:Eu、CaS:Eu、SrS:Eu、ZnS:Mn、ZnCdS:Ag,Al、ZnCdS:Cu,Al等が挙げられる。このようにYAG系蛍光体とともに赤色系の光を発光可能な蛍光体を使用することにより面発光装置の演色性を向上させることが可能である。
本発明の面発光装置に用いられる筐体とは、少なくとも発光ダイオードと導光板とを保持可能なものである。筐体は各種光拡散剤を含有した樹脂や金属など種々のものが好適に挙げられる。特に、発光ダイオードの光反射や放熱などを考慮してニッケル、鉄、銅などの金属、ステンレスなどの各種合金がより好適に用いられる。筐体の大きさや形状は導光体、発光ダイオードやスペースに合わせて種々選択できる。
(実施例1)
本発明の実施例1の導光板は、材料としてアクリル樹脂を用いる。該導光板の形成に用いる金型は、光源を15個載置した導光板とするために、該光源の前を三角柱の切り欠き部が8個並んだものが15カ所形成されるようにしてある。この導光板は8インチであって全長を120mmで形成する。上記金型は、導光板の反射面には放電加工により梨子地面が施されるように作製される。放電加工の条件としては、電流値を0.1〜2A、パルス巾を1〜100μsecの範囲で変化させる。上記条件で加工された金型に射出成形することで本実施例の導光板を形成する(図1)。該導光板には光源側から光の伝播方向にかけて表面粗さ(Ra)が減少しており、一定領域を過ぎてから再度表面粗さ(Ra)が増加している(図5)。また該導光板には、導光板から面状に光を取り出す出射面及び導光板に光を導入する端面を除いて反射シートを設置する。又、反射シートの設けられていない導光板の端面には、白色発光が可能な窒化物半導体からなる発光ダイオード15個を光源として配置する。こうして得られた面発光装置に電流を流すと、光が導光板の端面から入力され、導光板の出射面から面状に発光させることができる。形成された面発光装置は、一部が極端に明るい異常発光は認められず、ほぼ全面で6000cd/mとなる(図6)。
(実施例2)
導光板の材料としてポリカーボネートを使用し、導光板の端面に3つの三角錐が実施例1のように15カ所に形成されるような金型を用い、射出成形する。上述した以外は実施例1と同様にして、本発明の面発光装置を形成する。ここで得られる面発光装置は、実施例1と同等の特性を示す。
(実施例3)
実施例1において、光源に赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオードを用いてRGBの3原色光源を1つとして15カ所に載置させる。その他の条件は実施例1と同様にして、実施例3の面発光装置を形成する。この面発光装置はより高輝度でありながら、一部が極端に明るい異常発光は認められない面発光装置となる。
本発明は、光源からの光を発光面全体に広げて出力するための面発光装置の導光板とそのパターン作成方法に関する。前記導光板は、特に液晶バックライト、パネルメーター、表示灯や面発光スイッチ、照光式スイッチなどに用いられる。
本発明に係る実施形態の導光板の平面写真である。 本発明に係る実施形態の導光板の模式的断面図である。 本発明に係る実施形態の導光板の模式的平面図である。 本発明に係る実施形態の導光板の模式的平面図である。 本発明に係る一実施例の導光板の表面粗さを示すデータである。 本発明に係る一実施例の導光板の平均輝度を示すデータである。 本発明に係る実施形態の導光板の光源前の拡大図である。 一般的な面発光装置の平面図である。 従来の導光板の反射面に形成されたドットパターンの一例を示す平面図である。
符号の説明
10・・・導光板
20・・・光源
100・・・導光板
101・・・光源
102・・・ドット
901・・・導光板
902・・・発光ダイオード
903・・・外枠

Claims (13)

