JP2005093072A - 同期型半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同期型半導体記憶装置の制御信号に対する応答特性を消費電流を増大させることなく改善する。
【解決手段】 外部クロック信号(K)に応答して互いに位相のずれた第1および第2の内部クロック信号(SK、ZSKD)を発生する手段(2180,3560)と、第1および第2の内部クロック信号の論理レベルが同一のときに装置活性化信号(CS)をサンプリングする手段(3550,3554,3556)と、このサンプリング手段がサンプリング手段がサンプリングした信号に応答して所定の時間幅を有するパルス信号(SLC)を発生する手段(3558、3562、3564,3566,3568、3570、3572,3574)と、このパルス信号に応答して与えられた制御信号(extφ)をラッチしてないアブ制御信号を発生する手段(3570)とを設ける。
【選択図】 図64

Description

この発明は半導体記憶装置に関し、特に、外部クロック信号に同期して動作するクロック同期型半導体記憶装置に関する。より特定的には、この発明はダイナミック型メモリセルを有するDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)アレイとスタティック型メモリセルを有するSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)アレイとを含むキャッシュDRAMに関する。
最近のマイクロプロセシングユニット(MPU)は、動作クロック周波数が25MHzまたはそれ以上と非常に高速になってきている。データ処理システムにおいては、標準DRAMはビット単価が安いため、大記憶容量の主メモリとして用いられることが多い。標準DRAMはアクセス時間が短縮化されてはいるもののMPUの高速化の進展速度に追随することができない。このため、標準DRAMを主メモリとして用いるデータ処理システムは、ウエイトステート(待ち状態)の増加などの犠牲を払う必要がある。MPUと標準DRAMの動作速度のギャップという問題は、標準DRAMが次のような特徴を有しているため本質的である。
(i) 行アドレス信号と列アドレス信号とが時分割的に多重化されて同一のアドレスピン端子へ与えられる。行アドレス信号は、ロウアドレスストローブ信号/RASの降下エッジで装置内部へ取込まれる。列アドレス信号はコラムアドレスストローブ信号/CASの降下エッジで装置内部へ取込まれる。
ロウアドレスストローブ信号/RASはメモリサイクルの開始を規定しかつ行選択系を活性化する。コラムアドレスストローブ信号/CASは列選択系を活性化する。信号/RASが活性状態となってから信号/CASが活性状態となるまでには「RAS−CAS遅延時間(tRCD)」と呼ばれる所定の時間が必要とされる。このアドレス多重化により、アクセス時間の短縮化に対する制約が存在する。
(ii) ロウアドレスストローブ信号/RASを一旦立上げてDRAMをスタンバイ状態に設定した場合、ロウアドレスストローブ信号/RASはRASプリチャージ時間(tRP)と呼ばれる時間が経過した後でなければ再び活性状態の“L”へ立下げることはできない。RASプリチャージ時間tRPは、DRAMのさまざまな信号線を確実に所定電位にプリチャージするために必要とされる。このRASプリチャージ時間tRPによりDRAMのサイクル時間を短くすることはできない。また、DRAMのサイクル時間を短くすることは、DRAMにおいて信号線の充放電の回数が多くなるため、消費電流の増加にも繋がる。
(iii) 回路の高集積化およびレイアウトの改良などの回路技術およびプロセス技術の向上または駆動方法の改良などの応用上の工夫および改良によりDRAMの高速化を図ることができる。しかしながら、MPUの高速化の進展はDRAMのそれを大きく上回る。ECLRAM(エミッタ・カップルド・RAM)およびスタティックRAMなどのバイポーラトランジスタを用いた高速のバイポーラRAMおよびMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を用いた比較的低速のDRAMというように、半導体メモリの動作速度には階層構造がある。MOSトランジスタを構成要素とする標準DRAMにおいては、数十ns(ナノ秒)のスピード(サイクル時間)を期待するのは非常に困難である。
上述の問題を解決し、比較的安価で小規模なシステムを構築する方法としては、高速キャッシュメモリ(SRAM)をDRAMに内蔵することが考えられる。すなわち、DRAMをメインメモリとしかつSRAMをキャッシュメモリとして備える階層的な構造の1チップメモリを考えることができる。このような階層的な構造の1チップメモリを、キャッシュDRAM(CDRAM)と称する。
通常、CDRAMにおいては、DRAMとSRAMとが同一チップ上に集積化される。キャッシュヒット時にはSRAMへのアクセスが行なわれ、キャッシュミス時にはDRAMへのアクセスが実行される。すなわち、高速動作するSRAMをキャッシュメモリとして用い、大記憶容量のDRAMをメインメモリとして用いる。
キャッシュのいわゆるブロックサイズは、SRAMにおいて1回のデータ転送でその内容が書替えられるビットの数と考えることができる。一般に、ブロックサイズが大きいとキャッシュヒット率は上昇する。しかしながら、同一のキャッシュメモリサイズの場合、ブロックサイズに反比例してセット数が減少するため、逆にヒット率は減少する。たとえば、キャッシュサイズが4Kビットの場合、ブロックサイズが1024ビットであれば、セット数は4となるが、ブロックサイズが32ビットであればセット数は128となる。そのため、ブロックサイズを適切な大きさに設定することが要求される。
適切なブロックサイズを有するCDRAMは、たとえば、フジシマ等の特開平1−146187号公報(特許文献1)に示されている。
この特許文献1に示される構成においては、DRAMアレイは複数列単位でグループに分割される。各列に対してデータレジスタが設けられる。データレジスタもDRAMアレイと同様グループに分割される。キャッシュヒット時には、データレジスタへアクセスする。キャッシュミス時にはブロックアドレスに従ってDRAMのアレイの列グループのデータのみがデータレジスタへ転送される。このデータ転送と並行して、データレジスタのデータが読出される。
特開平1−146187号公報 米国特許第5083296号
上述のような従来のCDRAMにおいては、キャッシュミス時にDRAMアレイからデータレジスタへのデータ転送が実行される。このとき、CDRAMへアクセスすることはできない。外部処理装置は有効データのデータレジスタへの転送完了までウエイト状態となる。これはシステムの性能を低下させる。
また、DRAMアレイとSRAMアレイとを同一チップ上に集積化しこのDRAMアレイとSRAMアレイとの間で双方向転送ゲートを設けたCDRAMも提案されている(特願平5ー160265号参照)。DRAMアレイとSRAMアレイとは互いに独立にアドレス指定が可能である。また、双方向転送ゲートはデータレジスタを含んでおり、このデータレジスタへは、外部からアクセス可能である。これにより、グラフィック用途にも適用することができる高機能のCDRAMが実現される。しかしながら、このようなCDRAMにおいても、DRAMアレイから双方向転送ゲートのデータレジスタへのデータ転送時においては、このデータレジスタへのアクセスが禁止される。したがって、このような高機能のCDRAMもまだ改良の余地があるといえる。
半導体記憶装置を高速動作させるために、半導体記憶装置をシステムクロックなどの外部クロック信号に同期動作させることが行なわれる(たとえば、ハラの米国特許第5083296号(特許文献2)参照)。このハラの米国特許に示される先行技術においては、信号/RASおよび/CASなどの外部制御信号の歪みに起因するタイミングのずれの発生の問題の解決を図る。このようなクロック同期型半導体記憶装置の場合、外部信号を受ける入力バッファの出力は外部クロック信号の活性化時に確定する。
したがって、外部クロック信号が活性化されてから内部信号が確定し内部動作が実行されるため、内部動作の開始タイミングが遅れるという問題が生じる。すなわち、外部クロック信号を用いて高速動作させるという利点が損なわれることになる。
それゆえ、この発明の目的は、高速動作する半導体記憶装置を提供することである。
この発明の他の目的は、高速のデータ処理システムを構築することのできる半導体記憶装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、外部クロック信号に同期してできるだけ早いタイミングで内部制御信号を確定状態とすることのできる同期型半導体記憶装置を提供することである。
この発明の特定的な目的は、高速にノーウェイトでアクセスすることのできるクロック同期型キャッシュ内蔵半導体記憶装置を提供することである。
この発明に係る同期型半導体記憶装置は、外部クロック信号に応答して互いに位相のずれた第1および第2の内部クロック信号を発生する手段と、これら第1および第2の内部クロック信号が同一論理レベルのとき、装置へのアクセス要求を示す装置活性化信号をサンプリングする手段と、このサンプリング手段のサンプリングした信号に応答して、所定の時間幅を有するパルス信号を発生する手段と、このパルス信号に応答して、与えられた制御信号をラッチして内部制御信号を発生する手段とを備える。
この発明に係る同期型半導体記憶装置においては、互いに位相のずれた第1および第2の内部クロック信号が同一論理レベルのときに、例えばチップセレクト信号である装置活性化信号をサンプリングし、このサンプリングされた信号に従って、制御信号をラッチするための所定の時間幅のパルス信号を発生している。従って、サンプリング期間を短くすることができ、消費電流を低減することができる。また、短い時間幅のパルス信号により制御信号をラッチしており、外部信号に対する応答特性が改善される。
[全体構成]
図1はこの発明の一実施例であるCDRAMの全体の構成を示すブロック図である。図1において、CDRAM400は、行および列のマトリックス状に配列された複数のダイナミック型のメモリセルを備えるDRAMアレイ102と、行および列のマトリックス状に配列された複数のスタティック型メモリセルを備えるSRAMアレイ104と、DRAMアレイ102とSRAMアレイ104との間でのデータ転送を行なうためのデータ転送回路106とを含む。
CDRAM400は、4ビット単位でデータの入出力を行なう構成をとるため、DRAMアレイ102は4つのメモリプレーンを含む。このDRAMアレイ102の、4つのメモリプレーンは、各々4Mビットの記憶容量を備え、それぞれ同時に入出力されるデータビットの異なるビットに対応する。
SRAMアレイ104も同様に、4つの各々が4Kビットの記憶容量を備える4つのメモリプレーンを含む。データ転送回路106は、DRAMアレイ102とSRAMアレイ104のそれぞれのプレーンごとにデータ転送を行なうために、4つのメモリプレーンに合わせて4つ設けられる。
CDRAM100は、DRAMアレイを駆動するために、外部から与えられるDRAM用アドレスAd0〜Ad11を受け、内部アドレスを発生するDRAMアドレスバッファ108と、DRAMアドレスバッファ108からの内部行アドレスRow0〜Row11を受け、DRAMアレイ102における対応の行を選択するロウデコーダ110と、DRAMアドレスバッファ108からの内部列アドレス信号のうち所定のビットすなわちコラムブロックアドレスCol4〜Col9を受け、DRAMアレイ102において複数の列(本実施例においては一つのメモリプレーンにおいて16列)を同時に選択するコラムブロックデコーダ112と、DRAMアレイ102において選択されたメモリセルのデータを検知増幅するセンスアンプおよびDRAMアレイ102において選択されたメモリセルとデータ転送回路106との間でのデータ転送を行なうためのIOコントロールとを含む。図1においては、センスアンプおよびIOコントロールを1つのブロック114で示す。
DRAMアドレスバッファ108へは、行アドレス信号と列アドレス信号とがマルチプレクスして与えられる。アドレス信号Ad0〜Ad3の4ビットのアドレス信号は、データ転送回路106におけるデータ転送モードおよびマスクをかける際のマスクデータのセット/リセットを設定するためのコマンドとして利用される。
CDRAM400は、さらに、外部から与えられるSRAM用アドレス信号As0〜As11を受け、内部アドレス信号を発生するSRAMアドレスバッファ116、SRAMアドレスバッファ116からのアドレス信号As4〜As11をデコードし、SRAMアレイ104の対応の行を選択するロウデコーダ118と、SRAMアドレスバッファ116からの列アドレス信号As0〜As3をデコードし、SRAMアレイ104の対応の列を選択するとともにデータ転送回路106における対応の転送ゲートを選択するコラムデコーダ120と、SRAMアレイ104において選択されたメモリセルのデータを検知増幅するとともにコラムデコーダ120の出力に従って、SRAMアレイ104の選択列および選択された転送ゲートを内部データバス123へ接続するIO回路とを含む。SRAM用のセンスアンプおよびIO回路はブロック122により示される。
SRAMアレイ104の1行は16ビットを備える。SRAMアレイ104においては、選択された1行のメモリセル、すなわち16ビットのメモリセルが選択状態とされる。転送回路106は、1つのメモリプレーンに対して16個の転送ゲートを備える。これにより、データ転送回路106を介してDRAMアレイ102の1つのメモリプレーンにおいて選択された16ビットのメモリセルとSRAMアレイ104の1つのメモリプレーンにおいて選択された1行のメモリセルとの間でデータ転送が実行される。すなわち、CDRAM400においては、1つのメモリプレーンについて16ビットのデータ転送が実行され、合計64ビットのデータ転送が実行される。
DRAMアレイ102に対するアドレス信号Ad0〜Ad11とSRAMアレイ104に対するアドレス信号As0〜As11とを独立に与えることにより、DRAMアレイ102における任意の位置のメモリセルのデータをSRAMアレイ104ヘ転送することができ、キャッシュメモリとして用いる場合に任意のマッピング(セットアソシアティブマッピング方式、フルアソシアティブマッピング方式、およびダイレクトマッピング方式)を容易に実現することができる。
CDRAM400は、さらに、外部から与えられるたとえばシステムクロックである外部クロック信号Kおよびチップセレクト信号CS♯を受けるKバッファ/タイミング回路124と、Kバッファ/タイミング回路124から発生される内部クロック信号に対して、外部から与えられるマスク制御信号CMdに従ってマスクをかけるためのクロックマスク回路126と、クロックマスク回路126からのクロック信号に同期して外部から与えられる制御信号RAS♯、CAS♯、およびDTD♯を取込み、各信号の状態に従って必要な制御信号を発生するDRAMコントロール回路128とを含む。各外部制御信号の定義については後に説明する。
CDRAM400はさらに、Kバッファタイミング回路124からの内部クロック信号に対し、制御信号CMs♯に従ってマスクをかけるためのマスク回路130と、マスク回路130からの内部クロック信号に従って外部制御信号CC0♯、CC1♯、WE♯を取込み、各制御信号の状態の組合わせに従って必要な制御信号を発生するSRAMコントロール回路132と、信号DQCおよびG♯に応答して、データの入出力を行なう入出力回路135を含む。
入出力回路135は、外部からのデータDQ0〜DQ3およびマスクデータM0〜M3(または書込データD3)を受けるDinバッファ434と、マスクデータM0〜M3に従ってDinバッファ434から与えられる書込データに対してマスクをかけるためのマスク回路436と、端子DQ0〜DQ3(またはQ0〜Q3)へデータを出力するメインアンプ回路438を含む。
入出力回路135は内部データバス123を介してブロック122に接続される。このブロック122は、転送回路106またはSRAMアレイ104から1つの転送ゲート(1つのメモリプレーンに対して)または1ビットのSRAMメモリセル(1つのメモリプレーンに対して)を選択して内部データバス123に接続する。したがって、このCDRAM400は、外部からはSRAMアレイ104へアクセスすることもでき、また転送回路106へもアクセスすることができる。
またDRAMコントロール回路128およびSRAMコントロール回路132は、それぞれ独立に動作する。したがって、DRAMアレイとデータ転送回路106との間でのデータ転送時にSRAMアレイ104へ外部からアクセスすることができる。
CDRAM400は、データ入出力の構成を変更することができる。入力データ(書込データ)Dと出力データQとを別々のピン端子を介して伝達するDQ分離構成と、書込データDおよび読出データ(出力データ)Qとを同一のピン端子を介して伝達するマスクトライトモードとを備える。書込データに対しマスクをかけることができるのはデータ入力とデータ出力との同一のピン端子を介して行なわれるマスクトライトモードである。DQ分離配置において書込データD0〜D3が与えられるピン端子がマスクトライトモード時におけるマスクデータM0〜M3を受けるためのピン端子として用いられる。このピン端子の設定は、図には示していないが、コマンドレジスタにより行なわれる。
[外部制御信号の定義]
CDRAM400は、データの入力および外部制御信号の取込みをすべて外部クロック信号Kに同期して実行する。外部からの制御信号は、すべてパルス状に与えられる。外部クロック信号Kの立上りエッジにおける外部制御信号の状態の組合わせにより実行される動作モードが決定される。外部制御信号G♯の入力のみが外部クロック信号Kと非同期的に実行される。次に各外部制御信号について説明する。
外部クロック信号K:
外部クロック信号Kは、CDRAM400の基本的なタイミング、すなわち入力信号を取込むタイミングおよび動作クロック周波数を決定する。外部クロック信号Kの立上りエッジまたは立下りエッジを基準として、各外部信号のタイミングパラメータ(後に説明する信号G♯を除く)が規定される。
DRAM用クロックマスクCMd:
DRAM用クロックマスクCMdは、Kバッファ/タイミング回路124から発生される内部DRAMクロック信号の伝達を制御する。DRAM用クロックマスクCMdが外部クロック信号Kの立上りエッジで活性状態にあれば、次のクロックサイクルにおける内部DRAM用クロック信号の発生が停止される。この状態において、次のサイクルにおけるDRAM部においては制御信号を取込む動作は行なわれない。これによりDRAM部分における消費電力の低減が実現される。
ロウアドレスストローブ信号RAS♯:
ロウアドレスストローブ信号RAS♯、外部クロック信号Kとともに用いられ(ただしそのときの他の信号CMd、CAS♯およびDTD♯の状態に依存する)、DRAM部分を活性化する。すなわち、このロウアドレスストローブ信号RAS♯は、DRAM用ロウアドレス信号Ad0〜Ad11のラッチ、DRAMアレイ102における行の選択、DRAM部分を初期状態に設定するプリチャージサイクルの開始、DRAMアレイ102とデータ転送回路106との間のデータ転送、オートリフレッシュサイクルの開始、DRAM NOPサイクルの生成、DRAM部分の動作停止(パワーダウン)などを実行するために利用される。したがって、このロウアドレスストローブ信号RAS♯は、DRAM部分における基本動作サイクルを決定する。
コラムアドレスストローブ信号CAS♯:
コラムアドレスストローブ信号CAS♯は、外部クロック信号Kとともに用いられて、DRAM用コラムアドレス信号をラッチするために用いられる。DRAMアクセスサイクルにおいて、先にロウアドレスストローブ信号RAS♯が与えられているとき、次に与えられるコラムアドレスストローブ信号CAS♯により、DRAMアレイ102へのデータ転送回路106からのデータの転送またはDRAMアレイ102からデータ転送回路106へのデータ転送が実行される。いずれの方向のデータ転送が行なわれるかは、制御信号DTD♯により決定される。
データ転送指示信号DTD♯:
データ転送指示信号DTD♯は、DRAMアレイ102とデータ転送回路106との間のデータの転送およびその方向を決定する。先のサイクルにおいて、ロウアドレスストローブ信号RAS♯がローレベルのとき、コラムアドレスストローブ信号CAS♯およびデータ転送指示信号DTD♯が外部クロック信号Kの立上りエッジでともにローレベルであれば、データ転送回路106からDRAMアレイへのデータ転送を行なうDRAMライト転送サイクルが実行される。
データ転送指示信号DTD♯がハイレベルであれば、DRAMアレイ102からデータ転送回路106へのデータ転送を行なうDRAMリード転送サイクルが実行される。ロウアドレスストローブ信号RAS♯と同期してデータ転送指示信号DTD♯がローレベルに立下れば、DRAM部はプリチャージモードに入る。プリチャージサイクルが完了するまですべてのDRAM部分へのアクセス動作は禁止される。
DRAM用アドレス信号Ad0〜Ad11:
DRAMアレイ102は、各々が4Mビットの記憶容量を備える4つのメモリプレーンを含む。1つのDRAMメモリプレーンは、4K行×64列×16ブロックの構成を備える。1ブロックは64列を含む。DRAM用アドレス信号Ad0〜Ad11においては、DRAMA行アドレス信号とDRAM列アドレス信号とがマルチプレクスして与えられる。外部クロック信号Kの立上りエッジでロウアドレスストローブ信号RAS♯がローレベルであり、データ転送指示信号DTD♯がハイレベルであれば、DRAM用アドレス信号Ad0〜Ad11がロウアドレス信号として取込まれ、DRAMアレイ102における対応の行を指定する内部ロウアドレス信号が生成される。
外部クロック信号Kの立上りエッジでコラムアドレスストローブ信号CAS♯がローレベルにあれば、DRAM用アドレス信号Ad0〜Ad9はDRAMアレイ102における16ビットのメモリセル(16ブロックそれぞれから1ビット;図1においては、メモリセル0〜15として示す)を指定するブロックアドレスとして用いられる。
SRAMクロックマスク信号CMs:
SRAMクロックマスク信号CMsは、内部SRAMクロック信号(Kバッファ/タイミング回路124から発生される)の伝達を制御する。SRAMクロックマスク信号CMsが外部クロック信号Kの立上りエッジで活性状態にあれば、内部SRAMクロック信号は次のサイクルでは発生が停止され、SRAM部分はその前のサイクルの状態を維持する。SRAMクロックマスク信号CMsは、また、同じ入出力データを複数のクロックサイクルにわたって連続的に維持するためにも利用される。
チップセレクト信号CS♯:
チップセレクト信号CS♯は、DRAMコントロール回路128およびSRAMコントロール回路132の活性化/非活性化を制御する。すなわち、外部制御信号RAS♯、CAS♯、DTD♯、CC0♯、CC1♯およびWE♯は、すべて外部クロック信号Kとチップセレクト信号CS♯とに従って内部に取込まれる。チップセレクト信号CS♯が不活性状態のハイレベルの時には、このCDRAMは非選択状態であり、内部動作は実行されない。
ライトイネーブル信号WE♯:
ライトイネーブル信号WE♯は、SRAM部とデータ転送回路106とに対するデータの書込および読出動作を制御する。外部クロック信号Kの立上りエッジでチップセレクト信号CS♯がローレベルの活性状態にあれば、ハイレベルのライトイネーブル信号WE♯によりデータ転送回路106からのデータの読出、SRAMアレイ104からのデータの読出および/またはSRAMアレイ104へのデータ転送回路106からのデータの転送が実行される(後に説明する制御信号CC0♯およびCC1♯の状態により決定される)。
ライトイネーブル信号WE♯がローレベルであれば、データ転送回路106へのデータの書込、SRAMアレイ104における選択されたメモリセルへのデータの書込、データ転送回路106へのSRAMアレイ104からのデータ転送のいずれかが実行される(制御信号CC0♯およびCC1♯により決定される)。
制御クロック信号CC0♯、CC1♯:
これらの制御クロック信号CC0♯およびCC1♯は、SRAM部分へのアクセスとデータ転送回路106へのアクセスを制御する。外部クロック信号Kの立上りエッジでチップセレクト信号CS♯がローレベルの活性状態のとき制御クロック信号CC0♯およびCC1♯の状態により、実行されるべき動作モードが決定される。
SRAMアドレス信号As0〜As11:
SRAMアレイ104は、各々が256行16列に配列されたメモリセルを含む4つのメモリプレーンを有する。SRAMアレイ104をキャッシュメモリとして利用する場合、キャッシュのブロックサイズは16×4(IOが4ビット)となる。SRAM用アドレス信号As0〜As3は、1つのキャッシュブロック(1行)において1ビットを選択するブロックアドレスとして利用され、SRAMアドレス信号As4〜As11は、SRAMアレイ104における行を選択するためのロウアドレス信号として用いられる。
出力イネーブル信号G♯:
出力イネーブル信号G♯はデータの出力を制御する。この出力イネーブル信号G♯は外部クロック信号Kと非同期的に与えられる。出力イネーブル信号G♯がハイレベルのとき、DQ分離構成および共通DQ構成のいずれのピン配置においても、出力はハイインピーダンス状態となる。データの出力はこの出力イネーブル信号G♯がローレベルのときに可能となる。
入出力DQ0〜DQ3:
入出力DQ0〜DQ3は、共通DQモード(マスクトライトモード)が選択されたとき(コマンドレジスタのセットされたデータにより決定される)、CDRAMのデータとなる。外部出力データビットの状態は、出力イネーブル信号G♯により制御される。データの出力は、トランスペアレントモード、ラッチモード、およびレジスタモードのいずれかで行なわれる。トランスペアレント出力モードにおいては、内部データバス123上のデータがメインアンプ438に直接伝達される。外部クロック信号Kの立上りエッジにおいてチップセレクト信号CS♯がハイレベルにあれば、ディセレクトSRAMモードとなり、出力ハイインピーダンス状態となる。また同様に、出力イネーブル信号G♯がハイレベルにあれば出力ハイインピーダンス状態となる。データ出力が可能な場合には、外部クロック信号Kの立上りに応答して、そのサイクルにおいてデータの読出が実行される。
レジスタ出力モードにおいては、1サイクル遅れてデータが出力される。このモードにおいては、内部データバス123とメインアンプ438との間に出力レジスタが設けられた構成となる。
ラッチ出力モードは、内部データバス123とメインアンプ438との間に出力ラッチ回路が設けられた構成となる。この構成においては、読出されたデータはラッチ回路においてラッチされてメインアンプ438を介して出力される。内部データバス123に無効データが現れている期間であっても外部には有効データが出力される。したがって外部処理装置であるCPU等が出力データを取込むための期間を十分にとることができる。
上述のような出力モードはコマンドレジスタ(図示せず)にコマンドデータを設定することにより実現される。
入力D0〜D3:
DQ分離モードが指定された場合の入力データを示す。データ転送回路106へデータを書込むライトバッファサイクルまたはSRAMアレイ104へデータを書込むライトSRAMモードなどのデータ書込時においては、入力データD0〜D3が外部クロック信号Kの立上りエッジでラッチされる。
マスクイネーブル信号M0〜M3:
共通DQモードが指定された場合にイネーブルされる。マスクイネーブル信号M0〜M3は入出力データDQ0〜DQ3に対応しており、対応のDQビットに対してマスクをかけるか否かを決定する。マスクデータの設定は、外部クロック信号Kの立上りエッジにおけるマスクイネーブル信号M0〜M3の状態に従って決定される。このマスクイネーブル信号M0〜M3により、SRAMアレイまたは転送回路へデータを書込むサイクル時において、所望の入力データに対してマスクをかけることができる。
上述の制御信号の説明により明らかなように、CDRAM400においては、DRAM部分に関連する動作の制御とSRAM部分に関連する動作とはそれぞれ別々に実行される。データ転送回路106へ直接データを書込むとともにここからデータを直接読出すこともできる。DRAM部分とSRAM部分とをそれぞれ独立に駆動することができ、制御が容易になるとともに、DRAMのページモードなどの高速モードを利用したデータ転送などを実現することができキャッシュミス時のアクセスタイムの短縮およびバーストモードの実現などが得られる。
またデータ転送回路106へ外部から直接アクセスすることができるため、SRAMアレイ104に格納されたデータはデータ転送回路106への外部からの直接アクセス時に何ら影響を受けないため、グラフィックデータとキャッシュデータ(外部処理装置であるCPUが利用するデータ)をともにDRAMアレイ102内に格納することができる。
なお、図1においてデータ転送回路106は、16個の転送ゲートを含む。転送ゲートの各々は、DRAMアレイ102からSRAMアレイ104または入出力回路135へデータを伝達するためのリード転送バッファ140と、SRAMアレイ104アレイまたは内部データバス123上の書込データを格納するテンポラリーレジスタ142と、テンポラリーレジスタ142の格納データをDRAMアレイ102に転送するためのライト転送バッファ144とライト転送バッファ144からDRAMアレイ102へのデータ転送を対してマスクをかけるためのマスクレジスタ146を含む。この詳細構成については後に説明するが、リード転送バッファ140はまたマスターリード転送バッファとスレーブリード転送バッファとを含む。
図2は、図1に示すCDRAMの機能的構成を示す図である。図2において、DRAMアレイ102は、4K行×64列×16ブロック×4(IO)の記憶容量を備える。1つのブロックにおいては64列のDRAMビット線対が配置されており、この1つのブロックにおいて1列が選択される。
SRAMアレイ104は、256行×16列×4(IO)ビットの記憶容量を備える。SRAMアレイ104において1行(合計4行)が選択され、この選択された1行の16ビットのメモリセルとDRAMアレイ102において選択された16ビット(各ブロックから1ビット)との間で同時にデータ転送を実行することができる。
データ転送回路106は、DRAMアレイ102からのデータを受けてSRAMアレイ104またはIO(入出力)回路135へデータを伝達するためのリードデータ転送バッファDTBR(16ビット×4(IO))と、SRAMアレイ104または入出力回路135からのデータを受けてDRAMアレイ102へ転送するためのライトデータ転送バッファDTBW(16ビット×4(IO))を含む。このライトデータ転送バッファDTBWおよびリードデータ転送バッファDTBRの具体的構成については後に詳細に説明する。
図2においては、コラムデコーダ120を通してリードデータ転送バッファDTBRからライトデータ転送バッファDTBWへデータが転送されるように示される。これは、後にその動作モードについては説明するが、リードデータ転送バッファDTBRに格納された16×4ビットのデータをそのままライトデータ転送バッファDTBWへ転送する動作モードを示す。
コラムデコーダ120は、リードデータ転送バッファDTBR(16ビット×4(IO))から4ビット(16ビットから1ビット)を選択し、この選択された4ビットのデータを入出力回路135を介してデータ入出力ピンDQへ伝達する。図2においては、データ入出力端子DQは、書込データおよび読出データをともに入出力する共通IO配置の構成が示される。コラムデコーダ120は、SRAMアレイ104へのデータの書込/読出を行なう動作モード時においては、SRAMアレイ104において4ビットのメモリセルを選択する。コラムデコーダ120は、また、転送回路106への外部からの直接データ書込時においては、ライトデータ転送バッファDTBWから4つの転送ゲートを選択し、その選択された転送ゲートと入出力回路135とを接続する。
DRAMコントロール回路128(図1参照)は、DRAMアレイ102からリードデータ転送バッファDTBRへのデータ転送と、ライトデータ転送バッファDTBWからDRAMアレイ102へのデータ転送動作を制御する。
SRAMコントロール回路132(図1参照)は、SRAMアレイ104からデータ入出力端子DQへのデータの読出、データ入出力端子DQからSRAMアレイ104へのデータの書込、リードデータ転送バッファDTBRからSRAMアレイ104へのデータの転送、SRAMアレイ104からライトデータ転送バッファDTBWへのデータの転送、ライトデータ転送バッファDTBWへのデータ入出力端子DQからのデータの書込、リードデータ転送バッファDTBRからデータ入出力端子DQへのデータの読出、およびデータ入出力端子DQに与えられたデータのSRAMアレイ104およびライトデータ転送バッファDTBWへの書込を制御する。
[外部制御信号の論理]
図3は、この発明の一実施例であるCDRAMのSRAMコントロール回路が関連する動作を実現するための外部制御信号の状態と対応して実行される動作を一覧にして示す図である。
[ノーオペレーション]
チップセレクト信号CS♯がハイレベルに設定されると、出力はハイインピーダンス状態とされ、またSRAM部分はノーオペレーションモードNOPとなる。このノーオペレーションモードNOPにおいては、SARAM部分は前の状態を維持する。SRAM部分は各クロックサイクルごとに動作するため、プリチャージ状態すなわち非選択状態を維持する。
[SARAMパワーダウンモード]
SRAMクロックマスク信号CMs♯がローレベルのときにはSRAMパワーダウンモードSPDが指定される。このモードにおいては、SRAMのクロック信号の伝達が禁止され、SARM部分は前のサイクルの状態を維持する。したがって、データ出力部においては、前のサイクルの状態が維持されるため、前のサイクルにおいて出力データが出力されている場合にはそのデータが持続的に出力される「データサスペンド状態」となる。
[ディセレクトSRAMモード]
制御クロック信号CC0♯およびCC1♯がともにハイレベルにあれば、ディセレクトSRAMモードDESが指定され、出力がハイインピーダンス状態となる。内部での動作は実行されている。この状態において、出力インピーダンスを制御するためのDQコントロール信号DQCの状態は任意である。なお、チップセレクト信号CS♯およびクロックマスク信号CMs♯はともにローレベルおよびハイレベルとそれぞれ設定されている。以下の説明においても特に断らない限りこの状態が満足される。
[SRAMリードモード]
制御クロック信号CC1♯をローレベルに設定し、制御クロック信号CC0♯、およびライトイネーブル信号WE♯をハイレベルに設定すると、SRAMリードモードSRが指定される。SRAMアレイにおいてメモリセルが選択され、この選択されたメモリセルのデータの読出が指定される。DQコントロール信号DQCをハイレベルにすると、このSRAMアレイにおいて選択されたメモリセルから読出されたデータが出力データDoutとして出力される。DQコントロール信号DQCがローレベルであれば、メインアンプ回路438は動作せず、ディセレクトSRAMモードと同様となる。
[SARMライトモード]
制御クロック信号CC0♯をハイレベルに設定し、制御クロック信号CC1♯およびライトイネーブル信号WE♯をローレベルに設定すると、SRAMライトモードSWが指定される。DQコントロール信号DQCがハイレベルにあれば、そのときに与えられた外部データが取込まれ、内部書込データが生成される。この生成された内部書込データはそのときに与えられているSRAMアドレスAs0〜As11に従って選択されたSRAMアレイ104内のメモリセルへ書込まれる。このSRAMライトモードSW動作時において出力Doutがハイインピーダンス状態となるのは、ライトモードの指定の結果であり、DQコントロール信号DQCによる制御によるものではない。
[バッファリードトランスファーモード]
