JP2005087258A - ヘアーアイロン - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘアーアイロンにおいて、ヒーターとして温度制御ができないPTCヒーターを使用しても、加熱部の加熱温度を個々の異なった毛髪に対応させて適切な温度に切り換えて使用できるようにすること。
【解決手段】 本発明に係るヘアーアイロンは、内部に板状のPTCヒーターを収納した円筒状のロッドと、該ロッドの端部に配設されたグリップと、該ロッドまたはグリップに可動な状態で支持され該ロッドとの間で毛髪を挟み込むグローブとからなるヘアーアイロンであって、前記ロッド内には、前記PTCヒーターと略同幅の凹部が複数形成され該PTCヒーターの熱を伝導させるための金属製の支持部材が収納され、該凹部にはそれぞれ加熱温度の異なるPTCヒーターを配設し、該PTCヒーターの一つが電源オンのとき他方は電源オフ状態に切り換えられる多段切り換えスイッチを設け、該多段切り換えスイッチを操作することにより前記加熱温度の異なるPTCヒーターを個別に作動させてロッドの加熱温度を制御できるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、加熱部に毛髪を巻き付けまたは挟み込んだ状態で毛髪を加熱し、該毛髪にカール付けするか、またはくせ毛であればストレートに伸ばすことができるヘアーアイロンに関するものである。
従来、この種のヘアーアイロンとしては、例えば、加熱部にPTCヒーターを使用したものが知られており、毛髪にカール付けするヘアーアイロンの一例としては、毛髪が巻き付けられる巻胴と、該巻胴外周面との間で毛髪を挟持するクリップと、該巻胴内にPTCヒーターをと備えており、前記巻胴における少なくともクリップとの対面領域以外の部分の外面に周方向に沿うリブ状であって熱不良導体で形成されたガードを備えるとともに、熱良導体で形成されたクリップはその外面に熱不良導体からなる保護部材が設けられている構成のものが公知になっている。
特開平10−113213号公報
また、くせ毛をストレートに伸ばすヘアーアイロンとしては、加熱部がスチームにより加熱される第1の熱板と、電気ヒーター(PTCヒーター)により加熱される第2の熱板とで毛髪を挟持してくせ毛を直すものであって、前記第1の熱板と第2の熱板の近傍に毛髪にテンションを加えるためのブリスルを配設した構成のものが公知になっている。
特開平9−191920号公報
前記特許文献1の公知技術においては、ヒーターとしてPTCヒーターを使用し、PTCヒータの両面に夫々アルミナ板と半円状のヒートシンクとを配したものを有底円筒状のヒータパイプ内に収めたものであり、加熱部の巻胴からの熱を受けて熱くなっているクリップが肌に触れ、クリップ部分での火傷の虞れがあることから、巻胴及びクリップに肌が触れて熱い思いをしたり火傷をしたりする虞れがないように、熱不良導体で形成されたガード及び熱不良導体からなる保護部材が設けられたヘアーアイロンを提供することを目的としたものである。
また、前記特許文献2の公知技術においては、一方の熱板からスチームと熱とを毛髪に与えるようになっているが、他方の熱板はスチーム及び熱の発生がないことから、くせ毛を直すのが困難であったのを、スチームで加熱される第1の熱板と、その第1の熱板よりも高温になるPTCヒーターにより加熱される第2の熱板とで、毛髪を挟んでくせ毛をストレートに伸ばすことができるようにしたヘアーアイロンを提供することを目的としたものである。
しかしながら、前記特許文献1の公知技術においては、ヘアーアイロンのヒーターとして、一定の温度にしか加熱できないPTCヒーターを使用したものであり、巻胴の温度を切り換えることができない構成であることから、個々の異なった毛髪に対応させることができず、使用者によっては毛髪を痛めたり、またカールを適正にかけることができないという問題点を有している。
