JP2005085618A - 電子線装置及び該装置を用いたデバイス製造方法 - Google Patents

電子線装置及び該装置を用いたデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 マルチビームの各々で充分な電流を得、収差の影響を軽減する。
【解決手段】 電子線装置は、4本の電子線を放出するTaCカソード2の電子銃1と、1次電子マルチビームを形成して試料9上に照射するための光学系(3、4、6、8)と、マルチビームを試料上で走査するための偏向器19、20と、2次電子を偏向させるE×B分離器7と、拡大レンズ10と、各マルチビームの走査箇所からの2次電子線を夫々独立に検出するマルチアノード13と、CPU15と、画像処理装置16と、を備える。マルチビームは、試料面上で一軸方向に投影したとき等間隔に並ぶように形成される。マルチビームの各々をそれらのビーム間隔より充分大きい距離に亘って一軸方向に対して直角方向に走査すると共に、該一軸方向に試料を連続移動させて評価を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば最小線幅0.1μm以下のパターンを有するウェーハ等の試料に1次電子線を照射し、該試料から放出された2次電子線を検出し、これにより得られた2次電子画像に基づいて試料を評価する電子線装置、並びに、当該電子線装置を用いたデバイス製造方法に関する。
半導体ウェーハやマスク等の試料の欠陥を検出するため、細く絞った複数の1次電子のマルチビームで試料上を走査して該試料から発生する2次電子を検出器で検出することにより、高分解能、高スループットで欠陥を検出する電子線装置が知られている(非特許文献1及び特許文献1参照)。
通常、このようなマルチビームは、一軸方向へ投影したビーム間隔が全て等しくなるように形成され、電気的走査は、該一軸方向へビーム間隔の走査幅で実行される。また、これと同時に、該電気的走査の方向と直角方向にステージを連続移動させながら、即ち、これに載置されている試料を連続移動させながら、試料の被評価領域全体に亘って、欠陥検査等の評価が行われる。
上記従来の技術では、例えば8本の直径0.1μmのマルチビームをx軸方向に平行に並べ、100μm幅を走査しようとすると、ビーム間隔(走査幅)/ビーム径=1000となり、非常に広い空間にビームが粗に散らばっていることになる。そのため、単一カソードの単一のエミッターから放出された電子を、複数の開口を有する開口板を通過させて分割しようとしても、エミッタンス値が不足し、大きいビーム電流が得られないといった問題点があった。また、輝度の高いTaCカソードを用い、その4つの方向に放出された電子線から4本のマルチビームを作ったとしても、上記ビーム間隔/ビーム径の比率を保とうとすると、輝度が高いにも係らず、ビーム電流は、小さい値しか得られなかった。更には、正方形カソードの各コーナーに配置した4個のエミッターを用い、4つのエミッターから各方向に放出された電子線から4本のマルチビームを作ったとしても(特許文献2参照)、上記比率が問題となり、電子光学系の収差が大きくなる光軸から離れた位置に開口を配置しなければならなかった。
Japanese Journal of Applied Physics, Vol.28, No.10, October, 1989, pp.2058-2064 特願2000−192918号公報 特願2001−052053号公報
本発明は、上記事実に鑑みてなされたもので、収差の影響を少なくした状態で、ビーム間隔/ビーム径の上記比率を1000倍より小さくすると共に、各ビームで充分なビーム電流を達成し、しかも高速で評価可能な電子線装置を提供することを目的とする。
