JP2005088107A - 線材のショットブラスト装置 - Google Patents

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義一 浜川
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一郎 金盛
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Abstract

【課題】生産性と研掃品質の双方をより向上させることができる線材のショットブラスト装置を提供する。
【解決手段】搬送装置には搬送速度を検出可能な速度検出手段が設けられ、制御装置にはブラスト体の目標投射密度を設定可能な目標設定手段が設けられ、搬送速度と目標投射密度とブラスト体の供給量との関係が記憶されている。制御装置は、検出速度と目標投射密度とに基づいて、ブラスト体投射装置に供給するブラスト体の供給量を調節する。また、供給量はゲート手段26の開口面積で制御され、ゲート手段は、全閉方向への移動位置を制限することなく全開方向への移動位置を制限する制限手段47、47bと、制限手段により制限される許容全開位置を全閉位置から全開位置における任意の位置に設定可能な第1駆動手段42と、ゲート手段を制限手段による許容範囲内で全閉方向または全開方向に駆動可能な第2駆動手段32とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被研掃線材にブラスト体を投射して被研掃線材の表面を研掃する(表面を研削して掃除する)線材のショットブラスト装置に関する。
従来、予めインプットされている鋼材成分とスケール厚さとの関係から出された最適の投射密度値になるように流量調節器の開度、あるいはローラコンベアの移動速度のうち少なくとも1つを制御する指令が出されてシリンダあるいは可変速モータのうちの少なくとも1つが作動され、その鋼材のスケール除去に最適の投射密度値になるようにされてブラスト処理がなされスケールの除去が行われる鋼材酸化スケールの除去装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−143142号公報
従来では、鋼材成分とスケール厚さとの関係から最適の投射密度値を求め、流量調節器の開度、あるいはローラコンベアの搬送速度のうち少なくとも1つを制御している。
しかし、ローラコンベアの移動速度を可変制御すると、生産性が低下する可能性がある(搬送速度を低下させた場合)。生産性を向上させるためには、被研掃部材(ワーク)の搬送速度を大きくする必要がある。しかし、搬送速度を大きく設定した場合、搬送速度の変動が研掃の品質に大きく影響する。生産性を向上させるためには、搬送速度を制御するのでなく、できるだけ大きな搬送速度で被研掃部材を移動させ、搬送速度に応じてブラスト体の供給量を調節することが好ましい。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、生産性と研掃品質の双方をより向上させることができる線材のショットブラスト装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの線材のショットブラスト装置である。
請求項1に記載の線材のショットブラスト装置は、被研掃線材を搬送する搬送装置と、被研掃線材を研掃するブラスト体を投射するブラスト体投射装置と、ブラスト体投射装置にブラスト体を供給するブラスト体供給装置と、制御装置とを備え、搬送装置には搬送速度を検出可能な速度検出手段が設けられている。また、制御装置には、ブラスト体の目標投射密度を設定可能な目標設定手段が設けられ、搬送速度と目標投射密度とブラスト体の供給量との関係が記憶されている。そして、制御装置は、前記速度検出手段による検出速度と、前記目標設定手段による目標投射密度とに基づいて、ブラスト体供給装置からブラスト体投射装置に供給するブラスト体の供給量を調節する。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの線材のショットブラスト装置である。
