JP2005088060A - レーザ加工装置、レーザ加工方法及び溶着位置補正プログラム - Google Patents

レーザ加工装置、レーザ加工方法及び溶着位置補正プログラム Download PDF

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JP2005088060A JP2003326571A JP2003326571A JP2005088060A JP 2005088060 A JP2005088060 A JP 2005088060A JP 2003326571 A JP2003326571 A JP 2003326571A JP 2003326571 A JP2003326571 A JP 2003326571A JP 2005088060 A JP2005088060 A JP 2005088060A
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Yoshinari Suzuki
義成 鈴木
Akira Sugawara
彰 菅原
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Abstract

【課題】 本発明は、レーザ加工装置、レーザ加工方法及び溶着位置補正プログラムに関し、熱変形した管板に形成された複数の管穴と、複数の管穴に挿入された伝熱管とを精度良く溶着することを課題とする。
【解決手段】 熱変形前後の管板32Aの画像を撮像するCCDカメラ41と、取得された画像データに基づき演算処理を行い、管板32Aの中心位置及び外形位置のずれ量である第1及び第2のずれ量を求める画像処理装置42と、第1及び第2のずれ量に基づき、溶着位置の位置補正を行うNC制御装置44と、表示装置43とにより構成された溶着位置補正機構を設けて、溶着位置の補正を行う。
【選択図】 図4

Description

本発明は、レーザ加工装置、レーザ加工方法及び溶着位置補正プログラムに係り、特に、熱交換器等における管板の管穴の溶着を行う際に使用されるレーザ加工装置、レーザ加工方法及び溶着位置補正プログラムに関する。
管式熱交換器、特に多管式熱交換器は、排出流体中の熱エネルギーを有効に利用するために、化学工場、石油精製工場或いは石油化学工場を始めとして様々な工場で多用されている。このような熱交換器を製造する場合、管板に設けられた複数の管穴に伝熱管を挿入し、レーザ加工装置等による溶着が行われる。
図1は、管穴を加工ヘッドが溶着している状態を示した斜視図であり、図2は溶着の順番を示した管板の平面図である。なお、図2に示した矢印Aは、加工ヘッド14の移動する軌跡(移動方向)を示している。図1に示すように、3軸方向(X,X方向、Y,Y方向及びZ,Z方向)に移動可能なステージ10上には、加工対象物15が配置されている。加工対象物15は、管板11Aと、伝熱管12A〜12Fと、管板11Bとにより構成されている。
管板11Aには、複数の管穴12a〜12fが形成されており、この複数の管穴12a〜12fには伝熱管12A〜12Fの端部が挿入されている。管穴12a〜12fと伝熱管12A〜12Fとの溶着は、レーザ光を照射する加工ヘッド14により行われる。なお、図1に示した加工ヘッド14は、管穴12a〜12fの外側上方から管穴12a〜12fに対してB方向に回転しながらレーザ光を照射する構成とされている。
図1乃至2に示すように、管穴12a〜12fと伝熱管12A〜12Fとの溶着は、加工ヘッド14が最初に溶着した管穴12aに近い位置の管穴(この場合、管穴12b)から順に行われる。この溶着処理の順番は、NC制御装置内に格納された処理順番プログラムにより実行される。具体的には、NC制御装置が処理順番プログラムの内容に応じてステージ10を3軸方向に駆動制御することで行われる。なお、この処理順番プログラムには予め熱変形前の管穴12a〜12fの位置が、加工ヘッド14が溶着する溶着位置として入力されている。
図2に示した加工対象物15の場合には、管穴12aと伝熱管12Aとが最初に溶着され、次に管穴12bと伝熱管12B、その次に管穴12cと伝熱管12C、管穴12dと伝熱管12D、管穴12eと伝熱管12E、最後に管穴12fと伝熱管12Fという順に溶着が行われる。なお、図2には、6本の伝熱管12A〜12Fしか図示していないが、実際には数十本もしくはそれ以上の伝熱管が管穴に溶着される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−35789号公報
