JP2005090055A - 人工芝の施工構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 これまでの使用勝手や施工作業に悪影響を与えることなく、夏季においても施工された人工芝の温度の高温化を抑制することができる新規な人工芝の施工構造を提供する。
【解決手段】 人工芝3,13,23に形成されたパイル2,12,22間に充填材が充填されてなり、この充填材は貝殻の粉砕物4,14であるか、または、該貝殻の粉砕物が含まれてなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 人工芝3,13,23に形成されたパイル2,12,22間に充填材が充填されてなり、この充填材は貝殻の粉砕物4,14であるか、または、該貝殻の粉砕物が含まれてなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、人工芝のパイル間に充填材が充填されてなる人工芝の施工構造に関するものである。
これまで人工芝は、野球場,テニス場等の運動競技場は勿論、こうした施設以外に、例えば、建物の屋上やベランダ或いは庭等、広い範囲で使用されるに到っている。そして、従来の人工芝は、基布とこの基布上にタフティングされた多数のパイルとから構成され、この人工芝を上記運動競技上等に施工する場合には、該人工芝を施工した後に、さらに上記多数のパイル間に砂等の硬質粒状物からなる散布するなどして充填材を充填している。また、従来の人工芝の施工構造としては、こうした砂等の充填材に代え又は該砂等の充填材と共にチップ状に成形されたゴム等の弾性材からなる弾性充填材を充填するものが開示され実施されている(特許文献1参照)。このように、充填材として、弾性充填材が充填されることにより、人工芝全体に弾力性を付与し、運動競技場等での怪我を防止することができる。
特開2002−294620号公報
しかしながら、夏季においては、直射日光により上記人工芝は極めて高温となり、競技者にとっては極めて過酷な状態となる。また、運動競技場以外に施工されている場合であっても、人工芝が高温となることは好ましくない。特に、上述した弾性充填材が充填された人工芝では、該弾性充填材が、廃棄物として従来廃棄されていた自動車等の古タイヤを小さなチップ状に切断しリサイクル使用したものであり黒色であるため、砂等の硬質粒状物が充填材として充填されている場合に比べて一層高温となる。
そこで、本発明は、上述した従来の人工芝の施工構造が有する課題を解決するために提案されたものであって、これまでの使用勝手や施工作業に悪影響を与えることなく、夏季においても施工された人工芝の温度の高温化を抑制することができる新規な人工芝の施工構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、貝殻の粉砕物が人工芝の高温化を防止することができることを見出し、提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、人工芝に形成されたパイル間に充填材が充填されてなり、この充填材は貝殻の粉砕物であるか、または、該貝殻の粉砕物が含まれてなることを特徴とするものである。
上記貝殻は、貝殻であれば何れのものも使用することができ、例えば、ホタテ貝,カキ,アサリ,シジミ等を挙げることができる。また、こうした貝殻の粉砕物の大きさは(粒径)は、人工芝にタフティングされたパイル同士の間隔にも拠るが、少なくとも該パイル間に収めることができる程度の大きさであれば良い。但し、余りにも細かい粒径(粉状)とすると、風により飛ばされ、または、基布の形成された水抜き用の孔から流れ出る可能性もあり、度々補充する作業が必要となる。また、飛ばされた貝殻の粉砕物が、人の目に入る等の悪影響もある。したがって、こうした悪影響を防止する観点から、約0.1mm〜10mmの範囲に粉砕されたものを使用することが望ましい。また、この第1の発明においては、上記貝殻の粉砕物は、充填材に含まれていれば良く、他の異なる充填材と併用しても良いし、充填材が貝殻の粉砕物のみからなるものであっても良い。なお、上記他の異なる充填材とは、これまで充填材として用いられていた砂や、ゴムチップ等の弾性充填材を挙げることができる。また、上記人工芝は、従来公知の人工芝を用いることができ、パイルの長さが特に限定されるものではないことは勿論、長いパイルと短いパイルとがそれぞれタフティングされたものであっても良い。また、この発明においては、必ずしも運動競技場に施工されるものばかりではなく、庭,屋上,ベランダに施工されるものであっても良い。