JP2005091664A - 露光マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】設計パターン自体に補正を施すことなく光近接効果を補正した露光を行うことが可能な露光マスクを提供し、光リソグラフィによって形成される微細パターンの寸法制度の向上を図る。
【解決手段】透明基板3と、開口パターン5aを有して透明基板3の一主面上に形成された遮光膜5とを備えた露光マスク1であって、開口パターン5aの配置密度に応じて、開口パターン5aの周縁となる遮光膜5部分を庇状に張り出させる状態で、開口パターン5aの底部に露出する透明基板3部分に開口パターン5aよりも一回り大きな開口形状の凹部3aを設けた。凹部3a上における遮光膜5の庇部Aの張り出し幅wは、開口パターン5aの周辺配置密度毎に調整されている。
【選択図】図1

Description

本発明は露光マスクに関し、特には微細パターンを形成するための光リソグラフィに好適に用いられる露光マスクに関する。
現在、半導体装置の製造工程においては、半導体基板上に半導体素子用パターンを形成するために、主に光リソグラフィ技術を用いている。光リソグラフィでは、投影露光装置を用いることによって、露光マスクに形成されたマスクパターンを半導体基板上に塗布された感光性樹脂膜に転写し、その後、感光性樹脂膜の現像処理を行うことにより感光性樹脂パターンを得ている。この光リソグラフィで用いる露光マスクは、透明領域と遮光領域からなるパターンが形成された露光用原板であり、露光の際の縮小率が1:1でない場合は特にレチクルとも呼ばれるが、ここではいずれも露光マスクと称する。
近年、半導体装置の高集積化がますます進み、それに伴い半導体素子用パターンも、露光装置の解像限界付近まで微細になってきている。この様な解像限界付近のパターン形成においては、光近接効果(Optical Proximity Effect)の影響が顕著になる。この光近接効果とは、周辺にある他のパターンの影響を受けて、転写パターンの寸法及び形状が変化する現象である。この光近接効果の影響が顕著になると、マスクパターンを所望の寸法及び形状で半導体基板上の感光性樹脂膜に転写できなくなり、これにより半導体装置の歩留まりの低下や再生率の増加が引き起こされる。
そこで、上記光近接効果の影響を低減するために、露光マスクの作製には、光近接効果補正(Optical Proximity Correction:以下OPCと記す)と呼ばれる手法が適用されている。この手法は、あらかじめ光近接効果の影響を想定して露光マスクに形成するマスクパターンを設計パターンに対して変形させておくことにより、設計パターンにより近い所望の寸法及び形状の感光性樹脂パターンを得る方法である。この様なOPC手法には、所望の寸法を得るためにマスクパターンのサイズを変えるマスクバイアス法(下記特許文献1参照)や、ハンマーヘッドやジョグと呼ばれる解像限界以下の微細パターンを配置して所望の形状を得るモデルベースOPC等がある。
特開平9−304913号公報(特に段落0014参照)
図4は、110nm幅のラインを配置したラインアンドスペース(L/S)パターンの形成に対して、マスクバイアス法によるOPCを適用して作製した露光マスクを用いた場合(OPC後)の効果を示すグラフである。このグラフにおいては、横軸にL/Sパターンのピッチ(Pitch)を示し、縦軸に感光性樹脂パターンの仕上がり寸法(Critical Dimension)を示している。比較として、比較としてOPCを施さずに作製した露光マスクを用いた場合の感光性樹脂パターンの仕上がり寸法(OPC前)を示した。このグラフから、マスクバイアス法によるOPCを適用して作製した露光マスクを用いることで、L/Sパターンのピッチに対する仕上がり寸法の変動が小さく抑えられることがわかる。
しかしながら、先に説明したマスクバイアス法においては、設計パターンに対してマスクパターンの寸法(マスク寸法)を変化させる補正を行う際、不連続でしかもある一定の刻みでしかマスク寸法を変化させられないという問題がある。これは、露光マスクを作成するためのマスクデータ作成及び描画装置の露光データが、全てx,y方向とも等間隔のグリッド上に乗っており、このグリッドサイズはマスク描画装置での制限で決定されているためである。
現在、最小グリッドサイズとしてはウェハ(半導体基板)上の寸法で1.0nm程度まで設定可能ではある。ところが、グリッドサイズを小さくするとマスク描画時間が増大すると言った問題が発生する。したがって、生産性を考慮すると、グリッドサイズをある程度の大きさに保つ必要があり、より微細化が進んだパターンの形成において、より精度の高い寸法制御を行うことが困難な状況となっている。
