JP2005089576A - 感温変色性温度識別性筆記具及びそれを組み合わせた示温変色性筆記具セット - Google Patents
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Abstract
【課題】 温度変化による様相変化により、少なくとも三段階の温度を択一的に視覚判別させる温度識別性の筆跡を形成し、色変化による妙味に加えて、日常生活温度域における多様な温度の検知に役立てる軽便な筆記具を提供する。
【解決手段】 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を水性媒体中に分散させたインキを筆記先端から流出させる筆記具において、温度−色濃度曲線における過渡的変色温度域における温度幅が2〜10℃の範囲から選ばれる顔料の3〜30重量%を配合してなり、前記過渡的温度域における色濃度の明度値が、少なくとも8.5以下であり、完全発色状態及び完全変色状態(消色を含む)の様相と区別して視覚させる筆跡を形成させることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を水性媒体中に分散させたインキを筆記先端から流出させる筆記具において、温度−色濃度曲線における過渡的変色温度域における温度幅が2〜10℃の範囲から選ばれる顔料の3〜30重量%を配合してなり、前記過渡的温度域における色濃度の明度値が、少なくとも8.5以下であり、完全発色状態及び完全変色状態(消色を含む)の様相と区別して視覚させる筆跡を形成させることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、感温変色性温度識別性筆記具及びそれを組み合わせた示温変色性筆記具セットに関する。詳細には、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を水性媒体中に分散させたインキを筆記先端から流出させる筆記具において、温度に対応する様相変化により、少なくとも三段階の温度を択一的に視覚判別させる、温度識別性の筆跡を形成する、感温変色性温度識別性筆記具及びそれを組み合わせた示温変色性筆記具セットに関する。
従来より、温度変化に対応する色変化により温度を識別させる、可逆性又は不可逆性の温度表示ラベル、ペイント等が市販されており、主として工業分野で使用されている。
熱変色性筆跡を形成させるための筆記具に関しては、幾つかの提案が開示されている。
特許第2540341号公報
特開平9−124993号公報
特開2001−207101号公報
熱変色性筆跡を形成させるための筆記具に関しては、幾つかの提案が開示されている。
前記温度表示ラベルやペイント等によるものは、検知温度に対応する複数種のラベルやペイントを要し、日常生活温度域における多様な温度の識別用途に対して、軽便性を満たしていない。
一方、前記従来の提案における熱変色性筆記具にあっては、変色温度を境として発消色する色変化の妙味や意外性を与える筆跡形成を主目的としており、変色前後の温度を色変化により視覚できるとしても、三段階以上の温度を択一的に明確に視覚判別させる有効な手段が開示されておらず、温度検知用としての実用性を満たしていない。
本発明は、単一筆記具により形成される筆跡により、少なくとも三段階の温度を択一的に一目で視覚判別させるとができ、生活温度域(─20℃〜+60℃)における多様な温度を検知できる温度識別用、温度変化に応じて変色するメッセージ、メモ用、描画用、学習用としても効果的な筆跡を与える、軽便な感温変色性温度識別性筆記具及びそれを組み合わせた、示温変色性筆記具セットを提供しようとするものである。
一方、前記従来の提案における熱変色性筆記具にあっては、変色温度を境として発消色する色変化の妙味や意外性を与える筆跡形成を主目的としており、変色前後の温度を色変化により視覚できるとしても、三段階以上の温度を択一的に明確に視覚判別させる有効な手段が開示されておらず、温度検知用としての実用性を満たしていない。
本発明は、単一筆記具により形成される筆跡により、少なくとも三段階の温度を択一的に一目で視覚判別させるとができ、生活温度域(─20℃〜+60℃)における多様な温度を検知できる温度識別用、温度変化に応じて変色するメッセージ、メモ用、描画用、学習用としても効果的な筆跡を与える、軽便な感温変色性温度識別性筆記具及びそれを組み合わせた、示温変色性筆記具セットを提供しようとするものである。
本発明は、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を水性媒体中に分散させたインキを筆記先端から流出させるマーカーにおいて、温度変化による様相変化により、少なくとも三段階の温度を択一的に視覚判別させる、温度識別性の筆跡を形成する筆記具であって、前記インキは、温度−色濃度曲線における、高温側変色開始温度(t3 )と高温側完全変色温度(t4 )との間、又は低温側変色開始温度(t2 )と低温側完全変色温度(t1 )との間の各過渡的変色温度域の温度幅が2〜10℃の可逆熱変色性マイクロカプセル顔料が水性媒体中に3〜30重量%配合されてなり、前記過渡的変色温度域における色濃度の明度値が少なくとも8.5以下であり、完全発色温度域、及び完全変色(消色を含む)温度域における色濃度の中間値を示し、前記視覚濃度の変化に伴う様相変化により、対応する温度を識別させる筆跡を形成する感温変色性温度識別性筆記具を要件とする。
更には、前記マイクロカプセル顔料中、又はインキ中に非熱変色性着色剤が配合されており、過渡的変色温度域において色相変化による多段変化を示すこと、高温側変色開始温度(t3 )及び低温側変色開始温度(t2 )を異にし、色相を異にする二種以上の可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を配合してなること、軸胴、尾栓、キャップ、又は頭冠の表面に、温度表示を設けてなること、軸胴の表面に、完全発色温度域、過渡的変色温度域、及び完全変色(消色を含む)温度域で呈する各様相と、対応する各温度を表示してなること、等を要件とする。
更には、前記感温変色性温度識別性筆記具から選ばれる、変色特性の相異なる複数の筆記具を組み合わせた示温変色性筆記具セットを要件とする。
更には、前記マイクロカプセル顔料中、又はインキ中に非熱変色性着色剤が配合されており、過渡的変色温度域において色相変化による多段変化を示すこと、高温側変色開始温度(t3 )及び低温側変色開始温度(t2 )を異にし、色相を異にする二種以上の可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を配合してなること、軸胴、尾栓、キャップ、又は頭冠の表面に、温度表示を設けてなること、軸胴の表面に、完全発色温度域、過渡的変色温度域、及び完全変色(消色を含む)温度域で呈する各様相と、対応する各温度を表示してなること、等を要件とする。
更には、前記感温変色性温度識別性筆記具から選ばれる、変色特性の相異なる複数の筆記具を組み合わせた示温変色性筆記具セットを要件とする。
本発明の温度識別性筆記具は、単一筆記具による、単一の筆跡により、少なくとも三段階の温度を択一的に視覚判別させることでき、日常生活温度域における目的に応じた、多様な温度を検知できると共に熱変色性筆記具としての筆記適性を満たし、メッセージ、メモ用、線画、描画用、学習用としても有効である。殊に、過渡的変色温度域における、視覚濃度の変化による微妙な様相変化により僅かの温度変化を視認できる。
