JP2005092059A - トナー濃度検出装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 過剰な2成分現像剤を押し出して排出口から排出する構成の現像装置におけるトナー濃度を測定するトナー濃度センサの出力をより安定させる。
【解決手段】 トナー濃度検出装置は、キャリア及びトナーを含む現像剤DYを略柱状の攪拌搬送空間内で攪拌しつつ順方向攪拌搬送空間54Yの一方の端面を為す排出口57Yに向けて搬送するオーガ56Yと、オーガ56Yによる現像剤DYの搬送方向において排出口57Yの近傍手前に設けられた、上端を有する規制部材58Yとを有し、オーガ56Yは、過剰な現像剤DYを規制部材58Yの上端を越えて押し出して排出口57Yから排出する。さらに、トナー濃度検出装置は、現像剤DYの量が攪拌搬送空間内で最も多くなる予め特定された部分の近傍に、この部分に向けて配置され、透磁率を利用して当該部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像形成装置内の現像装置におけるトナー濃度を検出するための技術に関する。
トナー及びキャリア(磁性粉)を含む2成分現像剤を攪拌することによりトナーを帯電させて現像を行う2成分現像方式が普及している。この方式を採る現像装置の中には、現像剤が現像装置内で長期にわたって攪拌されて劣化するのを防止するために、現像剤の供給を受けつつ過剰な現像剤を排出口から排出する方式を採用しているものもある(例えば、特許文献1参照。)。以降、この方式を、トリクル現像方式と呼ぶ。
また、2成分現像方式を採る現像装置を内蔵した電子写真装置の多くは、現像装置において現像剤が攪拌されつつ搬送される攪拌搬送空間内のトナー濃度を測定し、測定結果に基づいて現像装置へのトナーの供給量を変化させる、という方式を採用している。この方式を採った電子写真装置では、攪拌搬送空間近傍に、攪拌搬送空間に向けて、透磁率を利用してトナー濃度を検知するトナー濃度センサが配置されている。
トナー濃度センサの出力は、実際には同じトナー濃度であっても、現像装置内、特にトナー濃度センサに対向している部分(以後、センサ対向部)内の現像剤の量および密度が違えば、異なる。したがって、トナー濃度の測定精度を安定させるには、現像装置内、特にセンサ対向部内の現像剤の量および密度を安定させる必要がある。特にトリクル現像方式を採用した現像装置では、センサ対向部内の現像剤の量が不安定になり易いため、現像剤を貯めるための部材を排出口の手前に設けて現像装置内の現像剤の量を安定させることが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、トリクル現像方式を採用した現像装置において、センサ対向部における現像剤の密度を安定させる技術も提案されている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献3に記載の技術では、トナー濃度センサを、現像剤の攪拌に用いられる容器の下部に配置している。このトナー濃度センサの配置位置は、この容器の上部に設けられた排出口の下側でもある。このようにトナー濃度センサを配置することにより、センサ対向部内の現像剤の密度を安定させようとしている。
上述のように、現像装置内の現像剤の量やセンサ対向部内の現像剤の密度を安定させることによりトナー濃度の測定精度を安定させる技術が存在するが、これらが安定していても、測定精度が安定しない場合がある。センサ対向部内の現像剤の量が少ない場合である。
図7は、現像剤量に対するトナー濃度センサの出力特性を示す特性図であり、この図に示すように、トナー濃度センサの出力は、センサ対向部内の現像剤の量が減少するにつれて低下し、最後には急激に低下する。
図8は、現像剤量に対するトナー濃度センサの出力特性を、現像装置内に標準的に存在する現像剤量(以降、標準現像剤量)毎に示す特性図である。この図において、特性線Aは標準現像剤量が500gの時の特性線であり、特性線Bは標準現像剤量が300gの時の特性線である。特性線Bでは、50g減少時のトナー濃度センサ出力レベルが急激に低下している。もちろん、トナー濃度が急激に低下している訳ではないから、トナー濃度センサ出力レベルが不適切である。これに対し、特性線Aでは、そのような急激な低下は見られない。
これらのことから、トナー濃度センサの出力を安定させるためには、センサ対向部における現像剤量がより多くなるようにすべきであることが分かる。
前述の特許文献3に記載の技術を用いれば、センサ対向部における現像剤量をより多くすることができるかのように見える。しかし、トリクル現像方式を採用した現像装置の多くは、特許文献2や特許文献4に開示されているように、搬送されてきた現像剤を排出口の手前に設けられた部材でせき止め、この部材を越えて押し出された現像剤(オーバーフローした現像剤)を排出口から排出する、という構成を採っているから、このような現像装置に、特許文献3に記載の技術、すなわち現像剤の攪拌に用いられる容器の上部に排出口が設けられていることを前提とした技術を適用することはできない。