制御クロック信号CC0♯およびDQコントロール信号DQCをともにローレベルに設定し、制御クロック信号CC1♯およびライトイネーブル信号WE♯をハイレベルに設定すると、バッファリードトランスファーモードBRTが指定される。DQコントロール信号DQCをローレベルに設定して出力ハイインピーダンス状態と設定するのは、リードデータ転送バッファ回路DTBRからSRAMアレイへ転送されたデータが誤って出力されるのを防止するためである。
このバッファリードトランスファーモードBRTにおいては、リードデータ転送バッファ回路DTBRにラッチされているデータがSRAMアレイへ同時に転送される。この転送時において、SRAMアドレス信号As4〜As11がSRAMロウアドレス信号として利用され、行選択動作が実行される。
ここで、図2において、「ユース」と示されているのは、そこにラッチされているデータが利用されることを示す。また、「ロード/ユース」として示されるのは、そのデータがロードされかつこのロードされたデータが利用されることを示す。
[バッファライトトランスファーモード]
制御クロック信号CC1♯をハイレベルに設定し、制御クロック信号CC0♯、ライトイネーブル信号WE♯およびDQコントロール信号DQCをローレベルに設定すると、バッファリードトランスファーモードBRTが指定される。このモードにおいては、SRAMアレイ104からライトデータ転送バッファ回路DTBWへデータが伝達される。ライトデータ転送バッファ回路DTBWおよびマスクレジスタ回路(146a)はともにテンポラリーラッチ回路を含んでおり、2段のラッチ構成を備える。バッファライトトランスファーモードBWTにおいては、このライトデータ転送バッファ回路に含まれるテンポラリーラッチにSRAMアレイ104からのデータが格納される。このとき、マスクレジスタ回路において、このテンポラリーマスクレジスタのマスクデータがすべてリセット状態とされる。SRAMアレイ104から転送されたデータをすべてDRAMアレイへ転送するためである。
SRAMアドレス信号As4〜As11がSRAMロウアドレス信号として取込まれて、SRAMアレイ104における行選択動作が実行される。選択された1行の16ビットのメモリセルのデータがライトデータ転送バッファ回路DTBWへ転送される。
[バッファリードトランスファーおよびリードモード]
制御クロック信号CC0♯をローレベルに設定し、かつ制御クロック信号CC1♯、ライトイネーブル信号WE♯およびDQコントロール信号DQCをハイレベルに設定すると、バッファリードトランスファーおよびリードモードBRTRが指定される。このモードにおいては、リードデータ転送バッファ回路DTBRに格納されているデータがSRAMアレイへ転送されるとともに、外部へデータが出力される。リードデータ転送バッファ回路DTBRからSRAMアレイの1行のメモリセルへのデータが伝達される。またリードデータ転送バッファ回路DTBRの16個の転送ゲート(1つのメモリプレーンすなわち1つの入出力端子DQに対して)から1つの転送ゲートが選択され、この選択された転送ゲートのデータが出力される。したがってこの動作モード時においては、SRAMアドレス信号As0〜As11がすべて利用される。
バッファリードトランスファーモードBRTとバッファリードトランスファーおよびリードモードBRTRとは、DQコントロール信号DQCの状態が異なっているだけである。
[バッファライトトランスファーおよびライトモード]
制御クロック信号CC0♯およびライトイネーブル信号WE♯をともにローレベルに設定し、制御クロック信号CC1♯およびDQコントロール信号DQCをハイレベルに設定すると、バッファライトトランスファーおよびライトモードBWTWが指定される。このモードBWTWにおいては、外部から与えられた書込データがSRAMアレイの対応のメモリセルへ書込まれるとともに、このデータ書込を受けたメモリセルを含む1行のメモリセルのデータがライトデータ転送バッファ回路DTBWへ転送される。マスクレジスタのマスクデータはすべてリセット状態とされる。
このバッファライトトランスファーおよびライトモードBWTW動作時において、DQコントロール信号DQCをローレベルに設定すれば、バッファライトトランスファー動作のみが実行される。
[バッファリードモード]
制御クロック信号CC0♯およびCC1♯をともにローレベルに設定し、ライトイネーブル信号WE♯およびDQコントロール信号DQCをハイレベルに設定すると、バッファリードモードBRが指定される。バッファリードモードBRの動作時においては、SRAMアドレスAs0〜As3に従ってリードデータ転送バッファ回路DTBRにおいて1つの転送ゲート(1つのデータ入出力端子について)が選択され、この選択された転送ゲートがラッチするデータが出力される。この動作モードにおいて、DQコントロール信号DQCをローレベルに設定すれば、データの読出が実行されず、ディセレクトSRAMモード動作が実行される。
[バッファライトモード]
制御クロック信号CC0♯およびCC1♯ならびにライトイネーブル信号WE♯をローレベルに設定し、DQコントロール信号DQCをハイレベルに設定すると、バッファライトモードBWが指定される。この場合、SRAMアドレス信号As0〜As3に従ってライトデータ転送バッファ回路DTBWにおける対応の転送ゲート(データレジスタ)が選択され、この選択されたデータレジスタへ外部からのデータが書込まれる。この動作モードにおいて、ライトデータ転送バッファ回路DTBWにおいては、データ書込を受けたレジスタに対するマスクデータのみがリセット状態とされる。
図3に示す一覧表においては、DRAMのアレイの動作に関連する部分の制御信号およびDRAMアドレスの状態は示していない。SRAM部分の駆動とDRAM部分の駆動とはそれぞれ独立に実行される。したがって、図3に示す一覧表において、DRAMアレイの動作に関連する制御信号およびDRAMアドレス信号の状態は任意である。
図4は、DRAM部分に与えられる制御信号の状態とそれに対応して実現される動作モードとを一覧にして示す図である。図4においては、DRAM部分の動作はSRAMアレイ部の動作およびデータ入出力と無関係である。すなわち、このSRAM部分に関連する制御信号CC0♯、CC1♯、WE♯およびDQCの状態は任意であり、これらの制御信号の状態は示していない。
[DRAMパワーダウンモード]
先のサイクルにおいてDRAMクロックマスク信号CMd♯がローレベルであれば、DRAMアレイはDRAMパワーダウンモードDTBに入る。このモードにおいては、先のサイクルで指定された状態が維持される(内部クロック信号が伝達されないためである)。チップセレクト信号CS♯は、SRAM部分およびDRAM部分が新しい動作状態(モード)にされるのを防止するために用いられる。チップセレクト信号CS♯をハイレベルの不活性状態とすれば、DRAMは何ら新たな動作をしない状態となる。このチップセレクト信号CS♯は、ハイレベルの不活性状態のとき、DRAMコントロール回路128およびSRAMコントロール回路132の両者へ与えられない構成が利用されてもよい。この状態においては、DRAM部分およびSRAM部分は先のサイクルでの状態を維持する。またこのチップセレクト信号CS♯がハイレベルのとき、SRAM部分はリセット状態とされて出力ハイインピーダンス状態となり、一方DRAM部分は先のサイクルで指定された動作を持続的に実行する構成が利用されてもよい。
[DRAMノーオペレーションモード]
チップセレクト信号CS♯がローレベルのとき(以下の動作説明はすべてこの条件を満足するものとする)、先のクロックサイクルにおいて、クロックマスク信号CMdがハイレベル(この条件も以下の動作説明においては同一であるとする)、ロウアドレスストローブ信号RS♯、コラムアドレスストローブ信号CS♯がともにハイレベルにあれば、DRAMノーオペレーションモード(DNOP)が指定される。このモードにおいては、DRAMアレイは前のサイクルの状態を維持し、新しい動作モードには入らない。このDRAMノーオペレーションモードDNOPは、DRAM部分が新しい動作モードに入るのを防止するために用いられる。先のサイクルにおいてある動作モードが指定されていた場合には、DRAMノーオペレーションモードDNOPが指定されたとき、内部では先のサイクルで指定された動作が持続的に実行されている。
[DRAMリードトランスファーモード]
ロウアドレスストローブ信号RAS♯およびデータ転送指示信号DTD♯をともにハイレベルに設定し、コラムアドレスストローブ信号CAS♯をローレベルに設定すると、DRAMリードトランスファーモードDRTが指定される。DRAMリードトランスファーモードDRTにおいては、DRAMアレイ102において、アドレス信号Ad4ないしAd9をコラムブロックアドレスとして、ブロックデコーダ112によりメモリセルブロック(16ビットのメモリセル)が選択され、この選択された列ブロック(16ビットのメモリセル)のデータがリードデータ転送バッファ回路DTBRへ転送される。
[DRAMアクティベートモード]
ロウアドレスストローブ信号RAS♯をローレベルに設定し、コラムアドレスストローブ信号CAS♯およびデータ転送指示信号DTD♯をともにハイレベルに設定すると、DRAMアクティベートモードACTが指定される。このモードにおいては、そのときに与えられたアドレス信号Ad0〜Ad11がDRAMロウアドレス信号として取込まれ、このロウアドレス信号に従ってDRAMアレイ102内における行選択動作が実行される。DRAMアクティベートモードACTが指定されると、次に説明するDRAMプリチャージモードが指定されるまで行選択状態を維持する。このDRAMアクティベートモードACTを効果的に利用することにより、DRAMのセンスアンプをデータラッチ状態とすることができページモードを利用したデータ転送を実現することができる。
[DRAMプリチャージモード]
ロウアドレスストローブ信号RAS♯およびデータ転送指示信号DTD♯を共にローレベルに設定し、コラムアドレスストローブ信号CAS♯をハイレベルに設定すると、DRAMプリチャージモードPCGが指定される。このモードにおいては、DRAMアレイにおける選択ワード線が非選択状態へと移行し、DRAMは初期状態(スタンバイ状態)に復帰する。DRAMアレイにおいて異なる行を選択する場合には、DRAMアクティベートモードACTと次のDRAMアクティベートモードACTとの間にこのDRAMプリチャージモードPCGを実行することが要求される。
[オートリフレッシュモード]
アドレスストローブ信号RAS♯およびCS♯をともにローレベルに設定し、データ転送指示信号DTD♯をハイレベルに設定すると、DRAM部はオートリフレッシュモードARFに入る。このモードにおいては、CDRAM内部に設けられたアドレスカウンタ(図1においては示さず)からリフレッシュアドレスが発生され、このリフレッシュアドレスに従ってメモリセルのデータのリフレッシュが実行される。このオートリフレッシュモードを完了させるためには、DRAMプリチャージモードPCGを実行することが要求される。
[ライトデータ転送バッファ回路からDRAMアレイへのデータ転送動作モード]
DRAMアレイへのライトデータ転送バッファ回路DTBWからのデータの転送モードは4種類存在する。ライトデータ転送バッファ回路DTBWからDRAMアレイへのデータ転送動作は、ロウアドレスストローブ信号RAS♯をハイレベルに設定し、コラムアドレスストローブ信号CAS♯およびデータ転送指示信号DTD♯をともにローレベルに設定することにより指定される。この状態においては、そのときに与えられているアドレス信号Ad4〜Ad9がブロックデコーダ112(図1参照)に与えられ、DRAMアレイにおいて選択された列ブロック(16ビットのメモリセル)に対するデータの転送が実行される。4つのデータ転送モードのうちいずれが実行されるかは、コラムアドレスストローブ信号CAS♯がローレベルとされたとき、すなわちライトデータ転送モードが指定されたときに与えられたアドレス信号Ad0〜Ad3により決定される。データ転送時に必要とされるのはアドレス信号Ad4〜Ad11である。残りの下位アドレス信号Ad0〜Ad3はメモリセル選択には用いられないため、この未使用のアドレス信号をライト転送モード指定用のコマンドとして利用する。
[DRAMライトトランスファー1モード]
このモードDWT1は、DRAMライトデータ転送コマンド(信号RAS♯をハイレベル、信号CS♯および信号DTD♯をともにローレベルに設定する)と同時に与えられたアドレス信号Ad0およびAd1をともに“0”に設定することにより指定される。このモードDWT1においては、ライトデータ転送バッファDTBWにテンポラリーレジスタからのデータがロードされるとともに、このロードされたデータがDRAMアレイへ転送される。ライトデータ転送バッファ回路DTBWにおけるテンポラリーレジスタ(Tm)からデータ転送バッファDTBWへのデータ転送と同期して、転送マスク回路においてもテンポラリーレジスタ(Tm)からのマスクデータがマスクレジスタへ転送され、このデータ転送に対しマスクがかけられる。このモードDWT1においては、データ転送完了後テンポラリーレジスタのマスクデータがセット状態とされる(データ転送にマスクをかける状態:これはバッファライトモードによりデータが書込まれたとき、マスクをリセット状態にして、必要なデータのみをDRAMアレイへ書込むことを可能とするためである)。
[DRAMライトトランスファー1/リードモード]
このモードDWT1Rは、ライトデータ転送コマンドと同時に与えられるアドレス信号Ad0およびAd1をそれぞれ“1”および“0”と設定することにより指定される。このモードDWT1Rにおいてはライトデータ転送バッファ回路DTBWのデータがDRAMアレイ内の選択された列ブロック(16ビットのメモリセル)へ伝達されるとともに、この選択された列ブロックのメモリセルのデータがリードデータ転送バッファ回路DTBRへ転送される。これによりキャッシュミスライト動作時において、次に同一列ブロックが指定された場合データの読出をこのリードデータ転送バッファ回路から行なうことができるとともに、リードデータ転送バッファ回路DTBRからSRAMアレイ104へデータを書込むことにより、ミスアクセスされたSRAM104内の内容を書換えることができ、キャッシュミス時におけるペナルティを低減することができる。
[DRAMライトトランスファー2モード]
このモードDWT2は、列アドレス信号Ad0およびAd1をそれぞれ“0”および“1”と設定することにより指定される。この動作モードDWT2においては、ライトデータ転送バッファ回路DTBWからDRAMアレイ内の選択された列ブロックへのデータ転送が実行される。この場合、ライトデータ転送バッファ回路DTBWにおいては、テンポラリーレジスタからライトデータ転送バッファへのデータ転送は行なわれない。マスクレジスタにおいても同様である。
ライトデータ転送バッファ回路DTBWにおいては、テンポラリーレジスタと実際にDRAMアレイへデータを転送するバッファレジスタ部分とは切離される。DRAMライトトランスファー2モードDWT2を繰返し実行すれば、同じデータがDRAMアレイへ伝達される。DRAMアレイ102において、ページモードで列ブロックを選択すれば、高速でDRAMアレイ内の内容を同一データで書換えることができる。すなわち、グラフィック処理用途におけるいわゆる「塗り潰し」を高速で実現することができる。
[DRAMライトトランスファー2/リードモード]
このモードDWT2Rは、ライト転送コマンドと同時に与えられるアドレス信号Ad0およびAd1を“1”に設定することにより指定される。この転送動作モードDWT2Rにおいては、DRAMライトトランスファー2モードの動作に加えてさらに、DRAMアレイの選択された列ブロックのデータがリードデータ転送バッファ回路DTBRへ転送される動作が付け加えられる。この動作モードDWT2Rにおいても高速で「塗り潰し」を実現することができる。
[コントロール回路]
図5は、図1に示すDRAMコントロール回路およびマスク回路の概略構成を示す図である。詳細な構成については後に説明する。図5において、Kバッファ/タイミング回路124は、外部クロック信号Kを受け内部クロック信号Kiを生成するKバッファ203と、Kバッファ203からの内部クロック信号Kiに同期して、チップセレクト信号CS♯を取込み内部チップセレクト信号CSを発生するCSバッファ201を含む。
このKバッファ/タイミング回路124は、Kバッファ203の出力する外部クロック信号Kiと非同期で動作し、Kバッファ203が出力する内部クロック信号Kiをチップセレクト信号CS♯が活性レベル(ローレベル)のときに伝達する構成が利用されてもよい。
マスク回路126は、DRAMクロックマスク信号CMdを、Kバッファ203からの内部クロック信号Kiの1クロック期間遅延させるシフトレジスタ202と、シフトレジスタ202からの遅延クロックマスク信号CMdRに従って内部クロック信号Kiを通過させるゲート回路204を含む。ゲート回路204は、nチャネルMOS(絶縁ゲート型電界効果)トランジスタにより構成される構成が一例として示される。あるクロックサイクルにおいて、クロックマスク信号CMdがローレベルの非活性状態に設定された場合には、次のクロックサイクルにおいて内部クロック信号Kiの伝達が禁止されるため、DRAM用クロック信号DKの発生が停止される。
DRAMコントロール回路128は、このゲート回路204から伝達されるクロック信号DKに同期して動作する。このDRAMコントロール回路128は、ロウアドレスストローブ信号RS♯から内部ロウアドレスストローブ信号RASを発生するRASバッファ206と、コラムアドレスストローブ信号CAS♯から内部コラムアドレスストローブ信号CASを生成するCASバッファ208と、データ転送指示信号DTD♯から内部データ転送指示信号DTDを発生するDTDバッファ210と、このバッファ206、208および210からの信号RAS、CAS、およびDTDのクロック信号DKの立上りエッジの状態の組合わせに従って指定された動作モードを判定し、該判定結果に従って制御信号を発生するDRAM制御信号発生回路212を含む。DRAM制御信号発生回路212は、CSバッファ201からのチップセレクト信号CS♯に応答して活性化される。チップセレクト信号♯がハイレベルの非活性状態のとき、DRAM制御信号発生回路212は、動作モード判定動作を実行せず、ノーオペレーションモードと同様の状態となる。
バッファ206、208、および210は、Kバッファ203からのクロック信号DKの立上りエッジで与えられた信号を取込み、かつラッチして内部制御信号を発生する。
DRAM制御信号発生回路212は、またDRAMクロック信号DKに従ってデータ転送時に必要とされるレイテンシの期間の監視などをも実行する。DRAM制御信号発生回路212は、DRAMアレイ部の駆動およびデータ転送回路(リードデータ転送バッファ回路およびライトデータ転送バッファ回路)とDRAMアレイとの間のデータ転送動作に必要とされる各種制御信号を発生する。図5においては、転送系回路の動作を制御するための転送制御信号φDTと、信号RASに関連する回路(DRAMアレイにおける行選択動作等)の動作を制御するためのRAS系制御信号φRAと、CAS系回路の動作(列選択動作)に関連する回路部分の動作を制御するための制御信号φCAを代表的に示す。
アドレスバッファ108は、DRAMクロック信号DKとRAS系制御信号φRAに応答して外部DRAMアドレス信号Ad(Ad0〜Ad11)をラッチしてDRAMロウアドレス信号Adrを発生するロウバッファ214と、DRAMクロック信号DKとCAS系制御信号φCAとに応答してDRAMアドレス信号AdをラッチしてDRAM列アドレス信号Adcを発生するコラムバッファ216を含む。ロウアドレス信号Adrは図1に示すロウデコーダ110へ与えられ、コラムバッファ216からの列アドレス信号Adcのうち上位のビット(Ad4〜Ad9)が図1に示すコラムブロックデコーダ112へ与えられる。
図6は、SRAMコントロール回路部の構成を示す図である。図6においては、入出力回路135のうちメインアンプ438の部分のみを示す。Dinバッファおよびマスク回路436の構成は示していない。
マスク回路130は、Kバッファ/タイミング回路124からの内部クロック信号Kiに同期して動作し、SRAMクロックマスク信号CMsを1クロックサイクル期間遅延させるシフトレジスタ152と、シフトレジスタ152の出力CMsRに従って内部クロック信号Kiを通過させるゲート回路164を含む。ゲート回路164は、たとえばnチャネルMOSトランジスタからなる転送ゲートで構成される。クロックマスク信号CMsがローレベルのとき、ゲート回路164は、内部クロック信号Kiの伝達を禁止する。ゲート回路164は、ロジックゲートを用いて構成されてもよい。このマスク回路130からSRAMクロック信号SKが発生される。
SRAMコントロール回路132は、SRAMクロック信号SKに応答してライトイネーブル信号WE♯をラッチするWEバッファ156と、SRAMクロック信号SKに応答してそれぞれ制御信号CC0♯およびCC1♯をラッチするバッファ158および160とを含む。これらのバッファ156、158、および160は、内部クロック信号SKの立上りエッジに同期してその与えられた外部制御信号をラッチする。
SRAMコントロール回路132はさらに、CSバッファ201からのチップセレクト信号CSに応答して活性化されてSRAMマスタクロック信号SKによりタイミングが規定されてバッファ156、158、および160から与えられた制御信号WE、CC0、およびCC1を受けてそれらの状態の組合わせに従って指定された動作モードを判別し、該判別結果に従って必要な制御信号を発生する制御信号発生回路166を含む。
制御信号発生回路166からは、SRAMアレイ104を駆動するためのSRAMアレイ駆動用制御信号とデータ転送回路を駆動するためのデータ転送駆動制御信号が発生される。SRAMアレイとデータ転送回路との間のデータ転送時においては、このSRAMクロック信号SKによりその転送期間が規定される。データを確実に転送するためである。
出力イネーブル信号G♯を受けるGバッファ162は、クロック信号SKと非同期で動作する。DQコントロール信号DQCを受けるDQCバッファ163もクロック信号CKと非同期で動作するように示される。
SRAMコントロール回路132は、さらに制御信号発生回路166からの出力指示信号Eと、Gバッファ162からの出力イネーブル信号GとDQCバッファ163からの出力信号DQCを受けるゲート回路176と、ゲート回路176の出力とクロックマスク信号CMsRを受けるゲート回路178を含む。ゲート回路176は、その出力許可信号Eおよび出力イネーブル信号Gがともにローレベルにあり、かつDQコントロール信号DQCがハイレベルのときにハイレベルの信号を出力する。ゲート回路178は、マスク信号CMsRがローレベルにありかつゲート回路176の出力がハイレベルのときにハイレベルの信号を出力する。
メインアンプ回路438は、内部データバス123a(読出専用データバスを示す:書込データバスと共有されるバスであってもよい)の信号を反転するインバータ回路172と、ゲート回路178の出力に応答してイネーブルされ、インバータ回路172の出力を反転する3状態インバータバッファ170と、マスク信号CMsRに応答して導通するpチャネルMOSトランジスタ173と、トランジスタ173の出力を反転してインバータ172の出力部(インバータ170の入力部)へ伝達するインバータ回路174を含む。3状態インバータバッファ170がイネーブル状態のとき、インバータバッファ170とインバータ回路174は、トランジスタ173が導通状態のときにラッチ回路を構成する。次に動作について簡単に説明する。
シフトレジスタ152からは、1クロックサイクル遅れたクロックマスク信号CMsRが出力される。この1クロックサイクル遅れたクロックマスク信号CMsRに従ってゲート回路164が内部クロック信号Kiを通過させる。したがって、外部においてSRAMクロックマスク信号CMs♯が発生された場合、次のクロックサイクルにおいてSRAMクロック信号SKのSRAMコントロール回路132への伝達が禁止される。制御信号発生回路166はSRAMクロック信号SKにより動作タイミングが規定されて、必要な内部制御信号を発生する。バッファ156、158、および160は、クロック信号SKに従って与えられたデータのラッチを実行している。SRAMクロック信号SKが与えられない場合には、このバッファ156、158、および160は先にラッチした信号を持続的にラッチしている。
CSバッファ201からのチップセレクト信号CSがハイレベルで非選択状態を示している場合、制御信号発生回路166はリセット状態とされ、動作しない。この場合、制御信号発生回路168からの出力許可信号Eが応じてハイレベルの非活性状態に設定される。この出力許可信号はまたバッファ156、158および160からの制御信号WE、CC0およびCC1の状態の組合わせに応じて生成される(データ読出動作が示されている場合;バッファリードモードBR、SRAMリードモードSRなどが指定された場合)。
SRAMクロック信号SKがクロックマスク信号CMsRによりマスクされるのはこのマスククロック信号CMs♯が発生された次のクロックサイクルである。したがって、外部においてSRAMクロックマスク信号CMs♯が与えられた場合、そのサイクルにおいては、内部チップセレクト信号CSおよびSRAMクロック信号SKが発生するされるため、そのときに与えられた制御信号に従った動作が実行される。次のサイクルにおいては内部制御信号が発生されず、制御信号発生回路166は前のサイクルの状態を維持する。
クロックマスク信号CMsRがローレベルのとき、ゲート回路178の出力はハイレベルとなり、3状態インバータバッファ170は動作状態になり、また接続ゲート173(pチャネルMOSトランジスタ)も導通状態となる。これによりインバータバッファ170およびインバータ回路174によりラッチ回路が構成される。Gバッファ162の出力Gが活性状態(ローレベル)の間インバータ回路170および174により出力データDQは同一のデータ状態を保持する。チップセレクト信号CS♯がハイレベルのとき、制御信号発生回路166はリセット状態とされ、出力許可信号Dがハイレベルの不活性状態となり、ゲート回路176の出力がローレベルとなる。クロックマスク信号CMsRがハイレベルになれば、ゲート回路178の出力はゲート回路176の出力により決定される。
Gバッファ162からの出力イネーブル信号Gがハイレベルの場合には、ゲート回路176の出力はローレベルとなる。したがって出力許可信号が発生されていても、3状態インバータバッファ170は出力ハイインピーダンス状態となる。さらに、出力許可信号Eおよび出力イネーブル信号Gがともにローレベルにあり、データ読出の指示が与えられていても、DQCバッファ163からの信号DQCがローレベルであれば、ゲート回路176の出力はローレベルであり、また3状態インバータバッファ170は出力インピーダンス状態となる。
上述のようにして、クロックマスク信号CMsRおよびチップセレクト信号CS♯、出力イネーブル信号GおよびDQコントロール信号DQCにより出力のインピーダンス状態を設定することができる。
[入力バッファ]
外部信号を取込む入力バッファは、クロック信号に同期して動作する。この入力バッファとしては、クロック信号の非活性レベル(ローレベル)時に出力ハイインピーダンス状態となる3状態インバータバッファを利用することが考えられる。しかしながら、出力ハイインピーダンス時には出力が不安定となるため、誤動作が生じることが考えられる。そこで、クロック信号に同期して動作しかつ出力が不安定とならない回路として、ダイナミック型ラッチを入力バッファに利用することが考えられる。
図7は、ダイナミック型ラッチを備える入力バッファの構成を示す図である。図7において、ダイナミック型ラッチは、外部信号INをそのゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ501と、基準電圧Vrefをそのゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ502と、クロック信号Kiをそのゲートに受け、トランジスタ501および502に対する電流経路を形成するnチャネルMOSトランジスタ503を含む。トランジスタ501および502の一方導通端子(ソース)は、トランジスタ503の他方導通端子(ドレイン)に接続される。トランジスタ503の一方導通端子(ソース)は接地電位に接続される。
ダイナミック型ラッチ500はさらに、クロック信号Ki(DKまたはSKに相等)をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ504と、トランジスタ504と並列に接続されるpチャネルMOSトランジスタ505と、クロック信号Kiをそのゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ506と、トランジスタ506と並列に接続されるpチャネルMOSトランジスタ507と、トランジスタ504および505とトランジスタ502との間に設けられるnチャネルMOSトランジスタ511と、トランジスタ506および507とトランジスタ501との間に設けられるnチャネルMOSトランジスタ510を含む。
トランジスタ504および505は電源電位供給ノードと内部ノード513との間に設けられ、トランジスタ506および507は動作電源電位供給ノードと内部ノード512との間に設けられる。トランジスタ505および511のゲートは内部ノード512に接続され、トランジスタ507および510のゲートは内部ノード513に接続される。
ダイナミック型ラッチ500はさらに、ノード513上の信号を反転して出力するインバータ回路508と、内部ノード512上の信号電位を反転して出力するインバータ回路509を含む。インバータ回路509から出力OUTが出力され、インバータ回路508から反転出力信号/OUTが出力される。次にラッチ500の動作について図8を参照して簡単に説明する。
内部クロック信号Kiがローレベルのとき、トランジスタ506および504はともにオン状態となり、内部ノード512および513は動作電源電位レベルに充電され、出力OUTおよび/OUTはともにローレベル状態に設定される。このときトランジスタ503はオフ状態である。
内部クロック信号Kiがハイレベルに立上ると、トランジスタ504および506がともにオフ状態となり、トランジスタ503がオン状態となる。入力信号(外部信号)INが基準電圧Vrefよりも高い場合には、トランジスタ501のコンダクタンスがトランジスタ502のコンダクタンスよりも大きくなり、トランジスタ506、510、501および503を介して電流が流れる。トランジスタ501はソースフォロワ態様で動作する。したがって、トランジスタ501の導通に従って、トランジスタ503の他方導通ノードが入力信号INのレベルからトランジスタ501のしきい値電圧を引いた電位レベルとなり、トランジスタ502がほぼオフ状態となり、このトランジスタ502へは電流はほとんど流れない。内部ノード512は、トランジスタ501の導通により放電されその電位レベルが低下し、トランジスタ505がオン状態となり、内部ノード513の電位を上昇させる。この内部ノード513の電位上昇に従ってトランジスタ507がオフ状態へ移行し、内部ノード512の電位は高速で低下する。この内部ノード512の電位低下に従ってトランジスタ511がオフ状態となり、内部ノード513はさらにその電位が上昇する。この一連の動作に従って、内部ノード513の電位レベルがハイレベル、内部ノード512の電位レベルがローレベルとなり、インバータ回路510の出力OUTがハイレベルとなる。
内部クロック信号Kiがローレベルに立下ると、トランジスタ504および506がオン状態となり、ノード512および513は再び電源電位レベルにまで充電され、出力OUTはローレベルに立下る(トランジスタ503がオフ状態となり、電流経路が遮断されるため)。内部クロック信号Kiのハイレベルへの移行時に、内部信号INがローレベルにあれば、先の説明と逆に、出力信号OUTがローレベルとなり、相補出力/OUTがハイレベルとなる。
上述のようなダイナミック型ラッチ500を用いれば、内部クロック信号Kiがハイレベルの活性状態のときには、入力信号INのレベルに応じた信号を出力することができ、またクロック信号Kiがローレベルのときには、出力信号OUTおよび/OUTをともにローレベルに設定することができる。出力ハイインピーダンス状態を避けることができ、ノイズなどによる誤動作が生じるおそれはない。
しかしながら、上述のようなダイナミック型ラッチを用いた場合、出力信号OUT、すなわち内部制御信号の状態が確定するのはクロック信号Kiがハイレベルの活性状態となってからである。このクロック信号Kiがハイレベルになって内部制御信号が確定し、次いで内部制御信号の状態判別が行なわれ、この判別結果に従って内部動作が実行される。したがって、動作開始タイミングの遅れおよび、この遅れがアクセス時間に及ぼす影響が高速クロック信号の場合無視できなくなるという問題が生じる。また、チップセレクト信号CS♯により、CDRAMの選択/非選択が決定されるが、このチップセレクト信号CS♯が他の内部制御信号の有効/無効を決定するため、このチップセレクト信号CS♯の確定タイミングもできるだけ速くするのが好ましい。
「好ましい入力バッファの構成」
図9は、入力バッファの好ましい構成の一例を示す図である。図9において、入力バッファ700は、クロックバッファ203からの内部クロック信号Kaが活性状態(ハイレベル)のときに非導通状態となるとともに出力ラッチ状態となり(以下、この状態をラッチ状態と称す)、クロック信号Kaが非活性レベル(ローレベル)のときに導通して外部信号を通過させる状態(以下、この状態をスルー状態と称す)となる。
クロックバッファ203は、2段の縦続接続されたインバータ回路203aおよび203bを含む。このクロックバッファ203からの内部クロック信号Kaと、この内部クロック信号Kaをインバータ回路203cで反転させて得られる相補クロック信号/Kaが、入力バッファを駆動するためのクロック信号として用いられる。
入力バッファ700は、外部信号φcを受けるインバータ回路701と、インバータ回路701の出力を受けるインバータ回路702と、インバータ回路702の出力をクロック信号Kiおよび/Kiに応答して選択的に通過させるトランスミッションゲート703と、トランスミッションゲート703の出力をラッチするためのインバータ回路704および705を含む。トランスミッションゲート703は、クロック信号Kaをゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタと、相補クロック信号/Kaをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタを含む。トランスミッションゲート703は、クロック信号Kaがローレベルのときに導通状態となり、クロック信号Kaがハイレベルのときに非導通状態となる。
インバータ回路704は、このトランスミッションゲート703の出力を反転して内部信号φcaを生成する。インバータ回路705は、このインバータ704の出力を反転してインバータ回路704の入力部へ伝達する。次に図9に示す入力バッファの動作をその動作波形図である図10を参照して説明する。
時刻T1において、外部信号φcがローレベルの活性状態となる。このとき、クロック信号K(すなわち内部クロック信号Ki)はローレベルにあり、トランスミッションゲート703は導通状態にあり、入力バッファ700はスルー状態にある。したがって、この外部信号φcのローレベルの立下りに応答して、内部信号φcaはハイレベルに立上る。
時刻t2において、クロック信号Kがハイレベルに立上ると、トランスミッションゲート703が非導通状態となり、入力バッファ700はラッチ状態となる。このラッチ状態においては、外部信号φcがハイレベルに立上っても、内部信号φcaの状態は変化しない。
時刻t3において、クロック信号Kがローレベルに立下ると、入力バッファ700はスルー状態となり、内部信号φcaは外部信号φcの状態に応じて変化する(ローレベルへ立下る)。
図10に示すように、外部信号φcのセットアップ時間Tsの間において、内部信号φcが発生されている(活性化されている)。したがってこのセットアップ時間Tsにおいて内部回路を動作させることができ、この外部信号φcに応じた動作の実行開始タイミングを速くすることができる。