温度検知用としては、検知対象物に直接的に筆記して筆跡を形成することもできるが、筆跡を形成した紙等のシート材を対象物に密接させて検温に供することができる。例えば、正常な体温や指先温度に変色温度域を設定しておけば、健康チェック用としての適用性も有する。
第2の発明は、前記感温変色性温度識別性筆記具より選ばれる、変色特性が相異なる複数の筆記具を組み合わせて、示温変色性筆記具セットを構成してなり、測温用や多彩変色性筆跡の形成用として、ユーザーの使い勝手と利便性を高めることができる。
温度検知用としては、検知対象物に直接的に筆記して筆跡を形成することもできるが、筆跡を形成した紙等のシート材を対象物に密接させて検温に供することができる。例えば、正常な体温や指先温度に変色温度域を設定しておけば、健康チェック用としての適用性も有する。
第2の発明は、前記感温変色性温度識別性筆記具より選ばれる、変色特性が相異なる複数の筆記具を組み合わせて、示温変色性筆記具セットを構成してなり、測温用や多彩変色性筆跡の形成用として、ユーザーの使い勝手と利便性を高めることができる。
前記における明度値について説明する。
明度値とは、無彩色の配列において、完全な黒を0、完全な白を10として、その間の明るさの間隔の差が等間隔になるように分割したマンセル色票系の明度値を示し、有彩色の明度は有彩色の明るさの感覚がこれと等しい無彩色の明度値を示す。即ち、明度値が小さい程、黒色に近く、視覚濃度が大であり、明度値が大きい程、白色に近くなり、視覚濃度を低下させる。尚、本発明における明度値は、東京電色株式会社製TC−3600色差計を用いて、白色支持体(上質紙)上に形成した筆跡について測定した値を示す。
明度値とは、無彩色の配列において、完全な黒を0、完全な白を10として、その間の明るさの間隔の差が等間隔になるように分割したマンセル色票系の明度値を示し、有彩色の明度は有彩色の明るさの感覚がこれと等しい無彩色の明度値を示す。即ち、明度値が小さい程、黒色に近く、視覚濃度が大であり、明度値が大きい程、白色に近くなり、視覚濃度を低下させる。尚、本発明における明度値は、東京電色株式会社製TC−3600色差計を用いて、白色支持体(上質紙)上に形成した筆跡について測定した値を示す。
本発明の第1の発明は、前記したとおり、単一筆記具による、単一の筆跡の温度変化による、過渡的変色温度域で呈する様相変化を含む、少なくとも三段階の様相変化を高コントラストに視覚させて、対応する温度の視覚判別性を向上させた感温変色性温度識別性筆記具を提供することを目的とする。
前記過渡的変色温度域は、2〜10℃の範囲が識別性を効果的に発現させるのに有効であり、単一の熱変色性顔料による有色−無色の系では、中間の色濃度を視覚させ、変色特性の異なる複数の熱変色性顔料を併用した系では、多段変色の様相を視覚させ、非熱変色性着色剤を併存させた系では、有色(1)−有色(2)間の中間色を視覚させる。更には、複数の熱変色性顔料を適用する系において、相互の変色温度域内に互いの顔料の変色温度域が内在しない組み合せの系にあっては、検知温度域を広域化させることができ、更には過渡的変色温度域における多段変色状態を明瞭に視覚させることができ、過渡的温度域において、複数の温度を視覚判別させることができる。
過渡的温度域における色濃度は、温度−色濃度曲線(図5、図6、図7参照)にみられるように、完全発色温度域における色濃度と完全変色状態(消色を含む)の色濃度との中間的色濃度を呈し、前記多段変色の系では色相の変化に伴う様相を視覚させる。
従って、完全発色状態における筆跡の明度値が小さい程、完全発色温度域における視覚濃度が大であり、過渡的温度域における色濃度にも相対的に影響し、視覚性に有効であり、最大に色濃度を低下させた完全変色温度域(消色を含む)の、前記三者の様相変化を明確に視覚判別させることにより、択一的に三段階の温度を効果的に識別させることができる。
筆跡の色濃度の明度値の大小は、色相による依存性が大であるが、同一又は類似の色相にあっては、筆跡中の可逆熱変色性マイクロカプセル顔料の占有率、及び筆記により形成される筆跡層の厚みに依存する。
前記筆跡中のマイクロカプセル顔料の占有率は、インキ中における配合量に依存し、配合量が3重量%未満では、発色状態の色濃度が低すぎ、一方、30重量%を越えると筆記先端からのインキ流出適性を損なう上、残像を形成させることになり、好ましくは、10〜25重量%の範囲である。
前記筆跡層の厚みは、筆記先端からのインキ流出性に依存し、走行試験機による筆記試験(筆記速度4m/分、筆記角度70度)による筆記距離100mにおける単位筆跡幅当たりのインキ流出量が、ボールペン形態にあっては、500〜1500mg/筆跡幅(mm)を満たすことが望ましく、ボールペンにあっては、7〜12μmの筆跡の厚みを形成するものが効果的である。又、繊維ぺん体等の毛細間隙を有する筆記体による系にあっては、10cm長さの線を約2秒で筆記したとき、5〜12μmの筆跡層の厚み形成することが望ましい。前記筆跡の過渡的変色状態における明度値の測定値が、少なくとも8.5以下(好ましくは、8.3以下、更に好ましくは、8.0以下)であることを要件とし、完全発色状態における明度値は、7.5以下であることが望ましい。
前記明度値の要件は、有彩色を包含するものであり、黒色や、濃青色等の高視覚濃度の系にあっては、7.5以下の範囲が更に好ましい。
尚、前記における完全発色温度域とは、高温側変色の過程を経るとき、t3 未満の温度域で完全発色状態であり、降温変色過程を経るとき、t1 未満の温度域を完全発色状態とする。
本発明の第2の発明は、前記感温変色性温度識別性筆記具より選ばれる、変色特性が相異なる複数の筆記具を組み合わせた示温変色性筆記具セットを要件とする。
変色特性、即ち、高温側変色開始温度(t3 )、高温側完全変色温度(t4 )、低温側変色開始温度(t2 )、低温側完全変色温度(t1 )等の変色温度特性や、発色時の色相、濃度等を異にする複数の前記温度識別性筆記具をセットにすることにより、測温用や多彩変色性筆跡の形成用として、一層の利便性を向上させる。
例えば、測温用としては、低温(−10℃〜+7℃)、中温用(10〜25℃)、高温用(30〜60℃)等として、複数本をセットにすることができる。又、線画や描画用として、複数本をセットにすることにより、環境温度に相応して隠顕する筆記像や多彩に変化する画像を形成させることができ、ユーザーの使い勝手と利便性を高めることができる。
前記過渡的変色温度域は、2〜10℃の範囲が識別性を効果的に発現させるのに有効であり、単一の熱変色性顔料による有色−無色の系では、中間の色濃度を視覚させ、変色特性の異なる複数の熱変色性顔料を併用した系では、多段変色の様相を視覚させ、非熱変色性着色剤を併存させた系では、有色(1)−有色(2)間の中間色を視覚させる。更には、複数の熱変色性顔料を適用する系において、相互の変色温度域内に互いの顔料の変色温度域が内在しない組み合せの系にあっては、検知温度域を広域化させることができ、更には過渡的変色温度域における多段変色状態を明瞭に視覚させることができ、過渡的温度域において、複数の温度を視覚判別させることができる。
過渡的温度域における色濃度は、温度−色濃度曲線(図5、図6、図7参照)にみられるように、完全発色温度域における色濃度と完全変色状態(消色を含む)の色濃度との中間的色濃度を呈し、前記多段変色の系では色相の変化に伴う様相を視覚させる。
従って、完全発色状態における筆跡の明度値が小さい程、完全発色温度域における視覚濃度が大であり、過渡的温度域における色濃度にも相対的に影響し、視覚性に有効であり、最大に色濃度を低下させた完全変色温度域(消色を含む)の、前記三者の様相変化を明確に視覚判別させることにより、択一的に三段階の温度を効果的に識別させることができる。
