JP2005092936A - 光ディスク装置、光ディスク装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

光ディスク装置、光ディスク装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 装置の発熱量を低減させて、パソコン内部の温度上昇を抑制することによって、装置における記録品質を悪化させないようにする。
【解決手段】 同一媒体に対して複数の記録速度もしくは再生速度を有し、情報の記録または再生を実施する光ディスク装置において、情報の記録中に、装置内部の温度が所定値を超えた場合に、記録動作を一旦停止させ、回転速度を減速させた後に情報の記録を開始させる制御を行う制御手段(CPU1)を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法に関する。
ノートブック型PC(パソコン)などに使用されるドライブ装置は、PCメーカより省電力対応が要求されている。ノートブック型PCは、省スペース対応/携帯性を重視しており、筐体自体が小さい。この筐体の中にハードディスクドライブや、光ディスク、PCBなどの電子部品が格納されており、電源投入後の筐体内は発熱しやすいものとなっている。この発熱は、ドライブ装置からの熱により加速化されることも多い。
なお、例えば、特許文献1には、スピンドルモータの回転変化量を小さくするために、CAV/CLV再生をディスクの再生位置により切り替える技術が示されている。
特開平09−073715号公報
高速で記録再生を行うドライブ装置においては、筐体内の温度が大きくなると、ドライブ内部の温度もそれに影響され、15〜25℃の温度上昇となってしまう。PC内部の温度が50℃の場合、ドライブ内部の温度が65℃〜75℃になることもあり、挿入されているディスクが変形したり、ピックアップの温度特性により記録品質が低下してしまう不具合が発生する。
本発明は、装置の発熱量を低減させて、パソコン内部の温度上昇を抑制することによって、装置における記録品質を悪化させないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、同一媒体に対して複数の記録速度もしくは再生速度を有し、情報の記録または再生を実施する光ディスク装置において、情報の記録中に前記光ディスク装置内部の温度が所定値を超えた場合に、記録動作を一旦停止させ、回転速度を減速させた後に前記記録動作を開始させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1の光ディスク装置において、前記制御手段は、記録可能なディスクが挿入されてかつそのディスクを再生している最中に、前記光ディスク装置内部の温度が所定値を超えた場合に、前記ディスクの回転速度を減速させて情報の再生を引き続き実施させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1の光ディスク装置において、制御手段は、記録速度を減速させた後に、再度OPC(Optimum Power Control)を実行させて記録レーザーパワーの再設定を実施する光ディスク装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または2の光ディスク装置において、記録または再生時の減速条件となる温度のしきい値が、記録時と再生時で別々に設定されている光ディスク装置を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1または2の光ディスク装置において、記録または再生時の減速条件となる温度のしきい値が、ディスクの種類に応じて別々に設定されている光ディスク装置を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明は、同一媒体に対して複数の記録速度もしくは再生速度を有し、情報の記録または再生を実施する光ディスク装置の制御方法において、情報の記録中に、前記光ディスク装置内部の温度が所定値を超えた場合に、記録動作を一旦停止させ、回転速度を減速させた後に前記記録動作を開始させる制御を行うことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の光ディスク装置の制御方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7に記載の光ディスク装置の制御プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする。
本発明によれば、情報の記録中に、装置内部の温度が所定値を超えた場合に、記録動作を一旦停止させ、回転速度を減速させた後に情報の記録を開始させる制御を行うことで所期の目的を達成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は本発明の実施形態に係る光ディスク装置のブロック図である。本装置は、CD−R/RWの記録とDVD+R/RWの記録が可能である。
CPU1は、当該装置の全動作を制御する中央演算処理LSIである。ATAPIコントローラ2は、ホストコンピュータ11と当該装置の通信をつかさどるLSIである。フラツシュROM3は、CPU1が消去、書き換え可能な不揮発性メモリであり、F/Wプログラムが格納されている。
バッファマネージャ4は、ホストコンピュータ11からの転送データ及びディスクから読み出したデータの転送制御をするLSIである。RAM5は、ホストコンピュータ11からの転送データ及びディスクから読み出したデータを一時格納するメモリである。DVDエンコーダ6は、DVDデータをディスクに書く前にデータ変調するLSIである。
DVDデコーダ7は、再生したDVDデータを復調するLSIである。CDエンコーダ8は、CDデータをディスクに書く前にデータ変調するLSIである。CDデコーダ9は、再生したCDデータを復調するLSIである。サーモセンサ10はドライブ装置内の温度量を測定するICである。
光ディスク装置の上位装置であるホストコンピュータ11は、ホストI/Fを介してドライブ装置に命令を送信する装置である。
実施例1は、記録中に装置内の温度を監視し、装置内部の温度が50℃を超えた場合に、記録速度を減速させ、装置からの発熱を抑え、パソコン内部の温度上昇を抑制させ、装置の安定した記録品質を得ようとするものである。例えば、本装置は、DVD+R/RWディスクに記録する記録速度として、4XCLV、2.4XCLVの回転速度をサポートしている。4XCLVは高回転なため発熱しやすいので、結果としてパソコン内部の温度を上昇させてしまう。従って、装置内で内部温度を監視し、50℃を超えた場合に2.4XCLVに減速させ、この温度上昇を抑える必要がある。
図2は実施例1の処理フロー図である。記録を開始した後(2−1)、記録終了の条件を監視する(2−2)。この終了条件は、ホストコンピュータ11から書き込みを要求された最後のセクタが書き終わったかを待つことである。DVDの場合は、4.7gbもあり、4XCLVでは記録時間に約15分かかり、連続的にディスク上にデータを記録する。この記録している最中にサーモセンサ10からの温度データを取得し(2−3)、50℃を超えた場合には4XCLVでの記録を停止させる(2−4)。
その後、記録速度を2.4XCLVに減速させて(2−5)、残りの記録処理を開始する(2−6)。2.4XCLVでの記録においては、記録が終了するかを待つだけであり(2−7)、最終セクタを記録し終えたらこの処理を終了させる。4XCLVにおける記録時に温度が50℃を超えなければ最終セクタ記録終了を待ち(2−3)、最終セクタの記録が終了した後記録処理を終了させる。
実施例2は、記録可能ディスクが挿入された場合に、そのディスクに対して再生しているときに装置内部の温度が45℃を超えた場合に再生速度を減速させて装置内部の発熱を抑えることによって、パソコン内部の温度上昇を防ぎ、将来そのディスクに対して記録される場合の記録品質の悪化を防ぐというものである。この装置は、DVDディスクの再生速度として8XCAV、5XCAVを備えているとする。発熱の原因としては、回転速度が大きくなることによるスピンドルモータからの発熱や記録時の記録高レーザーパワーによる発熱が主である。再生レーザーパワーは記録レーザーパワーに比べ低いので記録時のほうが発熱量が大きくなるのは一般的である。
図3は実施例2の処理フロー図である。DVD+R/RWに対する再生命令がホストコンピュータ11から発行された場合に、装置は再生処理を開始する(3−1)。DVDにはビデオデータが記録されていることが一般的であり、連続的にホストコンピュータ11から再生命令が発生する。記録可能ディスクであるかを確認し(3−3)、記録可能ディスクである場合には装置内部の温度を監視する(3−4)。
温度が45℃を超えた場合には、現在の回転速度をチェックし(3−5)、8XCAVであればその速度での再生を停止して(3−6)、再生速度を5XCAVに減速させる(3−7)。温度が45℃に達していなければ(3−4)8XCAVでの再生を続ける。また、(3−5)で現在の速度が5XCAVであれば、減速せずにその速度で再生を続ける。
実施例3は、内部温度上昇により減速をした後、その温度及び速度での最適記録レーザーパワーを決定する。この条件下における最適記録パワーを求めないと、記録品質が安定しない。
図4は実施例3の処理フロー図である。DVD+Rもしくは、DVD+RWへの4XCLV記録を、内部温度が50℃を超えたことにより停止させた後(4−1)、2.4XCLVへ減速する(4−2)。この減速した2.4XCLV速度を用いて、なおかつ現在の内部温度における最適記録レーザーパワーの決定処理(OPC)を行い(4−3)、その決定された記録パワーで残りのデータ記録を実施する(4−4)。
実施例4は、減速させるための条件である温度値を再生時と記録時で別々に管理しようとするものである。表1は、DVD+Rディスクにおける記録時と再生時の減速させるための条件値である温度量を示している。
Figure 2005092936
実施例は、ディスクの種類に応じて減速させるための条件である温度値を別々に管理しようとするものである。表2は、本装置がサポートする記録媒体ごとの減速条件である。
Figure 2005092936

