JP2005091006A - 気液2相試料分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 気液2相試料分析装置において、液体成分のセル内への付着滞留を抑制して高い検出応答性を維持できるようにする。
【解決手段】 真空ポンプ5の負圧吸引力で試料分析セル3内に液体H2Oが導かれる際に膜状噴霧流となって噴霧されるようにする。そして、赤外吸収法によって、膜状噴霧流となった液体H2Oと気体H2Oと区別して定量する。また、一部膜状噴霧流になり切れなかった液体H2Oのセル3内への付着滞留を阻止すべく、外部のガス源33から不活性乾燥ガスを滞留部分に向けて噴射供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】 真空ポンプ5の負圧吸引力で試料分析セル3内に液体H2Oが導かれる際に膜状噴霧流となって噴霧されるようにする。そして、赤外吸収法によって、膜状噴霧流となった液体H2Oと気体H2Oと区別して定量する。また、一部膜状噴霧流になり切れなかった液体H2Oのセル3内への付着滞留を阻止すべく、外部のガス源33から不活性乾燥ガスを滞留部分に向けて噴射供給する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、流体中に混在するH2Oなど蒸気状態の気体試料と凝縮状態の液体試料を分析する技術に関する。
従来、気液混合流体中の水分量を測定する従来技術として、特許文献1,2に開示される技術があった。
特許文献1のものは、バッファタンクの内部を上流側と下流側とに仕切ると共に、該仕切板に2つの連通孔を上下に離間させて設け、排出口よりも下方に位置する下方側連通孔に設けた流量計で液体の流量を計測させる構成である。
特許文献1のものは、バッファタンクの内部を上流側と下流側とに仕切ると共に、該仕切板に2つの連通孔を上下に離間させて設け、排出口よりも下方に位置する下方側連通孔に設けた流量計で液体の流量を計測させる構成である。
また、特許文献2のものは、気体と液体とを混合する混合室に流入する液体の流量を測定する流量センサと、混合室内に音波を与える音源と、混合室内の準静圧を測定する圧力センサと、混合室内の音圧を測定する音圧センサとを備え、これらに基づいて噴射混相流中の液体の噴出量を求める構成である。
更に、本出願人は、先に、水蒸気状態の気体H2Oと凝縮状態の液体H2Oが混在する混合流体を極細管等にて採取して非分散型赤外線吸収による試料分析機構に導入し、液体H2Oは膜状噴霧流にさせて赤外線散乱を生じさせて、気体H2Oによる赤外線吸収と重畳させるようにすることによって、液体H2O分と気体H2O分とを連続的にかつ同時性をもって定量する構成とした気液2相試料分析装置を提案した(特許文献3参照)。
特開平09−304132号公報
特開平08−334394号公報
特願2002−322084号
更に、本出願人は、先に、水蒸気状態の気体H2Oと凝縮状態の液体H2Oが混在する混合流体を極細管等にて採取して非分散型赤外線吸収による試料分析機構に導入し、液体H2Oは膜状噴霧流にさせて赤外線散乱を生じさせて、気体H2Oによる赤外線吸収と重畳させるようにすることによって、液体H2O分と気体H2O分とを連続的にかつ同時性をもって定量する構成とした気液2相試料分析装置を提案した(特許文献3参照)。
しかし、特許文献1,2のものは、気液混合試料中から気体成分と液体成分とを特定して定量できる構成ではなく、液体流量を測定するセンサと気体流量を測定するセンサとを別個に要するという問題があった。
また、特許文献1のものでは、液体をバッファタンクに溜めてから流量を検出するために、流量検出の応答が遅く、特許文献2のものでは、気液混合後の液体流量を算出するために、混合前の液体流量を検出する必要があり、測定も複雑となるなどの問題があった。
