JP2005092130A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャム等の異常時の帯電部材の汚れを防止して帯電部材の長寿命化を図り、異常画像の発生を抑制し像担持体の長寿命化を図る。
【解決手段】像担持体表面を一様に帯電する帯電手段3、画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段4、静電潜像にトナーを付着させて現像する現像手段5、像担持体上の残留トナーを除去する静電的クリーニング手段7を備え、像担持体上の残留トナーを静電的クリーニング手段で除去し、帯電部材を通過させて現像手段で回収する画像形成装置において、像担持体表面を帯電する帯電バイアス電源27と、帯電バイアス電源を制御する制御手段28とを、像形成動作が途中停止された後の再起動時に、帯電バイアス電源により帯電部材にトナーの帯電極性と逆極性でかつ放電閾値以下のバイアスを所定時間印加した後、トナーの帯電極性と同極性でかつ放電閾値以上のバイアスを印加する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタやこれらの複合機等の画像形成装置に係り、詳しくはジャム処理等の異常処理と、異常発生時の帯電部材に印加する電圧の制御に関する。
特許文献1には、長期にわたって異常画像が発生しない極めて安定した均一な帯電ができるようにするために、画像形成回数を計数する画像形成回数計数部と、それによる計数値が所定値に達するまではクリーニング部材を帯電ローラの表面から離間した状態に保持し、その計数値が所定値に達した後はクリーニング部材移動機構を駆動させてクリーニング部材を帯電ローラの表面に接触させるようにする制御装置とを設け、表面にトナーが付着していない初期の段階で帯電ローラにクリーニング部材を接触させないようにして、その表面に傷付きが原因しないようにした発明が記載されている。帯電ローラの表面にトナーを予め一様に付着させてその表面を被覆しておくこともローラの傷付きの防止に役立つ。
特許文献2には、現像同時クリーニング方式の画像形成装置において、ジャム処理後の再起動時における感光ドラムの帯電不良および帯電部材の汚れを防止するため、ジャム時のジャム処理後の再起動時に、トナーの帯電極性と同極性でかつ放電閾値以下のバイアスを所定時間印加し、その後、帯電ローラに、トナーの帯電極性と同極性でかつ放電閾値以上のバイアスを印加することことにより、感光ドラム上の多量の未転写トナーが転写ローラに突入した場合でも、未転写トナーに対して帯電ローラ側から感光ドラム側へ付勢するバイアスを印加することで現像器による良好な回収を可能とした発明が記載されている。
特開平7−128954号公報 特開2001−188454号公報
特許文献1に示されている構成では、感光体と帯電ローラとを接触状態とし、帯電ローラと帯電ローラのクリーニング部材を通常離しておき、帯電ローラにトナーが付着した時のみ接触させるようにして帯電ローラの傷付きを防止しているが、帯電ローラのクリーニング部材を離す機構が必要であり、構成が大型化してしまう。
特許文献2に示されている構成では、帯電ローラにトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加しているが、ジャムの検知が遅れると、転写を通過したトナーも含まれ、前記トナーは通常の帯電極性のものだけでなく、逆極性や未帯電のトナーが混在した状態である。加えて、未転写トナーには逆帯電をしているトナーやほとんど帯電してない未帯電トナーも含まれている。このため、帯電ローラにトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加すると、前記した逆帯電あるいは未帯電トナーが付着して汚れを防止できない場合がある。
本発明の目的は、ジャム等の異常時に発生する帯電部材の汚れを防止して、帯電部材の長寿命化を図るとともに、それによる異常画像の発生を抑制することで像担持体の長寿命化を図ることが可能なプロセスカートリッジや画像形成装置を提供する。