図3は、熱変形前後の管板の外形位置及び管穴位置を示した図である。なお、図3において、熱変形前の管板11Aの外形位置11A−1及び管穴位置12a−1〜12f−1(溶着する予定の溶着位置)は点線で示し、熱変形後の管板32Aの外形位置11A−2及び管穴位置12a−2〜12f−2は実線で示す。
しかしながら、管板11Aに形成された複数の管穴12a〜12fと、伝熱管12A〜12Fとの溶着はレーザ光を用いて行われるため、溶着時に使用するレーザ光から発生する熱の影響により管板11Aは熱収縮して変形する。そのため、図3に示すように、処理順番プログラムに入力された溶着位置(溶着する予定の溶着位置)である管穴位置12a−1〜12f−1と、実際に溶着すべき管穴位置12a−2〜12f−2との間にずれが生じて、溶着位置がずれるために、伝熱管12A〜12Fと管穴12a〜12fとを精度良く溶着することができないという問題があった。
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、熱変形後の管板に形成された複数の管穴と、複数の管穴に挿入された伝熱管とを精度良く溶着することのできるレーザ加工装置、レーザ加工方法及び溶着位置補正プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明では、管板に形成された複数の管穴と、前記複数の管穴に挿入された複数の伝熱管とを溶着するレーザ加工装置において、溶着時に発生する熱により変形する前記管板の熱変形前後の前記管板を撮像し、前記熱変形前後の管板の画像データを取得する撮像手段と、熱変形前の前記管板の第1の中心位置と、熱変形後の前記管板の第2の中心位置との間の第1のずれ量を前記熱変形前後の管板の画像に基づいて求める演算手段と、前記第1のずれ量に基づいて、前記溶着を行う位置である複数の溶着位置の補正を行う溶着位置補正手段とを備えたことを特徴とするレーザ加工装置により、解決できる。
上記発明によれば、演算手段により求められた熱変形前の管板の第1の中心位置と、熱変形後の管板の第2の中心位置との間の第1のずれ量に基づいて、溶着位置補正手段が複数の溶着位置の補正を行うため、熱変形前後の複数の管穴位置のずれ量をそれぞれ求めて補正を行う場合と比較して、短時間に容易に複数の溶着位置の補正を行うことができる。
請求項2記載の発明では、前記演算手段は、前記熱変形前後の管板の画像データに基づいて、前記熱変形前の管板の第1の外形位置と、前記熱変形後の前記管板の第2の外形位置との間の第2のずれ量を求め、前記溶着位置補正手段は、前記第2のずれ量に基づいて、前記複数の溶着位置の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置により、解決できる。
上記発明によれば、演算手段により求められた熱変形前の管板の第1の外形位置と、熱変形後の管板の第2の外形位置との間の第2のずれ量に基づいて、溶着位置補正手段が複数の管穴の溶着位置の補正を行うため、第1のずれ量のみ用いて、複数の管穴の溶着位置の補正を行う場合と比較して、精度良く複数の管穴の溶着位置の補正を行うことができる。
請求項3記載の発明では、前記演算手段は、前記熱変形前の複数の管穴の中心位置及び外形位置と、前記熱変形後の複数の管穴の中心位置及び外形位置とに基づいて、前記複数の管穴の中心位置及び外形位置の第3のずれ量を求め、前記溶着位置補正手段は、前記第3のずれ量に基づいて、前記複数の溶着位置の補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工装置により、解決できる。
上記発明によれば、複数の管穴の中心位置及び外形位置の第3のずれ量に基づいて、複数の溶着位置の補正を行うため、複数の管穴の溶着位置の補正をさらに高精度に行うことができる。
請求項4記載の発明では、溶着による熱変形前後の管板の画像データを取得する工程と、前記画像データに基づき、前記熱変形前の管板の第1の中心位置と、前記熱変形後の管板の第2の中心位置との間に生じる第1のずれ量を演算により求める工程と、前記画像データに基づき、前記熱変形前の管板の第1の外形位置と、前記熱変形後の管板の第2の外形位置との間の第2のずれ量を演算により求める工程と、前記第1及び第2のずれ量に基づいて、前記複数の溶着位置の補正を行う工程とを備えたことを特徴とするレーザ加工方法により、解決できる。