更に、本発明は、上記電子線装置を用いて製造途中若しくは完成品の半導体デバイスを検査することによって、検査精度及びスループットの向上を図ったデバイス製造方法を提供することを別の目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、複数の1次電子ビームで試料上を走査し、各々の走査箇所から放出された2次電子線を夫々独立に検出する検出器を備える電子線装置であって、複数の1次電子ビームは、試料面上で一軸方向に投影したとき等しいビーム間隔に並ぶように形成され、1次電子ビームの各々をそれらのビーム間隔より充分大きい距離に亘って該一軸方向に対して直角方向に走査すると共に、該一軸方向に試料を連続移動させて該試料の評価を行うことを特徴とする。
本発明によれば、複数の1次電子ビームを、それらのビーム間隔より充分大きい距離に亘って該一軸方向に対して直角方向に走査すると共に、該一軸方向に試料を連続移動させる。検出器は、各々の走査箇所から放出された2次電子線を夫々独立に検出する。この検出信号から画像が形成されて試料の評価が行われる。なお、各ビームを走査するとき、走査の大きな振れに起因して発生する像面湾曲、走査非点等の収差を、走査に同期してダイナミックに補正することが好ましい。
このような走査方法により、ビーム間隔/ビーム径の比率を1000倍より十分小さくすることができ、各ビームで充分な電流が得られる。また、複数の1次電子ビームを光軸の回りに集中させることができるので、収差の影響を少なくすることができる。更に、各ビームをビーム間隔に比べて遥かに大きい距離に亘って走査するため高いスループットで試料を評価することができる。
好ましくは、複数の1次電子ビームの相隣るビーム間距離は、ほぼ等しいのがよい。
また、本発明では、電子線源として、例えばTaC等の遷移金属炭化物或いはタングステンジルコニウムでできたカソードを用いてもよい。この場合、遷移金属炭化物カソードから例えば4本のビームを発生させても、高い強度を維持することができる。
また、その代わりに、LaB6カソードから放出された電子線を複数の開口を通過させることにより複数の1次電子ビームを分離形成してもよい。本発明によれば、この場合でも1個のエミッターで充分な電流が得られると共に、従来から使用されているため信頼性が保証されているという利点がある。
本発明の更に別の好ましい態様は、複数の1次電子ビームのうちビーム強度又は検出器の検出効率の少なくともいずれかが低いビームの走査箇所について、少なくとも2回走査を実行し、それらの検出信号を加算平均処理することを特徴とする。これにより、試料の被評価領域に亘ってほぼ均一なS/N比の2次電子信号が得られ、正確な評価を行うことができる。
本発明のデバイス製造方法は、上記各態様の電子線装置を用いて、ウェーハプロセス途中又は少なくとも1つのウェーハプロセス終了後のウェーハとしての試料を評価することを特徴とする。
本発明の他の利点及び作用効果は、以下の説明によって更に明らかとなる。
以上詳細に説明したように本発明の電子線装置によれば、複数の1次電子ビームを、それらのビーム間隔より充分大きい距離に亘って該一軸方向に対して直角方向に走査すると共に、該一軸方向に試料を連続移動させるようにしたので、ビーム間隔/ビーム径の比率を1000倍より小さくすることができ、各ビームで充分な電流が得ることができ、複数の1次電子ビームを光軸の回りに集中させて収差の影響を少なくすることができ、或いは、高いスループットで試料を評価することができる、という優れた効果が得られる。
(電子線装置)
図1には、本発明の第1の実施例に係る、電子線装置の概略構成が示されている。
図1に示すように、第1の実施例に係る電子線装置は、例えばTaC等の遷移金属炭化物でできたカソード2を有する電子銃1を備えている。このTaCカソード2は、LaB6カソードと比べて輝度が高く、4回対称の方向に4本のビームを放出することが知られている。