また、前記特許文献2の公知技術においても、一方の熱板がスチームで加熱されることと、他方の熱板がPTCヒーターで加熱される構成であるため、いずれの加熱手段も一定の温度にしか設定できないものであり、個々の異なった毛髪に対応させることができず、使用者によっては毛髪を痛めたり、またくせ毛をストレートに伸ばすことができないという問題点を有している。
従って、従来のヘアーアイロンにおいては、ヒーターとしてPTCヒーターを使用しても、加熱部の加熱温度を個々の異なった毛髪に対応させて適切な温度に切り換えて使用できるようにすることに解決しなければならない課題を有している。
上記した従来例の課題を解決する具体的手段として本発明に係る第1の発明は、内部に板状のPTCヒーターを収納した円筒状のロッドと、該ロッドの端部に配設されたグリップと、該ロッドまたはグリップに可動な状態で支持され該ロッドとの間で毛髪を挟み込むグローブとからなるヘアーアイロンであって、前記ロッド内には、前記PTCヒーターと略同幅の凹部が複数形成され該PTCヒーターの熱を伝導させるための金属製の支持部材が収納され、該凹部にはそれぞれ加熱温度の異なるPTCヒーターを配設し、該PTCヒーターの一つが電源オンのとき他方は電源オフ状態に切り換えられる多段切り換えスイッチを設け、該多段切り換えスイッチを操作することにより前記加熱温度の異なるPTCヒーターを個別に作動させてロッドの加熱温度を制御できるようにしたことを特徴とするヘアーアイロンを提供するものである。
この第1の発明において、前記支持部材の中央部には、軸芯に沿って孔または空洞部を形成したこと;支持部材の外周面をロッド内周面と略同一径に形成すると共に、PTCヒーターと前記ロッド内面との間に略蒲鉾形状の隙間埋め部材を配設し、該隙間埋め部材と前記支持部材との全体の外周面を前記ロッド内周面と略同一径にしたこと;及び前記略蒲鉾形状の隙間埋め部材は、無垢の金属材または板状の金属材を折り曲げて形成したこと、を付加的な要件として含むものである。
また、第2の発明として、内部に板状のPTCヒーターを収納した一対の平板状の加熱部と、該各加熱部の端部にそれぞれ連設されたグリップとからなり、該グリップの基部側端部を軸で連結し加熱部が開く方向にバネ付勢されたヘアーアイロンであって、前記各加熱部内には、加熱温度の異なる2以上のPTCヒーターを取り付けた板状の金属製支持部材を配設し、該PTCヒーターの一つが電源オンのとき他方は電源オフ状態に切り換えられる多段切り換えスイッチを設け、該多段切り換えスイッチを操作することにより前記加熱温度の異なるPTCヒーターを個別に作動させて加熱部の加熱温度を制御できるようにしたことを特徴とするヘアーアイロンを提供するものである。
これら第1または第2の発明において、前記多段切り換えスイッチを切り換えることによって、その切り換えられた加熱の温度表示がなされる温度表示部を設けたこと;及び前記切り換えられた加熱の温度表示と共に、温度表示部の表示色が変わるようにしたこと、を付加的な要件として含むものである。
本発明に係るヘアーアイロンは、内部に板状のPTCヒーターを収納した円筒状のロッドと、該ロッドの端部に配設されたグリップと、該ロッドまたはグリップに可動な状態で支持され該ロッドとの間で毛髪を挟み込むグローブとからなるヘアーアイロンであって、前記ロッド内には、前記PTCヒーターと略同幅の凹部が複数形成され該PTCヒーターの熱を伝導させるための金属製の支持部材が収納され、該凹部にはそれぞれ加熱温度の異なるPTCヒーターを配設し、該PTCヒーターの一つが電源オンのとき他方は電源オフ状態に切り換えられる多段切り換えスイッチを設け、該多段切り換えスイッチを操作することにより前記加熱温度の異なるPTCヒーターを個別に作動させてロッドの加熱温度を制御できるようにしたことにより、ロッドの温度を適宜切り換えて使用することができるため、個々の異なった毛髪に対応させてカールを適正にかけることができるという優れた効果を奏する。