また、特許文献1のものでは、液体をバッファタンクに溜めてから流量を検出するために、流量検出の応答が遅く、特許文献2のものでは、気液混合後の液体流量を算出するために、混合前の液体流量を検出する必要があり、測定も複雑となるなどの問題があった。
更に、特許文献3のものでは、液体成分の一部が膜状噴霧流にならずに、液体成分が分析セル内に付着滞留し、これによって、検出出力値の応答性が低下してしまう可能性があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、気液混合試料中の気体試料と液体試料とを特定しながら、共通の検出機構で応答良く定量分析が行え、かつ、液体成分のセル内への付着滞留を抑制して高い検出応答性を維持できるようにすることを目的とする。
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、気液混合試料中の気体試料と液体試料とを特定しながら、共通の検出機構で応答良く定量分析が行え、かつ、液体成分のセル内への付着滞留を抑制して高い検出応答性を維持できるようにすることを目的とする。
そのため、本発明に係る気液2相試料分析装置は、気液混合試料を採取する試料採取管と、該試料採取管が接続されると共に試料排出孔が設けられる試料分析セルと、負圧吸引力により気液混合試料を試料採取管から試料分析セル内に導入させる負圧吸引機構と、試料分析セル内に導入された試料を分析する試料分析機構とを備えると共に、液体試料を膜状噴霧流として試料分析セル内に導入させるよう構成し、更に、液体試料の排出及び/又は気化を促進させるガスを外部から試料分析セル内に供給するガス供給機構を設ける構成とした。
上記構成によると、液体試料を膜状噴霧流として試料分析セル内に導入させるので、試料分析セル内の温度・圧力条件により、瞬時に膜状噴霧を気化させることが可能で、例えば、赤外吸収法原理で試料分析を行う場合、噴霧粒径によって赤外線の散乱が引き起こされ、更に、赤外吸収が重畳されるので、噴霧の赤外線吸収量は気体試料よりも大幅に大きくなり、液体試料と気体試料とを分離して定量することが可能となる。
また、液体成分の一部が膜状噴霧流にならないまま分析セル内に導入されても、外部からのガスの噴射供給により、液体試料の排出・気化を促進させるので、液体試料が分析セル内に付着滞留して、分析出力に影響を与えることを抑止できる。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す図である。
基本構成を説明すると、試料本管1内には、水蒸気状態の気体H2Oと凝縮状態の液体H2Oが混在する気液混合試料としての流体が流動する。
前記試料本管1内に先端部が貫通して連結される試料採取管2は、前記試料本管1側から順に、内径を最小径とした極細管2aと、該極細管2aより内径を拡大した中細管2bと、さらに内径を拡大して最大径とした細管2cと、を接続して構成される。
基本構成を説明すると、試料本管1内には、水蒸気状態の気体H2Oと凝縮状態の液体H2Oが混在する気液混合試料としての流体が流動する。
前記試料本管1内に先端部が貫通して連結される試料採取管2は、前記試料本管1側から順に、内径を最小径とした極細管2aと、該極細管2aより内径を拡大した中細管2bと、さらに内径を拡大して最大径とした細管2cと、を接続して構成される。
即ち、前記試料採取管2は、下流側に向けて段階的に内径が拡大変化するようになっている。
前記試料採取管2の下流端部(細管2c)は、筒状の試料分析セル3の一端側周壁に連結される。
前記試料分析セル3の他端には、試料分析機構を構成する赤外線センサ14などが設置され、前記赤外線センサ14近傍のセル周壁には、試料排出管4が接続される試料排出孔4aが開口している。
前記試料採取管2の下流端部(細管2c)は、筒状の試料分析セル3の一端側周壁に連結される。
前記試料分析セル3の他端には、試料分析機構を構成する赤外線センサ14などが設置され、前記赤外線センサ14近傍のセル周壁には、試料排出管4が接続される試料排出孔4aが開口している。
