JP2005091072A - 電界測定装置 - Google Patents

電界測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005091072A
JP2005091072A JP2003322853A JP2003322853A JP2005091072A JP 2005091072 A JP2005091072 A JP 2005091072A JP 2003322853 A JP2003322853 A JP 2003322853A JP 2003322853 A JP2003322853 A JP 2003322853A JP 2005091072 A JP2005091072 A JP 2005091072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric field
light
optical
light source
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003322853A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Takahashi
昌幸 高橋
Kiyokazu Fuchimoto
清和 淵本
Fumihiko Sugiyama
文彦 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUREWAY Inc
Inter Energy Co Ltd
Original Assignee
SUREWAY Inc
Inter Energy Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUREWAY Inc, Inter Energy Co Ltd filed Critical SUREWAY Inc
Priority to JP2003322853A priority Critical patent/JP2005091072A/ja
Publication of JP2005091072A publication Critical patent/JP2005091072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Abstract

【課題】 広範囲のエリアの電界変化を測定するとき、光ファイバの本数・長さを可能な限り減らし、光スイッチを不要とし、1つの光源と光検出部を利用して安価な測定システムを構成でき、電界変化の測定感度を高めることができる電界測定装置を提供する。
【解決手段】 光ファイバ11,15,18,21,24を用いて1経路を成す光伝送路を形成し、光伝送路の一端にレーザ光源12、他端に光検出部25を設けると共に、光伝送路の途中の箇所に2以上の光通過型電界センサ14,17,20,23を設けて成り、2以上の光通過型電界センサ14,17,20,23のいずれかでレーザ光源12からのレーザ光が光強度変化を受けるとき、これを光検出部25により検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電界測定装置に関し、特に、ニオブ酸リチウム光変調器等を用いた電界センサで電気または電界の信号による光信号強度変化を測定することにより電界センサ設置エリアでの電気・電界レベルの測定を行う電界測定装置に関する。
従来のニオブ酸リチウム(LiNbO)光変調器を利用した電界測定装置は特許文献1や特許文献2に開示されている。図6に、ニオブ酸リチウム光変調器を利用した電界センサ(以後「LNセンサ」と呼ぶ)を用いた従来の電界測定装置の第1の構成例を示す。電界測定装置100は、光ファイバ101の一端に光源102が接続され、光ファイバ101の他端にアンテナ103を備えたLNセンサ104の光入射側端子104aが接続され、そのLNセンサ104の光出射側端子104bには光ファイバ105の一端が接続され、光ファイバ105の他端には光検出部106が接続された構成になっている。
光源102は、光ファイバ101を通して、LNセンサ104の入射側端子104aに照射する装置であり、レーザダイオード等を用いる。光ファイバ101は、光源102からのレーザ光をLNセンサ104に導入する。LNセンサ104は、アンテナ103によって受信された電界信号によって光源102から入射されたレーザ光の強度を変調し、出射側からその強度変調されたレーザ光を出力する。光ファイバ105は、LNセンサ104からの強度変調されたレーザ光を光検出部106に導入する。光検出部106は、LNセンサ104で強度変調されて光ファイバ105を通ってきたレーザ光の強度を検出する装置であり、フォトダイオード107、トランスインピーダンスアンプ108、高周波アンプ109、スペクトラムアナライザ110から成っている。
上記の構成では、LNセンサ104に接続されたアンテナ103で受信する電界の変化を以下の手順で測定する。
レーザダイオード等の光源102から出力されたレーザ光(光信号)はLNセンサ104を通過する際に、アンテナ103から供給される電気信号で強度変調を受ける。強度変調されたレーザ光は光検出部106のフォトダイオード107により電気信号(電流)に変換され、さらに後段のトランスインピーダンスアンプ(TIA)108により電流から電圧に変換される。トランスインピーダンスアンプ108から出力された電気信号は後段の高周波アンプ(RFAMP)109で適切なレベルに変更された後、後段のスペクトラムアナライザ(SA)110等により電気信号のレベルを検出する。つまり、電気信号から光信号への変換、光信号から電気信号への変換を行うことにより電界測定を行っている。
上記の従来の測定は、ループアンテナ等を用いた測定器に比べて小型にでき、屋内などの狭い場所での電界の変化の測定を容易にし、また、金属の信号ケーブルを用いた測定器でのセンサの自由な据付けが困難であったり、被測定電界まで乱してしまうというような問題がなくなるという利点がある。
図7に、LNセンサを用いた従来の電界測定装置の第2の構成例を示す。この電界測定装置によれば広範囲の測定が可能である。電界測定装置200では、光ファイバ201の一端に光源202が接続される。光ファイバ201の他端には光サーキュレータ203の端子203aを接続し、光サーキュレータ203の端子203bに光ファイバ204の一端を接続する。また光サーキュレータ203の端子203cに光ファイバ205を介して光検出部206を接続している。さらに光ファイバ204の他端には光スイッチ207を接続し、光スイッチ207の端子207a,207b,207c,207dにはそれぞれ光ファイバ208,209,210,211を接続する。光ファイバ208,209,210,211の他端には、各々、アンテナ212,213,214,215を備えた反射型LNセンサ216,217,218,219が接続されている。