電子銃1で放出された電子線からマルチビームを形成し、試料9上に照射するための1次光学系は、TaCカソード2から放出された1次電子を集束させてクロスオーバー5を形成するコンデンサレンズ3と、コンデンサレンズ3及びクロスオーバー5との間に配置され、4つの開口を有するアパーチャ4と、縮小レンズ6と、E×B分離器7と、対物レンズ8と、を備えている。本実施例では、アパーチャ4が4つの開口を有しているため、図1の右下断面図に示すように、1次光学系の光軸17の回りに4本のマルチビーム60、61、62、63(試料面のxy平面上では照射スポット)が形成されることになる。これらのマルチビームは、y軸方向に投影したとき、試料面上で等間隔に並ぶように形成されている。後述する理由により、これらのマルチビームは光軸17から収差の少ない距離の範囲内に集中されていることがわかる。
また、細く絞られた1次電子のマルチビームを試料9上で走査するため、偏向器19が縮小レンズ6の後段に配置され、偏向器20がE×B分離器7の一構成部品として組み込まれている。偏向器19、20は、x軸方向の偏向電圧Vx及びy軸方向の偏向電圧Vyを各々調整制御される。図1の右下断面図に示すように、マルチビーム60〜63の走査方向18は、x軸に平行の方向である。また、偏向器19、20による各ビームの試料面上での走査距離は、試料面上でのマルチビームの相隣る間隔に比べて充分に大きく設定されている。
E×B分離器7は、試料上に照射される1次電子に対しては、電場Eから受ける力と磁場Bから受ける力の影響が相殺される条件(ウィーン条件)を形成し、試料側からE×B分離器7に入射する2次電子に対しては、光軸17に対して所定方向に偏向させ、1次電子線から分離させる。
E×B分離器7による2次電子線の偏向方向には、1次光学系と共通の対物レンズ8と共に2次光学系を構成する拡大レンズ10が配置されている。また、拡大レンズ10の後段には、1次電子のマルチビームと同期して2次電子線を偏向させるための偏向器11が配置されている。
拡大レンズ10の結像面には、2次電子線の強度を増倍させて検出するMCP(マイクロチャンネルプレート)検出器12が配置されている。このMCP検出器12に隣接して、各マルチビームの照射スポットから放出された夫々の2次電子線のアナログ電圧信号を独立に取り出すため配置された4チャンネルのマルチアノード13が配置されている。マルチアノード13には、A/Dコンバータ14を介して、画像処理装置16が接続されている。更には、本実施例の電子線装置の各構成要素を制御・管理して試料の評価を行うCPU15が用意されている。
なお、試料9は、図示しないステージの上に配置されている。このステージはCPU15からの指令により、x軸方向即ち走査方向18に対して直角をなす、y軸方向に連続移動したり、走査ストライプの変更時にはステップ移動するように制御される。
次に、第1の実施例の作用を説明する。
電子銃1のTaCカソード2から4回対称の方向に夫々放出された4本の1次電子ビームは、コンデンサレンズ3により集束され、アパーチャ4の4つの開口を通過して夫々成形された後、5の位置にクロスオーバーを形成する。この4本の成形ビームは、縮小レンズ6及び対物レンズ8で縮小され、試料9上に照射スポット60、61、62、63を形成する。これらの照射スポットは、偏向器19、20によりx軸方向に平行な偏向方向18に相隣るビーム間距離よりも充分に大きな距離のストライプ幅に亘って電気的に走査されると共に、試料9がy軸方向に移動されることで機械的に走査される。これにより試料面上の被評価領域が順次マルチビームにより漏れなく走査されていく。このとき、x方向にマルチビームを大きく振ったときの像面湾曲と走査非点とは、走査に同期してダイナミックに収差補正が行われる。
