JP2005088513A - 剥離紙 - Google Patents

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Akihiko Sekiya
昭彦 関谷
Takeshi Okita
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Abstract

【課題】
大気汚染や安全衛生等の環境配慮面、及び、寸法安定性、平坦性、カール特性、剥離性、紙力等の剥離紙特性面の両面で優れた剥離紙を提供する。
【解決手段】
紙基材として燃焼灰分が20〜50%、好ましくは30〜40%、緊度が1.1g/m以上、好ましくは1.2g/mの無機顔料塗工紙を用い、該塗工紙の無機顔料塗工層上の少なくとも片面、好ましくは両面にエマルジョン型シリコーン剥離剤を塗布して剥離紙を作る。
【選択図】なし

Description

本発明は剥離紙に関し、さらに詳細には、紙基材に無溶剤のエマルジョン型シリコーン剥離剤を塗工してなる剥離紙に関する。
剥離紙は粘着ラベルやシート等の粘着剤層の保護、粘着テープ類の背面、食品やゴム製品等の包装、あるいは転写印刷関連工程紙等に広く用いられている。このように用途の広い剥離紙は剥離剤を紙基材に塗工し、熱又は紫外線等により硬化処理をすることにより得られる。
剥離紙用に使用される剥離剤は大きくシリコーン系と非シリコーン系とに分類され、シリコーン系は非シリコーン系に較べ軽剥離力から重剥離力の製品まで調整ができ用途が広いことから、このシリコーン系の剥離剤、すなわちシリコーン剥離剤が圧倒的に多く用いられている。
このシリコーン剥離剤の代表的な製品は、塗工形態から、溶剤型、無溶剤型、エマルジョン型に分類される。このうち、無溶剤型は溶剤型に較べ塗布量が少ないために、多段ロールコーター等の精密塗工設備が必要となり、多大な設備投資が必要となる問題がある。一方、エマルジョン型は生産性がよくないことから殆ど用いられず、かかる理由により従来よりこのシリコーン剥離剤は溶剤型が主流を占めている。
しかしながら、このような溶剤型の剥離剤、すなわちトルエン等の有機溶剤系の剥離剤は大気汚染の原因となり、また安全衛生上でも好ましくないことから環境配慮の面で問題があり、さらに溶剤を回収するにも高価な装置が必要となるため製造コストの面でも問題があった。(例えば、特許文献1、段落番号「0004」参照。)。
一方、上述したようなシリコーン剥離剤が塗工される前記紙基材は、一般に多孔質であって液体が浸み込み易いため、このシリコーン剥離剤を均一に薄く塗工するには目止め処理が必要となり、この目止め処理をいかに行なうかによって、ポリエチレンをラミネート加工した紙、PVA等の樹脂を塗工した紙、クレーコート目止め紙、パルプ叩解度アップとスーパーカレンダー処理を組合せたグラシン紙等に分類される。
このような紙基材により作られた剥離紙に対しては、吸湿や熱により寸法が変動しないこと(寸法安定性)、波打ち等がないこと(平坦性)、カールがないこと(カール特性)、剥離し易いこと(剥離性)、紙強度があること(紙力)等の各特性(以下、本発明ではこれらの特性を総称して「剥離紙特性」という)が要求される。
これは、剥離紙が例えばレーザープリンターや熱転写プリンター、あるいはインクジェットプリンター等で印字されるプリンター用タック紙からなる場合においては、この紙が寸法安定性を欠いているとプリンター適性に重大な影響を与え、また、昇華型熱転写用タック紙やフォト光沢インクジェット用タック紙からなる場合には、この紙が平坦性を欠いていると印字画質にまで影響を及ぼすからである。
そこで、従来、このようなニーズに対応するため、剥離紙の基材に紙ではなく、フィルムを使用し、あるいは両面をラミネート処理する方法が知られているが、このような方法によるときは、上述した環境配慮面や製造コスト面で問題があることから、剥離紙の基材は紙であることが好ましい。
ともあれ、従来、上述したような環境配慮面に優れ、かつ、全ての剥離紙特性を充足する剥離紙は未だ存在しなかった。
特開2001−329493号公報
本発明は上述したような実情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、上記環境配慮面及び剥離紙特性面の両面で優れた剥離紙を提供することにある。