光源202は、光ファイバ201および光サーキュレータ203を経由して光ファイバ204にレーザ光が入射され、光スイッチ207を介して光ファイバ208〜211のうちの任意の光ファイバを通してLNセンサ216〜219のいずれかに照射する。光ファイバ201は、光源202からのレーザ光を光サーキュレータ203に通すためのものである。光サーキュレータ203は、端子203aから入射されたレーザ光を端子203bに通過させ、端子203bから入射されたレーザ光を端子203cに通すためのものである。光ファイバ204は光サーキュレータ203の端子203bからの光を光スイッチ207に通す。光スイッチ207は、端子207eから入射された光を光ファイバ208〜211のうちのいずれかを選択する。光ファイバ208〜211は、それぞれ、LNセンサ216〜219にレーザ光を導入する。LNセンサ216〜219は、それぞれ、アンテナ212〜215によって受信された電界信号によって入射レーザ光の強度を変調し、端面で反射し、入射側端子216a〜219aから強度変調光を出力する。光ファイバ208〜211は、それぞれ、LNセンサ216〜219からの強度変調光を光スイッチ207に戻す。強度変調光は、光ファイバ204、光サーキュレータ203、その端子203cに接続された光ファイバ205を通して光検出部206に導入される。光検出部206は、LNセンサ216〜219のいずれかで強度変調されて光ファイバ208〜211のいずれかを通ってきたレーザ光の強度を検出する。光検出部206は、フォトダイオード220、トランスインピーダンスアンプ221、高周波アンプ222、スペクトラムアナライザ223から成っている。
上記の構成では、光源202からのレーザ光を光スイッチ207で4本の光ファイバ208〜211のうちのいずれか1つに接続し、 接続された先のLNセンサ216〜219がカバーする電界測定エリアの電界の変化を測定する。図7の4つのエリア224,225,226,227を測定するためには、光スイッチ207を順次切り替え、切替先のLNセンサに対応するエリアの電界を測定することで、図中4つのエリア224〜227の電界を測定することが可能になる。
しかしながら、従来技術では1つのLNセンサが測定できるエリアはLNセンサおよび測定系の感度で決まっているため、広範囲なエリアを監視・測定しようとすると、LNセンサを図7のように複数の光ファイバに接続し、光スイッチで切り替える必要があるが、光ファイバの本数および長さが増え設置上の問題もあり、また高価な光スイッチを使用しなくてはいけないという問題もある。
また、光源であるレーザダイオードや、光検出部であるフォトダイオードなどを複数用意することも考えられるが、測定システム自体が高価になってしまう問題がある。さらに、通常、LNセンサはその動作点を半波長電圧の中点に設定する構成を採用するため、LNセンサ自体での光レベルの損失が50%程度存在する。この動作点は、LNセンサの光導波路の構造に対応した長さに基づいて決定される。
また、LNセンサが設置されている場所が弱電界(携帯電話の感度付近の電界程度)の場合、電界変化が原因で生じる測定すべき電気信号のレベルが低くなるため、測定系の雑音レベルに埋もれてしまい、測定できないという問題が生じる。
特開平8−122376号公報 特開2003−66080号公報
本発明の課題は、広範囲なエリアの電界監視において複数の局所エリアのそれぞれで電界変化を測定しようとするとき、配線構造を簡素にし、光を伝送する光ファイバの本数や長さを可能な限り減らし、かつ光スイッチを不要とすることで、コストの上昇や光ファイバ配線上の問題を解消し、光源や受光器を数を低減して測定システムを安価にし、さらにLNセンサが設置されている場所が弱電界の場合にも有効に電界変化を測定することを可能にしようとするものである。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、広範囲のエリアの電界変化を測定するとき、光ファイバの本数・長さを可能な限り減らし、光スイッチを不要とし、1つの光源と光検出部を利用して安価な測定システムを構成でき、さらに電界変化の測定感度を高めることができる電界測定装置を提供することにある。
本発明に係る電界測定装置は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
第1の電界測定装置(請求項1に対応)は、光ファイバを用いて1経路を成す光伝送路を形成し、光伝送路の一端にレーザ光源、他端に光検出部を設けると共に、光伝送路の途中の箇所に2以上の光通過型電界センサを設けて成り、2以上の光通過型電界センサのいずれかでレーザ光源からのレーザ光が光強度変化を受けるとき、これを光検出部により検出することで特徴づけられる。
第2の電界測定装置(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、2以上の光通過型電界センサは、それぞれ、監視対象物の個々の監視対象エリアに配置されることで特徴づけられる。
第3の電界測定装置(請求項3に対応)は、光ファイバを用いて1経路を成す光伝送路を形成し、光伝送路の一端側にレーザ光源および光分岐部を介した光検出部を設けると共に、光伝送路の途中の箇所に2以上の光通過型電界センサを設けかつ光伝送路の他端に光反射型電界センサを設けて成り、2以上の光通過型電界センサおよび光反射型電界センサのいずれかでレーザ光源からのレーザ光が光強度変化を受けるとき、これを光検出部により検出することで特徴づけられる。
第4の電界測定装置(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、光反射型電界センサと2以上の光通過型電界センサは、それぞれ、監視対象物の個々の監視対象エリアに配置されることで特徴づけられる。
第5の電界測定装置(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、レーザ光源はパルスレーザ光源であり、このパルスレーザ光源のパルスレーザ発振と光検出器の光検出とは同期をとって行われることで特徴づけられる。
第6の電界測定装置(請求項6に対応)は、上記の構成において、好ましくは、光通過型電界センサは、ニオブ酸リチウム基板上に形成された入力用の1つの光導波路とその1つの光導波路から分岐して2つの光導波路が形成され、出力側では再び2つの光導波路が合流して1つの光導波路が形成され、2つの光導波路の一方の光導波路の両端に電極が設けられ、その電極にアンテナ端子が接続された構造を有し、