1次電子の照射により試料9から放出された2次電子は、対物レンズ9により拡大された後、E×B分離器7により2次光学系の光軸に沿って進行するように偏向され、拡大レンズ10によりビーム間距離が更に拡大され、MCP検出器12で増倍されて検出される。このとき、偏向器11は、1次電子マルチビームの偏向と同期して2次電子線を偏向させるので、マルチアノード13は、4本のマルチビームの各々に対応して発生した2次電子線の検出信号を夫々独立に取り出すことができる。マルチアノード13により取り出された各々の2次電子線のアナログ検出信号は、A/Dコンバータ14によりデジタルデータにA/D変換され、画像処理装置16に転送される。画像処理部16では、マルチアノード13の各信号から4チャンネルのSEM画像を形成し、該画像から試料9の被評価領域全体のSEM画像を構成する。CPU15は、このSEM画像に基づいて、試料9の評価を行う。
以上のように、第1の実施例では、マルチビームを相隣るビーム間距離よりも充分に大きな距離のストライプ幅に亘ってx軸方向に電気的に走査すると共に、y軸方向に機械的に走査するので、ビーム間隔/ビーム径の比率を1000倍より十分小さくしつつ、TaCを使用したことと相まって各ビームで充分な電流が得られる。更にはビーム間隔/ビーム径の上記比率を1000より小さくすることにより、マルチビームを光軸17の回りに集中させ、更には、ビームをx軸方向に大きく振ったときの収差が走査に同期して収差補正されるため、収差の影響を非常に少なくすることができる。
なお、CPU15による試料9の欠陥検出は、例えば、以下のようにして行われる。
CPU15は、例えば、そのメモリに予め蓄えられていた欠陥の存在しない試料9の2次電子線基準画像と、実際に検出された2次電子線画像とを比較照合し、倍率補正、回転、平行移動補正を行った後、両者の類似度を算出する。例えば、類似度が閾値以下になった場合、「欠陥候補」と判定し、閾値を超える場合には「欠陥候補ではない」と判定する。
また、上記のように基準画像を用いる必要無しに、検出されたダイ同士の検出画像を比較することによっても欠陥部分を検出できる。この場合、パターンマッチングは平行移動補正のみを行えばよい。例えば、1番目に検出されたダイの画像及び2番目に検出された他のダイの画像が非類似であり、3番目に検出された別のダイの画像が1番目の画像と同じか又は類似と判断されれば、2番目のダイ画像が欠陥候補であると判定される。また、パターンを横切って走査したときの2次電子の強度信号が予め較正された所定のスレッショールドレベルを連続的に超える部分の幅を当該パターンの線幅として測定することができる。このように測定された線幅が所定の範囲内にない場合、当該パターンが欠陥候補であると判定することができる。
次に、本発明の第2の実施例を説明する。なお、第1の実施例と同様の構成要件については同一符号を用いて詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第2の実施例では、図1に示す電子線装置において、TaCカソードの代わりにLaB6カソードを使用する。この場合も、光軸方向に放出された電子線で光軸の近傍に置かれた複数の開口を照明すればよい。ビーム数は任意に選択することができる。
図2(a)、(b)に、第2の実施例に係る電子線装置において7個の1次電子マルチビームを作る場合の説明図が示されている。なお、図2(a)では、横方向がx軸、縦方向がy軸に対応しており、両軸により画定されるxy座標系は、電子線装置に対して静止した座標系である。
図2(a)に示されるように、1次電子ビームのxy平面における照射スポットは、21、22、23、24、25、26、27であり、夫々正三角形の頂点にビームが来るようにマルチ開口が配置されている。各ビームは、0.1μmφで、y軸方向に投影した間隔は1μmである。このとき、両端のビーム間隔は、6μmとなる。この場合、ビーム径に対するビーム間隔の比率(ビーム間隔/ビーム径)=60となり、1000より遥かに小さくなる。
