JP2005088903A - ガセット袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自立させた状態で収容した収容物を容易に取り出すことができると共に、取出し口部を容易且つ確実に閉塞して収容物を保存しつつ、当該収容物を繰り返し取り出すことのできるガセット袋を提供する。
【解決手段】 前後一対の正面部14と、これらの正面部14の内側に折り込み可能な左右一対の側面折り込み部15とを備え、自立させた状態で上端取出し口11を開口しつつ収容された粉末状の洗剤30を取り出せるようにしたガセット袋10であって、側面折り込み部15には、塑性変形可能な線状部材18が、折り込み中心線16において折り返されるように曲折配置されて、折り込み中心線16から正面部14と側面折り込み部15とが連接する両側の立辺17に向けてV字形状に斜めに延設している。
【選択図】 図2
【解決手段】 前後一対の正面部14と、これらの正面部14の内側に折り込み可能な左右一対の側面折り込み部15とを備え、自立させた状態で上端取出し口11を開口しつつ収容された粉末状の洗剤30を取り出せるようにしたガセット袋10であって、側面折り込み部15には、塑性変形可能な線状部材18が、折り込み中心線16において折り返されるように曲折配置されて、折り込み中心線16から正面部14と側面折り込み部15とが連接する両側の立辺17に向けてV字形状に斜めに延設している。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ガセット袋及び洗剤製品に関し、特に前後一対の正面部と、これらの正面部の内側に折り込み可能な左右一対の側面折り込み部とを備え、自立させた状態で上端取出し口を開口しつつ収容物を取り出せるようにしたガセット袋及び該ガセット袋に粉粒状の洗剤を収容した洗剤製品に関する。
ガセット袋は、一枚又は複数枚のシート材料から形成される、前後一対の正面部と、これらの正面部の内側にV字状に折り込み可能な左右一対の側面折り込み部とを備える袋であって、側面折り込み部を折り込んで平坦に折り畳まれている状態から、開口部付近の折り込み部分を開いて矩形形状の上端開口を形成し、この上端開口から内部に種々の収容物を収容できるようになっている。
このようなガセット袋は、収容物を収容した後の上端開口の閉塞をよりスムーズ且つ確実に行えるようにするための種々の工夫がなされており、例えば折りひだの付いた左右の側壁の袋口縁部に沿って薄い金属帯板や針金を取りけ、ゴミを収容した後にこれらの金属帯板や針金を二つ折りに折り曲げたり、さらに曲折することによって、袋口部を簡潔に封緘し得るようにしたごみ袋が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、袋の袋首部に可燃性の針金又は帯金を逆V字型に固着させて締付用具とし、袋口を簡単に封じることができるようにした物品袋(例えば、特許文献2参照)や、紙、ビニール等によって作成した袋本体の口部の一方または両方の縁部に沿って横方向に、更には側縁に沿って、針金またはリボン状の金属芯材を取り付けた封かん口金具を備えた包装袋(例えば、特許文献3参照)も開示されている。
実公昭51−46372号公報
実公昭53−16507号公報
実開昭49−12112号公報
一方、ガセット袋は、これを構成するシート材料や当該ガセット袋の形態等を工夫することにより、その用途が拡大している。例えば粉末状の洗剤等を収容する袋容器として、上端開口を封止することにより収容物を封入した状態で製品化され、使用者は、上端の封止部分を切り取って上端開口を形成し、自立させた状態で洗剤等を繰り返し取り出して使用できるようにしたガセット袋においては、封止部分を切り取った後に開口した上端開口を再び容易に閉塞できるようにする必要がある他、開口した上端開口から洗剤等を容易に取り出せるようにする必要がある。