前記試料排出管4には、負圧吸引機構としての真空ポンプ5が介装され、該真空ポンプ5による負圧吸引力が試料分析セル3内に作用することで、試料本管1内の気液混合試料が試料採取管2を介して試料分析セル3内に導入される。
前記真空ポンプ5の上流側には、試料分析セル3内の圧力変動を防止する圧力バッファタンク6が設けられ、更に、圧力バッファタンク6の上流側の試料排出管4から分岐する配管には、試料分析セル3内の圧力を所定の圧力に調整する圧力調整バルブ7が介装される。
前記真空ポンプ5の上流側には、試料分析セル3内の圧力変動を防止する圧力バッファタンク6が設けられ、更に、圧力バッファタンク6の上流側の試料排出管4から分岐する配管には、試料分析セル3内の圧力を所定の圧力に調整する圧力調整バルブ7が介装される。
前記試料分析セル3の周囲には、セル3を加熱するセル加熱ヒータ8が設けられている。
また、試料分析セル3内の圧力を検出する圧力センサ10、試料分析セル3内の温度を検出する検出セル用温度センサ11、試料採取管2内の温度を検出する試料採取管用温度センサ12が設けられている。
また、試料分析セル3内の圧力を検出する圧力センサ10、試料分析セル3内の温度を検出する検出セル用温度センサ11、試料採取管2内の温度を検出する試料採取管用温度センサ12が設けられている。
前記試料分析機構は、試料分析セル3の一端側から赤外線をセル3内に照射する赤外線照射用光源13を備え、該赤外線照射用光源13で照射された赤外線を、試料分析セル3の他端側に配置される赤外線センサ14で検出する構成である。
前記赤外線センサ14は、ガラス窓板15,赤外線断続チョッパ16,試料定量用光学フィルタ17を介して赤外線を受光する。
前記赤外線センサ14は、ガラス窓板15,赤外線断続チョッパ16,試料定量用光学フィルタ17を介して赤外線を受光する。
前記赤外線検出センサ14の出力はプリアンプ18を介して信号処理部19で演算処理され、更に、積算演算部20では、液体H2Oの検出値を積分して流量を演算出力する。
次に作用を説明する。
試料分析セル3内の圧力は、真空ポンプ5と圧力調整バルブ7とによって−400mmHg〜−650mmHgの負圧に調圧され、この負圧吸引力によって、試料本管1内の気液混合試料が試料採取管2を介して試料分析セル3に導入される。
次に作用を説明する。
試料分析セル3内の圧力は、真空ポンプ5と圧力調整バルブ7とによって−400mmHg〜−650mmHgの負圧に調圧され、この負圧吸引力によって、試料本管1内の気液混合試料が試料採取管2を介して試料分析セル3に導入される。
試料分析セル3に導入される試料量は、試料本管1側で3気圧程度の圧力変動があっても、極細管2aの内径(φ0.5以下)の効果により一定の小流量に維持される。
極細管2aの先端から採取された気体H2Oと液体H2Oは、気液が前後しながら吸引され、初期に採取した状態を維持しながら極細管2a内を移動する。
採取試料は、極細管2aより大きい内径を有する中細管2bに導かれることで、液体H2Oの形を径方向に拡大させる一方、長さ方向に短く変形させながら移動し、更に最大内径を有する細管2cに導かれることで、液体H2Oの形は一段と径方向に拡大し、長さ方向には短くなる。
極細管2aの先端から採取された気体H2Oと液体H2Oは、気液が前後しながら吸引され、初期に採取した状態を維持しながら極細管2a内を移動する。
採取試料は、極細管2aより大きい内径を有する中細管2bに導かれることで、液体H2Oの形を径方向に拡大させる一方、長さ方向に短く変形させながら移動し、更に最大内径を有する細管2cに導かれることで、液体H2Oの形は一段と径方向に拡大し、長さ方向には短くなる。
上記のように、試料採取管2の内径を下流側ほど大きくしてあることで、細管2cの出口では、液体H2Oの形状は膜状態に変形しやすくなっており、この状態から液体H2Oをセル3内に噴出させることにより、液体H2Oは膜状噴霧流となる。