図11は、図6に示すSRAMコントロール回路部の構成の一部を具体的に示す図である。図6に示す構成においては、CSバッファ201はクロックバッファ203からの内部クロック信号Kiに従って外部チップセレクト信号CS♯をラッチしている。このような構成のCSバッファ201としては、図9に示す構成が利用されてもよい。
図11に示す構成においては、CSバッファ、WEバッファ、CC0バッファ、およびCC1バッファをすべて同一の構成とする。チップセレクト信号CS♯によるチップ(CDRAM)の選択/非選択の判定はコントロール回路166内部で実行されるように示される。後に示すように信号CS♯により外部制御信号の取込みが制御されてもよい。図11においては、すべての外部制御信号をextφcで代表的に示す。
図11において、外部制御信号入力バッファ520は、2段の縦続接続されたインバータ回路522および524を含む。この入力バッファ520からは、クロック信号Kaと非同期で内部制御信号φcが生成される。
制御信号発生回路166は、内部制御信号の状態に従って、指定された動作モードを決定し、この決定された動作モードに対応する制御信号を発生する判別回路530と、判別回路530の出力を、内部クロック信号Kaおよび/Kaに従ってラッチするラッチ回路540と、ラッチ回路540の出力と内部クロック信号Kaとに応答して、動作モード指定信号φmを発生する動作モード指定信号発生回路550とを含む。
判別回路530は、制御信号入力バッファ520から与えられる内部制御信号をデコードするNAND型デコード回路532と、NAND型デコード回路532の出力を反転するインバータ回路534を含む。デコード回路532は、チップセレクト信号CS、ライトイネーブル信号WE、制御クロック信号CC0およびCC1を受けて、デコード動作を実行する。所定の動作モードが指定されたときに、NAND型デコード回路532の出力はハイレベルになる。
ラッチ回路540は、クロック信号Kaに応答して選択的に導通/非導通となるトランスミッションゲート542と、トランスミッションゲート542の出力をラッチするためのインバータ回路544および546を含む。インバータ回路544の出力がインバータ回路546を介してインバータ回路544の入力部へ伝達される。トランスミッションゲート542は、内部クロック信号Kaがローレベルのときに導通状態となり、クロック信号Kaがハイレベルのときに非導通状態となる。ラッチ回路540は、外部クロック信号Kaがローレベルの非活性時には、スルー状態となり、クロック信号Kaがハイレベルの非活性時にある場合には、ラッチ状態となる。
動作モード指定信号発生回路550は、ラッチ回路540の出力と内部クロック信号Kaとを受ける2入力NAND回路552と、NAND回路552の出力を反転するインバータ回路554を含む。NAND回路552は、内部クロック信号Kaがローレベルのときにはハイレベルの信号を出力し、内部クロック信号Kaがハイレベルとなるとインバータとして機能する。この動作モード指定信号発生回路550から発生される動作モード指定信号φmが、SRAMワード線が選択される動作モードを指定する構成が一例として示される。SRAMワード線が選択される動作モードとしては、図3に示すように、バッファリードモードBRおよびバッファライトモードBWを除くSRAMアクセスモードである。バッファリードモードBRおよびバッファライトモードBWにおいては、転送回路に含まれる転送ゲートへのアクセスが実行されるため、SRAMのコラムデコーダ(図1のコラムデコーダ120参照)は動作するが、SRAMロウデコーダは動作しない。動作モード指定信号発生回路550から発生される動作モード指定信号φmが内部クロック信号Kaが非活性状態となると非活性状態となるのは、SRAMアクセスサイクルは1クロックサイクルですべて完了するためである。この動作モード指定信号発生回路550へ内部クロック信号Kaを与えることにより、動作モード指定信号φmの発生タイミングを内部クロック信号Kaの活性化タイミングにより決定することができる。
動作モード指定信号(図1に示す実施例においては、SRAMワード線選択指定信号)φmは、SRAMロウデコーダ118へ与えられる。
アドレスバッファ116は、外部アドレス信号extφaを受けるバッファ回路610と、バッファ回路610の出力をクロック信号Kaおよび/Kaに応答して選択的に通過させるラッチ回路620を含む。バッファ回路610は、2段の縦続接続されたインバータ回路612および614を含む。ラッチ回路620は、クロック信号Kaがローレベルのときに導通状態となり、クロック信号Kaがハイレベルのときに非導通状態となるトランスミッションゲート622と、トランスミッションゲート622の出力をラッチするためのインバータ回路624および626を含む。インバータ回路624の出力は、ロウデコーダ118へ与えられるとともに、インバータ回路626を介してインバータ回路624の入力部へ伝達される。なお、図11においては、1ビットのアドレス信号extφaに対するアドレスバッファの構成を示している。
ロウデコーダ118は、アドレスバッファ116からの出力をプリデコードするプリデコード回路630と、動作モード指定信号φmに応答して活性化され、プリデコード回路630の出力をデコードし、対応のワード線を選択状態とするワード線駆動信号φWLを発生するロウデコード回路640を含む。このワード線駆動信号φWLは選択ワード線上へ直接伝達される信号であってもよく、また各ワード線に対して設けられたワード線駆動回路を動作状態とし、このワード線駆動回路を介して選択ワード線を選択状態とする信号であってもよい。
プリデコード回路630は、所定の組合わせの内部アドレス信号をデコードするNAND型デコード回路632と、NAND型デコード回路632の出力を反転するインバータ回路634を含む。このNAND型デコード回路632は、所定の組合わせのアドレス信号が与えられたときに選択状態となり、ローレベルの信号を出力する。
ロウデコード回路640は、プリデコード回路630の所定の組の出力と動作モード指定信号φmとを受けるNAND型デコード回路642と、NAND型デコード回路642の出力を反転するインバータ回路644を含む。このNAND型デコード回路642は、動作モード指定信号φmが活性状態のハイレベルとなり、かつプリデコード回路630の所定の組の出力により選択状態とされたときローレベルの信号を出力する。次にこの図11に示すSRAMワード線駆動系回路の動作をその動作波形図である図12を参照して説明する。
外部クロック信号extKが立上るよりも先に外部制御信号extφcおよび外部アドレス信号extφaの状態が確定する。このとき外部クロック信号extKはローレベルである。制御信号入力バッファ520は、この外部制御信号extφcから内部制御信号φcを生成し、判別回路530へ与える。この外部制御信号extφcから内部制御信号φcが生成されるまでに要する時間はこの制御入力バッファ520における遅延時間Δt6である。
判別回路530は、制御信号入力バッファ520から与えられる内部制御信号φcの状態に従って、指定された動作モードの判別を行なう。この判別動作は、外部クロック信号extK(内部クロック信号Ki)と非同期で実行される。したがって、この判別回路530の出力は、外部制御信号φcの状態の変化に従って変化する。クロック信号Kaがローレベルにあるため、この判別回路530の出力はラッチ回路540を通して動作モード指定信号発生回路550へ与えられる。クロック信号Kaがハイレベルに立上ると、ラッチ回路540はラッチ状態となり、先に与えられていた判別回路530の出力をラッチする。
動作モード指定信号発生回路550は、内部クロック信号Kaのハイレベルへの立上りに応答して活性化され、ラッチ回路540から与えられた信号に従って動作モード指定信号φmを活性状態とする。クロック信号Kaのハイレベルの立上り前にラッチ回路540の出力は確定状態となっているため、この内部クロック信号Kaの立上りから時間Δt7経過後、動作モード指定信号φmは確定状態となる。外部制御信号extφcのセットアップ時間Tscの間においても、判別回路530において判別動作が実行されているため、外部クロック信号extKがハイレベルに立上ってから時刻Δt7経過後に動作モード指定信号φmを活性状態とすることができ、動作モード開始タイミングを速くすることができる。
一方、アドレスバッファ116においては、外部クロック信号extKがローレベルのとき、ラッチ回路620はスルー状態にある。したがって、外部アドレス信号extφaが確定状態となると、即座に内部アドレス信号φaが生成される(アドレスバッファ116における遅延時間をΔt8とする)。この内部アドレス信号φaはプリデコード回路630へ与えられ、プリデコードされる。このとき外部クロック信号extKがハイレベルに立上っても、ラッチ回路620がラッチ状態となるだけであり、プリデコード回路630は、既にプリデコード動作を行なっており、内部アドレス信号φaが確定してから時刻Δt9経過後にロープリデコード信号φaxを確定状態とする。ロウデコード回路640は、このプリデコード回路630からのプリデコード信号φaxをデコードする。動作モード指定信号φmが活性状態(図示の実施例においてはハイレベル)となると、それまでに既にプリデコード信号φaxの状態は確定しているため、この動作モード指定信号φmが与えられてから時間Δt10経過後にワード線駆動信号φWLが活性状態となる。この場合においても、外部アドレス信号extφaのセットアップ時間Tsaの間において、プリデコード動作を実行しているため、ロウアドレスのプリデコードタイミングを速くすることができ、応じてワード線の選択タイミングを速くすることができる。
なお図11に示す構成においては、判別回路530の出力は、内部クロック信号Kaがハイレベルの活性状態となる前に確定している。判別回路530が状態を判別すべき制御信号は数が少なく、この判別回路530における遅延時間は十分小さくすることができる。このラッチ回路540は、制御信号入力バッファ520と判別回路530との間に設けられてもよい。
またチップセレクト信号CS♯がハイレベルの場合、SRAM部は非活性化される。このチップセレクト信号CS♯の状態の判別は判別回路530において実行される。判別回路530に与えられる信号の数をなくし、判別動作に要する時間を少なくするため、このチップセレクト信号CSは、図9に示す入力バッファから生成され、動作モード指定信号発生回路550のNAND回路552へ内部チップセレクト信号CSが与えられる構成が利用されてもよい。
なお、図11に示す構成においては、SRAMのワード線駆動部に関連する回路部分を示している。図1に示すコラムデコーダ120の動作に関連する部分においても同様の構成が用いられる。コラムデコーダは、転送回路内の転送ゲートの選択をも実行するため、SRAM部へのアクセス時には常に動作モード指定信号がコラムデコーダへ与えられる。したがってコラムデコーダに関連する回路部分においては、チップセレクト信号CS♯の状態に従ってコラムデコーダ駆動用の動作モード指定信号が発生される。
図13は、行選択信号発生のための他の構成を示す図である。図13に示す構成においては、プリデコード回路630へ動作モード指定信号φmが与えられる。ロウデコード回路640は、プリデコード回路630から生成されるプリデコード信号φaxをデコードし、ワード線駆動信号φWLを発生する。入力バッファ116、プリデコード回路630およびロウデコード回路640の構成は図11に示すものと実質的に同様である。プリデコード回路630のNAND回路632へまた動作モード指定信号φmが与えられ、ロウデコード回路640におけるNAND回路642へは動作モード指定信号φmは与えられない。
図13に示す構成の場合、図14にその動作波形図を示すように、プリデコード信号φaxは、動作モード指定信号φmが確定状態となってから有効となるため、図11に示す構成に比べて、プリデコード開始タイミングは少し遅れる。しかしながら、この構成においても、外部制御信号extφcおよび外部アドレス信号extφaのセットアップ時間において内部動作が実行されるため、通常のクロック信号の立上りに同期して内部信号が確定状態となる構成に比べて行選択動作を高速化することができる。
図15は、DRAM行選択に関連する回路部分の構成を示す図である。図15に示す構成は、図5に示すDRAMコントロール回路128の内部RAS信号(DRAM行選択に関連する回路を制御する信号)に関連する部分の構成と、ロウバッファ214の構成に対応する。
図15において、クロックバッファ/タイミング回路124は、外部クロック信号extKをバッファ処理して内部クロック信号Kaを生成する。この図15においては、クロックバッファ124から生成される内部クロック信号Kaは、クロックマスク回路126を通して生成された状態が示される。図面を簡略化するために、このクロックマスク回路は示していない。内部クロック信号Kaは、したがって、図5に示す内部クロック信号DKに対応する。
RASバッファ206は、外部ロウアドレスストローブ信号RAS♯をバッファ処理して通過させるバッファ回路650と、バッファ回路650の出力を、内部クロック信号Kaに応答して選択的に通過させるラッチ回路655を含む。ラッチ回路655は、内部クロック信号Kaがローレベルの不活性状態時においては、スルー状態となり、内部クロック信号Kaがハイレベルのときにはラッチ状態となる。
DTDバッファ210も同様に、バッファ回路652およびラッチ回路654を含む。RASバッファ206およびDTDバッファ210からは、内部クロック信号Kaが活性状態となる前に、先に確定状態とされた内部制御信号が出力される。したがって、外部制御信号RAS♯およびDTD♯のセットアップ時間において内部制御信号を生成することができる。
DRAM制御信号発生回路212は、RASバッファ206およびDTDバッファ210の出力に従って、DRAM部へのアクセスが指定されたか否かを判別する判別回路660と、判別回路660の出力を内部クロック信号Kaに応答して通過させるゲート回路670および672と、ゲート回路670および672の出力に応答してDRAMアレイ駆動用の内部RAS信号φRASを生成するフリップフロップ674を含む。
判別回路660としては、DRAMアクティベートモードACTおよびDRAMプリチャージモードPCGを判別する回路構成のみを示す。判別回路660は、DRAMアクティベートモードACTを検出するためのゲート回路662と、DRAMプリチャージモードPCGを検出するためのゲート回路664を含む。ゲート回路662は、ラッチ回路654の出力がローレベルにあり、ラッチ回路655の出力がハイレベルのときにハイレベルの信号を出力する。すなわち、ゲート回路662は、外部ロウアドレスストローブ信号RAS♯がローレベルにあり、外部データ転送指示信号DTD♯がハイレベルのときに、活性状態(ハイレベル)の信号を発生する。ゲート回路664は、ラッチ回路654および655の出力がともにハイレベルとなるとハイレベルの信号を出力する。すなわち、ゲート回路664は、信号RAS♯およびDTD♯がともにローレベルのときにハイレベルの信号を出力する。
ゲート回路670は、内部クロック信号Kaがハイレベルのときにイネーブルされてバッファとして機能する。ゲート回路672も同様、内部クロック信号Kaがハイレベルのときにイネーブルされてバッファとして動作する。ゲート回路670および672は、ともに、内部クロック信号Kaがローレベルのときにはその出力を非活性状態のローレベルに設定する。ゲート回路670の出力がハイレベルとなるのは、ゲート回路662の出力がハイレベルにあり、かつ内部クロック信号Kaがハイレベルのときである。したがってゲート回路670はDRAMアクティベートモードACTが指定されたときに、内部クロック信号Kaの立上りに同期してその出力信号をハイレベルに立上げる。ゲート回路672は、DRAMプリチャージモードが指定されたとき、内部クロック信号Kaの出力に同期してハイレベルに立上る信号を出力する。
フリップフロップ674は、ゲート回路670の出力をセット入力Sに受け、ゲート回路672の出力をリセット入力Rに受ける。フリップフロップ674は、DRAMアクティベートモードACTが指定されたときにセット状態とされ、そのQ出力から出力される内部RAS信号φRASをハイレベルの活性状態に設定する。DRAMプリチャージモードPCGが指定されたとき、フリップフロップ674はリセットされ、内部RAS信号φRASをローレベルの非活性状態に立下げる。この内部RAS信号φRASに従って、DRAM部においては、行選択動作、センス動作等が実行される。
アドレスバッファ108が、外部アドレス信号extφaをバッファ処理する2段の縦続接続されたインバータからなるバッファ回路676と、バッファ回路678の出力を内部クロック信号Kaに応答して選択的に通過させるラッチ回路678を含む。ラッチ回路678は、内部クロック信号Kaが非活性状態のローレベルのときにスルー状態となり、内部クロック信号Kaがハイレベルのときにラッチ状態となる。これにより、アドレスセットアップ時間において内部アドレス信号を生成することができる。
ロウアドレスバッファ214(図5参照)は、このラッチ回路678の出力を内部RAS信号φRASに応答してラッチするラッチ回路680を含む。ラッチ回路680は、内部RAS信号φRASがローレベルのときにスルー状態となり、内部RAS信号φRASがハイレベルのときにラッチ状態となる。したがって、ラッチ回路680からは、内部RAS信号φRASが活性状態となると即座に内部アドレス信号が生成される。
ローラッチ回路680と並列にコラムラッチ回路686が設けられる。コラムラッチ回路686は、内部CAS信号φCASに応答してラッチ動作を実行する。この内部CAS信号φCASは、DRAMアレイにおいて列ブロック(16ビットのメモリセル)を選択する動作モード時に生成される。図5の対比でいえば、バッファ回路676、ラッチ回路678および680がロウアドレスバッファ214を構成し、バッファ回路676、678およびコラムラッチ回路686がコラムアドレスバッファ216を構成する。
ロウデコーダ110はラッチ回路680の出力をプリデコードするプリデコード回路682と、プリデコード回路682の出力をさらにデコードし、DRAMアレイにおけるワード線を選択するための信号φWLを生成するロウデコード回路684を含む。ロウデコード回路684は、内部RAS信号φRASに応答して活性化され、デコード動作を実行する。プリデコード回路682へは、複数のラッチ回路680からの所定の組の出力信号が与えられる。ロウデコード回路684へは、プリデコード回路682が複数個設けられており、複数のプリデコード回路のうちの所定の組のプリデコード回路の出力が与えられる。
図16(A)は、図15に示す回路のDRAMアクティベートモード指定時の動作を示す信号波形図である。以下図15に示す回路の動作を図16を参照して説明する。
外部制御信号RAS♯およびDTD♯の状態が確定すると、RASバッファ206およびDTBバッファ210の出力が応じて変化して確定状態となる。外部クロック信号extKはローレベルにあり、バッファ206および210はスルー状態にある。また図16においては、内部信号RASおよびDTDは信号φCで示す。
この内部信号φCに従って、判別回路660が判別動作を実行し、アクティベートモード指示信号φAを活性状態のハイレベルとする。
クロック信号extKがハイレベルへ立上ると、応じて内部クロック信号Kaもハイレベルに立上り、ゲート回路670の出力するアクティベートモードイネーブル信号ACTがハイレベルへ立上り、フリップフロップ674がセットされる。これにより、内部RAS信号φRASが発生される。
内部クロック信号Kaがローレベルに立下ると、ゲート回路670の出力がローレベルに立下る。しかしながらフリップフロップ674の出力φRASは活性状態のハイレベルを維持する。
一方、アドレスバッファ108においては、外部アドレス信号extφaが外部クロック信号extKのローレベルのときに与えられれば、それに応じて内部アドレス信号φaを変化させる。この内部アドレス信号φaが変化したときラッチ回路680はスルー状態にある(内部RAS信号φRASはまだ発生されておらずローレベルにある)。したがって、プリデコード回路682は、内部RAS信号φRASが達成レベルに立上る前にプリデコード動作を実行し、プリデコード信号φaxを生成する。
ロウデコード回路684は、内部RAS信号φRASがハイレベルに立上ると活性化され、プリデコード信号φaxをデコードして、ワード線駆動信号φWLを生成する。したがって、ワード線駆動信号φWLが発生されるタイミングは、クロック信号Ka(またはextK)がローレベルのときにプリデコード動作が実行されているため、速いタイミングとなる。
DRAMプリチャージモードPCGが指定されるまで、ワード線駆動信号φWLは活性状態のハイレベルを維持する(内部RAS信号φRASはハイレベルを維持するためである)。
なお、チップセレクト信号CS♯がハイレベルの非活性状態となったとき、DRAM部分はノーオペレーションモードまたはパワーダウンモードとなる。この場合、DRAM部分に対しては内部チップセレクト信号に応答して内部クロック信号Kaの選択的通過を制御するためのゲート回路が設けられればよい。
以上のように、入力バッファをラッチ状態/スルー状態となるラッチ回路を用いて構成することにより、内部クロック信号の活性時に速いタイミングで内部動作を開始することができ、高速動作するCDRAMを得ることができる。
またこの図15に示す構成は以下の利点を与える。すなわち、外部制御信号RAS♯およびDTD♯は、内部クロック信号Kaに応答してラッチ回路654および655にラッチされており、また外部アドレス信号extφaのクロック信号Kaに同期してラッチされている。すなわち、外部制御信号RAS♯およびDTD♯および外部アドレス信号extφaは同じタイミングでラッチされている。したがって、図16(B)に示すように、外部アドレス信号extφaおよび外部制御信号DTD♯、およびRAS♯に対する外部クロック信号extKに対するセットアップ時間Tsuおよびホールド時間Thdを同じとすることができる。これにより、外部信号のワンショットパルス化の利点、すなわち外部信号の作成の容易化の利点をさらに改善することができ、外部装置は、同一のパラメータ条件で制御信号およびアドレス信号を発生することができ、外部装置にとって極めて使い勝手の良い同期型半導体記憶装置を実現することができる。
なおこの入力バッファの構成は、CDRAMに限らず、一般に、外部クロック信号に同期して動作する同期型半導体記憶装置に対しても適用可能である。
[データ転送回路]
図17は、DRAMアレイの配置を示す図である。この図17に示すメモリアレイブロックにおいて2ビットのメモリセルが同時に選択される。
DRAMメモリアレイブロックMBは、行および列のマトリックス状に配置された複数のダイナミック型メモリセルDMCを含む。ダイナミック型メモリセルDMCは、1個のメモリトランジスタQ0と、1個のメモリキャパシタC0とを含む。メモリキャパシタC0の一方電極(セルプレート)には、一定の電位Vgg(通常、Vcc/2の中間電位)が与えられる。
メモリブロックMBは、さらに、各々に1行のDRAMセル(ダイナミック型メモリセル)DMCが接続されるDRAMワード線DWLと、各々に1列のDRAMセルDMCが接続されるDRAMビット線対DBLとを含む。DRAMビット線対DBLは、相補なビット線BLおよび/BLを含む。DRAMセルDMCは、DRAMワード線DWLとDRAMビット線対DBLとの交点にそれぞれ配置される。
DRAMビット線対DBLそれぞれに対して、対応のビット線対上の電位差を検知し増幅するためのDRAMセンスアンプDSAが設けられる。DRAMセンスアンプDSAは、交差結合されたpチャネルMOSトランジスタP3およびP4を含むpチャネルセンスアンプ部分と、交差結合されたnチャネルMOSトランジスタN5およびN6を含むnチャネルセンスアンプ部分とを含む。
DRAMセンスアンプDSAは、センスアンプ活性化信号/φSAPEおよびφSANEに応答してpチャネルMOSトランジスタTR1およびnチャネルMOSトランジスタTR2からそれぞれ発生されるセンスアンプ駆動信号/φSAPおよびφSANによりその動作が制御される。
pチャネルセンスアンプ部分は、センスアンプ駆動信号/φSAPに応答して高電位側のビット線の電位を動作電源電位Vccレベルまで昇圧する。nチャネルセンスアンプ部分は、センスアンプ駆動信号φSANに応答して、低電位側のビット線電位をたとえば接地電位レベルの電位Vssへ放電する。
pチャネルMOSトランジスタTR1は、センスアンプ活性化信号/φSAPEがローレベルとなったときにハイレベルのセンスアンプ駆動信号/φSAPを発生し、DRAMセンスアンプDSAの一方電源ノードへ伝送する。nチャネルMOSトランジスタTR2は、センスアンプ活性化信号φSANEがハイレベルとなったときに接地電位レベルのセンスアンプ駆動信号φSANをDRAMセンスアンプの他方電源ノードへ伝達する。通常、スタンバイ時においてはセンスアンプ駆動信号φSANおよび/φSAPが中間電位Vcc/2にプリチャージされる。図面の煩雑化を避けるために、このセンスアンプ駆動信号線をプリチャージするための回路は示していない。
DRAMビット線対DBL各々に対して、プリチャージ/イコライズ信号φEQに応答して活性化され、対応のビット線対の各ビット線を所定の電位Vblにプリチャージしかつ対応のビット線のプリチャージ電位をイコライズするプリチャージ/イコライズ回路DEQが設けられる。プリチャージ/イコライズ回路DEQはプリチャージ電位Vblをビット線BLおよび/BLにそれぞれ伝達するためのnチャネルMOSトランジスタN7およびN8と、ビット線BLおよび/BLの電位をイコライズするためのnチャネルMOSトランジスタN9を含む。
DRAMメモリブロックMBはさらに、DRAMビット線対DBLそれぞれに対して設けられ、コラム選択線CSL上の信号電位に応答して導通し、対応のDRAMビット線対DBLをローカルIO線対NIOへ接続するDRAM列選択ゲートCSBを含む。
コラム選択線CSL上には、図1に示すコラムブロックデコーダ112からの列選択信号が伝達される。コラム選択線CSLは2対のDRAMビット線に対して共通に設けられる。したがって、同時に2つのDRAMビット線対DBLが選択されてローカルIO線対LIOaおよびLIObに接続される。ローカルIO線対LIOaおよびLIObにはまたプリチャージ/イコライズ回路が設けられているが、この回路は図面の煩雑化を避けるためにまた示していない。
DRAMメモリブロックMBはさらに、ブロック活性化信号φBAに応答してローカルIO線対LIOaおよびLIObをそれぞれグローバルIO線対DIOaおよびDIObへ接続するDRAMIOゲートIOGaおよびIOGbを含む。CDRAMにおいては、選択された行(ワード線)を含むメモリアレイブロックのみが選択状態とされる。この選択状態とされたブロックにおいてのみDRAMIOゲートIOGaおよびIOGbがブロック活性化信号φBAに応答して導通する。したがって、ブロック活性化信号φBAは、たとえばワード線を選択するために用いられるDRAMロウアドレス信号の上位4ビットをデコードして発生される(16個の行ブロックのうち1つの行ブロックのみが選択状態とされる構成のとき)。メモリブロックMBに対してのみローカルIO線対LIOaおよびLIObが設けられる。グローバルIO線対GIOaおよびGIObは、この図のビット線延在方向において存在するメモリブロックに対して共通に設けられる。1つのメモリブロックが選択状態とされ、ローカルIO線対LIOaおよびLIObを介してグローバルIO線対GIOaおよびGIObに接続される。グローバルIO線対GIOaおよびGIObをワード線シャント領域に配設することにより、チップ面積を増大させることなく、16ビットのメモリセルのデータを並行して伝達することができる。
図18は、SRAMアレイの構成を示す図である。図18においては、1つのSRAMメモリプレーンの構成のみを示す。
図18において、SARAMアレイ104は、行および列のマトリックス状に配列されたスタティック型メモリセルSMCを含む。スタティック型メモリセルSMCは、交差結合されたpチャネルMOSトランジスタP1およびP2と、交差結合されたnチャネルMOSトランジスタN1およびN2を含む。pチャネルMOSトランジスタP1およびP2は、高抵抗負荷型トランジスタであり、メモリセルの記憶ノードの電位をプルアップする機能を備える。
スタティック型メモリセルSMCはさらにSRAMワード線SWL上の信号電位に応答して、トランジスタP1およびN1の接続ノードをSRAMビット線SBLaへ接続するnチャネルMOSトランジスタN3と、SRAMワード線SWL上の信号電位に応答して、トランジスタP2およびN2の接続ノードをSRAMビット線*SBLaへ接続するnチャネルMOSトランジスタN4を含む。
1本のSRAMワード線WLに1行のスタティック型メモリセルSMCが接続され、1つのSRAMビット線対SBLに、1列に配列されたスタティック型メモリセルSMCが接続される。図18において、3本のSRAMワード線SWL1〜SWL3を代表的に示す。
SRAMビット線対SBLそれぞれに対して、SRAMセンスアンプSSAおよび双方向転送ゲートBTGが設けられる。双方向転送ゲートBTGは、後にその構成は詳細に説明するが、転送制御信号φTSDおよびTDSに従ってSRAMアレイの選択されたメモリセルとDRAMアレイの選択されたメモリセルとの間のデータ転送を実行する。ここで、転送制御信号φTSDおよびφTDSは、図面の簡略化のために包括的な制御信号を示す。
双方向転送ゲートBTGは、SRAMビット線対SBLとグローバルIO線対GIO(GIOaおよびGIOb)との間のデータ転送を実行する。グローバルIO線対GIOaおよびGIObは、合計16対設けられている。SRAMビット線対SBLは16設けられている。したがって、16ビットのメモリセルの同時転送が実現される。
図19は、図1に示すデータ転送回路106の部分の構成をより詳細に示す図である。図19においては、DRAMリードトランスファーモードDRTが指定されたときのデータの流れも併せて示される。また図19においては、図1に示すライトデータを一時的に格納するテンポラリーレジスタ142と、このテンポラリーレジスタ142からのデータを格納するライトデータ転送バッファ144と、マスクデータを格納するマスクレジスタ146aと、マスクレジスタ146aの出力するマスクデータに従ってライトデータ転送バッファ144からの書込転送データに対してマスクをかけるマスク回路146は、ライトデータ転送回路800として示す。
図19において、転送回路アクセス制御系は、SRAMアレイから読出されたデータとリードデータ転送回路140から転送されたデータの一方を増幅する第1のセンスアンプ812と、第1のセンスアンプ812の出力するデータをさらに増幅する第2のセンスアンプ814と、Dinバッファ434からの書込データに従って、SRAMアレイ104の選択されたメモリセルへ書込データを書込む書込ドライブ回路810を含む。Dinバッファ434からの書込データはまたライトデータ転送回路800へも与えられる。リードデータ転送回路140、ライトデータ転送回路800、16ビットのデータを並列に転送することができる。したがって、書込ドライブ回路810、第1のセンスアンプ812および第2のセンスアンプ814は16ビットの容量を備える。
第1のセンスアンプ812は、SRAMアレイ104からのデータ読出が指定された場合にはこのSRAMアレイ104からのデータを選択して増幅する。リードデータ転送回路140へのアクセスが指定された場合には第1のセンスアンプ812はこのリードデータ転送回路140からのデータを選択する。
列デコーダ120は、4ビットのアドレス信号As0〜As3をデコードし、16ビットの容量を備える第2のセンスアンプ814のうちの1ビットのセンスアンプを選択する。同様に、列デコーダ120は、16ビットの容量を備える書込ドライブ回路810から1ビットのドライブ回路を選択する。第2のセンスアンプ回路814の出力はメインアンプ438へ与えられる。
DRAMリードトランスファーモードDRTが指定された場合には、DRAMアレイ102において1行のメモリセルが選択され、次いでさらに16ビットのメモリセルが選択され、この選択されたメモリセルのデータがリードデータ転送回路140へ伝達される。このリードデータ転送回路140のラッチするデータは、第1のセンスアンプ812およびライトデータ転送回路800を介してライトデータ転送回路800へ伝達される。このDRAMリードトランスファーモードDTRを指定した後バッファリードモードBRを指定すれば、リードデータ転送回路140にラッチされたデータを、第1のセンスアンプ812、第2のセンスアンプ814およびメインアンプ回路438を介して読出すことができる。
データ書込時においては、Dinバッファ434からの内部書込データは書込ドライブ回路810を介してSRAMアレイ104の選択されたメモリセルへデータを書込むことができる。またバッファライトモードBWを指定すれば、Dinバッファ434からの外部書込データをライトデータ転送回路800へ書込むことができる。列デコーダ120によりライトデータ転送回路800内の1つのレジスタが選択される。
図20は、DRAMアレイからリードデータ転送バッファ回路へのデータ転送動作のシーケンスを示す波形図である。以下、図20を参照して、DRAMアレイからリードデータ転送バッファ回路へのデータ転送動作について説明する。
外部クロック信号Kの第1サイクルにおいて、ロウアドレスストローブ信号RAS♯をローレベルに設定し、コラムアドレスストローブ信号CAS♯およびデータ転送指示信号DTD♯をハイレベルに設定すると、DRAMアクティベートモードACTが指定される。DRAM部分においては、そのときに与えられたアドレス信号Ad0〜Ad11をロウアドレス(R)として行選択動作が実行される。
RAS−CAS遅延時間tRCDが経過したサイクル、すなわち外部クロック信号Kの第4サイクルにおいて、コラムアドレスストローブ信号CAS♯がローレベルに設定され、ロウアドレスストローブ信号RAS♯およびデータ転送指示信号DTD♯がハイレベルに設定されると、DRAMリードトランスファーモードDRTが指定される。DRAMアレイ102において、アドレス信号Ad4〜Ad9をコラムブロックアドレス信号C1として列ブロック(1つのメモリプレートにおいて16ビットのメモリセル)の選択が行なわれる。この選択された列ブロックのデータが、リードデータ転送バッファ回路140へ伝達される。このDRAMアレイからリードデータ転送バッファ回路140へのデータ転送タイミングが外部クロック信号Kにより決定される。今レイテンシとして、3クロックサイクルが仮定される。すなわち、DRAMリードトランスファーモードDRTが指定されてから3クロック経過すると、リードデータ転送バッファ回路140において有効データが格納される。
レイテンシは、この新しい有効データがリードデータ転送バッファ回路へDRAMアレイから転送されるまでに必要とされるクロックサイクル数を示す。レイテンシをnクロックサイクルとした場合第(n−1)サイクルにおいては、DRAMアレイからリードデータ転送バッファ回路140へのデータ転送が実行される。この期間においては、リードデータ転送バッファ回路140のデータは一旦不確定状態となってから確定状態となる。外部クロック信号Kの第7サイクルにおいて、再びリードデータ転送バッファ回路のデータは確定状態となる。
この第7サイクルにおいて、再びDRAMトランスファーモードDRTが指定される。この新たに指定されたDRAMリードトランスファーモードDRTに従って、列ブロックアドレス信号C2に従って列ブロックが選択され、この選択されたメモリセルのデータがリードデータ転送バッファ回路(DTBR)へ転送され、第10クロックサイクルにおいて確定状態となる。