ロッド内または加熱部内に、熱伝導に寄与する支持部材を介して加熱温度の異なる2以上のPTCヒーターを配設し、該PTCヒーターの一方の電源がオンのとき他方の電源をオフにして加熱温度が切り換えられる多段切り換えスイッチを設け、該多段切り換えスイッチを操作することにより前記加熱温度の異なるPTCヒーターを個別に作動させてロッドの加熱温度を制御できるように構成にすることにより実現した。
次に、本発明に係るヘアーアイロンを具体的な実施例に基づいて詳しく説明する。
まず、第1の実施例を図1乃至図2に基づいて説明する。図1において、ヘアーアイロン1は、毛髪を巻き付けて加熱するいわゆる加熱部である円筒状のロッド2と、該ロッド2の端部に連設されたグリップ3と、該ロッド2に対して開閉または回動可能な状態で支持されたグローブ4とからなる。
グローブ4には、その基部側端部にグローブハンドル6が連接され、該グローブ4は支持ビス5によりロッド2に対して開閉または回動可能な状態で支持され、前記グローブハンドル6を開く方向、即ち矢印aの方向に操作することにより、前記支持ビス5を中心として前記グローブ4を回転させて、該グローブ4の先端部側を矢印bで示す方向に開かせることによって、該グローブ4と前記ロッド2との間に毛髪を挟み込む隙間を形成することができる。
この場合に、クローブ4における毛髪を挟み込む部分を挟み込み部4aと称することができ、該挟み込み部4aは前記ロッド2の外面と略同一の曲面形状に形成されており、前記グローブハンドル6を操作してグローブ4の挟み込み部4aを開いた状態にし、ロッド2の周囲に毛髪を巻き付けた後に、グローブハンドル6を操作して挟み込み部4aを閉めてロッド2の外面との間に毛髪を挟み込んだ状態にすることにより、毛髪に対してロッド2側の熱によって効率良くカール付けすることができる。
なお、グローブ4は、図においては、支持ビス5によりロッド2に対して開閉または回転可能可動な状態で支持されているが、支持ビス5をグリップ3側に移動させグリップ3に対して回転可能な状態に取り付けるようにしても良く、また、前記支持ビス5には、可動状態でスタンド7を取り付け、ヘアーアイロン1を使用していない場合等に、該ヘアーアイロン1のロッド2がテーブル等に接触しないように前記スタンド7を介して支持させた状態で据え置きできるようにしても良い。
グリップ3には、多段切り換えスイッチ8がスライド自在に配設されており、電源ケーブル9から供給される電源を前記多段切り換えスイッチ8を操作してオン/オフできると共に、ロッド2の温度も多段に切り換えられるようになっている。
即ち、図2に示したように、ロッド2内には熱源として複数のPTCヒーター10a、10b(図2では2つ)が配設されており、これらPTCヒーター10a、10bは熱源としての加熱温度が異なるものを使用してある。例えば、一方のPTCヒーター10aのキュリー点(最高温度)が160℃のものを使用し、他方のPTCヒーター10bのキュリー点(最高温度)が80℃のものを使用する。
このように加熱温度の異なるPTCヒーター10a、10bは、前記グリップ3に配設された多段切り換えスイッチ8を切り換えることによって、それぞれの電源が別々にオン/オフされる、即ち、一方のPTCヒーター10aの電源がオンのとき、他方のPTCヒーター10bの電源をオフにし(この場合はロッド2の温度が略160℃)、また、逆に他方のPTCヒーター10bの電源がオンのとき、一方のPTCヒーター10aの電源をオフにし(この場合はロッド2の温度が略80℃)て、温度が切り換えられるようになっている。