しかしながら、上記各特許文献に記載されたガセット袋や物品袋によれば、これらを例えば洗剤等を収容して製品化するための自立可能な袋容器として使用する場合には、種々の問題を生じることになる。すなわち、特許文献1に記載のガセット袋(ゴミ袋)は、専らゴミを収容した後に上端開口を簡潔に封緘できるように金属帯板や針金を袋口縁部に取り付けたものであるため、封緘した上端開口を再度開口させる作業に多くの手間を要することになる。また特許文献2に記載の物品袋によれば、これをガセット袋として用いた場合に、収容した収容物を取り出すべく再び袋口を開口させる際に、折り込まれた側面折り込み部を開いて大きな上端開口を保持することが難しく、自立させた状態で収容物を取り出すことが困難である。さらに、特許文献3のガセット袋は、紙、ビニール等によって作成され、袋本体の口部に取り付けた封かん口金具を介して、品物を入れて口部を閉じた後に、当該封かん口金具を折り曲げるだけの作業によって、封かん紙等を貼りつけることなく口部を閉塞するものであって、側面折り込み部を開いた状態として、ガセット袋を自立させた状態で収容物を取り出し易くするものではない。
本発明は、収容物を封入した状態で製品化され、例えば上端の封止部分を切り取って取出し口を形成し、収容物を繰り返し取り出して使用できるようにしたガセット袋において、自立させながら取出し口を開かせた状態を容易に保持可能とすることにより、収容物を効率良く取り出すことができると共に、取出し口部を容易且つ確実に閉塞して収容物を効果的に保存しつつ、当該収容物を繰り返し取り出すことのできるガセット袋及び該ガセット袋に粉粒状の洗剤を収容した洗剤製品を提供することを目的とする。
本発明は、前後一対の正面部と、これらの正面部の内側に折り込み可能な左右一対の側面折り込み部とを備え、自立させた状態で上端取出し口を開口しつつ収容物を取り出せるようにしたガセット袋であって、前記側面折り込み部には、塑性変形可能な線状部材が、折り込み中心線において折り返されるように曲折配置されて、前記折り込み中心線から前記正面部と前記側面折り込み部とが連接する両側の立辺に向けて斜めに延設しているガセット袋を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、前記ガセット袋に粉粒状の洗剤を収容してなる洗剤製品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
上記記載において、塑性変形可能な線状部材は、例えば金属製の針金や、板、細幅状板、メッシュ、リボン、或いは形状記憶合金、形状記憶樹脂等からなり、手の指の力で容易に折り曲げて変形させることができると共に、折り曲げ後の形状を容易に保持できる程度の塑性変形性を備える線状部材であり、且つ取出し口部を折り返してガセット袋を閉塞した際に、取出し口部のシート材料の折り返し復元力に抵抗して、取出し口部の折り返し状態を安定して保持できる程度の塑性変形時の保形剛性を有するものである。また線状部材には、針金等の線形部材の他、ある程度の幅をもった例えば細長い帯板状の部材も含まれる。さらに、線状部材は、一本の線状部材として連続しているものの他、断続的に連続しているものも含まれる。
また、塑性変形可能な線状部材が、折り込み中心線において折り返されるように曲折配置されて、当該折り込み中心線から両側の立辺に向けて斜めに延設する形態としては、直線状に斜めに延設するものの他、曲線状に斜めに延設するものも含まれる。塑性変形可能な線状部材は、必ずしも1本の連続する線状部材によって形成されている必要はなく、例えば折り込み中心線における曲折部分で切り離し分割された少なくとも一対の線状部材によって形成することもできる。また分割された線状部材は、切り離し部分において互いに接触した状態で配置されていても良く、接触しない状態で配置されていても良い。
さらに、塑性変形可能な線状部材として、例えば針金等の金属製の線状部材を用いる場合には、これらを被覆樹脂によって覆った状態で用いることが好ましい。線状部材を被覆樹脂で覆って用いることにより、線状部材の厚さを実質的に厚くして、折り曲げ強度を向上させると共に、塑性変形により折り曲げられる際の折り曲げ半径を大きくすることが可能になり、これによって線状部材の破断を回避するための繰り返し曲げ耐久性を効果的に向上させることが可能になる。またこれらの線状部材が繰り返し折り曲げられて破断した場合でも、被覆樹脂により切り口を覆い隠して安全性をさらに向上させることが可能になる。
本発明によれば、収容物を封入した状態で製品化され、例えば上端の封止部分を切り取って取出し口を形成し、収容物を繰り返し取り出して使用できるようにしたガセット袋又は該ガセット袋に粉粒状の洗剤を収容した洗剤製品において、自立させながら取出し口を開かせた状態を容易に保持可能とすることにより、収容物を効率良く取り出すことができると共に、取出し口部を容易且つ確実に閉塞して収容物を効果的に保存しつつ、当該収容物を繰り返し取り出すことができる。