特開2000−98715号公報 特開平8−22190号公報 特開平6−250524号公報 特開2001−265098号公報
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、過剰な2成分現像剤を押し出して排出口から排出する構成の現像装置におけるトナー濃度を測定するトナー濃度センサの出力をより安定させることができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する攪拌搬送手段と、前記攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を押し出して前記排出口から排出する排出手段と、前記2成分現像剤の量が前記攪拌搬送空間内で最も多くなる予め特定された部分の近傍に、前記部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサとを有するトナー濃度検出装置を提供する。
このトナー濃度検出装置によれば、攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分におけるトナー濃度が検出される。
本発明は、キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する攪拌搬送手段と、前記攪拌搬送手段による現像剤の搬送方向において前記排出口の近傍手前に設けられた、上端を有する規制部材と、前記攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を前記規制部材の上端を越えて押し出して前記排出口から排出する排出手段と、前記規制部材によりせき止められた前記2成分現像剤が貯まる部分の近傍に、前記部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサとを有するトナー濃度検出装置を提供する。
このトナー濃度検出装置によれば、当該部分が攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分であるから、攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分におけるトナー濃度が検出される。
本発明は、キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する攪拌搬送手段と、前記攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を押し出して前記排出口から排出する排出手段と、前記攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向において前記排出口の近傍手前の位置に、前記攪拌搬送空間において該位置に近接する部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサとを有するトナー濃度検出装置を提供する。
このトナー濃度検出装置によれば、当該部分が攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分であるから、攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分におけるトナー濃度が検出される。
本発明は、キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する攪拌搬送手段と、前記攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向において前記排出口の近傍手前に設けられた、上端を有する規制部材と、前記攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を前記規制部材の上端を越えて押し出して前記排出口から排出する排出手段と、前記攪拌搬送手段による現像剤の搬送方向において前記規制部材の近傍手前の位置に、前記攪拌搬送空間において該位置に近接する部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサとを有するトナー濃度検出装置を提供する。
このトナー濃度検出装置によれば、当該部分が攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分であるから、攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分におけるトナー濃度が検出される。