本発明の実施例によれば、記録中に内部温度が所定量を超えた場合に回転速度を落とすことによって、装置からの発熱量を低減させ、パソコン内部の温度上昇を抑制させるので、その結果として装置内部の温度上昇も抑制でき、ディスクに対する記録品質が確保できる。
また、記録可能なディスクが挿入されているときのみに、再生中に内部温度が所定量を超えた場合に回転速度を落とすことによって、装置からの発熱量を低減させ、パソコン内部の温度上昇を抑制させるので、その結果として装置内部の温度上昇も抑制でき、その後の記録における記録品質が確保できる。
また、記録速度の変更後、そのときの温度における記録レーザーパワー設定を実施するので、正しい記録レーザーパワーが求まり、変速後の記録品質が保証できる。
また、記録または再生時の発熱量が異なるので、発熱の条件を考慮した正しい設定が可能となる。
また、ディスクの種類によって、記録または再生時の発熱量が異なるので、発熱の条件を考慮した正しい設定が可能となる。
本発明の実施形態に係る光ディスク装置のブロック図。 実施例1の処理フロー図。 実施例2の処理フロー図。 実施例3の処理フロー図。
符号の説明
1 CPU(制御手段)

Claims (8)

  1. 同一媒体に対して複数の記録速度もしくは再生速度を有し、情報の記録または再生を実施する光ディスク装置において、情報の記録中に前記光ディスク装置内部の温度が所定値を超えた場合に、記録動作を一旦停止させ、回転速度を減速させた後に前記記録動作を開始させる制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1の光ディスク装置において、前記制御手段は、記録可能なディスクが挿入されてかつそのディスクを再生している最中に、前記光ディスク装置内部の温度が所定値を超えた場合に、前記ディスクの回転速度を減速させて情報の再生を引き続き実施させることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1の光ディスク装置において、前記制御手段は、記録速度を減速させた後に、再度OPC(Optimum Power Control)を実行させて記録レーザーパワーの再設定を実施することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1または2の光ディスク装置において、記録または再生時の減速条件となる温度のしきい値が、記録時と再生時で別々に設定されていることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項1または2の光ディスク装置において、記録または再生時の減速条件となる温度のしきい値が、ディスクの種類に応じて別々に設定されていることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 同一媒体に対して複数の記録速度もしくは再生速度を有し、情報の記録または再生を実施する光ディスク装置の制御方法において、情報の記録中に、前記光ディスク装置内部の温度が所定値を超えた場合に、記録動作を一旦停止させ、回転速度を減速させた後に前記記録動作を開始させる制御を行うことを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  7. 請求項6に記載の光ディスク装置の制御方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする光ディスク装置の制御プログラム。
  8. 請求項7に記載の光ディスク装置の制御プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする記録媒体。
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