JP2005083666A - 収納庫 - Google Patents

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Yoshihiro Ueda
啓裕 上田
Hideo Nishibatake
秀男 西畠
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】 冷蔵庫の放熱に悪影響を与えることなく冷蔵庫の上方に設置することのできる収納庫を提供する。
【解決手段】 冷蔵庫1とは独立した断熱箱体3及び熱電モジュール4を使った冷却システムを備えて冷蔵庫1の上方に空間を介して設置される収納庫2は、送風装置5aの働きにより、吸気口19から吸い込んだ空気を、収納庫2の底面と冷蔵庫1の上面との間に形成される風路と、収納庫2の背面部の風路とを経て、収納庫2の上面部の風路の排気口20から前方に排出し、収納庫2の底面と冷蔵庫1の上面との間の空間の空気温度を検知する温度検出装置16の検出温度が相対的に高くなると送風装置5aの風量を増加させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷蔵庫の上方に設置される収納庫に関するものである。
近年、家庭等で収納性が要求されるようになり、また特に家庭のキッチンにおいてはオープン化が進み、キッチン設備の統一性やデザイン性が求められている。
従来、一般的には収納適性の異なる収納物を収納については、収納条件として冷却が必要な食品(物品)や乾燥が必要な食品(物品)は冷蔵庫に、それ以外の食品(物品)はキッチン近辺に設置した収納庫や流し台の下等に保管し、キッチン内に散在している。
しかし、キッチン近辺に保管した食品(物品)の収納条件については、温度や湿度が管理されていないため、キッチン周辺の環境に依存され、一日あるいは一年の四季を通して温湿度の変動が非常に大きく、更に近年の住宅構造は気密性を増し、キッチン内に熱や湿気が溜まりやすくなっていることや日当たりの面から南向き、東向きのキッチンが増加する傾向にあることから、いわゆる冷暗所で保管することや物品に最適な収納条件が得られず収納管理を行うことが困難になってきている。
また、従来ではキッチン等に冷蔵庫を設置した場合、冷蔵庫の天面から天井までの空間を収納庫として使用する設備がなかった。このため、冷蔵庫の上部に空間があり、直接調理機器や小物等の物品を置いて冷蔵庫上部空間を物置として利用していた。
また、冷蔵庫がシステムキッチンの設備にビルトインされている場合、冷蔵庫上方に収納キャビネットを配置して冷蔵庫上部空間を利用していた(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、フロンガスのオゾン層破壊作用が地球的な問題となり、フロンガスを使用しない商品の開発が急がれている。そしてフロンガスを使用しない商品の一つとして、熱電モジュールを使用したものが注目されている。
ここで熱電モジュールとは、ペルチェ(Peltier)モジュール、サーモモジュール、または熱電子チップ、熱電素子として知られているものであり、二つの伝熱面を有し、電流を流すことにより一方の伝熱面が加熱され、他方の伝熱面が冷却される機能を持つ部材である。すなわち熱電モジュールでは、一方の面が放熱面として機能し、他方が吸熱面として機能する。
熱電モジュールは、従来の冷媒と圧縮機を利用した冷却装置に比べて大きな能力は確保できないものの、小型かつ軽量であり、また静音設計が可能である。この特徴を生かして携帯性、省スペース性等を考慮した商品が考案されている。
また、熱電モジュールの特長を生かして、熱電モジュールの直流電源の極性を反転させることで同一空間内において冷却と加熱の両作用を自在に制御できる。
以下、図面を参照しながら上記従来のキッチンにおける収納管理について説明する。
図6は、従来のシステムキッチンの正面図である。図6に示すように、システムキッチン101は、壁面102に複数の収納キャビネット107がシステムキッチン101の上方部位(天井側)または下方部位(床面側)に固定され、複数の収納キャビネット107
に並んで冷蔵庫105が設置されて構成している。また、冷蔵庫105の上方部位は空間109となっている。