前記膜状噴霧流となった液体H2Oは、−400〜−650mmHgの高負圧条件と、110°C以上に制御されている温度条件と、液体H2O気化時の体積膨張による圧力上昇分を吸収できるセル容積条件とによって、瞬時に気化して試料分析セル3の試料排出孔4aから排出される。
前記膜状噴霧流となった液体H2Oは、−400〜−650mmHgの高負圧条件と、110°C以上に制御されている温度条件と、液体H2O気化時の体積膨張による圧力上昇分を吸収できるセル容積条件とによって、瞬時に気化して試料分析セル3の試料排出孔4aから排出される。
ここで、膜状噴霧流としての液体H2Oにおいては、噴霧粒径によって赤外線の散乱が引き起こされ、更に、赤外吸収が重畳されるから、見掛けの赤外吸収量が気体H2Oに比べて大幅に多くなり、試料量による赤外線吸収量の変化範囲が液体H2Oと気体H2Oとで異なることになる。
従って、赤外吸収量から液体H2Oと気体H2Oとを分離して定量することが可能となるものであり、一対の試料分析セルと試料分析機構とで、流体中に混在する気体H2Oと液体H2Oの2相をそれぞれ連続的にかつ同時性をもって定量できる。
従って、赤外吸収量から液体H2Oと気体H2Oとを分離して定量することが可能となるものであり、一対の試料分析セルと試料分析機構とで、流体中に混在する気体H2Oと液体H2Oの2相をそれぞれ連続的にかつ同時性をもって定量できる。
また、本実施形態においては、試料排出孔4aに対向する試料分析セル3の周壁に,外部からガスを噴射供給するための細孔30が設けられている。
前記細孔30には、外部ガス供給管31aの一端が接続され、前記外部ガス供給管31aの他端には切換弁32が接続され、前記切換弁32は、外部ガス供給管31bを介してガス供給源33(正圧供給源)に接続される。
前記細孔30には、外部ガス供給管31aの一端が接続され、前記外部ガス供給管31aの他端には切換弁32が接続され、前記切換弁32は、外部ガス供給管31bを介してガス供給源33(正圧供給源)に接続される。
即ち、ガス供給源33からの外部ガス(不活性乾燥ガス又は不活性低湿度ガス)は、外部ガス供給管31b,切換弁32,外部ガス供給管31a,細孔30を介して、試料排出孔4aに対向する位置から試料分析セル3内に噴射供給される。
本実施形態において、ガス供給機構は、前記ガス供給源33,外部ガス供給管31b,切換弁32,外部ガス供給管31a,細孔30によって構成され、外部ガスは、試料分析セル3内の温度と同程度に調温されるものとする。
本実施形態において、ガス供給機構は、前記ガス供給源33,外部ガス供給管31b,切換弁32,外部ガス供給管31a,細孔30によって構成され、外部ガスは、試料分析セル3内の温度と同程度に調温されるものとする。
気液混合試料中における液体H2Oが多量の場合、或いは、液体H2Oが多量でなくても長時間に亘って連続的に吸込み続ける場合には、液体H2Oが望ましい噴霧状態に完全にならずに、一部の噴霧化し切らない液体H2Oが試料分析セル3内に付着滞留する可能性がある。
液体H2Oは、試料分析セル3下流側の端面に設けられたガラス窓板15の表面に多く付着滞留することになるが、ガラス窓板15に付着滞留した液体H2Oは、近傍に設置された細孔30から乾燥ガス又は低湿度ガスが噴射供給されることにより、細孔30とは反対側の試料排出孔4aに飛ばされやすくなって液体H2Oの排出が促進されると共に、付着滞留した液体H2Oの気化が促進される。
液体H2Oは、試料分析セル3下流側の端面に設けられたガラス窓板15の表面に多く付着滞留することになるが、ガラス窓板15に付着滞留した液体H2Oは、近傍に設置された細孔30から乾燥ガス又は低湿度ガスが噴射供給されることにより、細孔30とは反対側の試料排出孔4aに飛ばされやすくなって液体H2Oの排出が促進されると共に、付着滞留した液体H2Oの気化が促進される。