請求項2に記載の線材のショットブラスト装置は、請求項1に記載の線材のショットブラスト装置であって、更に、ブラスト体供給装置からブラスト体投射装置に供給されるブラスト体が通過する供給経路の開口面積を可変とするゲート手段を備えている。そして、制御手段は、前記速度検出手段からの検出速度と、前記目標設定手段による目標投射密度とに基づいてゲート手段を駆動して、供給経路の開口面積を変更する。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの線材のショットブラスト装置である。
請求項3に記載の線材のショットブラスト装置は、請求項2に記載の線材のショットブラスト装置であって、ゲート手段は、全閉方向への移動位置を制限することなく全開方向への移動位置を制限する制限手段と、制限手段により制限される許容全開位置を全閉位置から全開位置における任意の位置に設定可能な第1駆動手段と、ゲート手段を制限手段による許容範囲内で全閉方向または全開方向に駆動可能な第2駆動手段とを備えている。
請求項1に記載の線材のショットブラスト装置を用いれば、できるだけ大きな搬送速度で被研掃線材を移動させ、被研掃線材の搬送速度に応じて目標設定密度になるようにブラスト体の供給量を調節することができるので、生産性と研掃品質の双方をより向上させることができる。
また、請求項2に記載の線材のショットブラスト装置によれば、ブラスト体の供給量を、供給経路の開口面積を可変とするゲート手段で行うため、調節が容易である。
また、請求項3に記載の線材のショットブラスト装置によれば、例えばブラスト体の供給量をゲート手段にてフィードバック制御させる比較的遅い制御を第1駆動手段で行い、ブラスト体の供給量を瞬時に停止させるような比較的速い制御を第2駆動手段で行うことができ、制御性と応答性を両立させることができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の線材のショットブラスト装置1の一実施の形態の概略構成図を示している。なお、図1及び図2は、水平方向をX軸及びY軸で示し、垂直方向をZ軸で示している。
◆[ショットブラスト装置の全体構成(図1)]
研掃される被研掃線材10(以下、「線材10」と記載する)は、入力側搬送装置12aから出力側搬送装置12bの方向(図1中のDwの方向)に搬送されていく。入力側搬送装置12aと出力側搬送装置12bとの間には、ブラスト体投射装置(以下、「ショット投射装置」と記載するが、図示は省略している)を備えた研掃部14が設けられており、線材10は研掃部14の内部で投射されたブラスト体60(以下、「ショット60」と記載する)にて研掃される。例えばショット60には粒径が0.4[mm]、材質が鋳鋼のものを用いる。
研掃部14内のショット投射装置に供給されるショット60は、ブラスト体供給装置2(以下、「ショット供給装置2」と記載する)から供給される。ショット60(ショット玉等)は、ショットタンク22に貯蔵されており、カットゲート26(ゲート手段)で開口面積を調節された供給経路24を通って研掃部14内のショット投射装置に供給される。カットゲート26は、ショット60が通過する供給経路24の開口面積を調節することで、ショット60の供給量を調節する。
カットゲート26は、カットゲートシリンダ32(第2駆動手段)にて全開方向または全閉方向に駆動される(「全開方向」とは供給経路24の開口面積を最大(最大供給状態)にする方向であり、「全閉方向」とは供給経路24の開口面積を0(供給停止状態)にする方向である)。カットゲートシリンダ32は、例えばエアシリンダであり、カットゲート26を瞬時に(例えば1秒未満で)全開または全閉させることが可能である。
カットゲートシリンダ32は、ピストン34を伸縮させてカットゲート26を駆動する。なお、ピストン34にはシャフト34aが連結されており、シャフト34aは許容範囲孔47b(図2(A)及び(B)参照)にて駆動範囲を制限されている。許容範囲孔47bは、駆動範囲設定部材47に設けられており、この許容範囲孔47bを備えた駆動範囲設定部材47が制限手段である。