一方の光導波路に入射されたレーザ光がもう一方の出力側から出力するときに2つの光導波路を通過するレーザ光に位相差が生じ、合流したときにレーザ光の光強度変化を受けて出力されることで特徴づけられる。
第7の電界測定装置(請求項7に対応)は、上記の構成において、好ましくは、光通過型電界センサの2つの光導波路を通過した後のレーザ光の位相差がゼロのときの電圧と、レーザ光の位相差が180°のときの電圧の電圧差である半波長電圧の中点より光出力が大きくなる方向に動作点をずらしたことで特徴づけられる。
第8の電界測定装置(請求項8に対応)は、上記の構成において、好ましくは、光通過型電界センサは、2つの光導波路の長さを異ならせることにより動作点をずらしたことで特徴づけられる。
第9の電界測定装置(請求項9に対応)は、光ファイバを用いて光伝送路を形成し、光伝送路の一端にレーザ光源を設け、光伝送路の任意の箇所に光検出器および少なくとも1つの電界センサを設ける電界測定装置において、レーザ光源はパルスレーザ光源であり、前記2以上の電界センサでの前記パルスレーザ光源からのパルスレーザ光の光強度変化を前記光検出部により検出することで特徴づけられる。
本発明によれば、光ファイバを用いたループ状の1経路を成す光伝送路上で通過型のLNセンサを直列に接続することで、多数の光ファイバと光スイッチを使うことなく電界測定のエリアをカバーすることができる。また、LNセンサの動作点を半波長電圧の中点より光出力が大きくなる方向にずらしたものを使用することで直列接続された各センサを光信号が通過する際の光損失を小さくし、各センサ毎での電界測定エリアが小さくなることを抑えることができる。さらに本発明によれば、同一数のセンサでの電界測定可能なエリアの減少を抑えながら、光ファイバの設置本数を削減し、かつ光スイッチを使用しないで電界測定を行うことができる。また直列接続を行うため、センサの追加を行う場合は非常に簡易に行うことが可能となる。さらに本発明によれば、従来の光源をパルス光源に置き換え、パルス出力に同期して測定を行うだけで、電界測定の感度を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1を参照して本発明の第1の実施形態に係る電界測定装置を説明する。この電界測定装置10では、例えば5本の光ファイバ11,15,18,21,24が直列接続の関係で接続し、1つのループ状経路の光伝送路を形成している。光伝送路における適宜な例えば4箇所の途中個所に電界センサであるLNセンサ14,17,20,23が接続されている。これらのLNセンサ14,17,20,23は、光ファイバ11,15,18,21,24のそれぞれの境界部に位置する。すなわち、光ファイバ11の一端には光源12が接続され、光ファイバ11の他端には、アンテナ13を備えたLNセンサ14の光入射側端子14aに接続され、さらにLNセンサ14の光出射側端子14bには光ファイバ15の一端が接続される。光ファイバ15の他端には、アンテナ16を備えたLNセンサ17の光入射側端子17aに接続され、そのLNセンサ17の光出射側端子17bには光ファイバ18の一端が接続される。光ファイバ18の他端には、アンテナ19を備えたLNセンサ20の光入射側端子20aに接続され、そのLNセンサ20の光出射側端子20bには光ファイバ21の一端が接続される。光ファイバ21の他端には、アンテナ22を備えたLNセンサ23の光入射側端子23aに接続され、そのLNセンサ23の光出射側端子23bには光ファイバ24の一端が接続される。さらに光ファイバ24の他端には光検出部25が接続されている。
光源12は、光ファイバ11,15,18,21を通して、LNセンサ14,17,20,23の入射側端子からレーザ光を照射するレーザ光源であり、レーザダイオード等を用いる。光ファイバ11は、光源12からの光をLNセンサ14に導入する。LNセンサ14は、アンテナ13で電界信号(E1)を受信するとき、導入されたレーザ光の強度を変調して出射側から強度変調されたレーザ光を出力する。光ファイバ15は、LNセンサ14からのレーザ光をLNセンサ17に導入する。LNセンサ17は、アンテナ16で電界信号を受信するとき、入射されたレーザ光の強度を変調して出射側から出力する。光ファイバ18は、LNセンサ17から出力されたレーザ光をLNセンサ20に導入する。LNセンサ20は、アンテナ19で電界信号を受信するとき、入射されたレーザ光の強度を変調して出射側から出力する。光ファイバ21は、LNセンサ20から出力されたレーザ光をLNセンサ23に導入する。LNセンサ23は、アンテナ22で電界信号を受信するとき、光ファイバ21から入射されたレーザ光の強度を変調して出射側から出力する。光ファイバ24は、光ファイバ11,15,18,21,24およびLNセンサ14,17,20,23を通過してきたレーザ光を光検出部25に導入する。光検出部25は、LNセンサ14,17,20,23のいずれかで強度変調されたレーザ光を検出する装置である。光検出部25は、フォトダイオード(PD)26、トランスインピーダンスアンプ(TIA)27、高周波アンプ28、スペクトラムアナライザ(SA)29から成っている。なお上記構成では、4つのLNセンサ14,17,20,23を接続した例を示したが、2以上であれば何個でも良い。
この電界測定装置10で用いるLNセンサ14,17,20,23は光通過型電界センサである。光通過型電界センサは、ニオブ酸リチウム(LiNbO)基板上に形成された入力用の1つの光導波路とその1つの光導波路から分岐する2つの光導波路が形成される。出力側では再び2つの光導波路が合流して1つの光導波路が形成される。2つの光導波路の一方の光導波路の両端には電極が設けられ、その電極に、前述したアンテナ13,16,19,22の端子が接続される。光入射側端子から一方の光導波路に入射されたレーザ光がもう一方の出力側の光出射側端子から出力する場合において、上記の2つの光導波路を通過するレーザ光に位相差が生じるときには、合流時にレーザ光の光強度変化を受けて出力される。
さらにLNセンサ14,17,20,23では、その動作点の設定として、上記の2つの光導波路を通過した後のレーザ光の位相差がゼロのときの電圧と、レーザ光の位相差が180°のときの電圧との電圧差である半波長電圧の中点より、光出力が大きくなる方向に動作点をずらしている。例えば、2つの光導波路の長さを異ならせることによって、光出力が大きくなる方向に動作点はずらされる。これにより、1つのLNセンサを通過したレーザ光の強度が入射光の強度の50%も減衰しないようにすることができ、2個以上のLNセンサを通過したレーザ光の強度がそれほど大きく減衰せずに通過させることができる。これにより感度良く電界測定を行うことができる。
