JP2005086633A - 複合機 - Google Patents
複合機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005086633A JP2005086633A JP2003318108A JP2003318108A JP2005086633A JP 2005086633 A JP2005086633 A JP 2005086633A JP 2003318108 A JP2003318108 A JP 2003318108A JP 2003318108 A JP2003318108 A JP 2003318108A JP 2005086633 A JP2005086633 A JP 2005086633A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- film
- image data
- frame
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
Abstract
【課題】フィルムの画像印刷を的確に行うことができる複合機を提供する。
【解決手段】SPC複合装置1は、原稿の画像を読み取る機能に加え、フィルム30から複数コマの画像を読み取って画像データを生成するためのフィルムスキャナ機能を有するスキャナ部2と、その画像データに基づいてフィルム30の画像を印刷するプリンタ部3とを一体として具備する。プリンタ部3は、スキャナ部2がフィルム30から読み取った各コマの画像データに基づいて、各コマの画像を一覧表示したインデックスシートを印刷する。スキャナ部2がインデックスシートを読み取ることでユーザが選択した選択情報を抽出し、プリンタ部3がその選択情報に対応する所定の画像を写真印刷する。
【選択図】 図2
【解決手段】SPC複合装置1は、原稿の画像を読み取る機能に加え、フィルム30から複数コマの画像を読み取って画像データを生成するためのフィルムスキャナ機能を有するスキャナ部2と、その画像データに基づいてフィルム30の画像を印刷するプリンタ部3とを一体として具備する。プリンタ部3は、スキャナ部2がフィルム30から読み取った各コマの画像データに基づいて、各コマの画像を一覧表示したインデックスシートを印刷する。スキャナ部2がインデックスシートを読み取ることでユーザが選択した選択情報を抽出し、プリンタ部3がその選択情報に対応する所定の画像を写真印刷する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数の機能を有する複合装置に関するものである。
最近、PCからスキャン指示を行うネットワークスキャン機能(Scanner )、PCから印刷指示を行うネットワークプリンタ機能(Printer )、ローカルコピー機能(Copy)など複数機能を有するスキャナ一体型のプリンタ(SPC複合装置)は、比較的安価なものが実用化されており、一般家庭に普及しつつある。このSPC複合装置は、パソコンやデジタルカメラ等を接続してプリンタとして利用されるのに加え、パソコン等を接続せずにコピー機としても利用されている。また、SPC複合装置には、写真フィルムの画像を取り込むことが可能なフィルムスキャナ機能を持ち、フィルムの画像を印刷することができる機種もある。
ところで、フィルムスキャナ機能を持つ複合装置をパソコンに接続する場合、パソコン上でアプリケーションソフトを実行し、取り込んだフィルムの画像をパソコン画面で確認することによって、所望の画像を写真印刷することが可能となっている。一方、SPC複合装置にパソコンを接続しないでSPC複合装置のみでフィルムの画像を写真印刷する場合、フィルムの画像の取り込み不良を容易に判定することができないため、不要な写真をミスプリントしてしまうといった問題が生じていた。
従来、そのミスプリントを防止する目的で、SPC複合装置に備えられたディスプレイに取り込み画像を表示し、各コマの画像がうまく取り込めたか否かを確認した後、写真印刷する方法が提案されている。この場合、操作パネルの各種ボタンを操作しフィルムから取り込んだ1コマ、1コマの画像を確認する必要があるため、その確認作業が面倒となる。また、画像の確認を的確に行うために、ディスプレイを高画質にしたり、カラー表示にしたりすることが必要となるため、SPC複合装置の製造コストが嵩むといった問題も生じてしまう。
また、特許文献1には、フィルムに記憶された写真画像をユーザの希望に応じて印刷する画像処理装置が提案されている。この画像処理装置においては、フィルムの各コマを読み取るフィルムスキャナとフィルムのコマ選択を行うためのシート(ログインシート)を読み取るドキュメントスキャナとが別々に用意されている。
さらに、特許文献2,3には、デジタルカメラの記憶媒体に記憶された画像データを取り込むことで、複数の画像の縮小画像リストを表示した選択シートを印刷し、該シートの選択情報に基づいて所望の画像を写真印刷する装置が提案されている。なお、これら特許文献2,3には、写真フィルムの画像を印刷するための技術は開示されていない。
特開平10−51576号公報
特開2002−137499号公報
特開2002−51283号公報