上記発明によれば、熱変形前後の管板の第1及び第2の中心位置から求められる第1のずれ量と、熱変形前後の管板の第1及び第2の外形位置から求められる第2のずれ量とに基づいて、複数の溶着位置の補正を行うため、熱変形前後の複数の管穴の位置のずれ量をそれぞれ求めて溶着位置の補正を行う場合と比較して、短時間に容易に複数の溶着位置の補正を行うことができる。
請求項5記載の発明では、前記熱変形前の複数の管穴の中心位置及び外形位置と、前記熱変形後の複数の管穴の中心位置及び外形位置とに基づいて、複数の管穴の中心位置及び外形位置の第3のずれ量を演算により求める工程と、
前記第3のずれ量に基づいて、前記複数溶着位置の補正を行う工程とを含んだことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工方法により、解決できる。
上記発明によれば、複数の管穴の中心位置及び外形位置の第3のずれ量に基づいて、複数の管穴の溶着位置の補正を行うため、複数の管穴の溶着位置の補正を高精度に行うことができる。
請求項6記載の発明では、コンピュータに、熱変形前後の管板の画像データを取得するステップと、前記画像データに基づき、前記管板の中心位置の第1のずれ量と、前記管板の外形位置の第2のずれ量と、複数の管穴の中心位置及び外形位置の第3のずれ量とを演算により取得するステップと、前記第1乃至3のずれ量に基づいて、前記複数の管穴の溶着位置の補正を行うステップとを実行させるための溶着位置補正プログラムにより、解決できる。
上記発明によれば、コンピュータに、管板の画像データを取得するステップと、管板の中心位置の第1のずれ量と、管板の外形位置の第2のずれ量と、複数の管穴の中心位置及び外形位置の第3のずれ量とを演算により取得するステップと、第1乃至3のずれ量に基づいて、複数の管穴の溶着位置の補正を行うステップとを実行させるための溶着位置補正プログラムを設けることにより、高精度に複数の管穴の溶着位置の補正を行うことができる。
本発明によれば、熱変形した管板に形成された複数の管穴と、複数の管穴に挿入された伝熱管とを精度良く溶着することのできるレーザ加工装置、レーザ加工方法及び溶着位置補正プログラムを提供することを目的とする。
まず、本発明における発明の概要について説明する。始めに、図4を参照して、本実施例のレーザ加工装置20について説明する。図4は、本発明の本実施例のレーザ加工装置の概略図であり、図5は図4に示した加工対象物の平面図である。なお、図4中のXY,XY方向はステージ29の面方向、Z,Z方向はステージ29の面に対して垂直方向、Cは加工ヘッド27の回転方向(以下、方向C)をそれぞれ示している。
レーザ加工装置20は、大略するとレーザ発振器21と、ハウジング22と、レーザ照射部23と、反射板24と、加工ヘッド用駆動装置26と、加工ヘッド27と、ステージ29と、ステージ用駆動装置31と、溶着位置補正機構40とにより構成されている。
ステージ29は、加工対象物35を固定するためのものである。加工対象物35は、管板32A,32Bと複数の伝熱管33とにより構成されている。また、図5に示すように、管板32Aには、複数の管穴34a〜34fが形成されており、この管穴34a〜34fにはそれぞれ伝熱管33が挿入されている。ステージ29には、ステージ用駆動装置31が設けられており、このステージ用駆動装置31によりステージ29は、XY,XY方向又はZ,Z方向に移動される。このようにステージ29が移動することで、所望の位置に加工対象物35を移動させることができる。
ハウジング22の下端には、加工ヘッド用駆動装置26を介して、加工ヘッド27が設けられている。この加工ヘッド27は、管板32Aに形成された複数の管穴34a〜34fに挿入された伝熱管33と、管穴34a〜34fとを溶着するためのものである。なお、図4中において、加工ヘッド27は加工対象物35に対して斜めに接触しているが、加工ヘッド27を加工対象物35に対して垂直に接触させて加工を行っても良い。加工ヘッド用駆動装置26は、伝熱管33の延在方向を回転軸として加工ヘッド27をC方向に回転駆動させるためのものである。
ハウジング22内の上端には、レーザ発振器21と接続されたレーザ照射部23が設けられている。レーザ発振器21は、レーザ光を生成するためのものであり、生成されたレーザ光は、レーザ照射部23に供給される。レーザ照射部23は、レーザ光の強度やビーム径等の調節を行ない、加工ヘッド27を介してレーザ光を照射するためのものである。