  1. 互いに対向する第1の面と第2の面を有し、第1の端面又は該第1の端面に対向する第2の端面に設けられた光源から入力される光を、上記第1の面から出射する導光板において、
    上記導光板の第1の面及び/又は第2の面には、少なくとも光源の近傍に梨子地面を有することを特徴とする導光板。
  2. 上記梨子地面は、光源から入力される光の進行方向に形成されている請求項1に記載の導光板。
  3. 上記梨子地面における表面粗さ(Ra)は、0.05以上10.0以下である請求項1または2に記載の導光板。
  4. 上記梨子地面は、放電加工により形成される請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の導光板。
  5. 上記梨子地面における表面粗さ(Ra)は、光源から入力される光の進行方向に従って減少している請求項4に記載の導光板。
  6. 上記導光板の第1の面及び/又は第2の面には、光拡散ドットパターンを形成している請求項1乃至5のうちのいずれか1つに記載の導光板。
  7. 互いに対向する第1の面と第2の面を有し、第1の端面又は該第1の端面に対向する第2の端面に設けられた光源から入力される光を、上記第1の面から出射する導光板において、
    上記導光板の第1の面及び/又は第2の面における導光板の光伝播方向の全長に対して、光源から1/3以内の領域における表面粗さ(Ra)が0.05未満である領域の密度は20%以下であることを特徴とする導光板。
  8. 上記光源の近傍における表面粗さ(Ra)は、0.05以上10.0以下である請求項7に記載の導光板。
  9. 上記光源の近傍における表面粗さ(Ra)は、光源から入力される光の進行方向に従って減少している請求項8に記載の導光板。
  10. 発光ダイオードと、該発光ダイオードの発光面と端面で光学的に接続された導光板と、前記発光ダイオード及び導光板とを保持する筐体とを有する面発光装置であって、
    上記導光板が互いに対向する第1の面と第2の面を有し、該第1の面及び/又は第2の面には、少なくとも光源の近傍に梨子地面を有する面発光装置。
  11. 発光ダイオードと、該発光ダイオードの発光面と端面で光学的に接続された導光板と、前記発光ダイオード及び導光板とを保持する筐体とを有する面発光装置であって、
    上記導光板が互いに対向する第1の面と第2の面を有し、該第1の面及び/又は第2の面には、導光板の光伝播方向の全長に対して、光源から1/3以内の領域における表面粗さ(Ra)が0.05未満である領域の密度は20%以下である面発光装置。
  12. 上記発光ダイオードは、LEDチップからの光を波長変換する蛍光物質を有する請求項10又は11に記載の面発光装置。
  13. 上記発光ダイオードは、LEDチップからの光と、蛍光物質からの光の混色光が発光可能な請求項12に記載の面発光装置。

JP2003323726A 2003-09-16 2003-09-16 導光板と面発光装置 Pending JP2005093188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003323726A JP2005093188A (ja) 2003-09-16 2003-09-16 導光板と面発光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003323726A JP2005093188A (ja) 2003-09-16 2003-09-16 導光板と面発光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005093188A true JP2005093188A (ja) 2005-04-07

Family

ID=34454700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003323726A Pending JP2005093188A (ja) 2003-09-16 2003-09-16 導光板と面発光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005093188A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007299692A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Nichia Chem Ind Ltd 導光体およびそれを用いた発光装置
JP2008251372A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nidec Copal Corp 面発光装置
JP2009129792A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Minebea Co Ltd 面状照明装置
JP2011040369A (ja) * 2009-06-01 2011-02-24 Skc Haas Display Films Co Ltd 方向変換膜システムのための導光板
JP7469678B2 (ja) 2022-01-20 2024-04-17 日亜化学工業株式会社 光学部材、複合光学部材、及び照明装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007299692A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Nichia Chem Ind Ltd 導光体およびそれを用いた発光装置
JP4736937B2 (ja) * 2006-05-02 2011-07-27 日亜化学工業株式会社 導光体およびそれを用いた発光装置
JP2008251372A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nidec Copal Corp 面発光装置
JP2009129792A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Minebea Co Ltd 面状照明装置
JP2011040369A (ja) * 2009-06-01 2011-02-24 Skc Haas Display Films Co Ltd 方向変換膜システムのための導光板
JP7469678B2 (ja) 2022-01-20 2024-04-17 日亜化学工業株式会社 光学部材、複合光学部材、及び照明装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8579466B2 (en) Illumination apparatus and methods of forming the same
US8727597B2 (en) Illumination apparatus with high conversion efficiency and methods of forming the same
US8215815B2 (en) Illumination apparatus and methods of forming the same
TWI312895B (en) Backlight module structure for led chip holder
JP4710835B2 (ja) 導光体およびそれを用いた面発光装置
US20130063964A1 (en) Illumination Apparatus with High Conversion Efficiency and Methods of Forming the Same
JP5193418B2 (ja) 液晶ディスプレイ
JP4264109B2 (ja) 発光装置
US8641254B2 (en) Illumination apparatus
US8461756B2 (en) Linear white light source, and backlight and liquid crystal display device using the same
KR100735148B1 (ko) 백라이트 장치용 광 여기 확산시트, 이를 이용한액정표시용 백라이트 장치
US8545721B2 (en) UV coating composition for LED color conversion
JP2006032902A (ja) 発光ダイオード及び発光ダイオードを有するバックライトモジュール
JP2006209076A (ja) 導光体およびそれを用いた面発光装置
JP2001028203A (ja) 面発光装置
JP2006253336A (ja) 光源装置
EP1589090A2 (en) Phosphor for phosphor-converted semiconductor light emitting device
JP2004241282A (ja) 面発光装置および面発光装置の製造方法
JP2008117879A (ja) 平面発光装置
JP2008108523A (ja) 照明装置及びこれを備える表示装置
JP3409666B2 (ja) 面状発光装置及びそれを用いたディスプレイ装置
JP2005353507A (ja) バックライト装置
JP2005093188A (ja) 導光板と面発光装置
JP2003249112A (ja) 面状発光装置及びそれを用いたディスプレイ装置
US20080170176A1 (en) Backlight Module Having Phosphor Layer and Liquid Crystal Display Device Using the Same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105