上記特許文献1の画像処理装置において、それぞれ別体として存在する複数のスキャナ部とプリンタ部とを接続するものであり、フィルムから所望の画像を媒体に印刷した形式で得るために煩雑な手続きが必要となってしまう。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、フィルムの画像の印刷を的確に行うことができる複合機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、原稿の画像を読み取る機能に加え、フィルムから複数コマの画像を読み取って画像データを生成するためのフィルムスキャナ機能を有するスキャナ部と、前記画像データに基づいて媒体に前記フィルムの画像を印刷するためのプリンタ部とを一体として具備する複合機であって、前記プリンタ部は、前記スキャナ部がフィルムから読み取った各コマの画像データに基づいて、各コマの画像を一覧表示するとともに、前記各コマの画像の印刷をユーザに選択させるためのコマ選択欄を有する選択用のシートを印刷し、前記フィルムを読み取るスキャナ部が前記シートを読み取ることで、前記コマ選択欄の選択情報を抽出するとともに、前記プリンタ部がその選択情報に対応する所定の画像を前記媒体に印刷する。
これによれば、スキャナ部がフィルムから読み取った各コマの画像データに基づいて、プリンタ部により、該各コマの画像を一覧表示するとともに、各コマの画像の印刷をユーザに選択させるためのコマ選択欄を有する選択用のシートが印刷される。そして、スキャナ部によってそのシートの読み取りを行うことにより、コマ選択欄の選択情報が抽出されてユーザが選択した所定の画像がプリンタ部から印刷される。従って、複合機にパソコン等を接続しなくても、フィルムの所望の画像を的確に印刷することができる。また、この複合機では、フィルムの読み取りと選択用のシートの読み取りとを同じスキャナ部で行うことができるため、従来技術のように煩雑な手続きも不要である。
この複合機において、前記フィルムを読み取って生成した各コマの画像データを格納するメモリを備え、前記プリンタ部は、該メモリの画像データを用いて前記画像を印刷する。
これによれば、フィルムから読み取った画像データがメモリに記憶され、その画像データを用いて、選択用のシートにおける画像と前記媒体の画像の印刷を行うことができる。
この複合機において、前記スキャナ部は、前記シートの読み取りと同時に前記フィルムの各コマの画像を読み取る。
この複合機において、前記スキャナ部は、前記シートの読み取りと同時に前記フィルムの各コマの画像を読み取る。
これによれば、フィルムから読み取った全コマの画像データをメモリに記憶する必要がなく、メモリの記憶容量を抑制することができる。
以下、本発明を複合機に具体化した一実施形態を、図1〜図5に従って説明する。
図1は、本実施形態の複合機を示す斜視図であり、図2は、原稿台カバーを開いた状態の複合機を示す斜視図である。
図1は、本実施形態の複合機を示す斜視図であり、図2は、原稿台カバーを開いた状態の複合機を示す斜視図である。
本実施形態の複合機は、PCからスキャン指示を行うネットワークスキャン機能(Scanner )、PCから印刷指示を行うネットワークプリンタ機能(Printer )、ローカルコピー機能(Copy)など複数機能を有する複合装置(以下、SPC複合装置という)である。図1及び図2に示すように、SPC複合装置1は、原稿又は写真フィルムの画像を読み取って画像データとして入力するためのスキャナ部2と、画像データに基づいて画像を用紙等の媒体に印刷するプリンタ部3と、ユーザが操作するための操作パネル部4とを備える。SPC複合装置1において、スキャナ部2で読み取った画像データがプリンタ部3に送信され内部の処理回路で印刷データに変換され、その印刷データに基づく画像が用紙に印刷されることでローカルコピー機能が実現される。
スキャナ部2はプリンタ部3の上に配置されており、そのスキャナ部2の上部には、読み取る原稿を載置するための例えばA4版の原稿台ガラス6と、原稿又はフィルムを読み取る際や不使用時に原稿台ガラス6を覆う原稿台カバー7とが設けられている。原稿台カバー7は、開閉可能に形成され、閉止した際には原稿台ガラス6上に載置された原稿を原稿台ガラス6側に押圧する機能も有している。
また、SPC複合装置1の背面側にはプリンタ部3へ用紙を供給するための用紙供給部11が設けられ、その用紙供給部11には、カット紙(図示しない)を保持する給紙トレー12が備えられている。SPC複合装置1の前面側の下部に、プリンタ部3で印刷された用紙を排紙する排紙部13が設けられ、その排紙部13には、不使用時に排紙口を塞ぐことが可能な排紙トレー14が備えられている。さらに、排紙部13の上部に操作パネル部4が設けられている。なお、本実施形態においては、前記カット紙の最大用紙サイズとしてA4版を例に説明するが、これは一例であり、何等これに限るものではない。
操作パネル部4のほぼ中央には、液晶ディスプレイ16が設けられている。液晶ディスプレイ16は、設定項目や設定状態、動作状態等を文字にて表示することが可能であるとともに、スキャナ部2で読み取った画像を表示することも可能となっている。この液晶ディスプレイ16の左側には、電源ボタン17と、スキャンボタン18と、設定表示ボタン19と、クリアボタン20とが設けられている。