一方、SRAM部分において、外部クロック信号Kの第7サイクルにおいて、制御クロック信号CC0♯およびCC1♯がともにローレベルに設定され、ライトイネーブル信号WE♯がハイレベルに設定される。DQコントロール信号DQCはハイレベルであり、データの入出力は可能である。この状態において、バッファリードモードBRが指定され、そのときに与えられているアドレス信号As0〜As3に従ってコラムデコーダが選択動作を実行し、リードデータ転送バッファ回路(DTBR)140に格納されたデータのうち対応のデータが読出される。図20においては、第8クロックサイクルにおいて、データB1が読出される。
DRAMリードトランスファーモードDRTを実行し、CASレイテンシ経過後のサイクルにおいて、バッファリードモードBRを実行すれば、このバッファリードトランスファーモードBRが指定されてから時間tCAC経過後に読出データを得ることができる。
外部クロック信号Kの第10サイクルにおいて、列ブロックアドレス(C2)により選択されたメモリセルのデータがリードデータ転送バッファ回路140に格納される。このサイクルにおいて、再びバッファリードモードBRが指定されて実行され、以降各クロックサイクルごとにリードデータ転送バッファ回路140に格納されたデータ(B2、B3、B4、B5)が順次読出される。
このバッファリードモード動作と並行して、外部クロック信号Kの第12サイクルにおいて再びDRAMリードトランスファーモードDRTが指定され、3クロックサイクル経過後にリードデータ転送バッファ回路140のデータが新たなデータで書換えられる。
外部クロック信号Kの第15サイクルにおいて、再びバッファリードモードBRが指定され、このリードデータ転送バッファ回路140に格納されたデータB6が読出される。
外部クロック信号Kの第15サイクルにおいて、ロウアドレスストローブ信号RAS♯およびデータ転送指示信号DTD♯がローレベルに設定され、コラムアドレスストローブ信号CAS♯がハイレベルに設定され、DRAMプリチャージモードPCGが指定される。これにより、DRAMアレイにおいて選択された行が非選択状態へと移行する。
上述のように、DRAMリードトランスファーモードDRTとバッファリードモードBRを組合わせて利用することにより、SAMアレイに何ら影響を及ぼすことなくリードデータ転送バッファ回路140を介してDRAMアレイのデータを読みだすことができる。この動作モードはDRAMのページモードを利用して実行することができるため(DRAMアクティベートモード動作はDRAMプリチャージモードPCGが指定されるまで引続き持続される)、高速でデータの読出を行なうことができる。
またバッファリードモードでなく、バッファリードトランスファーモードDRTを指定すれば、DRAMページモードとこのバッファリードトランスファーモードとを組合わせることになり、DRAMのページモードを利用してDRAMアレイからSRAMアレイへデータを転送することができ、高速でSRAMアレイの内容を書換えることができる。この構成により、また、所望のキャッシュブロックサイズを実現することができる。
図21は、リードデータ転送バッファ回路の構成の一例を示す図である。図21において、リードデータ転送バッファ回路140は、DRAMプリアンプイネーブル信号DPAEに応答してグローバルIO線GIOaおよび/GIOa上の電位を増幅する読出アンプ1004および1008と、読出アンプ1004および1008により増幅されたデータをさらにDRAMプリアンプイネーブル信号DPAEに応答して増幅するプリアンプ1006と、プリアンプ1006により増幅されたデータをラッチするためのマスタデータレジスタ1000と、マスタデータレジスタ1000に格納されたデータをDRAMリードトランスファーイネーブル信号DRTEに応答して受けるスレーブデータレジスタ1002を含む。
読出アンプ1004は、グローバルIO線GIOa上の信号をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ1040と、グローバルIO線GIOa上の信号をそのゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ1044と、DRAMプリアンプイネーブル信号DPAEに応答して導通状態となるnチャネルMOSトランジスタ1042を含む。トランジスタ1040、1042、および1044は電源電位と接地電位との間に直列に接続される。トランジスタ1040および1042の接続ノードから増幅された出力が得られる。
読出アンプ1008は、グローバルIO線/GIOa上の信号をそれぞれゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ1041およびnチャネルMOSトランジスタ1045と、DRAMプリアンプイネーブル信号DPAEに応答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタ1043とを含む。トランジスタ1041、1043および1045が電源電位と接地電位との間に直列に接続される。トランジスタ1041とトランジスタ1043の接続ノードからグローバルIO線/GIOa上の信号を増幅した信号が出力される。
プリアンプ1006は、電源電位とノードJとの間に並列に接続されるpチャネルMOSトランジスタ1060および1062と、電源電位とノード/Jとの間の並列に接続されるpチャネルMOSトランジスタ1064および1066を含む。トランジスタ1060および1066はそのゲートにDRAMプリアンプイネーブル信号DPAEを受ける。トランジスタ1062のゲートはノード/Jに接続され、トランジスタ1064のゲートはノードJに接続される。
マスタデータレジスタ1000は、インバータラッチの構成を備える。プリアンプ1006の出力ノードJおよび/Jとマスタデータレジスタ1000のラッチノードNおよび/Nとの間にはそれぞれノードJおよび/Jの信号電位に応答して選択的にオン状態となり、ノードNおよび/Nへ電源電位を伝達するpチャネルMOSトランジスタ1068および1070が設けられる。
マスタデータレジスタ1000に対しさらに、DRAMプリアンプイネーブル信号DPAEに応答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタ1072および1074と、ノードJおよび/J上の信号をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ1076および1078が設けられる。トランジスタ1072および1076はマスタデータレジスタ1000のラッチノードNと接地電位との間に直列に接続される。トランジスタ1074および1078はラッチノード/Nと接地電位との間に直列に接続される。
マスタデータレジスタ1002は、インバータラッチの構成を備える。このスレーブデータレジスタ1002に対し、DRAMリードトランスファーイネーブル信号DRTEに応答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタ1080および1082と、マスタデータレジスタ1000のラッチノードNおよび/Nの信号をそのゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ1084および1086が設けられる。
トランジスタ1080および1084がスレーブデータレジスタ1002のラッチノードNと接地電位との間に直列に接続される。トランジスタ1082および1086はラッチノード/Nと接地電位との間に直列に接続される。
リードデータ転送バッファ回路140はさらに、スレーブデータレジスタ1002のラッチノードNおよび/Nの電位をそれぞれ反転増幅するインバータ回路1052および1054と、バッファリードトランスファーイネーブル信号BRTEに応答して導通し、インバータ回路1052および1054の出力をそれぞれSRAMビット線SBLaおよび/SBLa上へ伝達する転送ゲート1058および1056を含む。
スレーブデータレジスタ1002のラッチノードNおよび/Nの信号はゲートTxaおよびTxbを介して図19に示すメインアンプ438へ伝達される。この経路は、バッファリードモード動作時において、リードデータ転送バッファ回路からデータを読出す経路を与える。ゲートTxa,Txbは図19に示す第1,第2のセンスアンプの構成を含んでもよい。
次に、この図21に示すリードデータ転送バッファ回路の動作をその動作波形図である図22を参照して説明する。
DRAMリードトランスファーモードDRTが指定されると、DRAMアレイにおいて、行およびメモリセルブロックの選択が行なわれ、グローバルIO線GIOaおよび/GIOa上の信号電位がこの読出されたDRAMメモリセルのデータに応じて変化する。
次いで、DRAMプリアンプイネーブル信号DPAEが発生されると、読出アンプ1004および1008とプリアンプ1006が活性化される。今、グローバルIO線GIOa上の信号がハイレベル、グローバルIO線/GIOa上の信号電位がローレベルとする。この場合、ノードJおよび/Jの電位はそれぞれローレベルおよびハイレベルとなる。ノードJおよび/Jに伝達された信号電位は、トランジスタ1062および1064により高速で増幅される。
トランジスタ1060おび1066は、DRAMプリアンプイネーブル信号DPAEに応答してオフ状態となっている。トランジスタ1060および1066はノードJおよび/Jを電源電位にプリチャージするために用いられる。トランジスタ1062および1064はプリチャージ状態(DRAMプリアンプイネーブル信号DPAEがローレベルのとき)のとき、ノードJおよび/Jを同一電位に保持する機能を備える。
ノードJおよび/Jに伝達された信号はトランジスタ1068、1070、1076、1078、1072および1074を介してマスタデータレジスタ1000へ転送される。トランジスタ1072および1074は、DRAMプリアンプイネーブル信号DPAEに応答してオン状態になる。
今、ノードJの電位がローレベル、ノード/Jの電位がハイレベルである。したがって、トランジスタ1068および1078がオン状態、トランジスタ1070および1076がオフ状態となる。これにより、マスタデータレジスタ1000のラッチノードNおよび/Nの電位はそれぞれハイレベル、およびローレベルとなる。この一連の動作により、リードデータ転送バッファ回路におけるマスタデータレジスタ1000へのデータ転送動作が完了する。
次いで、DRAMリードトランスファーイネーブル信号DRTEが発生される。これにより、トランスファー1080および1082がオン状態となり、スレーブデータレジスタ1000のラッチノードNおよび/Nに格納されているデータがマスタデータレジスタ1002のラッチノードNおよび/Nへ伝達される。今、ラッチノードNの電位がハイレベルであるため、トランジスタ1084がオン状態、トランジスタ1086がオフ状態となる。これによりラッチノードNおよび/Nの信号電位がそれぞれローレベルおよびハイレベルとなる。
この一連の動作により、リードデータ転送バッファ回路140におけるスレーブデータレジスタ1002へのデータの格納が完了する。ラッチノードN、/Nの信号電位はゲートTxb,Txaを介して読出すことができる。すなわち、レイテンシの経過後バッファリードモード動作を実行することにより、このリードデータ転送バッファ回路に格納されたデータを高速で読出すことができる。
SRAMアレイへのデータ転送時にはバッファリードトランスファーイネーブル信号BRTEが発生される。これにより、インバータ回路1052および1054の出力がSRAMビット線SBLaおよび/BLa上へゲート1058および1056を介して伝達される。この図21に示す構成において、インバータ回路1052および1054はバッファリードトランスファーイネーブル信号BRTEに応答して活性状態となる3状態インバータ回路であってもよい。
上述のゲートデータ転送バッファ回路の転送動作において、DRAMリードトランスファーイネーブル信号DRTEは、その発生タイミングがクロック信号により決定される。DRAMリードトランスファーモードDRTが指定されると、レイテンシが3の場合には、第2クロックサイクルにおいて、DRAMリードトランスファーイネーブル信号DRTEが発生される。これにより、リードデータ転送バッファ回路へのデータ転送タイミングの制御の容易化および確定データのリードデータ転送バッファ回路への転送の実現を図る。
上述のように、またスレーブデータレジスタとマスタレジスタとリードデータ転送バッファ回路を2段のラッチ回路構成とすることにより、データ転送を確実に行なうことができる。レイテンシ制御を容易かつ確実に実行することが可能となる。
このDRAMリードトランスファーイネーブル信号DRTEの発生がクロック信号Kaの発生タイミングにより決定されている場合、マスタレジスタ1000からスレーブレジスタ1002へのデータ転送時においては、スレーブレジスタ1002のデータが不安定となるため、このスレーブレジスタ1002へアクセスしてデータを読出すことはできない。このような不安定なデータの読出を防止するためには、1つの方法として、レイテンシの1クロックサイクル前の期間は、「DTBRロックアウト」期間とし、スレーブレジスタ1002へのアクセスを禁止することが考えられる。
図23は、データ転送に関連する制御信号を発生するための回路構成を概略的に示す図である。図23において、SRAMコントロール回路132は、内部制御クロック信号CC0、CC1および内部ライトイネーブル信号WEに応答して、ライトデータ転送バッファ回路へのデータ書込動作モードを指定する信号BWT、リードデータ転送バッファ回路からデータを読出す(データ入出力ピンまたはSRAMアレイへのデータの読出)動作を示す信号BRTを発生し、かつデータの書込かデータの読出のいずれであるかを示す信号W/Rを発生するSRAM制御回路850と、SRAM制御回路850からの信号BWTmおよびBRTmに従ってデータ転送に必要な信号BWTEおよびBRTEおよびBREを発生するSRAMドライブ回路852を含む。信号BWTmは、バッファライトモードBW、バッファライトトランスファーモードBWTおよびバッファライトトランスファーライトモードBWTWのいずれかを特定する。信号BRTmは、バッファリードモードBR、バッファリードトランスファーモードBRTおよびバッファリードトランスファーリードモードBRTRのいずれかを特定する。信号BWTEは、バッファライトトランスファー/バッファライトイネーブル信号であり、SRAMアレイまたはリードデータ転送バッファ回路から転送されたデータをライトデータ転送バッファ回路の初段のレジスタ(テンポラリーライトデータ転送バッファ回路TDTBW)へ書込む動作モード時に発生される。
信号BRTEは、バッファリードトランスファーイネーブル信号であり、リードデータ転送回路からSRAMアレイへのデータ転送時に発生される。
信号BREは、バッファリードイネーブル信号であり、リードデータ転送回路のデータの読出時に発生される信号である。
ゲート回路860は、ライト/リード信号W/Rとコラムデコーダ120の出力を受けるゲート回路854と、ライト/リード信号W/Rとコラムデコーダ120の出力を受けるゲート回路856を含む。ゲート回路854は、ライト/リード信号W/Rがデータ書込モードを示すとき、バッファ回路として機能し、コラムデコーダ120からの出力を通過させ、信号BYWを生成する。この信号BYWは、ライトデータ転送バッファ回路のテンポラリーデータレジスタおよびSRAM書込ドライブ回路810(図19参照)へ与えられる。これにより、16ビットのメモリセルの1ビットのメモリセルまたはライトデータ転送バッファ(TDTBW)が選択され、選択されたメモリセルまたはバッファへのデータ書込が実行される。
ゲート回路856は、ライト/リード信号W/Rがデータ読出モードを指定しているときコラムデコーダ120の出力を通過させて信号RYWを生成する。この信号RYWは図19に示す第2のセンスアンプ814へ与えられ、16個のセンスアンプのうち1つのセンスアンプが選択され、該選択されたセンスアンプの出力がメインアンプ回路を介して読出される。
DRAMコントロール回路128は、内部制御信号RAS、CASおよびDTDを受け、指定された動作モードを判別し、該判別結果に従って、信号DWTmおよびDRTmを生成するDRAM制御回路860と、DRAM制御回路860からの信号DWTmおよびDRTmに従って、データ転送に必要な信号DPAE、DRTE、DWTE、およびDWDEを生成するDRAMドライブ回路862を含む。
信号DWTmはリードデータ転送バッファ回路からDRAMアレイへのデータ転送時に発生される信号である。信号DRTmはDRAMアレイからリードデータ転送バッファ回路へデータを転送するときに発生される信号である。図4に示す動作モードDWT1RおよびDWT2Rが指定された場合には、信号DWTmおよびDRTm両者が発生される。信号DPAEは、DRAMプリアンプイネーブル信号であり、信号DRTEはDRAMリードトランスファーイネーブル信号である。この信号DRTEに応答してリードデータ転送バッファ回路のスレーブレジスタにデータがラッチされる。
信号DWDEは、ライトデータ転送バッファ回路において、テンポラリーライトレジスタからマスタレジスタ(DTDW)へデータを転送するときに発生される信号である。信号DWDEは、このマスタレジスタに格納されたデータをDRAMアレイへ転送するときに発生される信号である。
SRAMドライブ回路852、DRAMドライブ862両者へは内部クロック信号Kが与えられている。これは、データ転送タイミングにはクロックに規定されており、転送タイミングがレイテンシにより決定されるためである。このレイテンシの長さは、図示しないコマンドレジスタに設定されたデータにより決定される。
図24は、図23に示すDRAM制御回路およびDRAMドライブ回路のうち、リードデータ転送バッファ回路内の転送指示信号DRTEを発生するための部分の構成を示す図である。図24において、DRAMデータ転送駆動系は、信号RAS、CASおよびDTDに応答してDRAMアレイのデータの読出が指定されたか否か(以下、このコマンドをDRAMリードコマンドと称す)を検出するためのDRAMリードコマンド検出回路902と、DRAMリードコマンド検出回路902の出力に応答して起動され、内部クロック信号Kaを所定数カウントし、所定数カウントアップ時にカウントアップ信号を発生するレイテンシカウンタ904と、SRAMドライブ回路(図23参照)からの信号BRTEおよびBREに応答してリードデータ転送バッファ回路へのアクセスが指定されたか否かを検出するバッファリードコマンド検出回路910と、レイテンシカウンタ904の出力とバッファリードコマンド検出回路910の出力とに応答してセット信号を発生するゲート回路906と、ゲート回路906の出力に応答してセットされ、DRAMリードコマンド検出回路902の出力に応答してリセットされるフリップフロップ908を含む。
DRAMリードコマンド検出回路902からのリードコマンド検出信号DRTmが発生されるのは、図4に示す制御信号のロジックから明らかにより、DRAMリードトランスファーモードDRT、DRAMライトトランスファーリードモードDWT1R、DRAMライトトランスファー2リードモードDWT2Rのときである。すなわち、リードデータ転送バッファ回路へデータがロードされる動作モード時である。このDRAMリードコマンド検出回路902は、図23に示すDRAM制御回路860に含まれる。
レイテンシカウンタ904は、DRAMリードコマンド検出信号DRTmに応答して内部クロック信号Kaをカウントする。そのカウント値が予め設定されたレイテンシよりも1小さい値となったときにレイテンシカウンタ904はカウントアップ信号を発生する。レイテンシが3に指定されている場合、レイテンシカウンタ904は、DRAMリードコマンド検出信号DRTmが与えられたクロックサイクルからクロック信号Kaをカウントし、そのカウント値が2となると、次のクロック信号Kaの立上りに応答してカウントアップ信号を発生する。
バッファリードコマンド検出回路910は、SRAMドライブ回路852からの信号BREおよびBRTEを反転するインバータバッファを含む。信号BREおよびBRTEが発生されるのは、リードデータ転送バッファ回路からSRAMアレイへのデータ転送が行なわれているときか、このリードデータ転送バッファ回路のスレーブリードデータ転送バッファへの外部アクセスが行なわれているときである。
ゲート回路906は、与えられた信号がハイレベルのときにハイレベルの信号を出力する。したがって、ゲート回路906は、リードデータ転送バッファ回路のデータが利用されているときには、レイテンシカウンタ904の出力が活性状態となっても活性レベルの信号は出力しない。
フリップフロップ908は、ゲート回路906の出力が活性レベルとなるとセットされてそのQ出力から生成されるデータ転送指示信号DRTEを活性状態とする。フリップフロップ908は、また次にリードコマンド検出信号DRTmが与えられるまで、そのセット状態を維持する。それにより、リードデータ転送指示信号DRTEの発生タイミングの制御の容易化を図る。またフリップフロップ908により、リードデータ転送指示信号DRTEを発生する構成とすることにより、このリードデータ転送バッファ回路のデータが利用完了後レイテンシカウンタ904の出力に従って即座に活性状態の信号DRTEを発生できる。
図25は、リードデータ転送バッファ回路の構成を簡略化して示す図である。このリードデータ転送バッファ回路の詳細構成は図21に示すが、以下の説明のために簡略化した構成を示す。リードデータ転送バッファ回路は、DRAMアレイからのデータを受けるマスタデータレジスタMDTBRと、マスタデータレジスタMDTBRからのデータを格納するスレーブデータレジスタSDTBRと、データ転送指示信号DRTEに応答して導通しマスタデータレジスタMDTBRからスレーブデータレジスタSDTBRへデータを転送する転送ゲートTzを含む。マスタデータレジスタMDTBRは、図21に示す回路ブロック1000、1004、および1006と転送ゲート1072、1074、1076および1078に対応する。転送ゲートTzは、図21に示すゲート1080、1082、1084および1086に対応する。スレーブデータレジスタSDTBRは、図21に示す構成において、回路ブロック1002、およびインバータ1052および1054に対応する。
スレーブデータレジスタSDTBRの保持するデータは、転送ゲートTyを介してSRAMアレイ1004へ与えられるか、または転送ゲートTxを介して出力メインアンプへ伝達される。転送ゲートTyは、信号BRTEに応答して導通し、転送ゲートTxは信号BREに応答して導通する。この転送ゲートTxは、図21に示す転送ゲートTxaおよびTxbに対応し、転送ゲートTyは転送ゲート1056および1058に対応する。図21に示す構成は1ビットのデータの転送を行なうための回路構成を示しており、図25に示す構成においては、転送回路は16ビットのデータ転送を行なうように示される。次に図24に示す回路の動作をその動作波形図である図26を参照して説明する。
図26においては、レイテンシが3の場合の動作が示される。
外部クロック信号extKのサイクル0において、DRAMリードトランスファーモードDRTが指定される。これにより、DRAMアレイの選択された行に接続されるメモリセルのうち、そのとき同時に与えられているDRAM列アドレス信号に従って列ブロック(16ビットのメモリセル;1つのメモリプレーンについて)が選択され、マスタデータレジスタMDTBRへ伝達される。通常、このDRAMアレイ102からマスタデータレジスタMDTBRへのデータ転送を行なうタイミング、すなわちプリアンプイネーブル信号DPAEの発生タイミングも同様レイテンシで決定されており、クロックサイクル1において、DRAMアレイからマスタデータレジスタMDTBRへのデータ転送が実行される。これにより、マスタデータレジスタMDTBRの記憶データは、それまでに格納していたデータから新しく転送されたデータにより置き換えられる。
第2クロックサイクル2において、バッファリードモードBRが指定される。これにより、バッファリードイネーブル信号BREが活性状態(ハイレベル)となり、転送ゲートTxが導通する。このとき、バッファリードコマンド検出回路910からの検出信号/BREがローレベルとなるため、ゲート回路906の出力は、レイテンシカウント904の出力が活性状態のハイレベルとなっても非活性状態のローレベルを維持する。このためマスタデータレジスタMDTBRからスレーブデータレジスタSDTBRへのデータ転送は実行されない。DRAMリードトランスファーイネーブル信号DRTEは非活性状態のローレベルにあり、転送ゲートTzは非導通状態にあるためである。
バッファリードモードBRにおいては、スレーブデータレジスタSDTBRに格納された古いデータが読出され、出力メインアンプへ伝達される(コラムデコーダによる選択動作が行なわれる)。バッファリードイネーブル信号BREがローレベルに立下ると、レイテンシカウンタ904の出力はハイレベルを維持しているため、ゲート回路906の出力が活性状態のハイレベルへ立上る。
これに応答して、フリップフロップ908がセットされ、DRAMリードデータ転送指示信号DRTEが活性状態のハイレベルとなり、転送ゲートTzが導通する。この結果マスタデータレジスタMDTBRの格納データがスレーブデータレジスタSDTBRへ転送される。スレーブデータレジスタSDTBRの記憶データが不安定な状態となるのはごくわずかな期間であり、クロックサイクル3において、バッファリードモードBRを指定した場合にはこのスレーブデータレジスタSDTBRに格納された新しいデータを読出すことができる。
フリップフロップ908は次にDRAMリードトランスファーモードDRTが指定されるまでセット状態を維持する。このフリップフロップ908を用いることにより、ゲート回路906の出力がワンショットパルスの短いパルス幅であっても、十分な期間のパルス幅をもつ転送指示信号DRTEを生成することができ、確実に複雑なタイミング設計を行なうことなくマスタデータレジスタMDTBRからスレーブデータレジスタSDTBRへデータを転送することができる。
クロックサイクル4において、モードDRTが指定されると、DRAMリードコマンド検出回路902からのリードコマンド検出信号DRTmに応答してフリップフロップ908がリセットされ、転送指示信号DRTEがローレベルへ立下り、マスタデータレジスタMDTBRとスレーブデータレジスタSDTBRは切離される。このクロックサイクル4からはまた新たにデータ転送動作が実行され、このクロックサイクル4から2クロック経過後DRAMアレイからマスタデータレジスタを介してスレーブデータレジスタSDTBRへのデータ転送が実行される。
ここで、図26において、クロックサイクル4において、DRAMリードトランスファーモードDRTが指定されているとき、クロックサイクル4のクロック信号extKの立上りより前に転送指示信号DRTEが不活性状態のローレベルへ立下っているのは、本実施例において、先に説明した、入力バッファはクロック信号Kのローレベルのときにスルー状態となっており、クロック信号extKの活性状態の移行前にリードコマンドの検出が行なわれており、この検出結果に従ってフリップフロップ908がリセットされているためである。
図27は、リードデータ転送バッファ回路の他の動作シーケンスを示す図である。この図27に示す動作シーケンスにおいては、最初にDRAMリードトランスファーモードDRTが指定された後、リードデータ転送バッファ回路の内部でのデータ転送サイクルにおいて新たにリードデータ転送モードDRTが指定される。この図23に示す動作シーケンスにおいても、レイテンシ3が仮定される。
クロックサイクル0において、DRAMリードトランスファーモードDRTが指定される。このDRAMリードトランスファーモードDRTに従って、DRAMアレイからマスタデータレジスタMDTBRへデータが転送される(クロックサイクル1において)。
クロックサイクル2においては、新たにDRAMリードトランスファーモードDRTが指定される。この新たに与えられたDRAMリードモードDRTにより、レイテンシカウンタのカウント値が初期値にリセットされる。したがって、クロックサイクル2において発生されるべきレイテンシカウンタの出力(図27において破線で示す)は発生されず(活性状態とならず)、DRAMリード転送指示信号DRTEも活性化されない。この新たに与えられたDRAMリードトランスファーモードDRTに従って、DRAMアレイにおいて選択されたメモリセルのデータがマスタデータレジスタMDTBRへ転送される(クロックサイクル3において)。これによりクロックサイクル0において指定されたDRAMリードトランスファーモードDRTにより、マスタデータレジスタMDTBRに格納されたデータはこのクロックサイクル2において与えられたDRAMリードトランスファーモードDRTにより選択されたメモリセルのデータで書換えられる。
クロックサイクル2においては新たに与えられたDRAMリードトランスファーモードDRTに従って、レイテンシカウンタがカウント動作が実行し、クロックサイクル2から2クロックサイクル経過後のクロックサイクル4においてレイテンシカウンタの出力が活性化され、データ転送指示信号DRTが活性状態となる(バッファリードイネーブル信号BREおよびバッファリードトランスファーイネーブル信号BRTEがともにローレベルの非活性状態にある)。このクロックサイクル4において発生されたデータ転送指示信号DRTEに応答して転送ゲートTzが導通し、マスタデータレジスタMDTBRからスレーブデータレジスタSDTBRへデータが転送される。
上述の動作モードにおいて、クロックサイクル0において与えられたDRAMリードトランスファーモードDRTは無視される(リードキャンセル)。このような動作モードであっても、データ転送時において、スレーブデータレジスタSDTBRにおいてはデータが不確定状態となることはなく、いずれのサイクルにおいてもスレーブデータレジスタへアクセスすることができる。
図28は、図24に示すレイテンシカウンタの具体的構成を示す図である。図28において、レイテンシカウンタ904は、複数の縦列接続されたフリップフロップ920〜925を含む。フリップフロップ921〜925の各々は、クロック信号入力端子CLK、信号入力端子Dおよび/D、リセット端子R、および信号出力端子Qおよび/Qを含む。フリップフロップ920、922、924のクロック入力端子CLKへは内部クロック信号Ka(DRAM用内部クロック信号DKに対応)が与えられ、フリップフロップ921、923、925のクロック入力端子CLKへはインバータ926を介して内部クロック信号Kaの反転信号が与えられる。フリップフロップ920〜925の各々は、そのクロック入力端子CLKへ与えられるクロック信号がハイレベルのときにスルー状態となり、そのクロック入力端子CLKへ与えられるクロック信号がローレベルのときにラッチ状態となる。
初段のフリップフロップ920の信号入力端子DへはDRAMリードコマンド検出信号DRTmが与えられ、この初段のフリップフロップ920の信号入力端子/Dへはインバータ927を介して、リードコマンド検出信号DRTmが与えられる。フリップフロップ921〜925の各々は、前段のフリップフロップの出力Qおよび/Qはその入力端子Dおよび/Dにおける。
レイテンシカウンタ904はさらにレイテンシ1設定信号LAT1に応答してフリップフロップ920の出力を通過させる3状態バッファ回路930と、レイテンシ2設定信号に応答して導通し、フリップフロップ922の出力Q3を通過させる3状態バッファ回路931と、レイテンシ3設定信号LAT3に応答して導通し、フリップフロップ924の出力Q5を通過させる3状態バッファ回路932を含む。3状態バッファ回路930〜932の出力部はワイヤードOR接続される。
レイテンシ設定信号LAT1、LAT2およびLAT3は、たとえばコマンドレジスタであるレイテンシ設定回路940から生成される。このレイテンシ設定回路940では、セットコマンドレジスタモードSCRなどの特殊モード時において外部からデータが与えられ、レイテンシが設定される。
図29は、図28に示すフリップフロップの具体的構成の一例を示す図である。図29において、フリップフロップFFは、入力端子Dに与えられる入力信号INと内部クロック信号Kaを受ける2入力NAND回路1660と、入力端子/Dに与えられる入力信号/INと内部クロック信号Kaを受ける2入力NAND回路1662と、ラッチ回路を構成するNAND回路1664および1666を含む。
NAND回路1664は、NAND回路1660の出力とNAND回路1666の出力を受ける。NAND回路1666は、NAND回路1662の出力とNAND回路1664の出力を受ける。NAND回路1664の出力部はデータ出力端子Qに接続され、NAND回路1666の出力部はデータ出力端子/Qに接続される。まず図29に示すフリップフロップの動作をその動作波形図である図30を参照して説明する。
内部クロック信号Kaがローレベルのとき、NAND回路1660および1662の出力はハイレベルであり、NAND回路1664および1666の出力は変化しない。すなわちラッチ状態にある。
内部クロック信号KaがハイレベルとなるとNAND回路1660および1662はインバータバッファとして動作し、NAND回路1664および1666の出力は入力信号INおよび/INの状態に応じて変化する。今、入力信号INがハイレベルであるため、出力Qがハイレベルとなる。
クロック信号Kaがローレベルに立下ると、フリップフロップFFはラッチ状態となる。
クロック信号Kaがハイレベルとなったとき、入力信号INがローレベルにあれば、NAND回路1660の出力がハイレベル、NAND回路1662の出力がローレベルとなる。これにより、NAND回路1666の出力がハイレベルとなり、NAND回路1664の出力がローレベルとなる。
フリップフロップFFは、クロック信号Kaがハイレベルのときに入力信号INに応じてその出力Qが変化し、クロック信号Kaがローレベルのときには入力信号INの状態にかかわらず出力Qを保持する。すなわち、フリップフロップFFは、クロック信号Kaがハイレベルのときにスルー状態となり、クロック信号Kaがローレベルのときにラッチ状態となる。
次に、この図28に示すレイテンシカウンタ904の動作をその動作波形図である図31を参照して説明する。
クロックサイクル0において、DRAMリードコマンド検出信号DRTmが活性状態となる。このリードコマンド検出信号DRTmに応答して、フリップフロップ921〜925がリセットされ、その出力Q2〜Q6はローレベルとなる。
フリップフロップ920は、クロック信号Kaがハイレベルにあり、スルー状態となっているため、このリードコマンド検出信号DRTmに従ってその出力Q1をハイレベルに立上げ(フリップフロップ920のリセット入力へはリードコマンド検出信号DRTmは与えられていない)。またこの出力Q1はクロック信号Kaがローレベルに立下るとラッチされる。
フリップフロップ921がこのクロック信号Kaのローレベルの立下りに応答してスルー状態となり、フリップフロップ920の出力Q1に従ってその出力Q2をハイレベルに立上げる。以降この動作が繰返され、クロック信号Kaの半サイクルごとにフリップフロップ922〜925の出力Q3〜Q6が1クロックサイクル期間ハイレベルとなる。
今、レイテンシが3に設定されているため、3状態バッファ932が導通状態である。したがって、フリップフロップ924の出力Q5がハイレベルとなったとき、すなわちクロックサイクル2においてカウントアップ信号φupがハイレベルに立上り、ゲート回路906(図24参照)へ与えられる。
クロックサイクル5において再びリードコマンド検出信号DRTmがハイレベルへ立上ると、再びレイテンシカウンタ904はカウント動作を実行する。
クロックサイクル7において、再びリードコマンド検出信号DRTmがハイレベルとなると、2段目以降のフリップフロップ921〜925の出力がリセットされる。初段のフリップフロップ920の出力Q1がこのリードコマンド検出信号DRTmに従って再びハイレベルとなる。したがって、レイテンシカウンタ904はこのクロックサイクル7において与えられたDRAMリードコマンド検出信号DRTmによりそのカウント値が初期値にリセットされ、レイテンシカウンタ904が再びカウント動作を実行する。クロックサイクル7から2クロックサイクル経過したクロックサイクル9において、フリップフロップ924の出力Q5がハイレベルへ立上り、カウントアップ信号φupが1クロックサイクル期間ハイレベルへ立上る。