つまり、切り換えスイッチ8の切り換えによって、通電させるPTCヒーター10a、10bを個別に選択するという簡単な構成だけで、ロッド2の温度を簡単に切り換えて使用することができるので、例えば、温度設定をダイヤルによって行うといったような煩雑な操作を要することがなく、個々の異なった毛髪に対応させてカールを適正にかけることができ、また、電子式の温度制御回路等が不要なため、その構造も簡易になるので、故障の発生が減少するのである。なお、ヘアーアイロン1を使用しない時には、切り換えスイッチ8を操作して両方のPTCヒーター10a、10bはオフにできるのである。
更に、加熱用熱原としてPTCヒーター10a、10bを使用しているので、該PTCヒーターの特性によって、通電開始から略1分30秒程度という短時間でキュリー点(最高温度)に達し、仮に、ロッド2の表面温度が使用によって低下した場合であっても、短時間で前記キュリー点の温度に回復するため、ロッド2の加熱温度が設定または選択された温度に自動的に制御されて、該ロッド2の表面温度が安定して維持されるのである。
要するに、ロッド2内に加熱温度の異なるPTCヒーターを配設して、該ロッド2の表面温度を切り換えられるようにできれば良いのであるから、該ロッド2内には、加熱温度の異なる2以上のPTCヒーターを収納させ、PTCヒーターの一方の電源がオンのとき他方の電源をオフにするようにPTCヒーターを切り換え、それぞれのPTCヒーターのキュリー点の温度に加熱できるようにすれば良いのである。
ロッド2内へのPTCヒーター10a、10bの配設または取り付けは、金属製の支持部材11を使用する。この支持部材11は略円柱状を呈するものであり、その円柱状の対向する側面に長さ方向に沿ってPTCヒーター10a、10bと略同幅の凹部12(図2では2つ)に形成し、該凹部12内にそれぞれPTCヒーター10a、10bが配設されている。この支持部材11としては、例えば、アルミニウムまたは銅等の熱伝導率の高い金属によって形成することが好ましく、前記支持部材11における円柱状の外周面13をロッド2の内周面と略一致するかわずかに小径に形成させるものである。
PTCヒーターとしては、図3に示した構成のものが使用される。例えば、一方のPTCヒーター10aを図示すると、該PTCヒーター10aは、全体が長方形の平板状を呈するものであり、一方の端部に一対の通電用のケーブル10cが接続されたものである。なお、他方のPTCヒーター10bについても、略同様の構成を有するので、その図示については省略する。
そして、支持部材11の凹部12にそれぞれ平板状のPTCヒーター10a、10bを配設すると、各PTCヒーター10a、10bとロッド2の内周面との間には、断面蒲鉾状の隙間ができ、配設した各PTCヒーター10a、10bは安定しない。そこで、断面蒲鉾状の隙間を埋めるために、例えば、図4に示した構成の熱伝達を兼ねた隙間埋め部材14を使用することができる。
この隙間埋め部材14は、図4に示したように板状の金属材を折り曲げて平板部14bと曲面状部14aとからなる全体が中空の蒲鉾状に形成したものである。このように、板状の金属材を折り曲げて隙間埋め部材14を形成することによって、該隙間埋め部材14の軽量化を図ることができると共に、前記折り曲げ加工において、曲面状部14aの長さ方向中央部に板状の端部が所要の間隔をもって突き合わさるよう形成することで、その曲面状部14aに弾性力が生じるようになる。
そして、支持部材11の凹部12にPTCヒーター10a、10bと隙間埋め部材14とを配設位置させた状態で、これらをロッド2内に圧入状態で収納させることにより、曲面状部14aの弾性力によって前記PTCヒーター10a、10bを前記支持部材11に押圧して密着させることができる。なお、支持部材11は、その両端部がロッド2内において、例えば断熱部材等を介して嵌着またはビス止め等で固定されているのである。
