JP2003249112A - 面状発光装置及びそれを用いたディスプレイ装置 - Google Patents

面状発光装置及びそれを用いたディスプレイ装置

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JP2003249112A
JP2003249112A JP2003000738A JP2003000738A JP2003249112A JP 2003249112 A JP2003249112 A JP 2003249112A JP 2003000738 A JP2003000738 A JP 2003000738A JP 2003000738 A JP2003000738 A JP 2003000738A JP 2003249112 A JP2003249112 A JP 2003249112A
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栄二 中西
Akira Tsuchiuchi
彰 土内
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】発光素子を利用した面発光スイッチ、各種バッ
クライトや表示器などに用いられる面状発光装置などに
係わり、特に均一且つ高輝度に発光可能であって、有効
な発光面積を広くした面状発光装置などに関するもので
ある。 【解決手段】透光性を有する導光板101と、導光板101の
端面に光学的に接続された少なくとも1つの発光素子10
2とを有する面状発光装置である。特に、発光素子102
は、発光観測面側から見て導光板101の角に相当する隅
部で光学的に接続されている面状発光装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光素子を利用した
面発光スイッチ、各種バックライトや表示器などに用い
られる面状発光装置などに係わり、特に均一且つ高輝度
に発光可能であって、有効な発光面積を広くした面状発
光装置などに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、携帯電話、ノート型パソコンなど
各種携帯電子機器が急速に発達してきている。これに伴
って、電子機器の動作状態や画像情報等を表示出力する
高輝度ディスプレイ装置に対する社会の要求がますます
高まりを見せている。例えば、液晶を利用したディスプ
レイ装置は夜間や室内など外光の少ない環境下でも使用
できるように液晶装置とそのバックライト用の光源によ
り画像表示させてある。このようなディスプレイ装置に
用いられる面状発光装置には、冷陰極管と称される小型
の蛍光管が用いられることが多い。冷陰極管は導光板の
端面に配され端面から導入される白色光を導光板の裏面
に設けられた拡散部で面内に均一に拡散させる。これに
より線光源を面光源に変換させて使用してある。導光板
を用いた面状発光装置は線光源の冷陰極管を光源とする
ものが主流であった。
【0003】一方、新たな光源としてRGB(赤色系、
緑色系、青色系)が高輝度に発光可能な半導体素子であ
るLEDチップがそれぞれ開発された。このようなLE
Dチップを用いた面状発光装置は、小型で効率が良く鮮
やかな色の発光をする。また、半導体素子であるため断
線による不灯などの心配がない。駆動特性が優れ、振動
やON/OFF点灯の繰り返しに強いという特徴を有する。
さらに、昇圧回路や安定化回路などを必要としない。そ
のため直流電流で駆動させることができ高長波成分が発
生することがなくノイズの心配がない。上述の理由など
から、冷陰極管を用いた面状発光装置に代わる面状発光
装置として有望視されている。
【0004】半導体素子を用いて面状発光装置を白色発
光させるためには、RGBやBY(青色系、黄色系)な
どの各LEDチップから放出された光を混色させ導光板
などにより面状発光させる。或いは、LEDチップから
放出された光と、LEDチップからの光によって励起さ
れた蛍光物質が発光した光とを混色させ補色関係を利用
することによって白色系光を導光板を用いて面状発光さ
せることもできる。
【0005】このようなLEDチップを用いた面状発光
装置は、マクロ的には上述の冷陰極管の如き線光源とは
異なり点光源として認識される。
【0006】したがって、高輝度LEDチップを利用し
面状光源とさせるためには導光板の側端面などから光を
導入させる。また、LEDチップの発光部からより遠方
においても面状に均一光が発光可能とすべく導光板など
に切り欠き部や所望の反射パターンを形成させるために
ドットパターンを形成させる。或いはLEDチップ上に
拡散レンズを設ける。導光板上に拡散部材を配置させる
などを行うことで、より均一発光させることが考えられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、面状発
光装置の発光面積をより大きくする。また、より高輝度
に面発光させるためには、LEDチップからの発光輝度
を更に向上させざるを得ない。LEDチップを利用した
ものはマクロ的に見て点状から面状に変換させる必要が
ある。そのためドットパターンなどによってある程度均
一光とさせることができるもののパターンが複雑化す
る。特に発光強度が数千mcdまで向上した高輝度LE
Dチップをフルに発光させた場合、LEDチップ数を減
少させ小型化できる。しかし、光源となる発光素子近傍
の周辺では極めて強い発光の強度分布が生ずる。したが
って、ドットパターンだけでは十分面状に均一化できな
い場合がある。