本発明は、キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の順方向攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記順方向攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する順方向攪拌搬送手段と、前記順方向攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向において前記排出口の近傍手前に設けられた、上端を有する規制部材と、前記順方向攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を前記規制部材の上端を越えて押し出して前記排出口から排出する排出手段と、前記順方向攪拌搬送手段により前記規制部材の近傍に搬送されてきた前記2成分現像剤のうち、前記排出口から排出されず、前記順方向攪拌搬送空間に繋がっている空隙を通じて送り込まれた前記2成分現像剤を、略柱状の逆方向攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記順方向攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向と逆の向きで搬送し、前記順方向攪拌搬送空間内に戻す逆方向攪拌搬送手段と、前記順方向攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向において前記規制部材の近傍手前となる範囲内で前記空隙の手前の位置に、前記順方向攪拌搬送空間において該位置に近接する部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサとを有するトナー濃度検出装置を提供する。
このトナー濃度検出装置によれば、当該部分が攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分であるから、攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分におけるトナー濃度が検出される。
本発明は、前記のトナー濃度検出装置のいずれかを備え、このトナー濃度センサにより検出されたトナー濃度に基づいて、前記攪拌搬送空間内へ送り込むトナーの量を調節する画像形成装置を提供する。
本発明によれば、攪拌搬送空間内で2成分現像剤の量が最も多くなる部分におけるトナー濃度が検出されるから、トナー濃度センサの出力をより安定させることができる。
本発明の実施形態に係るトナー濃度検出装置について、図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号が付されている。
[第1実施形態]
[画像形成装置100の構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係るトナー濃度検出装置を有する画像形成装置100の構成を模式的に示す図である。この画像形成装置100は、中間転写ベルトを用いるタンデム構成の画像形成装置であり、Y(イエロー)M(マゼンダ)C(シアン)K(ブラック)の各色に対応した4系統の処理系を備えている。以降の説明では、処理系を構成する部品の符号に、当該処理系の系統を示すアルファベットを用いる。また、以降の説明では、特に断らない限り、画像形成装置100を構成する部品は、画像形成装置100の筐体(図示略)に支持されているものとする。なお、画像形成装置100が一般的なタンデム構成の画像形成装置と異なる点は、トナー濃度検出装置の構成のみである。
画像形成装置100は、トナー像が一次転写される中間転写ベルト20を備えている。中間転写ベルト20は、一方向に回転する駆動ロール(図示略)と、従動ロール22と、中間転写ベルト20に張力を加えるテンションロール23とに張架され、駆動ロールにより上流から下流へ駆動される。また、トナー像が一次転写される位置の上流には、中間転写ベルト20をクリーニングするベルトクリーニング装置(図示略)が設けられている。
また、画像形成装置100は、上流から下流へ順に配設された、各色のトナー像を形成するユニット10Y,10M,10C及び10Kと、中間転写ベルト20をユニット10Y,10M,10C及び10Kに押し付けることにより、ユニット10Y,10M,10C及び10Kに形成された4色分のトナー像を重ね合わせて中間転写ベルト20に一次転写する1次転写ロール5Y,5M,5C及び5Kと、4色分のトナー像が重ね合わせて一次転写された中間転写ベルト20に図示しない搬送ロールにより搬送された用紙Pを押し付ける2次転写ロール15と、2次転写ロール15によりトナー像が2次転写された用紙Pを過熱および加圧することにより当該トナー像を用紙Pに定着させる定着器(図示略)とを備えている。
ユニット10Yは、トナー像が形成される感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yを帯電させる帯電器2Yと、ユニット10Yに対応する色(Y)の画像信号の供給を受けると当該画像信号を用いて変調した露光光を当該色に対応したタイミングで感光体ドラム1Yに照射し、静電潜像を形成する露光部3と、静電潜像が形成された感光体ドラム1Yに、ユニット10Yに対応する色(Y)のトナーを付着させてトナー像を形成する2成分現像方式の現像装置4Yと、透磁率を利用して現像装置4Y内のトナー濃度を測定するトナー濃度センサ8Yと、形成されたトナー像が中間転写ベルト20に1次転写された後に感光体ドラム1Yをクリーニングして残留トナーを取り除くクリーニング装置(図示略)とを備えている。