このように、支持部材11をロッド2の内周面と略一致する円柱状に形成すると共に、支持部材11の凹部12に配設されたPTCヒーター10a、10bと、ロッド2の内面との間に隙間埋め部材14を配設させることにより、支持部材11と隙間埋め部材14とによって全体が略円柱状になり、しかも、その円柱状が前記ロッド2の内周面と略一致することによって、前記支持部材11と、PTCヒーター10a、10bと、隙間埋め部材14とが、前記ロッド2内でガタツキが生ずることなく安定した状態で収納配設されるので、例えば、接着手段を要することなく、前記PTCヒーター10a、10bから放射される熱を支持部材11の外周面13と隙間埋め部材14とを介して効率よく伝導して、ロッド2を加熱させることができるのである。
また、支持部材11においても、該支持部材11の軸芯部に沿って空洞部または孔15を形成して、該支持部材11のロッド2への取り付けの位置決めと軽量化とを図るようにしても良く、このようにすることで、熱の伝導性も良くなると共に、ヘアーアイロン1が軽量化されることにより、ヘアーアイロン1を使い易くできるのである。
図5に、本発明の実施の形態に係る第2の実施例に係るロッド21の断面図を示してある。なお、この第2の実施例においては、前記第1の実施例のロッド2内に収納した支持部材11の形状を変更して3種類の異なるキュリー点を有するPTCヒーターを配設できるようにし、且つ、隙間埋め部材として例えば無垢の金属材で形成したものであり、その他の構成については、前記第1の実施例と実質的に同一であるため、前記第1の実施例と同一の部分については、同一の符号を付して説明し、説明が重複するため、その詳細な説明は省略する。
この第2の実施例においては、ロッド21内には、例えば、キュリー点(最高温度)が160℃のPTCヒーター22aと、キュリー点が120℃のPTCヒーター22bと、キュリー点が80℃のPTCヒーター22cとの加熱温度の異なる3つのPTCヒーターが収納されている。
PTCヒーター22a、22b、22cは、例えば、アルミニウムまたは銅等の熱伝導率の高い金属材からなる支持部材23に該PTCヒーター22a、22b、22cと略同幅に形成された凹部24(図示では3つ)に配設されている。この支持部材23においても、全体を略円柱状に形成し、その外周面25をロッド21の内周面と略一致するかわずかに小径に形成したものが用いられる。
そして、各PTCヒーター22a、22b、22cは、支持部材23の外周面25に沿ってそれぞれ等間隔に配設させることが好ましく、この第2の実施例のように、例えば、3つのPTCヒーターを配設させる場合には、ロッド21の重量バランスを平均化させるために、図5に示したように、PTCヒーター22a、22b、22cと支持部材23との当接する面が略正多角形状(図示では正三角形状)になるように外周面25を三等分して凹部24を形成させることが好ましい。
また、支持部材23の各凹部24に配設されたPTCヒーター22a、22b、22cと、ロッド21の内周面との間には、図6に示したように、無垢の金属材で略蒲鉾形状に形成した隙間埋め部材26を配設させている。なお、前記第1の実施例で使用した隙間埋め部材14を使用することもできる。
このように、加熱温度の異なるPTCヒーターを2以上の複数配設し、多段切り換えスイッチ8の切り換えによって、ロッド2の表面温度を複数段階に簡単に制御できるようになるのである。
図7に、前記第2の実施例に係る変形例のロッド31の断面図を示してある。なお、この変形例においては、前記第2の実施例に係る支持部材23の形状を正多角形柱(三角柱状)に形成して同じく3種類のキュリー点を有するPTCヒーターを配設できるようにしたものであり、その他の構成については、前記第2の実施例と同一であるため、前記第2の実施例と同一部分については、同一の符号を付して説明し、説明が重複するため、その詳細な説明は省略する。
この変形例においては、ロッド31内に、加熱温度の異なるPTCヒーター22a、22b、22c(図示では3つ)を収納させている。該PTCヒーター22a、22b、22cは、前記熱伝導率の高い金属材からなる三角形柱状の支持部材32のそれぞれの側面に配設されている。