図1に示す本発明の好ましい第1実施形態に係るガセット袋10は、収容物として例えば粉末状の洗剤を収容する容器として用いられ、図2(a),(b)に示すように、上端取出し口11を封止して製品化されている状態から、使用者がこの封止部分を切り取り線20に沿って切り取って上端取出し口11を開口形成し、当該上端取出し口11から洗剤30を繰り返し取り出して使用できるようにすると共に、洗剤30を必要量取り出したら、その都度、取出し口部13をスムーズ且つ安定した状態で閉塞させて、収容された洗剤30を効果的に保存することを可能にするものである。すなわち、本第1実施形態に係るガセット袋10は、粉粒状の洗剤を収容した洗剤製品を構成するものである。
そして、本第1実施形態のガセット袋10は、前後一対の正面部14と、これらの正面部14の内側にV字状に折り込み可能な左右一対の側面折り込み部15とを備え、自立させた状態で上端取出し口11を開口しつつ収容された洗剤30を取り出せるようにした洗剤用の袋容器であって、各側面折り込み部15には、塑性変形可能な線状部材18が、折り込み中心線16において折り返されるように曲折配置されて、折り込み中心線16から正面部14と側面折り込み部15とが連接する両側の立辺17に向けて斜めに延設している。
また、本第1実施形態によれば、塑性変形可能な線状部材18は、立辺17の上端部分に向けて斜めに延設すると共に、折り込み中心線16から両側に各々直線状に延設して、V字形状に配置されている。
本第1実施形態によれば、ガセット袋10は、予め設計された所定の形状に切断加工された1枚又は複数枚のシート材料22に、公知の各種の折り曲げ加工や接合加工を施すことにより、矩形形状を有する底部19と、底部19の各辺部から立設する前後一対の正面部14及び左右一対の側面折り込み部15によって周囲を囲まれて、洗剤を収容する袋容器の本体部分を構成する胴部12と、この胴部12の上方部分に一体として連続配置され、当該ガセット袋10を閉塞する際に折り返される部分である取出し口部13とからなるガセット袋容器として形成される。またガセット袋10は、上端取出し口11から収容物である粉末状の洗剤30を予め設計された所定量投入した後に(図2(b)参照)、左右一対の側面折り込み部15を塑性変形可能な線状部材18と共にV字状に内側に折り込むようにしながら上端取出し口11を例えばシール接合して封止することにより、投入された洗剤30を内部に封入すると共に(図2(a)参照)、洗剤30の未収容部分である取出し口部13を例えば2重に折り返した状態で、製品化されている(図1参照)。
また、本第1実施形態によれば、ガセット袋10を構成するシート材料22として、アルミ箔層を含む多層シートが用いられており、好ましくは、図3に示すように、例えば最外層である第1層がポリエステル、第2層がポリエチレン、第3層がアルミ箔、第4層がポリエチレン、最内層である第5層がシーラント層からなる5層構造の多層シートを用いることができる。また多層シートにおけるアルミ箔層の厚さは、5〜50μmとすることが好ましく、5〜20μmとすることがさらに好ましい。シート材料22としてアルミ箔層を含む多層シートを用いることにより、再封(リシール)する際の折り曲げ作業を容易にすることができ、さらに、袋にしわ等が発生し難くなってガセット袋10の外観を良好に保持することが可能になる。
さらに、前後一対の正面部14と左右一対の側面折り込み部15は、胴部12及び取出し口部13の4箇所の各立辺17において、シート材料22の最内層のシーラント層を立辺17に沿って例えば2〜30mm程度のヘムシール幅で折返し接合することによる折返しシール部であるヘムシール23を介して、矩形断面を有する中空筒状に接合一体化されている。またこれによって、ガセット袋10の上端の取出し口11は、これを開封した際に、底部19と略同様の大きさの矩形形状を有することになる。なお、前後一対の正面部14と左右一対の側面折り込み部15とが4箇所の立辺17において各々ヘムシール23によって接合されていることにより、ガセット袋10の形状保持性及び取出し口11の開口保持性を十分に発揮することがが可能になる。