特に、露光装置の解像限界付近にまで微細化されたパターンを形成する場合においては、マスクパターンの寸法変化が感光性樹脂パターンに対して増大して転写される、いわゆるMEF(Mask Error Factor)の影響が大きくなるといった問題も発生する。MEFとは、マスクパターンの寸法変動が感光性樹脂パターンに転写される際の比例定数であり、MEF=1.0の場合、マスクパターンの寸法変動は1:1で感光性樹脂パターンに転写され、MEF=2.0の場合のマスクパターンの寸法変動は1:2で感光性樹脂パターンに転写されることになる。
図5は、ホール径120nmφ、ピッチ200nmのパターンにおける、MEFのシミュレーション結果を示したものである。ただし、製造プロセスにおけるマージン確保を考慮し、マスク寸法(Mask)130nmφのマスクパターンを、感光性樹脂パターンの仕上がり寸法(Critical Dimension:CD)120nmφに転写することを想定して計算されている。尚、図5のグラフには、露光装置のレンズ開口数NAが0.70の場合と0.75の場合を示した。
この図5に基づき、下記表1に示すように、設計パターンに対して±4.0nmのマスクバイアスをかけたマスク寸法(Mask)=130±4nmφの範囲でMEFの値を計算したところ、MEF=6.4〜9.3となり、マスクパターンの寸法変動が約6〜9倍となって感光性樹脂パターンに転写されることがわかる。
Figure 2005091664
通常、マスクバイアスは、マスクパターンの中心に対して、左右あるいは上下に対称にかけられる。したがって、上述したように、マスク描画の最小グリッド1.0nmでマスクバイアス法によるOPCを行うとすると、マスクバイアスは最低でも2.0nm(左右あるいは上下に1.0nmのマスクバイアス)かけられることになる。ここでMEFを先のシミュレーションで求めた6.0と仮定すると、感光性樹脂パターンの寸法変動は12.0nmとなる。したがって、現状においては、マスクバイアス法によるOPCでは、12.0nm以下の精度での感光性樹脂パターンの寸法制御ができないことになる。
また、上述したマスクバイアス法と同様に、設計パターンに対して解像限界以下の微細パターンを配置するモデルベースOPCであっても、微細パターンの配置状態に制約があるため、同様の問題が発生する。
そこで本発明は、設計パターン自体に補正を施すことなく光近接効果を補正した露光を行うことが可能な露光マスクを提供し、光リソグラフィによって形成される微細パターンの寸法制度の向上を図ることを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の露光マスクは、透明基板の一主面上に、開口パターンを有する遮光膜を設けた露光マスクであり、特に、各開口パターンの周辺パターン密度に応じて、当該各開口パターンの底部に露出する透明基板部分に凹部を設けたものである。この凹部は、開口パターンの周縁となる遮光膜部分を庇状に張り出させる状態で、開口パターンよりも一回り大きな開口形状を有していることとする。
このような構成の露光マスクにおいては、開口パターンの底部に露出する透明基板部分に設けられた凹部と、この凹部上に庇状に張り出した遮光膜部分とで囲まれた部分が、透明基板側から照射されて開口パターンを通過する露光光の光導波管となる。このため、この光導波管を介して開口パターンを通過する露光光の光強度が、光導波管効果によって補正される。ここで、光露光においては、各開口パターンの周辺パターン密度に応じた大きさの光近接効果によって、当該各開口パターンの転写面においての露光光の光強度分布に変化が生じるが、上述した凹部は、各開口パターンの周辺パターン密度に応じて設けられている。このため、光近接効果に由来する光強度分布の変化が、上述した導波管効果によって補正されることになる。
以上説明したように、本発明の露光マスクによれば、設計パターン自体に補正を施すことなく光近接効果が補正されたパターン露光を行うことが可能となる。これにより、露光装置の解像限界の近くにまで微細化されたパターンであっても、MEFの影響を小さく抑えた光露光による寸法制度の向上を図ることが可能になる。
以下、本発明の露光マスクを図面に基づいて詳細に説明する。
図1(1)は実施形態の露光マスク1の平面図であり、図1(2)は図1(1)におけるA−A’断面図である。尚、図1(1)は、図1(2)を下方から見た平面図となっている。これらの図に示す露光マスク1は、光リソグラフィにおけるパターン露光の際に用いる露光マスク1であり、例えばLOGIC混載DRAMのような半導体装置の製造工程において、ポジ型の感光性組成物膜にコンタクトホール用のホールパターンを形成するために用いられるものである。
この露光マスク1は、透明基板3と、この透明基板3の一主面上に形成された遮光膜5とを備えている。
