JP2005092205A - 円形フィールドを与える光拡散装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明基体の第一面は小面に分かれており、前記小面は第二面と連携する隆起又は窪みを有しており、前記第二面は湾曲しており、 小面のそれぞれは対応関係にある異なる幾何学的形状に形成される。隆起あるいは窪みの各頂部(S)は渦巻線、とりわけアルキメデス渦巻線に沿って配列される。他の実施態様では、頂部(S)は、正六角形形状の縁輪郭をもつ小面の中心(0,0)周囲へのねじれ角度(δ)を経た配列によって限定されるすべての点(P)の座標(xp,yp)の旋回によって得られる座標(xs’,ys’)によって限定される。あるいは、頂部(S)は、正六角形形状の縁輪郭をもつ小面のモンテカルロ法を用いたランダムな変分による配列によって限定されるすべての点(P)の座標(xp,yp)から得られる座標(xs”,ys”)によって規定される。
【選択図】図1
Description
この光拡散装置は、実用場面において、そのフィールドの周縁部分が明瞭な六角形状となることで特徴付けられる。用語「周縁部分が明瞭なフィールド」は、光のフィールドの周縁部分において照明視野に明瞭な光強度の勾配があることを意味する。照度はその中心領域において台地形状状態となり、内側方向へ向けられる光フィールドの周縁部分において照度の大きな降下あるいは勾配が生ずる。
また、放電ランプが使用される場合、使用された放電ランプの種類によっては、異なる暗度及び色調の着色が光フィールドの周縁部分に生ずる。
本発明はさらに、光フィールドの周縁部分が選択によって軟調(ソフト)あるいは硬調(シャープ)となるように、周縁部分において所定の照度勾配に調整された光フィールドを生成できる光拡散装置を提供することを目的とする。
最も好ましい実施態様においては、光拡散装置は円形ディスク形状あるいは円筒形状である。他の実施態様については従属請求項において権利化が求められている。
軟調な光フィールドとは、その光フィールドの周縁部分における光強度勾配が緩やかであるかあるいは小さいことを言う。従って、硬調な光フィールドはもちろんその反対である。すなわち、光フィールドの周縁部分における光強度勾配が急峻であるかあるいは大きい状態の光フィールドを言う。
種々の実施態様において用いる小面の形状を、三角形状、四角形状、五画形状、六角形状、及び/または七角形状から選択することも可能である。このような多角形状の小面の隣接する角部分の接合形状は直線的であってもあるいは曲線的であってもよい。
但し、前記小面のそれぞれの向きが異なれば光フィールドの非均質性を招く結果となる。
また、種々の実施態様において前述した目的を達成するため、前記窪みあるいは空隙の深さ、及び前記隆起の高さを変えることも可能である。
さらに、前記実施態様において前記した特徴を、別の実施態様において相互に組み合わせ、あるいは別個に用いることも可能である。
前記した隆起あるいは窪みの「頂部」Sとは、小面の重心を通る小面表面垂線と前記隆起あるいは窪みの湾曲面との交差点を意味する。
隆起及び/または窪みが設けられた本発明に係る光拡散装置の製造に必要なこの型は、CNC制御工作機械上でのラジアルフライス削りによって作られる。
型中に2つの窪みが互いに十分に近接して導入された際、球面カッターを用いた場合、フィン状のあるいはウェブ状の縁部分が両方の窪みの間に残る。もし隣接する窪みの深さが同じでかつ半径も等しければ、それらの共通の縁部分は直線状になる。1つの窪みが6つの隣接した窪みを持つ場合、この窪みは6つの直線状のフィン状あるいはウェブ状の縁部分を含む縁部分をもつことになる。そのため、この窪みは正六角形の形状を呈する。従って、一般的には、前記窪みは隣接する窪みの正確な位置及び個数によって決まる多角形形状をもつように見える。