そして、本第1実施形態によれば、左右一対の側面折り込み部15には、各々、塑性変形可能な線状部材18が、図4に示すように、折り込み中心線16から両側の立辺17の上端部分に向けて、斜めに延設配置されてV字形状に取り付けられている。各線状部材18は、例えば0.1〜5.0mm、好ましくは0.3〜1.0mmの太さの金属製の針金からなり、例えば接着テープ等によって覆われるようにして側面折り込み部15の外側面に貼り付けられ、横方向へは折り込み中心線16からヘムシール23に跨る長さで、縦方向へは取出し口部13から胴部12に跨る長さで取り付けられている。
ここで、ガセット袋10の取出し口部13は、当該ガセット袋10を閉塞するために例えばこれの上端部分から下半部分に至る領域における適宜の位置で折り返した際の、当該折り返し部24及びこれよりも上方に位置する部分であり、ガセット袋10の胴部12は、この折り返し部24よりも下方に位置して、洗剤30を収容する本体部分を構成する部分である。すなわち、本第1実施形態によれば、ガセット袋10を閉塞する際に折り返される折り返し部24の位置は、ガセット袋10に収容された洗剤30の減少等に伴って上下方向に移動してゆくものであり、このような折り返し部24の位置は予め特定されることなく所定の領域内で任意に選択されるものであることから、閉塞時にガセット袋10が実際に折り返される折り返し部を挟んだ上方部分を取出し口部13、下方部分を胴部12として規定するものである。したがって、「取出し口部13から胴部12に跨る長さで取り付けられる」とは、閉塞時に少なくとも折り返し部24が位置すると予想されるガセット袋10の上下方向の領域に亘って、各線状部材18が取り付けられていることを意味するものである。
また、本第1実施形態によれば、図5(a)に示すように、金属製の針金からなる線状部材18を被覆樹脂25で覆って用いることが好ましい。ここで、被覆樹脂としては、例えばポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等を用いることができ、例えば0.05〜5.0mmの厚さで線状部材18の周囲を覆うことが好ましい。また袋の外観上から0.05〜3.0mmの厚さで覆うことが更に好ましい。被覆樹脂25で線状部材18の周囲を覆うことにより、線状部材18の厚さ(径)を実質的に大きくして、線状部材18の折り曲げ強度を向上させることが可能になる。また図6(a),(b)に示すように、縦方向線状部材18が折り曲げられる際の内周折り曲げ半径Rを、線状部材18のみの場合((b)参照、例えばR<1mm)と比較して、大きくすることが可能になり((a)参照、例えばR≧1.5mm、好ましくはR≧2.5mm)、これによって線状部材18の破断を回避するための繰り返し曲げ耐久性を、効果的に向上させることが可能になる。さらに、線状部材18が繰り返し折り曲げられて屈曲部が劣化することにより破断した場合でも、その切り口を被覆樹脂25によって覆い隠すことにより、安全性をさらに向上させることが可能になる。
ここで、線状部材18の周囲を被覆樹脂25で覆うことにより、線状部材18の加工性や、ガセット袋10への貼り付け作業性をさらに向上させることも可能になる。また、被覆樹脂25によって線状部材18の周囲を、図5(b)に示すように幅広の平たい形状で覆うことにより、線状部材18のハンドリング性をさらに向上させると共に、接合面積を増大させて、例えばヒートシール等による貼り付け強度を効果的に向上させることが可能になる。
本第1実施形態のガセット袋10は、上述のように粉末状の洗剤30を封入した状態で洗剤製品として製品化され、使用者は、上端の封止部分を切り取って上端取出し口11を開口形成し、洗剤30を繰り返し取り出して使用することになるが、本第1実施形態のガセット袋10によれば、自立させながら上端取出し口11を開かせた状態を容易に保持可能とすることにより、洗剤30を効率良く取り出すことができると共に、取出し口部13を容易且つ確実に閉塞して洗剤30を効果的に保存しつつ、当該洗剤30を繰り返し取り出してゆくことができる。