遮光膜5には、複数の開口パターン5aが様々な配置状態で設けられている。例えば、露光マスク1においてLOGIC形成部に対応する第1領域1aには、開口パターン5aが孤立パターンとして、すなわち、各開口パターン5aを通過した露光光が互いに影響を及ぼすことのない程度の間隔で配置されている。一方、露光マスク1においてDRAM形成部に対応する第2領域1bには、複数の開口パターン5aが規則正しく密に並列配置されている。
そして特に、各開口パターン5aが密に配置されている第2領域1bにおいては、各開口パターン5aの底部に露出している透明基板3部分に、凹部3aが形成されている。これに対して、孤立パターンとして設けられた第1領域1aの開口パターン5a底部の透明基板3部分には、凹部が設けられていない。
第2領域1bに設けられた各凹部3aは、開口パターン5aよりも一回り大きい開口形状を有している。そして、凹部3aの開口上部には、開口パターン5aの周縁を構成する遮光膜5部分が庇状に張り出している。
これらの各庇状部分(以下、庇部と記す)Aの張り出し幅wは、各開口パターン5aの周辺パターン密度によって適切な値に設定されていることとする。すなわち、この張り出し幅wは、当該露光マスク1を用いた光露光の際に、各開口パターン5aの転写面において生じる光近接効果による露光光の光強度分布の変化を補正できる値に設定されているのである。
つまり、このように開口パターン5a底部の透明基板3部分に凹部3aを設けることで、この凹部3aを透明基板3側から入射して開口パターン5aを通過する露光光の光導波管とし、さらに庇部Aの張り出し幅wにより、この光導波管の光導波管効果による光強度分布の補正量を制御する構成となっている。
ここで、光導波管の光導波管効果は、庇部Aの張り出し幅wが大きいほど高く、庇部Aの張り出し幅wと、凹部3aの深さdと、開口パターン5aの開口面積Sとによって決められる。このため、各開口パターン5aにおける庇部Aの張り出し幅wは、凹部3aの深さdと開口パターン5aの開口面積Sとともに、各開口パターン5aの周辺パターン密度を因子としたシミュレーションによって、ある周辺パターン密度で配置された開口パターン5aの転写においての転写面における光近接効果による光強度分布の変化が補正される値に設定されていることとする。
例えば、開口パターン5aの開口面積Sが0.05μm2、凹部3aの深さdが340nmで有る場合には、庇部Aの張り出し幅wが100nmで、凹部を設けていない分部の光強度と同程度になり、庇部Aの張り出し幅wが100nm以上では、庇部Aの張り出し幅に応じて光強度が強められる。
したがって、この場合、第2領域1bの凹部3a上に、100nmよりも小さい張り出し幅wの庇部Aを設けることで、開口パターン5aの転写面において生じる光近接効果による露光光の光強度の上昇が抑えられるようにする。また、第2領域1bにおける庇部Aの張り出し幅wは、第2領域1bの開口パターン5aの転写面において生じる光近接効果による露光光の強度の変化(上昇)を抑えられる程度に設定されることとする。
尚、第2領域1bに配置される開口パターン5aが同一形状であり、各開口パターン5a下の凹部3aが同一深さdであり、これらの開口パターン5aが同一ピッチで配置されていて、転写面において同様の光近接効果が生じるとすれば、第2領域1bにおける各庇部Aの張り出し幅wは同一に設定されることになる。一方、互いに光近接効果が及ぶ程度に密に開口パターン5aが配置された複数の領域が存在し、各領域に配置される開口パターン5aが同一形状であり、各開口パターン5a下の凹部3aが同一深さdであっても、各領域におけるパターンの配置密度(つまり周辺パターン密度)が異なる場合には、各領域における庇部Aの張り出し幅wは、異なる値に設定されることになる。
また、凹部3aの深さdが同一であれば、第2領域1bに配置された開口パターン5aを通過する露光光は同位相となる。ただし、第2領域1bにおいて、隣接する開口パターン5aを通過する露光光の相差を反転させて露光光の干渉を防止しても良く、この場合には隣接する開口パターン5a下の凹部3aの深さdを露光光の波長に対応させて変化させる。またこの場合、第2領域1bにおける凹部3aの深さdが、隣接する凹部3a間で異なる値となるため、これに応じて、上述した庇状の張り出し幅wも、それぞれの値に設定されることになる。さらに、第1領域1aには、孤立パターンとして開口パターン5aが配置されている。このため、第1領域1aに配置される開口パターン5aを通過する露光光との間干渉を考慮して、第2領域1bに配置される開口パターン5a下の凹部3aの深さdを決める必要はない。