電源ボタン17は、SPC複合装置1の電源を投入、遮断するためのボタンである。スキャンボタン18は、スキャナ部2による原稿又はフィルムの読み取りを開始させるためのボタンである。設定表示ボタン19は、ユーザにより設定されたコピー機能に対する設定状態を液晶ディスプレイ16に表示させるためのボタンである。クリアボタン20は、コピー機能に対する設定をクリアし、各設定項目をデフォルト値に変更するためのボタンである。
液晶ディスプレイ16の右側には、カラーコピーボタン22と、モノクロコピーボタン23と、ストップボタン24と、コピー枚数設定ボタン25(25a,25b)とが設けられている。カラーコピーボタン22はカラーコピーを開始させるためのボタンであり、モノクロコピーボタン23はモノクロコピーを開始させるためのボタンである。従って、これらのコピーボタン22,23は、コピー動作の開始指示と、出力すべき画像がカラー又はモノクロのいずれであるかを選択する選択手段とを兼ねている。ストップボタン24は、一旦開始したコピー動作を中止させるためのボタンである。コピー枚数設定ボタン25は、表面に「+」又は「−」が表記された2つのボタン25a,25bで構成され、「+」ボタン25aを押すことにより設定枚数が増加され、「−」ボタン25bを押すことにより設定枚数が減少される。
液晶ディスプレイ16の手前側には、液晶ディスプレイ16に表示される設定項目を切り替えるメニューボタン26が設けられている。メニューボタン26は、左右に配置された2つのボタンで構成され、それぞれ左向きの矢印または右向きの矢印が表記されている。左右いずれかのメニューボタン26が押される毎に、表示される設定項目が決められた順に順次切り替わり、一通り表示し終わると最初の設定項目が表示される。左右の矢印は、設定項目を表示する順番を変更するためであり、両ボタン26は、互いに他のボタンを押した際の表示順と逆の順番で設定項目を表示する。
また、排紙部13の右側には、メモリカードスロット27が設けられている。このメモリカードスロット27は、例えばPCMCIA規格に準拠しており、このような規格に準拠したメモリカード28が着脱可能に構成されている。メモリカード28は、書き換え可能な不揮発性のメモリを内蔵しており、そのメモリカード28にスキャナ部2で読み取った画像データが保存される。
プリンタ部3は、カラー画像の出力が可能な構成であり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを、印刷用紙等の媒体上に吐出してドットを形成することによって画像を形成するインクジェット方式を採用している。なお、色インクとして、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いてもよい。
図2に示すように、本実施形態のSPC複合装置1には、原稿台カバー7において原稿台ガラス6に対向する内側面に、フィルム30を固定するフィルム固定部31が設けられている。また、原稿台カバー7においてフィルム固定部31が設けられている部位には、フィルム30に光を照射するための発光部32が埋設されている。この発光部32からの光をフィルム30に照射し、そのフィルム30を透過した透過光をスキャナ部2に設けたCCD(電荷結合素子)で検出することでフィルム30の画像を読み取るフィルムスキャナ機能を実現している。なお、スキャナ部2において、原稿台ガラス6に載置した原稿を読み取るためのスキャン動作を行う際には、スキャナ部2の内部に設けた発光部(図示略)から原稿台ガラス6を通して原稿に光を照射し、原稿による反射光をCCDで検出することで原稿の記載内容(画像または文章等)を読み取る。
図3は、SPC複合装置1の電気的構成を示すブロック図である。なお、図3には、コピー機能を実現するための回路構成を記載しており、パソコン等に接続してプリンタやスキャナとして機能する場合に必要となるインターフェース回路や処理回路等は省略している。
SPC複合装置1は、プリンタ部3のケース内に全体的な制御を司るメイン基板(図示略)を備える。このメイン基板には、CPU組み込みASIC(Application Specific IC)41、プログラムROM42、第1のSDRAM43、及び第2のSDRAM44が実装されている。
ASIC41は、CPU45、スキャナ入力回路46、画像処理回路47、メモリカード入出力回路48、及びヘッド制御ユニット49が内蔵されており、それらはASIC41上の内部バス41aに接続されている。また、その内部バス41aには、ASIC41に外付けされるプログラムROM42と第1のSDRAM43と操作パネル部4とが接続されている。プログラムROM42には、CPU45により実行される制御プログラムなどが記憶されている。第1のSDRAM43には、制御プログラムを実行して処理する画像データや印刷データなどが一時的に記憶される。
第2のSDRAM44は、スキャナ入力回路46と画像処理回路47に接続されており、各回路46,47における処理の前後の画像データや印刷データが一時的に格納される。この第2のSDRAM44には、複数のメモリ領域(ラインバッファ44a、マイクロウィーブ(Micro Weave)バッファ44b、イメージバッファ44c等)が確保されている。