上述のように、初段のフリップフロップ920を除くフリップフロップ921〜925をリードコマンド検出信号DRTmに応答してリセットすることにより、確実に新たに与えられたリードコマンド検出信号DRTmに従ってレイテンシをカウントすることができる。
上述のように、リードデータ転送バッファ回路において、データが不確定となる期間をなくすことにより、図32に示すように、外部処理装置はノーウエイトでDRAMアレイの異なる列ブロックへ連続的にアクセスすることができる。以下、図32を参照して連続アクセス動作について説明する。
図32においては、レイテンシ3の場合のデータの読出動作が示される。クロックサイクル4においてDRAMリードトランスファーモードDRTが指定される。レイテンシ3が経過したクロックサイクル7において、バッファリードモードBRが指定され、このとき同時にデータ転送モードDRTが指定される。最初のデータ転送モードDRTにより選択されたDRAMアレイ内のデータブロックC1のうち、SRAMアドレスAs0〜As11に従ってデータが読出される。
クロックサイクル9において、クロックサイクル7において与えられたモードDRTに従ってスレーブデータレジスタSDTBRの内容が変わる。このサイクル9において与えられたアドレスB3に対応して読出されるデータB3は、サイクル8においてスレーブデータレジスタSDTBRに格納されていたデータである。サイクル10において、バッファリードモードBRが指定されると、このサイクル10から以降読出されるデータはデータブロックC2に含まれるデータである。
図32に示すように、スレーブデータレジスタDTBRにおいては、その格納データが利用されていないときにのみデータ転送が実行されている。このため、図20に示す動作波形図と比べてウエイト時間が必要とされないため、高速でデータを処理することができる。特に、ビデオ用途などにおいて、画像データを処理する場合、次に与えられるアドレス信号は予めわかっている。したがって、列ブロックのデータがすべて読出される前に、データ転送モードDRTを実行すれば、ノーウエイトで画像データを処理することができ、高速で動作する画像処理システムを構築することができる。
[外部信号入力バッファの詳細構成]
図33は、図6に示すKバッファの具体的構成を示す図である。図33において、Kバッファ203は、外部クロック信号Kの立上がりに応答してセットされ、クロックサンプリング禁止信号KDISに応答してリセットされるフリップフロップ2002と、フリップフロップ2002の出力ノード2Y上の信号を反転するインバータ回路2003と、外部クロック信号Kとインバータ回路2003の出力信号とを受けるAND回路2004を含む。AND回路2004から第1の内部クロック信号SKTが発生される。フリップフロップ2002は、一方入力と出力とが交差結合されたNAND回路2011および2012を含む。NAND回路2011および2012は、それぞれの他方入力にサンプリング禁止信号KDISおよび外部クロック信号Kを受ける。
Kバッファ203は、さらに、第1の内部クロック信号SKTに応答してクロックサンプリング禁止信号KDISをローレベルに立下げるためのnチャネルMOSトランジスタ2005と、クロックサンプリング禁止信号KDISを反転して第2の内部クロック信号SKを発生するインバータ回路2007と、第2の内部クロック信号SKを反転するインバータ回路2006を含む。インバータ回路2006および2007はラッチ回路を構成する。トランジスタ2005がクロックサンプリング禁止信号KDISをローレベルに立下げるため、インバータ回路2006の駆動力は小さくされる。AND回路2004は、MOSトランジスタ2005のみを駆動するため、そのサイズは比較的小さくされ、すなわち電流駆動力は小さくされる。
Kバッファ203はさらに、第2の内部クロック信号SKを所定時間遅延させる遅延回路2008と、遅延回路2008の出力信号と第2の内部クロック信号SKとを受けるNAND回路2009と、NAND回路2009の出力に応答してクロックサンプリング禁止信号KDISを電源電位レベルへ立上げるpチャネルMOSトランジスタ2010を含む。遅延回路2008およびNAND回路2009はワンショットパルス発生回路を構成する。このワンショットパルスの発生タイミングは遅延回路2008の遅延時間により決定される。次にこの図33に示すKバッファの動作をその動作波形図である図34を参照して説明する。
外部クロック信号Kが“L”のとき、クロックサンプリング禁止信号KDISは“H”になり、NAND回路2012の出力が“H”にあり、またNAND回路2011の出力信号が“L”にある。NAND回路2011の出力信号を受けるインバータ回路2003は、“H”の信号を出力している。
外部クロック信号Kが“H”となると、AND回路回路2004の出力信号SKTが“H”となり、MOSトランジスタ2005がオン状態となり、クロックサンプリング禁止信号KDISが“L”に立下がる。“L”のクロックサンプリング禁止信号KDISに応答して、インバータ回路2007は第2の内部クロック信号SKを“H”に立上げる。第2の内部クロック信号SKが“H”に立上がってから、遅延回路2008が有する遅延時間が経過すると、NAND回路2009の出力信号が“L”となり、MOSトランジスタ2010がオン状態となる。これにより、クロックサンプリング禁止信号KDISが“H”に立上がり、また第2の内部クロック信号SKがインバータ回路2007により“L”となる。
一方、“L”のクロックサンプリング禁止信号KDISに応答して、NAND回路2011の出力信号(ノード2Yの信号)が“H”に立上がり(外部クロック信号Kはこのときまだ“H”にある)、インバータ回路2003の出力信号(ノード3Yの信号)が“L”となり、NAND回路2004を通して、ノード4Y上の第1の内部クロック信号SKTが“L”となる。
したがって、第1の内部クロック信号SKTが“H”にある時間は、フリップフロップ2002の状態反転に要する時間、インバータ回路2003の有する遅延時間およびAND回路2004の有する遅延時間により決定される。この“L”の第1の内部クロック信号SKTに応答して、MOSトランジスタ2005がオフ状態となる。
MOSトランジスタ2005がオフ状態となった後に、NAND回路2009の出力信号(ノード5Y上の信号)が“L”となり、MOSトランジスタ2010がオン状態となる。クロックサンプリング信号KDISがトランジスタ2010により“H”となるとインバータ回路2007により、第2の内部クロック信号SKが“L”となり、応じてNAND回路2009の出力信号が“H”となり、MOSトランジスタ2010がオフ状態となる。
外部クロック信号Kが“L”に立下がると、NAND回路2012の出力(ノード1Y上の信号)が“H”となり、NAND回路2011の出力信号が“L”となる。
上述のように、第2の内部クロック信号SKは、外部クロック信号Kの立上がりに応答して“H”に立上がり、回路固有の遅延時間(遅延回路2008、NAND回路2009、トランジスタ2010、およびインバータ回路2006および2007が与える遅延時間)に従って“L”に立下がる。したがってこの第2の内部クロック信号SKが“H”となる期間は外部クロック信号Kの“H”の期間と関係なく常に一定となる。同期型半導体記憶装置においては、この内部クロック信号SKに従って、内部回路の動作開始タイミングの決定、外部信号のラッチなどが実行される。したがって、このようにKバッファにおいて、外部クロック信号Kの立上がりに応答して、パルス幅一定の内部クロック信号を発生することにより、内部回路の動作タイミングを、外部クロック信号Kの立上がりに対して常に一定とすることができ、内部信号のタイミングマージンを小さくすることができ、高速動作を実現することができる(外部クロック信号Kの立下がりの歪みを考慮してタイミングマージンを決定する必要がないため)。
また、第1の内部クロック信号SKTも内部クロック信号Kの立上がりに応答して立上がり、この回路内部により与えられる一定の遅延時間により“L”に立下がっている。これにより、この第1の内部クロック信号SKTも“H”の期間を外部クロック信号Kのそれと無関係に常時一定とすることができ、安定な第2の内部クロック信号SKが発生されるのを保証する。nチャネルMOSトランジスタ2005は、第2の内部クロック信号SKを“H”に立上げる、すなわちクロックサンプリング禁止信号KDISを“L”に立下げることが要求されるだけである。第2の内部クロック信号SKを“L”に立下げる(クロックサンプリング禁止信号KDISを“H”に立上げる)のはプルアップ用pチャネルMOSトランジスタ2010が実行しており、またこの第2の内部クロック信号SKおよびクロックサンプリング禁止信号KDISの信号レベルの保持はインバータ回路2006および2007で形成されるラッチ回路で実現されているためである。したがって、トランジスタ2005および2010に対してはそれほど大きな電流駆動力は要求されず、消費電流を小さくすることができる。また、AND回路2004は、nチャネルMOSトランジスタ2005のみを駆動する能力が要求されるだけであり、その駆動能力を小さくすることができ、サイズを小さくすることができる。これはNAND回路2009についても同様である。したがって、回路規模を増大させることなく安定に内部クロック信号を発生することができる。
また外部クロック信号Kから第1の内部クロック信号SKT発生までのゲートの段数は、AND回路2004一段である。フリップフロップ2002およびインバータ回路2003の出力信号は外部クロック信号Kが“L”のときにリセットされている。したがって、この第1の内部クロック信号SKTの外部クロック信号Kに対する遅延時間を小さくすることができ、高速で内部クロック信号を発生することができる。
クロック信号SKは数多くの内部回路を駆動する必要がある。Kバッファを複数の直列に接続されたインバータ回路を用いて構成する場合、遅延時間が大きくなる。最終出力段のインバータ回路には大きな駆動力が要求され、この大きな駆動力を有するインバータ回路を遅延時間を小さくして駆動するためには、順次インバータ回路の駆動力を大きくして直列に接続する必要がある。しかしながら、このような構成では、インバータ回路の段数が多くなり、回路規模が大きくなるとともに、外部クロック信号Kに対する遅延時間が増大する。一方、図33に示すようなKバッファを用いれば、大きな駆動力を要求されるのは、インバータ回路2007だけである。したがって、回路規模を増加させることなく、より少ない遅延時間(トランジスタ2005およびインバータ回路2007により遅延時間)で内部クロック信号SKを発生することができる。
図35は、内部クロック信号発生部の構成を詳細に示すブロック図である。この図35に示す内部クロック信号発生部は図5および図6に示すKバッファ/タイミング回路およびマスク回路両者の構成に対応する。
図35において、内部クロック信号発生部は、外部SRAM用クロックマスク信号CMs♯を受け、内部クロックマスク信号ZCMSFを発生する入力バッファ2102と、外部DRAM用クロックマスク信号CMd♯と内部で発生されるリフレッシュモード検出信号ZRFSとを受け、内部クロックマスク信号ZCMDFおよびパワーダウン判定活性化信号PKEを発生する入力バッファ2104と、パワーダウン判定活性化信号PKEに応答して活性化され、外部クロック信号Kに従ってパワーダウンモード判定用クロック信号PKおよびPKTおよび外部クロックサンプリング禁止信号KDISを発生するパワーダウン判定用内部クロック信号発生回路2106を含む。入力バッファ2104へリフレッシュモード検出信号ZRFSが与えられているのは、DRAMアレイにおいてセルフリフレッシュ動作が実行されている間外部信号に対しマスクをかけ、新たな動作モードに入るのを禁止するためである。また、信号の頭に付されている文字「Z」はその信号がローレベル(“L”)のときに活性状態にあることを示す。
内部クロック信号発生部はさらに、パワーダウンモード判定用内部クロック信号PKおよびPKTに従ってクロックマスクラッチ信号PLCを発生するクロックマスクラッチ信号発生回路2108と、クロックマスクラッチ信号PLCに応答して内部クロックマスク信号ZCMSFおよびZCMDFをラッチするラッチ回路2110および2112と、パワーダウンモード判定用クロック信号PKとラッチ回路2110および2112がラッチする信号に従って各々パワーダウンモード検出信号ZSPDEおよびZDPDEを発生するSRAM用パワーダウン信号発生回路2114およびDRAM用パワーダウン信号発生回路2116と、外部クロックサンプリング禁止信号KDISとパワーダウンモード検出信号ZSPDEと外部クロック信号Kに従ってSRAM用内部クロック信号SKを発生するSRAM用内部クロック信号発生回路2118と、パワーダウンモード検出信号ZDPDEおよび外部クロックサンプリング禁止信号KDISと外部クロック信号Kとに従ってDRAM用内部クロック信号DKを発生するDRAM用内部クロック信号発生回路2120を含む。
この図35に示す構成において、SRAM用内部クロック信号発生回路2118およびDRAM用内部クロック信号発生回路2120は図5および図6に示すクロック伝達用のゲート回路204および164とKバッファ203に対応する。残りの回路構成要素は、図5および図6に示すシフトレジスタ部分に対応する。
パワーダウン判定用内部クロック信号発生回路2106はクロックマスクラッチ信号発生回路2108を駆動することが要求されるだけであり、その電流消費量は小さい。一方、内部クロック信号発生回路2118および2120は、数多くの回路を駆動する必要があり、その消費電力量は大きい。したがって、この消費電力の小さな回路において、内部クロックの発生の有無を決定し、消費電力の大きい回路部分の動作を禁止することにより、消費電力を低減することができる。またリフレッシュモード検出信号ZRFSが活性状態の“L”にあるとき、信号PKEを非活性状態とし、パワーダウン判定用内部クロック信号発生回路2106における不必要な消費電力を削減する。
図36は、図35に示す入力バッファの具体的構成を示す図である。図36において、入力バッファ2102は、パワーダウンモード判定活性化信号ZPKEと外部クロックマスク信号CMs♯を受ける2入力NOR回路2102aと、NOR回路2102aの出力を反転するインバータ回路2103aと、インバータ回路2103aの出力安定化のためのpチャネルMOSトランジスタ2102bを含む。pチャネルMOSトランジスタ2102bは、インバータ回路2103aの出力が“L”となったときに導通し、インバータ回路2103aの入力を電源電位レベルに充電する。インバータ回路2103aから内部クロックマスク信号ZCMSFが発生される。
入力バッファ2104は、信号ZPKEおよび外部クロックマスク信号CMd♯を受けるNOR回路2104aと、NOR回路2104aの出力信号を受けるインバータ回路2104cと、インバータ回路2104cの出力信号ZCMDFが“L”のとき導通し、インバータ回路2104cの入力を電源電位レベルへ充電するpチャネルMOSトランジスタ2104bを含む。
この内部クロックマスク信号ZCMDFを発生する構成は、入力バッファ2102と同じである。
入力バッファ2104はさらに、外部クロックマスク信号CMd♯とリフレッシュモード検出信号ZRFSを受けるNOR回路2104dと、NOR回路2104dの出力信号を反転するインバータ回路2104fと、インバータ回路2104fの出力信号に応答して導通し、インバータ回路2104fの入力を電源電位レベルに充電するpチャネルMOSトランジスタ2104eを含む。インバータ回路2104fの出力にはさらに、3段の縦続接続されたインバータ回路2104g、2104hおよび2104iが設けられる。
外部クロックマスク信号CMs♯またはCMd♯が“L”となり、パワーダウンモードが指定されたとき内部クロックマスク信号ZCMSFまたはZCMDFが“L”となる。
リフレッシュモード検出信号ZRFSが“L”にあり、DRAM部においてリフレッシュ動作が実行されている場合、パワーダウンモード判定活性化信号ZPKEは“L”にある。この場合、外部クロックマスク信号CMs♯およびCMd♯の状態にかかわらず、内部クロックマスク信号ZCMSFが“L”となる。セルフリフレッシュ動作時においては、次に新たな動作モードが指定されるのが確実に禁止される。
図37は、図35に示すパワーダウン判定用内部クロック信号発生回路の具体的構成を示す図である。図37において、パワーダウン判定用内部クロック信号発生回路2106は、外部クロック信号extKおよび活性化信号PKEを受けるNAND回路3002と、NAND回路3002の出力信号を反転するインバータ回路3004と、インバータ回路3004の出力信号に応答してインバータ回路3004の入力を接地電位レベルへ放電するnチャネルMOSトランジスタ3003を含む。活性化信号PKEは、図36に示す信号ZPKEをインバータ回路を通することにより発生される。ここで、外部クロック信号Kを以下の説明においては符号extKで表わす。内部で発生される信号と外部から与えられる信号の区別を明確にするためである。
パワーダウン判定用内部クロック信号発生回路2106はさらに、フリップフロップを構成するNAND回路3006および3008と、NAND回路3008の出力を反転するインバータ回路3010と、インバータ回路3010の出力信号と外部クロック信号extKを受けるNAND回路3012と、NAND回路3012の出力信号を受けるインバータ回路3014を含む。インバータ回路3014から内部クロック信号PKTが発生される。nチャネルMOSトランジスタ3013は、インバータ回路3014の出力が“H”のときに導通し、インバータ回路3014の出力を接地電位レベルに保持する。
NAND回路3008は、外部クロックサンプリング禁止信号KDISと活性化信号PKEとNAND回路3006の出力信号とを受ける。NAND回路3006は、NAND回路3008の出力信号とインバータ回路3004の出力信号とを受ける。
パワーダウン判定用内部クロック信号発生回路2106は、さらにインバータ回路3014から発生される内部クロック信号PKTとインバータ回路3018から発生される内部クロック信号PKを受けるNOR回路3016と、NOR回路3016の出力信号を反転して内部クロック信号PKを発生するインバータ回路3018と、インバータ回路3018の出力信号を所定時間遅延させるための遅延回路3020と、インバータ回路3018の出力信号(信号PK)を受けるNAND回路3022と、NAND回路3022の出力信号を反転するインバータ回路3024と、インバータ回路3024の出力信号と活性化信号PKEを受けるNAND回路3026と、NAND回路3026の出力に応答して導通し、インバータ回路3018の入力を電源電位レベルへ充電するpチャネルMOSトランジスタ3028と、インバータ回路3018の出力信号に応答して導通し、インバータ回路3018の入力を電源電位レベルへ充電するpチャネルMOSトランジスタ3030を含む。
pチャネルMOSトランジスタ3028は、インバータ回路3018の入力をプルアップする機能を備え、図33に示すpチャネルMOSトランジスタ2010に対応する。pチャネルMOSトランジスタ3030は、信号PKの“H”レベルを保持する機能を備え、図33に示す構成においてインバータ回路2006の機能を実現する。NOR回路3016は、図33に示す構成において、nチャネルMOSトランジスタ2005の機能を実現する。
遅延回路は、インバータ回路IGと2入力NAND回路NAで構成される。遅延回路3020において、NAND回路NAは、その入力にスイッチ回路SWが設けられており、その一方入力がインバータ回路3018の出力信号PKを受けるがその前段のインバータ回路IGの出力信号を受けるかを決定される。スイッチ回路SWの接続は、マスク配線により決定される。NAND回路NAは、その両入力に同じ信号が与えられた場合、インバータ回路として機能するため、この遅延回路3020におけるインバータ回路の段数をスイッチ回路SWの接続態様を切換えることにより最適な値に設定することができる。
NOR回路3016からクロックサンプリング禁止信号KDISが発生される。NAND回路3008は、NOR回路3016の出力信号に代えて、内部クロック信号PKがインバータ回路およびスイッチ回路SWAを介して与えられてもよい。クロックサンプリング禁止信号KDISとクロック信号PKとはインバータ回路3018により、その論理が異なっている。したがって、この内部クロック信号PKをインバータ回路3017およびスイッチ回路SWAを介してNAND回路3008へ与えることにより、このクロックサンプリング禁止信号KDISと内部クロック信号PKとの遅延時間を最適値に設定することができる。
図38は図37に示すNOR回路3016およびインバータ回路3018ならびにトランジスタ3028および3030の部分の構成を具体的に示す図である。図38において、NOR回路3016は、電源電位ノードと出力ノード3016Yの間に直列に接続され、そのゲートにクロック信号PKTおよびPKをそれぞれ受けるpチャネルMOSトランジスタ3016aおよび3016bと、出力ノード3016Yと接地電位ノードとの間に互いに並列に設けられ、そのゲートにクロック信号PKTおよびPKをそれぞれ受けるnチャネルMOSトランジスタ3016cおよび3016dを含む。pチャネルMOSトランジスタ3030は、サイズまたはゲート幅、またはゲート幅/ゲート長の比が小さくされており、電流駆動力は小さくされている。一方、ゲート(図37に示すNAND回路3026)の出力をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ3028は、出力ノード3016Yは充電するため、サイズ、ゲート幅、またはゲート幅/ゲート長の比が比較的大きくされており、電流駆動力は大きくされている。
インバータ回路3018は、電源電位ノードと接地電位ノードとの間に相補接続されるpチャネルMOSトランジスタ3018aおよびnチャネルMOSトランジスタ3018bを含む。次にこの図37および図38に示す回路の動作をその動作波形図である図39を参照して説明する。
今、活性化信号PKEは“H”にあるとする。外部クロック信号extKが“H”に立上がると、応じてNAND回路3002の出力3002Yが“L”となり、またインバータ回路3004の出力信号PKFが“H”となる。
一方、この外部クロック信号extKが“H”に立上がると、このときまだインバータ回路3010の出力3010Yの電位は“H”にあり、NAND回路3012の出力3012Yの電位が“L”に立下がる。これに従って、インバータ回路3014の出力信号PKTが“H”に立上がる。“H”の信号PKTに従ってNOR回路3016の出力3016Yが“L”となる(図38に示すトランジスタ3016aがオフ状態、トランジスタ3016cがオン状態となる)。これによりクロックサンプリング禁止信号KDISも“L”となる。この出力ノード3016Yの電位が“H”となると、インバータ回路3018によりクロック信号PKが“H”に立上がる。
一方、出力ノード3016Yまたはインバータ回路3017から与えられる信号KDISが“L”となると、NAND回路3008の出力3008Yの電位が“H”となり、インバータ回路3010の出力3010Yが“L”となる。応じて、NAND回路3012の出力3012Yが外部クロック信号extKの状態にかかわらず“H”となり、内部クロック信号PKTが“L”となる。
遅延回路3020が有する遅延時間が経過すると、NAND回路3022の出力が“L”となり、インバータ回路3024から出力される信号PKRSTが“H”となり、NAND回路3026の出力3026Yが“L”となる。これにより、トランジスタ3028がオン状態となり、出力ノード3016Yおよびクロックサンプリング禁止信号KDISがともに“H”となり、応じてクロック信号PKが“L”となる。NAND回路3022の出力が“H”となり、信号PKRSTが“L”となり、NAND回路3026の出力3026Yが“H”となり、トランジスタ3028がオフ状態となる。
外部クロック信号extKが“L”となると、応じて出力3002Yが“H”となり、信号PKFが“L”となり、順次、出力3006Yが“H”、出力3008Yが“L”となり、出力3010Yが“H”となる。
この図39に示す動作波形図から明らかなように、外部クロック信号extKの立上がりエッジに応答して内部クロック信号PKTおよびPKが発生され、これらのクロック信号PKTおよびPKが“H”の期間は回路の各パラメータにより一意的に決定されている。この動作期間に外部クロック信号extKが“L”に立下がっても、インバータ回路3010により、NAND回路3012の出力3012Yは“H”に固定されており、したがって、内部クロック信号PKTの状態は変化せず、したがって内部クロック信号PKの立下がりは、この外部クロック信号extKの立下がりに何ら影響を受けることはない。したがって、安定かつ確実に内部クロック信号PKおよびPKTを発生することができる。
図40は、図35に示すクロックマスクラッチ信号発生回路の具体的構成を示す図である。図40において、クロックマスクラッチ信号発生回路2108は、内部クロック信号PKを反転するインバータ回路3040と、ノード3042Yと接地電位ノードとの間に直接接続され、それぞれのゲートにインバータ回路3040の出力およびクロック信号PKTが与えられるnチャネルMOSトランジスタ3042および3044と、ノード3042Y上の信号を反転してクロックマスクラッチ信号PLCを発生するインバータ回路3048と、ラッチ信号PLCを反転してノード3042Y上へ伝達するインバータ回路3046と、インバータ回路3048の出力信号PLCを所定時間遅延させる遅延回路3052と、遅延回路3050の出力信号とラッチ信号PLCを受けるNAND回路3052と、インバータ回路3052の出力信号を反転するインバータ回路3056と、インバータとして機能し、インバータ回路3056の出力信号を反転するNAND回路3060と、NAND回路3060の出力信号に応答して導通し、ノード3042Yを電源電位レベルへ充電するpチャネルMOSトランジスタ3062を含む。
遅延回路3050は、先の図37に示す構成と同様、インバータ回路IGとNAND回路NAにより構成される。NAND回路NAの一方入力には、その前段のインバータ回路IGの出力を受けるかまたは電源電位Vddを受けるためにスイッチ回路SWが設けられる。スイッチ回路SWの接点の切換えにより、最適な遅延時間を実現する。NAND回路3060の一方入力へは、スイッチ回路SWBを介して電源電位Vddが与えられるか、インバータ回路3054を介して接地電位gndが与えられる。スイッチ回路SWBの接点は、このNAND回路3060の、入力容量のバランスを考慮して決定される。
この図40に示す構成においても、トランジスタ3042および3044は、インバータ回路3048の入力ノード3042Yを接地電位レベルへ放電することが要求されるだけであり、その電流駆動力は小さくされている。一方、トランジスタ3062は、このノード3042Yを電源電位レベルにまで充電することが要求するため、比較的大きな電流駆動力を要求される。この図40に示す回路構成においては、クロック信号PKが“L”にあり、クロック信号PKTが“H”のときに、ノード3042Yが接地電位レベルへ放電され、ラッチ信号PLCが“H”となる。所定時間が経過すると、トランジスタ3062が導通し、ラッチ信号PLCが“L”となる。図39に示す動作波形図から明らかなように、クロック信号PKTが“H”となってからクロック信号PKが“H”となる。したがって、内部クロック信号PKTに応答して高速でこのラッチ信号PLCを“H”へ立上げることができる。クロック信号PKが“H”となると、トランジスタ3042がオフ状態となり、ラッチ信号PLCはインバータ回路3048および3046により“H”にラッチされる。所定時間が経過すると、トランジスタ3062によりノード3042Yの電位が“H”となり、ラッチ信号PLCが“L”となる。したがって、この場合においても、低消費電力、低占有面積で確実に一定のパルス幅を有するラッチ信号PLCを高速で発生することができる。
図41は、図35に示すラッチ回路2110および2112ならびにパワーダウン信号発生回路2114および2116の構成を示す図である。図41においては、SRAM用パワーダウン信号モード検出信号ZSPDEおよびDRAM用パワーダウンモード検出信号ZDPDEは、同じ回路構成により発生されるため、信号ZSPDEおよびZDPDEを、信号ZPDEで示す。同様に内部クロックマスク信号ZCMSFおよびZCMDFも符号ZCMFで示す。
図41において、ラッチ回路2113(ラッチ回路2110または2112に対応)は、ラッチ信号PLCおよびZPLCに応答して導通/非導通となる双方向トランスミッションゲート2113aと、ラッチ信号PLCおよびZPLCに応答して動作し、トランスミッションゲート2113aから伝達された信号を反転するクロックドインバータ2113bを含む。トランスミッションゲート2113aは、ラッチ信号PLCが“H”のときに非導通状態となり、ラッチ信号PLCが“L”のときに導通状態となる。クロックドインバータ2113bは、ラッチ信号PLCが“H”のときに動作状態となり、ラッチ信号PLCが“L”のときに非動作状態となり、出力ハイインピーダンス状態となる。
ラッチ回路2113は、したがってラッチ信号PLCが“H”のときにクロックマスク信号ZCMFをラッチする状態となる。ラッチ回路2113は、ラッチ信号PLCが“L”のときには出力ハイインピーダンスとなり、先にラッチした状態を維持する。
パワーダウン信号発生回路2115(パワーダウン信号発生回路2114または2116に対応)は、パワーダウンモード判定用クロック信号PK(図37参照)に応答してラッチ回路2113の出力をラッチするマスタラッチ3070と、クロック信号ZPKに応答してマスタラッチ3070の出力信号をラッチするスレーブラッチ3080を含む。マスタラッチ3070は、クロック信号PKとラッチ回路2113に含まれるクロックドインバータ2113bの出力信号を受けるNAND回路3072と、クロック信号PKとトランスミッションゲート2113aの出力信号を受けるNAND回路3074と、その一方入力と出力が交差結合されるNAND回路3076および3078を含む。
NAND回路3076は他方入力にNAND回路3072の出力信号を受け、NAND回路3078はその他方入力にNAND回路3074の出力信号を受ける。クロック信号PKが“L”のときには、NAND回路3072および3074の出力信号はともに“H”となり、NAND回路3076および3078の出力信号の状態は変化しない。クロック信号PKが“H”となると、NAND回路3072および3074がインバータとして機能し、それぞれ与えられた信号を反転する。NAND回路3072および3074から与えられる信号に従ってNAND回路3076および3078の出力信号の状態が変化する。すなわち、マスタラッチ3070は、クロック信号PKが“H”のときに与えられた信号を取込み、ラッチし出力し、クロック信号PKが“L”となるとそのラッチした信号電位を保持する。
スレーブラッチ3080は、マスタラッチ3070と同様に構成されるNAND回路3082、3084、3086および3088を含む。入力段のNAND回路3082および3084はクロック信号ZPKをそれぞれの一方入力に受ける。交差結合されてフリップフロップを構成するNAND回路3086および3088の出力信号状態は、NAND回路3082および3084の出力信号の状態に依存する。NAND回路3086からインバータ回路3089を介してパワーダウンモード検出信号ZPDE(ZSPDEまたはZDPDE)が発生される。NAND回路3088の出力部にインバータ回路が設けられているのは、NAND回路3086および3088の出力負荷を等しくし、このフリップフロップ3086および3088の応答特性を改善するためである。
スレーブラッチ3080は、マスタラッチ3070と同様、クロック信号ZPKが“H”のときにマスタラッチ3070の出力信号を取込み、クロック信号ZPKが“L”のときに信号ラッチ状態となる。次に、図41に示す回路の動作について簡単に説明する。
クロックマスク信号ZCMFが“H”のとき、まずラッチ回路2113において信号ZCMFがラッチ信号PLCが“H”のときにラッチされ、インバータ回路2013bの出力が“L”となる。クロック信号PKの立上がりに応答して、マスタラッチ3070において、NAND回路3076および3078の出力がそれぞれ“L”および“H”となる。スレーブラッチ3080においては、クロック信号ZPKの立上がりに応答して、NAND回路3086および3088の出力がそれぞれ“L”および“H”となる。したがってインバータ回路3089からは“H”のパワーダウンモード検出信号ZPDEが発生される。この状態においては、パワーダウンモードは指定されていない。クロックマスク信号ZCMFが“L”にあり、パワーダウンモードを指定している場合には、パワーダウンモード検出信号ZPDEが“L”となる。
図42は、図35に示すSRAM用内部クロック信号発生回路の具体的構成を示す図である。この図42に示す内部クロック信号発生回路2118の構成は、図37に示すパワーダウン判定用内部クロック信号発生回路2106の構成と実質的に同じである。図37に示す回路構成と図42に示す回路構成が異なっているのは、SRAM用内部クロック信号発生回路2118においては、活性化信号PKEに代えてパワーダウンモード検出信号ZSPDEが与えられている点と、リセット信号SKRSTを発生するためのインバータの段数が増えている点である。また参照符号が異なっている。したがって、この図42に示すSRAM用内部クロック信号発生回路2118の詳細構成の説明は省略する。図43にこの図42に示すSRAM用内部クロック信号発生回路の動作波形を示す。
この図43に示す動作波形図からも明らかなように、内部クロック信号SKが外部クロック信号extKの立上がりに応答して発生され、この回路内の有する遅延時間により自動的に“L”に立下がっている。したがって外部クロック信号extKの立下がりの影響を受けることなく常に一定のパルス幅を有する内部クロック信号SKを発生することができる。ここで、図42に示す構成において、クロックサンプリング禁止信号KDISはパワーダウン判定用内部クロック信号発生回路2106から与えられている。
トランジスタ3128のサイズはトランジスタ3130のサイズのたとえばゲート幅が6倍程度と十分大きくされている。NOR回路3116の出力充電のためのpチャネルMOSトランジスタのサイズはその内部の放電用トランジスタのサイズよりも十分小さくされている。また、そのゲート幅/ゲート長の比も小さくされている。またこのNOR回路3116の放電用トランジスタのサイズは、インバータ回路3118を構成するMOSトランジスタのサイズよりも小さくされている。したがって、クロック信号SKTを発生するインバータ回路3114には大きな駆動力が何ら要求されず、高速で内部クロック信号SKを発生することができる。またクロック信号SKが発生した後所定時間経過後、NAND回路3126によりpチャネルMOSトランジスタ3128が導通する。このトランジスタ3128の電流供給量はNOR回路3116の放電用トランジスタのサイズよりも大きくされており、したがって高速でノード3116Yを“H”レベルに充電することができる。ノード3116Yの充電の後、内部クロック信号SKが“L”となると、所定時間経過後NAND回路3126の出力信号が“H”となり、トランジスタ3128がオフ状態となる。このときには、トランジスタ3130によりノード3116Yの電位の保持が実行される。トランジスタ3130のサイズは十分小さくされており、またNOR回路3116の充電用トランジスタのサイズもこのトランジスタ3130のサイズよりも小さくされており、このクロック信号SKの“L”保持動作時における消費電流は大幅に低減することができる。
なおDRAM用内部クロック信号発生回路2120は、図42に示すSRAM用内部クロック信号発生回路2118と同様の構成を備えており、その構成の説明は省略する。