【0008】ドットパターンと同様、反射部材、切り欠
き部や拡散レンズを設けることによって輝度むらをある
程度解決することができる。しかし、いずれも非発光部
の面積が大きくなり光源の輝度向上の利点を生かしきれ
ないという問題を有する。本発明は上記課題を解決し高
輝度に発光可能な面状発光装置において、発光面の有効
面積を大きくし発光むらなどが極めて少ない面状発光装
置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は透光性を有する
導光板と、導光板の端面に光学的に接続された少なくと
も1つの発光素子とを有する面状発光装置に関する。特
に、発光素子は発光観測面側から見て導光板の角に相当
する隅部で光学的に接続されている面状発光装置であ
る。
【0010】本発明の請求項2に記載の面状発光装置
は、透光性を有する導光板と導光板の端面に光学的に接
続された少なくとも1つの発光素子とを有する面状発光
装置に関する。特に、発光素子は少なくとも発光観測面
側から見て発光素子から放出された光の指向角よりも狭
い導光板の第2の辺及び第3の辺に挟まれる第1の辺に
光学的に接続されている面状発光装置である。
【0011】本発明の請求項3に記載の面状発光装置
は、導光板に光学的に接続された発光素子の発光部が、
発光観測面側から見て第2の辺及び第3の辺によって挟
まれる角の中央線に沿って実質的に対称である。
【0012】本発明の請求項4に記載の面状発光装置
は、発光素子が絶縁性基板上に設けられた窒化ガリウム
系化合物半導体を介して同一平面側に正極及び負極の両
電極を有し、両電極間の配置方向と端面における導光板
の厚み方向とが実質的に平行である。
【0013】本発明の請求項5に記載された面状発光装
置は、導光板と発光素子が蛍光物質を含有する色変換部
を介して光学的に接続されている。
【0014】本発明の請求項6に記載された面状発光装
置は、導光板の主面上に蛍光物質を含有させた色変換部
を有する。
【0015】本発明の請求項7に記載された面状発光装
置は、発光素子が異なる発光波長を発光する2種類以上
である。
【0016】本発明の請求項8に記載されたディスプレ
イ装置は、各々がドット状に開閉する多数の光シヤッタ
を有する光学部材と、発光した光が前記光シヤッタを通
過するように設けた面状発光装置とを有する。特に、面
状発光装置は、透光性を有する導光板と、導光板の端面
に光学的に接続され、発光観測面側から見て導光板の角
に相当する隅部で光学的に接続されている発光素子であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明者は、種々の実験の結果、
発光素子から放出された光の指向角を考慮し導光板の特
定位置に発光素子を配することによって、有効な発光面
積を増大させると共に均一且つ高輝度発光可能な面状発
光装置とすることができることを見出し本発明を成すに
至った。
【0018】本発明の構成することによって面状の均一
性が向上する理由は、発光素子の指向角に対応して導光
板の端面があるためと考えられる。
【0019】即ち、発光素子からの光は図5や図6の如
く、ある一定の指向角を持った放射状に発光する指向特
性を持つ。そのため発光観測面から見た導光板主面の1
辺に配置させると、発光素子近傍での発光強度が強く発
光素子から離れるに従って発光強度が弱い箇所が存在す
る。特に、最も発光が強い方向に対して、発光素子近傍
の垂直方向は暗くなる傾向が強い。
【0020】本発明においては、発光素子の持つ指向角
により発光強度が弱い側面方向に導光板の端面(第2及
び第3の辺)が配置されるために指向特性の影響が少な
く発光強度が均一に向上する。特に、導光板の側面を構
成する第2及び第3の辺に反射板を構成すると反射光を
利用することができる。また、発光強度の高い中心部を
導光板の対角線上に配置することができるため、効率よ
く遠方まで光を放出させることもできる。発光素子と対
極する位置が導光板の隅部に相当する場合は、反射光を
も均一化させることができる。
【0021】また、半導体上に設けられた電極などが発
光面の影になるなど発光素子の構造上、発光面から非均
一に光が照射されるものは、指向特性がいびつになる場
合がある。このような場合は、導光板の接続端面の角度
を変える。或いは、長方形の導光板を利用する。さらに
は、LEDチップの配置角などを変化させることによ
り、より均一な発光を得ることができる。
【0022】本発明の具体的な一例として、面状発光装
置の発光観測面側から見た図を図2に示す。発光観測面
から見て4角形のアクリル樹脂を用いた透光性導光板の
角に当たる隅部2箇所を面取りしてある。面取りした端
部には、透光性弾性体であるアクリル樹脂を介して図3
(A)のチップタイプLEDを配置させてある。チップ
タイプLEDの発光面を導光板の端面と張り合わせた構
造となっている。導光板の背面には発光をより均一化さ
せる目的でチタン酸バリウム含有樹脂を直接印刷し硬化
させてある。印刷されたものは、光源から近い位置では
単位面積当たりの被覆率が小さく、次第に遠ざかるにつ
れて被覆率が高くなるパターンが選択されたグラディー
ションである。さらに、面取りした隅部及び主面以外は
反射部材を形成させてある。
【0023】また、導光板の主面上には、白色発光を得
るために色変換部材が配置されている。色変換部材に
は、LEDチップから放出された青色系光によって励起
され黄色系発光色を発光するセリウム付活YAG系蛍光
物質((Y0.2Gd0.8 Al12:Ce)