r=[d/2π]・ψ(ψ=0...2π...4π) (1)
前記座標系の中心(0,0)は、従って前記渦巻線内部に見出される渦巻線の開始点である。前記隣接する2点S1及びS2間の弧または曲線の長さは渦巻状コイルに沿ったこれら2点間の距離であり、下記式(2)によって与えられる。
L=[d/4π]・[[ψ2(ψ2 2+1)1/2+Arshψ2]−[ψ1(ψ1 2+1)1/2+Arshψ1]] (2)
式中、ψ1及びψ2は隣接する2点S1及びS2の角位置座標である。点S1及びS2のそれぞれは、内側から外側へと前記渦巻線に沿って点と点相互の間を一定弧長L間隔を開けて継続して区画することによって得られる。
y=i・[3/4]・D (3a)
y=tan60°・x+i・[3/4]・[D/cos120°] (3b)
y=tan120°・x+i・[3/4]・[D/cos120°] (3c)
これらの3つの線系によって図2に示した交差点Pが形成される。平面中にある前記交差点Pは、xが横軸を表し、yが縦軸を表す座標(xp,yp)をもつ。合わさって正六角形形状の縁輪郭をもつ1小面を形成する6つの三角形が各交差点Pを取りまいている。
r=√(x2 p+y2 p) (4a)
ψ’=arctan[yp/xp] (4b)
N=r/[D・cos30°] (4c)
X’=[D・cos30°/2](1+[sin((2N−1)δ)/sinδ]) (4d)
Y’=[D・cos30°/2](tan−1θ−[cos((2N−1)δ)/sinδ)] (4e)
R’=√(X’2+Y’2) (4f)
ψ’=arctan[Y’/X’] (4g)
xp’=R’・cos(ψ+ψ’) (4h)
yp’=R’・sin(ψ+ψ’) (4i)
上記の新たな式を式体系2と呼び、式中、N、X’、Y’、R’及びψ’は計算された中間変数を示す。
上記特徴付けに用いられるランダム数Zは、下記式5a及び5bに従って0≦Z≦1の範囲内で変動する。
xs”=xp+(0.5−Z)*U (5a)
ys”=yp+(0.5−Z)*V (5b)
点P(xp,yp,zp)及びS(xs”,ys”,zs”)は、前記した第二の実施態様の場合と同様にz座標において相違する。前記隆起の高さあるいは前記窪みの深さは│zs”−zp”│で表される。
図6は、EP0961136A1に開示された装置に類似する小面配列をもった従来技術による光拡散装置を示した図である。この光拡散装置は138mmの直径をもち、その全面に亘って正六角形形状の縁輪郭をもつ小面FTで覆われている。各六角形の対角線長は10mmである。iA=9、及びiE=9の設定において式体系1を用いてモデル化されている。各隆起は球状かつ湾曲し、曲率半径は10mmである。
本発明要旨は、さらなる分析を必要とせず、上記説明によって十分開示されているから、第三者は、最新の知識を適用することにより、先行技術の見地に立って本発明の全般的あるいは特定の態様の必須な特徴を明らかに構成している特徴を漏らすことなく本発明を種々用途へ容易に適合させることが可能である。
Claims (20)
- 第一面を備えた透明基体を含む光拡散装置であって、前記第一面は小面に分かれており、前記小面は第二面と連携する隆起又は窪みを有しており、前記第二面は湾曲しており、そして多数の前記小面は相互に形状を異にする光拡散装置。
- 前記小面が多角形形状の縁輪郭を持つことを特徴とする請求項1項記載の光拡散装置。
- 前記小面の少なくとも2つが互いに異なる表面積をもつことを特徴とする請求項2項記載の光拡散装置。
- 前記小面の前記形状に三角形、四角形、五角形、六角形、及び/または七角形が含まれることを特徴とする請求項2項または3項記載の光拡散装置。