以上の透明基板3と遮光膜5とは、一般的な光露光用の露光マスクに使用されている材料を用いて良い。例えば、透明基板3には、合成石英(光透過率=100%)が用いられる。また、遮光膜5には、光透過率0〜20%の材料として、クロム(Cr)、ハーフトーン位相シフトマスクのハーフトーン膜として一般的に用いられているフッ化クロム(CrF)やモリブデンシリサイド(MoSi)等を用いることも可能である。
次に、以上のような構成の露光マスク1の作製を説明する。先ず、露光マスク1に形成する開口パターン5aの設計データに基づき、各開口パターン5aの転写面における光近接効果による光強度分布のばらつきを求める。この際、例えば、転写面に配置される感光性樹脂膜の解像可能な光強度(Ith)においてのピーク幅のばらつきを求めることとする。そして、この光強度分布(ピーク幅)のばらつきが転写面内の全域において略同一となるように、各開口パターン5aの底部に露出する透明基板3部分に形成する凹部3aの深さdと、この凹部3aの上方における庇部Aの張り出し幅wを、各開口パターン5a毎に設定する。
以上のようにして、各開口パターン5aにおける凹部3aの深さdと庇部Aの張り出し幅wを設定した後、透明基板3の一主面上に形成した遮光膜5に開口パターン5aを形成する。この開口パターン5aは、設計データ通りの形状であって良い。
次いで、底部に凹部を設けない第1領域1aの開口パターン5aをレジストパターン(図示省略)で覆った状態で、このレジストパターンから露出している第2領域1bの各開口パターン5a底部を等方性エッチングする。これにより、第2領域1bの開口パターン5a底部に凹部3aを形成すると共に、各凹部3aの開口上部に遮光膜5の周縁を所定の張り出し幅wで張り出させた庇部Aを形成する。その後、透明基板3のエッチングを異方性エッチングに切り換え、凹部3aに設定された深さdにまで透明基板3を掘り下げ、次いでレジストパターンを除去することで、露光マスク1を完成させる。
尚、凹部3aの形状が各開口パターン5a毎に異なる場合には、上述した等方性エッチングとこれに続く異方性エッチングとは、各形状の凹部3a毎に、それ以外の形状の凹部が形成される開口パターン5部分をレジストパターンで覆った状態で行われることとする。
以上説明した構成の露光マスク1によれば、開口パターン5aが密に設けられている第2領域1bにおいて、開口パターン5aの底部に露出する透明基板3部分に設けられた凹部3aと、この凹部3a上に遮光膜5部分を張り出させた庇部Aとで囲まれた部分が、透明基板3側から照射されて開口パターン5aを通過する露光光の光導波管となる。このため、この光導波管を介して開口パターン5aを通過する露光光の光強度は、光導波管効果によって補正される。
そして、補正される露光光の光強度分布は、この露光マスク1を用いた露光の際に転写面において生じる光近接効果に由来する光強度分布の変化を補正できる程度に設定されている。このため、この露光マスク1を用いた露光においては、開口パターン5aの配置密度がそれぞれ異なる第1領域1aと第2領域1bとに対応する各転写面部分において光強度分布を略同一に保った各開口パターン5aの転写が行われる。したがって、この露光の後に現像処理を行うことによって形成される感光性樹脂パターンは、第1領域1aおよび第2領域1bの各開口パターン5aの周辺パターン密度に依存することなく、寸法精度のばらつきが小さいものとなる。
以上の結果、設計パターンに対して開口パターン5aを補正することなく、光近接効果を補正した露光を行うことが可能となり、解像限界付近に微細化されたパターンであっても、MEFの影響を小さく抑えた光近接効果補正を行うことが可能になり、光リソグラフィによって形成される微細パターンの寸法制度の向上を図ることが可能になる。
図2(1)、図3(1)には、200nm×200nmの開口形状のコンタクトホールの形成を目的とした露光マスク1,10を示し、図2(2)、図3(2)には、各露光マスクを用いた露光における光強度シミュレーションの結果を示す。
図2(1)の露光マスク1は、上述した実施形態の露光マスク1であり、図3(1)の露光マスク10は、透明基板3に凹部を設けていない露光マスク10である。これらの露光マスク1,10は、凹部3aの有無のみが異なるものであり、各第1領域1aには200nm×200nmの開口パターン5aが孤立パターンとして設けられ、各第2領域1bには200nm×200nmの開口パターン5aが400nmのピッチで3列×3行配置されている。また、図2(1)に示す露光マスク1は、各凹部3aの深さdが、露光光(ArF光:波長193nm)で位相差が生じない掘り込み量(d=340nm)に設定されている。
このような各露光マスク1,10を用いた光露光のシミュレーションの条件としては、露光波長=248nm、レンズ開口数(NA)=0.75、コヒーレントファクター(σ)=0.75を用いた。