を白色散乱材と共に樹脂中に含有させたものを用いた。
色変換部材は、導光板の主面の大きさに合わせたシート
状に成形させてある。
【0024】このような面状発光装置の発光素子に電力
を供給させると発光素子からの光が透光性弾性体を介し
て導光板内に導入され導光板の主面形状に発光すること
となる。導光板から放出された青色系光の少なくとも一
部は、導光板上に設けられた色変換部材中の蛍光物質を
励起及び発光させる。発光素子と、蛍光物質との混色光
を利用することによって均一な白色系面状発光を得るこ
とができる。以下、本発明の構成部材について詳述す
る。
【0025】(導光板101、201)本発明に用いら
れる導光板101とは、発光素子102から放出された
光を拡散させつつ効率よく面状発光させるものであり透
過率、耐熱性に優れ均一に形成できることが求められ
る。また、導光板の形状は所望に応じて長方形、多角形
など種々の形状とすることができる。導光板の具体的な
構成材料としては、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹
脂、硝子等が挙げられる。導光板の厚みは、板厚が厚い
ほど光の利用効率が高くなるが発光素子の配置や種類等
から10mm以下が好ましい。
【0026】発光観測面側から見た導光板の矩形の角な
どに相当する隅部に発光素子を光学的に接続させるため
には、導光板の角を切り取り面取りする。或いは、面取
りしたものを一体成形させることによって形成させるこ
とができる。発光素子の数は、所望に応じて複数設ける
ことができる。また、発光素子の配置も多角形の全ての
隅部に配置させることもできるし、所望に応じて1箇所
以上の隅部に配置させることができる。導光板が四角形
であれば四方の隅部全てに発光素子を接続してもよいこ
とはいうまでもなく、隅部におけるLEDチップの個数
も種々選択することができる。発光素子は樹脂やガラス
でモールドされたLEDチップを用いても良いし、直接
導光板と接したLEDチップを用いても良い。LEDチ
ップがモールドされた発光素子を光学的に接続させたも
のは、歩留まりや信頼性が高い面状発光装置とすること
ができる。
【0027】一方、導光板に直接或いは電極を介して直
接接続させたものは小型化可能であると共に発光強度を
向上させることもできる。
【0028】さらに、導光板面に凹凸を形成(シボ加
工)させることで発光素子からの光をより散乱させるこ
とができる。また、拡散膜と接する導光板面に凹凸を形
成させることで拡散膜が導光板に張り付いてできる干渉
縞を防ぐこともできる。
【0029】なお、本発明において、発光素子と導光板
とが光学的に接続されているとは、発光素子が発光する
光を直接又は間接的に導光板に導入することをいう。具
体的には、発光素子を導光板に埋設することはもちろん
のこと、発光素子を光透過性樹脂などにより接着した
り、光ファイバー等を用いて導光板に発光素子の発光を
導くことである。また、発光素子からの光を蛍光物質に
よって波長変換させた光を導光板に導くことをも含むも
のである。
【0030】本発明において導光板の角に当たる隅部と
は、発光素子からの光が放射状に広がり発光素子近傍の
暗くなる部位が少なくなるような発光観測面側から見た
導光板の部位のことである。導光板の側壁に反射部材が
設けられている場合は、反射部材により反射される光も
利用することができる。そのため導光板端面(発光観測
面側から見た第2及び第3の辺)によって挟まれる部位
(第1の辺)よりも狭い指向角の発光素子を利用するこ
ともできる。なお、好ましい隅部としては面状発光装置
の発光観測面側から見て発光素子からの光が放射状に広
がる指向角よりも狭い角度で配置される導光板端面(発
光観測面側から見た第2及び第3の辺)によって挟まれ
る部位(第1の辺)のことである。したがって、導光板
の形状が多角形の場合、発光観測面側から見て実質的に
導光板の頂点に相当する部位のことである。さらに、発
光観測面側とは、発光素子の光が導光板を介して放出さ
れる主面側をいう。このような導光板は、射出成形によ
り比較的簡単に形成させることができる。
【0031】なお、指向角とは、発光素子からの光が放
射状に広がる光のうち発光素子の軸上光度の半分となる
角をいう。したがって、半値角の2倍に相当するもので
ある。
【0032】(発光素子102、202)本発明に用い
られる発光素子102とは、導光板と光学的に接続され
て効率よく面状に発光可能なLEDチップを利用したも
のであり、モールド部材になど被覆された砲弾型発光ダ
イオードや支持体にLEDチップが配されたチップタイ
プLEDなどの種々の発光ダイオードを利用することが
できる。同様に、LEDチップを導光板上に直接接着さ
せて用いることもできる。砲弾型発光ダイオードやチッ
プタイプLEDにおいては、LEDチップが配置される
カップの形状やモールドの形状を種々変更することによ
り指向角を所望に設定することができる。
【0033】このような発光素子としては液相成長法や
MOCVD法などにより基板上にZnS、ZnSe、S
iC、GaP、GaN、AlN、InN、InGaN、
GaAlN、GaAlAs、AlInGaN、AlIn
GaPなどの半導体を発光層として形成されたものが好
適に用いられる。半導体の構造としては、MIS接合、
PIN接合やPN接合などを有するホモ構造、ヘテロ構
造あるいはダブルへテロ構成のものなどが挙げられる。
半導体の材料やその混晶度によって発光波長を紫外から
赤外まで種々選択することができる。また、半導体活性