図44は、図35に示す回路の全体の動作を示す動作波形図である。先の一連の説明においては、クロックマスク信号CMs♯またはCMd♯が“H”にあるときの動作について説明した。クロックマスク信号CMs♯が外部クロック信号extKの立上がりエッジで“L”に設定された場合、以下の動作が実行される。このクロックサイクルにおいては、活性化信号PKEは“H”になる。したがってクロック信号PKT、PKおよびPLCが順次発生される。クロック信号PKの立下がりに応答して、パワーダウンモード検出信号ZSPDEが“L”となる。しかしながら、先にクロック信号PKTの立上がりと“H”のクロックサンプリング信号KDISとに従って外部クロック信号extKのサンプリングが行なわれており、このクロックサイクルにおいては内部クロック信号SKが所定期間発生される。次のクロックサイクルにおいて、クロックマスク信号CMs♯が“H”に設定される。このときクロック信号PKT、PKおよびPLCが順次発生される。ラッチ回路のラッチ状態がラッチ信号PLCにより変化し、クロック信号PKの立下がりに応答してパワーダウンモード検出信号ZSPDEが“H”に立上がる。しかしながら、外部クロック信号extKの立上がりエッジにおいてパワーダウンモード検出信号ZSPDEは“L”になり、したがって、クロックサンプリング禁止信号KDISが“H”のときにおいて、外部クロック信号extKのサンプリングは実行されず、内部クロック信号SKは発生されない。信号KDISは外部クロック信号サンプリング禁止信号であり、“L”のときに、外部クロック信号extKのサンプリングが禁止されている。したがって、この間の外部クロック信号extKの状態は内部クロック信号SKに影響を及ぼさない。
上述のようにして、クロックマスク信号CMs♯が“L”に設定され、パワーダウンモードが指定された場合には、次のクロックサイクルにおいて内部クロック信号SKの発生が停止される。
DRAM用内部クロック信号発生回路2120においても同様の動作が実行される。この場合クロックマスク信号CMd♯が“L”に立下がると、所定時間経過後に信号PKEも“L”に立下がる。この場合においても、内部クロック信号PKTおよびPKならびにPLCが順次発生されており、クロックマスク信号CMd♯に従って、次のクロックサイクルにおいて内部クロック信号PKの発生が禁止される(信号PKEの変化は内部クロックマスク信号の変化よりも遅れて生じることに注目されたい:図36参照)。リフレッシュモードが指定された場合には、信号ZRFSが“L”となり、信号PKEは“L”となり、クロックマスク信号ZCMSFおよびZCMDFは“L”のマスクをかける活性状態とされる。これによりパワーダウンモード検出信号ZSPDEおよびZDPDEは“L”とされて内部クロック信号SKおよびDKの発生は停止され、内部でセルフタイマによるDRAMアレイのリフレッシュ動作が実行される。
[内部クロック発生系の別の構成]
図45(A)は、内部クロック発生系の他の構成例を示す図である。図45(A)においては、SRAM部分およびDRAM部分両者に対して同じ構成が利用されるため、内部クロック信号としてCLKを用い、クロックマスク信号として外部クロックイネーブル信号extCKEを用いる。外部クロックイネーブル信号extCKEは“H”のときに内部クロック信号CLKを発生させる。したがって、先に説明した内部クロックマスク信号CMd♯およびCMs♯と同じ論理の信号である。
図45(A)において、内部クロック発生系は、外部クロック信号extKと外部クロック信号イネーブル信号extCKEに従って第1の内部クロック信号CKE0Dを発生する第1の内部クロック発生回路2130と、第1の内部クロック発生回路2130からの第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dと外部クロック信号extKとに従って第2の内部クロックイネーブル信号CKE1を発生する第2の内部クロック発生回路2132と、外部クロック信号extKと第2の内部クロックイネーブル信号CKE1とに従って内部クロック信号CLKを発生する第3の内部クロック発生回路2134を含む。
第1の内部クロック発生回路2130は、外部クロック信号extKを受けるインバータ回路2130bと、外部クロック信号extKおよびインバータ回路2130bの出力を受けるNAND回路2130cと、NAND回路2130cの出力を受けるインバータ回路2130dと、NAND回路2130cの出力信号およびインバータ回路2130dの出力信号に応答して活性化され、外部クロックイネーブル信号extCKEを反転するクロックドインバータ2130aと、インバータ回路2130aの出力をラッチするためのインバータ回路2130eおよび2130fを含む。
インバータ回路2130bは、外部クロック信号extKを所定時間遅延させかつその論理を反転する。したがって、NAND回路2130cは、外部クロック信号extKが立上がってから所定期間のみ“L”となるワンショットのパルス信号を発生する。クロックドインバータ2130aは、NAND回路2130cの出力信号が“L”のとき動作状態となり、外部クロックイネーブル信号extCKEを反転する。NAND回路2130cの出力信号が“H”のとき、クロックドインバータ2130aは出力ハイインピーダンス状態となる。インバータ回路2130eがクロックドインバータ2130aの出力を反転して第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dを発生する。インバータ回路2130fは、この第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dを反転してインバータ回路2130eの入力へ伝達する。この第1の内部クロック発生回路2130は、したがって外部クロック信号extKの立上がりに応答して外部クロックイネーブル信号extCKEをサンプリングしかつラッチして第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dを発生する。
第2の内部クロック発生回路2132は、外部クロック信号extKを受けるインバータ回路2132aと、第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dを受けるインバータ回路2132cと、インバータ回路2132aおよび2130eのそれぞれの出力信号を受けるNAND回路2132bと、インバータ回路2132aおよび2132cのそれぞれの出力信号を受けるNAND回路2132dと、NAND回路2132bおよび2132dの出力信号に従ってセット/リセットされるフリップフロップを含む。このフリップフロップは、交差結合されたNAND回路2132fおよび2132eを含む。NAND回路2132fへはNAND回路2132bの出力信号が与えられ、NAND回路2132eへはNAND回路2132dの出力信号が与えられる。NAND回路2132fから第2の内部クロックイネーブル信号CKE1が発生される。この第2の内部クロック発生回路2132は、第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dをクロック信号extKの半クロック周期遅延させて伝達する機能を備える。
第3の内部クロック発生回路2134は、第2の内部クロックイネーブル信号CKE1と外部クロック信号extKを受けるNAND回路2134aと、NAND回路2134aの出力信号を反転して内部クロック信号CLKを発生するインバータ回路2134bを含む。次にこの図45(A)に示す内部クロック発生系の動作をその動作波形図である図45(B)を参照して説明する。
外部クロック信号extKが“H”に立上がると、NAND回路2130cからワンショットのパルス信号が発生され、クロックドインバータ2130aが動作状態とされる。外部クロックイネーブル信号extCKEが“H”にあれば、インバータ回路2130eから発生される第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dは“H”である。第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dが“H”のとき、NAND回路2132bおよび2132dがインバータ回路として動作し、NAND回路2132bの出力信号が外部クロック信号extKの立上がりに応答して“L”に立下がり、応じてNAND回路2132fの出力信号、すなわち第2の内部クロックイネーブル信号CKE1が“H”となり、第3の内部クロック発生回路2134から、この外部クロック信号extKの立上がりに応答して“H”に立上がる内部クロック信号CLKが発生される。
外部クロック信号extKの立上がり時に外部クロックイネーブル信号extCKEが“L”の場合この外部クロック信号extKの立上がりに応答して第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dが“L”に立下がる。この“L”の第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dは、外部クロック信号extKの次の立上がりまで第1の内部クロック発生回路2130によりラッチされる。クロックドインバータ2130aが外部クロックイネーブル信号extCKEをサンプリングした後、出力ハイインピーダンス状態となるためである。
内部クロックイネーブル信号CKE0Dが“L”に立下がっても、外部クロック信号extKの立上がりに応答してインバータ回路2132aの出力信号が“L”に立下がり、NAND回路2132bおよび2132dの出力信号は“H”にあり、第2の内部クロックイネーブル信号CKE1は状態を変化せず、“H”を維持する。したがって、第3の内部クロック発生回路2134からは外部クロック信号extKの立上がりに応答して内部クロック信号CLKが発生される。
外部クロック信号extKが“L”に立下がると、インバータ回路2132aの出力信号が“H”に立上がり、NAND回路2132bおよび2132dがインバータ回路としての機能をする。したがって、NAND回路2132dの出力信号が“L”となり、NAND回路2132eの出力信号が“H”となる。NAND回路2132bの出力信号は“H”にあるため、NAND回路2132fから発生される第2の内部クロックイネーブル信号CKE1が“L”に立下がる。この状態は、外部クロック信号extKが次に立下がるまで維持される。したがって、次に外部クロック信号extKが“H”に立上がっても、第2の内部クロックイネーブル信号CKE1が“L”にあるため、内部クロック信号CLKは“L”を維持する。
この図45に示す構成により、複雑な論理を伴うことなく外部クロックイネーブル信号extCKEに従って、次のクロックサイクルにおいて内部クロックCLKの発生を停止することができる。また各内部クロックイネーブル信号が外部クロック信号extKに同期して発生されており、内部クロック信号CLKを高速で外部クロック信号extKに従って発生させることができる。
[具体的構成の詳細例]
図46は、図45(A)に示す内部クロック発生回路の具体的構成をより詳細に示す図である。図46において、第1の内部クロック発生回路2130は、外部クロック信号extKを受ける2段のインバータ回路3202および3204と、インバータ回路3204の出力信号を所定時間遅延させかつ反転する反転遅延回路3208と、インバータ回路3204および反転遅延回路3208のそれぞれの出力信号を受けるNAND回路3210と、NAND回路3210の出力信号を受けるインバータ回路3212とを含む。反転遅延回路3208は、複数(図示の例では9個)の縦列接続されたインバータ回路により構成される。インバータ回路3212からクロックイネーブル信号CLKEが発生される。
第1の内部クロック発生回路2130はさらに、内部クロックイネーブル信号CLKEに応答して活性化され、外部クロックイネーブル信号extCKEをラッチするレジスタ3214と、レジスタ3214からの相補な出力信号ZCKE0およびCKE0をそれぞれ反転するインバータ回路3215および3216と、インバータ回路3215および3216の出力によりセット/リセットされるフリップフロップを含む。フリップフロップは、インバータ回路3215の出力を受けるNAND回路3217と、インバータ回路3216の出力信号を受けるNAND回路3218を含む。NAND回路3218から第1の内部クロックイネーブル信号CKE0Dが発生され、NAND回路3217から相補内部クロックイネーブル信号ZCKE0Dが発生される。レジスタ3214の構成を図47に示す。
図47を参照して、レジスタ3214は、そのゲートに外部クロックイネーブル信号extCKEを受けるnチャネルMOSトランジスタ3214aと、そのゲートに基準電圧Vrefを受けるnチャネルMOSトランジスタ3214bと、トランジスタ3214aおよび3214bと接地電位ノードとの間に設けられ、そのゲートにクロックイネーブル信号CLKEを受けるnチャネルMOSトランジスタ3214mと、出力ノードNOaとMOSトランジスタ3214aの間に設けられ、そのゲートに他方出力ノードNOb上の信号電位を受けるnチャネルMOSトランジスタ3214jと、出力ノードNObとMOSトランジスタ3214bとの間に設けられ、そのゲートに出力ノードNOa上の電位を受けるnチャネルMOSトランジスタ3214kと、電源電位ノードと出力ノードNOaとの間に設けられ、そのゲートにクロックイネーブル信号CLKEを受けるpチャネルMOSトランジスタ3214cと、電源電位ノードと出力ノードNOaの間に設けられ、そのゲートに出力ノードNOb上の信号電位を受けるpチャネルMOSトランジスタ3214dと、電源電位ノードと出力ノードNObとの間に設けられ、そのゲートに出力ノードNOa上の信号電位を受けるpチャネルMOSトランジスタ3214eと、電源電位ノードと出力ノードNObの間に設けられ、そのゲートにクロックイネーブル信号CLKEを受けるpチャネルMOSトランジスタ3214fと、出力ノードNOaおよびNOb上の信号をそれぞれ反転するインバータ回路3214iおよび3214hを含む。
この図47に示すレジスタ3214は、クロックイネーブル信号CLKEが“H”のときに動作状態とされ、外部クロックイネーブル信号extCKEと基準電圧Vrefとを比較し、その比較結果に従って、出力ノードNOaおよびNObに信号を発生する。クロックイネーブル信号CLKEが“L”の場合には、MOSトランジスタ3214mがオフ状態となり、比較動作は行なわず、出力ノードNOaおよびNObはともにMOSトランジスタ3214cおよび3214fを介して電源電位レベルに充電され、インバータ回路3214aおよび3214hから出力される信号CKE0およびZCKE0は“L”となる。この構成は通常ダイナミックラッチと呼ばれている。
再び図46に戻って、第2の内部クロック発生回路2132は、第1の内部クロック発生回路2130からの出力信号ZCLKEとZCKE0Dを受けるNAND回路3220と、出力信号ZCLKEおよびCLK0Dを受けるNAND回路3221と、NAND回路3220および3221の出力信号に従ってセット/リセットされるフリップフロップを含む。このフリップフロップは出力と一方入力とが交差結合されたNAND回路3222および3223を含む。NAND回路3222は、他方入力にNAND回路3220の出力信号を受け、NAND回路3223はその他方入力にNAND回路3221の出力信号を受ける。第2の内部クロック発生回路2132は、さらに、NAND回路3222の出力信号を受けるインバータ回路3224と、NAND回路3223の出力信号を受けるインバータ回路3225を含む。インバータ回路3224から第2の内部クロックイネーブル信号CKE1が発生される。
第3の内部クロック発生回路2134は、外部クロック信号extKと第2の内部クロックイネーブル信号CKE1を受けるNAND回路3230と、NAND回路3230の出力信号を反転するインバータ回路3232と、インバータ回路3232の出力信号を所定時間遅延させて反転する反転遅延回路3234と、インバータ回路3232の出力信号および反転遅延回路3234の出力信号を受けるNAND回路3236と、NAND回路3236の出力信号を受けるインバータ回路3238と、インバータ回路3238の出力信号を受けるインバータ回路3239を含む。インバータ回路3238および3239から内部クロック信号CLKおよびZCLKがそれぞれ発生される。反転遅延回路3234は、複数個(図示の構成では9個)の縦列接続されたインバータにより構成される。次にこの図46および図47に示す内部クロック信号発生系の動作をその動作波形図である図48を参照して説明する。
外部クロック信号extKが“H”に立上がると、インバータ回路3212からのクロックイネーブル信号CLKEが所定時間“H”に立上がる。内部クロックイネーブル信号CLKEが“H”にある期間は、反転遅延回路3208が有する遅延時間により決定される。インバータ回路3206からのクロックイネーブル信号ZCLKEは、この外部クロック信号extKの立上がりに応答して“L”に立下がる。これにより、第2の内部クロック発生回路2132において、NAND回路3220および3221の出力信号が“H”に固定され、この間クロックイネーブル信号CK1およびZCK1の状態は変化しない。
内部クロックイネーブル信号CLKEが“H”となると、レジスタ3214が動作状態とされ、外部クロックイネーブル信号extCKEを取込みラッチする。外部クロックイネーブル信号extCKEが“H”にあれば、図47に示す出力ノードNOaがトランジスタ3214aおよび3214aを介して放電され、その電位が低下する。応じてMOSトランジスタ3214kがオフ状態となり、他方出力ノードNObは、MOSトランジスタ3214eを介して電源電位レベルにまで充電される。これによりレジスタ3214から出力されるクロックイネーブル信号CKE0およびZCKE0は“H”および“L”となる。このクロックイネーブル信号CKE0およびZCKE0が与えられる回路については示していないが、これらの信号はDRAM制御回路部に含まれるセルフリフレッシュを指定するコマンドをデコードするための回路へ与えられる。早いタイミングでリフレッシュ動作が指定されているか否かを決定するためである。この“H”のクロックイネーブル信号CKE0および“L”のクロックイネーブル信号ZCKE0はインバータ回路3216および3215を介してNAND回路3217および3218により構成されるフリップフロップによりラッチされる。したがって、この状態においては、内部クロックイネーブル信号CKE0Dが“H”、相補内部クロックイネーブル信号ZCKE0Dが“L”となる。
所定時間が経過すると、クロックイネーブル信号CLKEが“L”となり、レジスタ3214の出力信号ZCKE0およびCKE0がともに“L”となる。これに応答して、インバータ回路3215および3216の出力信号がともに“H”となるが、NAND回路3217および3218の出力信号ZCKE0DおよびCKE0Dの状態は変化しない。
外部クロック信号extKが“L”に立下がると、応じて内部クロックイネーブル信号ZCLKEが“L”から“H”に立上がり、NAND回路3220および3221がインバータとして機能する。これにより、NAND回路3220の出力信号が“H”、NAND回路3221の出力信号が“L”となり、第2の内部クロックイネーブル信号CKE1が“H”、第1の内部クロックイネーブル信号ZCKE1が“L”となる。
この第1の内部クロックイネーブル信号CKE1が“H”にあれば、第3の内部クロック発生回路2134においては、NAND回路3230およびインバータ回路3232から外部クロック信号extKに従って内部クロック信号CLKおよびZCLKが発生される。NAND回路3236の出力信号が“H”となる期間は、反転遅延回路3234が有する遅延時間により決定される。したがって、インバータ回路3238から発生される内部クロック信号CLKは、外部クロック信号extKの立上がりに応答して“H”に立上がりかつその期間が反転遅延回路3234を有する遅延時間により決定される期間“H”となった後に“L”に立下がる。この構成においても、内部クロック信号CLKは外部クロック信号extKの立下がりタイミングと無関係に常時一定のパルス幅を有する信号となる。
外部クロック信号extKの立上がりにおいて、内部クロックイネーブル信号extCKEが“L”に設定されると、レジスタ回路3214から発生されるクロックイネーブル信号CKE0およびZCKE0が“L”および“H”となり、応じて第1の内部クロックイネーブル信号ZCKE0DおよびCKE0Dがそれぞれ“H”および“L”となる。このNAND回路3217および3218の出力信号の状態は外部クロック信号extKの次の立上がりまで維持される。外部クロック信号extKが立上がったとき、このときはまだ第2の内部クロックイネーブル信号CKE1が“H”であるため、第3の内部クロック発生回路2134からは所定の時間幅を有する内部クロック信号CLKが発生される。
外部クロック信号extKが“L”に立下がると、第2の内部クロック発生回路2132において、NAND回路3222および3223の出力信号の状態が反転し、第2の内部クロックイネーブル信号CKE1が“L”となる。この状態は、外部クロック信号extKの次の立下がりまで維持される。したがって、次のサイクルにおいて外部クロック信号extCLKが“H”に立上がっても、第3の内部クロック発生回路2134からは内部クロック信号CLKは発生されない。
[内部クロック発生回路の他の詳細構成]
図49は内部クロック信号発生系の他の構成を示す図である。図49において、内部クロック信号発生系は、外部クロック信号extKをバッファ処理するバッファ回路2138と、外部クロックイネーブル信号extCKEをバッファ処理するバッファ回路2137と、バッファ回路2138からのクロック信号K0と第2の内部クロック発生回路2133からのパワーダウンモード検出信号ZPDEとに従ってクロックイネーブル信号CLKEを発生する第1の内部クロック発生回路2131と、クロックイネーブル信号CLK1とリフレッシュモード検出信号RFSとバッファ回路2137からのクロックイネーブル信号CKEとを受けて内部クロックイネーブル信号CKE0、CKE1およびパワーダウンモード検出信号ZPDEを発生する第2の内部クロック発生回路2133と、第2の内部クロック発生回路2133からの内部クロックイネーブル信号CKE1とクロック信号K0に従って内部クロック信号CLKを発生する第3の内部クロック発生回路2134を含む。第2の内部クロック発生回路2133からのクロックイネーブル信号CKE0は制御回路に含まれるリフレッシュコマンドデコーダ2139へ与えられる。リフレッシュコマンドデコーダ2139は、このクロックイネーブル信号CKE0に応答して活性化され、外部制御信号の状態を判別してリフレッシュモードが指定されたか否かを示すリフレッシュモード検出信号RFSを発生する。
図49に示す構成においては、パワーダウンモード検出信号ZPDEが利用される。しかしながら内部クロック信号CLKは、外部クロック信号extK(K0)に従って所定の期間“H”となるように発生される。したがって、この図49に示す構成においても、外部クロック信号extKの立下がりの変動の影響を受けることなく一定のパルス幅を有する内部クロック信号CLKを確実に発生することができる。次に各回路の具体的構成について説明する。
図49に示すバッファ回路2137および2138はそれぞれ2段の縦続接続されたインバータ回路で構成される。したがって、その構成は特に説明しない。
図50は、図49に示す第2の内部クロック発生回路2133の詳細構成を示す図である。図50を参照して、第2の内部クロック発生回路2133は、図49に示す第1の内部クロック発生回路2131からのクロックイネーブル信号CLK1と自身が発生するパワーダウンモード検出信号ZPDEと外部クロックイネーブル信号CKEを受けて第1の内部クロックイネーブル信号ZCKE0およびCKE0を発生するレジスタ3250を含む。レジスタ3250は、信号CLKEおよびZSPDEがともに“H”のときのみ動作状態とされ、クロックイネーブル信号CKEを取込み、かつ出力する。信号CLKEおよびZPDEの少なくとも一方が“L”のときには、レジスタ3250からの出力信号CKE0およびZCKE0はともに“L”となる。レジスタ3250の具体的構成を図51に示す。
図51を参照して、レジスタ3250は、出力ノードORL上の信号を反転する3段の縦続接続されたインバータ回路4019a、4019b、および4019cと、出力ノードZORL上の信号電位を受ける3段の縦続接続されたインバータ回路4018a、4018bおよび4018cと、電源電位ノードとノードNDeの間に並列に設けられるpチャネルMOSトランジスタ4012、4014、および4016と、ノードNDeとノードNDcの間に接続されるnチャネルMOSトランジスタ4010a、4010b、4008a、および4008bと、ノードNDfとノードNDbの間に設けられるnチャネルMOSトランジスタ4011a、4011b、4009a、および4009bを含む。
MOSトランジスタ4012は、信号ZPDEが“L”のときに導通し、ノードNDeへ電源電位ノードからの電圧を伝達する。pチャネルMOSトランジスタ4014は、信号CLKEが“L”のときに導通し、電源電位ノードからノードNDeへ電流を供給する。pチャネルMOSトランジスタ4016は、出力ノードZORLが“L”のときに導通し、ノードNDeへ電源電位ノードからの電圧/電流を伝達する。
MOSトランジスタ4010aおよび4010bはゲートに信号CLKEを受け、MOSトランジスタ4008aおよび4008bはそのゲートに信号ZPDEを受ける。トランジスタ4010aおよび4008aが直列に接続され、トランジスタ4010bおよび4008bが直列に接続される。信号CLKEを受けるトランジスタが2個並列に設けられ、また信号ZPDEがゲートに受けるトランジスタが2個並列に設けられているのは、ノードNDeの充電がMOSトランジスタ4012および4014両者を通して行なわれる場合があり、この充電電流とノードNDeの放電電流を等しくするためである。
pチャネルMOSトランジスタ4013はゲートにパワーダウンモード検出信号ZPDEを受け、MOSトランジスタ4015はゲートにクロックイネーブル信号CLKEを受け、MOSトランジスタ4017はそのゲートが出力ノードORLに接続される。MOSトランジスタ4011aおよび4011bはそのゲートにクロックイネーブル信号CLKEを受ける。MOSトランジスタ4009aおよび4009bはそのゲートに信号ZPDEを受ける。
レジスタ3250はさらに出力ノードZORL上の信号電位をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ4004a、4004b、および4004cと、出力ノードORL上の信号をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ4005a、4005b、および4005cと、出力ノードZORL上の信号電位が“H”のときに導通し、ノードNDcを接地電位レベルへ放電するnチャネルMOSトランジスタ4006aおよび4006bと、出力ノードORL上の信号電位が“H”のときに導通し、ノードNDdを接地電位レベルへ放電するnチャネルMOSトランジスタ4007aおよび4007bを含む。MOSトランジスタ4004bおよび4004cはノードNDcとノードNDaの間に並列に設けられる。MOSトランジスタ4005bおよび4005cは、ノードNDdとノードNDbの間に並列に設けられる。MOSトランジスタ4004aおよび4005aは、一方導通端子がノードNDaおよびNDbにそれぞれ接続され、他方導通端子はフローティング状態とされる。出力ノードORLおよびZORLに付随するゲート容量を調節するとともに、各トランジスタのサイズを小さくするためである。
レジスタ3250はさらに、クロックイネーブル信号CKEをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ4002a、4002bおよび4002cと、基準電圧Vrefをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ4003a、4003b、および4003cを含む。MOSトランジスタ4002bおよび4002cはノードNDaと接地電位ノードとの間に並列に設けられ、MOSトランジスタ4003bおよび4003cはノードNDbと接地電位ノードとの間に並列に設けられる。MOSトランジスタ4002aおよび4003aは、それぞれの一方導通端子が接地電位ノードに接続され、それぞれの他方導通端子はフローティング状態とされる。信号CKE、CLKEおよびZPDEの負荷容量を等しくするとともに最適値に設定し、かつ、信号CKEが“H”のときのノードNDcの放電速度と、出力ノードZORLが“H”のときの信号CKEが“L”のときのノードNDcの放電速度を等しくするためである。
図51に示すレジスタにおいては、信号CLKEおよびZPDEがともに“L”のときには、ノードNDeおよびノードNDfがそれぞれトランジスタ4012および4014により充電されて電源電位レベルとなり、出力ノードORLおよびZORLが“H”となる。この状態においては、信号CKE0およびZCKE0はともに“L”にある。このときまたノードNDcおよびNDdは、トランジスタ4006aおよび4006bならびに4007aおよび4007bにより接地電位レベルへ放電される。信号CKEがこのとき基準電位Vrefよりも高い電位にあれば、ノードNDcは、またトランジスタ4004b、4004c、4002bおよび4002cにより放電される。
信号CLKEおよびZPDEがともに“H”となると、MOSトランジスタ4012、4014、4013、4015がオフ状態となり、トランジスタ4010a、4010b、4008a、4008b、4009a、4009bおよび4011a、4011bがオン状態となる。このとき信号CKEが“H”にあれば、トランジスタ4002cおよび4002bが導通し、ノードNDcを接地電位レベルへと放電する。これによりノードNDeの電位が低下し、出力ノードZORLはMOSトランジスタ4017を介して充電され続け電源電位レベルを維持し、出力ノードORLは接地電位レベルへ放電され、信号CKE0が“H”、信号ZCKE0が“L”となる。信号CKEが“L”の場合には、逆に信号CKE0が“L”、信号ZCKE0が“H”となる。
以上のように、このレジスタ3250は、信号CLKEおよびZPDEがともに“H”にあるときのみ信号CKEに従った信号CKE0およびZCKE0を発生する。
再び図50に戻って、第2の内部クロック発生回路2133は、一方入力ノードに電源電位Vddを受け、その他方入力に信号ZCKE0およびCKE0をそれぞれ受けるNAND回路3252および3253と、NAND回路3252および3253の出力信号に従ってセット/リセットされるフリップフロップ3254と、信号ZCLKEに従って活性化され、フリップフロップ3254の出力信号Qおよび/Qをそれぞれ反転して通過させるNAND回路3255および3256と、NAND回路3255および3256の出力信号に従ってセット/リセットされるフリップフロップ3257と、フリップフロップ3257の出力Qおよび/Qをそれぞれ反転するインバータ回路3258および3259を含む。インバータ回路3258からクロックイネーブル信号CLKE1が発生され、インバータ回路3259から相補内部クロックイネーブル信号ZCLKE1が発生される。
NAND回路3255および3256へ与えられる信号ZCLKEは、レジスタ3250へ与えられる信号CLKEの反転信号である。したがって、信号CLKEが“H”にありレジスタ3250の出力が確定した後この信号CLKEの立下がりに従ってフリップフロップ3254の出力信号がフリップフロップ3257へ伝達されてラッチされる。
第2の内部クロック発生回路2133はさらに、クロックイネーブル信号CKEとリフレッシュモード検出信号RFSを受けるNAND回路3260と、NAND回路3260の出力信号を受けるインバータ回路3261と、インバータ回路3261の“L”の信号を保持するためのpチャネルMOSトランジスタ3262と、信号ZCKE1とリフレッシュモード検出信号RFSを受けるNAND回路3263と、インバータ回路3261の出力信号CKE2とNAND回路3263の出力信号を受けるNOR回路3264と、NOR回路3264の出力信号を反転するインバータ回路3265を含む。NOR回路3264から信号PDEが発生され、インバータ回路3265から信号ZPDEが発生される。次に図50に示す第2の内部クロック信号発生回路の動作をその動作波形図である図52を参照して説明する。
内部クロック信号CKE1およびZCKE1は、クロックイネーブル信号CLKEの立上がり時において前のクロックサイクルの状態を維持している(これらの信号CKE1およびZCKE1の状態の変化は信号ZCLKEにより実現される)。リフレッシュモード検出信号RFSが“L”にあり、前のサイクルにおいてクロックイネーブル信号CKE1が“H”のときには、インバータ回路3261の出力信号は信号CKEの状態にかかわらず“L”であり、NAND回路3263の出力信号は“H”であり、したがって信号PDEは“L”となり、信号ZPDEは“H”である。
今、信号CKEが“L”に設定された状態を考える。信号ZPDEはこのときまだ“H”である(前のサイクルで信号ZCKE1が“L”に設定されている)。したがって、レジスタ3250はラッチ動作を実行し、信号CKE0を“L”とする。この状態は、信号ZCLKEの立上がりに応答してフリップフロップ3257にラッチされる。これに応答して、信号ZCKE1が“H”となる。しかしながらリフレッシュモード検出信号RFSが“L”にあれば、信号PDEは“L”を維持する。リフレッシュモード検出信号RFSが“H”にあれば、この信号CKEの立下がりに応答して信号CKE1が“L”に立下がる。これに応答して、信号PDEが“H”に立上がり、信号CKEが“L”にある間“H”を維持する。
セルフリフレッシュモード検出信号RFSが“H”にあるときに信号CKEを“H”に立上げると、まず信号CKE2が“H”に立上がり、NOR回路3264を介して信号PDEが“L”に立上がる。この信号PDEの立上がりは、外部クロック信号Kと非同期で実行される。次のクロック信号Kの立上がりエッジでプリチャージモードが指定され、リフレッシュモード検出信号RFSが“L”となり(信号PDEが“L”となるため信号CKE0およびZCKE0が内部クロック信号Kに同期して発生される)。信号RFSが“L”に立下がると、信号CKE2が“L”に立下がり、NAND回路3264から出力される信号PDEはリフレッシュモード検出信号RFSに従って“L”に維持される。
一方、外部クロック信号Kが“H”に立上がると、信号CLKEが発生され、応じて信号CKE1が“H”に立上がる。以降、信号CKE1が“H”にある間、外部クロック信号Kに従って内部クロック信号CLKが発生される。
図53(A)は、図49に示す第1の内部クロック発生回路の具体的構成例を示す図である。図53(A)を参照して、第1の内部クロック発生回路2131は、信号ZPDEおよびクロック信号K0を受けるNAND回路3270と、NAND回路3270の出力信号を反転するインバータ回路3272と、インバータ回路3272の出力信号を遅延する遅延回路3276a、3276bおよび3276cと、インバータ回路3272の出力信号と遅延回路3276cの出力信号とを受けるNAND回路3277と、NAND回路3277の出力信号を受けるインバータ回路3278を含む。インバータ回路3278からクロックイネーブル信号CLKEが発生され、インバータ回路3279から相補クロックイネーブル信号ZCLKEが発生される。インバータ回路3272の出力信号をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ3274は、インバータ回路3272の出力信号が“L”のときに、インバータ回路3272の入力を電源電位レベルに充電し、インバータ回路3272からの“L”信号を安定に維持する。