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記人工芝に形成されたパイル間に充填された充填材は、砂等の硬質粒状物と貝殻の粉砕物とが混合されてなることを特徴とするものである。なお、この貝殻の粉砕物と硬質粒状物との混合比は、特に限定されるものではない。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1の発明において、前記人工芝に形成されたパイル間に充填された充填材は、上層がゴムチップ又は樹脂チップからなる弾性充填材からなり、下層は貝殻の粉砕物であることを特徴とするものである。なお、上層と下層との割合は特に限定されるものではない。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第3の発明において、前記下層は、砂等の硬質粒状物と貝殻の粉砕物とが混合されてなることを特徴とするものである。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)によれば、貝殻の粉砕物が多孔質であることから、適度の水分を含むことができるとともに、この水分の放出に伴う気化熱の発散により、施工された人工芝の温度が高温となることを有効に防止することができる。また、他の種類が異なる充填材と併用した場合には、これまで用いていた充填材の量を減少させることができ、また、貝殻はこれまで産業廃棄物として処理されてきたものであることから、リサイクルを促進することができる。また、この発明によれば、従来充填材として砂のみが充填されていた人工芝に比べて、僅かに弾力性を付与することができる。
上記第2の発明(請求項2記載の発明)では、人工芝に形成されたパイル間に充填された充填材は、砂等の硬質粒状物と貝殻の粉砕物とが混合されてなることから、上述した第1の発明の効果に加えて、細かい貝殻の粉砕物を用いても、風により飛散する危険性が少なく、より貝殻のリサイクルを促進することができる。
上記第3の発明(請求項3記載の発明)では、前記人工芝に形成されたパイル間に充填された充填材は、上層がゴムチップ又は樹脂チップからなる弾性充填材からなり、下層は貝殻の粉砕物であることから、弾性充填材を用いていた人工芝の施工構造が有する弾性効果を損なうことなく、且つ、人工芝の高温化を有効に防止することができる。また、この第3の発明では、上層に弾性充填材が施工されていることから、下層に施工された貝殻の粉砕物が風により飛散する危険性が少なく、上記第2の発明と同じように、細かい貝殻の粉砕物を用いることができ、より貝殻のリサイクルを促進することができる。
上記第4の発明(請求項4記載の発明)では、前記下層は、砂等の硬質粒状物と貝殻の粉砕物とが混合されてなることから、下層に施工された貝殻の粉砕物が風により飛散する危険性をより一層防止することができ、細かい貝殻の粉砕物を用いることができ、より貝殻のリサイクルを促進することができる。
以下、本発明の各実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、第1の実施の形態に係る人工芝の施工構造を説明する。この人工芝の施工構造は、図1に示すように、基布1とこの基布1上にタフティングされた多数のパイル2とからなる人工芝3を図示しない地面に施工した後に充填された貝殻の粉砕物4から構成されている。すなわち、上記貝殻の粉砕物4は、上記多数のパイル2間に充填されている。なお、これらのパイル2は、比較的短い長さとされてなるものであり、例えば、テニスコート等の運動競技場や家庭の庭等に施工されるものである。また、この実施の形態においては、上記パイル2間に充填された貝殻の粉砕物4は、パイル2の約4/5〜3/5埋設される程度に充填されている。また、この実施の形態に係る人工芝の施工構造に用いた貝殻の粉砕物は、ホタテ貝の粉砕物である。
上述した第1の実施の形態に係る人工芝の施工構造によれば、夏季においても、施工された人工芝が直射日光による高温化を有効に抑制することができる。また、この実施の形態では、充填物の全てが貝殻の粉砕物であることから、比重が軽く、このため砂を充填材として用いていた従来の作業に比べ施工作業を楽なものとすることができる。
次に、第2の実施の形態に係る人工芝の施工構造を説明する。この人工芝の施工構造は、図2に示すように、人工芝13を構成する多数のパイル12間に、貝殻の粉砕物14が充填され、この貝殻の粉砕物14の上にゴムチップからなる弾性充填材15が充填されたものである。この人工芝13は、上記第1の実施の形態に係る人工芝の施工構造を構成する人工芝3に比べて、ややパイル12が長尺となされ、上記貝殻の粉砕物14は、基布11上から上記パイル12の長さの約2/6〜3/6を埋設する程度に充填され、上層に充填された弾性充填材15は、パイル12の長さの約3/6〜2/6を埋設する程度に充填され、パイル12の上端側は、約1/6〜2/6程度露出している。