層を量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一量子井戸構
造や多重量子井戸構造とすることでもできる。
【0034】発光素子は、2個以上用いることができる
し2種類以上利用することもできる。2種類以上利用す
る場合、発光色の混色により種々の発光色を得ることが
できる。発光素子をRGB(赤、緑、青)或いは、BY
(青、黄)とし全て発光させ混色することにより白色発
光することができる。発光素子に供給する電力を種々調
整する或いは、発光素子ごとに電力の供給を停止させる
ことにより種々の発光色とすることができる。具体的に
は、RGBの発光素子からの光のうち、B(青)が発光
可能な発光素子の電力の供給を停止することによりRG
(赤、緑)の混色光が観測される。BG(青、緑)が発
光可能な発光素子の電力の供給を停止することによりR
(赤)の発光色が観測される。これらの発光色を調節す
ることにより発光色で種々の情報を表示することができ
る。具体的には、面状発光装置上に設けられた液晶装置
により画像情報を表示すると共に面状発光装置や液晶装
置を駆動させるバッテリーの残量などの情報を発光の切
換などにより知らせることができる。バッテリー残量が
少なくなるにつれ発光素子の発光を停止させることで、
バッテリー寿命を延ばしつつ使用状況を知らせることが
できる。例えば、各発光素子は発光素子に接続されたト
ランジスターを駆動ドライバーとしトランジスターのベ
ースに加えられる信号により、発光素子に供給される電
力量や発光時間を変え発光量を調節することができる。
即ち、トランジスターのベース信号により種々の情報を
表示させることができる。
【0035】また、発光素子からの少なくとも一部の光
を色変換させて白色系面状発光装置とさせることもでき
る。この場合、LEDチップには、セリウムで付活され
たイットリウム・アルミニウム・ガーネット系やペリレ
ン系誘導体などの蛍光物質を効率良く励起できる青色が
発光可能な窒化物系化合物半導体(InGaAl
1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)であるこ
とが望まれる。
【0036】本発明では一つの発光素子から出力される
発光波長の発光出力は200μW以上、更に好ましくは
300μW以上の出力が好ましい。発光素子の発光出力
が200μWよりも少ないと、導光板に光学的に接続す
る発光素子の数を増やしたとしても、充分な明るさ且つ
均一な面状発光が得られにくい傾向にある。
【0037】このような特性を満たす具体例としては、
窒化物系化合物半導体を使用した発光素子などが挙げら
れる。窒化ガリウム系化合物半導体を使用した場合、基
板にはサファイヤ、スピネル、SiC、Si、ZnO等
の材料を用いることができる。より結晶性の良い窒化ガ
リウム系化合物半導体を形成させるためにはサファイヤ
基板を用いることが好ましい。このサファイヤ基板上に
GaN、AlN等のバッファー層を形成しその上にpn
接合などを有する窒化ガリウム系化合物半導体を形成さ
せる。
【0038】窒化ガリウム系化合物半導体は、不純物を
ドープしない状態でn型導電性を示す。発光効率を向上
させるなど所望のn型窒化ガリウム半導体を形成させる
場合は、n型ドーパントとしてSi、Ge、Se、T
e、C等を適宜導入することが好ましい。一方、p型窒
化ガリウム系半導体を形成させる場合は、p型ドーパン
ドであるZn、Mg、Be、Ca、Sr、Ba等をドー
プさせる。窒化ガリウム系化合物半導体は、p型ドーパ
ントをドープしただけではp型化しにくい。そのためp
型ドーパント導入後に、炉による加熱、低速電子線照射
やプラズマ照射等によりp型化させることが好ましい。
エッチングなどによりp型半導体及びn型半導体の露出
面を形成させた後、半導体層上にスパッタリング法や真
空蒸着法などを用いて所望の形状の各電極を形成させる
ことができる。
【0039】次に、形成された半導体ウエハー等をダイ
ヤモンド製の刃先を有するブレードが回転するダイシン
グソーにより直接フルカットするか、又は刃先幅よりも
広い幅の溝を切り込んだ後(ハーフカット)、外力によ
って半導体ウエハーを割る。あるいは、先端のダイヤモ
ンド針が往復直線運動するスクライバーにより半導体ウ
エハーに極めて細いスクライブライン(経線)を例えば
碁盤目状に引いた後、外力によってウエハーを割り半導
体ウエハーからチップ状にカットする。このようにして
窒化ガリウム系化合物半導体であるLEDチップを形成
させることができる。
【0040】本発明において、電極の配置や形状などに
よる発光面を考慮した発光素子を利用することで、より
均一な面発光をさせることができる。具体的な1例とし
て図3、図4及び図5に示す。図3及び図4には、発光
素子であるチップタイプLEDの発光面が図示されてい
る。チップタイプLEDの支持体301としては、セラ
ミック、金属基板やポリカーボネート、ポリエチレン、
アクリル等の有機樹脂基板などが好適に挙げられる。支
持体の凹部には、窒化物系化合物半導体のサファイア基
板がエポキシ樹脂などを用いてダイボンディングされて
いる。支持体に設けられた外部電極302と、LEDチ
ップ304、305、306、307の電極とがそれぞ
れ金線303などにより電気的に接続されている。この
ような、LEDチップの発光面は等方的ではない。した
がって、LEDチップの配置方向によっては指向特性が
変わる。
【0041】図3(A)の如き、発光素子を発光させる
と図5の破線の如き発光特性を持つ場合がある。導光板
の形状が正方形などに近い場合、導光板に光学的に接続