また、駆動範囲設定部材47は運動方向変換部材45にて駆動され、運動方向変換部材45はパワーシリンダ42のピストン44(図2(A)及び(B)参照)の伸縮位置に応じて回転駆動される。運動方向変換部材45の回転中心にはシャフト45aが設けられ、シャフト45aの回転角度はエンコーダ46にて検出が可能である。パワーシリンダ42は、例えば電動シリンダであり、応答速度はカットゲートシリンダ32より遅いが、駆動範囲設定部材47の回転角度を任意の角度に微調整(フィードバック制御)することが可能である。
なお、エンコーダ46は、駆動範囲設定部材47の回転中心47aの回転角度を検出可能な位置に設けてもよい。また、エンコーダ46で回転角度を検出する代わりに、パワーシリンダ42のピストン44の伸縮位置を検出するようにしてもよい。
目標設定手段72は、作業者が操作しやすい位置に配置され、目標投射密度を設定可能である(本実施の形態では、8段階に設定可能である)。なお、本実施の形態では、「投射密度」を、「1秒間に1m2の場所に当たるショット60の重量(単位はKg/m2・sec)」としている。
制御手段70には、目標設定手段72の設定状態、入力側搬送装置12aと出力側搬送装置12bからの搬送速度に応じた検出信号、エンコーダ46からの回転角度に応じた検出信号等が入力される。そして、制御手段70(制御装置)は、これらの入力に基づいて、カットゲートシリンダ32及びパワーシリンダ42を制御する。
なお、本実施の形態では、エンコーダ46からの検出信号を用いてフィードバック制御させているが(図3参照)、エンコーダ46を省略してオープンループ制御するように構成してもよい。
従来の線材のショットブラスト装置では、カットゲートの開度が自動調整されず一定の開度を維持しており、開度の変更は作業者が調整ボルトを回すことで行っていた。このため、線材10の搬送速度が安定しない場合は特に研掃品質にバラツキが発生し易かった。
例えば線材10の研掃開始時では、まず線材10の先端部を入力側搬送装置12aにセットして手動操作にて搬送させて、線材10の先端部を出力側搬送装置12bまで到達させて線材10の先端部を出力側搬送装置12bにセットしている(以上がセッティング作業であり、入力側搬送装置12aから出力側搬送装置12bまでの距離は5〜6[m]程度もある)。このセッティングが完了すれば、あとはほぼ安定した搬送速度で線材10を搬送しながら研掃することができる。
セッティング作業における搬送速度は非常に不安定であり、ショット60の供給量に合わせて搬送速度を制御することはほとんど不可能である。本実施の形態に示す線材のショットブラスト装置1では、作業者が任意の速度に設定可能な速度設定手段が制御手段70に設けられており(図示せず)、搬送速度に応じてショット60の供給量が制御される。
◆[ショット供給量の調節部の詳細構造(図2)]
次に、図2(A)及び(B)を用いて、ショット60の供給量を調節するカットゲート26が供給経路24の開口面積を調節する詳細構造を説明する。なお、本実施の形態では、供給経路24の開口面積をカットゲート26の回動角度(回転移動)で変更したが、スライド(平行移動)させて変更するようにしてもよい。また、図2(A)はカットゲート26が全閉状態(供給停止状態)の場合を示しており、図2(B)はカットゲート26が全開状態(最大供給状態)の場合を示している。
カットゲート26の回転角度は、カットゲートシリンダ32のピストン34に連結されたシャフト34aの位置によって決定される。なお、図2(A)及び(B)ではシャフト34aとカットゲート26との連結部の記載を省略している。ピストン34はDcs方向に伸縮し、シャフト34aは駆動範囲設定部材47に設けられた許容範囲孔47bに沿って移動が可能である。なお、カットゲートシリンダ32は支点32aで回動可能に固定されており、カットゲートシリンダ32及びピストン34はZY平面内で回動可能である。
本実施の形態では、ピストン34がほぼ最大に伸びてシャフト34aがカットゲートシリンダ32から最も離れた位置に移動した場合(図2(A))にカットゲート26が全閉状態(供給停止状態)になる。また、ピストン34がほぼ最小に縮んでシャフト34aがカットゲートシリンダ32に最も近づいた位置に移動した場合(図2(B))にカットゲート26が全開状態(最大供給状態)になる。