請求項1の発明は、像担持体表面に対向配置された帯電部材により像担持体表面を一様に帯電する帯電手段と、帯電後の像担持体表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、像担持体上の残留トナーを除去する静電的クリーニング手段とを備え、像担持体上の残留トナーを静電的クリーニング手段で除去するとともに帯電部材を通過させて現像手段で回収する画像形成装置において、帯電部材に帯電バイアスを印加し帯電部材と像担持体との間の放電により像担持体表面を帯電する帯電バイアス電源と、帯電バイアス電源を制御する制御手段とを備え、制御手段が、画像形成動作が途中で停止された後の再起動時に、帯電バイアス電源により帯電部材にトナーの帯電極性と逆極性でかつ放電閾値以下のバイアスを所定時間印加した後、トナーの帯電極性と同極性でかつ放電閾値以上のバイアスを印加することを特徴としている。
請求項2の発明は、像担持体表面に非接触かつ近接に対向配置された帯電部材により像担持体表面を一様に帯電する帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、像担持体上の残留トナーを除去する静電的クリーニング手段とを備え、像担持体上の残留トナーを静電的クリーニング手段で除去するとともに、帯電部材を通過させて現像手段で回収する画像形成装置において、帯電部材に帯電バイアスを印加し帯電部材と像担持体との間の放電により像担持体表面を帯電する帯電バイアス電源と、前記帯電バイアス電源を制御する制御手段とを備え、制御手段が、画像形成動作が途中で停止された後の再起動時に、帯電バイアス電源により帯電部材にトナーの帯電極性と逆極性でかつ放電閾値以下のバイアスを所定時間印加した後、トナーの帯電極性と同極性でかつ放電閾値以上のバイアスを印加することを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、帯電部材が、軸部と、この軸部を被覆する本体部とから構成され、像担持体の画像形成領域外に対応する本体部にスペーサ部材を設けて、像担持体との間で間隙を形成することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、帯電部材が、軸部と、この軸部を被覆する本体部とから構成され、像担持体の画像形成領域外に対応する本体部に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、像担持体との間で間隙を形成することを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れかに記載の画像形成装置において、トナーが、少なくとも結着樹脂、着色剤、ワックス成分を含有する静電潜像現像用のトナーであり、円形度が0.96以上であることを特徴としている。
請求項6の発明は、像担持体と、像担持体表面に対向配置された帯電部材とを有するプロセスカートリッジにおいて、帯電部材に請求項3または4に記載の帯電部材を用い、この帯電部材と像担持体とを少なくとも一体的に構成したことを特徴としている。
本発明によれば、帯電部材に帯電バイアスを印加し帯電部材と像担持体との間の放電により像担持体表面を帯電する帯電バイアス電源と、帯電バイアス電源を制御する制御手段とを備え、制御手段が、画像形成動作が途中で停止された後の再起動時に、帯電バイアス電源により帯電部材にトナーの帯電極性と逆極性でかつ放電閾値以下のバイアスを所定時間印加した後、トナーの帯電極性と同極性でかつ放電閾値以上のバイアスを印加するので、放電開始電圧以上の電圧を印加すると、放電が発生しトナーの帯電状態が変化するのでジャム等の異常時に発生する帯電部材の汚れを防止して、帯電部材の長寿命化を図るとともに、それによる異常画像の発生を抑制することで像担持体の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。本形態において、画像形成装置は電子写真複写機(以下、「複写機」と記す)として説明する。図1に示す画像形成装置は、駆動源により回転駆動される像担持体としての感光体ドラム2と、感光体ドラム2の表面に対向配置された帯電部材としての帯電ローラ31により感光体ドラム2表面を一様に帯電する帯電手段3と、帯電後の感光体ドラム2表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段4と、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段5と、感光体ドラム2へ転写材としての用紙15を給紙する給紙手段17と、用紙15上に感光体ドラム2上のトナー像を転写する転写手段6と、感光体ドラム2上の残留トナーを除去する静電的なクリーニング手段7と、用紙15に転写されたトナー像を定着する定着手段10とを備えている。