このように、支持部材32は、前記第2の実施例における支持部材23のように、PTCヒーターと略同幅の凹部24を形成させることに限定されるものではなく、例えば、正多角形柱の支持部材を形成し、そのそれぞれの側面に加熱温度の異なるPTCヒーターを配設させることができるのである。
図8〜図10に第3の実施例を示してある。この実施例は、主としてくせ毛を伸ばしてストレートにするために使用されるヘアーアイロンであり、該ヘアーアイロン41は、毛髪を挟み付けて加熱する平板状の一対の加熱部42、43と、これら加熱部42、43の端部に取り付けられたグリップ44、45と、これらグリップの端部を軸46により回転可能に連結し、該軸46にまたは軸の近傍に設けた適宜のバネ部材47により両加熱部42、43が開く方向にバネ付勢された構成を有するものである。
一方の加熱部42側のグリップ43には、略中央部に電源のオン・オフと加熱温度を切り換えるための多段切り換えスイッチ48が設けられており、端部側にコード接続用の筒状部49が設けられると共に、該筒状部49にはコネクタ50を介して電源ケーブル51が接続されている。
両加熱部42、43の内部には、図9に示したような加熱温度が多段に調整できる加熱部材52がそれぞれ配設されている。即ち、加熱部材52は、熱伝導性の良い金属板からなる支持部材53と、複数のPTCヒーターとからなるものであり、図示の実施例では、3種類のキュリー点を有するPTCヒーター54a(160℃)、54b(120℃)、54c(80℃)が使用されたものである。
この場合に、支持部材53に並列状態で3個の長方形の凹部55を形成し、該凹部55にそれぞれPTCヒーター54a、54b、54cを嵌め込んで取り付け、各一対の通電用のケーブル54dは、前記多段切り換えスイッチ48に切り換え可能な状態で接続されている。そして、両加熱部42、43に配設された加熱部材52は、同じキュウリー点を有するPTCヒーターが同時にオン・オフされるのであり、両加熱部42、43が同時に同じ温度に加熱されるべく多段切り換えスイッチ48で切り換えられるのである。
長方形の各凹部55は、PTCヒーターと略同じ大きさにして、PTCヒーターが埋め込まれる状態で取り付けても良く、また、凹部55を浅く形成してPTCヒーターの一部が突出する状態で取り付けても良く、要するに、凹部55はPTCヒーターからの熱の伝導と位置決めとに寄与できれば良いのである。
図10は、加熱部材52の取り付け状況を説明するための加熱部42の拡大断面図であり、加熱部材52を両加熱部42、43の内部に取り付けるに当たって、支持部材53から各PTCヒーター54a、54b、54cが離脱しないように、連続または不連続のリブ状の当接面56aを複数有する押さえ部材56を支持部材53に重ねて配設し、その上に断熱部材57配設し、該断熱部材57の垂下部57aを支持部材53に係止させて押さえ部材56と支持部材53とを抱えるように一体化する。そして、このように一体化したものをヒーターユニットとして予め形成しておけば、ヘアーアイロンに対する組み込み作業が著しく容易になるのである。なお、上記実施例においては、3種類の異なるキュリー点を有するPTCヒーターを使用したが、これを2種類の異なるキュリー点を有するPTCヒーターを使用することができる。
図11〜図13に、本発明のヘアーアイロンに組み付けて使用される多段切り換えスイッチにおける表示機構を示してある。例えば、一例として3種類の異なるキュリー点を有するPTCヒーターを使用した場合の切り替えを行う多段切り換えスイッチ58(8,48も含む)について説明すると、該スイッチ58は、例えば、グリップ(3、44)に設けられた窓部59に臨ませて内側に配設されたスライド式のものであって、指掛け部60が窓部59から突出して設けられ、該窓部59のサイドには、OFF表示と、80、120、160の温度表示が一定の間隔をもってなされており、その温度表示の位置に指掛け部60がクリック感をもって移動できると共に、その各位置において、各対応するキュリー点を有するPTCヒーターに通電できるように構成されている。