液体H2Oを検出する場合、本来は、図2に一点鎖線(L2)で示すように、センサ出力は瞬時に立上って、立上りとほぼ同じ応答で立下がる。ところが、ガラス窓板15に液体H2Oが付着滞留すると、図2に実線(L1)で示すように、センサ出力の立下り特性が悪化し、立上ったセンサ出力値が、その後しばらく尾を引いたままの残る現象(tailing)を生じる。
しかし、本実施形態のように、外部ガスを噴射供給する機構を備える構成であれば、赤外線センサ14前面に液体H2Oが付着滞留することを阻止できるので、センサ出力の立下り特性の悪化を防止でき、以って、定量精度を維持できる。
また、細孔30を、試料排出孔4aに対向する位置に設けてあるので、付着滞留した液体H2Oを効果的に排出させることができる。
また、細孔30を、試料排出孔4aに対向する位置に設けてあるので、付着滞留した液体H2Oを効果的に排出させることができる。
更に、細孔30の径を、試料採取管2(極細管2a)の径以下に設定することで、外部からの不活性ガスの量を制限して、液体H2Oの流量分析に外部ガスが大きな影響を与えることを防止できる。
図3は、第2の実施形態を示す図である。
図3に示す第2の実施形態は、図1に示した第1の実施形態に対して、試料分析セル3の内部を、細孔30及び試料排出孔4aを含む下流側の副室部と、試料採取管2が接続される上流側の主室部とに部分的に仕切る仕切り板35(仕切り構造部)を設けてある点のみが異なる。
図3は、第2の実施形態を示す図である。
図3に示す第2の実施形態は、図1に示した第1の実施形態に対して、試料分析セル3の内部を、細孔30及び試料排出孔4aを含む下流側の副室部と、試料採取管2が接続される上流側の主室部とに部分的に仕切る仕切り板35(仕切り構造部)を設けてある点のみが異なる。
前記仕切り板35は、中央に試料を通過させると共に、赤外線の光路となる孔35aが開けられ、主室部に導入された試料は前記孔35aを介して副室部に至り、試料排出孔4aから排出される。
ここで、前記仕切り板35は、細孔30から供給される外部ガスが、試料採取管2が接続されるセル3の上流側に逆流することを阻止するから、外部ガスが細孔30から試料排出孔4aに向けてセル3内部を横断するようにできる。
ここで、前記仕切り板35は、細孔30から供給される外部ガスが、試料採取管2が接続されるセル3の上流側に逆流することを阻止するから、外部ガスが細孔30から試料排出孔4aに向けてセル3内部を横断するようにできる。
従って、外部ガスがセル3の上流側に逆流して、ガラス窓板15に付着滞留した液体H2Oの排出・気化促進の効果が低下することを防止でき、また、液体H2Oの流量検出精度が外部ガスの影響で低下することを防止できる。
図4は、第3の実施形態を示す。
この図4に示す第3の実施形態では、前記第2実施形態で示した主室部と副室部とに分ける仕切り構造部36を、主室部から副室部に向けて滑らかに先細りとなるノズル状に形成してある。
図4は、第3の実施形態を示す。
この図4に示す第3の実施形態では、前記第2実施形態で示した主室部と副室部とに分ける仕切り構造部36を、主室部から副室部に向けて滑らかに先細りとなるノズル状に形成してある。
かかる構成によると、第2実施形態に比べて、主室部からの試料が細孔30と試料排出孔4aを含む下流側の副室部に流れ込みやすくなり、検出すべき試料の流れを停滞させること無く、円滑に流すことができる。
また、仕切り構造部の背面に液体H2Oが付着滞留することを防止できる。
図5は、第4の実施形態を示す。
また、仕切り構造部の背面に液体H2Oが付着滞留することを防止できる。
図5は、第4の実施形態を示す。
第4の実施形態は、細孔30から試料排出孔4aに向い供給される外部ガス(不活性乾燥ガス或いは不活性低湿度ガス)を効率よく流す工夫を施したものである。
即ち、外部ガス供給管31aは下流側に向かって徐々に広がるラッパ状に形成されて細孔30に接続されると共に、試料排出管4は、試料排出孔4aから下流側に向かって徐々に狭まる漏斗状に形成される。