現像装置4Yの長手方向は図中奥行き方向と一致している。また、トナー濃度センサ8Yは現像装置4Yの近傍に設けられており、両者は、本実施形態に係るトナー濃度検出装置50Yを構成している。また、トナー濃度センサ8Yの出力信号は濃度制御部35に入力されるようになっている。
現像装置4Yには、オーガが内蔵されたパイプを介してトナーボックス7Yが接続されており、トナーボックス7Yからユニット10Yに対応する色(Y)のトナーが当該パイプを通じて現像装置4Yへ供給される。現像装置4Yへ供給されるトナーの量は、ディスペンスモータ9Yの回転時間により調整される。
ユニット10M,10C及び10Kは、それぞれ、ユニット10Yと同様の構成を備えており、露光部3を除いて、他のユニットを構成しない部品から構成されている。また、ユニット10Yにトナーボックス7Yが接続されているように、他のユニットにも、他の色のトナーを収容するトナーボックスが接続されている。
露光部3は、ユニット10Y,10M,10C及び10Kに共通する部品であるが、その機能はユニット毎に異なる。例えば、ユニット10Mの部品として機能する場合には、ユニット10Mに対応する色(M)の画像信号の供給を受けると当該画像信号を用いて変調した露光光を当該色に対応したタイミングで感光体ドラム1Mに照射する。
また、画像形成装置100は、複写する原稿画像を読み取って画像信号を出力するIIT(画像読取部)30と、IIT30から出力された画像信号を入力し、この画像信号にスクリーン処理等の画像処理を行い、画像処理後の画像信号を出力する画像処理部31と、画像処理部31から出力された画像信号を入力し、この画像信号に色変換を行ってYMCK各色の画像信号を生成し、生成した画像信号を露光部3へ供給するコントローラ32とを備えている。コントローラ32には、画像形成装置内の温度および湿度を測定する温・湿度センサ6からの出力信号が入力されるようになっている。また、コントローラ32は、画像処理部31から出力された画像信号のみならず、画像形成装置100の外部の機器(例えばパーソナルコンピュータ)からの画像信号を入力し、この画像信号に色変換を行ってYMCK各色の画像信号を生成し、生成した画像信号を露光部3へ供給する、という機能をも有する。
また、画像形成装置100は画素カウンタ33を備えている。画素カウンタ33は、コントローラ32から露光部3へ供給される画像信号を用いて、色毎に、画像の画素数をカウントして画像密度を算出し、算出結果を示す信号を出力する。画素カウンタ33の出力信号は、濃度制御部35に入力されるようになっている。
また、画像形成装置100は、使用者が各種設定を行うためのUI(ユーザインターフェイス)36を備えており、UI36を用いて設定された濃度を示す信号が濃度制御部35に入力されるように構成されている。
濃度制御部35は、UI36からの信号と、トナー濃度センサ8Y,8M,8C及び8Kからの信号と、温・湿度センサ6からの信号と、画素カウンタ33からの信号とを入力し、これらの信号が示す値に応じた回転時間となるようにディスペンスモータ9Y,9M,9C及び9Kの回転を制御する。なお、濃度制御部35は、画素カウンタ33からの信号が示す画像密度からトナーの消費量を予測し、ディスペンスモータ9Y,9M,9C及び9Kの回転時間を定める際には、この予測値を用いる。
[トナー濃度検出装置50Y,50M,50C及び50Kの構成]
図2及び図3は、それぞれ、現像装置4Yの一部の構成を示す一部断面図であり、図2の手前方向が鉛直上方、図2及び図3中の左右方向が現像装置4Yの長手方向、図3中の上下方向が鉛直方向に相当する。現像装置4Yは、トリクル現像方式を採用した一般的な現像装置の1つであり、壁51Yと壁51Yの底部から立ち上がった仕切り板52Yとを有する。仕切り板52Yは壁51Yにより形成された空間を、現像装置4Yの長手方向に延びた略円柱状の逆方向攪拌搬送空間53Y及び順方向攪拌搬送空間54Yに分けている。
各攪拌搬送空間には、現像装置4Yの長手方向に延びた回転軸の周りに螺旋状に設けられた羽根を備え、回転軸を中心にして回転駆動されることにより周囲の現像剤DYを攪拌しつつ搬送するオーガ55Y,56Yが設けられている。なお、オーガ55Yは逆方向攪拌搬送空間53Yに、オーガ56Yは順方向攪拌搬送空間54Yに設けられている。また、仕切り板52Yの長手方向の両端と各端に対向する壁51Yとの間にはそれぞれ空隙が形成されており、各攪拌搬送空間は、これらの空隙を介して相互に繋がっている。これらの空隙を有することにより、現像装置4Yは、トナーボックス7Yからパイプを通じて送り込まれた現像剤DYを逆方向攪拌搬送空間53Yにてオーガ55Yにより攪拌しつつ排出口57Yから遠ざかる方向(以後、逆方向v2という)へ搬送し、さらに順方向攪拌搬送空間54Yにてオーガ56Yにより排出口57Yに近づく方向(以後、順方向v1という)へ搬送することができる。排出口57Yは、順方向攪拌搬送空間54Yにおける現像材DYの出口となっており、順方向v1に略直交する仮想的な面上に存在する。