更に、グリップには窓部59と近接した位置に温度表示窓61が設けられており、該温度表示窓61には、切り換えられて通電状態になったPTCヒーターのキュリー点の温度が比較的大きく表示されるものである。
この場合に、スイッチ58の先端部側に、透明な樹脂板62を延設して一連に形成し、該樹脂板62に一定の間隔をもって表示温度の数値をそれぞれプリントすると共に、各温度表示のプリントされる領域63、64、65を区分して、各領域を例えば、青色、黄色及び赤色にそれぞれ色分けして着色する。
また、前記温度表示窓61の内側には、発光素子などの光源66を配設し、該光源66は周囲の熱に影響されないように断熱材からなるケース67で周囲が囲まれている。この光源66は、ヘアーアイロンの使用時に、スイッチ58をOFFの位置から使用温度に切り換えたときに点灯し、前記温度表示窓61を内側から明るく照明するのである。
そして、スイッチ58に延設した透明な樹脂板62の部分は、前記温度表示窓61の内側と光源66との間に位置してスライドするようになっており、不使用時においては、スイッチ58がOFFの位置にあることから、前記温度表示窓61には、透明な樹脂板62の先端部が位置し、黒地に白抜きのOFFの文字が目立つように表示されている。
使用時において、例えば、スイッチ58をOFFの位置から120℃に切り換えると、それに伴って透明な樹脂板62がスライドして移動し、温度表示窓61に領域64が位置すると共に光源66が点灯して、黄色地に120の文字が鮮明に表示されるのである。
上記と同様に、スイッチ58を他の位置、例えば、160℃の位置に切り換えると、透明な樹脂板62もそれに伴ってスライドし、領域65が温度表示窓61に位置し、赤色地に160の文字が鮮明に表示され、温度表示窓61を一目するだけでヘアーアイロンの使用温度が認識できるのである。なお、温度表示においては、その他に、光輝するセブンセグメントの3桁の表示手段を使用することもできる。いずれにしても、ヘアーアイロンの熱源として複数の異なるキュリー点を有するPTCヒーターを使用し、それを適宜切り換えて使用する際に、その切り換えた温度が表示できれば良いのである。
本発明に係るヘアーアイロンは、ロッドまたは加熱部の内部に、加熱温度の異なる2以上のPTCヒーターを配設し、該PTCヒーターの一方の電源がオンのとき他方の電源をオフにして温度が切り換えられる構成にしたことにより、ロッドまたは加熱部の温度を適宜切り換えて使用することができ、個々の異なった毛髪に対応させてカールすることまたはストレートに伸ばすことを適正に行うことができる。
本発明の第1の実施例に係るヘアーアイロンを略示的に示した側面図である。 同ヘアーアイロンのロッド部分を略示的に示した拡大断面図である。 同ヘアーアイロンに使用されるPTCヒーターの一例を示す平面図である。 同ヘアーアイロンのロッド内に収納される隙間埋め部材の一例を略示的に示した斜視図である。 本発明の第2の実施例に係るヘアーアイロンのロッド部分を略示的に示した拡大断面図である。 同ヘアーアイロンのロッド内に収納される隙間埋め部材の他の例を略示的に示した斜視図である。 同第2の実施例の変形例に係るロッド部分を略示的に示した拡大断面図である。 本発明の第3の実施例に係るヘアーアイロンを略示的に示した側面図である。 同ヘアーアイロンの加熱部内に配設される加熱部材を略示的に示した斜視図である。 同加熱部材をヘアーアイロンの加熱部内に組み込む状況を略示的に示した拡大断面図である。 本発明のヘアーアイロンに取り付けられる多段切り換えスイッチと連動した表示手段の一例を略示的に示した平面図である。 同表示手段の要部のみを略示的に示した拡大断面図である。 同表示手段におけるスイッチに延設した表示部の要部のみを拡大して略示的に示した平面図である。