図2(A)に示すように、カットゲート26が全閉状態の場合、シャフト34aは許容範囲孔47bの端部(右端の許容全開位置)に到達しておらず、全開方向(図2(A)の右方向)に移動できる余裕がある。従って、カットゲート26を全閉状態から開いていく場合、カットゲートシリンダ32を全開方向に駆動して、許容範囲孔47bの許容全開位置(右端)に到達するまで比較的速い応答速度で開くことができる。なお、許容範囲孔47bの許容全開位置に到達した後は、パワーシリンダ42を駆動して許容範囲孔47bを備えた駆動範囲設定部材47を全開方向に回転(図2(A)中のd方向に回転)させて、シャフト34aを許容範囲孔47bの許容全開位置(右端)に維持した状態で、シャフト34aを全開方向に移動させてカットゲートシリンダ32を全開方向に移動させる。
許容範囲孔47bは、駆動範囲設定部材47を図2(A)に示す位置(全閉位置)から右方向(d方向)に回転させて、図2(B)に示す位置(全開位置)まで回転させることが可能である。なお、許容範囲孔47bは、上記の全閉位置から全開位置の間のどの位置にあっても、カットゲート26を全閉できるように設定されている。つまり、許容範囲孔47bを備えた駆動範囲設定部材47は、カットゲート26の全閉方向への移動位置を制限しないが、全開方向への移動位置を制限する。
従って、例えば図2(B)に示す全開状態からであっても、カットゲートシリンダ32を全閉方向に駆動すれば、瞬時(1秒未満等)に全閉状態にすることができる。これにより、線材10の研掃の停止時(搬送速度が0になった場合)、あるいは線材10の終端まで研掃が終了した場合等にて、比較的速い応答性でショット60の供給を停止させることができる。
また、例えば図2(A)に示す全閉状態(ショット60の供給停止状態)であっても、パワーシリンダ42にて駆動範囲設定部材47を駆動させて許容範囲孔47bを全開位置(図2(B)に示す位置)に予め移動させておくこともできる。これにより、線材10の研掃の開始時(搬送速度が0の状態から起動されたとき)等にて、全閉状態から瞬時(1秒未満等)に全開状態にすることができ、比較的速い応答性でショット60の供給を開始させることができる。
本実施の形態では、応答性を満足させるために、カットゲートシリンダ32をエアで全開方向または全閉方向に瞬時(例えば1秒未満)に移動させている。しかし、エアで駆動するカットゲートシリンダ32は、カットゲート26を任意の位置に制御することが困難である。そこで、制御性を満足させるために、任意の位置に微調整が可能な(電動)パワーシリンダ42を用い、当該パワーシリンダ42にて許容範囲孔47bの位置を制御してカットゲート26を任意の位置に制御するように構成している。
駆動範囲設定部材47のギア部47gは、運動方向変換部材45のギア部45gとかみ合わされており(図2(A)中のAA拡大図参照)、運動方向変換部材45がb方向に回転すると駆動範囲設定部材47はd方向に回転する。
また、運動方向変換部材45は、パワーシリンダ42のピストン44(Dps方向に伸縮可能)の伸縮位置によって回転位置が決定される。そして、運動方向変換部材45の回転位置(回転角度)は、回転中心のシャフト45aに接続されたエンコーダ46により検出することができる。
◆[ブロック線図(図3)]
次に図3に示すブロック線図を用いて、ショットブラスト装置1の制御を行う各要素の動作及び接続を説明する。
基準設定要素Gsは、目標設定手段72にて設定された目標投射密度に基づいた基準設定信号を、目標位置設定要素Gtgtに出力する。例えば目標設定手段72は8段階に設定可能であり、設定された段階に応じた定数を出力する。
速度検出要素Gvには、入力側搬送装置12aの搬送モータMin及び出力側搬送装置12bの搬送モータMoutからの信号が入力され、現在の搬送速度に応じた現在速度信号を目標位置設定要素Gtgtに出力する。例えば速度検出要素Gvは、現在の搬送速度に応じた電圧を出力する。
目標位置設定要素Gtgtは、上記に説明した信号が入力され、カットゲート26の目標開度を求め、求めた目標開度に対応するエンコーダE(エンコーダ46)の目標位置を求める。そして、求めた目標位置に基づいた目標位置信号を出力する。