スキャナ入力回路46にはスキャナ部2が接続されている。スキャナ部2は、原稿台ガラス6に載置された原稿、又はフィルム固定部31に固定されたフィルム30を光学的に読み取ってCCD(電荷結合素子)2aに蓄えられた電荷を、A/D変換回路2bによってA/D変換する。そして、スキャナ部2は、A/D変換されたデータをASIC41のスキャナ入力回路46に入力する。
スキャナ入力回路46は、CPU45の制御の下、スキャナ部2から入力される各ラスタラインデータ(RGBの多階調画像データ)をSDRAM44のラインバッファ44aに一旦蓄える。そして、スキャナ入力回路46は、このラインバッファ44aに取り込んだRGBデータに対してライン間補正処理を順次施し、同一ラインに対するRGBデータとして画像処理回路47に送る。なお、ライン間補正処理とは、スキャナ部2の構造上発生するR、G、Bの各リニアセンサ間の読み取り位置のズレを補正する処理である。詳述すると、スキャナ部2が有するCCD2aは、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色に対し色毎に1ラインずつのリニアセンサを有している。これら3本のリニアセンサは、読取キャリッジ(図示略)の走査方向に平行に並べられているため、原稿の同一ラインに照射された反射光を同時に受光することができない。すなわち、原稿の同一ラインに照射された反射光が各リニアセンサに受光される際には、時間的なズレが生じることになる。このため、リニアセンサの配列に伴う遅延時間分だけ遅れて送られてくるデータを同期させるための処理である。
また、スキャナ入力回路46は、ライン間補正処理と並行して、RGBデータの読み取り解像度[dpi]を、プリンタ部3が印刷するための印字解像度[dpi]に変換する解像度変換処理も行う。つまり、RGBデータの読み取り解像度が、印字解像度よりも低い場合には、線形補間等を行って隣接するデータ間に新たなデータを生成し、逆に印字解像度よりも高い場合には、一定の割合でデータを間引く等して、RGBデータの解像度を印字解像度に揃える。尚、これは拡大若しくは縮小コピーする際にも同様である。
画像処理回路47は、解像度変換処理が施された画像データを取り込み、色変換、ハーフトーン処理、マイクロウィーブ処理などの画像処理を行う。色変換処理は、RGBの多階調画像データから、CMYKの4色の多階調画像データに変換する処理である。ハーフトーン処理は、多階調データを面積階調データに変換する処理である。マイクロウィーブ処理は、行間の縞(バンディング)を防止すべく、ドットラインの形成方法を調節する処理である。
この画像処理回路47において、マイクロウィーブ処理が施されたデータはマイクロウィーブバッファ44bに格納される。さらに、画像処理回路47は、そのバッファ44bに格納したデータを所定のサイズ毎に読み出して、諸情報(例えば、各色毎のノズル数、ヘッド走査回数など)に基づき並び替えた後、イメージバッファ44cに転送する。このデータ転送の結果、イメージバッファ44cには、プリンタ部3に設けられた書込キャリッジ(図示略)の走査毎の各ノズルにインクを吐出させるためのヘッド駆動データが格納される。
イメージバッファ44cに記憶された走査毎のヘッド駆動データ(印刷データ)はCPU45によって読み出され、ヘッド制御ユニット49に転送される。ヘッド制御ユニット49は、CPU45の制御によりヘッド駆動データに基づいてプリンタヘッド50を駆動し、インク滴の吐出の有無や、吐出するインク滴の量を制御する。これによって、スキャナ部2が読み取った画像に対するコピー印刷が実現される。
また、SPC複合装置1において、フィルムスキャン機能によりフィルム30から読み取られた画像データは、スキャナ入力回路46からCPU45に取り込まれ、CPU45の制御によって各コマの画像毎に切り出される。そして、各コマの画像データとしてメモリカード入出力回路48を介してメモリカード28に保存される。またこのとき、フィルム30から読み取った各コマの画像データを利用して、図5に示すインデックスシート(A4サイズの普通紙に各画像を縮小して一覧表示したシート)51が印刷される。
具体的に、インデックスシート51には、フィルム30の各コマの画像52がインデックス形成で印刷されており、その各コマの画像52の下方には、楕円状のコマ選択欄53が設けられている。ユーザがこのコマ選択欄53を黒く塗りつぶすことで、写真印刷する画像を選択することができる。また、インデックスシート51の下側の領域には、印刷サイズを指定するための複数のサイズ指定欄54が設けられている。このサイズ指定欄54もコマ選択欄53と同様に楕円状をなし、黒く塗りつぶすことにより、印刷する写真紙のサイズを指定することができる。なお、写真紙のサイズとしては、例えば、L判サイズ、2L判サイズ、A4サイズ、ハガキサイズの4種類である。さらに、インデックスシート51の右上には、取り込み画像との整合をとるために利用するシートコード55が印刷されている。
図4は、フィルム30から読み取った画像を印刷するための処理(フィルムスキャン及び印刷処理)を説明するためのフローチャートである。