電界測定装置10は、上記のごとく、光ファイバ11,15,18,21,24を用いて1経路を成す光伝送路を形成し、光伝送路の一端にレーザ光源12、他端に光検出部25を設けると共に、光伝送路の途中の箇所に2以上のLNセンサ14,17,20,23を設けて成り、2以上のLNセンサ14,17,20,23のいずれかでレーザ光源12からのレーザ光が光強度変化を受けるとき、これを光検出部25により検出する。
次に、第1実施形態に係る電界測定装置10による測定を説明する。
まず電界測定装置10では、2以上のLNセンサ14,17,20,23のそれぞれは、例えば会社ビルやマンション等の監視対象物における個々の局所的な監視対象エリア30,31,32,33に配置される。
光源12から出力されたレーザ光(光信号)は、電界測定装置10のLNセンサ14,17,20,23を通過する際、各エリア30〜33での電界状態(E1)で変化が生じているとき、アンテナ13,16,19,22を介して与えられる電気信号で強度変調を受ける。強度変調された光信号は光検出部25のフォトダイオード26によって電気信号(電流)に変換され、さらに後段のトランスインピーダンスアンプ27により電流から電圧に変換される。トランスインピーダンスアンプ27からの出力の電気信号は後段の高周波アンプ28で適切なレベルに変更された後、後段のスペクトラムアナライザ29により電気信号のレベルを検出する。
このとき、光源12の光出力レベルをP、測定する電界(E1)のレベルをE、測定される電気信号のレベルをVとすると、次の(1)式で表すことができる。
(数1)
V=k・P・E (1)
ここで、kはLNセンサの感度であり、光源12およびトランスインピーダンスアンプ27等の測定系が持つゲインであり、測定系に固有のものである。
またLNセンサと光源(PD)とトランスインピーダンスアンプから成る構成では、LNセンサに加えられた電界(レベルE)に比例した光パワー(レベルP)の変調が得られる。測定出力として取り出す電気信号Vは、光源出力でのPに比例した電流Iに変換される。トランスインピーダンスアンプ(TIA)では、当該電流Iに比例した電圧V0が取り出されるが、TIA出力を電気信号として取り出す場合は、通常電力(高周波信号では特に)での取出しになる。電圧V0から取り出される電力は、その電圧の2乗に比例するから、結局Pの2乗に比例した電気信号が得られる。上記の感度係数kは、この間の変換ゲイン(またはロス)をまとめたものである。
LNセンサで測定可能な電界のレベル範囲は、雑音レベルを固定的なものと考えれば、測定される電気信号のレベルVによって決まる。Vが大きければ、より大きなレベル範囲を測定することができる。
ここで、LNセンサを含めた電界測定装置10の測定系が検出できる範囲は有限である。例えば、1V/mの電界まで検出できる測定系で、電波を発信する発信源が10m離れた点の電界で1V/mを発生させるとすれば、この測定系は発信源から10mまでのエリアでしか有効ではない。電界は測定系ではVとして検出するから、同じ電界で2倍のVを大きく(S/Nが大きいという意味)検出できれば発信源から遠くなった半分の電界でも検出が可能なため、検出可能な監視エリアを広げることができる。
従来では、LNセンサの動作点は、通常半波長電圧の中点程度となるよう設定されており、これにより通過するレーザ光の出力(強度)は50%程度減衰する。これは、動作点が中点にあることが、光信号の歪み特性の最良点となるためである。しかしながら、本発明の場合には、測定したい電界に基づくLNセンサで発生するアンテナからの受信による変調電圧は、半波長電圧が通常数ボルト以上あるのに対し、数マイクロボルトから数10mVと極端に小さな電圧である。このため、動作点が中点からずれることに起因する光信号の歪み特性劣化から結果的に発生する、電気信号の歪み特性の劣化はほとんどない、と考えて差し支えない。
つまり、上記の(1)式に基づきVを大きくするため、LNセンサに入力される光信号の強度Pを大きくすることを考え、LNセンサの動作点を光信号の出力が大きくなる方向にずらしたものを使用する。これにより、LNセンサを通過するレーザ光の強度が極力減衰しないようにし、直列接続した場合の後段のセンサの感度の劣化を抑える。
例えば、LNセンサの1つが測定できるエリアが測定可能な最低レベルの電気信号Vで決まり、この電気信号の強度の2乗に比例して測定エリアの半径が決まると仮定すれば、動作点が中点のLNセンサが入力の光信号の強度Pで測定可能な電気信号Vを検出したとき半径Rのエリアをカバーしたとすると、この場合の測定エリアの面積はπR×Rで与えられる。
ここで、上記仮定の理由を述べる。電波の伝播は、反射などが存在する実運用的な空間では計算できるような伝播ロスはない。伝播が理想的な自由空間であれば、発信源からの距離に反比例して電界は小さくなるが、これでは、実運用の想定にならない。一般的な距離と電界の関係は特定できず、ここでは電界ロスが距離の2乗で減衰すると考えてVの2乗でエリアが決まるとした。Vが大きくなればエリアが大きくなるのは確実であるし、べき数が大きくなれば動作点の変化によるエリアの影響も顕著だと思われ、2乗と仮定することができる。
従来の測定方法で、LNセンサ2個を光ファイバ2本で接続した場合のカバーするエリア面積は、πR×R×2となる。
次に動作点が中点のLNセンサ2個を直列に接続した場合の同様なエリア面積を求める。1つ目のLNセンサでは、πR×Rとなる。2つ目のLNセンサでは、入力強度が1/2倍になり、測定される電気信号Vは入力光強度の2乗に比例するため、全体で1/4倍となる。この1/4倍のVによりカバーするエリア面積はさらに2乗で小さくなる。結果的に、2つ目のセンサがカバーするエリア面積は、πR×R×1/16となる。結局2つのセンサ合計のエリアは、πR×R×17/16≒1.06×πR×Rとなる。測定可能なエリアの広さは、従来方法の半分程度になってしまう。しかし、光ファイバの本数や長さ、光スイッチ等のシステムに係わる費用を削減することができる。
次に、LNセンサの動作点が、電界測定に影響しない歪み特性として、通過損失が5%の点であるLNセンサを直列接続した場合のエリア面積を同様に求める。1つ目のセンサではπR×Rとなり、2つ目のセンサでは(πR×R×0.95×0.95)×0.95×0.95≒0.81×πR×Rとなる。結局、2つのセンサ合計のエリア面積はπR×R×(1+0.81)=1.81×πR×Rであり、測定エリアの面積の減少は20%程度で済む。
第1実施形態の構成によれば、 接続された4つのLNセンサ14,17,20,23がカバーする電界測定エリア30〜33の電界を測定することができる。図1の4つのエリア30〜33を測定するために、光スイッチを用いることなく図1中4つのエリアの電界を測定することができる。