図1に示す画像形成装置では、感光体ドラム2の周囲に帯電手段3、現像手段5、転写手段6、クリーニング手段7が配設されていて、1つのプロセスカートリッジ60として形成されている。このプロセスカートリッジ60は画像形成装置本体に対して着脱可能とされている。感光体ドラム1の上方には露光手段4が、感光体ドラム1の下方には給紙手段17がそれぞれ配設されている。本形態の画像形成装置は、1ドラム方式で単色印刷を行うものである。感光体ドラム2は円筒状の導電性ベースの外周面に感光層を有するドラム状の感光体により構成されている。像担持体としては、複数のローラに巻き掛けられて回転駆動される無端ベルト状の感光体を用いることもできる。
画像形成装置は、図2に示すように、帯電ローラ3に帯電バイアスを印加し帯電ローラと感光体ドラム2との間となる微小ギャップ19での放電により感光体ドラム2表面を帯電する帯電バイアス電源25,26と、帯電バイアス電源25,26を制御する制御手段27とを備えている。制御手段27は、画像形成動作が途中で停止された後の再起動時に、帯電バイアス電源により帯電ローラ31にトナーの帯電極性と逆極性でかつ放電閾値以下のバイアスを所定時間印加した後、トナーの帯電極性と同極性でかつ放電閾値以上のバイアスを印加するように構成されている。放電閾値は、制御手段27の図示しないメモリーに予め記憶されている。
図2は帯電ローラ31と、その構成を示す。帯電ローラ31は感光体ドラム2に対して微小ギャップ19を持たせて対向配置されている。帯電ローラ31は回転自在であり、ギヤ等を配置して図のように感光体ドラム2と逆方向の回転(時計回り方向の回転)するように構成されている。帯電ローラ31の回転方向は、反時計回りの回転にしても構わない。帯電ローラ31の回転速度については、感光体ドラム2の線速と同じにするのが通常であるが、早くしても良い。遅くする場合は、帯電が不安定になる場合が生じるので注意が必要である。帯電ローラ31は、円柱状に形成された導電性の芯金21と、その芯金21に固定された円筒状の中抵抗層22と、その中抵抗層22の外周面に積層された表層23とを有している。
芯金21は、例えば、直径が4乃至20mm程度のステンレス鋼やアルミニウムなどの高い剛性と導電性を有する金属材料や、1×10Ω・cm以下、好ましくは1×10Ω・cm以下の体積抵抗率を有する高剛性の導電性樹脂等によって構成される。この例では芯金21が帯電ローラ3の芯軸を構成している。
中抵抗層22の体積抵抗率は10乃至10Ω・cm程に設定され、その厚さは例えば1乃至2mm程度に設定される。表層23の体積抵抗率は10乃至1011Ω・cm程に設定され、該表層の体積抵抗率は中抵抗層22の体積抵抗率よりも多少高くなっていることが好ましい。かかる表層23の厚さは、例えば10μm程度である。
次に帯電ローラ31の各部を構成する材料の具体例を列挙する。スペーサ部24を構成するテープの材料としては、アルミニウム、鉄、ニッケルなどの金属及びその酸化物、Fe―Ni合金、ステンレス鋼、Co―Al合金、Ni鋼、ジュラルミン、モネル、インコネルなどの金属合金、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、及びその共重合体(例えばPFA、FEP)などのフッ素樹脂、ポリイミド樹脂などを挙げることができる。特にトナーが固着し難い離型性の高い材料を用いることが好ましい。また、テープとして導電材料を用いるときは、その表面に絶縁層又は半抵抗体層をコートするなどして、テープと像担持体との間を絶縁する。
中抵抗層22は、ベース材とこれに分散された導電剤により構成され、そのベース材としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのオレフィン系樹脂、ポリスチレン(PS)、及びその共重合体(AS,ABS)などのスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などのアクリル系樹脂など、加工性のよい汎用樹脂を用いることができる。
中抵抗層22の導電剤としては、過酸化リチウムなどのアルカリ金属塩、過塩素酸ナトリウムなどの過塩素酸塩、テトラブチルアンモニウム塩などの4 級アンモニウム塩、高分子型導電剤などのイオン系導電剤を用いることができ、またケッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラックを用いることもできる。