位置フィードバック要素Hpには、パワーシリンダPS(パワーシリンダ42)の伸縮位置に基づいたエンコーダEの検出信号が入力され、エンコーダEの現在の回転角度に基づいた現在位置信号を出力する。
パワーシリンダ位置制御要素Gpcは、目標位置設定要素Gtgtからの目標位置信号と位置フィードバック要素Hpからの現在位置信号の差分が入力され、パワーシリンダPSの駆動方向を含む駆動量を求め、求めた駆動量(制御量)をパワーシリンダPSに出力する(この例ではパワーシリンダPSは電動シリンダである)。
パワーシリンダPSは、入力された制御量に基づいて駆動(伸縮)され、パワーシリンダPSの伸縮位置は、エンコーダEによって検出される。
カットゲートシリンダCSは、パワーシリンダPSと連動して動作する。
以上に説明した各要素は、ハードウェア及びソフトウェアで構成され、制御手段70を構成している。
◆[カットゲートの目標開度(エンコーダの目標位置)(図4及び図5)]
次に、目標位置設定要素Gtgtが求めるカットゲート26の目標開度の求め方について説明する。カットゲート26の目標開度が決定すればエンコーダ46の目標位置が決まり、当該目標位置になるようにフィードバック制御することができる。制御手段70には、搬送速度と目標投射密度(この場合、設定No)とショット60の供給量(この場合、カットゲート26の開度)との関係(以下に説明する表、演算式、グラフ等)が記憶されている。
図4(A)は、目標設定手段72の設定No(この例では1〜8)に対応させた、「定格投射密度に対する比率(%)」と「定数K1」と「定数K2」の表を示している。
次に「定格投射密度に対する比率(%)」について説明する。本実施の形態では、「設定No4」の状態を定格投射密度(100%)としており、設定Noを4から順に下げていくと10%ずつ投射密度が減少し、設定Noを4から順に上げていくと10%ずつ投射密度が増加するようにしている。この「定格投射密度に対する比率(%)」が目標投射密度である。作業者は、線材10の材質、径、目標仕上げ状態等から設定Noを決定する。また、「定数K1」と「定数K2」は、後述する(式1)にて使用する。
なお、目標位置設定要素Gtgtに入力される搬送速度に応じた電圧は、図4(B)の表の最上段に記載したように、10[m/min]のときは1[V]、20[m/min]のときは2[V]であり、搬送速度に対して「搬送速度に応じた電圧」は比例しており、以降100[m/min]のときは10[V]である。
そして、目標位置設定要素Gtgtは、入力された搬送速度に応じた電圧を「搬送速度に応じたデジタル値」に変換する。変換されたデジタル値は、図4(B)の表の最上段に記載したように、10[m/min]のときは400、20[m/min]のときは800であり、搬送速度に対して「搬送速度に応じたデジタル値」は比例しており、以降100[m/min]のときは4000である。
そして、本実施の形態では以下の式にてカットゲート26の開度[°]を求めている。
カットゲート26の開度[°]
=(「搬送速度に応じたデジタル値」*K1/1000)+K2 (式1)
例えば、目標設定手段72に設定された設定Noが「4」であり、搬送速度が100[m/min]である場合、カットゲート26の開度[°]は、4000(搬送速度に応じたデジタル値)*7(設定No4に対応するK1)/1000+25(設定No4に対応するK2)=53[°]である、と目標位置設定要素Gtgtは求める。
図4(B)に示す表は、各速度及び設定Noに対応させたカットゲート26の開度[°]を(式1)にて求め、一覧表にしたものである。なお、本実施の形態では、「設定No4」における「速度100[m/min]」のときの53[°]を、定格投射密度の基準(100%)に設定している。
図4(B)の表をグラフ化したものが図5である。目標位置設定要素Gtgtは、図5に示すグラフを用いて、目標設定手段72の設定Noと搬送速度からカットゲート26の開度[°]を求めてもよいし、図2(A)に示す表及び(式1)を用いて求めてもよい。