先ず、ユーザは、原稿台カバー7のフィルム固定部31にフィルム30をセットするとともに、用紙供給部11の給紙トレー12にA4サイズの普通紙をセットした後、操作パネル部4のメニューボタン26を操作してフィルム30の画像を写真印刷するための動作モードを設定する。その後、ユーザがスキャンボタン18をオンした時に、図4の処理が開始される。
先ず、ユーザは、原稿台カバー7のフィルム固定部31にフィルム30をセットするとともに、用紙供給部11の給紙トレー12にA4サイズの普通紙をセットした後、操作パネル部4のメニューボタン26を操作してフィルム30の画像を写真印刷するための動作モードを設定する。その後、ユーザがスキャンボタン18をオンした時に、図4の処理が開始される。
ユーザによるスキャンボタン18の操作に基づいて、操作パネル部4から操作信号がCPU45に入力されると、CPU45は、ステップ100において、制御信号をスキャナ部2に出力し、スキャナ部2にフィルムスキャンを実行させる。すなわち、スキャナ部2は、CPU45からの制御信号に応答して、原稿台カバー7に設けた発光部32を点灯させて、フィルム30を光学的に読み取る。このとき、所定の周期にてCCD2aから出力されるRGBデータがスキャナ入力回路46を介してSDRAM44のラインバッファ44aに一旦蓄えられ、そのRGBデータに対してライン間補正処理が施される。
ステップ110において、CPU45は、その補正処理後のデータを取り込み、フィルム30の画像がある位置を認識するための領域判定を行うとともに、その領域判定によりコマ毎の画像データを生成して、メモリカード入出力回路48を介してメモリカード28に保存する。
続く、ステップ120において、CPU45は、各コマの画像データに基づいてインデックスシート51(図5参照)を印刷する。つまり、画像処理回路47において、各コマの画像データに対して画像処理を行い、画像データからインデックスシート51を印刷するための印刷データに変換する。そして、CPU45は、その変換後の印刷データをヘッド制御ユニット49に転送し、該印刷データに基づいてプリンタヘッド50を駆動することでインデックスシート51を印刷する。
ステップ130において、CPU45は、ステップ100で行われたフィルムスキャンをキャンセルするのか、フィルム30の写真印刷を実行するのかをユーザに選択させるための選択画面を液晶ディスプレイ16に表示させる。具体的に、その選択画面には、例えば「フィルムスキャンをキャンセルする場合は、クリアボタンを選択してください。」、「写真印刷を実行する場合は、印刷画像の選択欄を塗りつぶしたインデックスシートをスキャナにセットし、コピーボタンを選択してください」といったメッセージを表示する。
ここで、ユーザは、印刷されたインデックスシート51を確認し、写真印刷を希望する画像(気に入った画像)が無い場合や、フィルム30のセットがずれて、フィルム30の画像が正常に読み込めなかった場合には、クリアボタン20をオンする。一方、インデックスシート51に印刷した各画像の少なくとも1つのコマの写真印刷をユーザが希望する場合には、それに対応したコマ選択欄53とサイズ指定欄54を選択する(黒く塗りつぶす)。その後、ユーザは、インデックスシート51を原稿台ガラス6に載置するとともにサイズ指定欄54で指定したサイズの写真紙を用紙供給部11の給紙トレー12にセットした後、コピーボタン22をオンする。
ステップ140において、CPU45は、ユーザによるボタン操作を判定し、クリアボタン20がオンされた場合には、ステップ150に移行して、ステップ110で保存した画像データをメモリカード28から削除した後、本処理を終了する。なお、このステップ150の処理後において、フィルムスキャンの再実行を促すメッセージを液晶ディスプレイ16に表示し、そのメッセージを見たユーザがスキャンボタン18をオンしたときにステップ100に戻り、ステップ100以降の処理を再開するよう構成してもよい。
また、ステップ140において、クリアボタン20ではなく、コピーボタン22がオンされた場合、CPU45は、ステップ160に移行して、制御信号をスキャナ部2に出力し、スキャナ部2により原稿台ガラス6上に載置されたインデックスシート51をスキャンさせる。このとき、スキャナ部2の内部から原稿台ガラス6を通してインデックスシート51に光が照射され、該インデックスシート51による反射光がCCD2aで検出され、A/D変換回路2bにて変換された読み取りデータがスキャナ部2から出力される。
そして、CPU45はその読み取りデータをスキャナ入力回路46を介して取り込み、該データに基づいてインデックスシート51のシート情報を抽出する。このシート情報としては、各画像52に対応するコマ選択欄53及び印刷サイズを指定するサイズ指定欄54が黒く塗りつぶされているか否かといった選択情報やシートコード55の情報を含む。