遅延回路3276aは、比較的大きな遅延時間を有するインバータ回路IGAを偶数個含み、その遅延時間がスイッチ回路SWの切換えにより適当な値に設定される。遅延回路3276bは、偶数個のインバータ回路IGBを含み、スイッチ回路SWの接点の切換えによりその遅延時間が適当な値に設定される。この遅延回路3276bは、比較的小さな遅延時間を有しており、遅延時間を微調整するために利用される。遅延回路3276cは、奇数段のインバータ回路IGCを含み、遅延回路3276aまたは3276bから与えられる信号を所定時間遅延させかつ論理を反転して出力する。次にこの図53(A)に示す第1の内部クロック信号発生回路の動作をその動作波形図である図53(B)を参照して説明する。
信号ZPDEが“H”の場合、NAND回路3270はインバータとして機能する。したがって外部クロック信号extK(K0)に従ってインバータ3272からクロック信号が発生される。NAND回路3277は、その両入力に“H”の信号が与えられたときに“L”の信号を出力する。遅延回路3276aおよび3276bは、2個のインバータ回路を1つの単位としてその遅延時間が設定される。遅延回路3276aおよび3276bはインバータ回路3272の出力信号を所定時間遅延させる。遅延回路3276cは、この遅延回路3276aまたは3276bからの信号を所定時間遅延させかつ反転させる。したがってNAND回路3277からは、クロック信号K0の立上がりに応答してこの遅延回路3276a〜3276cが与える遅延時間の間“L”となる信号が発生される。すなわちインバータ回路3278からの信号CLKEは、外部クロック信号extK(K0)の立上がりに応答して所定時間“H”となる信号が発生される。この信号CLKEのパルス幅は遅延回路3276aおよび3276cにより決定されており、この信号CLKEを用いて図50に示すレジスタ3250における外部クロックイネーブル信号CKEのサンプリングおよびラッチが実行される。
信号ZPDEが“L”の場合には、NAND回路3270の出力が“H”であり、インバータ回路3272の出力信号が“L”となる。したがって、NAND回路3277の出力信号が“H”となり、インバータ回路3278からの信号CLKEは“L”となる。この状態では、クロックイネーブル信号CKEのサンプリングは実行されない。
図54(A)は図49に示す第3の内部クロック発生回路の具体的構成を示す図である。図54(A)を参照して、第3の内部クロック発生回路2134は、出力ノード3281にその一方導通端子が接続され、そのゲートにクロックイネーブル信号CKE1を受けるnチャネルMOSトランジスタ3282と、電源電位ノードと出力ノード3281との間に設けられ、そのゲートにクロックイネーブル信号CKE1を受けるpチャネルMOSトランジスタ3284と、出力ノード3281と電源電位ノードとの間に並列に設けられ、ゲートにクロック信号K0を受けるpチャネルMOSトランジスタ3285a、3285bおよび3285cと、MOSトランジスタ3282と接地電位ノードとの間に並列に設けられ、そのゲートにクロック信号K0を受けるnチャネルMOSトランジスタ3286a、3286bおよび3286cと、ノード3281上の信号電位を受けるインバータ回路3285と、インバータ回路3285の出力信号を所定時間遅延させる遅延回路3288a、3288bおよび3288cと、インバータ回路3285の出力信号と遅延回路3288cの出力信号とを受けるNAND回路3280と、NAND回路3280の出力信号を受けるインバータ回路3289aと、インバータ回路3289aの出力信号を受けるインバータ回路3289bを含む。
インバータ回路3289aからクロック信号CLKが発生され、インバータ回路3289bから内部クロック信号ZCLKが発生される。クロック信号K0を受けるトランジスタが3個並列に設けられているのは、比較的大きな駆動力を有するインバータ回路3285を高速で駆動するためである。信号CKE1はクロック信号K0の立上がり時に“H”または“L”にあればよく、高速応答性は要求されない。したがってこのCKE1を受けるトランジスタは1個のみが設けられる。信号CKE1を受けるnチャネルMOSトランジスタ3282の電流供給力はMOSトランジスタ3286a、3286bおよび3286cよりも十分大きくされている。遅延回路3288aは、比較的駆動力の小さいインバータ回路IGAを用いて構成され、その遅延時間は比較的大きくされる。遅延時間はスイッチ回路SWの接点の切換えにより適当な値に調節される。遅延回路3288bは、比較的大きな駆動力を有するインバータ回路IGBで構成され、その遅延時間はより細かく設定することができる。遅延回路3288cは、奇数段のインバータ回路IGで構成され遅延回路3288aまたは3288bからの遅延信号を所定時間遅延させかつその論理を反転して出力する。次に図54(A)に示す回路の動作をその動作波形図である図54(B)を参照して説明する。
信号CKEが“H”のときには、トランジスタ3284がオフ状態、トランジスタ3282がオン状態にある。この状態においては、出力ノード3281には、クロック信号K0を反転した信号が現われ、インバータ回路3285の出力はクロック信号K0に対応した電位となる。したがって、インバータ回路3289aからは、遅延回路3288a〜3288cが与える遅延時間の時間幅を有する“L”の信号が出力され、インバータ回路3289aからは、時間幅が一定でありかつクロック信号K0に応答して高速で“H”に立上がる内部クロック信号CLKが発生される。
信号CKEが“L”の場合には、トランジスタ3282がオフ状態にあり、トランジスタ3284がオン状態にある。したがって、この状態においては、出力ノード3281は、クロック信号K0の状態にかかわらず“H”であり、応じて内部クロック信号CLKは“L”に固定される。
[内部クロック発生回路の他の詳細構成]
図55は、クロックマスク機能を備える内部クロック発生系の他の構成を概略的に示すブロック図である。図55において、内部クロック発生系は、内部クロックマスク信号CMd♯と外部クロック信号extKに従ってDRAMパワーダウンモードが指定されたか否かを判別するDRAMパワーダウンモード判別ブロック2150と、このDRAMパワーダウンモード判別ブロック2150からのパワーダウンモード検出信号ZDPDEと外部クロック信号extKに従ってDRAM用内部クロック信号DKおよびDKTを発生するDRAM内部クロック発生回路2160と、外部クロックマスク信号CMs♯と外部クロック信号extKに従ってSRAMパワーダウンモードが指定されたか否かを判別するSRAMパワーダウンモード判別ブロック2170と、SRAMパワーダウンモード判別ブロック2170からのパワーダウンモード検出信号ZSPDEと外部クロック信号extKに従ってSRAM用内部クロック信号SKおよびSKTを発生するSRAM内部クロック発生回路2180を含む。
DRAMパワーダウンモード判別ブロック2150は外部クロックマスク信号CMd♯とリフレッシュモード検出信号RFSとパワーダウンモード検出信号DPDEに従って内部クロックマスク信号SRFPDおよびZSRFPDを発生するDRAMクロックマスク信号発生回路2152と、外部クロック信号extKと内部クロックマスク信号SRFPDに従って第1のタイミング信号CLK2およびCLK2Fを発生する第1のタイミング信号発生回路2154と、クロックマスク信号ZSRFPDとタイミング信号CLK2およびCLK2Fと外部クロックマスク信号CMd♯とに従って内部クロックイネーブル信号CKE0およびZCKE0を発生する第2のタイミング信号発生回路2156と、内部クロックイネーブル信号CKE0およびZCKE0と内部タイミング信号CLK2およびCLK2FとSRAMパワーダウンモード検出信号ZSPDEに従ってDRAMパワーダウンモード検出信号DPDEおよびZDPDEを発生するDRAMパワーダウン信号発生回路2158を含む。
DRAMクロックマスク信号発生回路2152は、パワーダウンモード検出信号DPDEおよびリフレッシュモード検出信号RFSが非活性状態のとき、外部クロックマスク信号CMd♯に従って内部クロックマスク信号SRFPDおよびZSRFPDを発生する。第1のタイミング信号発生回路2154は、このクロックマスク信号SRFPDがクロックマスクを示していないとき、外部クロック信号extKに従って所定の時間幅を有するタイミング信号CLK2およびCLK2Fを発生する。第2のタイミング信号発生回路2156は、このタイミング信号CLK2に従って信号CMd♯およびZSRFPDをラッチし保持し、内部クロックイネーブル信号CKE0およびZCKE0を発生する。DRAMパワーダウン信号発生回路2158は、クロック信号ZCLK2に従ってクロックイネーブル信号CKE0およびZCKE0をラッチしてパワーダウンモード検出信号ZDPDEおよびDPDEを発生する。
SRAMパワーダウンモード判別ブロック2170は、タイミング信号CLK2とリフレッシュモード検出信号ZRFSFと外部クロックマスク信号CMs♯に従って内部クロックマスク信号CMSFおよびZCMSFを発生するSRAMクロックマスク信号発生回路2172と、SRAM内部クロックマスク信号CMSFおよびZCMSFをタイミング信号CLK2に従ってラッチしてSRAMパワーダウンモード検出信号ZSPDEおよびSPDEを発生するSRAMパワーダウン信号発生回路2174を含む。
リフレッシュモード検出信号RFSおよびZRFSFは、制御回路に含まれるリフレッシュコマンドデコーダから発生されるリフレッシュモード検出信号であり、リフレッシュモード検出信号ZRFSFに従ってリフレッシュモード検出信号RFSが発生される。タイミング的には異なりかつ両者の論理は異なるが、信号RFSおよびZRFSFはほぼ同じタイミングで発生されるものと仮定する。
図55に示す構成においても、外部クロック信号extKから生成されたタイミング信号CLK2およびCLK2Fに従って前のサイクルのパワーダウンモード検出信号を生成し、このパワーダウンモード検出信号と外部クロック信号との論理をとって内部クロック信号を発生することにより、確実に内部クロック信号に対し正確なマスクをかけることができる。またこのタイミング信号CLK2は外部クロック信号extKのパルス幅の影響を受けず一定のパルス幅を有しているため、正確なタイミングでパワーダウンモード検出信号を発生することができる。
図56は、図55に示すDRAM内部クロック発生回路の具体的構成を示す図である。図56において、DRAM内部クロック発生回路2160は、外部クロック信号extKとパワーダウンモード検出信号ZDPDEを受けるNAND回路3300と、NAND回路3300の出力を受けるインバータ回路3302と、インバータ回路3302の入力ノードと接地電位ノードとの間に設けられ、インバータ回路3302の出力をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ3304と、フリップフロップを構成するNAND回路3306および3308を含む。MOSトランジスタ3304は、インバータ回路3302の出力信号DKFが“H”のときに導通し、インバータ回路3302の入力ノードを接地電位レベルへと放電する。NAND回路3306は、クロックサンプリング禁止信号KDISとパワーダウンモード検出信号ZDPDEとNAND回路3308の出力信号とを受ける。NAND回路3308は、インバータ回路3302の出力信号とNAND回路3306の出力信号とを受ける。NAND回路3306の出力信号が“H”となると内部クロック信号の発生が禁止される。
DRAM内部クロック発生回路2160はさらに、NAND回路3306の出力信号を受けるインバータ回路3310と、外部クロック信号extKとインバータ回路3310の出力信号とを受けるNAND回路3312と、NAND回路3312の出力信号を受けてクロック信号DKTを発生するインバータ回路3314と、接地電位ノードとインバータ回路3314の入力ノードとの間に設けられ、そのゲートにインバータ回路3314の出力信号DKTを受けるnチャネルMOSトランジスタ3316を含む。MOSトランジスタ3316は、クロック信号DKTが“H”のときに導通し、インバータ回路3314の入力ノードを接地電位レベルへ放電する。このMOSトランジスタ3316は、クロック信号DKTを高速で立上げかつその“H”レベルを安定に維持する機能を備える。インバータ回路3310の出力信号が“L”のときには、クロック信号DKTは外部クロック信号extKの状態にかかわらず“L”に固定される。インバータ回路3310の出力信号が“H”のときには、外部クロック信号extKに従ってクロック信号DKTが“H”に立上がる。
DRAM内部クロック発生回路2160はさらに、ノード3329上の信号を反転して内部クロック信号DKを発生するインバータ回路3318と、内部クロック信号DKを所定時間遅延させる遅延回路3320と、遅延回路3320の出力信号と内部クロック信号DKを受けるNAND回路3322と、NAND回路3322の出力信号を受けるインバータ回路3324と、インバータ回路3324の出力信号と内部クロック信号DKを受けるNAND回路3328と、電源電位ノードとノード3329との間に設けられ、NAND回路3328の出力信号をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ3330と、電源電位ノードとノード3329との間に設けられ、そのゲートに内部クロック信号DKを受けるpチャネルMOSトランジスタ3326を含む。遅延回路3320は、NAND回路およびインバータ回路を含み、そこに含まれるスイッチを切換えることにより遅延時間を適当な値に設定することができる。MOSトランジスタ3326は、内部クロック信号DKが“L”のときにノード3329を電源電位レベルへ充電する。MOSトランジスタ3326の電流供給力は大きくされている。MOSトランジスタ3330は、内部クロック信号DKが“H”のときにノード3329を電源電位レベルに保持する。このMOSトランジスタ3330は、単にノード3329の電位を保持する機能を有するだけであり、電流供給力が小さくされている。
DRAM内部クロック発生回路2160はさらに、ノード3329と電源電位ノードとの間に直列に設けられ、それぞれのゲートにクロック信号DKTおよびDKを受けるpチャネルMOSトランジスタ3325および3327と、ノード3329と接地電位ノードとの間に設けられ、そのゲートに内部クロック信号DKTを受けるpチャネルMOSトランジスタ3323と、ノード3329と接地電位ノードとの間に直列に設けられ、そのゲートに内部クロック信号DKを受けるnチャネルMOSトランジスタ3321aおよび3321bを含む。このMOSトランジスタ3321a、3321b、3323、3325および3327は2入力NOR回路を構成している。ノード3329と接地電位ノードとの間にnチャネルMOSトランジスタ3321aおよび3321bが直列に設けられているのは、大きな電流駆動力を有するトランジスタ3323が導通となった後、このノード3329の電位を接地電位レベルとする機能のみが要求されるため、その電流供給力は小さくされており、また信号DKTおよびDTが“L”のときと信号DKが“H”のときのノード3329に対する容量のバランス(充放電電流のバランス)を与えるためである。
また内部クロック信号DKを受けるインバータ回路3301の出力信号とノード3329上の信号の一方がスイッチ回路を介してNAND回路3306へ与えられるのは、このNAND回路3306に対するクロックサンプリング禁止信号KDISの遅延時間を最適値に設定するためである。
図55に示すDRAM内部クロック発生回路の構成および動作は図42に示す内部クロック発生回路2118のものと本質的に同じである。したがってその詳細説明は省略し、簡単にその動作のみを説明する。信号ZDPDEが“H”のとき外部クロック信号extKが“H”に立上がるとフリップフロップ(NAND回路3306および3308で構成される)がセットされてインバータ回路3310の出力信号が“H”となり、まず内部クロック信号DKTが“H”に立上がる。これにより、ノード3329がMOSトランジスタ3323を介して高速で放電され、インバータ回路3318により内部クロック信号DKが“H”に立上がる。ノード3329の電位が接地電位レベルへ放電されると、信号KDISが“L”となり、インバータ回路3310の出力信号が“L”となり、クロック信号DKTが“L”に立下がる。この状態では、ノード3329はMOSトランジスタ3321aおよび3321bにより接地電位レベルに保持される。
所定時間が経過すると、インバータ回路3324からの出力信号DKRSTが“H”に立上がり、NAND回路3328を介してMOSトランジスタ3330が導通し、ノード3329は、トランジスタ3330の電流供給力はトランジスタ3321aおよび3321bの電流供給量も十分大きくされているため、高速でその電位が立上がる。これにより、インバータ回路3318から出力される内部クロック信号DKが“L”に立下がり、MOSトランジスタ3321aおよび3321bはともにオフ状態となり、ノード3329はまたトランジスタ3325および3327を介して充電される。パワーダウンモード検出信号ZDPDEが“L”のときには、インバータ回路3310の出力信号が“L”に設定されるため、内部クロック信号DKおよびDKTは“L”を維持する。すなわち内部クロック信号に対しマスクがかけられた状態となる。この図56に示すDRAM内部クロック発生回路2160においては、外部クロック信号extKの立上がりに応答して高速で一定のパルス幅を有する内部クロック信号DKを発生することができる。
図57は、図56に示すDRAMクロックマスク信号発生回路の具体的構成を示す図である。図57を参照して、DRAMクロックマスク信号発生回路2152は、外部クロックマスク信号CMd♯とリフレッシュモード検出信号RFSを受けるNAND回路3350と、NAND回路3350の出力信号を受けるインバータ回路3352と、リフレッシュモード検出信号RFSとパワーダウンモード検出信号DPDEを受けるNAND回路3354と、インバータ回路3352の出力信号とNAND回路3354の出力信号とを受けるNOR回路3356と、NOR回路3356の出力信号を受けるインバータ回路3358を含む。NOR回路3356からクロックマスク信号SRFPDが発生され、インバータ回路3358から相補クロックマスク信号ZSRFPDが発生される。次に動作について図58を参照して簡単に説明する。
リフレッシュモード検出信号RFSが“L”のとき、NAND回路3354の出力が“H”であり、NOR回路3356から出力される信号SRFPDは“L”となる。したがって、リフレッシュモード動作が実行されていない場合には、信号SRFPDはクロックマスク信号CMd♯の状態にかかわらず“L”に固定される。このときまた信号CKE2も“L”である。リフレッシュモード検出信号RFSが“H”のときには、NAND回路3350および3354がインバータ回路として機能する。したがって外部クロックマスク信号CMd♯が“H”のときにはNAND回路3350の出力信号が“L”となり、インバータ回路3352からの信号CKE2が“H”とされ、信号SRFPDは“L”にある。
信号CMd♯が“L”に立下げられると、信号CKE2が“L”とされる。外部クロックマスク信号CMd♯に従って内部パワーダウンモード禁止信号DPDEが“H”に立上がるとNOR回路3356からの出力信号SRFPDが“H”に立上がる。この状態において、クロックマスク信号CMd♯が“H”に立上げられると、信号CKE2が“H”となり、信号SRFPDが“L”となる。
すなわち、信号SRFPDは、リフレッシュモード動作時において外部からクロックマスク信号CMd♯が与えられたときのみ発生される。
図59は、図55に示す第1のタイミング信号発生回路の構成を示す図である。図59に示す第1のタイミング信号発生回路2154の構成は、図56に示すDRAM内部クロック発生回路2160の構成と同じである。図59に示す第1のタイミング信号発生回路においては、信号ZDPDEに代えて信号ZSRFPDが与えられており、また発生される信号がCKE2およびCKE2Fである点がこの図59に示す構成は図56に示す構成と異なっている。したがってその構成および動作の詳細説明は省略する。
この図59に示す第1のタイミング信号発生回路においては、信号ZSRFPDが“L”のときには、内部クロック信号CLK2およびCLK2Fは発生されない。信号ZSRFPDが“H”のときのみ内部クロック信号CLK2およびCLK2Fが外部クロック信号extKに従って発生される。クロック信号CLK2はそのパルス幅が一定であり、クロック信号CLK2Fは、そのパルス幅が内部クロック信号extKにより決定される。すなわちクロック信号CLK2およびCLK2Fはリフレッシュモード時においてクロックマスク信号CMd♯が与えられたときには発生が禁止される。
図60は、図55に示す第2のタイミング信号発生回路の具体的構成を示す図である。図60を参照して、第2のタイミング信号発生回路2156は、外部クロックマスク信号CMd♯と信号ZSRFPDを受けるNAND回路3400と、NAND回路3400の出力信号を受けるインバータ回路3402と、クロック信号CLK2およびZCLK2に従ってインバータ回路3402の出力を通過させる双方向トランスミッションゲート3404と、トランスミッションゲート3404が通過させた信号をラッチするためのインバータ回路3406aおよび3406bを含む。インバータ回路3402の入力ノードと電源電位ノードとの間には、インバータ回路3402の出力信号が“L”のときに導通するpチャネルMOSトランジスタ3401が設けられる。トランスミッションゲート3404は、クロック信号CLK2が“H”のときに導通状態となる。したがって、双方向トランスミッションゲート3404とインバータ回路3406aおよび3406bとは、クロック信号CLK2が“H”のときに信号を取込んでラッチし、クロック信号CLK2が“L”の間そのラッチ状態を維持するラッチ回路を構成する。
第2のタイミング信号発生回路2156はさらに、インバータ回路3406aの出力を受けるインバータ回路3407と、インバータ回路3406aの出力信号とクロック信号CLK2と信号ZSRFPDを受けるNAND回路3408aと、NAND回路3408aの出力信号を受けるインバータ回路3409aと、クロック信号CLK2と信号ZSRFPDとインバータ回路3407の出力信号を受けるNAND回路3408bと、NAND回路3408bの出力信号を受けるインバータ回路3409bを含む。インバータ回路3409aから信号ZCKE0が発生され、インバータ回路3409bから信号CKE0が発生される。
信号ZSRFPDが“H”にあり、セルフリフレッシュモードが指定されていないときには、クロック信号CLK2が外部クロック信号extKに従って発生される。したがって、クロック信号CLK2の立上がりに応答して、双方向トランスミッションゲート3404が導通し、インバータ回路3406aおよび3406bによりトランスミッションゲート3404から与えられた信号がラッチされる。信号CMd♯が“H”の場合には、インバータ回路3402の出力信号が“H”にある。したがって、インバータ回路3406aの出力信号が“L”となり、信号ZCKE0が“L”となる。信号ZCKE0の状態は、クロック信号CKE2の状態にかかわらず保持される。一方、インバータ回路3407の出力信号は“H”となり、クロック信号CLK2が“H”に立上がると、NAND回路3408bの出力信号が“L”となり、信号CKE0が“H”となる。またクロックマスク信号CMd♯が“L”となると、逆に、信号ZCKE0が“H”、信号CKE0が“L”となる。信号ZSRFPDが“L”の場合には、信号CKE0およびZCKE0がともに“L”となる。すなわち、リフレッシュモード動作時において内部クロックマスク信号をマスクする動作が必要な場合には、信号CKE0およびZCKE0がともに“L”とされる。この信号CKE0およびZCKE0の状態は、トランスミッションゲート3404により1クロックサイクル期間維持される(信号ZSRFPDが“H”のとき)。したがって、外部クロックマスク信号CMd♯が“L”に設定された場合には、そのクロックサイクル期間中信号CKE0およびZCKE0は“L”および“H”となる(クロック信号CLK2が“H”の間)。
図61は、図55に示すDRAMパワーダウン信号発生回路の具体的構成を示す図である。図61において、DRAMパワーダウン信号発生回路2158は、パワーダウンイネーブル信号ZDPDEおよびZSPDEを受けるNAND回路3420と、NAND回路3420の出力信号とクロック信号CLK2Fを受けるNAND回路3422と、NAND回路3422の出力信号とクロック信号CLK2を受けるNOR回路3424を含む。NOR回路3424からクロック信号ZCLK2が発生される。信号ZSRFPDが“H”のとき、すなわち通常動作モード時においては、クロック信号CLK2およびCLK2Fが外部クロック信号extKに従って発生される。このとき信号ZDPDEおよびZSPDEの少なくとも一方が“L”のときには、NAND回路3420の出力信号が“H”となり、AND回路3422がクロック信号CLK2Fを通過させる。NOR回路3424の出力信号ZCLK2はAND回路3422の出力信号とクロック信号CLK2がともに“L”のときに“H”となる。信号ZDPDEおよびZSPDEがともに“H”のときには、NAND回路3420の出力信号が“L”となり、AND回路3422の出力信号が“L”となる。この場合には、NOR回路3424はインバータとして機能し、クロック信号CLK2を反転する。したがって、パワーダウンモード動作時においては、このクロック信号ZCLK2の信号幅が異なる。
信号ZSRFPDが“L”の場合には、クロック信号CLK2FおよびCLK2はともに“L”にあり、信号ZCLK2は“H”となる。
DRAMパワーダウン信号発生回路2158はさらに、それぞれの一方入力に電源電位Vddを受け他方入力に信号ZCKE0およびCKE0をそれぞれ受けるNAND回路3426および3428と、NAND回路3426および3428の出力信号に従ってセット/リセットされるフリップフロップ3430と、フリップフロップ3430の出力Qおよび/Qをクロック信号ZCLK2が“H”のときに反転して通過させるNAND回路3432および3433と、NAND回路3432および3433の出力信号に応答してセット/リセットされるフリップフロップ3434と、フリップフロップ3434の出力信号Qおよび/Qを反転するインバータ回路3436aおよび3436bを含む。インバータ回路3436aから信号ZDPDEが出力され、インバータ回路3436bから信号DPDEが発生される。
信号CKE0およびZCKE0は図60に示すように、クロック信号CLK2が“L”のときに“L”に設定される。NAND回路3426および3428はインバータ回路として機能しており、フリップフロップ3430へは“H”の信号をこのとき伝達する。この状態において、フリップフロップ3430の出力信号の状態は変化しない。このとき、信号ZCLK2が“H”となっており、NAND回路3432および3433がインバータ回路として機能し、このフリップフロップ3430の出力信号Qおよび/Qに従ってフリップフロップ3434の出力信号Qおよび/Qの状態が決定される。
信号CLK2が“H”に立上がると、信号ZCKE0およびCKE0の状態が信号CMd♯およびZSRFPDの状態に従って決定されてフリップフロップ3430へ伝達される。このとき信号ZCLK2が“L”にあり、フリップフロップ3434へはこのフリップフロップ3430の信号は伝達されない。
信号ZSRFPDが“H”のときに、クロックマスク信号CMd♯が“H”にあれば、クロック信号CLK2の立上がりに応答して、信号CKE0が“H”、信号ZCKE0が“L”となる。フリップフロップ3430のQ出力および/Q出力がそれぞれ“L”および“H”となる。クロック信号CLK2が“L”に立下がり、クロック信号ZCLK2が“H”に立上がると、フリップフロップ3434のQ出力および/Q出力が“L”および“H”に設定される。この状態では信号DPDEが“L”、および信号ZDPDEが“H”となる。
外部クロックマスク信号CMd♯が“L”に立下げられると、クロック信号CLK2の立上がりに応答して信号ZCKE0およびCKE0が“H”、および“L”となる。次いで信号ZCLK2が“H”に立上がると、フリップフロップ3434のQ出力および/Q出力がそれぞれ“H”および“L”となり、信号DPDEおよびZDPDEが“H”および“L”となる。この信号ZDPDEが“L”となると、次のクロックサイクルからは、クロック信号CLK2Fに従って信号ZCLK2が発生される。この結果、信号DPDEはDRAM内部クロック発生回路2160へ与えられており、次のクロックサイクルにおける内部クロック信号DKの発生を禁止する。
セルフリフレッシュモード時において信号ZSRFPDが“L”に設定されたとき、信号CKE0およびZCKE0は“L”に設定される。この状態においては、フリップフロップ3430の信号ラッチ状態は変化せず、内部クロック信号CLK2、CLK2FおよびZCLK2の発生が禁止されるだけである。したがって、クロック信号ZCLK2は“H”を維持し、信号DPDEおよびZDPDEは先の状態を維持する。信号ZSRFPDが“L”になるが、セルフリフレッシュモード時において外部クロックマスク信号CMd♯が“L”に設定された後、信号DPDEが“H”に立上がった後である(図58参照)。したがって、リフレッシュモード指示時において、外部クロックマスク信号CMd♯が活性状態とされた場合に、確実に内部クロック信号DKの発生を防止することができる。したがって、この構成においては、リフレッシュモード指示時において、外部からクロックマスク信号を与えることにより、内部クロック信号の発生を禁止することができる。
図62は、図55に示すSRAMクロックマスク発生回路およびSRAMパワーダウン信号発生回路の具体的構成を示す図である。図62において、SRAMクロックマスク信号発生回路2172は、その一方入力に電源電位Vddを受け、その他方入力に外部クロックマスク信号CMs♯を受けるNAND回路3450と、NAND回路3450の出力信号を受けるインバータ回路3452と、クロック信号CLK2およびZCLK2に従ってインバータ回路3452の出力を通過させる双方向トランスミッションゲート3454と、リフレッシュモード検出信号ZRFSFとトランスミッションゲート3454が伝達した信号を受けるNAND回路3458を含む。インバータ回路3452の入力ノードと電源電位ノードとの間には、インバータ回路3452の出力信号が“L”のときに導通するpチャネルMOSトランジスタ3451が設けられる。双方向トランスミッションゲート3454は、クロック信号CLK2が“L”のとき導通状態となる。NAND回路3458の出力信号はまたインバータ回路3456を介してその一方入力へフィードバックされる。NAND回路3458およびインバータ回路3456はラッチ回路を構成する。
SRAMクロックマスク信号発生回路2172はさらに、NAND回路3458の出力信号を受けるインバータ回路3460と、NAND回路3458の出力信号とクロック信号CLK2を受けるNAND回路3462と、クロック信号CLK2とインバータ回路3460の出力信号とを受けるNAND回路3464を含む。NAND回路3462および3464は、クロック信号CLK2が“H”となるとインバータ回路として機能する。
双方向トランスミッションゲート3454は、クロック信号CLK2が“L”となると非導通状態となる。すなわち、この外部クロック信号extKの立上がり時における外部クロックマスク信号CMs♯の状態がNAND回路3458およびインバータ回路3456によるラッチ回路によりラッチされる。信号ZRFSFが“H”にあるとき、外部クロック信号extKの立上がりにおいて、外部クロックマスク信号CMs♯が“L”に設定された場合、NAND回路3458の出力信号が“H”となり信号ZCMSFが“L”、信号CMSFが“H”となる(クロック信号CLK2の立上がりに応答して)。クロック信号CLK2が“L”のときには、信号ZCMSFおよびCMSFがともに“H”にある。リフレッシュモード時においては、信号ZRFSFが“L”に設定される。この状態において、外部クロックマスク信号CMs♯が“L”に設定された状態と同様になり、クロックマスク信号CMSFが“H”、信号ZCMSFが“L”となる。
したがって、リフレッシュモード検出信号ZRFSFが発生された場合には、外部クロックマスク信号CMs♯が活性状態とされたときと同様内部クロック信号に対するマスクがかけられる状態となる。
SRAMパワーダウン信号発生回路2174は、信号ZCMSFおよびCMSFを受けるフリップフロップ3470と、クロック信号ZCLK2が“H”のときにフリップフロップ3470の出力Qおよび/Qを反転して通過させるNAND回路3472aおよび3472bと、NAND回路3472aおよび3472bの出力信号に応答してセット/リセットされるフリップフロップ3474と、フリップフロップ3474の出力Qおよび/Qを受けるインバータ回路3476aおよび3476bを含む。インバータ回路3476aから信号ZSPDEが発生され、インバータ回路3476bから信号SPDEが発生される。
信号ZCMSFが“L”のときには、信号ZSPDEが“L”となり、信号CMSFが“L”のときには信号SPDEが“L”となる。すなわち、信号ZCMSFおよびCMSFはクロック信号ZCLK2の立上がりに従って伝達されて信号ZSPDEおよびSPDEとなる。
クロック信号CLK2は外部クロック信号extKの立上がりに応答して発生される。これにより、まずフリップフロップ3470により、外部クロックマスク信号CMs♯の状態がラッチされる。クロック信号CLK2が立下がり、クロック信号ZCLK2が立上がると、信号ZSPDEおよびSPDEが信号ZCMSFおよびCMSFの状態に従って変化する。このフリップフロップ3470および3474がそれぞれクロック信号CLK2およびZCLK2の1クロックサイクル期間この状態を保持する。したがって、クロックマスク信号CMs♯が活性状態とされたとき、そのクロックサイクルにおける内部クロック信号の立下がりに応答して信号SPDEが“H”となり、信号ZSPDEが“L”となる。したがって次のクロックサイクルにおける外部クロック信号extKの立上がりにおいては、内部クロック信号の発生は禁止される(信号SPDEが“H”となっているため)。
上述のように、クロック信号CLK2およびZCLK2により外部クロックマスク信号CMs♯の状態を伝達し、かつクロック信号CLK2およびZCLK2のパルス幅を外部クロック信号extKのそれと無関係に一定の大きさとすることにより、確実に所定のタイミングで信号SPDEおよびZSPDEを発生することができ、また内部クロック信号にマスクをかけることができる。
図63は、図55に示すSRAM内部クロック発生回路の具体的構成を示す図である。この図63に示すSRAM内部クロック発生回路2180の構成は、図56に示すDRAM内部クロック発生回路の構成と同様である。図56に示す構成と図63に示す構成において異なっているのは、参照符号とパワーダウンモード検出信号の名称とクロック信号の名称である。図63に示す構成においては、パワーダウンモード検出信号ZSPDEと外部クロック信号extKに従って内部クロック信号SKおよびSKTが発生される。この図63に示す構成は図56に示す回路と同じであり、その構成および動作についての説明は省略する。図63に示す構成においては、パワーダウンモード検出信号ZSPDEが“L”のときには、内部クロック信号SKの発生が停止され、信号ZSPDEが“H”のときには、外部クロック信号extKに従ってパルス幅一定の内部クロック信号SKが発生される。
[外部信号サンプリングパルス発生回路]
図5および図6に示す構成においては、アドレスバッファ、WEバッファなどの入力バッファは、内部クロック信号SKまたはDKに従ってライト信号を取込んでいるように示される。チップセレクト信号CSは、制御信号発生回路へ与えられており、そのイネーブル/デスエーブルが決定されている。しかしながら、この場合、信号CSに従って外部制御信号サンプリングパルスを発生することにより、入力バッファにおける不必要なサンプリング動作を禁止することができ、消費電力を低減することができる。以下この構成について説明する。