本実施例では、マルチビームのx軸方向の走査は、偏向電圧Vxの制御のみで行うが、 マルチビームのy軸方向の移動は、ステージを+y軸方向に機械的に移動させて試料を同方向に移動させると共に、電圧Vyでマルチビームを+y軸方向に移動させる。このとき、1走査ライン上のx軸方向の走査の間、試料の機械的移動速度を、偏向電圧Vyによる偏向速度と等しくする。この補正偏向により、マルチビームの照射スポット21〜27が試料上で同一のy位置を走査することとなる。1走査ラインの走査が完了すると、照射スポットをビーム径(ピクセル寸法)と同じ1/10μmだけ−y方向に偏向させ、次の走査ライン上の走査に移行する。このライン変更は、例えば、偏向電圧Vyをビームの1/10μm移動分だけ短時間で減少させることにより、実行することができる。なお、このライン変更は、偏向電圧Vyを、試料が1/10μm、+y方向に移動している間に、一定値に維持することにより、行うこともできる。
具体的な走査例を図2(a)に示す。先ず、1番目のビーム21が試料上の被評価領域30のうち最初のストライプ31のコーナーと一致した時点から走査が開始される。1本のビームは、29で示した方向に走査され、左端のビーム26がストライプの端33に達したらx軸方向の走査が終了し、逆方向、即ち図面に向かって右から左への走査が開始される。即ち、x軸方向の偏向電圧Vxは、図2(b)の点線で示されたように、三角波となる。x軸方向の走査と共に、ステージは、マルチビームのx軸方向5往復当たり+y軸方向に7μmの機械的移動速度(即ち、x方向片道走査当たり7/10μm)で連続的に試料を移動させている。これと同時に、図2(b)の実線の右上がり区分により示されるように、偏向電圧Vyは、マルチビームがその片道x方向走査当たり+y軸方向に7/10μm移動するように増加され、方道走査が終了した各時点で、ビームの1/10μm移動分だけ減少されている。これにより、マルチビームの照射スポット21〜27は、試料上において、それらがx軸方向に5往復する間に、夫々−y軸方向に10×1/10=1μmの走査幅28を夫々移動する。これによって、図2(a)に示したように、ストライプ31のうちx軸方向にストライプ幅×y軸方向に7μmの領域を切れ目無く7本のマルチビームで走査したことになる。
ストライプ31は、y軸方向に更に続いているため、次の領域を走査するため、図2(b)に示されるように、偏向電圧Vyをピーク値から初期値(最小値)に鋸歯状に戻すように制御する。Vyのピーク値では+y軸方向に(7/10−1/10)×10=6μmの偏向に相当していたので、これを最小値に戻すと、マルチビームは、−y軸方向に6μm戻る。即ち、上述した走査完了領域における最下端のビームの走査終了位置、即ち次に走査を開始すべき位置へと移行する。例えば、偏向電圧Vyがピーク値のとき、ビーム21に着目すると、これは最初の位置27から−y軸方向へ1μm下方に移動した36の位置即ち2番目のビーム22の開始位置にある。ここで、偏向電圧Vyを最小値に戻すと、ビーム21は、位置36から−y軸方向に6μmの走査位置35、即ち7番目のビーム27が走査完了した位置の直後へ短時間に移動する。そして、ストライプ31の残りの領域について上述と同様に走査が続行される。
このように、マルチビームのy軸方向の走査を、ステージの機械的移動だけでなく、偏向電圧vyの制御により行ったのは、ステージの機械的移動だけでは、1つのストライプの走査において、ステージのy軸方向の連続移動とステップ移動とを交互に繰り返さなければならず、ステップ移動後の位置合わせが機械的誤差により困難となるからである。本実施例では、1つのストライプの走査において、ステージのy軸方向の連続移動のみで1つのストライプ全体の走査を行うことができる。このとき、走査開始位置へのビームのステップ移動は、偏向電圧Vyを初期値である最小値に戻すだけで済み、次の走査開始位置の位置合わせをきわめて容易に且つ正確に行うことができる。
1つのストライプ31の走査が終了すると、x軸方向に隣接するストライプ34が走査可能となるようにステージがx軸方向にステップ移動される。今度は逆方向即ち−y軸方向にステージを連続移動させながら、ストライプ34に対して同様の走査が順次実行される。