表層23もベース材に導電剤を分散した材料から構成でき、そのベース材としては、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂などの適宜な材料を用いることができ、特にトナーが固着し難い材料を選択することが好ましい。
表層23の導電材としては、ケッチェンブラックやアセチレンブラックなどのカーボンブラック、酸化インジウム、酸化スズなどの金属酸化物などから成る電子伝導性導電剤、またはその他の適宜な導電剤を用いることができる。帯電ローラ31の材料としてはこれらの材料に限定するものではない。
図4は、帯電ローラ31と感光体ドラム2のギャップを形成する一手段を示している。帯電ローラ31にスペーサ部材24を巻着することで微小ギャップ19を形成している。ここでは、スペーサ部材24にテープを用いているが、コロ等によりギャップを形成しても構わない。
帯電ローラ31には図2に示すように、クリーニングブラシ20が接触されていて、帯電ローラ31に付着したトナー等の汚れを除去している。本形態において、帯電ローラ31は、感光体ドラム2に対して非接触帯電方式をとっている。このため、画像形成装置は、帯電バイアス電源として直流電源26と交流電源25とを備え、帯電ローラ31に対して直流電圧に交流電圧を重畳して印加している。帯電ローラ31を感光体ドラム2の接触させる接触型の場合には、帯電バイアス電源を直流電源26とし直流電圧だけを印加するようにしてもよい。
現像手段5は、乾式の現像剤を収容した現像ケース51と、その現像剤を担持しながら搬送する現像ローラ52を有している。現像剤としては、例えばトナーとキャリアを有する乾式の現像剤や、キャリアを有さない一成分系現像剤を用いることができる。また液状の現像剤を用いる現像手段を採用することもできる。現像ローラ52が矢印方向に回転駆動され、このとき現像ローラ52の周面に現像剤が担持されて搬送され、現像ローラと像担持体2の間の現像領域に運ばれた現像剤中のトナーが静電潜像に静電的に移行して、その静電潜像がトナー像として可視像化される。
転写手段6は、一対のローラ間に巻き掛けられた転写ベルト61を備えている。一方のローラは転写ローラ62として機能する。転写ローラ62には感光体ドラム2上のトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されるように構成されている。転写手段としては、図7に示すようにコロナワイヤを有するコロナ放電器、転写ブラシまたは転写ブレードの何れかを用いても良い。
クリーニング手段7は、このクリーニングケース71に回転自在に支持されたファーブラシより成るクリーニング部材72を有し、これらのクリーニング部材72が感光体ドラム2表面に当接してその表面に付着する転写残トナーを清掃する。
このような構成の画像形成装置では、図示しないプリントスイッチの操作、あるいはパソコンの操作により印刷指令信号が入力されると、感光体ドラム2が図中矢印A方向に回転駆動され、このとき感光体ドラム2が帯電ローラ3によって所定の極性に帯電される。帯電ローラ3によって帯電された感光体ドラム2には、露光手段4の一例であるレーザ書き込みユニットから出射する光変調されたレーザ光Lが照射され、これによって感光体ドラム2に静電潜像が形成される。図1の形態では、レーザ光Lが照射された感光体ドラム2表面部分の電位の絶対値が低下して、ここが静電潜像(画像部)となり、レーザ光Lが照射されずに電位の絶対値が高く保たれた部分が地肌部となる。次いで、この静電潜像は、現像手段5と感光体ドラム2との間を通るとき、所定の極性に帯電されたトナーによって、トナー像として可視像化される。露光手段4としては、LEDアレイを有する露光手段4や、原稿面を照明し、その原稿画像を感光体ドラム2上に結像する露光手段などを用いてもよい。
給紙手段17から給紙された用紙15は、感光体ドラム2に対置された転写手段6と感光体ドラム2との間に所定のタイミングで送り込まれる。このとき感光体ドラム2上に形成されたトナー像が用紙15上に静電的に転写される。トナー像を転写された用紙15は、定着手段10中を通り、このとき熱と圧力の作用によってトナー像が用紙15上に定着される。定着手段10を通った用紙15は、排紙部となる排紙トレイ11上に排出される。用紙15に転写されずに感光体ドラム2表面に残された転写残トナーは、クリーニング手段7によって除去される。