ステップ170において、CPU45は、各コマ選択欄53の選択情報に基づいて印刷するコマを判定し、ステップ180では、その判定結果に基づいて写真印刷の処理を実行する。具体的に、CPU45は、シートコード55と各コマ選択欄53の選択情報とに基づいて、メモリカード28に保存した画像データのうちで印刷対象となる画像データを決定し、その画像データを読み出して画像処理回路47に送るとともに、サイズ指定欄54の選択情報に対応する印刷サイズを画像処理回路47に通知する。これにより、画像処理回路47では、印刷サイズに応じた画像処理が実施され、その印刷サイズに応じた印刷データが生成される。CPU45は、その印刷データをヘッド制御ユニット49に送り、該印刷データに基づいてプリンタヘッド50を駆動することで、インデックスシート51のコマ選択欄53で選択された画像の写真印刷を行う。ここで、複数のコマ選択欄53が選択されていた場合、それら選択された全コマの画像について、各画像データが順次印刷データに変換されて、該印刷データに基づいて写真印刷が行われる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)スキャナ部2のフィルムスキャナ機能によって、写真フィルム30の画像が読み取られ、各コマの画像を一覧表示したインデックスシート51が印刷される。そして、ユーザによって、インデックスシート51における各コマの画像52が確認され、所望の画像52のコマ選択欄53が選択された後、インデックスシート51がスキャナ部2で読み取られる。その読み取り結果に基づいて、インデックスシート51で選択した画像のみがプリンタ部3で写真印刷される。このようにすれば、SPC複合装置1にパソコン等を接続しなくても、写真フィルム30の画像を的確に印刷することができる。つまり、従来技術のように、1コマ1コマをディスプレイに表示させるためのボタン操作等の煩雑な作業を行う必要がなく、ミスプリントを確実に防止することができる。そして、そのミスプリントを防止することにより、印刷時間や用紙が無駄になるといった問題も解消できる。また、フィルム30の読み取りとインデックスシート51の読み取りとを同じスキャナ部2で行うことができるため、特許文献1の画像処理装置のように、フィルムから所望の画像を印刷するための煩雑な手続きも不要である。
(1)スキャナ部2のフィルムスキャナ機能によって、写真フィルム30の画像が読み取られ、各コマの画像を一覧表示したインデックスシート51が印刷される。そして、ユーザによって、インデックスシート51における各コマの画像52が確認され、所望の画像52のコマ選択欄53が選択された後、インデックスシート51がスキャナ部2で読み取られる。その読み取り結果に基づいて、インデックスシート51で選択した画像のみがプリンタ部3で写真印刷される。このようにすれば、SPC複合装置1にパソコン等を接続しなくても、写真フィルム30の画像を的確に印刷することができる。つまり、従来技術のように、1コマ1コマをディスプレイに表示させるためのボタン操作等の煩雑な作業を行う必要がなく、ミスプリントを確実に防止することができる。そして、そのミスプリントを防止することにより、印刷時間や用紙が無駄になるといった問題も解消できる。また、フィルム30の読み取りとインデックスシート51の読み取りとを同じスキャナ部2で行うことができるため、特許文献1の画像処理装置のように、フィルムから所望の画像を印刷するための煩雑な手続きも不要である。
(2)フィルム30から読み取った画像データがメモリカード28に記憶され、その画像データを用いて、インデックスシート51における画像52の印刷と写真紙への画像の印刷を行うことができる。
(3)インデックスシート51には、シートコード55が印刷されており、そのシートコード55を用いて、シートコード55の画像とメモリカード28に保存した各画像データとの整合をとることができる。このようにすると、メモリカード28に保存した画像データとは異なる別のインデックスシート51が誤ってスキャナ部2にセットされた場合にも、それを認識することができ、ミスプリントを防止できる。
(4)インデックスシート51には、写真印刷の用紙サイズを指定するサイズ指定欄54が設けられ、そのサイズ指定欄54を選択すれば、所望の印刷サイズで写真印刷を行うことができる。
(5)インデックスシート51は、A4の普通紙に印刷されるものであり、その印刷のためのコストを抑えることができる。また、インデックスシート51に各コマの画像52が縮小印刷され、その印刷解像度は写真印刷をする場合よりも低いため、インデックスシート51の印刷時間や印刷コストを抑えることができる。
尚、上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、インデックスシート51としてA4サイズの普通紙を用いるものであったが、これに限定されるものではない。インデックスシート51としては、A4サイズよりも小さい普通紙を用いてもよい。具体的に、B6サイズ等の小さい用紙を用いる場合、図6に示すように、A4版の原稿台ガラス6上にて、フィルム30の読み取り位置と重ならないようにインデックスシート51aを載置すれば、インデックスシート51aの読み込みとフィルム30の画像の読み込みとを同時に実施することが可能となる。この場合には、上記実施形態のように、フィルム30の全コマの画像データをメモリカード28に保存する必要がなくなるため、メモリカード28の記憶容量が不足するときにも写真印刷を実現することができる。