すなわち、本第1実施形態のガセット袋10によれば、各側面折り込み部15には、塑性変形可能な線状部材18が、折り込み中心線16において折り返されるように曲折配置されて、折り込み中心線16から両側の立辺17に向けて斜めに延設しているので、上端取出し口11を開封して矩形形状に開口する際に、折り込み中心線16の部分で折り曲げられて折り込まれていた線状部材18を、当該折り込み中心線16における折り曲げ部分を外側に押し出すようにしつつ延ばした状態として、開放されたガセット袋10の矩形断面形状の短辺部に沿って線状部材18が配置されるようにすることにより、当該線状部材18の保形剛性によって矩形形状に拡がった上端取出し口11の開口形状を効果的に保持することが可能になり、これによって、自立させた状態においても、収容物である洗剤16の取り出しを容易且つ効率良く行うことが可能になる。
また、本第1実施形態のガセット袋10によれば、線状部材18は、折り込み中心線16から両側の立辺17に向けて斜めに延設配置されることにより、縦方向へは取出し口部13から胴部12に跨る長さで取り付けられており、また線状部材18は、手の指の力で容易に折り曲げて変形させることができると共に、取出し口部13のシート材料22による折り返し復元力に効果的に抵抗して取出し口部13の折り返し状態を安定して保持できる程度の塑性変形時の保形剛性を有しているので、側面折り込み部15を線状部材18と共に内側に折り込みつつ上端取出し口11における一対の正面部14の上端を重ね合わて当該上端取出し口11を閉じながら、線状部材18と共に取出し口部13のシート材料22を折り返し部24に沿って下方に折り返すだけの簡単な操作によって、ガセット袋10の取出し口部13を容易且つ確実に閉塞することが可能になる。
なお、取出し口部13を折り返すことによるガセット袋10の閉塞は、図7に示すように、折り返し部24に沿った一回の折り返しによって行うことも可能であるが、複数の折り返し部24に沿って二回以上折り返すことにより(図1参照)、さらに確実なガセット袋10の閉塞を行うことが可能になる。また、正面部14の表面に例えば折り返し案内線を予め描いておくことにより、当該折り返し案内線に沿って取出し口部13を折り返させるようにすることもできる。
そして、収容した洗剤30を再び使用する際には、折り込まれた線状部材18を矩形断面形状のガセット袋10の短辺部に沿って直線状に復元するように塑性変形させつつ取出し口部13を折り戻して、上端取出し口11を開口させると共に、このような線状部材18を芯材とする上端取出し口11の開放及び取出し口部13の閉塞を繰り返しつつ、洗剤30が使用されることになる。
図8(a)〜(d)は、本発明の第2実施形態〜第5実施形態に係るガセット袋を示すものであり、これらの実施形態のガセット袋は、上記第1実施形態のガセット袋10と略同様の構成を備えると共に、各側面折り込み部15に取り付けられる線状部材18の配置が上記第1実施形態のガセット袋10と異なっている。すなわち、図8(a)に示す第2実施形態のガセット袋32は、折り込み中心線16から下方に向けて線状部材18を逆V字形状に斜めに延設配置したものであり、図8(b)に示す第3実施形態のガセット袋33は、折り込み中心線16から上方に向けて線状部材18を曲線状に斜めに延設配置したものである。また、図8(c)に示す第4実施形態のガセット袋34は、折り込み中心線16の下端部分から立辺17の上端部分に向けて線状部材18をV字形状に斜めに延設配置したものであり、図8(d)に示す第5施形態のガセット袋35は、折り込み中心線16から上方に向けて線状部材18をV字形状に斜めに延設配置すると共に、折り込み中心線16から両側の立辺17の下端部分に向けて、塑性変形可能な副線状部材36を、折り込み中心線において折り返されるように曲折配置して逆V字形状に斜めに延設したものである。
そして、これらのガセット袋32,33,34,35によっても、上記第1実施形態のガセット袋10と略同様の作用効果を奏すると共に、図8(c)に示す第4実施形態のガセット袋34によれば、さらに、収容した洗剤30の減少に伴って、折り返し部24(図7参照)をより広範囲に亘って下方にずらしつつ、取出し口部13を折り返して閉塞した状態とすることが可能になる。また図8(d)に示す第5実施形態のガセット袋35によれば、さらに、底部19の形状(開口)を強固に保持して、収容物である洗剤16の取り出しを一層効率良く行うことを可能にする。