以上のように構成された従来のシステムキッチンの場合、空間109は空きスペースであるか、冷蔵庫105の天面に直接調理機器や小物等の物品(図示せず)を置いている。
また、図7は、他の従来のシステムキッチンの斜視図である。図7に示すように、壁面102に複数の収納キャビネット107が固定され、複数の収納キャビネット107に並んで冷蔵庫105が設置され、また冷蔵庫105の上方にルーバー106を介して収納庫103が壁面102に固定されている。ルーバー106は冷蔵庫105の排熱を前面側に逃がすように構成されている。また、冷蔵庫105の側方にはコンロ108が設置されてシステムキッチン101を構成している。
以上のように構成された他の従来のシステムキッチンの場合、収納庫103を冷蔵庫105の上方に配置して空間を利用していた。
特開平10−174630号公報(図6)
しかしながら、上記従来のような場合では、冷蔵庫105の放熱を確保するために冷蔵庫105の天面に食品(物品)を直接置いてもいいような仕様になっていないので、直接置くことで冷蔵庫105の放熱面積が減少して放熱能力が低下し冷蔵庫105の性能に影響を与えるという課題があった。
また、冷蔵庫105上部に収納キャビネット103を設置し収納効率を向上させているものの、強制的に排熱させる構造でなければ、排熱空間としてルーバー106の高さを大きくとる必要があるので、収納容積が小さくなるという課題があった。
また、家庭内における温度または湿度管理が必要な食品(物品)を総合的に収納管理できないという課題があった。
本発明は従来の課題を解決するもので、冷蔵庫の放熱に悪影響を与えることなく冷蔵庫の上方に設置することのできる収納庫を提供することを目的とする。
本発明は、冷蔵庫とは独立した断熱箱体及び冷却システムを備えて前記冷蔵庫の上方に空間を介して設置される収納庫であって、前記収納庫の前記冷却システムを構成する送風装置が前記冷蔵庫の上面の空気を排出するものであり、冷蔵庫構造や冷却システムとは独立した組み立てや設計構成が可能であり、温湿度制御が容易にできる。また、冷蔵庫の排熱を強制的に排出するので冷蔵庫の放熱効果が上昇する。また、冷蔵庫の放熱効果を上げているので冷蔵庫の上方に収納庫を設置することによる冷蔵庫の冷却性能の劣化を防止できる。また、冷蔵庫上方に設置した収納庫に食品(物品)を収納することで、冷蔵庫上方の空間を有効利用できる。
本発明は、冷蔵庫構造や冷却システムとは独立した組み立てや設計構成が可能であり、温湿度制御が容易にできる。また、冷蔵庫の放熱効果が向上し、冷蔵庫の上方に収納庫を設置することによる冷蔵庫の冷却性能の劣化を防止できる。また、冷蔵庫上方に設置した収納庫に食品(物品)を収納することで、冷蔵庫上方の空間を有効利用できる。
本発明の請求項1に記載の収納庫の発明は、冷蔵庫とは独立した断熱箱体及び冷却システムを備えて前記冷蔵庫の上方に空間を介して設置される収納庫であって、前記収納庫の前記冷却システムを構成する送風装置が前記冷蔵庫の上面の空気を排出するものであり、冷蔵庫構造や冷却システムとは独立した組み立てや設計構成が可能であり、温湿度制御が容易にできる。また、冷蔵庫の排熱を強制的に排出するので冷蔵庫の放熱効果が上昇する。また、冷蔵庫の放熱効果を上げているので冷蔵庫の上方に収納庫を設置することによる冷蔵庫の冷却性能の劣化を防止できる。また、冷蔵庫上方に設置した収納庫に食品(物品)を収納することで、冷蔵庫上方の空間を有効利用できる。
また、請求項2に記載の収納庫の発明は、請求項1に記載の発明において、前記収納庫は、前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間と、前記収納庫の背面部と、前記収納庫の上面部とに風路を構成し、前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の空間の前面側を吸気口とし、前記送風装置の働きにより、前記吸気口から吸い込んだ空気を、前記収納庫の背面部の風路を経て、前記収納庫の上面部の風路から前方に排出するものであり、冷蔵庫の排熱を強制的に排出するので冷蔵庫の放熱効果が上昇する。また、冷蔵庫の放熱効果を上げているので冷蔵庫の上方に収納庫を設置することによる冷蔵庫の冷却性能の劣化を防止できる。また、排熱を天井付近に放出するため収納庫の扉の開閉時に庫内に排熱が侵入することを防止できる。