された発光素子の発光部を第1及び第2の辺によって形
成される角の中央線に沿って実質的に対称な図3(B)
及び図4(C)、図4(D)の如く配置することで、よ
り主面上から均一な発光することができる。
【0042】本発明において単色性のLEDチップを用
いて白色系を発光させる場合は、蛍光物質との補色関係
や樹脂劣化等を考慮して発光素子の発光波長は400n
m以上530nm以下が好ましく、420nm以上49
0nm以下がより好ましい。LEDチップと蛍光物質と
の効率をそれぞれより向上させるためには、450nm
以上475nm以下がさらに好ましい。
【0043】(拡散部)拡散部とは、マクロ的には点光
源として認識される発光素子からの光を、均一な面状に
拡散させるために好適に用いられるものである。したが
って、拡散部は、発光素子の指向角を考慮して光源から
近い強発光される部位では単位面積当たりの被覆率が小
さく、発光強度が弱くなるにつれて被覆率が高くなるパ
ターンが選択される。このような、パターンは、ドット
状、ストライプ状やグラディーション状など種々のもの
を施すことによって比較的に簡単により均一光を得るこ
とができる。また、拡散部と反射部材とを兼用すること
もできる。
【0044】具体的な拡散部は、酸化チタン、チタン酸
バリウムなどが含有された樹脂を導光板の背面に直接印
刷する方法。白色物質が印刷されたシート状部材を導光
板の背面に張り合わせる方法。或いは導光板背面にパタ
ーン化された微細な凹凸を施し、凹凸による光の散乱を
利用する方法など種々のものが挙げられる。本発明にお
いては、発光素子の指向角に合わせて導光板の側面が形
成される。或いは、導光板の側面に合わせて発光素子の
指向角が決定される。このため発光素子からの強発光パ
ターンが、隅部を中心とした扇形状と見なすことができ
る。したがって、拡散部を形成するドットパターンなど
を比較的簡単な配置とすることができ量産性及び信頼性
も向上させることができる。
【0045】(反射部材103、203、204)反射
部材とは、導光板の背面側と側面等に配置し発光素子か
らの光を無駄なく主面方向に反射させるために好適に用
いられるものである。従って、発光素子からの光を導光
板内に効率よく反射させるものであればよく、形状や大
きさは種々選択することができる。導光板を保持する凹
部を持ったケース状部材であるパッケージと兼用するこ
とや導光板の面上に加工することもできる。このような
反射部材の材料としては、ポリエチレンテレフタレート
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂等の
樹脂中にチタン酸バリウム、酸化アルミニウム、酸化チ
タン、酸化珪素、燐酸カルシュウム等の散乱材や白色顔
料及び/又は染料などを含有させて形成させたものが好
適に挙げられる。
【0046】また、Al、Ag、Cu等の反射率の高い
金属膜を導光板上にメッキさせたり、スパッタリング法
や真空蒸着法などにより形成させても良い。また、反射
部材の表面は更なる混色性向上のために凹凸を設けて発
光素子からの発光をより散乱させる構成としても良い。
さらに、反射性と散乱性向上のために多層構成とするこ
とも可能である。散乱性向上のためのガラス不織布上に
金属コートしたものなども挙げられる。これら反射部材
はアクリル系接着剤、シリコン樹脂やエポキシ樹脂等に
よって導光板に装着させることができる。
【0047】(色変換部706)本発明の面状発光装置
は、発光素子から発光された光をそのまま面状に発光さ
せるほかに、色変換部によって発光素子からの光を種々
の色に変換させたものを面状に発光させても良い。この
ような波長変換に用いられる色変換部としては、半導体
発光層から発光された光を他の色に変換する蛍光物質が
含有されたものが好適に用いられる。色変換部中の蛍光
物質は、等方的に発光するため発光素子からの光をより
均一化する働きをもする。
【0048】したがって、色変換部材は種々の形態をと
ることができる。具体的には、色変換部材を、LEDチ
ップが積置される発光素子の支持体凹状開口部内に形成
させてもよい。また、蛍光物質を樹脂中に含有させ導光
板上に配置できるようシート状に形成させてもよい。こ
の場合、導光板の主面上に配置させることもできるし、
導光板と発光素子との間に配置させることもできる。蛍
光物質が含有された色変換部材は、蛍光物質と樹脂など
との比率や塗布、充填量を種々調整することによって、
任意の色調とすることができる。また、発光素子の発光
波長を選択することにより色温度の高い白色系を含め電
球色など任意の色を提供させることもできる。
【0049】具体的な色変換部材としては、発光素子か
らの光に対して光透過率が70%以上を有するシート状
ベースフィルムに蛍光物質を含有させた樹脂をロールコ
ーターなどで塗布することなどにより形成させることが
できる。このようなベースフィルムとしては、透光性、
耐熱性が高いポリカーボネートフィルムやポリエステル
フィルムが好適に挙げられる。ベースフィルムは、より
発光均一性を向上させるため屈折性の微粒子樹脂ビーズ
や透光性無機微粒子をコーティングしたもの、さらには
上記フィルムをエンボス加工したものなどが好適に用い
られる。蛍光物質と共に白色顔料を含有させてより均一
な白色表示を得ることもできる。
【0050】ベースフィルム上に比較的硬質な無機蛍光
体を塗布する場合、塗布面を導光板と反対に配置するこ
とが好ましい。これにより、面状発光装置の形成時に導
光板表面が傷つくことを防ぐことができる。
