JP2005087429A - 正圧マスク - Google Patents

Abstract

【課題】 既知のマスクはフィルター、吸着材を保持したマスク本体で構成されている。呼吸の吸気時に発生する負圧によりマスクと顔面との間に発生する隙間より外部の空気が直接入って来ること防止出来なかった。
【解決手段】 本発明は清浄空気送気装置にて作られた清浄空気を送気管を介してマスク本体に送り込み、マスク内を常に微正圧に保つ事により呼吸の如何なる状況にあってもマスクと顔面の間は微正圧に保たれ外部の汚染された空気の呼吸気への直接の進入を防止するものである。
【選択図】 図１

Description

本発明は汚染された環境下で清浄空気を呼吸するためマスク内を微正圧に維持しうるマスクに関するものである。

既知のマスクは形状、フィルター材質、吸着材を用い改善、改良されて来た。これらのマスクの共通の作用は呼吸の吸気時、マスク前面のフィルターを通して外気を取り入れている。このためマスクの内側と顔面との間が負圧となりマスク前面のフィルター部を通して外気が入って来る。既知のマスクはマスクと顔面の間の隙間を完全になくす事が困難で、僅かながら直接汚染された外気が吸気時マスクのフィルターを通過せず入って来る危険を否定できなかった。加えて病原性ウイルス、自動車排気ガス超微細物質の進入を防止する事も困難であった。

既知のマスクはマスクを使用する目的である病原菌、病原性ウイルス、自動車排気ガス、花粉、粉塵、有毒ガス等の防御に対して希釈する事は出来てもこれを完全に防ぐ事が出来なかった。最も外部の影響を受けやすい呼吸器管（口、鼻、気管、肺）を劣悪な環境より守る為のいずれの既知のマスクも充分なる防御機能を持っておらずマスクを通さずバイパスして外気と共に汚染物質が吸気に入って来るという最大の弱点を持っている。既知のマスクはこの他マスク面に正圧をかけるものがある。航空機用非常マスク、通常の酸素マスク、人工呼吸器、消防士用マスクがあるがこれらは何れも酸素、もしくは圧縮空気などを用い限定された用途で利用されている。

本発明は病原菌、病原性ウイルス、自動車排気ガス、有毒ガス、花粉、粉塵のある汚染された環境下において安全で無菌、無害の清浄空気で呼吸することを可能にするものである。

前述の課題を解決するための本発明の構成は、清浄空気送気装置にて作られた清浄空気をマスク本体に送り込み、マスク内を常に微正圧に保つ事により外気の呼吸気への進入を防止する点に存ずるものである。

発明の使用場所は病室、診察室、入国検査室、救急車、公共交通機関の運転席、有料道路料金所、高粉塵作業現場、有毒ガス作業現場でありこれらで作業している作業員の呼吸空気の安全を確保するものであり多発しているＳＡＲＳ患者、結核患者に対する医療従事者や救急車輌乗務員、公共交通機関などの従事者への伝染の防止、車の排気ガス、有毒ガス、高粉塵のある作業現場で作業員の身体の保全効果がある。マスク内に常に新鮮な空気が送気されており加えて内部が微正圧に保たれているため吸気時の違和感がなく又マスク内は常に一方行に空気が流れているため呼吸気の安全性が高められる特長を有する正圧マスクである。

本発明は顔面に装着したマスク本体と顔面との間を常に微正圧に保つものである。呼吸により発生する圧力変動があり、吸気時に発生する負圧を防止する為にマスク本体内に清浄空気を清浄空気送気装置により送気管を介してマスク本体の外部より送り込み常にマスク本体内を微正圧に保ち外部より汚染空気が直接呼吸気に進入するのを防止するものである。マスク本体は如何なる呼吸の状況においても正圧が保てる様呼吸気の３倍以上の清浄空気を送気し、かつマスク本体に装備した微正圧作動排気弁を設けマスク内が常に微正圧に保てる構造になっている。マスク本体と顔面との間が完全に密着していなくとも呼吸気への外気の進入が全くないものであり、極めて簡単な構造で如何なる汚染環境においても安全な呼吸気を確保し呼吸を可能ならしむるものである。