筆跡の色濃度の明度値の大小は、色相による依存性が大であるが、同一又は類似の色相にあっては、筆跡中の可逆熱変色性マイクロカプセル顔料の占有率、及び筆記により形成される筆跡層の厚みに依存する。
前記筆跡中のマイクロカプセル顔料の占有率は、インキ中における配合量に依存し、配合量が3重量%未満では、発色状態の色濃度が低すぎ、一方、30重量%を越えると筆記先端からのインキ流出適性を損なう上、残像を形成させることになり、好ましくは、10〜25重量%の範囲である。
前記筆跡層の厚みは、筆記先端からのインキ流出性に依存し、走行試験機による筆記試験(筆記速度4m/分、筆記角度70度)による筆記距離100mにおける単位筆跡幅当たりのインキ流出量が、ボールペン形態にあっては、500〜1500mg/筆跡幅(mm)を満たすことが望ましく、ボールペンにあっては、7〜12μmの筆跡の厚みを形成するものが効果的である。又、繊維ぺん体等の毛細間隙を有する筆記体による系にあっては、10cm長さの線を約2秒で筆記したとき、5〜12μmの筆跡層の厚み形成することが望ましい。前記筆跡の過渡的変色状態における明度値の測定値が、少なくとも8.5以下(好ましくは、8.3以下、更に好ましくは、8.0以下)であることを要件とし、完全発色状態における明度値は、7.5以下であることが望ましい。
前記明度値の要件は、有彩色を包含するものであり、黒色や、濃青色等の高視覚濃度の系にあっては、7.5以下の範囲が更に好ましい。
尚、前記における完全発色温度域とは、高温側変色の過程を経るとき、t3 未満の温度域で完全発色状態であり、降温変色過程を経るとき、t1 未満の温度域を完全発色状態とする。
本発明の第2の発明は、前記感温変色性温度識別性筆記具より選ばれる、変色特性が相異なる複数の筆記具を組み合わせた示温変色性筆記具セットを要件とする。
変色特性、即ち、高温側変色開始温度(t3 )、高温側完全変色温度(t4 )、低温側変色開始温度(t2 )、低温側完全変色温度(t1 )等の変色温度特性や、発色時の色相、濃度等を異にする複数の前記温度識別性筆記具をセットにすることにより、測温用や多彩変色性筆跡の形成用として、一層の利便性を向上させる。
例えば、測温用としては、低温(−10℃〜+7℃)、中温用(10〜25℃)、高温用(30〜60℃)等として、複数本をセットにすることができる。又、線画や描画用として、複数本をセットにすることにより、環境温度に相応して隠顕する筆記像や多彩に変化する画像を形成させることができ、ユーザーの使い勝手と利便性を高めることができる。
前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料は、従来より公知の(イ)電子供与性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体、の必須三成分を少なくとも含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させたものが有効であり、発色状態からの加熱により消色する加熱消色型として、本出願人が提案した、特公昭51−44706号公報、特公昭51−44707号公報、特公平1−29398号公報等に記載のものが利用できる。前記は所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、高温側変色点以上の温度域で消色状態、低温側変色点以下で発色状態を呈し、前記両状態のうち、常温域では特定の一方の状態しか存在しない。即ち、変色に要した熱又は冷熱の適用がなくなれば、常温域で呈する状態に戻るタイプであり、ΔH(ヒステリシス温度幅)は、3〜10℃の範囲が適性である(図5、図6、図7参照)。
ΔHが10℃を越えると前記変色に要した熱または冷熱を取り去った後にあっても、常温域で変色状態を記憶保持しており、自然復帰させ難く、本発明が要求する可逆性を満足させない。
ΔHが10℃を越えると前記変色に要した熱または冷熱を取り去った後にあっても、常温域で変色状態を記憶保持しており、自然復帰させ難く、本発明が要求する可逆性を満足させない。
本発明に適用するマイクロカプセル顔料は、円形断面の形態のものの適用を拒まないが、非円形断面の形態(図8参照)のものが効果的である。
筆記により形成される可逆熱変色性筆跡は、前記マイクロカプセル顔料が被筆記面に対して、長径側(最大外径側)を密接させて濃密に配向、固着されており、高濃度の発色性を示すと共に、前記筆跡を消しゴムやエラストマー成形体等の摩擦体による擦過等による外力に対して、前記マイクロカプセル顔料が外力を緩和する形状に微妙に弾性変形し、マイクロカプセル顔料の壁膜の破壊が抑制され、熱変色機能を損なうことなく有効に発現させることができる。ここで、非円形断面形状のマイクロカプセル顔料は、最大外径の平均値が1〜5μmの範囲にあり、且つ可逆熱変色性組成物/壁膜=7/1〜1/1(重量比)の範囲を満たしていなければならない。
筆記により形成される可逆熱変色性筆跡は、前記マイクロカプセル顔料が被筆記面に対して、長径側(最大外径側)を密接させて濃密に配向、固着されており、高濃度の発色性を示すと共に、前記筆跡を消しゴムやエラストマー成形体等の摩擦体による擦過等による外力に対して、前記マイクロカプセル顔料が外力を緩和する形状に微妙に弾性変形し、マイクロカプセル顔料の壁膜の破壊が抑制され、熱変色機能を損なうことなく有効に発現させることができる。ここで、非円形断面形状のマイクロカプセル顔料は、最大外径の平均値が1〜5μmの範囲にあり、且つ可逆熱変色性組成物/壁膜=7/1〜1/1(重量比)の範囲を満たしていなければならない。
前記マイクロカプセル顔料(円形断面形状のものを含む)は、最大外径の平均値が、5.0μmを越える系では、毛細間隙からの流出性の低下を来し、一方、最大外径の平均値が、0.5μm以下の系では高濃度の発色性を示し難く、好ましくは、最大外径の平均値が、1〜4μmの範囲、当該マイクロカプセルの平均粒子径〔(最大外径+中央部の最小外径)/2〕が1〜3μmの範囲が好適である。
可逆熱変色性組成物の壁膜に対する比率が前記範囲より大になると、壁膜の厚みが肉薄となり過ぎ、圧力や熱に対する耐性の低下を起こし、逆に、壁膜の可逆熱変色性組成物に対する比率が前記範囲より大になると発色時の色濃度及び鮮明性の低下を免れず、好適には、可逆熱変色性組成物/壁膜=6/1〜1/1(重量比)である。
可逆熱変色性組成物の壁膜に対する比率が前記範囲より大になると、壁膜の厚みが肉薄となり過ぎ、圧力や熱に対する耐性の低下を起こし、逆に、壁膜の可逆熱変色性組成物に対する比率が前記範囲より大になると発色時の色濃度及び鮮明性の低下を免れず、好適には、可逆熱変色性組成物/壁膜=6/1〜1/1(重量比)である。
前記可逆熱変色性組成物のマイクロカプセル化は、界面重合法、界面重縮合法、in Situ重合法、コアセルベート法等の公知の手段が適用できるが、本発明の前記した要件を満たす粒子径範囲の、非円形断面形状のマイクロカプセル顔料を得るためには、凝集、合一化が生じ難い界面重合法又は界面重縮合法を適用することができる。
本発明に適用される感温変色性温度識別性インキを適用する筆記具の形態としては、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を剪断減粘性物質を含む水性媒体中に分散させた剪断減粘系のインキを導出可能に構成したボールペン型筆記具、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を緩やかな凝集状態に懸濁させた凝集系インキを軸胴内に収容の繊維収束体からなるインキ吸蔵体に充填し、繊維加工体からなるペン体より流出可能に構成したマーカー形態、比重調整型インキを適用した、ポンピング機構を備えた形態、等を例示できる。