【0051】色変換部材に含有される具体的な蛍光物質
としては、発光素子の発光波長を効率よく吸収し所望の
発光波長を発光するものとして有機蛍光物質、無機蛍光
物質など種々のものが挙げられる。窒化ガリウム系化合
物半導体を利用した発光素子などからの高輝度青色系の
発光波長を効率よく吸収し黄色系を発光する蛍光物質と
しては、ペリレン系誘導体やセリウム付活イットリウム
・ガドリ・アルミニウムなどの(Re1−xSm
(Al1−yGa12:Ce蛍光物質(但し、
0≦x<1、0≦y≦1、Reは、Y、Gd、Laから
なる群より選択される少なくとも一種の元素)などが好
適に用いられる。特に、セリウム付活YAG系の蛍光物
質は、LEDチップと近接して配置しても耐光性が強い
ためより好ましい。(光学部材700)光学部材700
は面状発光装置705からの光を透過させるものであ
り、その透過を制御することにより種々の情報を表示さ
せるものである。光学部材700は、各々がドット状に
開閉する多数の光シヤッタを有している。具体的には、
面状発光装置705の発光面状に配置させることができ
る液晶装置が挙げられる。
【0052】液晶装置は、液晶701をドットマトリッ
クス状に電力が供給できるように配向処理させたSnO
などの透明電極703を有する珪酸ガラスなどの透光
性支持体702に挟み込んで形成される。液晶701を
ドットマトリックス状に駆動できるようそれぞれにトラ
ンジスタが形成された液晶装置などが好適に用いられ
る。なお、液晶装置の一対のガラス表面上にはそれぞれ
偏光板704が設けられている。
【0053】面状発光装置705からの光がRGB成分
を持ち且つ、光学部材700上にRGBに対応したフィ
ルターを配置させる。或いは、各画素のRGBごとの液
晶をスイッチングさせることによりフルカラー表示させ
ることができる。また、面状発光装置の発光をRGBご
とに時分割で表示させつつ液晶装置を駆動させることに
よってもフルカラー表示させることができる。以下、本
発明の具体的実施例について詳述するが本発明がこれの
みに限定されるものでないことは言うまでもない。
【0054】
【実施例】(実施例1)導光板として、アクリル板を3
5×30mmの長方形に切断し、アクリル板の短辺の隅
に当たる部位を1箇所切り欠き面取りした。隅部には、
約4mmの接続端面(第1の辺)を形成させてある。ア
クリル板の切断端面を全て研磨した後、アクリル板の底
面に拡散部として凹凸を形成させた。次に反射部材とし
て厚さ0.2mmで酸化チタンを含有させたアクリル樹
脂板を導光板の主面及び発光素子が光学的に接続される
接続端面(第1の辺)を除いた側面(第2及び第3の辺
を含む)にそれぞれアクリル系樹脂を用いて接着させ
た。
【0055】一方、発光素子として発光ピークが460
nmのIn0.4Ga0.6N半導体を用いた。LED
チップは、洗浄させたサファイヤ基板上にTMG(トリ
メチルガリウム)ガス、TMI(トリメチルインジュウ
ム)ガス、窒素ガス及びドーパントガスをキャリアガス
と共に流し、MOCVD法で窒化ガリウム系化合物半導
体を成膜させることにより形成させた。ドーパントガス
としてSiHとCp Mgと、を切り替えることによ
って形成させてある。n型導電性を有する窒化ガリウム
半導体であるコンタクト層と、p型導電性を有する窒化
ガリウム半導体であるクラッド層との間にIn0.4
0.6Nの活性層を形成しpn接合を形成させた。
(なお、サファイヤ基板上には低温で窒化ガリウム半導
体を形成させバッファ層とさせてある。また、活性層
は、量子効果を持たせるため厚さ約3nmとしてある。
さらに、p型半導体は、成膜後400℃以上でアニール
させてある。)エッチングによりp型、n型各半導体の
コンタクト層表面を露出させた後、スパッタリングによ
り各電極をそれぞれ形成させた。こうして出来上がった
半導体ウエハーをスクライブラインを引いた後、外力に
より分割させLEDチップを形成させた。
【0056】また、外部電極を内部に有する支持体をポ
リカーボネート樹脂に酸化珪素を含有させた樹脂を用い
て圧縮成形により形成させる。支持体の開口部中にLE
Dチップをエポキシ樹脂でダイボンドさせる。LEDチ
ップの各電極と、支持体の配線とを金線によってワイヤ
ーボンディングし電気的導通をとった。その後、LED
チップを保護する目的で透光性エポキシ樹脂によって支
持体の凹部内を被覆し図4(C)に記載のチップタイプ
LEDを発光素子として構成させた。発光素子は、図5
の実線の如き指向特性を示した。
【0057】チップタイプLEDの発光面に透光性アク
リル系樹脂から構成された粘着テープを用いて導光板の
隅部と光学的に密着させ図1に記載の面状発光装置を形
成させた。これにより発光素子に電力を供給することで
青色系の発光色を均一に発光させることができる。
【0058】次に、色変換部材の材料として(Y0.5
Gd0.5Al12:Ce蛍光物質80重量
部、アクリル樹脂90重量部をよく混合したスリラーを
用いる。このスリラーをアクリルベースのフィルム上に
ロールコーターを用いて塗布硬化させ、ベースフィルム
上に厚さ120μの色変換部材を形成させた。導光板の
主面上に蛍光物質と導光板が直接接しないように色変換
部材を配置させ白色系が発光可能な面状発光装置を形成
させた。こうしてできた面状発光装置に電源を接続した
ところ主面側から均一な面状白色発光が得られた。
【0059】こうして得られた白色系が発光可能な面状
発光装置の平均色度点、色温度、演色性指数をそれぞれ
測定した。それぞれ、色度点(x=0.303、y=