また、ハウジング22内には、反射板24が設けられている。この反射板24は、管板32Aの像を面24Aに映し出すためのものである。なお、反射板24の面24Bは、レーザ照射部23から照射されたレーザ光を通過させる構成とされている。
次に、溶着位置補正機構40について説明する。溶着位置補正機構40は、撮像手段であるCCDカメラ41と、演算手段である画像処理装置42と、溶着位置補正手段であるNC制御装置44と、表示装置43とにより構成される。CCDカメラ41は、ハウジング22内に収納されており、管板32A(管板32Aに形成された複数の管穴34a〜34fも含む)の画像を撮影するためのものである。CCDカメラ41は、反射板24の面24Aに映し出された管板32Aの像を撮像するためのものである。また、撮像された管板32Aの画像は、画像データとして画像処理装置42に送信される。なお、管板32Aの画像データには、管板32Aに形成された管穴34a〜34fの画像データも含まれる。
画像処理装置42は、取得された画像データに基づいて、熱変形前後での管板32A及び複数の管穴34a〜34fのずれ量を求める。
次に、後述する図8のフローチャート中に示したSTEP75〜76の処理により画像処理装置42が求める熱変形前の管板32Aの中心位置32a−1と、熱変形後の管板32Aの中心位置32a−2との間のずれ量である第1のずれ量の求め方について説明する。
図6は、熱変形前後の管板の中心位置及び外形位置を示した図である。図6に示すように、熱変形前の管板32Aの中心位置32a−1と、熱変形後の管板32Aの中心位置32a−2とのXY座標の差から第1のずれ量を求める。この第1のずれ量は、中心位置32a−1を基準として、X,X方向又はY,Y方向にそれぞれどれだけの距離、管板32Aの中心位置が変位させられたという情報が含まれている。なお、第1のずれ量を用いた場合の溶着位置の補正は、管板32Aに形成された複数の管穴34a〜34fの中心位置を第1のずれ量に応じて変位させた管穴位置を溶着位置として設定することで行われる。
このように熱変形前の管板32Aの中心位置32a−1と、熱変形後の管板32Aの中心位置32a−2とから求められる第1のずれ量に基づき、溶着位置(実際の管穴34a〜34fの位置)の補正を行うことで、全ての管穴34a〜34fのずれ量を求め、溶着位置の補正を行う場合と比較して、短時間に容易に溶着位置の補正を行うことができる。
次に、後述する図8のフローチャート中に示したSTEP77〜78の処理により画像処理装置42が求める熱変形前の管板32Aの外形位置32A−1と、熱変形後の管板32Aの外形位置32A−2との間のずれ量である第2のずれ量の求め方について説明する。図7は、熱変形後の管板32Aの中心位置、外形位置、及び半径を示した図である。
第2のずれ量を求める場合には、熱変形前の管板32Aの中心位置32a−1を基準として、この中心位置32a−1から放射状に管板32Aの半径(本実施例の場合には、16箇所)を測定したデータを予め取得し、次に図7に示すように、熱変形後の管板32Aの中心位置32a−2を基準として、この中心位置32a−2から放射状に管板32Aの半径R1〜R16(16箇所)のデータを測定し、予め取得した熱変形前の半径のデータと、熱変形後の半径R1〜R16のデータとをそれぞれ比較して、半径を測定した16箇所についての第2のずれ量を算出する。
このようにして得られた第2のずれ量に基づいて、溶着位置の補正することで、熱変形による半径方向の変位を盛り込むことができ、第1のずれ量のみを用いて補正した場合と比較して、精度良く溶着位置の補正を行うことができる。なお、本実施例では、16箇所の半径のデータを取得したが、取得する半径のデータ数はこれに限定されない。また、取得する半径のデータ数を増加させることで、溶着位置の補正の精度を向上させることができる。
次に、後述する図9のフローチャート中に示したSTEP79〜80の処理により画像処理装置42が求める熱変形前の複数の管穴34a〜34fの中心位置及び外形位置と、熱変形後の管穴34a〜34fの中心位置及び外形位置との間のずれ量である第3のずれ量の求め方について説明する。熱変形前後の管穴34a〜34fの中心位置のずれ量は、先の図6で説明した方法と同様な方法で行うことができ、中心位置のずれ量の算出はそれぞれの管穴34a〜34fに対して行われる。また、熱変形前後の管穴34a〜34fの中心位置のずれ量は、先の図7で説明した方法と同様な方法で行うことができ、外形位置のずれ量の算出もそれぞれの管穴34a〜34fに対して行われる。このようにして得られた第3のずれ量と第1及び第2のずれ量とに基づいて、複数の管穴34a〜34fの溶着位置の補正を行うことで、複数の管穴34a〜34fの溶着位置の補正を高精度に行うことができる。