上記のように、広範囲のエリアの電界を測定するときに、多数本または全体量として長い光ファイバを用いることなくかつ光スイッチが必要なく、1つの光源と1つの光検出器を用いた電界測定装置を実現することができる。
図2を参照して本発明の第2の実施形態に係る電界測定装置を説明する。この電界測定装置40では、例えば5本の光ファイバ41,46,49,52,55が直列接続の関係で接続し、1つの経路を成す光伝送路を形成している。光伝送路における適宜な例えば3箇所の途中個所にLNセンサ48,51,54が接続されている。これらのLNセンサ48,51,54は、光ファイバ46,49,52,55のそれぞれの境界部に位置する。また光伝送路の末端、すなわち光ファイバ55の端部には反射型のLNセンサ57が接続されている。さらに、光ファイバ41,46の間には光サーキュレータ43が接続され、光ファイバ44を介して光検出部45が接続されている。さらに接続関係を詳細に説明する。光ファイバ41の一端に光源42が接続され、他端に光サーキュレータ43の端子43aが接続される。光サーキュレータ43の端子43bには光ファイバ46の一端を接続し、また光サーキュレータ43の端子43cに光ファイバ44を介して光検出部45が接続される。光ファイバ46の他端には、アンテナ47を備えたLNセンサ48の光入射側端子が接続され、そのLNセンサ48の光出射側端子には光ファイバ49の一端が接続される。光ファイバ49の他端には、アンテナ50を備えたLNセンサ51の光入射側端子が接続され、そのLNセンサ51の光出射側端子には光ファイバ52の一端が接続される。光ファイバ52の他端には、アンテナ53を備えたLNセンサ54の光入射側端子が接続され、そのLNセンサ54の光出射側端子には光ファイバ55の一端が接続される。ファイバ55の他端には、アンテナ56を備えた反射型LNセンサ57に接続される。
光源42は、光ファイバ41と光サーキュレータ43と光ファイバ46,49,52,55を通して、LNセンサ48,51,54,57に光を導入する。光ファイバ41は、光源42からの光を光サーキュレータ43に導入する。光サーキュレータ43は、端子43aから入射された光を端子43bに通過させ、端子43bから入射された光を端子43cに通す。また端子43cから出射される光は光ファイバ44によって光検出部45に導入される。光ファイバ46,49,52,55およびLNセンサ48,51,54の基本的な作用・機能については、第1実施形態で説明した対応する光ファイバおよびLNセンサと同じである。光ファイバ55の端部に接続された反射型LNセンサ57は、アンテナ56で電界信号を受信するとき入射されたレーザ光の強度を変調し、その終端面で反射し、再び強度変調光を光ファイバ55に出力する。LNセンサ57から出力された光は、LNセンサ54、LNセンサ51、LNセンサ48を再び通過して、光サーキュレータ43で光ファイバ44に導入され、光検出部45で検出される。光検出部45は、第1実施形態の光検出部25と同じ構成・作用を有し、フォトダイオード58、トランスインピーダンスアンプ59、高周波アンプ60、スペクトラムアナライザ61を備える。なお上記構成では、4つのLNセンサを接続した例を示したが、2以上であれば何個でも良い。
この電界測定装置40で用いるLNセンサ48,51,54は、第1の実施形態で用いたLNセンサと同様の構造であり、また反射型LNセンサ57は終端面にミラーを取り付けた以外は、光通過型電界センサと同様の構造である。
上記の構成により、電界測定装置40は、光ファイバ46,49,52,55を用いて1経路を成す光伝送路を形成し、光伝送路の一端側に光源42、および光分岐部である光サーキュレータ43を介した光検出部45を設けると共に、光伝送路の途中の箇所に2以上の通過型LNセンサ48,51,54を設けかつ光伝送路の他端に反射型LNセンサ57を設けて成る。2以上の通過型LNセンサ48,51,54および反射型LNセンサ57のいずれかで光源42からのレーザ光が光強度変化を受けるとき、これを光検出部45により検出する。
次に、第2実施形態に係る電界測定装置40による測定を説明する。
電界測定装置40は、2以上の光通過型LNセンサ48,51,54と反射型LNセンサ57とは、それぞれ、監視対象物の個々の監視対象エリアに配置される。
光源42から出力されたレーザ光(光信号)はLNセンサ48,51,54,57を通過する際に接続されているアンテナ47,50,53,56によってエリア62,63,64,65で生じる電界(E1)で強度変調を受ける。強度変調された光信号は光検出部45のフォトダイオード58により電気信号に変換され、さらに後段のトランスインピーダンスアンプ59により電流から電圧に変換される。トランスインピーダンスアンプ59からの出力の電気信号は後段の高周波アンプ60で適切なレベルに変更された後、後段のスペクトラムアナライザ61等により電気信号のレベルを検出する。
この構成では、光源42の光を光ファイバで1つの伝送路上に直列的に接続されたLNセンサによってそれぞれの測定エリアの電界を測定する。図2の4つのエリア62,63,64,65を測定するために光スイッチを必要とせず、LNセンサに対応するエリアの電界を測定することで、図2中4つのエリアの電界を測定することできる。
上記のように、第2実施形態によっても、広範囲のエリアの電界を測定するときに、多数本または全体量として長い光ファイバを用いることなくかつ光スイッチが必要なく、1つの光源と1つの光検出器を用いた電界測定装置を実現することができる。
次に、図3を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。
図3は本発明の第3実施形態に係る電界測定装置の構成図を示す。電界測定装置70は、光ファイバ71の一端にパルス光源72が接続され、他端に光サーキュレータ73の端子73aが接続され、光サーキュレータ73の端子73bに光ファイバ76の一端を接続しかつ端子73cに光ファイバ74を介して光検出部75を接続し、さらに光ファイバ76の他端にアンテナ77を備えた反射型LNセンサ78が接続された構成になっている。
パルス光源72は、パルスレーザ光を出力し、光ファイバ71等を通してLNセンサ71の入射側の端面に当該パルスレーザ光を照射する。光ファイバ71は、パルス光源72からのパルスレーザ光を光サーキュレータ73に導入する。光サーキュレータ73は、端子73aから入射された光を端子73bに通過させ、端子73bから入射された光を端子73cに通す作用を有する。端子73cから出射される光は光ファイバ74によって光検出部75に導入される。光ファイバ76は、光サーキュレータ73からの光をLNセンサ78に導入する。LNセンサ78は、アンテナ77で電界(E1)を受信するとき、入射したレーザ光の強度を変調し、出射側終端面に取り付けられたミラーにより反射し、再び強度変調され、その強度変調光を入射側の光ファイバ76に出力する。光ファイバ76を通過する反射光は光サーキュレータ73で光ファイバ74に導入され、光検出部75で検出される。光検出部75は、反射型LNセンサ78で強度変調され、光ファイバ76,74を通ってきた光の強度を検出する装置である。光検出部75は、フォトダイオード79、トランスインピーダンスアンプ80、高周波アンプ81、スペクトラムアナライザ82から成っている。また、パルス光源72と光検出部75のスペクトラムアナライザ82は、同期回路(SYNC)83に接続されている。