0.291、色温度8085K、Ra(演色性指数)=
87.3と三波長型蛍光灯に近い性能を示した。さら
に、均一性を測定するため図1の円部105の如き9点
における輝度をそれぞれ測定した。TOPCON社製の
BM−7を用いて測定角20で測定した。平均輝度は1
35cd/mであった。
【0060】(比較例1)図8の如く導光板の短辺に発
光素子であるチップタイプLEDを接着させ、チップタ
イプLEDが光学的に接続された部位及び主面以外を反
射部で被覆した以外は実施例1と同様にして面状発光装
置を形成させた。
【0061】こうしてできた面状発光装置に実施例1と
同様に電源を接続しバックライト用光源としたところ、
発光素子近傍において約100°の指向性を持った放射
状に明るい発光部が形成された。発光面状では、明るい
部位と暗い部位とで色むらが形成されていた。実施例1
と同様の各点における輝度を測定し、実施例1と共に表
1に示した。表の結果より、実施例1は、比較例1より
も平均輝度が高く各点における輝度むらも極めて少なく
なった。なお、表に示された番号は、各測定点における
番号を示す。
【0062】(実施例2)導光板として、アクリル板を
35×30mmの長方形に切断し、アクリル板の短辺の
隅に当たる部位を2箇所(第1の隅部、第2の隅部)切
り欠き面取りした。隅部には、約3mmの接続端面(そ
れぞれ第1の辺に相当)を形成させてある。アクリル板
の切断端面を全て研磨した後、アクリル板の底面に拡散
部として凹凸を形成させた。次に反射部材として厚さ
0.2mmで酸化チタンを含有させたアクリル樹脂板を
導光板の主面及び発光素子が光学的に接続される接続端
面(第1の辺)を除いた側面(それぞれ第2及び第3の
辺に相当を含む)にそれぞれアクリル系樹脂を用いて接
着させた。
【0063】一方、第1の隅部には、青色が発光可能な
発光素子を用いた。発光素子は、サファイヤ基板上に活
性層としてInGaN半導体を形成させたLEDチップ
である。第2の隅部には、黄色が発光可能な発光素子を
用いた。発光素子は、GaP基板上に活性層としてAl
InGaP半導体を形成させたLEDチップである。
【0064】また、外部電極を内部に有する支持体をポ
リカーボネート樹脂に酸化珪素を含有させた樹脂を用い
て圧縮成形により形成させる。支持体の開口部中にLE
DチップをそれぞれAg含有のエポキシ樹脂でダイボン
ドさせる。LEDチップの各電極と、支持体の配線とを
金線によってそれぞれワイヤーボンディングした。その
後、LEDチップを保護する目的で透光性エポキシ樹脂
によって支持体の凹部内を被覆しチップタイプLEDを
発光素子として構成させた。
【0065】青色が発光可能なチップタイプLED及び
黄色が発光可能なLEDチップの発光面に透光性アクリ
ル系樹脂から構成された粘着テープを用いて導光板の隅
部と光学的に密着させ面状発光装置を形成させた。これ
により青色が発光可能なLEDチップに電力を供給する
ことで青色系の発光色を比較的均一に面発光させること
ができる。また、黄色が発光可能なLEDチップに電力
を供給することにより黄色系の発光色を比較的均一に面
発光させることができる。さらに、青色が発光可能なL
EDチップ及び黄色が発光可能なLEDチップともに電
力を供給することにより主面側から均一な面状白色発光
が得られた。LEDチップに供給される電力を種々制御
することにより面状発光装置から放出される発光色を種
々変更させることができる。
【0066】(実施例3)導光板として、アクリル板を
35×30mmの長方形に切断し、アクリル板の短辺の
隅に当たる部位を1箇所切り欠き面取りした。隅部に
は、約5mmの接続端面(第1の辺)を形成させてあ
る。アクリル板の切断端面を全て研磨した後、アクリル
板の底面に拡散部として凹凸を形成させた。次に反射部
材として酸化チタンを含有させたアクリル樹脂をインサ
ート成形させた。成形されたパッケージングには、導光
板の主面及び発光素子が光学的に接続される接続端面
(第1の辺)に開口部を持っている。アクリル板をパッ
ケージ内にはめ込むことで接続端面からの光を面状にす
ることができる。
【0067】一方、第1の辺には、青色、赤色、緑色が
それぞれ発光可能な発光素子を用いた。青色及び緑色の
発光素子は、サファイヤ基板上に活性層としてInGa
N半導体を形成させたLEDチップである。発光色によ
り発光層に含有されるInの組成を変えてある。赤色が
発光可能な発光素子は、GaP基板上に活性層としてA
lInGaP半導体を形成させたLEDチップである。
【0068】マウント・リードの凹部内に各LEDチッ
プを配置させた後、それぞれ金線やAgペーストを用い
てインナー・リードやマウント・リードと電気的に接続
させた。各LEDチップは、リードに供給する電力によ
りそれぞれが発光可能とさせた。LEDチップが配置さ
れたマウント・リードやインナー・リードをエポキシ樹
脂でモールドすることにより多色発光ダイオードを形成
させた。
【0069】多色発光ダイオードを第1の隅部となるパ
ッケージ内にはめ込んだ。はめ込まれた発光ダイオード
は、導光板の第1の辺と光学的に接続され面状発光装置
を形成させることができる。
【0070】面状発光装置の発光面上に光学部材として
液晶装置を配置させた。液晶装置を全て透過可能な状態
にさせつつ、面状発光装置の各LEDチップに電力を供
給することで白色光を比較的均一に面発光させることが
できる。液晶装置を駆動させ所望のフルカラー表示とす
ることもできる。また、各LEDチップに供給される電
力を種々制御することにより、液晶装置を駆動させ画像