前記剪断減粘系インキは、例えば、本出願人が既に提案した、特開平9−124993号公報を応用し、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料3〜30重量%、剪断減粘性物質0.1〜0.5重量部、水溶性有機溶剤5〜35重量%を含み、残部が水からなる、粘度が40〜300mPa・s(EM型回転粘度計による回転数10rpmでの値)、剪断減粘性指数0.1〜0.8の範囲に調整してインキを構成する。
前記凝集型インキは、本出願人が提案した特開2001−207101号公報を応用し、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料3〜30重量%、水溶性高分子凝集剤を含むバインダー樹脂0.05〜25重量%、残部を必要に応じて保湿剤等を含む水となし、3〜20mPa・s(25℃)の粘度範囲に調製した水性マーカーインキを構成する。
又、前記比重調整型インキは、本出願人が提案した特許第2540341号(特願昭62−210721号)を応用して調製し、ポンピング機構を備えた汎用の筆記具の軸胴内に充填して適用できる。
前記凝集型インキは、本出願人が提案した特開2001−207101号公報を応用し、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料3〜30重量%、水溶性高分子凝集剤を含むバインダー樹脂0.05〜25重量%、残部を必要に応じて保湿剤等を含む水となし、3〜20mPa・s(25℃)の粘度範囲に調製した水性マーカーインキを構成する。
又、前記比重調整型インキは、本出願人が提案した特許第2540341号(特願昭62−210721号)を応用して調製し、ポンピング機構を備えた汎用の筆記具の軸胴内に充填して適用できる。
前記における剪断減粘性物質は、8〜12の範囲内のHLB値を有するノニオン界面活性剤、キサンタンガム、ウエランガム、構成単糖がグルコースとガラクトースの有機酸修飾ヘテロ多糖体であるサクシノグリカン(平均分子量約100乃至800万)、グアーガム、ローカストビーンガム及びその誘導体、ヒドロキシセルロース、アルギン酸アルキルエステル類、メタクリル酸のアルキルエステルを主成分とする分子量10万〜15万の重合体、グルコマンナン、寒天やカラゲニン等の海藻より抽出されるゲル化能を有する炭水化物、ベンジリデンソルビトール及びベンジリデンキシリトール又はこれらの誘導体、架橋性アクリル酸重合体等を例示でき、単独或いは混合して使用することができる。特にキサンタンガム、サクシノグリカン、架橋性アクリル酸重合体が保存安定性に優れる。
前記水性高分子凝集剤としては、非イオン性水溶性高分子化合物が好適に用いられる。具体的にはポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、水溶性多糖類、非イオン性水溶性セルロース誘導体等が挙げられる。このうち水溶性多糖類の具 体例としてはトラガントガム、グアーガム、プルラン、サイクロデキストリンが挙げられ、また非イオン性水溶性セルロース誘導体の具体例としてはメチルセルロース、ヒドロシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。本発明に適用のマイクロカプセル顔料粒子間の緩い橋架け作用を示す水溶性高分子であればすべて適用することができるが、なかでも前記の非イオン性水溶性セルロース誘導体が最も効果的に機能する。
前記高分子凝集剤は、インキ組成物全量に対し、0.05〜20重量%配合することができる。
前記高分子凝集剤は、インキ組成物全量に対し、0.05〜20重量%配合することができる。
ペン先での乾燥を抑制するために保湿剤として、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、低分子量ポリエチレングリコール等のグリコール類及びそれらの低級アルキルエーテル、2−ピロリドン、N−ビニルピロリドン、尿素等の適宜量を配合することができる。
前記保湿剤は、インキ全量に対して5〜40重量%配合することができる。
前記保湿剤は、インキ全量に対して5〜40重量%配合することができる。
尚、筆跡の固着性や粘度調整等のために、適宜量のバインダー樹脂を添加することもできる。前記バインダー樹脂は樹脂エマルション、アルカリ可溶性樹脂、水溶性樹脂から選ばれる。
前記樹脂エマルションとしては、ポリアクリル酸エステル、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、メタクリル酸−マレイン酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、α−オレフィン−マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリウレタン等の水分散体が挙げられ、前記アルカリ可溶性樹脂としては、スチレン−マレイン酸共重合体、エチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体等が挙げられ、前記水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等を挙げることができ、一種又は二種以上を混合して用いることができる。
又、界面活性剤等の従来より汎用の各種分散剤を必要に応じて配合することができる。
前記樹脂エマルションとしては、ポリアクリル酸エステル、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、メタクリル酸−マレイン酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、α−オレフィン−マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリウレタン等の水分散体が挙げられ、前記アルカリ可溶性樹脂としては、スチレン−マレイン酸共重合体、エチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体等が挙げられ、前記水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等を挙げることができ、一種又は二種以上を混合して用いることができる。
又、界面活性剤等の従来より汎用の各種分散剤を必要に応じて配合することができる。
本発明は、軸胴、尾栓、キャップ、又は頭冠の表面に、温度表示を設けることができる。更には、軸胴の表面に、完全発色温度域、過渡的変色温度域、及び完全変色(消色を含む)温度域で呈する各様相と、対応する各温度を表示した構成となして、使用者への利便性を付与することができる(図1〜図4参照)。
以下に実施例を示す。尚、実施例中の部は重量部である。
実施例1
感温変色性温度識別性インキの調製
加熱消色型可逆熱変色性マイクロカプセル顔料〔高温側変色点(t3 :16℃、t4 :24℃)、低温側変色点(t1 :14℃、t2 :22℃)、青色←→無色の色変化、平均粒子径:2.5μm、可逆熱変色性組成物/壁膜=2.6/1.0)〕のマイクロカプセルスラリー25.0部(固形分15.0部)、キサンタンガム(剪断減粘性物質)0.33部、水51.0部、尿素11.00部、グリセリン11.00部、ノプコSW−WET−366(ノニオン系浸透性付与剤、サンノプコ社製)0.55部、ノプコ8034(変性シリコーン系消泡剤、サンノプコ社製)0.13部、プロキセルXL−2(防黴剤、ゼネカ株式会社製)0.13部からなる剪断減粘系感温変色性温度識別性インキを調製した。