また、順方向v1において排出口57Yの手前には、現像剤DYをせき止める規制部材58Yが設けられている。規制部材58Yは、順方向攪拌搬送空間54Yを形成する底部の壁51Yから立ち上がって設けられている。つまり、現像装置4Yは、オーガ56Yにより規制部材58Yの上端を越えて押し出された過剰な現像剤DY(オーバーフローした現像剤)が回収部59Yの内部空間に流れ込むように構成されている。なお、規制部材58Yは順方向v1において壁51Yの手前に存在するから、前述の空隙のうち、排出口57Y側の空隙の、順方向攪拌搬送空間54Y寄りの幅は、仕切り板52Yの長手方向の一端(排出口57Y側の一端)と規制部材58Yとの間の距離に一致する。ただし、上記の幅および距離は現像装置4Yの長手方向における長さである。
規制部材58Yに接する空隙の底は規制部材58Yの上端よりも低くなっている。つまり、順方向攪拌搬送空間54Yにてオーガ56Yにより順方向v1へ搬送されてきた現像剤DYのうち、規制部材58Yによりせき止められた現像剤DYが、逆方向攪拌搬送空間53Yへ流れ込む、というようになっている。よって、多くの現像剤DYは現像装置4Y内で攪拌されつつ循環搬送されることになる。なお、現像装置4Yは、現像装置4Y内の循環搬送されている現像剤DYを磁気吸引力で引き付ける現像ロール(図示略)を有する。現像ロールは、自身に付着した現像剤DY中のトナーが静電吸引力により感光体ドラム1Yに引き付けられるように配置されている。
図4は、トナー濃度検出装置50Yの一部の構成を示す一部断面図である。この図に示すように、トナー濃度検出装置50Yは、トナー濃度センサ8Yを、現像装置4Yの順方向攪拌搬送空間54Yの外部下側、かつ排出口57Yの近傍、かつ順方向v1における規制部材58Yの上流側の位置に、順方向攪拌搬送空間54Yの当該位置に近接する部分に向けて配置することにより構成されている。
トナー濃度センサ8Yの大まかな配置位置は上述の通りであり、このような配置位置としてもよいが、本実施形態では、更に、順方向v1において、トナー濃度センサ8Yと規制部材58Yとの距離が予め定められた距離(d1)となるようにトナー濃度センサ8Yが配置されている。この距離(d1)は、センサ対向部における現像剤量がより多くなるように予め求められた距離である。距離(d1)の求め方、すなわち距離(d1)で定まる位置の求め方は任意であり、試行錯誤により求めてもよい。試行錯誤により求める方法としては、トナー濃度センサ8Yを上記の大まかな配置位置の範囲で動かし、各位置において、攪拌搬送空間内の現像剤DYの量の変化に対するトナー濃度センサ8Yの出力信号の変化を監視し、トナー濃度センサ8Yの出力信号の変化が現像剤DYの量の変化にともなって当然に生じる変化となる位置(すなわち、トナー濃度センサ8Yの出力信号が安定する位置)をトナー濃度センサ8Yの配置位置とする方法が挙げられる。もちろん、試行錯誤に限らず、画像形成装置100の一部を透明または半透明の部材で構成した実験機を用い、攪拌搬送空間内の現像剤DYの挙動を目視して、最も多くの現像剤DYがセンサ対向部に入るような位置を見つけ出すようにしてもよい。
トナー濃度センサ8Yの取り付け方は任意であり、現像装置4Yに取り付けるようにしてもよいし、現像装置4Yが消耗品であることを考慮して画像形成装置100の筐体や交換される可能性の無い部品に取り付けるようにしてもよい。
トナー濃度検出装置50Yの構成は以上の通りであり、他のトナー濃度検出装置50M,50C及び50Kは、それぞれ、トナー濃度検出装置50Yと同様の構成を備えている。
[画像形成装置100の動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。ただし、以降の説明において、既に、UI36を用いて濃度が設定され、IIT30により原稿画像が読み取られているものとする。
原稿画像に応じた画像信号がIIT30から出力される。この画像信号は、画像処理部31にて画像処理を施されてからコントローラ32へ供給される。コントローラ32は、供給された画像信号に色変換を行ってYMCK各色の画像信号を生成し、生成した画像信号を露光部3へ供給する。露光部3は、供給されたY色の画像信号を用いて変調した露光光を、帯電器2Yにより帯電させられた感光体ドラム1Yに照射する。露光部3は、MCK各色についても、上述と同様の処理を行う。これにより、回転している感光体ドラム1Y,1M,1C及び1Kに、各色に応じたタイミングで、静電潜像が形成される。
一方、画素カウンタ33が、コントローラ32から露光部3へ供給される各色の画像信号について、画像の画素数をカウントして各色の画像密度を算出し、算出結果を示す信号を出力する。この信号は濃度制御部35に入力される。濃度制御部35は、他に、UI36を用いて設定された濃度を示す信号と、トナー濃度センサ8Y,8M,8C及び8Kの出力信号と、温・湿度センサ6の出力信号とを入力しており、入力した信号に基づいて、ディスペンスモータ9Y,9M,9C及び9Kの回転時間を求め、求めた回転時間だけディスペンスモータ9Y,9M,9C及び9Kを回転させるための信号を出力する。
濃度制御部35からの出力信号を入力したディスペンスモータ9Y,9M,9C及び9Kは、濃度制御部35にて求められた回転時間だけ回転する。これにより、ディスペンスモータ9Y,9M,9C及び9Kの回転時間に応じた量のトナーが、トナーボックス7Y,7M,7C及び7Kから、パイプを介して、現像装置4Y,4M,4C及び4Kへ供給される。