図5は、放電開始電圧を示す図である。図5において、縦軸は電流を、横軸は印加電圧をそれぞれ示す。本形態の帯電ローラ31に直流電圧を印加した場合、電流が流れ始める電圧を示すものであり、電流が流れはじめる電圧を放電開始電圧と呼んでいる。帯電ローラ31と感光体ドラム2とのギャップ19を広げると、放電開始電圧が高電圧側に移動する。
図6は、制御手段27による制御の一例を示すプリントジョブスタートからエンドまでのフローチャートである。
本形態において、フローチャート中の異常とは、画像形成中に装置のカバーを開けるとか、電源コードを抜くとか、用紙15が画像形成装置の中で止まること(これをジャムと呼ぶ)ことを指す。通常は画像形成中に装置のカバーを開けたり、電源コードを抜いたりするようなことはないので、以後は異常の代表例であるジャムについて説明する。
図6のステップS1において、印刷指令信号が入力されるとステップS2において画像形成装置は画像形成前の準備回転を行う。その後、ステップS3で画像形成動作が始まりステップS4に進む。ステップS4では、ジャムなどの異常の有無が、画像形成装置の用紙15が通過する箇所の各部に設けられた図示しないセンサによってジャムが検知されると、異常発生と判断するとステップS6に進み、画像形成動作を停止する。ステップS4において、何も異常が発生しなければ、ステップS5に進んで画像形成後準備回転を実施し、画像形成動作を終了する。
ステップS7では、異常処理終了か否かがジャム検知センサによって検出され、操作者がジャムを取り除いて異常処理が終了すると、ステップS8に進み回復動作に入る。この回復動作は、ジャムがどこで起こっても同じ動作を行う。すなわち、ステップS8では、クリーニング用ファーブラシ20に通常印加するトナーの帯電極性と逆の電圧が印加される。同時に、帯電ローラ31にトナーの帯電極性と逆極性で、かつ、放電開始電圧以下の電圧が印加される。その後、感光体ドラム2を回転して転写残トナー、或いは、未転写トナーのクリーニングを行う。この時、転写手段6には電圧を印加しないが、現像は少なくとも電圧を印加しないか、通常の印加電圧(すなわち、トナーの帯電極性と同極性の電圧)を印加する。
これら回復動作が終了するとステップS9に進む。ステップS9では、回復動作完了の有無を判断し、回復動作が完了していればステップS2に戻る。
回復動作の各々の作用について説明する。ここでは、トナーの帯電極性をマイナス帯電とする。クリーニング用ファーブラシ20にトナーの帯電極性と逆極性であるプラスの電圧を印加することにより、通常にマイナス帯電しているトナーを回収する。
帯電ローラ31にトナーの帯電極性と逆極性で、かつ、放電開始電圧以下の電圧を印加することにより、帯電ローラ31へのトナー付着を防止する。すなわち、放電開始電圧以上の電圧を印加すると、放電が発生しトナーの帯電状態が変化する。クリーニング用ファーブラシ20でマイナス帯電しているトナーはほとんど回収されているので、帯電部に来るトナーはほとんどがプラス帯電である。しかしながら、帯電ローラ31にプラスの放電開始電圧以上の電圧が掛けられていると放電が起こり、その放電領域をトナーが通過すると、トナーはプラスに帯電するものが発生する。しかし、ほとんどのトナーがプラス帯電のため実質上は極性が変わるものは少ない。加えて、帯電ローラ31とトナーの極性が同じ極性なので、帯電部材にトナーが付着することもない。しかし、放電によってトナー材料の変質、及び、トナー外添剤が取れる等影響は大きい。前記変化によりトナーの搬送性、帯電特性の劣化、及び、前記劣化によるリサイクル性の悪化等が発生する。従って、放電が発生しない電圧の方が良い。
放電開始電圧は、通常接触帯電ローラで約600〜700V程度であり、非接触帯電ローラの場合は図5に示すような値である。ここで、実際に印加する電圧を非接触帯電ローラにおける放電開始電圧以下とすると、トナー等が帯電ローラ31と感光体ドラム2との間のギャップにある場合は、帯電ローラ31とトナー間のギャップが狭くなっている為、放電開始電圧が下がってしまう。したがって、帯電ローラ31に印加する放電開始電圧以下の電圧は、接触帯電における放電開始電圧以下にするのが良い。より良くは、接触帯電における放電開始電圧より200V程度低い値の方が良い。さらには、ギャップ変動による放電の発生を考慮して、接触帯電における放電開始電圧より400V程度低い値の方が良い。
帯電ローラ31に放電開始電圧以上のプラス電圧を印加した場合と比較して、仮に帯電ローラ31にマイナスの電圧を印加した場合は、その放電領域をトナーが通過すると、トナーはマイナスに帯電するものが発生する。加えて、帯電部材(マイナス)とトナー(プラス)の極性が逆になっているので、帯電部材にトナーが付着する不具合が発生する。