上述した第2の実施の形態に係る人工芝の施工構造によれば、上層には、弾性充填材15が充填されていることから、人工芝13に弾力性を持たせることができるのみならず、この弾性充填材15の高温化を下層に充填された貝殻の粉砕物14により有効に防止することができる。また、この貝殻の粉砕物14は、上記弾性充填材15の下方に充填されており、さらに、この弾性充填材15の厚みは、上述したように、パイル12の長さの約3/6〜2/6を埋設する程度とされていることから、風により貝殻の粉砕物が飛散する可能性を有効に防止することができ、したがって、細かい粒径の粉砕物を使用することができるので、貝殻のリサイクルをより促進することができる。
次に、第3の実施の形態に係る人工芝の施工構造を説明する。この人工芝の施工構造は、図3に示すように、人工芝23を構成する多数のパイル22間に、貝殻の粉砕物とゴムチップからなる弾性充填材(混合充填材)24が充填されてなるものである。この混合充填材24は、上記弾性充填材と貝殻の粉砕物とが約1:1〜1:3の割合で混合されてなるものである。
上述した第3の実施の形態に係る人工芝の施工構造によれば、第2の実施の形態に係る人工芝の施工構造のように、下層に充填する貝殻の粉砕物14の施工工程と、上層の弾性充填材15の施工工程との2工程を行う必要が無く、上記混合充填材24のみで充填材の施工工程は終了することから作業の簡便化を図ることができる。また、こうした人工芝の施工構造によれば、上記第2の実施の形態に係る人工芝の施工構造のように、弾性充填材15が表面に形成されないことから、より人工芝23の高温化を防止することができるとともに、前記第1の実施の形態に係る人工芝の施工構造のように、貝殻の粉砕物のみを充填材として使用した場合に比べて、貝殻の粉砕物が風により飛散する可能性を防止することができる。なお、この第3の実施の形態に係る人工芝の施工構造では、本発明を構成する貝殻の粉砕物と弾性充填材とを混合した混合充填材24が充填されているが、本発明では、こうした弾性充填材に代えて、または、この弾性充填材に加えて砂等の高質粒状物を貝殻の粉砕物に混合した混合充填材を用いても良い。
1,11,21 基布
2,12,22 パイル
3,13,23 人工芝
4,14 貝殻の粉砕物
15 弾性充填材
24 混合充填材
2,12,22 パイル
3,13,23 人工芝
4,14 貝殻の粉砕物
15 弾性充填材
24 混合充填材
Claims (4)
- 人工芝に形成されたパイル間に充填材が充填されてなり、この充填材は貝殻の粉砕物であるか、または、該貝殻の粉砕物が含まれてなることを特徴とする人工芝の施工構造。
- 前記人工芝に形成されたパイル間に充填された充填材は、砂等の硬質粒状物と貝殻の粉砕物とが混合されてなることを特徴とする請求項1記載の人工芝の施工構造。
- 前記人工芝に形成されたパイル間に充填された充填材は、上層がゴムチップ又は樹脂チップからなる弾性充填材からなり、下層は貝殻の粉砕物であることを特徴とする請求項1記載の人工芝の施工構造。
- 前記下層は、砂等の硬質粒状物と貝殻の粉砕物とが混合されてなることを特徴とする請求項3記載の人工芝の施工構造。
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JP2003323639A JP2005090055A (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 人工芝の施工構造 |
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JP2003323639A JP2005090055A (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 人工芝の施工構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003323639A Pending JP2005090055A (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 人工芝の施工構造 |
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- 2003-09-16 JP JP2003323639A patent/JP2005090055A/ja active Pending
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