現像装置4Yでは、トナーボックス7Yから供給されたトナーとキャリアとを含む現像剤DYが補給口から攪拌搬送空間へ送り込まれる。順方向攪拌搬送空間54Y内の現像剤DYは、回転軸を中心にして回転駆動されているオーガ56Yにより攪拌されつつ順方向v1に搬送される。順方向v1において、排出口57Yの手前には規制部材58Yが存在するから、規制部材58Yを越えて押し出された過剰な現像剤DYだけが回収部59Yの内部空間に流れ込む。
規制部材58Yに接する空隙の底は規制部材58Yの上端よりも低いから、規制部材58Yを越えていない現像剤DYは、この空隙を通って逆方向攪拌搬送空間53Yへ流れ込む。逆方向攪拌搬送空間53Y内の現像剤DYは、回転軸を中心にして回転駆動されているオーガ55Yにより攪拌されつつ逆方向v2に搬送され、もう一方の空隙を通って順方向攪拌搬送空間54Y内に戻る。このように、現像剤DYは、攪拌搬送空間内を循環して搬送される。循環搬送される現像剤DYの一部は、磁気吸引力により、回転している現像ロールに付着する。現像ロールに付着した現像剤DYに含まれているトナーは、静電吸引力により、静電潜像が形成された感光体ドラム1Yに引き付けられて付着する。これと同様のことが他の現像装置4M,4C及び4Kでも起こり、感光体ドラム1Y,1M,1C及び1Kに各色のトナー像が形成される。
感光体ドラム1Y,1M,1C及び1Kに形成されたトナー像は、中間転写ベルト20の同一部分に重ね合わせて一次転写された後に、用紙Pに2次転写され定着する。なお、感光体ドラム1Y,1M,1C及び1Kからは、トナー像が中間転写ベルト20に1次転写された後に、残留トナーが取り除かれ、現像装置4Y,4M,4C及び4Kの各現像ロールからは、トナーが感光体ドラム1Y,1M,1C及び1Kに付着した後に、付着したキャリアが取り除かれる。
一方、トナー濃度センサ8Y,8M,8C及び8Kは、センサ対向部におけるトナー濃度を示す信号を出力し続ける。
図3に示すように、現像装置4Yの順方向攪拌搬送空間54Yにおいて、現像剤DYは、重力により鉛直下方に引かれるから下部に多く存在する。また、現像装置4Yは、順方向v1における規制部材58Yの手前の空域にて、現像剤DYをせき止め、オーバーフローした現像剤DYを排出口57Yから排出する一方、オーバーフローしなかった現像剤DYを規制部材58Yに接する空隙を通じて逆方向攪拌搬送空間53Yへ送り込むように構成されているため、現像剤DYは、規制部材58Yの上流側においては規制部材58Yから遠く離れた位置よりも規制部材58Yの近傍一帯に多く集まる。
このような事情に鑑みて、トナー濃度センサ8Yは、現像装置4Yの順方向攪拌搬送空間54Yの真下近く、かつ排出口57Yの近傍、かつ順方向v1における規制部材58Yの上流側の位置(規制部材58Yからd1だけ手前の位置)に、順方向攪拌搬送空間54Yの当該位置に近接する部分に向けて配置されているから、センサ対向部には、トナー濃度センサ8Yを他の位置に配した場合に比較してより多くの現像剤DYが存在することになる。
このように、センサ対向部に多くの現像剤DYが存在すると、攪拌搬送空間における現像剤DYの量がある程度の量(例えば±50g)だけ変化しても、トナー濃度センサ8Yの出力信号が急激に変化することはない。つまり、トナー濃度センサ8Yは正確なトナー濃度を示す出力信号を安定して出力することができる。このような事情は、トナー濃度検出装置50M,50C及び50Kでも同様である。
前述したように、トナー濃度センサ8Y,8M,8C及び8Kの出力信号は濃度制御部35に入力され、濃度制御部35において、ディスペンスモータ9Y,9M,9C及び9Kの回転時間の決定に用いられる。したがって、トナー濃度センサ8Y,8M,8C及び8Kの出力信号が安定して正確なトナー濃度を示すことにより、ディスペンスモータ9Y,9M,9C及び9Kの回転時間が安定して適切な長さとなり、結果として、適切なトナー濃度での印刷が安定して行われる。
[第2実施形態]
[画像形成装置200の構成]
図5は、本発明の第2実施形態に係るトナー濃度検出装置を有する画像形成装置200の構成を模式的に示す図である。この画像形成装置200が図1の画像形成装置100と異なる点は、トナー濃度検出装置50Y,50M,50C及び50Kに代えてトナー濃度検出装置60Y,60M,60C及び60Kを有する点のみである。
[トナー濃度検出装置60Y,60M,60C及び60Kの構成]
図6は、トナー濃度検出装置60Yの一部の構成を示す一部断面図であり、図中の上下方向が鉛直方向、左右方向が現像装置4Yの長手方向に相当する。このトナー濃度検出装置60Yが図4のトナー濃度検出装置50Yと異なる点は、現像装置4Yとトナー濃度センサ8Yとの位置関係のみである。トナー濃度検出装置60Yにおけるトナー濃度センサ8Yの配置位置は、大まかには、トナー濃度検出装置50Yにおけるトナー濃度センサ8Yの配置位置と同様である。ただし、本実施形態では、トナー濃度センサ8Yは、順方向v1において規制部材58Yから上流側に予め定められた距離(d2)だけ離れた位置に配置されている。この距離(d2)は、規制部材58Yに接する空隙の順方向v1における長さである。つまり、トナー濃度センサ8Yは、この空隙を避けて配置されている。このような事情は、他のトナー濃度検出装置60M,60C及び60Kでも同様である。