前記インキの粘度をEMD型粘度計にて25℃で測定した結果、測定回転数1rpmで600mPa・s、10rpmで110mPa・s、100rpmで30mPa・sの値を示し、剪断減粘性指数nが0.35であった。
筆記具の作製
0.7mmφのステンレス鋼ボールをバネ体により前方に押圧したチップ〔(ボール収容部内径)─(ボール外径)=50μm〕を用い、軸胴内に前記温度識別性インキの所定量を充填し、後方にポリブテンベースの粘弾性を有するインキ追従体(液栓)を配してボールペンを組み立て、感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
前記筆記具による筆跡の明度値を測定したところ、発色状態で6.61、過渡的変色状態で8.20、完全変色(消色)状態で9.09の各測定値を示した。
尚、明度値は、東京電色株式会社製TC─3600色差計を用い、上質紙上に筆記した筆跡(筆跡層の厚み:10μm)について測定した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :16℃)と高温側完全変色温度(t4 :24℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :14℃)と低温側完全変色温度(t2 :22℃)との間の各過渡的変色温度域において淡青色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青色、及び高温側完全変色温度域で呈する無色の各様相とは視覚濃度の差異により三段階に区別して視覚判別された。
実施例1
感温変色性温度識別性インキの調製
加熱消色型可逆熱変色性マイクロカプセル顔料〔高温側変色点(t3 :16℃、t4 :24℃)、低温側変色点(t1 :14℃、t2 :22℃)、青色←→無色の色変化、平均粒子径:2.5μm、可逆熱変色性組成物/壁膜=2.6/1.0)〕のマイクロカプセルスラリー25.0部(固形分15.0部)、キサンタンガム(剪断減粘性物質)0.33部、水51.0部、尿素11.00部、グリセリン11.00部、ノプコSW−WET−366(ノニオン系浸透性付与剤、サンノプコ社製)0.55部、ノプコ8034(変性シリコーン系消泡剤、サンノプコ社製)0.13部、プロキセルXL−2(防黴剤、ゼネカ株式会社製)0.13部からなる剪断減粘系感温変色性温度識別性インキを調製した。
前記インキの粘度をEMD型粘度計にて25℃で測定した結果、測定回転数1rpmで600mPa・s、10rpmで110mPa・s、100rpmで30mPa・sの値を示し、剪断減粘性指数nが0.35であった。
筆記具の作製
0.7mmφのステンレス鋼ボールをバネ体により前方に押圧したチップ〔(ボール収容部内径)─(ボール外径)=50μm〕を用い、軸胴内に前記温度識別性インキの所定量を充填し、後方にポリブテンベースの粘弾性を有するインキ追従体(液栓)を配してボールペンを組み立て、感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
前記筆記具による筆跡の明度値を測定したところ、発色状態で6.61、過渡的変色状態で8.20、完全変色(消色)状態で9.09の各測定値を示した。
尚、明度値は、東京電色株式会社製TC─3600色差計を用い、上質紙上に筆記した筆跡(筆跡層の厚み:10μm)について測定した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :16℃)と高温側完全変色温度(t4 :24℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :14℃)と低温側完全変色温度(t2 :22℃)との間の各過渡的変色温度域において淡青色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青色、及び高温側完全変色温度域で呈する無色の各様相とは視覚濃度の差異により三段階に区別して視覚判別された。
実施例2
実施例1のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :30℃、t4 :36℃)、低温側変色点(t1 :28℃、t2 :30℃)の、青色←→無色の色変化の顔料を用い、食用赤色3号の0.15部を配合した以外は、実施例1と同様にして、感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例1と同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で6.20、過渡的変色状態で7.45、完全変色状態で7.99の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :30℃)と高温側完全変色温度(t4 :36℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :28℃)と低温側完全変色温度(t2 :30℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例1のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :30℃、t4 :36℃)、低温側変色点(t1 :28℃、t2 :30℃)の、青色←→無色の色変化の顔料を用い、食用赤色3号の0.15部を配合した以外は、実施例1と同様にして、感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例1と同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で6.20、過渡的変色状態で7.45、完全変色状態で7.99の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :30℃)と高温側完全変色温度(t4 :36℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :28℃)と低温側完全変色温度(t2 :30℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例3
実施例2のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :26℃、t4 :32℃)、低温側変色点(t1 :24℃、t2 :28℃)の、青色←→無色の色変化の顔料を用いた以外は、実施例2と同様にして感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例1と同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で6.25、過渡的変色状態で7.50、完全変色状態で8.01の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :26℃)と高温側完全変色温度(t4 :32℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :24℃)と低温側完全変色温度(t2 :28℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例2のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :26℃、t4 :32℃)、低温側変色点(t1 :24℃、t2 :28℃)の、青色←→無色の色変化の顔料を用いた以外は、実施例2と同様にして感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例1と同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で6.25、過渡的変色状態で7.50、完全変色状態で8.01の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :26℃)と高温側完全変色温度(t4 :32℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :24℃)と低温側完全変色温度(t2 :28℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例4