符号の説明
1、41 ヘアーアイロン
2、21、31 ロッド
3、44、45 グリップ
4 グローブ
4a 挟み込み部
5 支持ビス
6 グローブハンドル
7 スタンド
8、48、58 多段切り換えスイッチ
9、51 電源ケーブル
10a、10b、22a、22b、22c、54a、54b、54c PTCヒーター
11、23、32、53 支持部材
12、24、55 凹部
13、25 外周面
14、26 隙間埋め部材
14a 曲面状部
14b 平板部
15 孔または空洞部
42、43 加熱部
46 軸
47 バネ部材
49 筒状部
50 コネクタ
52 加熱部材
56 押さえ部材
56a リブ状の当接面
57、 断熱部材
57a 垂下部
59 窓部
60 突起
61 温度表示窓
62 透明な樹脂板
63、64、65 領域
66 光源
67 ケース

Claims (7)

  1. 内部に板状のPTCヒーターを収納した円筒状のロッドと、該ロッドの端部に配設されたグリップと、該ロッドまたはグリップに可動な状態で支持され該ロッドとの間で毛髪を挟み込むグローブとからなるヘアーアイロンであって、
    前記ロッド内には、前記PTCヒーターと略同幅の凹部が複数形成され該PTCヒーターの熱を伝導させるための金属製の支持部材が収納され、
    該凹部にはそれぞれ加熱温度の異なるPTCヒーターを配設し、
    該PTCヒーターの一つが電源オンのとき他方は電源オフ状態に切り換えられる多段切り換えスイッチを設け、
    該多段切り換えスイッチを操作することにより前記加熱温度の異なるPTCヒーターを個別に作動させてロッドの加熱温度を制御できるようにしたこと
    を特徴とするヘアーアイロン。
  2. 前記支持部材の中央部には、
    軸芯に沿って孔または空洞部を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のヘアーアイロン。
  3. 支持部材の外周面をロッド内周面と略同一径に形成すると共に、
    PTCヒーターと前記ロッド内面との間に略蒲鉾形状の隙間埋め部材を配設し、
    該隙間埋め部材と前記支持部材との全体の外周面を前記ロッド内周面と略同一径にしたこと
    を特徴とする請求項1に記載のヘアーアイロン。
  4. 前記略蒲鉾形状の隙間埋め部材は、
    無垢の金属材または板状の金属材を折り曲げて形成したこと
    を特徴とする請求項3に記載のヘアーアイロン。
  5. 内部に板状のPTCヒーターを収納した一対の平板状の加熱部と、該各加熱部の端部にそれぞれ連設されたグリップとからなり、該グリップの基部側端部を軸で連結し加熱部が開く方向にバネ付勢されたヘアーアイロンであって、
    前記各加熱部内には、加熱温度の異なる2以上のPTCヒーターを取り付けた板状の金属製支持部材を配設し、
    該PTCヒーターの一つが電源オンのとき他方は電源オフ状態に切り換えられる多段切り換えスイッチを設け、
    該多段切り換えスイッチを操作することにより前記加熱温度の異なるPTCヒーターを個別に作動させて加熱部の加熱温度を制御できるようにしたこと
    を特徴とするヘアーアイロン。
  6. 前記多段切り換えスイッチを切り換えることによって、その切り換えられた加熱の温度表示がなされる温度表示部を設けたこと
    を特徴とする請求項1または5に記載のヘアーアイロン。
  7. 前記切り換えられた加熱の温度表示と共に、温度表示部の表示色が変わるようにしたこと
    を特徴とする請求項1、5または6に記載のヘアーアイロン。
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