- 前記小面の少なくとも2つが互いに異なる方位を取ることを特徴とする請求項1項記載の光拡散装置。
- 前記隆起がドーム形状であり、前記窪みがカップ形状であることを特徴とする請求項1項記載の光拡散装置。
- 前記隆起の少なくとも2つがそれぞれ異なる高さをもち、前記窪みの少なくとも2つがそれぞれ異なる深さをもつことを特徴とする請求項1項記載の光拡散装置。
- 前記隆起及び前記窪みがそれぞれ頂部(S)をもち、及び前記頂部のそれぞれが渦巻線に沿って位置していることを特徴とする請求項1項記載の光拡散装置。
- 前記渦巻線がアルキメデス渦巻線であることを特徴とする請求項8項記載の光拡散装置。
- 前記各頂部の対応する最も近い隣接対(S1,S2)同士間の各弧長(L)が互いにほぼ等しいことを特徴とする請求項8項または9項記載の光拡散装置。
- 前記各頂部の少なくとも2つの最も近い隣接対(S1,S2)同士間の各弧長(L)が互いに異なることを特徴とする請求項8項または9項記載の光拡散装置。
- 前記隆起の少なくとも2つがそれぞれ異なる高さをもち、及び前記窪みの少なくとも2つがそれぞれ異なる深さをもつことを特徴とする請求項8項または9項記載の光拡散装置。
- 第一面を備えた透明基体を含む光拡散装置であって、前記第一面は小面に分かれており、前記小面は第二面と連携する隆起又は窪みを有しており、前記第二面は湾曲しており、そして多数の前記小面は相互に形状を異にする光拡散装置であって、
前記隆起あるいは窪みはそれぞれ頂部(S)をもち、前記頂部(S)の座標(xs’,ys’)は、正六角形形状の縁輪郭をもつ正六角形形状を呈する小面配列によって規定されるすべての点(P)の座標(xp,yp)から得られ、
前記座標(xs’,ys’)は、前記正六角形形状の縁輪郭をもつ正六角形形状を呈する小面配列を中心(0,0)の周りをねじれ角度(δ)だけ旋回させることによって前記座標(xp,yp)から得られることを特徴とする前記光拡散装置。 - 前記ねじれ角度(δ)が前記中心(0,0)からの距離の増加とともに増加することを特徴とする請求項13項記載の光拡散装置。
- 前記ねじれ角度(δ)が前記中心(0,0)からの距離の増加とともに線型的に、前記中心(0,0)からの距離の増加の根(ルート)的に、あるいは前記中心(0,0)からの距離の増加とともに指数関数的に、増加することを特徴とする請求項13項記載の光拡散装置。
- 前記隆起の少なくとも2つがそれぞれ異なる高さをもち、前記窪みの少なくとも2つがそれぞれ異なる深さをもつことを特徴とする請求項14項または15項記載の光拡散装置。
- 前記正六角形形状の小面の前記点(P)が平行線から成る3つの線系の線の交差点であり、前記平行線から成る前記線系の一線系の線が水平であり、前記平行線から成る前記線系のそれぞれが隣接する線系に対して60°旋回されていることを特徴とする請求項13項記載の光拡散装置。
- 前記小面に付随する前記頂部(S)の座標(xs”,ys”)が、正六角形形状の縁輪郭をもつ正六角形形状の小面配列によって規定されるすべての点(P)の座標(xp,yp)からモンテカルロ法を用いた前記正六角形形状の小面配列のランダムな変形によって得られることを特徴とする請求項1項記載の光拡散装置。
- 前記隆起の少なくとも2つがそれぞれ異なる高さをもち、前記窪みの少なくとも2つがそれぞれ異なる深さをもつことを特徴とする請求項18項記載の光拡散装置。
- 前記正六角形形状の小面の前記点(P)が平行線から成る3つの線系の線の交差点であり、前記平行線から成る前記線系の一線系の線が水平であり、前記平行線から成る前記線系のそれぞれが隣接する線系に対して60°旋回されていることを特徴とする請求項18項記載の光拡散装置。
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