表示しつつ液晶装置から放出される発光色を種々変更さ
せることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、点光源
である発光素子の指向角に合わせ発光強度の少ない部位
を補償するように導光板の特定部位に発光素子を配置さ
せてある。そのため局所的な発光強度が少ない部位が形
成されず発光強度の均一性をより向上させると共に有効
な発光面積を増大させることができる。また、高輝度で
均一性及び混色性の優れた小型化可能な面状発光装置と
することができる。さらに、点光源である発光素子から
の光が均一に形成され易いため、導光板などに切り欠き
部(シボ加工)や所望の反射パターンを形成させるドッ
トパターンである拡散部の配置設計を極めて容易にさせ
ることができる。
【0072】本発明の請求項3に記載の構成とすること
によって、より均一に面状に発光できる面状発光装置と
することができる。
【0073】本発明の請求項4に記載の構成とすること
によって、より高輝度且つ均一に面状に発光することが
できる。
【0074】本発明の請求項5に記載の構成とすること
によって、一種類の発光ダイオードを用いて白色系など
種々の色を発光させることができる。
【0075】本発明の請求項6に記載の構成とすること
により、色変換部材による発光観測面側における着色が
ない面状発光装置とすることができる。特に、発光素子
から指向特性自体をより均一なものとして面発光させる
ことにより色変換部材を用いた場合における色むらなど
をより少なくすることができる。
【0076】本発明の請求項7に記載の構成とすること
により、異なる発光色が可能な面状発光装置とすること
ができる。
【0077】本発明の請求項8に記載の構成とすること
により、より高輝度且つ均一な表示が可能なディスプレ
イ装置とすることができる。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の面状発光装置を示す模式的正面図で
ある。
【図2】 本発明の別の面状発光装置を示す模式的正面
図である。
【図3】 図3は、本発明の面状発光装置に用いられる
チップタイプLEDの発光面を示し、図3(A)は、L
EDチップの端面を支持体の端面と平行にしたチップタ
イプLEDであり、図3(B)は、LEDチップの対角
線を支持体の端面と平行にしたチップタイプLEDを示
す。
【図4】 本発明の面状発光装置に用いられる別のチッ
プタイプLEDの発光面を示し、図4(C)は、LED
チップの対角線を支持体の端面と垂直にしたチップタイ
プLEDであり、図4(D)は、別のLEDチップを用
いたチップタイプLEDを示す。
【図5】 図3(A)及び図4(C)の指向特性を示
し、実線が図4(C)の指向特性であり、破線が図3
(A)の指向特性を示す。
【図6】 本発明の面状発光装置の作用を説明するため
の模式的平面図である。
【符合の説明】
101、201・・・導光板 102、202・・・導光板の第1の辺に光学的に接続
された発光素子 103、203・・・導光板の側面に配置された反射部
材 105・・・面状発光装置の輝度測定部 204・・・導光板の裏面に配置された反射部材 301・・・チップタイプLEDの支持体 302・・・支持体内に配された外部電極 303・・・導電性ワイヤー 304・・・LEDチップの発光部 305・・・導光板の発光観測面と略平行に強発光する
よう配置されたLEDチ ップの発光部 306、307・・・導光板の発光観測面と略平行に均
一に強発光するよう配置されたLEDチップの発光部 601・・・導光板の第1の辺 602・・・導光板の第2の辺 603・・・導光板の第3の辺 604・・・発光素子からの輝度が一定な部位を導光板
上に示した模式的ライン 700・・・光学部材 701・・・液晶 702・・・ガラス 703・・・透明電極 704・・・偏光板 705・・・面状発光装置 706・・・色変換部材 801・・・導光板上に配置された色変換部材 802・・・導光板に光学的に接続されたチップタイプ
LED 803・・・導光板の側面に配置された反射部材 805・・・面状発光装置の輝度測定部
【表1】 但し、単位は全てcd/mである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する導光板と、該導光板の端
    面に光学的に接続された少なくとも1つの発光素子とを
    有する面状発光装置であって、 前記発光素子は発光観測面側から見て導光板端面である
    第2の辺と第3の辺とで挟まれるの角に相当する隅部で
    光学的に接続され、且つ前記発光素子の発光部を第1及
    び第2の辺によって形成される角の中心線に沿って実質
    的に対象に配置してなることを特徴とする面状発光装
    置。
  2. 【請求項2】 前記導光板は発光観測面側から見て略正
    方形である請求項1に記載の面状発光装置。
  3. 【請求項3】前記発光素子は青色が発光可能な窒化物半
    導体からなるLEDチップと、蛍光物質が含有された色
    変換部材とを有する請求項2乃至請求項3に記載の面状
    発光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の面状発光
    装置上に、各々がドット状に開閉する多数の光シャッタ
    を有する光学部材を有することを特徴とするディスプレ
    イ装置。
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