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、当該袋を構成するシート材料は、アルミ箔層を含む上記構成の多層シートである必要は必ずしもなく、アルミ箔層を含まないシート材料や単層のシート材料であっても良い。例えばポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等からなるシート材料を、単層又は多層で用いることができる。また、収容される収容物は、粉末状の洗剤である必要は必ずしもなく、シャンプーやリンス等の液体収容物や、菓子等の固体収容物等、その他の各種の収容物を収容する袋容器として使用することもできる。さらに、線状部材や副線状部材は、タックシールや接着剤等で貼り付けたり、溶着して配設することもでき、これらの線状部材は、金属製の針金である必要は必ずしもない。
また、側面折り込み部に取り付けられる線状部材は、例えば図9(a)に示すように、折り込み中心線16を挟んだ両側に各々V字形状に配置して、W字形状に設けることもでき、例えば図9(b)に示すように、V字形状に配置した線状部材18に加えて、折り込み中心線16に沿って縦方向線状部材37を設ける等、他の線状部材37と組み合わせて取り付けることもできる。なお、図9(c)示すように、側面折り込み部15の折り込み中心線16に沿って縦方向線状部材37を設けた場合には、ガセット袋の上端開口を大きく保持することには寄与しないが、取出し口部13を折り返してガセット袋10を閉塞する際には、当該縦方向線状部37は、側面折り込み部15が表裏一対の正面部14の間に折り込まれることにより、正面部14の両側縁部よりも内側に食い込んで配置されることになり、これによって安定した閉塞状態を保持することが可能になる。
さらに、側面折り込み部に取り付けられる線状部材は、図10(a)〜(c)に示すように、複数の線状部材40,41,42を上下方向に2段以上設けることもできる。また図10(c)に示すように、複数の線状部材42を間隔をおいて上下方向に複数段配置する共に、当該間隔部分に切取り分離線43を設けておくことにより、収容物の減少に伴って、必要に応じて上方部分を適宜切り離しつつガセット袋を使用することもできる。
10,32,33,34,35 ガセット袋
11 上端取出し口
12 胴部
13 取出し口部
14 正面部
15 側面折り込み部
16 折り込み中心線
17 立辺
18 塑性変形可能な線状部材
19 底部
20 切り取り線
22 シート材料
23 ヘムシール
24 折り返し部
25 被覆樹脂
30 洗剤(収容物)
36 副線状部材
37 縦方向線状部材
11 上端取出し口
12 胴部
13 取出し口部
14 正面部
15 側面折り込み部
16 折り込み中心線
17 立辺
18 塑性変形可能な線状部材
19 底部
20 切り取り線
22 シート材料
23 ヘムシール
24 折り返し部
25 被覆樹脂
30 洗剤(収容物)
36 副線状部材
37 縦方向線状部材
Claims (6)
- 前後一対の正面部と、これらの正面部の内側に折り込み可能な左右一対の側面折り込み部とを備え、自立させた状態で上端取出し口を開口しつつ収容物を取り出せるようにしたガセット袋であって、
前記側面折り込み部には、塑性変形可能な線状部材が、折り込み中心線において折り返されるように曲折配置されて、前記折り込み中心線から前記正面部と前記側面折り込み部とが連接する両側の立辺に向けて斜めに延設しているガセット袋。 - 前記塑性変形可能な線状部材は、前記立辺の上端部分に向けて斜めに延設している請求項1記載のガセット袋。
- 前記塑性変形可能な線状部材は、V字形状に延設している請求項1又は2に記載のガセット袋。
- 前記塑性変形可能な線状部材は、前記折り込み中心線の下端部分から前記立辺の上端部分に向けて斜めに延設している請求項2又は3に記載のガセット袋。
- 前記側面折り込み部には、前記折り込み中心線から両側の前記立辺の下端部分に向けて、塑性変形可能な副線状部材が、前記折り込み中心線において折り返されるように曲折配置されて斜めに延設している請求項1〜4のいずれかに記載のガセット袋。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のガセット袋に粉粒状の洗剤を収容してなる洗剤製品。
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