即ち、外部ガス供給管31aは下流側に向かって徐々に広がるラッパ状に形成されて細孔30に接続されると共に、試料排出管4は、試料排出孔4aから下流側に向かって徐々に狭まる漏斗状に形成される。
かかる構成によると、外部ガスを広範囲に通過させることができ、然も、試料排出孔4aから速やかに排出させることができ、副室部内で局所的な渦が発生することによって、液体H2O付着滞留が副室内で局所的に起きないように作用する。
尚、試料排出管4は、細孔30よりも幅広のストレート形状としても良い。
また、細孔30の形状を、上下方向に薄いスリット状(スリット幅1mm以下)とすれば、非検出ガスである外部ガスが赤外線を横切るときの厚さを薄くでき、以って、外部ガスが流量測定に与える影響を小さくできる。
尚、試料排出管4は、細孔30よりも幅広のストレート形状としても良い。
また、細孔30の形状を、上下方向に薄いスリット状(スリット幅1mm以下)とすれば、非検出ガスである外部ガスが赤外線を横切るときの厚さを薄くでき、以って、外部ガスが流量測定に与える影響を小さくできる。
図6は、第5の実施形態を示す。
この図6に示す第5の実施形態は、仕切り板35を備えた図3に示す第2の実施形態に対して、主室部にも外部ガスを噴射供給する構成を追加してある。
即ち、試料分析セル3の下流側に設けた細孔30の他に、試料分析セル3の上流側にもガス供給孔40を設けてある。
この図6に示す第5の実施形態は、仕切り板35を備えた図3に示す第2の実施形態に対して、主室部にも外部ガスを噴射供給する構成を追加してある。
即ち、試料分析セル3の下流側に設けた細孔30の他に、試料分析セル3の上流側にもガス供給孔40を設けてある。
前記ガス供給孔40は、配管41を介して前記切換弁32に接続され、前記切換弁32の切換え機能により、ガス供給源33のガス(不活性乾燥ガス又は不活性低湿度ガス)が、細孔30とガス供給孔40とのいずれか一方から選択的にセル3内に噴射供給されるようになっている。
ここで、ガス供給孔40および配管41の内径は、試料採取管2(極細管2a)の径以上の径に設定される。
ここで、ガス供給孔40および配管41の内径は、試料採取管2(極細管2a)の径以上の径に設定される。
前記ガス供給源33は正圧供給源であるから、真空ポンプ5を作動させなければ、実質的に、外部からの多量の温調された不活性ガスのみがセル3内に流れ込むことになり、前記不活性ガスを基準ガスとして気液2相試料分析装置の校正を行わせることができる。
即ち、校正を行わせるときには、前記切換弁32を制御することで、ガス供給源33のガス(不活性乾燥ガス又は不活性低湿度ガス)を校正用のガスとして、ガス供給孔40から試料分析セル3の上流側の主室部に供給する。
即ち、校正を行わせるときには、前記切換弁32を制御することで、ガス供給源33のガス(不活性乾燥ガス又は不活性低湿度ガス)を校正用のガスとして、ガス供給孔40から試料分析セル3の上流側の主室部に供給する。
一方、実際に試料を分析させるときには、前記切換弁32を制御することで、ガス供給源33のガス(不活性乾燥ガス又は不活性低湿度ガス)を、液体試料の排出及び/又は気化を促進させるためのガスとして、細孔30から試料分析セル3の下流側の副室部に供給する。
尚、上記実施形態では、試料としてH2Oを分析するものについて示したが、試料をH2Oに限定するものではなく、他の流体中に気相と液相とで混在する試料、気相流体中に液相試料が流れ飛んでくる試料場の分析にも適用することができる。
尚、上記実施形態では、試料としてH2Oを分析するものについて示したが、試料をH2Oに限定するものではなく、他の流体中に気相と液相とで混在する試料、気相流体中に液相試料が流れ飛んでくる試料場の分析にも適用することができる。
また、試料分析機構を非分散型赤外線吸収による分析機構に限定するものではなく、水蒸気状態の気体H2Oと凝縮状態の液体H2Oが混在する気液混合試料においては、例えば、酸素イオン伝導型固体電解質センサを用いることができる。