この電界測定装置70で用いる反射型LNセンサ78は、第1の実施形態で用いたLNセンサの終端面にミラーを取り付けた以外は同様の構造をしている。
次に、第3実施形態に係る電界測定装置70による測定を説明する。
同期回路83からパルス信号をパルス光源72とスペクトラムアナライザ82に供給する。パルス信号がオンの時、パルス光源72はパルスレーザ光を出力する。この光は、光サーキュレータ73等を通ってLNセンサ78に入り、アンテナ77で受けた電界(E1)によりレーザ光(光信号)が変調を受ける。変調された光信号は反射型LNセンサ78により光サーキュレータ73に戻ってくる。光サーキュレータ73の分岐機能により反射光は光検出部75のフォトダイオード79側にのみ伝送される。これにより、電界(E1)で変調された光信号はフォトダイオード79、トランスインピーダンスアンプ80で光から電気信号に変換され、スペクトラムアナライザ82で電界強度に応じた電気信号を測定することになる。スペクトラムアナライザ82は、同期回路83からパルス信号を供給されているので、パルス光源72が光出力をしているときのタイミングで測定結果を読み取り、電界(E1)の強度を測定する。
電界測定装置70において、パルス光源72の光出力レベルをP、測定する電界(E1)のレベルをE、測定される電気信号のレベルをVとすると、第1実施形態で説明したものと同様に、(1)式のように表すことができる。
上記の(1)式に基づき、電界レベルEはパルス光源の出力Pの2乗に比例する。電気信号Vの検出感度をあげるためには測定系のゲインkを大きくするか、パルス光源の出力Pを大きくする必要がある。特に、Pを大きくすることは2乗オーダで検出感度を上げることが可能である。しかしながら、k、Pを大きくするにも限界があり、また測定系の持つ雑音レベルを低く維持してS/Nを確保しておかなくてはk、Pをむやみに大きくしても弱電界の信号を測定することはできない。
Pを連続光として用いた場合、Pを大きくすることは非常に困難であった。本実施形態では、光源としてパルス光源を用いることにより容易にPを大きくすることができ、このため、弱電界の検出感度を飛躍的に向上することができる。パルス光源を用いることにより、例えば10mWの連続光の光源と同等な出力を得る、パルスレーザ光におけるオン・オフ間隔が1:10のパルス光源を用いれば、オン区間での出力パワーは約100mWであり、測定したい電界レベルの感度をdB換算で約20dB向上することできる。
第3実施形態のようにパルス光源を用いた場合、電界測定感度を向上することができる。他方、測定可能な電界はパルスがオンの時であり、時分割での測定となってしまうが、定常的な電界を測定する場合が多いので、問題は生じない。上記のように、第3実施形態ではパルス光源を用いたので、パルス出力に同期して測定を行って電界測定の感度を向上させることができる。
次に、図4を参照して本発明の第4の実施形態に係る電界測定装置を説明する。本実施形態は第1実施形態の変形例であり、レーザ光源がパルス光源90であり、パルス光源90と光検出部25のスペクトラムアナライザ29に同期回路91が接続されている以外は、第1実施形態と同様である。図4において、図1で説明した要素と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第4実施形態に係る電界測定装置による測定を説明する。
同期回路91からパルス信号をパルス光源90とスペクトラムアナライザ29に供給する。パルス信号がオンの時、パルス光源90はパルスレーザ光を出力する。この出力光は、光ファイバ11,15,18,21を通ってLNセンサ14,17,20,23に入り、アンテナ13,16,19,22で受けた電界(E1)により変調される。変調された光信号は光検出部25のフォトダイオード26に伝送される。これにより、電界で変調された光信号は、フォトダイオード26、トランスインピーダンスアンプ27で電気信号に変換され、スペクトラムアナライザ29で電界強度に応じた電気信号を測定する。スペクトラムアナライザ29は、同期回路91からパルス信号を供給されているので、パルス光源90が光出力をしているときのタイミングで測定結果を読み取り、電界強度を測定する。
上記の構成では、 接続された複数のLNセンサの各々がカバーする電界測定エリア30〜33の電界を測定することができる。図4の4つのエリア30〜33を測定するために、光スイッチ等を用いることなくエリアの電界を測定することで、図4中4つのエリアの電界を測定することができる。広範囲のエリアの電界を測定するときに光スイッチを用いることなく、1つの光源と光検出器を用いた電界測定装置を提供することができる。さらに、パルス光源を用いてパルス出力に同期して測定を行うので、電界測定の感度を向上させることができる。
次に、図5を参照して本発明の第5の実施形態に係る電界測定装置を説明する。本実施形態は、第2実施形態の変形例であり、レーザ光源がパルス光源92を用い、パルス光源92と光検出部45のスペクトラムアナライザ61に同期回路93が接続されている。その他の構成は、第2実施形態と同様であるので、図5において図2で説明した要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第5実施形態に係る電界測定装置による測定を説明する。
同期回路93からパルス信号をパルス光源92とスペクトラムアナライザ61に供給する。パルス信号がオンの時、パルス光源92はパルス光を出力する。この出力光は、光サーキュレータ43を通ってLNセンサ48,51,54,57に入り、アンテナ47,50,53,56で受けた電界(E1)により光信号が変調される。変調された光信号は反射型のLNセンサのために光ファイバ55,52,49,46を通り、LNセンサ57,54,51,48で再び変調され、光サーキュレータ43に戻ってくる。光サーキュレータでは、その分岐機能により、戻り信号を光検出部45のフォトダイオード58側にのみ伝送する。これにより、電界(E1)で変調された光信号は、フォトダイオード58、トランスインピーダンスアンプ59で電気信号に変換され、スペクトラムアナライザ61で電界強度に応じた電気信号を測定する。スペクトラムアナライザ61では、同期回路93からパルス信号を供給されているので、パルス光源92がレーザ光を出力しているときのタイミングで測定結果を読み取り、電界強度を測定する。