実施例2のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :22℃、t4 :28℃)、低温側変色点(t1 :20℃、t2 :26℃)の、青色←→無色の色変化の顔料を用いた以外は、実施例2と同様にして感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例1と同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で6.28、過渡的変色状態で7.51、完全変色状態で8.04の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :22℃)と高温側完全変色温度(t4 :28℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :20℃)と低温側完全変色温度(t2 :26℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例2のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :22℃、t4 :28℃)、低温側変色点(t1 :20℃、t2 :26℃)の、青色←→無色の色変化の顔料を用いた以外は、実施例2と同様にして感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例1と同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で6.28、過渡的変色状態で7.51、完全変色状態で8.04の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :22℃)と高温側完全変色温度(t4 :28℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :20℃)と低温側完全変色温度(t2 :26℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例5
実施例2のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :─6℃、t4 :4℃)、低温側変色点(t1 :─8℃、t2 :2℃)の、青色←→無色の色変化の顔料を用いた以外は、実施例2と同様にして感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例1と同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で6.30、過渡的変色状態で7.55、完全変色状態で8.10の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :─6℃)と高温側完全変色温度(t4 :4℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :─8℃)と低温側完全変色温度(t2 :2℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例2のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :─6℃、t4 :4℃)、低温側変色点(t1 :─8℃、t2 :2℃)の、青色←→無色の色変化の顔料を用いた以外は、実施例2と同様にして感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例1と同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。
筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で6.30、過渡的変色状態で7.55、完全変色状態で8.10の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :─6℃)と高温側完全変色温度(t4 :4℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :─8℃)と低温側完全変色温度(t2 :2℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例6
実施例1のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :16℃、t4 :24℃)、低温側変色点(t1 :14℃、t2 :22℃)の、青色←→無色の色変化の顔料と、高温側変色点(t3 :26℃、t4 :34℃)、低温側変色点(t1 :25℃、t2 :32℃)の、ピンク色←→無色の色変化の顔料とを等量づつ配合して、マイクロカプセルスラリー30部(固形分18部)を適用した以外は、実施例1と同様にして、温度識別性インキを調製し、同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で5.93、多段的過渡的変色状態(第1乃至第3の中間値)で7.89、完全消色状態で9.09の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
青色の高温側変色開始温度未満(t3 :16℃)における完全発色状態では、青紫色を呈し、16℃〜24℃の温度域では、赤味の紫色(第1の過渡的変色状態)を呈し、26℃以上でピンク色(第2の過渡的変色状態)に変化し、26℃〜34℃の温度域では、淡いピンク色(第3の過渡的変色状態)を呈し、34℃以上では無色を呈した。
実施例1のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :16℃、t4 :24℃)、低温側変色点(t1 :14℃、t2 :22℃)の、青色←→無色の色変化の顔料と、高温側変色点(t3 :26℃、t4 :34℃)、低温側変色点(t1 :25℃、t2 :32℃)の、ピンク色←→無色の色変化の顔料とを等量づつ配合して、マイクロカプセルスラリー30部(固形分18部)を適用した以外は、実施例1と同様にして、温度識別性インキを調製し、同様にしてボールペンを組み立て感温変色性温度識別性筆記具を得た。筆跡の明度値の測定
実施例1と同様にして筆跡(筆跡層の厚み:10μm)の明度値を測定した結果、発色状態で5.93、多段的過渡的変色状態(第1乃至第3の中間値)で7.89、完全消色状態で9.09の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
青色の高温側変色開始温度未満(t3 :16℃)における完全発色状態では、青紫色を呈し、16℃〜24℃の温度域では、赤味の紫色(第1の過渡的変色状態)を呈し、26℃以上でピンク色(第2の過渡的変色状態)に変化し、26℃〜34℃の温度域では、淡いピンク色(第3の過渡的変色状態)を呈し、34℃以上では無色を呈した。