本発明の上記目的は、紙基材として燃焼灰分が20〜50%、緊度が1.1g/m以上の無機顔料塗工紙を用い、該塗工紙の無機顔料塗工層上にエマルジョン型シリコーン剥離剤を塗布してなることを特徴とする剥離紙を提供することによって達成される。
また、本発明の上記目的は、前記無機顔料塗工層は前記塗工紙の両面に設けられていることを特徴とする剥離紙を提供することによって、より効果的に達成される。
さらにまた、本発明の上記目的は、前記無機顔料塗工紙の燃焼灰分が30〜40%、緊度が1.2g/m以上であることを特徴とする剥離紙を提供することによって、より効果的に達成される。
本発明の請求項1に係わる剥離紙は、溶剤を使用せず、また特別な硬化装置や精密塗工設備を必要とせずに製造することができるので、環境配慮面及び製造コスト面で優れた剥離紙を提供することができる。また、エマルジョンは表面張力が高く、紙基材へのシリコーンの浸透を抑制し易いことから、紙基材の目止め性を気にせずに本剥離紙の品質設計をすることができる利点がある。
とくに、請求項2に係わる剥離紙によれば、上記環境配慮の面に加え、剥離紙特性、中でも、寸法安定性、平坦性、カール特性の面で一段と優れた剥離紙を提供することができる。
また、請求項3に係わる剥離紙によれば、上記環境配慮及び剥離紙特性の両面で優れた剥離紙を提供することができる。
よって、このような剥離紙をとくに前述したプリンター用タック紙の剥離紙に使用すると、熱や吸湿による寸法変化や波打ちが少なく、搬送性や印字後のカール等のプリンター適性が良好となる利点がある。また、昇華型熱転写用タック紙やフォト光沢インクジェット用タック紙に使用した場合には、剥離紙の寸法安定性及び平坦性が優れていることから印字面にまで影響し、良好な印字画質を得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明においては、剥離紙の基材に化学パルプ、機械パルプ、古紙パルプ、非木材繊維パルプ等からなる紙基材を用いる。この紙基材の片面にクレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、シリカ等の無機顔料と、ラテックス、スターチ、PVA等のバインダー樹脂を主成分とする塗工層を設け、パルプ中に添加するクレー、炭酸カルシウム等の無機成分と合わせて、パルプ分に対する灰分の割合、すなわち燃焼灰分が20〜50%、好ましくは30〜40%となるようにした上で、パルプの単位容積当たりの質量、すなわち緊度が1.1g/m以上、好ましくは1.2g/m以上となるように、必要に応じてカレンダー処理を行なう。このようにして設けた無機顔料塗工層上にシリコーンを水に乳化分散したエマルジョン型シリコーン剥離剤を塗布し、かくして本剥離紙が完成する。
このように無機顔料塗工層が設けられた本剥離紙では寸法安定性が良化される。なお、燃焼灰分は高い程寸法安定性が良くなるが、この値が高過ぎると紙力が低下するので,燃焼灰分は上記範囲に設定することが好ましい。また、本剥離紙において緊度を高くするのは目止め性を確保するためである。
この目止めに関し、従来のクレーコート目止め紙では目止め特性を持たせるためにバインダーリッチのクレーコート塗料を、通常、4〜6g/m塗工し、燃焼灰分を上限でも10%程度としているが、本剥離紙では燃焼灰分を上記範囲に設定することにより、とくにバインダーリッチである必要はなく、また緊度を高く設定することにより必要限度の目止め性を確保することができる。これは、表面張力の高いエマルジョン型シリコーン剥離剤を使用することにより、剥離剤の紙基材への急激な浸透を抑えることができるからである。
以上に説明した本剥離紙は、無機顔料塗工層を紙基材の片面に設けたものであるが、後述する実施例からも明らかにされるように、この無機顔料塗工層を紙基材の両面に設けると、剥離紙特性、とくに寸法安定性、平坦性、カール特性を一層良くすることができる。
また、紙基材の両面に剥離剤を塗布したり、片面にカラー印刷をする等の使い方もできる。また、本剥離紙に対し、ポリエチレン、あるいはポリプロピレン等をラミネート加工したり、フィルムを貼り合わせる等の追加加工を施してもよい。さらにまた、シリコーン剥離剤塗工時、又は塗工後にカレンダー処理を行なうことにより、平坦性を一層高めた剥離紙を得ることができる。
以上に詳述したように、本剥離紙によれば、環境配慮面及び剥離紙特性面の両面で優れた剥離紙を低コストで製造することができる。
上述した本剥離紙の奏する効果を確認するため次のような確認実験を行なった。なお、本発明は必ずしもこれらの範囲に限定されるものでないことはいうまでもない。