次に、LaB6の単一カソード電子銃で7個のマルチビームを作ることができることを説明する。図3において、42で示された曲率半径を有するLaB6カソード41から放出された電子線は、クロスオーバー43aを作る。クロスオーバー43aから角度θをなす方向以内の範囲には、強度がほぼ一様な電子線が放出されている。この角度以内にマルチ開口45aを設け、光学系44でビームを集束して、最大ビーム間隔lbのビームを開口半角αiで作るとする。このとき、電子銃と試料面とでビームエネルギーが同じである場合、
dg・θg=lb・αi (1)
が成立する。ここで、θgは、最大ビーム間隔lbに対応するマルチ開口45aの開口間隔がクロスオーバー43aに対して張る半角である。
電子銃でのエネルギーをVg、試料面でのエネルギーをViとすると、(1)式は、
dg・θg=√(Vi/Vg)lb・αi (2)
と一般化できる。
Vgが20kVのとき、dg・θg≒20μm・mrad、Vi=500Vとすると、
lb・αi=20×6.32μm・mrad
となる。αi=20mradでは、lb=6.32μmとなり、図2で述べたほぼ6μm間隔のマルチビームが可能となる。
図1の対物レンズ8は、0.1μmの解像度を持つので、2次電子を拡大したとき2μmの解像度があればよいので2次光学系の開口角を20mradより充分に大きくしてもマルチビーム間のクロストークを防止することができる。
次に、本発明の第3の実施例を説明する。なお、第1及び第2の実施例と同様の構成要件については同一符号を用いて詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第3の実施例では、第2の実施例と同様に、図1に示す電子線装置において、TaCカソードの代わりにLaB6カソードを使用する。
ここで、LaB6カソードを用いた電子銃から放出される電子線強度の放出角依存性を、図4(a)のグラフに示す。このグラフは、横軸が光軸17を原点とした放出角θ、縦軸が放出された電子線の強度Iである。また、グラフ曲線の各箇所に付与されている番号は、ビーム番号であり、各ビームの電子線強度をその位置の曲線値で示している。
図4(a)のグラフから直ちに理解されるように、一様な強度が得られるビームは、43と44の2本しかない。光軸から離れるにつれてビーム強度は減少するので、ビーム41、42、45、46は、ビーム43、44に比べて強度が小さくなり、その結果得られる2次電子信号のS/N比も低下する。
そこで、第3の実施例では、図4(b)に示すようにビーム走査を実行する。なお、図4(b)に示す走査方法において、x軸方向が走査方向、y軸方向がステージの連続移動方向である。
図4(b)に示すように、ビーム45が走査した位置を、ステージをy軸方向に移動した後、ビーム41でも再走査し、その結果得られた両者の2次電子信号を加算平均処理することにより当該同じ場所のSEM画像を形成する。同様にビーム46が走査した位置を、ステージをy軸方向に移動した後、ビーム42でも再走査し、その結果得られた両者の2次電子信号を加算平均処理することにより当該同じ場所のSEM画像を形成する。このようにして順次、低強度のビームの走査位置が再走査されていく(図4(b)において、ビーム番号に付与された”’”の数は、当該ビームにおける走査回数から1を引いたものに等しい)。その結果、ビーム43、44で1回走査した場所(49、50)と同程度のS/N比の信号が、ビーム45と41とのペア、及び、ビーム46と42のペアで走査した場所(47、48)でも得られ、ビーム数を2個から4個に増加させたものと等価なスループットが得られる。但し、信号増幅器等は、3倍の個数程度必要となる。
なお、第3の実施例は、強度が低いビームによる走査位置の再走査に限定されず、検出効率の低い検出器(13)による検出信号を、同じ場所で再走査して検出効率のより高い検出器で検出された信号と加算処理する方法にも拡張できる。本実施例では、ビーム強度又は検出効率の少なくともいずれかが低いビームについて再走査を行うのが好ましい。