[画像形成装置200の動作]
画像形成装置200の動作が画像形成装置100の動作と相違し得る点は、トナー濃度センサが出力する信号がd1ではなくd2に応じた信号となる点のみである。前述したように、現像装置4Yは、順方向v1における規制部材58Yの手前の空域にて現像剤DYをせき止め、オーバーフローした現像剤DYを排出口57Yから排出する一方、オーバーフローしなかった現像剤DYを規制部材58Yに接する空隙を通じて逆方向攪拌搬送空間53Yへ送り込むように構成されている。したがって、順方向v1において、現像剤DYの量が最も多くなるのは、規制部材58Yの直前ではなく、規制部材58Yに接する空隙の直前である。このような事情に鑑みて、トナー濃度センサ8Yは、順方向v1において規制部材58Yから予め定められた距離(d2)だけ上流側、すなわち規制部材58Yに接する空隙の直前に配置されているから、センサ対向部には、より多くの現像剤DYが存在することになる。このような事情は、トナー濃度検出装置60M,60C及び60Kでも同様である。よって、適切なトナー濃度での印刷が安定して行われる。
[変形]
本発明の実施の形態は上述した形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内の任意の形態であってもよい。
例えば、タンデム構成ではなく、複数サイクル構成の画像形成装置に本発明を適用して実施するようにしてもよい。
また、中間転写ベルト20に代えて他の中間転写体を用いる画像形成装置に本発明を適用して実施するようにしてもよい。
また、中間転写方式ではなく搬送ベルトや搬送ロール等の記録媒体搬送手段により搬送される記録媒体にトナー像を直接的に転写する方式の画像形成装置に本発明を適用して実施するようにしてもよい。
また、画素カウンタ33及び温・湿度センサ6を持たない画像形成装置に本発明を適用して実施するようにしてもよい。この場合、濃度制御部35は、UI36からの信号とトナー濃度センサ8Y,8M,8C及び8Kからの信号のみに基づいてディスペンスモータ9Y,9M,9C及び9Kの回転を制御することになる。
また、上述した実施形態では、トナー濃度センサ8Y,8M,8C及び8Kの出力信号を、ディスペンス制御のみに用いるようにしたが、この用途に限らず、他の任意の制御に用いるようにしてもよい。他の制御に用いた場合でも、トナー濃度センサ8Y,8M,8C及び8Kの出力信号が安定しているから、好適な制御結果が得られる。
また、オーガとは異なる攪拌搬送手段を用いて現像剤を攪拌しつつ搬送するトリクル現像方式の装置に本発明を適用して実施するようにしてもよい。ただし、過剰な現像剤を押し出して排出口から排出する構成は必須である。
また、現像剤が攪拌搬送空間の下部に多く存在するとは限らない現像装置や、現像剤の搬送方向の上流側よりも下流側に現像剤が多く存在するとは限らない現像装置に、本発明を適用して実施するようにしてもよい。この場合、攪拌搬送空間における現像剤の量的な分布に基づいて、充分に多くの現像剤がセンサ対向部内に安定して存在するようにトナー濃度センサを設けることになる。トナー濃度センサの最適な配置位置や向きを見つけ出す方法としては、第1実施形態にて説明した方法が挙げられる。
本発明の第1実施形態に係るトナー濃度検出装置を有する画像形成装置100の構成を模式的に示す図である。 同画像形成装置100を構成する現像装置4Yの一部の構成を示す一部断面図である。 同画像形成装置100を構成する現像装置4Yの一部の構成を示す一部断面図である。 同画像形成装置100を構成するトナー濃度検出装置50Yの一部の構成を示す一部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るトナー濃度検出装置を有する画像形成装置200の構成を模式的に示す図である。 同画像形成装置200を構成するトナー濃度検出装置60Yの一部の構成を示す一部断面図である。 現像剤量に対するトナー濃度センサの出力特性を示す特性図である。 現像剤量に対するトナー濃度センサの出力特性を標準現像剤量毎に示す特性図である。
符号の説明
4Y,4M,4C,4K…現像装置、50Y,50M,50C,50K,60Y,60M,60C,60K…トナー濃度検出装置、52Y…仕切り板、53Y…逆方向攪拌搬送空間、54Y…順方向攪拌搬送空間、55Y,56Y…オーガ(攪拌搬送手段、順方向攪拌搬送手段、逆方向攪拌搬送手段、排出手段)、57Y…排出口、58Y…規制部材、8Y,8M,8C,8K…トナー濃度センサ、DY…現像剤(2成分現像剤)。

Claims (7)

  1. キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する攪拌搬送手段と、
    前記攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を押し出して前記排出口から排出する排出手段と、