図64(A)は、サンプリングパルス発生部の構成を概略的に示す図である。図64(A)において、サンプリングパルス発生部はCSバッファ(図示せず)からの内部チップセレクト信号CSを内部クロック信号SKおよびZSKに従って通過させるトランスミッションゲート3550と、トランスミッションゲート3550の出力に応答して導通するnチャネルMOSトランジスタ3558と、内部クロック信号SKを反転しかつ所定時間遅延させる遅延インバータ回路3560と、遅延インバータ回路3560からの出力信号ZSKDに応答して導通するnチャネルMOSトランジスタ3564と、内部クロック信号SKに応答して導通するnチャネルMOSトランジスタ3562と、トランジスタ3558のゲート電位をラッチするためのインバータ回路3554および3556を含む。トランジスタ3558、3564および3568はノード3551と接地電位ノードとの間に直列に接続される。トランスミッションゲート3550は、内部クロック信号SKをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ3550aと、反転内部クロック信号ZSKをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ3550bを含む。インバータ回路3556はその入力がトランジスタ3558のゲートに接続される。インバータ回路3554は、内部クロック信号SKに応答して動作可能状態となり、インバータ回路3556の出力信号を反転してトランジスタ3558のゲートへ伝達する。インバータ回路3554は、内部クロック信号SKが“L”のときには、出力ハイインピーダンス状態となる。トランジスタ3562がノード3551に接続されているのは、この内部クロック信号SKの立上がりに応答して、ノード3551を高速で放電するためである。
サンプリングパルス発生系は、さらに、ノード3551上の信号ZSLCを受けるインバータ回路3566と、インバータ回路3566の出力を所定時間遅延させる遅延回路3570と、インバータ回路3566の出力信号と遅延回路3570の出力信号とを受けるNAND回路3572と、電源電位ノードとノード3551との間に設けられかつゲートにNAND回路3572の出力信号を受けるpチャネルMOSトランジスタ3574と、インバータ回路3566の出力信号SLCをノード3551へ反転して伝達するためのインバータ回路3568を含む。インバータ回路3566の駆動力は十分大きくされており、インバータ回路3568の駆動力は十分小さくされている。信号SLCを“H”に維持する機能のみをこのインバータ回路3568は備える。トランジスタ3562、3564および3558のその電流駆動力は比較的大きくされ、またpチャネルMOSトランジスタ3574もその電流駆動力は比較的大きくされる。次いでこの図64(A)に示す回路の動作をその動作波形図である図64(B)を参照して説明する。
まずCSバッファからの出力信号CSが“H”のときの動作について説明する。内部クロック信号SKが“H”に立上がると、トランスミッションゲート3550は非導通状態とされ、チップセレクト信号CSはトランジスタ3558のゲートに保持される。内部クロック信号SKが“H”に立上がると、クロックドインバータ3554がイネーブルされ、このMOSトランジスタ3558のゲート電位をラッチする。信号CSが“H”にあるため、MOSトランジスタ3558がオン状態となる。また信号SKが“H”に立上がることにより、MOSトランジスタ3562がオン状態となる。インバータ回路3560は、比較的大きな遅延時間を有しており、信号SKが“H”に立上がったとき、まだ信号ZSKDは“H”にある。したがって、MOSトランジスタ3562、3564および3558がすべてオン状態となり、ノード3551を接地電位へと放電する。このノード3551上の信号ZSLCのレベルが低下すると、インバータ回路3566が高速でラッチ信号SLCが“H”に立上げる。所定時間が経過すると、NAND回路3572の出力信号が“L”に立上がり、MOSトランジスタ3574がオン状態となり、ノード3551を電源電位レベルへと充電する。このトランジスタ3574の充電の際には、信号ZSKDが既に“L”に立下がっており、ノード3551の放電経路は存在しない。したがってインバータ回路3566により、信号SLCは“L”に駆動される。
内部クロック発生回路からのクロック信号SKはMOSトランジスタ3562のみを駆動することによりサンプリングパルス信号SLCを発生することができる。内部クロック発生回路の駆動力は比較的小さくてすみ、この内部クロック発生回路の回路規模を低減することができる。また、MOSトランジスタ3562、3564および3558は、ノード3551の電位を低下させる能力が要求されるだけである。このノード3551上の信号電位の増幅は駆動力の大きいインバータ回路3566により実行される。したがって、これらのトランジスタ3562、3560および3554の電流駆動力も比較的小さくてすむ。またMOSトランジスタ1段により内部クロック信号SKに従ってサンプリングパルス信号SLCが発生されるため、高速でサンプリングパルス信号を発生することができる。このとき同様にまたサンプリングパルス信号SLCが“H”である期間は遅延回路3570の要する遅延時間により決定されており、常に一定のパルス幅を有するサンプリングパルス信号を発生することができる。ここでサンプリング期間は、通常このチップセレクト信号に要求されるセットアップ時間およびホールド時間により形成される時間を示し、このサンプリング期間を短くすることにより信号を高速で変化させることができ、高速動作を実現することができる。
チップセレクト信号CSが“L”の場合には、MOSトランジスタ3558がオフ状態であるため、ノード3551の放電は行なわれず、サンプリングパルス信号SLCは“L”を維持する。またサンプリングパルス信号SLCが“L”に立下がると、NAND回路3572の出力信号が“H”となるため、MOSトランジスタ3574がオフ状態となり、この経路における消費電流を大幅に低減することができる。
このサンプリングパルス信号SLCは、図64(A)に示す入力バッファ3570ヘ与えられる。入力バッファ3570は、このサンプリングパルス信号SLCに従って外部信号extφをラッチし内部信号intφを発生する。したがって、このサンプリングパルス信号SLCが外部クロック信号(内部クロック信号SK)に従って常に同一のタイミングで所定期間発生されることにより、内部信号intφの確定タイミングが常に一定とされ、安定に内部動作を行なうことができる。サンプリングパルス信号SLCが内部クロック信号SKに従って高速で発生されるため、内部動作の開始タイミングを速くすることができ、高速動作を実現することができる。
[サンプリングパルス発生回路の具体的構成]
図65は、内部制御信号から内部制御信号を発生するためのバッファ回路の構成を概略的に示すブロック図である。図65において、内部制御信号発生系は、図55に示す回路から発生されるパワーダウンモード検出信号ZDPDEおよびZSPDEに従って外部からのチップセレクト信号CS♯を取込むCSバッファ回路2300と、外部制御信号CC0♯、CC1♯、DQCおよびWE♯をバッファ処理して内部制御信号ZCC0F、ZCMDBTF、ZCMDSAF、ZDQCF、およびZWEFを発生する入力バッファ回路2310を含む。CSバッファ回路2300からの信号CSFSは、SRAMアレイのためのチップセレクト信号を示し、信号CSFDは、DRAMアレイ部に対するチップセレクト信号を示す。信号ZCC0F、ZDQCF、およびZWEFは、それぞれ外部制御信号のバッファ処理された信号を示す。信号ZCMDBTFおよびZCMDSAFは、バッファトランスファモードおよびSRAMアレイアクセスを示す内部制御信号である。
内部制御信号発生系はさらに、図55に示すSRAM内部クロック発生回路からの内部クロック信号SKおよびSKTとCSバッファ回路2300からの内部チップセレクト信号CSFSに従ってラッチ信号SLCを発生するラッチ信号発生回路2340と、このラッチ信号発生回路2340からのラッチ信号SLCに従ってCSバッファ回路2300および入力バッファ回路2310からの信号をラッチして図6に示す制御信号発生回路へ与える内部制御信号発生回路2320と、この内部制御信号発生回路2320からの内部制御信号ZCMDBTおよびZCMDSAに内部クロック信号SKTに従ってサンプリングしてラッチイネーブル信号SWLEを発生するラッチイネーブル回路2330を含む。制御信号発生回路2320からの内部制御信号CSD、CSS、ZCC0、ZCMDBT、ZCMDSA、ZDQCおよびZWEは、図6に示す制御信号発生回路へ与えられる。
図66は、図65に示すCSバッファ回路の具体的構成例を示す図である。図66においては、SRAM部分に対するチップセレクト信号CSFSを発生するための構成を示す。DRAM部分に対するチップセレクト信号CSFDも同様の構成で発生される。図66において、CSバッファ回路2300は、外部からのチップセレクト信号CS♯とたとえば図55に示すSRAMパワーダウン信号発生回路からのパワーダウンモード検出信号ZSPDEを受けるNAND回路2301と、NAND回路2301の出力を反転して内部チップセレクト信号CSFSを発生するインバータ回路2302を含む。インバータ回路2302の入力部には、インバータ回路2302の出力が“L”のときに導通し、インバータ回路2302の入力部を電源電位Vddレベルに充電するpチャネルMOSトランジスタが設けられる。
パワーダウンモード検出信号ZSPDEが“L”にあり、パワーダウンモードが指定されている場合には、NAND回路2301の出力信号は“H”にあり、内部チップセレクト信号CSFSは“L”となる。
パワーダウンモード検出信号ZSPDEが“H”のときには、チップセレクト信号CS♯が“L”となると、内部チップセレクト信号CSFSが“L”となる。
DRAMのためのチップセレクト信号CSFDを発生する回路では、図66に示す構成において、パワーダウンモード検出信号ZSPDEに代えてパワーダウンモード検出信号ZDPDEが与えられる。
図60に示す入力バッファ回路において、内部信号ZCC0F、ZDQCF、およびZWEFを発生するためのバッファ回路としては、図66に示す構成と同じ構成が利用される。チップセレクト信号CS♯に代えて、それぞれ対応の外部制御信号が与えられる。
図67は、図65に示す入力バッファ回路の構成を示す図である。図67において、入力バッファ回路2310は、外部制御信号CC0♯、CC1♯、DQC♯、およびWE♯と内部パワーダウンモード検出信号ZSPDEに従って内部制御信号ZCC0F、ZCC1F、ZDQCF、およびZWEFを発生するバッファ回路2311と、バッファ回路2311からの信号ZCC0Fを受けるインバータ回路2312と、バッファ回路2311からの信号ZCC1FおよびZDQCFを受けるNOR回路2314と、インバータ回路2312の出力信号とCSバッファ回路2300からの内部チップセレクト信号CSFSとバッファ回路2311からの内部信号ZCC1Fを受けるNAND回路2316と、信号ZCC0FおよびCSFSおよびNOR回路2314の出力信号を受けるNAND回路2318を含む。NAND回路2316から、バッファトランスファモードを示す信号ZCMDBTFが発生され、NAND回路2318から、SRAMアレイへのアクセスを示す信号ZCMDSAFが発生される。信号ZCMDBTFおよびZCMDSAFの示す動作は図3に示す信号の論理の一覧表から明らかである。すなわち、信号ZCMDBTFが“L”のアクティブ状態となるのは信号CSFSおよびZCC1Fが“H”かつ信号ZCC0Fが“L”のときである。この状態では、図3に示す信号の状態の一覧表から双方向転送回路とSRAMアレイとの間でのデータ転送が実行される。
信号ZCMDSAFが“L”となるのは、信号ZCC0Fが“H”かつ信号ZCC1FおよびDQCがともに“L”のときである。この状態は、SRAMアレイへのアクセスが行なわれる動作モードである。信号ZCMDBTFおよびZCMDSAFは、信号CSFSが“H”にあり、半導体記憶装置がアクセス指定された場合に発生される。
バッファ回路2311は、図66に示す回路と同様の構成を各外部制御信号に対して備える。
図68は、図65に示す内部制御信号発生回路の具体的構成を示す図である。図68において、内部制御信号発生回路2302のうちの1つの内部制御信号に対する構成のみを代表的に示す。各内部制御信号に対応して図68に示す回路構成が設けられる。
図68において、内部制御信号発生回路は、ラッチ指示信号SLCおよびZSLCに応答して導通し、内部制御信号ZCC0Fを通過させる双方向トランスミッションゲート2322と、トランスミッションゲート2322の伝達した信号をラッチするためのインバータ回路2324および2326を含む。双方向トランスミッションゲート2322は、ラッチ指示信号SLCが“H”のときに非導通状態、ラッチ指示信号SLCが“L”のときに導通状態となる。インバータ回路2326は、このトランスミッションゲート2322が通過させた信号を反転して制御信号CC0を発生する。インバータ回路2324は、このインバータ回路2326からの出力信号を反転してインバータ回路2326の入力部へ伝達する。この図68に示す回路構成においては、ラッチ指示信号SLCが“H”となると、ラッチ状態となり、内部制御信号ZCC0Fの状態にかかわらず、ラッチ指示信号SLCの立上がり時における信号CC0の状態を維持する。
図69(A)は、図65に示すラッチイネーブル回路2330の具体的構成を示す図である。図69(A)において、ラッチイネーブル回路2330は、内部制御信号CMDSAおよびCMDBTを受けるNOR回路2331と、内部クロック信号SKTに従ってNOR回路2331の出力信号をサンプリングするnチャネルMOSトランジスタ2332と、nチャネルMOSトランジスタ2332によりサンプリングされた信号ZSWLEFを反転するインバータ回路2333と、インバータ回路2333から出力されるイネーブル信号SWLEと内部クロックリセット信号SKRSTを受けるNAND回路2334と、NAND回路2334の出力信号に応答して信号ZSWLEFを電源電位レベルへ充電するpチャネルMOSトランジスタ2335を含む。インバータ回路2334は、信号SWLEをラッチするために設けられる。この図69(A)に示す構成においても、内部クロックSKTを発生する回路はnチャネルMOSトランジスタ2332を駆動することが要求されるだけである。MOSトランジスタ2332は、インバータ回路2333の入力ノードの電位を低下させる電流駆動力が要求されるだけである。MOSトランジスタ2335は、この信号ZSWLEFを電源電位にまで充電することが要求されるだけである。インバータ回路2334は、信号SWLEの状態を維持する能力が要求されるだけである。したがって、この回路構成においても、極めて小さなサイズで実現することができる。次にこの図69(A)に示すラッチイネーブル信号発生回路の動作をその動作波形図である図69(B)を参照して説明する。
信号CMDSAおよびCMDBTはそれぞれSRAMアレイへのアクセスおよび双方向転送回路とSRAMアレイとのデータ転送を示す。したがって信号CMDSAおよびCMDBTの一方が“H”の活性状態とされたときには、SRAMアレイにおいてワード線が選択される。このときにはNOR回路2331の出力信号が“L”となる。
外部クロック信号extKの立上がりに応答して、内部クロック信号SKTが所定時間“H”に立上がり、NOR回路2331の出力信号がサンプリングされて信号ZSWLEFが発生される。NOR回路2331の出力信号が“L”のときには、インバータ回路2333により、信号SWLEが高速で“H”に立上げられる。内部クロック信号SKTが“H”に立上がって所定時間が経過すると、内部クロックリセット信号SKRSTが“H”に立上がる。これにより、NAND回路2334の出力信号が“L”となり、MOSトランジスタ2335がオン状態となり、信号SWLEが“L”に立下がる。ここで、図69(B)においては、内部クロック信号SKも内部クロックリセット信号SKRSTの意味を明確にするために合わせて示している。
双方向転送回路が外部から直接アクセスされる場合には、SRAMアレイにおいてのワード線選択は行なわれない。この場合には、NOR回路2331の出力信号は“H”となり、この場合には、信号SWLEは“L”の状態を維持する。
図70は、図65に示すラッチ信号発生回路の具体的構成を示す図である。この図70に示す構成が、先に図64を参照して説明したCSサンプリング回路の構成に対応する。図70において、ラッチ信号発生回路2340は、内部クロック信号SKを受けるインバータ回路4560と、内部クロック信号SKとインバータ回路4560から出力される相補内部クロック信号ZSKに従って内部チップセレクト信号CSFを通過させる双方向トランスミッションゲート4550と、双方向トランスミッションゲート4550と、内部クロック信号SKおよびZSKに応答して活性化され、トランスミッションゲート4550からの信号をラッチするためのクロックドインバータ4554を含む。双方向トランスミッションゲート4550は、内部クロック信号SKが“L”のときに導通状態となり、内部クロック信号SKが“H”のときに非導通状態となる。クロックドインバータ4554は、内部クロック信号SKが“H”のときに動作状態となり、内部クロック信号SKが“L”のときに出力ハイインピーダンス状態となる。
ラッチ信号発生回路2340はさらに、スイッチ回路SWXを介して与えられる信号をゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ4558と、内部クロック信号SKTをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ4564と、インバータ回路4560からの内部クロック信号ZSKをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ4562を含む。MOSトランジスタ4558、4564および4562は、ノードNI3と接地電位ノードとの間に直列に接続される。スイッチ回路SWXは、トランスミッションゲート4550から伝達された信号または図65に示すCSバッファ回路2300から与えられるチップセレクト信号CSFの一方をMOSトランジスタ4518のゲートへ与える。スイッチ回路SWXの接続態様は、金属配線により決定される。これは、適当な遅延時間を実現するためである。MOSトランジスタ4562がノードNI3に接続されるのは、クロック信号ZSKが“H”にあり、MOSトランジスタ4562がオン状態のときに、内部クロック信号SKTが“H”に立上がる。したがってこのMOSトランジスタ4564のオン/オフによるノードNI3の負荷の変動を防止するためである。
ラッチ信号発生回路2340はさらに、ノードNI3上の信号を反転してラッチ信号SLCを発生するインバータ回路4566と、信号SLCを所定時間遅延させる遅延回路4570を含む。遅延回路4570は、インバータ回路とNAND回路の直列接続体を含む。インバータ回路の出力とNAND回路の入力がスイッチ回路SWにより切換えられる。これにより適当な遅延時間およびパルス幅のパルス信号を実現する。
ラッチ信号発生回路2340はさらに、遅延回路4570の出力信号とスイッチ回路SWYを介して与える信号を受けるNAND回路4572と、NAND回路4572からのリセット信号SLRSTに応答してノードNI3を電源電位レベルへ充電するpチャネルMOSトランジスタ4574を含む。スイッチ回路SWYは、電源電位Vddまたはインバータ回路4580の出力信号の一方を選択してNAND回路4572へ与える。インバータ回路4580は、イネーブル信号SWLEを受ける。スイッチ回路SWYが設けられているのは、内部の動作タイミングマージンを考慮してである。インバータ回路4580の出力信号をスイッチ回路SWYが選択すれば、信号SWLEが“L”に立下がった後にリセット信号SLRSTを発生してラッチ信号SLCを非活性状態とすることができる。次に図70に示す回路の動作をその動作波形図である図71を参照して説明する。
まず説明においては、遅延回路4570に含まれるスイッチ回路SW、SWQ1、SWQ2およびSWQ3はすべて前段の回路の出力信号を選択する状態に設定されているとする。この状態においては、インバータ回路IVG1は、ラッチ信号SLCが“H”に立上がってから所定時間経過後に“H”に立上がる信号を発生する。またインバータ回路IVG2は、インバータ回路IVG1が出力するパルス信号のパルス幅よりも短いパルス幅を有する“L”のパルス信号を発生する。またスイッチ回路SWXは双方向トランスミッションゲート4550からの信号を選択してMOSトランジスタ4558のゲートへ与える。またスイッチ回路SWYは、インバータ回路4580の出力信号を選択してNAND回路4572へ与える。外部クロック信号extKが“H”に立上がると、内部クロック信号SKTがまず“H”に立上がる。この状態においては、インバータ回路4560からの内部クロック信号ZSKは“H”になり、MOSトランジスタ4562はオン状態にある。内部クロック信号SKが“H”に立上がると、双方向トランスミッションゲート4550が非導通状態となり、ノードNY1上の信号電位が固定される。今、チップセレクト信号CSFが“H”に設定されている状態を考えると、MOSトランジスタ4558はオン状態となる。
次いで、内部クロック信号SKの立上がりに応答して、内部クロック信号ZSKが“L”に立下がる。したがって、内部クロック信号SKTが“H”に立上がり、かつ内部クロック信号ZSKが“L”に立下がるまでの期間MOSトランジスタ4562および4564がともにオン状態となり、この間ノードNY3は接地電位レベルへと放電され、信号ZSLCが“L”へ立下がる。この信号ZSKおよびSKTの論理が異なる期間がCSFサンプリング期間である。ノードNI3の電位がこのトランジスタ4562、4564および4558により放電されると、大きな電流駆動力を有するインバータ回路4560から発生されるラッチ信号SLCが高速で“H”に立上がる。所定期間が経過すると、インバータ回路IVE1の出力信号が“H”に立上がり、インバータ回路IVD2の出力信号が“H”に立上がる。応じてNAND回路NAG1の出力信号が“L”となり、インバータ回路IVG3の出力信号が“H”となる。
インバータ回路4580は、信号SWLEを受けており、信号SWLEが“L”に立下がると、その出力信号は“H”に立上げる。NAND回路4572は、インバータ回路4580の出力信号が“H”となりかつインバータ回路IVG3の出力信号が“H”となると“L”の信号を出力する。この“L”の信号SLRSTに応答してMOSトランジスタ4574がオン状態となり、ノードNI3を充電し、信号ZSLCを“H”へ立上げる。これに応答して、インバータ回路4566から出力される信号SLCが“L”となる。各回路の信号がリセットされ、所定時間経過すると信号SLRSTが“H”に立上がる。これにより初期状態に復帰する。
上述のような構成を利用することにより、信号CSFのサンプリング期間を極めて短くすることができる。また回路内部においては、ノードの充放電のみによりラッチ信号SLCが発生されている。したがって、高速でラッチ信号SLCを発生することができるとともに、サンプリング期間が短いため、外部応答特性に優れたサンプリングパルス発生回路を実現することができる。
また信号SWLEの反転信号をNAND回路4570に与えて信号SLCをリセットすることにより、確実に1つのメモリサイクルが完了した後に内部制御信号発生回路2320(図65参照)を次の信号を取込む状態に設定することができ、安定に内部回路を動作させることができる。
以上のように、この発明に従えば、一般的に、内部クロック信号を外部クロック信号extKの立上がりに応答して高速で所定期間発生させ、この一定のパルス幅を有する内部クロック信号を用いて各内部制御信号を発生するように構成している。したがって、ラッチ信号発生タイミングおよびパワーダウンモード検出信号発生タイミングを常時一定とすることができ、安定かつ確実に高速動作する同期型半導体記憶装置を実現することができる。
具体的に、この発明に従えば、外部クロック信号に応答して互いに位相のずれた第1および第2の内部クロック信号を発生する手段と、この第1および第2の内部クロック信号が同一論理レベルのときに装置活性化信号をサンプリングする手段と、このサンプリング手段がサンプリングした信号に応答して所定の時間幅を有するパルス信号を発生する手段と、このパルス信号に応答して与えられた制御信号をラッチして内部制御信号を発生する手段とが設けられる。したがって、装置活性化信号のサンプリング期間は、第1および第2の内部クロック信号の同一論理レベルの時間幅であり、極めて短くすることができ、応じて装置活性化信号のサンプリング期間を短くすることができ、高速化とともに外部応答特性を大幅に改善することができる。またラッチ用のパルス信号のパルス幅は外部クロック信号のパルス幅にかかわらず常に一定であり、安定に与えられた信号をラッチすることができる。
なお、こ発明に従う内部クロック発生回路およびサンプリングパルスの発生手法は、一般のクロック同期型半導体記憶装置のみならず、クロック信号に同期して動作する同期型半導体装置に適用可能である。
この発明の一実施例であるCDRAMの全体的構成を示すブロック図である。 この発明の一実施例であるCDRAMの機能的構成を示す図である。 この発明の一実施例であるCDRAMの動作モードと制御信号の状態を一覧にして示す図である。 この発明の一実施例であるCDRAMの動作モードと制御信号の状態とを一覧にして示す図である。 図1に示すDRAMコントロール回路の構成を概略的に示す図である。 図1に示すSRAMコントロール回路の構成を概略的に示す図である。 入力バッファの構成の一例を示す図である。 図7に示す入力バッファの動作を示す信号波形図である。 この発明に従って構成される入力バッファの基本的構成を示す図である。 図9に示す入力バッファの動作を示す信号波形図である。 この発明に従って構成されるSRAMワード線選択系の構成の一例を示す図である。 図11に示す回路の動作を示す信号波形図である。 図11に示す回路の変更例を示す図である。 図13に示す回路の動作を示す信号波形図である。 この発明に従って構成されるDRAMワード線駆動系の構成の一例を示す図である。 図15に示す回路の動作を示す波形図である。 図1に示すCDRAMのDRAMアレイ部の構成を示す図である。 図1に示すSRAMアレイ部の具体的構成を示す図である。 図1に示す列デコードコラムデコーダおよびセンスアンプ部の構成を機能的に示す図である。 図1に示すCDRAMの動作を示すタイミングチャート図である。 図1および図19に示すリードデータ転送バッファ回路の具体的構成を示す図である。 図21に示すリードデータ転送バッファ回路の動作を示す信号波形図である。 データ転送回路の制御信号発生系を概略的に示すブロック図である。 リードデータ転送バッファ回路のリードデータ転送指示信号発生系の構成の一例を示す図である。 リードデータ転送バッファ回路部の構成を簡略化して示す図である。 図24および図25に示す回路の動作を示す信号波形図である。 図24および図25に示す回路の他の動作シーケンスを示すタイミングチャート図である。 図24に示すレイテンシカウンタの構成の一例を示す図である。 図28に示すフリップフロップの具体的構成を示す図である。 図29に示すフリップフロップの動作を示す信号波形図である。 図28に示すレイテンシカウンタの動作を示す信号波形図である。 この発明によるCDRAMのデータ読出動作シーケンスの一例を示す図である。 この発明に従う内部クロック発生回路の概略構成を示す図である。 図33に示す回路の動作を示す信号波形図である。 この発明に従う内部クロック発生回路の具体的構成を示すブロック図である。 図35に示すクロックマスク信号入力バッファの具体的構成を示す図である。 図35に示すパワーダウンモード判定用内部クロック信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図37に示すNOR回路の具体的構成を示す図である。 図37に示す回路の動作を示す信号波形図である。 図35に示すクロックマスクラッチ信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図35に示すパワーダウン信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図35に示すSRAMクロック信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図42に示す内部クロック信号発生回路の動作を示す信号波形図である。 図35に示す回路の全体の動作を概略的に説明するための動作波形図である。 この発明に従う内部クロック信号発生回路の他の構成例を示す図であり、(A)はその構成を概略的に示し、(B)はその動作波形を示す。 図45に示す内部クロック信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図46に示すレジスタ回路の具体的構成を示す図である。 図46に示す内部クロック信号発生回路の動作を示す信号波形図である。 この発明に従う内部クロック信号発生回路のさらに他の構成を概略的に示すブロック図である。 図49に示す第2の内部クロック信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図50に示すレジスタ回路の具体的構成を示す図である。 図50に示す第2の内部クロック信号発生回路の動作を示す信号波形図である。 図49に示す第1の内部クロック信号発生回路の具体的構成および概略動作を示す信号波形を示す図である。 図49に示す第3の内部クロック信号発生回路の具体的構成および動作波形を示す図である。 この発明に従う内部クロック信号発生回路のさらに他の構成を示すブロック図である。 図55に示すDRAM内部クロック信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図55に示すDRAMクロックマスク信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図57に示す回路の動作を示す信号波形図である。 図55に示す第1のタイミング信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図55に示す第2のタイミング信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図55に示すDRAMパワーダウン信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図55に示すSRAMクロックマスク信号発生回路およびSRAMパワーダウン信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図55に示すSRAM内部クロック信号発生回路の具体的構成を示す図である。 この発明に従うサンプリングパルス発生回路の概略構成およびその動作波形を示す図である。 この発明に従うサンプリングパルス発生回路の具体的構成を示すブロック図である。 図65に示すCSバッファ回路の具体的構成を示す図である。 図65に示す入力バッファ回路の具体的構成を示す図である。 図65に示す内部制御信号発生回路の具体的構成を示す図である。 図65に示すラッチイネーブル回路の具体的構成およびその概略動作を示す信号波形を示す図である。 図65に示すラッチ信号発生回路の詳細構成を示す図である。 図70に示すラッチ信号発生回路の動作を示す信号波形図である。
符号の説明
102 DRAMアレイ、104 SRAMアレイ、106 双方向データ転送回路、108 DRAMアドレスバッファ、110 ロウデコーダ、120 コラムデコーダ、128 DRAMコントロール回路、124 Kバッファ/タイミング回路、132 SRAMコントロール回路、434 Dinバッファ、438 メインアンプ回路、135 データ入出力回路、201 CSバッファ、203 Kバッファ、206 RASバッファ、208 CASバッファ、210 DTDバッファ、214 ロウバッファ、216 コラムバッファ、156 WEバッファ、158 CC0バッファ、160 CC1バッファ、700 入力バッファ、520 外部制御信号入力バッファ、530 動作モード判別回路、540 ラッチ回路、550 動作モード指定信号発生回路、610 アドレス信号入力バッファ、620 アドレス信号ラッチ回路、630 プリデコード回路、640 ロウデコード回路、650 外部制御信号入力バッファ、652 外部制御信号入力バッファ、655 ラッチ回路、654 ラッチ回路、660 動作モード判別回路、670 ゲート回路、672 ゲート回路、674 内部制御信号発生用フリップフロップ、676 DRAMアドレス信号入力バッファ、678 ラッチ回路、680 ロウアドレス信号ラッチ回路、682 プリデコード回路、684 ロウデコード回路、902 DRAMリードコマンド検出回路、904 レイテンシカウンタ、906 ゲート回路、908 データ転送指示信号発生用フリップフロップ、910 バッファリードコマンド検出回路、940 レイテンシ設定回路、2002 フリップフロップ、2004 AND回路、2005 nチャネルMOSトランジスタ、2007 インバータ回路、2010 pチャネルMOSトランジスタ、2102 入力バッファ、2104 入力バッファ、2106 パワーダウン判定用内部クロック信号発生回路、2108 クロックマスクラッチ信号発生回路、2110 ラッチ回路、2112 ラッチ回路、2114 SRAM用パワーダウン信号発生回路、2116 DRAM用パワーダウン信号発生回路、2118 SRAM用内部クロック信号発生回路、2120 DRAM用内部クロック信号発生回路、2130 第1の内部クロック信号発生回路、2132 第2の内部クロック信号発生回路、2133 第2の内部クロック信号発生回路、2134 第3の内部クロック信号発生回路、2150 DRAMパワーダウンモード判別ブロック、2152 DRAMクロックマスク信号発生回路、2154 第1のタイミング信号発生回路、2156 第2のタイミング信号発生回路、2158 DRAMパワーダウン信号発生回路、2160 DRAM内部クロック発生回路、2170 SRAMパワーダウンモード判別ブロック、2172 SRAMクロックマスク信号発生回路、2174 SRAMパワーダウン信号発生回路、2180 SRAM内部クロック発生回路、3550 双方向トランスミッションゲート、3558 nチャネルMOSトランジスタ、3562 nチャネルMOSトランジスタ、3564 nチャネルMOSトランジスタ、3566 インバータ回路、3574 pチャネルMOSトランジスタ、2300 CSバッファ回路、2310 入力バッファ回路、2320 内部制御信号発生回路、2330 ラッチイネーブル回路、2340 ラッチ信号発生回路、4550 双方向トランスミッションゲート、4560 インバータ回路、4558 nチャネルMOSトランジスタ、4562 nチャネルMOSトランジスタ、4564 nチャネルMOSトランジスタ、4566 インバータ回路、4574 pチャネルMOSトランジスタ。

Claims (1)

  1. 外部クロック信号に同期して制御信号およびアドレス信号を含む外部信号を取込む同期型半導体記憶装置であって、
    前記外部クロック信号に応答して、互いに位相のずれた第1および第2の内部クロック信号を発生する手段と、
    前記第1および第2の内部クロック信号が同一論理レベルのとき、装置活性化信号をサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段がサンプリングした信号に応答して、所定の時間幅を有するパルス信号を発生する手段と、
    前記パルス信号に応答して、与えられた制御信号をラッチして内部制御信号を発生する手段とを備える、同期型半導体記憶装置。
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