このシミュレーション結果より、図3(2)に示すように、凹部が設けられていない露光マスク10を用いた光露光においては、光近接効果により、開口パターン5aの配置密度が高い第2領域1bに対応する転写面における露光光の光強度分布は、第1領域1aに対応する転写面における露光光の光強度分布よりもピーク幅が広がることが分かる。そして、孤立パターンとして設けられるコンタクトホール(孤立コンタクトホール)が=199.4nmに形成される光強度(Ith=0.216)をスライスレベルとした場合、第2領域1bに対応する箇所に形成されるコンタクトホール(密集コンタクトホール)=207.0nmと、所望の寸法よりも7nm以上大きい開口形状のコンタクトホールが形成される結果となった。
これに対して、図2(2)に示すように、凹部3aを設けた露光マスク1を用いた場合には、開口パターン5aの配置密度が高い第2領域1bに対応する転写面における露光光の光近接効果が抑えられ、その光強度分布におけるピーク幅が、第1領域1aに対応する転写面における露光光の光強度分布におけるピーク幅と同程度になる。そして、上述したスライスレベル(光強度Ith=0.216)において、孤立コンタクトホール=199.4nm、密集コンタクトホール=199.4nmとなり、両者が所望の寸法差で転写されることが確認された。
以上説明した実施形態においては、開口パターン5aの配置密度が高い領域(第2領域1b)に庇部Aを有する凹部3aを形成する構成とした。しかしながら、開口パターン5aの配置密度が疎な領域(第1領域1a)に庇部Aを有する凹部3aを形成しても良い。この場合、庇部Aの張り出し幅wを適切に調整することにより、パターンの配置密度が疎な領域の開口パターン5aを通過した露光光の転写面における光強度を、配置密度が密な領域の開口パターン5aを通過した露光光の転写面における光強度と同程度にまで上昇させ、スライスレベルにおけるピーク幅が均等になるようにする。
また、以上説明した実施形態においては、ポジ型の感光性樹脂に対して露光を行う場合を説明したが、ネガ形の感光性樹脂であっても、各開口パターンの周辺パターン密度によらず光強度分布が等しくなるように、庇部Aの張り出し幅wを調整した凹部を設けることで同様の効果を得ることが可能になる。尚、この場合、感光性樹脂膜には、開口パターンの反転パターンが形成されることになる。
また、本発明の露光マスクは、従来のマスクバイアスやハンマーヘッド等の光近接効果補正の手法と組み合わせて使用することも可能であり、これらの手法による効果と組み合わせた効果を得ることができる。
さらに、実施形態においては、透明基板(光透過率=100%)3上に遮光膜(光透過率0〜20%)5を設けた通常マスク(以下バイナリーマスク)に本発明を適用した場合を説明した。しかしながら、本発明はハーフトーン位相シフトマスクやレベンソン位相シフトマスクにも適用化可能であり、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。また、遮光膜5も、1層構造に限定されることなく、2層構造であっても良い。
実施形態の露光マスクの構成を示す図である。 本発明を適用した露光マスクと光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。 比較となる露光マスクと光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。 マスクバイアスOPC法を適用した場合のL/Sパターンのピッチと感光性樹脂パターンの仕上がり寸法との関係を示すグラフである。 マスクバイアスOPC法を適用した場合の解像限界付近のマスク寸法と感光性樹脂パターンの仕上がり寸法との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…露光マスク、3…透明基板、3a…凹部、5…遮光膜、5a…開口パターン、A…庇部(庇状部分)、w…張り出し幅

Claims (2)

  1. 透明基板と、開口パターンを有して前記透明基板の一主面上に形成された遮光膜とを備えた露光マスクであって、
    前記各開口パターンの周辺パターン密度に応じて、当該各開口パターンの周縁となる前記遮光膜部分を庇状に張り出させる状態で、当該開口パターンの底部に露出する前記透明基板部分に当該開口パターンよりも一回り大きな開口形状の凹部が設けられている
    ことを特徴とする露光マスク。
  2. 請求項1記載の露光マスクにおいて、
    前記凹部上における前記遮光膜の庇状部分の張り出し幅が、前記各開口パターンの周辺パターン密度毎に調整されている
    ことを特徴とする露光マスク。

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