JP2005089722A - 成形用材料及びその成形品よりなる表示体 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄光顔料により自ら発光表示を行ない、しかも明るく鮮明な色彩を持つ表示体等の成形品を提供できるようにする。
【解決手段】熱可塑性樹脂2に蓄光顔料3及び着色剤4が混入されてなる成形用材料であり、蓄光顔料3の粒体それぞれが略均等な大きさであるとともに円滑表面を持ち、かつ、熱可塑性樹脂2内に略均等に分散配置されてなるもの。
【選択図】 図1
【解決手段】熱可塑性樹脂2に蓄光顔料3及び着色剤4が混入されてなる成形用材料であり、蓄光顔料3の粒体それぞれが略均等な大きさであるとともに円滑表面を持ち、かつ、熱可塑性樹脂2内に略均等に分散配置されてなるもの。
【選択図】 図1
Description
この発明は、案内や安全のための表示体、さらにはそれを成形するための成形用材料に関する。
最近公共の施設等において安全性向上のため種々の案内表示の設置が積極的に進められている。その一つに蓄光顔料により自ら発光して表示を行なうものがあり、このものの場合停電時等の光の無い環境においても表示機能を果たすので非常に安全性に寄与する。
しかしながら、従来品の場合その表示機能が満足なものとなっていない。すなわち、表示体は目に付きやすいことが肝要であり、よく目に付くためには明るく鮮明な色彩を持つことが必要となるが、従来品の場合明るく鮮明な色彩を持つもととなっておらず十分な表示機能が果されていない。これは表示体には発光のための蓄光顔料、さらには発色のための着色顔料が含まれるが、それら顔料に基づく明るい色彩が有効に現出していないことに起因すると考えられる。
この発明は上記の点に鑑みて行なったもので、蓄光顔料により自ら発光表示を行ない、しかも明るく鮮明な色彩を持つ表示体等の成形品を提供できるようにすることを目的とする。
この発明は、熱可塑性樹脂に蓄光顔料及び着色剤が混入されてなる成形用材料であり、前記蓄光顔料の粒体それぞれが略均等な大きさであるとともに円滑表面を持ち、かつ、前記熱可塑性樹脂内に略均等に分散配置されてなることを特徴とする。
上記構成の成形用材料は、まず、蓄光顔料が略均等に分散配置されていることで、その成形品として発光性能が高いものが得られる。また、その略均等に分散配置された蓄光顔料が略均等の大きさでしかもその表面を円滑としているので、それらの隙間に位置することとなる着色剤も成形材料内に均等に分散配置された状態となり、これにより、その着色剤の発色性能が高くなる。その結果、この成形用材料を用いることで、光のある場合には着色剤の色彩が、光の無い場合には効率の良い発光により着色剤の色彩が、ともに鮮明となる成形品が得られる。蓄光顔料としては、粒径直径10〜80μの大きさの範囲の中で略均等の大きさのものを用いる。
さらに、蓄光顔料として表面円滑なものを用いたことでその製造工程において蓄光顔料による製造機器の切削粉等が発生せず、これによりその切削粉等の混じりによる黒ずみの無い成形用材料となり、これによっても、上記蓄光顔料の発光性能、着色剤の発色性能がともに助長される。
上記の成形用材料の成形品よりなる各種案内プレートや交通標識等の表示体は、暗所においても自ら発光することで表示機能を果し、しかも、暗所、明所の両方で鮮明な色彩の創出してその表示機能に優れ、きわめて実用性が高い。また、この発明の成形用材料を用い意匠性に優れる日用品等を得ることもできる。
この発明の成形用材料は例えば外形がペレット状に形成され、その組成配合は次の通りである。
ジュラコン(熱可塑性樹脂) 49.94重量%
酸化アルミナ(蓄光顏料) 50.00重量%
赤黄色着色剤 0.06重量%
ジュラコン(熱可塑性樹脂) 49.94重量%
酸化アルミナ(蓄光顏料) 50.00重量%
赤黄色着色剤 0.06重量%
図1は成形用材料1の内部構造説明図である。ジュラコン2内に酸化アルミナ、赤黄色着色剤それぞれの粒子3、4が混入されている。酸化アルミナ粒子3は球形に近い形状で円滑表面を備え、それらの大きさは略均等でジュラコン2内に略均等に分散配置されている。赤黄色着色剤の粒子4はそれら酸化アルミナ粒子3間に分散配置されている。