本発明の構造部分はマスク本体１、清浄空気送気装置２、送気管３である。マスク本体１は口及び鼻腔を覆うように、好ましくは非通気性素材により空気溜り２８を有するカップ状に形成され、その顔面と接する周縁には鼻陵が進入する凹部鼻陵部切拭き２０が形成されると共に、接縁の違和感を減じ、かつ空気漏れを最小限に抑えるためのパット９が形成されている。清浄空気送気装置はフィルター５、送風機７またはブロアー１４を備えている。この他に用途により殺菌灯８、液体フィルター１７を装備したものを用い、作動電源についてはバッテリー９、外部電源プラグ１０を備えている。送気管３は接手を持ちフレキシチューブを用いる。

また、マスク本体１には、その側壁面に開口３０を設け、該開口３０に呼吸時における空気溜り２８内の圧力の急激な上昇即ち呼気時における空気溜り２８における圧力上昇を回避するために、排気弁２４が設置され、またマスク本体１に還元すれば、マスク本体１の空気溜り２８に清浄な空気を供給するための可尭性の送気管３と接続する空気入り口１１が呼吸時において、呼吸運動作用に支障を与えない適宜の位置に設けられ、さらにマスク本体１を顔面に装置するための装置用ヒモ１９が固定されている。

図５、図６、図７は清浄空気送機装置の実施例を示すものでケース２１の側壁に空気取り入れのための開口部２２を設け、該開口部２２を閉鎖する様にフィルター６を装着している。さらにケース２１の内部には空気の流れを一方行にする整流筒２３を設け、その先端にモーターにより駆動される送風機７またはブロアー１４が設けられる。この清浄空気送気装置２はポータブルタイプ図８、定置タイプ図９、図１０とすることが可能である。定置タイプの場合送気管は固定できるものであり正圧マスク本体１を使用する場所と異なった場所に清浄空気送気装置を設置する事が出来る。マスク本体１、清浄空気送気装置２、送気管３は一体型となったポータブルタイプと清浄空気送気装置２を別個に設置し送気管を介して使用するセパレートタイプがある。セパレートタイプは単一型とマルチ型がある。

また図６は殺菌灯を内蔵し無菌タイプを示している。さらに図７は硫黄酸化物、窒素酸化物等フィルター６で捕集出来ない化学物質を液体フィルターで捕集しまたガスに対しては中和剤を含んだ液体フィルターにより中和し清浄空気となすものである。

正圧マスクを示した概念図である。 マスク本体１を示した構造図である。 マスク本体１を示した断面図である。 マスク本体の微差圧作動排気弁構造図である。 清浄空気送気装置を示した構図図である。 清浄空気送気装置を示した構造図である。 清浄空気送気装置を示した構造図である。 正圧マスクのポータブルタイプを示した概念図である。 正圧マスクのセパレートタイプを示した概念図である。 正圧マスクのセパレートタイプを示した概念図である。

符号の説明

１ マスク本体
２ 清浄空気送気装置
３ 送気管
４ 微差圧作動排気弁
５ 清浄空気出口
６ フィルター
７ 送風機
８ 殺菌灯
９ バッテリー
１０ 外部電源プラグ
１１ 清浄空気入り口
１２ 送気管用接手
１３ 吸着式清浄空気送気装置
１４ 送気ブロアー
１５ 送気管Ａ
１６ 散気管
１７ 液体フィルター
１８ エリミネーター
１９ 装着用ヒモ
２０ 鼻陵部切り吹き
２１ 清浄空気送気装置のケース
２２ 空気取り入れ口開口部
２３ 整流筒
２４ 排気弁
２５ 排気弁座
２６ スプリング
２７ 排気弁取り付けアーム
２８ 空気溜り
２９ パット
３０ 開口

Claims (1)

1. 清浄空気送気装置２にて作られた清浄空気を送気管３を介してマスク本体１に送り込み、マスク内を常に微正圧に保つ事により外気の呼吸気への直接の進入を防止する正圧マスク。

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