・上記実施形態では、インデックスシート51としてA4サイズの普通紙を用いるものであったが、これに限定されるものではない。インデックスシート51としては、A4サイズよりも小さい普通紙を用いてもよい。具体的に、B6サイズ等の小さい用紙を用いる場合、図6に示すように、A4版の原稿台ガラス6上にて、フィルム30の読み取り位置と重ならないようにインデックスシート51aを載置すれば、インデックスシート51aの読み込みとフィルム30の画像の読み込みとを同時に実施することが可能となる。この場合には、上記実施形態のように、フィルム30の全コマの画像データをメモリカード28に保存する必要がなくなるため、メモリカード28の記憶容量が不足するときにも写真印刷を実現することができる。
・上記実施形態では、フィルム30から読み取った各コマの画像データをメモリカード28に保存していたが、第2のSDRAM44等の内部メモリに記憶してもよい。
・図4のステップ110において、メモリカード28に画像データを保存する際に、該メモリカード28の記憶可能なメモリ容量を確認し、メモリ容量が不足する場合には、メモリカード28の交換を促すメッセージを液晶ディスプレイ16に表示させるようにしてもよい。
・図4のステップ110において、メモリカード28に画像データを保存する際に、該メモリカード28の記憶可能なメモリ容量を確認し、メモリ容量が不足する場合には、メモリカード28の交換を促すメッセージを液晶ディスプレイ16に表示させるようにしてもよい。
また、図4のステップ170におけるコマの判定処理に先立ち、シートコード55の情報を参照して、インデックスシート51がフィルム30(メモリカード28の画像データ)に対応するシートであるか否かの判定を行ってもよい。そして、シートコード55の情報に基づいてフィルム30との整合がとれなかった場合には、ユーザが誤って別のインデックスシートをセットした旨を液晶ディスプレイ16に表示し、正しいインデックスシート51の再読み取りを行うように構成する。このようにすれば、誤ったインデックスシートに基づいて不要な写真が印刷されることを防止することができる。
・インデックスシート51にサイズ指定欄54を設け、該サイズ指定欄54の選択情報によって写真紙のサイズを指定するものであったが、操作パネル部4のボタン操作によって、写真紙のサイズを指定するように変更してもよい。なおこの場合、インデックスシート51においてサイズ指定欄54は省略される。
上記実施形態から把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)前記選択用のシートには、前記フィルムの画像と前記メモリに記憶した画像データとの整合をとるためのシートコードが印刷されることを特徴とする請求項2に記載の複合機。
(1)前記選択用のシートには、前記フィルムの画像と前記メモリに記憶した画像データとの整合をとるためのシートコードが印刷されることを特徴とする請求項2に記載の複合機。
(2)前記選択用のシートには、前記媒体の印刷サイズを指定するサイズ指定欄が印刷されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合機。
(3)前記媒体として写真紙を用い、前記選択用のシートには前記写真紙よりも安価な普通紙を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合機。
(3)前記媒体として写真紙を用い、前記選択用のシートには前記写真紙よりも安価な普通紙を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合機。
(4)前記選択用のシートに印刷される各コマの画像は、前記媒体に印刷される画像の印刷解像度よりも低い解像度であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合機。
1…SPC複合装置、2…スキャナ部、3…プリンタ部、28…メモリカード、30…フィルム、51,51a…選択用のシートとしてのインデックスシート、52…画像、53…コマ選択欄。
Claims (3)
- 原稿の画像を読み取る機能に加え、フィルムから複数コマの画像を読み取って画像データを生成するためのフィルムスキャナ機能を有するスキャナ部と、
前記画像データに基づいて媒体に前記フィルムの画像を印刷するためのプリンタ部と
を一体として具備する複合機であって、
前記プリンタ部は、前記スキャナ部がフィルムから読み取った各コマの画像データに基づいて、各コマの画像を一覧表示するとともに、前記各コマの画像の印刷をユーザに選択させるためのコマ選択欄を有する選択用のシートを印刷し、前記フィルムを読み取るスキャナ部が前記シートを読み取ることで、前記コマ選択欄の選択情報を抽出するとともに、前記プリンタ部がその選択情報に対応する所定の画像を前記媒体に印刷することを特徴とする複合機。 - 前記フィルムを読み取って生成した各コマの画像データを格納するメモリを備え、前記プリンタ部は、該メモリの画像データを用いて前記画像を印刷することを特徴とする請求項1に記載の複合機。