放電開始電圧以下のプラス電圧を印加した帯電部を通過したトナーは、ほとんどがプラス帯電のトナーであり、マイナスの電圧を印加している現像部へ送られて、静電気力により現像機に回収される。但し、現像手段が接触1成分現像、或いは、2成分磁気ブラシ現像の場合は、接触による摺擦力等によってもトナー回収が行われる。
上記のように、現像手段5でほとんど全てのトナーが回収されて、回復動作は終了する。
より万全を期す為、これら一連の動作をもう一回行っても良い。
上記回復動作終了後、通常のフローに戻り、準備回転を行う。
帯電ローラ31と感光体ドラム2は、微小ギャップ19が一定に保たれた状態でユニットケースに組み込まれていて、その微小ギャップ19を一定に保ったまま、作像ユニットでもあるプロセスユニットを画像形成装置本体に対して着脱できるのである。このため、作像ユニットを着脱する際に、微小ギャップ19の大きさが大きく変動してしまう不具合を阻止できる。感光体ドラム2と帯電ローラ31を画像形成装置本体に別々に着脱できるように構成してもよいが、この構成によると、感光体ドラム2、帯電ローラ部材3の着脱時に微小ギャップ19が変化するおそれがあり、均一な帯電が出来なくなる恐れがある。
本形態の作像ユニットは、帯電ローラ31のほかに、感光体ドラム2に接触する接触部材を有している。すなわち、図1に示した例では、前述のように、クリーニング手段10も作像ユニットと一体的に形成されていて、そのユニットケースにクリーニングブラシ72とクリーニングブレード73が組み付けられているので、これらの部材が感光体ドラム2に接触する接触部材を構成している。これらの接触部材を帯電ローラ31とは別々に画像形成装置本体に着脱できるように構成してもよいが、このようにすると、その接触部材の着脱時にこれらの部材が感光体ドラム2に接触したまま移動するので、感光体ドラム2に大きな外力が加えられ、これによって微小ギャップ19が変動してしまうおそれがある。これに対し、接触部材も作像ユニットの要素にすれば、作像ユニットを画像形成装置本体に対して着脱するとき、クリーニングブラシ72とクリーニングブレード73空から構成された接触部材も共に着脱されるので、これらの部材が感光体ドラム2に対して相対的に動くことはなく、これにより微小ギャップ19が大きく変動することができる。
図1に示した画像形成装置は、上述の如く構成された帯電手段3と感光体ドラム2を有しているのであるが、その際、感光体ドラム表面に大きなうねりなどの凹凸があると、前述の各構成を採用しても、感光体ドラム2の回転時に、微小ギャップ19の大きさが変動し易くなる。そこで、感光体ドラム2は、アモルファスシリコン系表面層を有する感光体として構成することが好ましい。かかる感光体はその表面を極めて平滑に仕上げることができるので、感光体ドラム2の回転時に、微小ギャップ19の大きさが変動することを効果的に抑え、前述の帯電手段3の構成による効果をより確実なものにすることができる。
感光体ドラム2が、例えば0.1μm以下のアルミナ粉などのフィラーを分散した表面層を有する感光体として構成されていると、その表面硬度が高められ、耐摩耗性が向上するので、その寿命を大きく伸ばすことが可能となる。
以上説明した各構成の帯電手段は、図1に示した形式以外の画像形成装置にも広く採用することができる。例えば、図8に示すように、互いに異なった色のトナー像がそれぞれ形成される複数、例えば4個の像担持体としての感光体ドラム2Y、2M,2C、2Kを配列し、各像担持体上に形成されたトナー像を用紙15に順次重ね合わせて転写するカラー画像形成装置は従来より周知であるが、かかる画像形成装置の各像担持体を帯電するために、前述の帯電手段3を採用することができる。なお、図7,図8,図9において、図1の部材と同一機能をする部材には、同一の数字符号または同一数字の後にそれぞれY、M、C、Kを付して表記する。
本形態では、感光体ドラム2上のトナー像を直に最終記録媒体としての用紙15に転写しているが、感光体ドラム2上のトナー像を、例えば図9に示すように、中間転写体としての転写材41上に転写し、そのトナー像を用紙42に転写するように構成することもできる。