次に、NC制御装置44について説明する。NC制御装置44に備えられたコンピュータ(図示せず)には、溶着位置の補正を行うための溶着位置補正プログラムが格納されている。このコンピュータには、熱変形前の管板32Aの溶着位置H(熱変形前の管穴34a〜34fの位置)が入力されている。NC制御装置44は、第1乃至第3のずれ量に基づいて、溶着位置を予め入力された溶着位置Hから実際の溶着位置I(熱変形後の管穴34a〜34fの位置)に補正し、加工ヘッド用駆動装置26とステージ用駆動装置31との駆動方向及び移動量を制御するためのものである。
このようにNC制御装置44により、実際の溶着位置Iを求め、溶着位置の補正を行なって溶着することにより、管穴34a〜34fと伝熱管33とを精度良く溶着することができる。表示装置43は、CCDカメラに取得された画像をディスプレイ43Aに表示するためのものである。ディスプレイ43Aは、図6や図7に示した画像を表示することができる。
次に、図8乃至9に示したフローチャートを参照して、本実施例のレーザ加工装置20を用いて、管板32Aが熱変形した際の溶着位置補正処理について説明する。図8乃至9は、本実施例のレーザ加工装置を用いた溶着位置補正処理のフローチャートを示した図である。
図9に示す処理が起動すると、先ずSTEP71の処理により、溶着位置の補正処理を行う際に必要な熱変形前の管板32A及び複数の管穴34a〜34fの画像データが取得される。
続くSTEP72では、熱変形前の管板32A及び複数の管穴34a〜34fの中心位置及32a―1及び外形位置32A−1が演算により求められる。次のSTEP73では、複数ある管穴34a〜34fのうちの1つの管穴と伝熱管33との溶着が行われ、溶着が完了すると、処理はSTEP74へと進む。
続くSTEP74では、熱変形後の管板32A及び複数の管穴34a〜34fの画像データが取得される。次のSTEP75では、演算により熱変形後の管板32Aの中心位置32a―2の算出が行われる。続くSTEP76では、演算により熱変形前後の管板32Aの中心位置のずれ量である第1のずれ量の算出が行われ、処理はSTEP77へと進む。
続くSTEP77では、演算により熱変形後の管板32Aの外形位置32A−2が算出される。次のSTEP78では、演算により熱変形前後の管板32Aの外形位置のずれ量である第2のずれ量の算出が行われ、処理は図9に示したSTEP79へと進む。続くSTEP79では、熱変形後の複数の管穴34a〜34fの中心位置及び外形位置が演算処理により求められる。
次のSTEP80では、複数の管穴34a〜34fの中心位置及び外形位置のずれ量である第3のずれ量が演算により求められる。続くSTEP81では第1乃至第3のずれ量に基づき、溶着位置の補正処理が行われる。次のSTEP82では、管板32Aに形成された複数の管穴34a〜34fの全ての溶着処理が終了したかの判定がされる。この判定が否定判断(STEP82においてNo)の場合には、処理は図8に示したSTEP73へと進む。判定が肯定判断(STEP82においてYes)の場合には、処理は終了する。
上記説明した溶着位置補正処理を実施することにより、複数の管穴の溶着位置の補正を高精度に行うことができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
なお、本実施例では熱変形した管板32Aを例に挙げて説明を行ったが、熱以外の管板32Aの変形に対しても本発明を適用することができ、本実施例と同様な効果を得ることができる。
熱変形後の管板に形成された複数の管穴と、複数の管穴に挿入された伝熱管とを精度良く溶着するレーザ加工装置、レーザ加工方法及び溶着位置補正プログラムに適用できる。