実施例7
加熱消色型可逆熱変色性マイクロカプセル顔料〔高温側変色点(t3 :─6℃、t4 :4℃)、低温側変色点(t1 :─8℃、t2 :2℃)、青色←→無色の色変化、平均粒子径:2.5μm、可逆熱変色性組成物/壁膜=2.6/1.0)〕のマイクロカプセルスラリー44.0部(固形分13.2部)をグリセリン5.00部、プロキセルXL−2(防黴剤、ゼネカ株式会社製)0.70部、SNデフォーマー 381(シリコーン系消泡剤、サンノプコ株式会社製)0.1部、食用赤色3号0.15部、及び水42.20部からなる水性媒体中に均一に分散状態となした後、セロサイズWP−09L(水溶性高分子凝集剤:ヒドロキシエチルセルロース、ユニオンカーバイド日本株式会社製)5.00重%を含む水溶液8.00部を攪拌しながら、前記分散状態にある液中に添加して、前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料をゆるやかな凝集状態に懸濁させた凝集系感温変色性温度識別性インキを調製した。
前記インキの粘度をB型粘度計にてBLアダプターを適用し、25℃で測定した結果、測定回転数60rpmで4.4mPa・sであった。
筆記具の作製
ポリエステルスライバーを合成樹脂フィルムで被覆した繊維集束インキ吸蔵体(気孔率約83%)中に、前記温度識別性インキを均一状態に攪拌した直後に含浸させて軸胴内に収容し、軸筒先端部に装着させたポリエステル繊維の樹脂加工ペン体(気孔率約60%)と接触状態に組み立て、感温変色性温度識別性筆記具を構成した。
筆跡の明度値の測定
上質紙上に10cm長さ(筆跡幅4mm)の筆跡を約2秒の筆記速度で筆記し、明度値を測定した結果、発色状態で4.92、過渡的変色状態で6.03、完全変色(消色)状態で4.45の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :─6℃)と高温側完全変色温度(t4 :4℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :─8℃)と低温側完全変色温度(t2 :2℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
加熱消色型可逆熱変色性マイクロカプセル顔料〔高温側変色点(t3 :─6℃、t4 :4℃)、低温側変色点(t1 :─8℃、t2 :2℃)、青色←→無色の色変化、平均粒子径:2.5μm、可逆熱変色性組成物/壁膜=2.6/1.0)〕のマイクロカプセルスラリー44.0部(固形分13.2部)をグリセリン5.00部、プロキセルXL−2(防黴剤、ゼネカ株式会社製)0.70部、SNデフォーマー 381(シリコーン系消泡剤、サンノプコ株式会社製)0.1部、食用赤色3号0.15部、及び水42.20部からなる水性媒体中に均一に分散状態となした後、セロサイズWP−09L(水溶性高分子凝集剤:ヒドロキシエチルセルロース、ユニオンカーバイド日本株式会社製)5.00重%を含む水溶液8.00部を攪拌しながら、前記分散状態にある液中に添加して、前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料をゆるやかな凝集状態に懸濁させた凝集系感温変色性温度識別性インキを調製した。
前記インキの粘度をB型粘度計にてBLアダプターを適用し、25℃で測定した結果、測定回転数60rpmで4.4mPa・sであった。
筆記具の作製
ポリエステルスライバーを合成樹脂フィルムで被覆した繊維集束インキ吸蔵体(気孔率約83%)中に、前記温度識別性インキを均一状態に攪拌した直後に含浸させて軸胴内に収容し、軸筒先端部に装着させたポリエステル繊維の樹脂加工ペン体(気孔率約60%)と接触状態に組み立て、感温変色性温度識別性筆記具を構成した。
筆跡の明度値の測定
上質紙上に10cm長さ(筆跡幅4mm)の筆跡を約2秒の筆記速度で筆記し、明度値を測定した結果、発色状態で4.92、過渡的変色状態で6.03、完全変色(消色)状態で4.45の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :─6℃)と高温側完全変色温度(t4 :4℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :─8℃)と低温側完全変色温度(t2 :2℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた紫色を視覚させ、完全発色温度域で呈する青紫色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例8
実施例7のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :38℃、t4 :46℃)、低温側変色点(t1 :34℃、t2 :40℃)の、緑色←→無色の色変化の顔料を含む35部のマイクロカプセルスラリーと、青色←→無色の色変化の顔料を含む9部のマイクロカプセルスラリーを全44.00部のマイクロカプセルスラリーを配合した以外は、実施例8と同様にして感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例8と同様にして感温変色性温度識別性筆記具を構成した。
実施例7と同様にして筆跡の明度値を測定した結果、発色状態で4.77、過渡的変色状態で5.91、完全変色(消色)状態で7.63の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :38℃)と高温側完全変色温度(t4 :46℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :34℃)と低温側完全変色温度(t2 :40℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた黒色を視覚させ、完全発色温度域で呈する黒色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例7のマイクロカプセル顔料に代えて、高温側変色点(t3 :38℃、t4 :46℃)、低温側変色点(t1 :34℃、t2 :40℃)の、緑色←→無色の色変化の顔料を含む35部のマイクロカプセルスラリーと、青色←→無色の色変化の顔料を含む9部のマイクロカプセルスラリーを全44.00部のマイクロカプセルスラリーを配合した以外は、実施例8と同様にして感温変色性温度識別性インキを調製し、実施例8と同様にして感温変色性温度識別性筆記具を構成した。
実施例7と同様にして筆跡の明度値を測定した結果、発色状態で4.77、過渡的変色状態で5.91、完全変色(消色)状態で7.63の各測定値を示した。
筆跡の温度変化による様相変化
高温側変色開始温度(t3 :38℃)と高温側完全変色温度(t4 :46℃)との間、及び低温側変色開始温度(t1 :34℃)と低温側完全変色温度(t2 :40℃)との間の各過渡的変色温度域において、赤味を帯びた黒色を視覚させ、完全発色温度域で呈する黒色、及び高温側完全変色温度域で呈するピンク色の各様相とは区別して視覚判別された。
実施例9
実施例1、2、3の筆記具をセットにして、検温の便宜に供した。
尚、前記実施例1〜9における、筆跡の様相変化は、可逆的であり、繰り返し再現された。
実施例1、2、3の筆記具をセットにして、検温の便宜に供した。
尚、前記実施例1〜9における、筆跡の様相変化は、可逆的であり、繰り返し再現された。
1 感温変色性温度識別性筆記具