本発明の実施の形態を示す画像形成装置の概略構成を示す図である。 帯電手段とその近傍の構成を示す図である。 帯電部材としての帯電ローラの構成を示す拡大図である。 帯電部材と像担持体とのギャップを説明する溜めの拡大図である。 ギャップと印加電圧の関係を示す特性線図である。 制御手段による制御の一形態を示すフローチャートである。 図1と転写手段が異なる画像形成装置の概略構成を示す図である。 複数の像担持体を備えた画像形成装置の概略構成を示す図である。 中間転写材を備えた画像形成装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
2、2Y、2M、2C、2K 像担持体
31 帯電部材
3、3Y、3M、3C、3K 帯電手段
4、4Y、4M、4C、4K 露光手段
5、5Y、5M、5C、5K 現像手段
7、7Y、7M、7C、7K クリーニング手段
19 間隙
21 軸部
22 本体部
24 スペーサ部材
25,26 帯電バイアス電源
27 制御手段。
60 プロセスカートリッジ

Claims (6)

  1. 像担持体表面に対向配置された帯電部材により前記像担持体表面を一様に帯電する帯電手段と、帯電後の像担持体表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上の残留トナーを除去する静電的クリーニング手段とを備え、前記像担持体上の残留トナーを静電的クリーニング手段で除去するとともに、前記帯電部材を通過させて前記現像手段で回収する画像形成装置において、
    前記帯電部材に帯電バイアスを印加し、前記帯電部材と前記像担持体との間の放電により前記像担持体表面を帯電する帯電バイアス電源と、前記帯電バイアス電源を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、画像形成動作が途中で停止された後の再起動時に、前記帯電バイアス電源により前記帯電部材に前記トナーの帯電極性と逆極性でかつ放電閾値以下のバイアスを所定時間印加した後、前記トナーの帯電極性と同極性でかつ放電閾値以上のバイアスを印加することを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体表面に非接触かつ近接に対向配置された帯電部材により前記像担持体表面を一様に帯電する帯電手段と、帯電後の像担持体表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上の残留トナーを除去する静電的クリーニング手段とを備え、前記像担持体上の残留トナーを静電的クリーニング手段で除去するとともに、前記帯電部材を通過させて前記現像手段で回収する画像形成装置において、
    前記帯電部材に帯電バイアスを印加し、前記帯電部材と前記像担持体との間の放電により前記像担持体表面を帯電する帯電バイアス電源と、前記帯電バイアス電源を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、画像形成動作が途中で停止された後の再起動時に、前記帯電バイアス電源により前記帯電部材に前記トナーの帯電極性と逆極性でかつ放電閾値以下のバイアスを所定時間印加した後、前記トナーの帯電極性と同極性でかつ放電閾値以上のバイアスを印加することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記帯電部材は、軸部と、この軸部を被覆する本体部とから構成され、前記像担持体の画像形成領域外に対応する本体部にスペーサ部材を設けて、前記像担持体との間で間隙を形成することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記帯電部材は、軸部と、この軸部を被覆する本体部とから構成され、前記像担持体の画像形成領域外に対応する本体部に収縮性を有するスペーサ部材を設けて、前記像担持体との間で間隙を形成することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤、ワックス成分を含有する静電潜像現像用のトナーであり、円形度が0.96以上であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 像担持体と、像担持体表面に対向配置された帯電部材とを有するプロセスカートリッジにおいて、
    前記帯電部材に請求項3または4に記載の帯電部材を用い、この帯電部材と前記像担持体とを少なくとも一体的に構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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