上記のように成形用材料1は円滑表面を持つほぼ同じ大きさの酸化アルミナ粒子3が略均等に分散配置され、赤黄色着色剤粒子4もそのような酸化アルミナ粒子3間に分散配置されることで略均等に分散配置された構成なっている。このようにして、蓄光顔料の発光機能と着色剤の発色機能とがともに高められて暗所、明所両方での鮮明な色彩の創出を可能としている。
含まれる酸化アルミナ粒子3の表面が円滑であることは次に説明するように製造工程と関連しても鮮明な色彩の創出に寄与する。すなわち、この成形材料1は、例えば、連続式二軸成形機により加熱溶融される熱可塑性樹脂に酸化アルミナ、赤黄色着色剤が混入されて攪拌されて得られるが、その際に硬度が大である酸化アルミナ粉が従来一般のギザギザ形状のものである場合には成形機のバレル等を切削しその黒色の切削粉が成形材料1に混じり込み、成形用材料1が黒ずんだものとなってしまう。
しかしながら、この発明の成形用材料1は円滑表面を持つ酸化アルミナ粒子3を使用することでそのことが回避されてその黒ずみを回避し、このようにして鮮明な色彩の創出を助長している。円滑表面を持つ酸化アルミナ等の蓄光顔料は耐水性に優れる蓄光顔料のインゴッドを湿式のボールミルを使用して粉砕することにより得る。
上記成分構成の成形用材料1を用い表示体として3mm厚さの歩行案内プレートを成形した。この表示体と成形用材料に着色剤のみを混入し蓄光顔料を混入せずに得たものとを明所において比較したところ、その赤黄色の色彩の鮮明さはほとんど変わらなかった。また、暗所において輝度を測定したところ、1時間後11mcd/m2の値を検出した。この値は従来一般の蓄光顔料(ギザギザ形状で大きさもあまり均等でないもの)が混入されたものの場合の輝度、1時間後4mcd/m2輝度に比して明らかに高いものとなった。この歩行案内プレートは駅や病院等の公共施設において複数のものが床面に埋め込み使用されるもので、赤黄色の鮮明な色彩を持つことでとくに弱視者等に有効に利用される。
この発明によれば、蓄光顔料により自らの発光表示が可能で、しかも明るく鮮明な色彩を持つ表示体等の成形品を提供できるようなる。
1 成形用材料
2 ジュラコン(熱可塑性樹脂)
3 酸化アルミナ粒子(蓄光顔料)
4 着色剤粒子(着色剤)
2 ジュラコン(熱可塑性樹脂)
3 酸化アルミナ粒子(蓄光顔料)
4 着色剤粒子(着色剤)
Claims (2)
- 熱可塑性樹脂に蓄光顔料及び着色剤が混入されてなる成形用材料であり、前記蓄光顔料の粒体それぞれが略均等な大きさであるとともに円滑表面を持ち、かつ、前記熱可塑性樹脂内に略均等に分散配置されてなることを特徴とする成形用材料。
- 請求項1の成形用材料の成形品よりなる表示体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003366649A JP2005089722A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 成形用材料及びその成形品よりなる表示体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003366649A JP2005089722A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 成形用材料及びその成形品よりなる表示体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005089722A true JP2005089722A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34463611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003366649A Pending JP2005089722A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 成形用材料及びその成形品よりなる表示体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005089722A (ja) |
-
2003
- 2003-09-19 JP JP2003366649A patent/JP2005089722A/ja active Pending
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