一般に、ビーム強度及び検出効率が両方とも高いビーム数をn本、ビーム強度又は検出効率の少なくともいずれかが低いビームについて2回の再走査を行い、その数をm本とすると、本実施例によれば、1本の1次電子線を用いて走査を行う方法と比べて、評価のスループットを(n+m/2)倍にすることができる。
第3の実施例では、光軸に近いほどビーム強度(又は検出効率)が高く、光軸から離れるにつれてビーム強度(又は検出効率)が低くなる場合の再走査方法について示したが、図4(a)以外の分布を示すビーム強度(又は検出効率)についても適宜、再走査方法を設定することができる。例えば、「光軸近傍でビームの強度又は検出効率が低い分布」や「光軸と端の中間部分でビームの強度又は検出効率が低い分布」にも対応できる。更には、同じ場所で3回以上の再走査を行うこともできる。
(半導体デバイスの製造方法)
第4の実施例は、上記各実施例で示した電子線装置を半導体デバイス製造工程におけるウェーハの評価に適用したものである。
デバイス製造工程の一例を図5のフローチャートに従って説明する。
この製造工程例は以下の各主工程を含む。
(1)ウェーハ20を製造するウェーハ製造工程(又はウェハを準備する準備工程)(ステップ100)
(2)露光に使用するマスクを製作するマスク製造工程(又はマスクを準備するマスク準備工程)(ステップ101)
(3)ウェーハに必要な加工処理を行うウェーハプロセッシング工程(ステップ102)
(4)ウェーハ上に形成されたチップを1個ずつ切り出し、動作可能にならしめるチップ組立工程(ステップ103)
(5)組み立てられたチップを検査するチップ検査工程(ステップ104)
なお、各々の工程は、更に幾つかのサブ工程からなっている。
これらの主工程の中で、半導体デバイスの性能に決定的な影響を及ぼす主工程がウェーハプロセッシング工程である。この工程では、設計された回路パターンをウェーハ上に順次積層し、メモリやMPUとして動作するチップを多数形成する。このウェーハプロセッシング工程は以下の各工程を含む。
(1)絶縁層となる誘電体薄膜や配線部、或いは電極部を形成する金属薄膜等を形成する薄膜形成工程(CVDやスパッタリング等を用いる)
(2)形成された薄膜層やウェーハ基板を酸化する酸化工程
(3)薄膜層やウェーハ基板等を選択的に加工するためにマスク(レチクル)を用いてレジストのパターンを形成するリソグラフィー工程
(4)レジストパターンに従って薄膜層や基板を加工するエッチング工程(例えばドライエッチング技術を用いる)
(5)イオン・不純物注入拡散工程
(6)レジスト剥離工程
(7)加工されたウェーハを検査する検査工程
なお、ウェーハプロセッシング工程は必要な層数だけ繰り返し行い、設計通り動作する半導体デバイスを製造する。
上記ウェーハプロセッシング工程の中核をなすリソグラフィー工程を図6のフローチャートに示す。このリソグラフィー工程は以下の各工程を含む。
(1)前段の工程で回路パターンが形成されたウェーハ上にレジストをコートするレジスト塗布工程(ステップ200)
(2)レジストを露光する露光工程(ステップ201)
(3)露光されたレジストを現像してレジストのパターンを得る現像工程(ステップ202)
(4)現像されたパターンを安定化させるためのアニール工程(ステップ203)
以上の半導体デバイス製造工程、ウェーハプロセッシング工程、リソグラフィー工程には周知の工程が適用される。
上記(7)のウェーハ検査工程において、本発明の上記各実施例に係る評価装置を用いた場合、微細なパターンを有する半導体デバイスでも、高スループットで高精度に評価することができるので、製品の歩留向上及び欠陥製品の出荷防止が可能となる。
以上が上記各実施例であるが、本発明は、上記例にのみ限定されるものではなく本発明の範囲内で任意好適に変更可能である。
例えば、試料9として半導体ウェーハを例に掲げたが、これに限定されず、電子線によって欠陥を検出可能なパターン等が形成された任意の試料、例えばマスク等を評価対象とすることができる。