なお、本実施の形態で説明したショットブラスト装置1では、カットゲート26の開度[°]を53[°]以上に設定できない(本実施の形態では53[°]が全開状態である)ため、図5に示すグラフでは53[°]以上のグラフ部分を点線で示している。この点線で示した領域では目標とする研掃品質を満足できないので、その場合は搬送速度を低下させて、カットゲート26の開度を53[°]以下の領域(グラフの実線で示した領域)でショットブラスト装置1を運転することが好ましい。更に、生産性をより向上させるために、できるだけ大きい速度でショットブラスト装置1を運転することが好ましい。
本発明の線材のショットブラスト装置は、本実施の形態で説明した構成、外観、ブロック線図等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態にて説明した図4(A)及び(B)の表、及び図5に示したグラフ等は、本実施の形態に示した例に限定されるものではない。
本実施の形態の説明に用いた数値等は一例であり、この数値等に限定されるものではない。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
本発明の線材のショットブラスト装置は、線材の他にも種々のワークを研掃する装置に適用できる。
本発明の線材のショットブラスト装置1の一実施の形態の概略構成図である。 ショット60の供給量を調節するカットゲート26が供給経路24の開口面積を調節する詳細構造を説明する図である。 ショットブラスト装置1の制御を行う各要素の動作及び接続を説明するブロック線図である。 目標位置設定要素Gtgtが求めるカットゲート26の目標開度の求め方を説明する表である。 図4(B)の表をグラフ化した図である。
符号の説明
1 ショットブラスト装置
2 ブラスト体(ショット)供給装置
10 被研掃線材(線材)
12a 入力側搬送装置
12b 出力側搬送装置
14 研掃部(ブラスト体(ショット)投射装置を含む)
22 ショットタンク
24 供給経路
26 カットゲート(ゲート手段)
32 カットゲートシリンダ(第2駆動手段)
42 パワーシリンダ(第1駆動手段)
45 運動方向変換部材
46 エンコーダ
47 駆動範囲設定部材(制限手段)
47b 許容範囲孔(制限手段)
60 ブラスト体(ショット)
70 制御手段(制御装置)

Claims (3)

  1. 被研掃線材を搬送する搬送装置と、被研掃線材を研掃するブラスト体を投射するブラスト体投射装置と、ブラスト体投射装置にブラスト体を供給するブラスト体供給装置と、制御装置とを備え、
    搬送装置には搬送速度を検出可能な速度検出手段が設けられ、
    制御装置には、ブラスト体の目標投射密度を設定可能な目標設定手段が設けられ、搬送速度と目標投射密度とブラスト体の供給量との関係が記憶されており、
    制御装置は、前記速度検出手段による検出速度と、前記目標設定手段による目標投射密度とに基づいて、ブラスト体供給装置からブラスト体投射装置に供給するブラスト体の供給量を調節する、
    ことを特徴とする線材のショットブラスト装置。
  2. 請求項1に記載の線材のショットブラスト装置であって、
    更に、ブラスト体供給装置からブラスト体投射装置に供給されるブラスト体が通過する供給経路の開口面積を可変とするゲート手段を備え、
    制御装置は、前記速度検出手段からの検出速度と、前記目標設定手段による目標投射密度とに基づいてゲート手段を駆動して、供給経路の開口面積を変更する、
    ことを特徴とする線材のショットブラスト装置。
  3. 請求項2に記載の線材のショットブラスト装置であって、
    ゲート手段は、全閉方向への移動位置を制限することなく全開方向への移動位置を制限する制限手段と、制限手段により制限される許容全開位置を全閉位置から全開位置における任意の位置に設定可能な第1駆動手段と、ゲート手段を制限手段による許容範囲内で全閉方向または全開方向に駆動可能な第2駆動手段とを備えている、
    ことを特徴とする線材のショットブラスト装置。

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