1…試料本管、2…試料採取管、3…試料分析セル、4…試料排出管、4a…試料排出孔、5…真空ポンプ、6…圧力バッファタンク、7…圧力調整バルブ、8…セル加熱ヒータ、10…圧力センサ、11…検出セル用温度センサ、12…試料採取管用温度センサ、13…赤外線照射用光源、14…赤外線センサ、15…ガラス窓板、16…赤外線断続チョッパ、17…試料定量用光学フィルタ、18…プリアンプ、19…信号処理部、20…積算演算部、30…細孔、31a,31b…外部ガス供給管、32…切換弁、33…ガス供給源、35…仕切り板、36…仕切り構造部、40…ガス供給孔、41…配管
Claims (12)
- 気液混合試料を採取する試料採取管と、該試料採取管が接続されると共に試料排出孔が設けられる試料分析セルと、負圧吸引力により前記気液混合試料を前記試料採取管から前記試料分析セル内に導入させる負圧吸引機構と、前記試料分析セル内に導入された試料を分析する試料分析機構とを備えると共に、液体試料を膜状噴霧流として前記試料分析セル内に導入させるよう構成した気液2相試料分析装置において、
前記液体試料の排出及び/又は気化を促進させるガスを外部から前記試料分析セル内に供給するガス供給機構を設けたことを特徴とする気液2相試料分析装置。 - 前記ガス供給機構が前記試料排出孔に対向する位置から、前記試料分析セル内にガスを噴射供給することを特徴とする請求項1記載の気液2相試料分析装置。
- 前記試料分析セルの内部を、前記試料が導入される主室部と、前記ガス供給機構のガス供給孔及び前記試料排出孔を含む副室部とに部分的に仕切る仕切り構造部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の気液2相試料分析装置。
- 前記仕切り構造部が、前記主室部から副室部に向けて先細りとなるノズル状に形成されることを特徴とする請求項3記載の気液2相試料分析装置。
- 前記ガス供給機構のガス供給孔の径が、前記試料採取管の径と同等もしくは小さい径に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の気液2相試料分析装置。
- 前記ガス供給機構により供給されるガスが不活性ガスであり、かつ、前記不活性ガスが試料分析セルの内部温度と同温度に調節されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の気液2相試料分析装置。
- 前記試料分析セルの前記試料が導入される側に校正用ガスを外部から噴射供給する校正用ガス供給機構を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の気液2相試料分析装置。
- 前記校正用ガス供給機構のガス供給孔の径が、前記試料採取管の径と同等もしくは大きい径であることを特徴とする請求項7記載の気液2相試料分析装置。
- 前記ガス供給機構及び校正用ガス供給機構が、共通のガス供給源からのガスを切換弁によって切り換えて選択的に前記試料分析セルに供給することを特徴とする請求項7又は8記載の気液2相試料分析装置。
- 前記試料が気体H2Oと液体H2Oとが混在する混合流体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の気液2相試料分析装置。
- 前記試料採取管を、入口側から出口側に向かって断面積が拡大する形状とすることで、液体試料を膜状噴霧流として前記試料分析セル内に導入させることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の気液2相試料分析装置。
- 前記試料分析機構が、赤外吸収法によって液体試料と気体試料とを区別して定量することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の気液2相試料分析装置。
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