本発明の第1の実施例に係る電子線装置の概略構成図である。 本発明の第2の実施例に係る電子線装置のマルチビームを用いた走査手順を説明する図であって、(a)は、マルチビームの走査軌跡を示し、(b)は、走査に伴って制御される偏向電圧Vx、Vyの時間的変化を示す。 図3は、本発明の第2の実施例において、LaB6の単一カソード電子銃でマルチビームを作ることができることを説明するための図である。 図4は、本発明の第3の実施例を説明するための図であって、(a)はLaB6カソードを用いた電子銃から放出される電子線強度の放出角依存性のグラフを、(b)は、第3の実施例に係る再走査方法を示す図である。 半導体デバイス製造プロセスを示すフローチャートである。 図5の半導体デバイス製造プロセスのうちリソグラフィープロセスを示すフローチャートである。
符号の説明
1 電子銃
2 TaC(LaB6単結晶)のカソード
3 コンデンサレンズ
4 4つの開口を有するアパーチャ
5 クロスオーバー
6 縮小レンズ
7 E×B分離器
8 対物レンズ
9 試料
10 拡大レンズ
11 偏向器
12 MCP(マイクロチャンネルプレート)検出器
13 マルチアノード
14 A/Dコンバータ
15 CPU
16 画像処理装置
17 1次光学系の光軸
18 1次電子マルチビームの走査方向
19、20 偏向器
21、22、23、24、25、26、27 1次電子マルチビームのxy平面における照射スポット
28 マルチビームの走査幅
29 マルチビームの走査方向
30 被評価領域
31 最初のストライプ
32 ストライプ幅
33 ストライプ端
34 次のストライプ
35 ビーム21の次の開始走査位置
36 ビーム21の最初の走査完了位置
41 LaB6カソード
42 LaB6カソードの曲率半径
43a クロスオーバー
44 光学系
45a マルチ開口
41、42、43、44、45、46 強度又は検出効率の異なるマルチビーム
41’、42’、43’、44’、45’、46’ 再走査されたマルチビーム
41”、42”、43”、44”、45”、46” 再々走査されたマルビーム
47、48 2回再走査されて加算平均処理された領域
49、50 強度の高いビームで1回走査された領域
60、61、62、63 4本の1次電子マルチビーム

Claims (6)

  1. 複数の1次電子ビームで試料上を走査し、各々の走査箇所から放出された2次電子線を夫々独立に検出する検出器を備える電子線装置であって、
    前記複数の1次電子ビームは、試料面上で一軸方向に投影したとき等しいビーム間隔に並ぶように形成され、
    前記1次電子ビームの各々を前記ビーム間隔より充分大きい距離に亘って前記一軸方向に対して直角方向に走査すると共に、該一軸方向に試料を連続移動させて該試料の評価を行うことを特徴とする、電子線装置。
  2. 前記複数の1次電子ビームの相隣るビーム間距離は、ほぼ等しいことを特徴とする、請求項1に記載の電子線装置。
  3. 遷移金属炭化物又はタングステンジルコニウムでできたカソードを電子線源として備えることを特徴とする、請求項1に記載の電子線装置。
  4. 前記複数の1次電子ビームは、LaB6カソードから放出された電子線を複数の開口を通過させることにより分離形成されることを特徴とする、請求項1に記載の電子線装置。
  5. 前記複数の1次電子ビームのうちビーム強度又は前記検出器の検出効率の少なくともいずれかが低いビームの走査箇所について、少なくとも2回走査を実行し、それらの検出信号を加算平均処理することを特徴とする、請求項1に記載の電子線装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電子線装置を用いて、ウェーハプロセス途中又は少なくとも1つのウェーハプロセス終了後のウェーハとしての前記試料を評価することを特徴とする、デバイス製造方法。
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