管穴を加工ヘッドが溶着している状態を示した斜視図である。 溶着の順番を示した管板の平面図である。 熱変形前後の管板の外形位置及び管穴位置を示した図である。 本発明の本実施例のレーザ加工装置の概略図である。 図4に示した加工対象物の平面図である。 熱変形前後の管板の中心位置及び外形位置を示した図である。 熱変形後の管板32Aの中心位置、外形位置、及び半径を示した図である。 本実施例のレーザ加工装置を用いた溶着位置補正処理のフローチャートを示した図(その1)である。 本実施例のレーザ加工装置を用いた溶着位置補正処理のフローチャートを示した図(その2)である。
符号の説明
10 ステージ
11A、11B、32A、32B 管板
11A−1、11A−2、32A−1、32A−2 管板の外形
12a〜12f、32a〜32f 管穴
12a−1〜12f−1、12a−2〜12f−2 管穴位置
12A〜12E、33 伝熱管
14、27 加工ヘッド
15、35 加工対象物
20 レーザ加工装置
21 レーザ発振器
22 ハウジング
23 レーザ照射部
24 反射板
26 加工ヘッド用駆動装置
29 ステージ
31 ステージ用駆動装置
40 溶着位置補正機構
41 CCDカメラ
42 画像処理装置
43 CRT
43A ディスプレイ
44 NC制御装置
A 溶着する順番
B、C 方向

Claims (6)

  1. 管板に形成された複数の管穴と、前記複数の管穴に挿入された複数の伝熱管とを溶着するレーザ加工装置において、
    溶着時に発生する熱により変形する前記管板の熱変形前後の前記管板を撮像し、前記熱変形前後の管板の画像データを取得する撮像手段と、
    熱変形前の前記管板の第1の中心位置と、熱変形後の前記管板の第2の中心位置との間の第1のずれ量を前記熱変形前後の管板の画像に基づいて求める演算手段と、
    前記第1のずれ量に基づいて、前記溶着を行う位置である複数の溶着位置の補正を行う溶着位置補正手段とを備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記演算手段は、前記熱変形前後の管板の画像データに基づいて、前記熱変形前の管板の第1の外形位置と、前記熱変形後の前記管板の第2の外形位置との間の第2のずれ量を求め、
    前記溶着位置補正手段は、前記第2のずれ量に基づいて、前記複数の溶着位置の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記演算手段は、前記熱変形前の複数の管穴の中心位置及び外形位置と、前記熱変形後の複数の管穴の中心位置及び外形位置とに基づいて、前記複数の管穴の中心位置及び外形位置の第3のずれ量を求め、
    前記溶着位置補正手段は、前記第3のずれ量に基づいて、前記複数の溶着位置の補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. 溶着による熱変形前後の管板の画像データを取得する工程と、
    前記画像データに基づき、前記熱変形前の管板の第1の中心位置と、前記熱変形後の管板の第2の中心位置との間に生じる第1のずれ量を演算により求める工程と、
    前記画像データに基づき、前記熱変形前の管板の第1の外形位置と、前記熱変形後の管板の第2の外形位置との間の第2のずれ量を演算により求める工程と、
    前記第1及び第2のずれ量に基づいて、前記複数の溶着位置の補正を行う工程とを備えたことを特徴とするレーザ加工方法。
  5. 前記熱変形前の複数の管穴の中心位置及び外形位置と、前記熱変形後の複数の管穴の中心位置及び外形位置とに基づいて、複数の管穴の中心位置及び外形位置の第3のずれ量を演算により求める工程と、
    前記第3のずれ量に基づいて、前記複数溶着位置の補正を行う工程とを含んだことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工方法。
  6. コンピュータに、
    熱変形前後の管板の画像データを取得するステップと、
    前記画像データに基づき、前記管板の中心位置の第1のずれ量と、前記管板の外形位置の第2のずれ量と、複数の管穴の中心位置及び外形位置の第3のずれ量とを演算により取得するステップと、
    前記第1乃至3のずれ量に基づいて、前記複数の管穴の溶着位置の補正を行うステップとを実行させるための溶着位置補正プログラム。
JP2003326571A 2003-09-18 2003-09-18 レーザ加工装置、レーザ加工方法及び溶着位置補正プログラム Pending JP2005088060A (ja)

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