    前記2成分現像剤の量が前記攪拌搬送空間内で最も多くなる予め特定された部分の近傍に、前記部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサと
    を有するトナー濃度検出装置。
  2. キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する攪拌搬送手段と、
    前記攪拌搬送手段による現像剤の搬送方向において前記排出口の近傍手前に設けられた、上端を有する規制部材と、
    前記攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を前記規制部材の上端を越えて押し出して前記排出口から排出する排出手段と、
    前記規制部材によりせき止められた前記2成分現像剤が貯まる部分の近傍に、前記部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサと
    を有するトナー濃度検出装置。
  3. キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する攪拌搬送手段と、
    前記攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を押し出して前記排出口から排出する排出手段と、
    前記攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向において前記排出口の近傍手前の位置に、前記攪拌搬送空間において該位置に近接する部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサと
    を有するトナー濃度検出装置。
  4. キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する攪拌搬送手段と、
    前記攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向において前記排出口の近傍手前に設けられた、上端を有する規制部材と、
    前記攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を前記規制部材の上端を越えて押し出して前記排出口から排出する排出手段と、
    前記攪拌搬送手段による現像剤の搬送方向において前記規制部材の近傍手前の位置に、前記攪拌搬送空間において該位置に近接する部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサと
    を有するトナー濃度検出装置。
  5. 前記トナー濃度センサは、前記攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向において前記規制部材の近傍手前となる範囲内で予め定められた距離だけ前記規制部材から離間した位置に、前記攪拌搬送空間において該位置に近接する部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出する
    ことを特徴とする請求項4に記載のトナー濃度検出装置。
  6. キャリア及びトナーを含む2成分現像剤を略柱状の順方向攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記順方向攪拌搬送空間の一方の端面を為す排出口に向けて搬送する順方向攪拌搬送手段と、
    前記順方向攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向において前記排出口の近傍手前に設けられた、上端を有する規制部材と、
    前記順方向攪拌搬送空間内の過剰な前記2成分現像剤を前記規制部材の上端を越えて押し出して前記排出口から排出する排出手段と、
    前記順方向攪拌搬送手段により前記規制部材の近傍に搬送されてきた前記2成分現像剤のうち、前記排出口から排出されず、前記順方向攪拌搬送空間に繋がっている空隙を通じて送り込まれた前記2成分現像剤を、略柱状の逆方向攪拌搬送空間内で攪拌しつつ前記順方向攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向と逆の向きで搬送し、前記順方向攪拌搬送空間内に戻す逆方向攪拌搬送手段と、
    前記順方向攪拌搬送手段による前記2成分現像剤の搬送方向において前記規制部材の近傍手前となる範囲内で前記空隙の手前の位置に、前記順方向攪拌搬送空間において該位置に近接する部分に向けて配置され、透磁率を利用して前記部分におけるトナー濃度を検出するトナー濃度センサと
    を有するトナー濃度検出装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のトナー濃度検出装置を備え、前記トナー濃度センサにより検出されたトナー濃度に基づいて、前記攪拌搬送空間内へ送り込むトナーの量を調節する画像形成装置。
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