上記の構成では、 接続されたLNセンサがカバーする複数の電界測定エリアの電界を測定することができる。図5に示した4つのエリア62〜65を測定するため、光スイッチ等を用いることなくエリアの電界を測定でき、図中4つのエリアの電界を測定することができる。このように、広範囲のエリアの電界を測定するときに光スイッチ等が必要なく、1つの光源と光検出器を用いた電界測定装置を実現できる。さらにパルス光源を用いてパルス出力に同期して測定を行うので、電界測定の感度を向上させることができる。
本発明は、会社ビルやマンション等の監視対象物の複数の局所的な監視・測定エリアの電界測定を簡易かつ低コストの光ファイバ配線構造によって行い、低コストで広範囲エリアの電界測定に利用される。
本発明の第1の実施形態に係る電界測定装置を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る電界測定装置を示す構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る電界測定装置を示す構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る電界測定装置を示す構成図である。 本発明の第5の実施形態に係る電界測定装置を示す構成図である。 従来の電界測定装置の第1例を示す構成図である。 従来の電界測定装置の第2例を示す構成図である。
符号の説明
10,40,70 電界測定装置
11,15,18,21,24 光ファイバ
12,42 光源
14,17,20,23 LNセンサ
25,45,75 光検出部
41,44,46,49,52,55 光ファイバ
71,74,76 光ファイバ
72,90,92 パルス光源
83,91,93 同期回路

Claims (9)

  1. 光ファイバを用いて1経路を成す光伝送路を形成し、前記光伝送路の一端にレーザ光源、他端に光検出部を設けると共に、前記光伝送路の途中の箇所に2以上の光通過型電界センサを設けて成り、前記2以上の光通過型電界センサのいずれかで前記レーザ光源からのレーザ光が光強度変化を受けるとき、これを前記光検出部により検出することを特徴とする電界測定装置。
  2. 前記2以上の光通過型電界センサは、それぞれ、監視対象物の個々の監視対象エリアに配置されることを特徴とする請求項1記載の電界測定装置。
  3. 光ファイバを用いて1経路を成す光伝送路を形成し、前記光伝送路の一端側にレーザ光源および光分岐部を介した光検出部を設けると共に、前記光伝送路の途中の箇所に2以上の光通過型電界センサを設けかつ前記光伝送路の他端に光反射型電界センサを設けて成り、前記2以上の光通過型電界センサおよび前記光反射型電界センサのいずれかで前記レーザ光源からのレーザ光が光強度変化を受けるとき、これを前記光検出部により検出することを特徴とする電界測定装置。
  4. 前記光反射型電界センサと前記2以上の光通過型電界センサは、それぞれ、監視対象物の個々の監視対象エリアに配置されることを特徴とする請求項3記載の電界測定装置。
  5. 前記レーザ光源はパルスレーザ光源であり、このパルスレーザ光源のパルスレーザ発振と前記光検出器の光検出とは同期をとって行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電界測定装置。
  6. 前記光通過型電界センサは、ニオブ酸リチウム基板上に形成された入力用の1つの光導波路とその1つの光導波路から分岐して2つの光導波路が形成され、出力側では再び2つの光導波路が合流して1つの光導波路が形成され、前記2つの光導波路の一方の光導波路の両端に電極が設けられ、その電極にアンテナ端子が接続された構造を有し、
    一方の光導波路に入射された前記レーザ光が前記もう一方の出力側から出力するときに前記2つの光導波路を通過するレーザ光に位相差が生じ、合流したときにレーザ光の光強度変化を受けて出力されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電界測定装置。
  7. 前記光通過型電界センサの前記2つの光導波路を通過した後の前記レーザ光の位相差がゼロのときの電圧と、前記レーザ光の位相差が180°のときの電圧の電圧差である半波長電圧の中点より光出力が大きくなる方向に動作点をずらしたことを特徴とする請求項6記載の電界測定装置。
  8. 前記光通過型電界センサは、2つの光導波路の長さを異ならせることにより前記動作点をずらしたことを特徴とする請求項7記載の電界測定装置。
  9. 光ファイバを用いて光伝送路を形成し、前記光伝送路の一端にレーザ光源を設け、前記光伝送路の任意の箇所に光検出器および少なくとも1つの電界センサを設ける電界測定装置において、
    前記レーザ光源はパルスレーザ光源であり、前記2以上の電界センサでの前記パルスレーザ光源からのパルスレーザ光の光強度変化を前記光検出部により検出することを特徴とする電界測定装置。
JP2003322853A 2003-09-16 2003-09-16 電界測定装置 Pending JP2005091072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003322853A JP2005091072A (ja) 2003-09-16 2003-09-16 電界測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003322853A JP2005091072A (ja) 2003-09-16 2003-09-16 電界測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005091072A true JP2005091072A (ja) 2005-04-07

Family

ID=34454087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003322853A Pending JP2005091072A (ja) 2003-09-16 2003-09-16 電界測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005091072A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014215140A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 株式会社精工技研 電界計測装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61288298A (ja) * 1985-06-17 1986-12-18 日立電線株式会社 多点監視システム