2 繊維ペン体
3 ボール
4 感温変色性温度識別性インキ
4a 凝集系熱変色性インキ
4b 剪断減粘系熱変色性インキ
5 非熱変色性インキ
6 繊維収束インキ吸蔵体
7 液栓
8 軸胴
9 キャップ
9a 頭冠
10 温度識別表示
A 完全発色温度域における様相
B 過渡的変色温度域における様相
b1 過渡的変色温度域における様相
b2 過渡的変色温度域における様相
b3 過渡的変色温度域における様相
C 完全変色温度域における様相
At 完全発色温度域における温度
Bt 過渡的変色温度域における温度
b1t 過渡的変色温度域における温度
b2t 過渡的変色温度域における温度
b3t 過渡的変色温度域における温度
Ct 完全変色温度域における温度
11 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料
a 壁膜
b 窪み
c 可逆熱変色性組成物
t1 加熱消色型熱変色性インキの低温側完全変色温度
t2 加熱消色型熱変色性インキの低温側変色開始温度
t3 加熱消色型熱変色性インキの高温側変色開始温度
t4 加熱消色型熱変色性インキの高温側完全変色温度
ΔH ヒステリシス温度幅
2 繊維ペン体
3 ボール
4 感温変色性温度識別性インキ
4a 凝集系熱変色性インキ
4b 剪断減粘系熱変色性インキ
5 非熱変色性インキ
6 繊維収束インキ吸蔵体
7 液栓
8 軸胴
9 キャップ
9a 頭冠
10 温度識別表示
A 完全発色温度域における様相
B 過渡的変色温度域における様相
b1 過渡的変色温度域における様相
b2 過渡的変色温度域における様相
b3 過渡的変色温度域における様相
C 完全変色温度域における様相
At 完全発色温度域における温度
Bt 過渡的変色温度域における温度
b1t 過渡的変色温度域における温度
b2t 過渡的変色温度域における温度
b3t 過渡的変色温度域における温度
Ct 完全変色温度域における温度
11 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料
a 壁膜
b 窪み
c 可逆熱変色性組成物
t1 加熱消色型熱変色性インキの低温側完全変色温度
t2 加熱消色型熱変色性インキの低温側変色開始温度
t3 加熱消色型熱変色性インキの高温側変色開始温度
t4 加熱消色型熱変色性インキの高温側完全変色温度
ΔH ヒステリシス温度幅
Claims (6)
- 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を水性媒体中に分散させたインキを筆記先端から流出させる筆記具において、温度変化による様相変化により、少なくとも三段階の温度を択一的に視覚判別させる、温度識別性の筆跡を形成する筆記具であって、前記インキは、温度−色濃度曲線における、高温側変色開始温度(t3 )と高温側完全変色温度(t4 )との間、又は低温側変色開始温度(t2 )と低温側完全変色温度(t1 )との間の各過渡的変色温度域の温度幅が2〜10℃の可逆熱変色性マイクロカプセル顔料が水性媒体中に3〜30重量%配合されてなり、前記過渡的変色温度域における色濃度の明度値が少なくとも8.5以下であり、完全発色温度域、及び完全変色(消色を含む)温度域における色濃度の中間値を示し、前記視覚濃度の変化に伴う様相変化により、対応する温度を識別させる筆跡を形成する感温変色性温度識別性筆記具。
- 前記マイクロカプセル顔料中、又はインキ中に非熱変色性着色剤が配合されており、過渡的変色温度域において色相変化による多段変化を示す、請求項1記載の感温変色性温度識別性筆記具。
- 高温側変色開始温度(t3 )及び低温側変色開始温度(t2 )を異にし、色相を異にする二種以上の可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を配合してなる、請求項1記載の感温変色性温度識別性筆記具。
- 軸胴、尾栓、キャップ、又は頭冠の表面に、温度表示を設けてなる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の感温変色性温度識別性筆記具。
- 軸胴の表面に、完全発色温度域、過渡的変色温度域、及び完全変色(消色を含む)温度域で呈する各様相と、対応する各温度を表示してなる請求項4記載の感温変色性温度識別性筆記具。
- 請求項1記載の感温変色性温度識別性筆記具から選ばれる、変色特性の相異なる複数の筆記具を組み合わせた示温変色性筆記具セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003323565A JP2005089576A (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 感温変色性温度識別性筆記具及びそれを組み合わせた示温変色性筆記具セット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003323565A JP2005089576A (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 感温変色性温度識別性筆記具及びそれを組み合わせた示温変色性筆記具セット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005089576A true JP2005089576A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34454609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003323565A Pending JP2005089576A (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 感温変色性温度識別性筆記具及びそれを組み合わせた示温変色性筆記具セット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005089576A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018190229A1 (ja) * | 2017-04-14 | 2018-10-18 | 富士フイルム株式会社 | 熱応答性組成物及び熱応答性材料 |
JP2021028608A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | 株式会社Ihiジェットサービス | 温度状況の検出シートおよびこれを用いた検出方法 |
-
2003
- 2003-09-16 JP JP2003323565A patent/JP2005089576A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018190229A1 (ja) * | 2017-04-14 | 2018-10-18 | 富士フイルム株式会社 | 熱応答性組成物及び熱応答性材料 |
JPWO2018190229A1 (ja) * | 2017-04-14 | 2020-02-06 | 富士フイルム株式会社 | 熱応答性組成物及び熱応答性材料 |
JP2021028608A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | 株式会社Ihiジェットサービス | 温度状況の検出シートおよびこれを用いた検出方法 |
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