- 前記スキャナ部は、前記シートの読み取りと同時に前記フィルムの各コマの画像を読み取ることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003318108A JP2005086633A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | 複合機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003318108A JP2005086633A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | 複合機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005086633A true JP2005086633A (ja) | 2005-03-31 |
Family
ID=34417479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003318108A Pending JP2005086633A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | 複合機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005086633A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016072709A (ja) * | 2014-09-28 | 2016-05-09 | ブラザー工業株式会社 | データ処理装置、通信システム、および、方法 |
-
2003
- 2003-09-10 JP JP2003318108A patent/JP2005086633A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016072709A (ja) * | 2014-09-28 | 2016-05-09 | ブラザー工業株式会社 | データ処理装置、通信システム、および、方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4711773B2 (ja) | インクジェットプリンタおよび画像処理装置 | |
US20080317344A1 (en) | Printing apparatus and method with respect to medium | |
JP5605778B2 (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP4380603B2 (ja) | 複合機システム、複合機システムにおける給紙制御方法 | |
US20090028426A1 (en) | Coloring picture, coloring picture generating apparatus, and coloring picture generating method | |
US7559622B2 (en) | Test operation for inkjet printer and multifunctional machine | |
US8016499B2 (en) | Printing method with respect to scanning a medium | |
JP2005111802A (ja) | 印刷装置、印刷方法、及びプログラム | |
JP4789824B2 (ja) | 多機能プリンタ装置とその動作制御方法 | |
JP2005086633A (ja) | 複合機 | |
JP4259260B2 (ja) | 印刷装置、オーダーシートのチェック方法、及びプログラム | |
JP2010088009A (ja) | 印刷装置および印刷方法 | |
JP2006311468A (ja) | 複合機システム | |
JP6160023B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP2005111843A (ja) | 印刷装置、印刷方法、及びプログラム | |
JP2006352791A (ja) | 複合機システム、複合機システムにおける給紙制御方法 | |
JP5292701B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP3144676B2 (ja) | 画像形成用制御装置及び画像形成装置 | |
JP3687088B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2005111668A (ja) | 印刷装置 | |
JP2006279570A (ja) | 印刷装置 | |
JP2004142435A (ja) | 印刷装置、印刷方法、プログラムおよび印刷システム | |
JP2692875B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006060648A (ja) | 静止画像の選択方法および印刷装置 | |
JP2005086540A (ja) | 複合機システム |