JPH02110694A (ja) * 1988-10-19 1990-04-23 Yokogawa Electric Corp 多点センサのデータ測定装置
JPH0829457A (ja) * 1994-07-13 1996-02-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電界センサ装置
JPH1051389A (ja) * 1996-07-29 1998-02-20 Fujitsu Ltd 光送信装置
JPH10260328A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Tokin Corp 光変調素子
JPH11352165A (ja) * 1998-06-03 1999-12-24 Tokin Corp 位相整合型光電界センサ
JP2002258227A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Oki Electric Ind Co Ltd 光変調装置
JP2002257884A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Nec Tokin Corp 光電界センサ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61288298A (ja) * 1985-06-17 1986-12-18 日立電線株式会社 多点監視システム
JPH02110694A (ja) * 1988-10-19 1990-04-23 Yokogawa Electric Corp 多点センサのデータ測定装置
JPH0829457A (ja) * 1994-07-13 1996-02-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電界センサ装置
JPH1051389A (ja) * 1996-07-29 1998-02-20 Fujitsu Ltd 光送信装置
JPH10260328A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Tokin Corp 光変調素子
JPH11352165A (ja) * 1998-06-03 1999-12-24 Tokin Corp 位相整合型光電界センサ
JP2002258227A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Oki Electric Ind Co Ltd 光変調装置
JP2002257884A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Nec Tokin Corp 光電界センサ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
西原 浩、春名 正光、栖原 敏明 共著, 光集積回路(改訂増補版), vol. 改訂増補版第3刷, JPN6008036831, 25 March 1998 (1998-03-25), JP, pages 115 - 120, ISSN: 0001094753 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014215140A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 株式会社精工技研 電界計測装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3354759B2 (ja) 後方ブリルアン散乱光otdr装置及びその測定方法並びにこの装置を用いた光通信回線システム
KR101174223B1 (ko) 광선로 감시 시스템 및 그 시스템에 포함되는 감시 장치
KR101536375B1 (ko) 광 선로 감시 장치 및 광 선로 감시 시스템
JP5654891B2 (ja) 光ファイバ特性測定装置及び方法
JPH09162810A (ja) 光送受信アンテナ装置
JP2003169021A (ja) 光伝送システム
US6619864B2 (en) Optical channel monitor with continuous gas cell calibration
JP5148420B2 (ja) 光ファイバ試験装置
JP6658256B2 (ja) ガス検知システム
JP2005091072A (ja) 電界測定装置
CN114279476B (zh) 基于相位型混沌激光的分布式光纤传感装置及其测量方法
JPH1048067A (ja) 歪・温度分布測定方法およびその測定装置
JP3236661B2 (ja) 光パルス試験器
CN116678851A (zh) 一种气体浓度检测设备和气体浓度的检测方法
JP2001165808A (ja) 後方散乱光の測定方法およびその装置
JP3152314B2 (ja) 後方散乱光の測定方法およびその装置
KR100387288B1 (ko) 파장분할 다중방식 광통신에서 광신호의 파장과 광 세기와광신호 대 잡음비를 측정하는 장치
JP5212878B2 (ja) 光ファイバ特性測定装置
US5500731A (en) Optical time domain reflectometer using ring laser light source
JP6100656B2 (ja) 電気光変換装置
EP1160615A2 (en) Electro-optic device for adding/subtracting optical signals
JPH08334436A (ja) 光ファイバの波長分散測定方法
JPH11202010A (ja) 光電界センサ
JPH08184502A (ja) 光波形測定装置
JP3632714B2 (ja) 電磁波受信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041125

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060914

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090714