(1)サンプルの作製;以下の方法により実施例1〜8、及び、比較例1〜7のサンプルを作製した。
(a)基材は原紙として米坪60g/m、紙中灰分率8%の上質紙を使用し、カラーに顔料(クレー:炭酸カルシウム=50:50)と、顔料100に対し重合配合比率で13.5のバインダー(ラテックス:スターチ=11.0:2.5)を調薬した。
(b)灰分はカラー塗布量で調整した。(c)緊度はカレンダー処理条件(ニップ圧、運転速度)を変更することで調整した。(d)剥離剤は、昭和高分子製エマルジョン型剥離剤に同社の硬化剤を添加したものを使用した。なお、塗布量は固形分で3.5g/mとした。(e)比較例3は実施例1と同様にして剥離紙を作製した。但し、剥離剤には溶剤型を使用した。(f)比較例4〜6では一般に市販されている剥離紙を使用した。(g)比較例7では市販のPETフィルムに剥離剤を塗布した。
(2)サンプルの評価方法;以下の方法により前記剥離紙特性(前記6つの特性)を評価した。
(a)環境配慮については、基材の再生ができるか否か、また、剥離剤が溶剤であるか無溶剤であるかを評価条件とした。再生ができ且つ無溶剤であるものを○印、再生ができる又は無溶剤のいずれか一方の条件を満たすものを△印、再生ができず且つ溶剤であるものを×印とする3段階で評価した。(b)寸法安定性については、温湿度条件を変えた際の紙の波打ち状態を目視で確認し、一段と優れているものを◎印、優れているものを○印、やや劣るものを△印、劣るものを×印とする4段階で評価した。(c)平坦性については、作製した剥離紙をタック加工処理した後、目視にてタック紙表面の凹凸状態を確認し、前記同様4段階で評価した。(d)カール特性については、目視により判断し、前記同様4段階で評価した。(e)剥離性については、標準粘着テープ(ニットー31B)を剥離剤塗布面に一定条件下(20g/cm荷重下70℃)で20時間圧着させ、これを室温まで冷却した後、引張試験機にて180℃剥離力を測定し、前記同様4段階で評価した。(f)紙力についてはセロピック試験を行ない、テープの汚れ方を見て前記同様4段階で評価した。
上記実験を行なったところ、表1に示すような結果が得られた。
Figure 2005088513
表1に示されるように、本剥離紙、すなわち、基材に紙を用い、この紙基材を燃焼灰分が20〜50%、緊度が1.1g/m以上の無機顔料塗工紙とし、この塗工紙の無機顔料塗工層上にエマルジョン型シリコーン剥離剤を塗布してなる剥離紙は、比較例1〜7のいずれの剥離紙よりも、環境配慮及び剥離紙特性の両面において優れていることが分る。とくに、実施例4〜7の実験結果が示すように、燃焼灰分が30〜40%、緊度が1.2g/m以上である場合には寸法安定性、平坦性等の剥離紙特性が一段と優れたものとなっていることが分る。中でも無機顔料塗工層を両面に設けた実施例6の剥離紙は、前記寸法安定性、平坦性に加え、カール特性でも優れていることが分る。
本剥離紙は、前述したように、粘着ラベルやシート等の粘着剤層の保護、粘着テープ類の背面、食品やゴム製品等の包装、あるいは転写印刷関連工程紙等に広く用いられるが、環境配慮面に加え、剥離紙特性にすぐれていることから、とくにプリンター用タック紙、昇華型熱転写タック紙、写真調光沢インクジェット用紙等の剥離紙に用いると、実用上顕著な効果を奏する。

Claims (3)

  1. 紙基材として燃焼灰分が20〜50%、緊度が1.1g/m以上の無機顔料塗工紙を用い、該塗工紙の無機顔料塗工層上にエマルジョン型シリコーン剥離剤を塗布してなることを特徴とする剥離紙。
  2. 前記無機顔料塗工層は前記塗工紙の両面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の剥離紙。
  3. 前記無機顔料塗工紙の燃焼灰分が30〜40%、緊度が1.2g/m以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の剥離紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011094057A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Nitto Denko Corp 剥離ライナー付き粘着シート

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