また、請求項3に記載の収納庫の発明は、請求項2に記載の発明において、前記収納庫の前記冷却システムを構成する放熱器を通過する空気に前記冷蔵庫の放熱で暖められた空気が混じらないように、前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の空間の風路と前記収納庫の背面部の風路とを収納庫側空間と冷蔵庫側空間とに分割する仕切り板と、前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の前記冷蔵庫側空間の奥に前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の前記冷蔵庫側空間の空気と前記冷蔵庫の背面の空気とを前記収納庫の背面部の風路の前記冷蔵庫側空間に案内する斜め上後方に傾斜したガイド板とを備えたものであり、収納庫の放熱を冷蔵庫の排熱ではなく室温で放熱できるので収納庫の冷却効率を上昇できる。また、冷蔵庫の排熱はガイド板を設置することにより圧力差を利用して冷蔵庫上部空間から収納庫背面へ排出できるので冷蔵庫の上方に収納庫を設置することによる冷蔵庫の冷却性能の劣化を防止できる。
また、請求項4に記載の収納庫の発明は、請求項1から請求項3に記載の発明において、前記冷蔵庫の背面側の左右稜部の切り欠き風路と略同一形状の切り欠き風路を、前記冷蔵庫の前記切り欠き風路と略連続するように前記収納庫の背面側の左右稜部に設けたものであり、冷蔵庫の排熱の暖気を煙突効果を有効に利用して排熱を天井付近にまで排出できる。
また、請求項5に記載の収納庫の発明は、請求項1から請求項4に記載の発明において、前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の空間の空気温度を検知する温度検出装置と、前記温度検出装置の検出温度に応じて、前記検出温度が相対的に高くなると風量を増加させるよう送風装置を制御する制御回路とを備えたものであり、冷蔵庫の排熱温度が高温となった場合、送風装置により送風量を制御し冷蔵庫の冷却能力の劣化を防止できる。また、温度検出装置の検出温度により排熱不良の異常検知もできる。
また、請求項6に記載の収納庫の発明は、請求項1から請求項5に記載の発明において、前記冷却システムが、放熱面と吸熱面とが対向し所定の電圧をかけると放熱面から放熱し吸熱面から吸熱する熱電モジュールを備えた冷却システムであり、冷却と加熱の切り替え制御が可能であるので、外気温度の変動にかかわらず安定した温湿度管理ができる。また、コンプレッサー方式と比較して、騒音や振動の発生も抑制でき、かつ軽量設計ができ
る。
以下、本発明による収納庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の収納庫を設置したシステムキッチンの全体正面図、図2は同実施の形態の収納庫の縦断面図である。
図1において、システムキッチン101は、壁面102に複数の収納キャビネット107がシステムキッチン101の上方部位(天井側)または下方部位(床面側)に固定され、複数の収納キャビネット107に並んで構成している。冷蔵庫1の上方に空間を介して収納庫2が設置されている。また冷蔵庫1は背面の壁やサイドパネルより一定の隙間を設けて配置される。好ましくは隙間は5〜10mm程度である。
図2において、収納庫2は少なくとも4カ所で設置される脚13で冷蔵庫1の天面に設置され固定されている。熱電モジュール4は、両側に放熱面と吸熱面とをほぼ平行に有する。冷却器14と放熱器15は、それぞれ熱電モジュール4の放熱面または吸熱面と直接または間接的に熱的に接合されている。
一般的にヒートシンクと呼ばれる放熱器15と冷却器14はアルミニウム等の熱伝導性に優れた素材によって作られたものである。いずれもベースとなる熱電モジュール4から熱を拡散する板状部を持ち、その表面側に多数のフィンが設けられたものである。
またヒートシンクのフィン形状として、板状部の表面を薄く削り、削り部を起立させたものや、略L字型または略I字型の薄い板状の部材を板状部の表面側にカシメあるいは超音波溶接等の加工を行い、接合したものがある。
ここで、放熱器15と冷却器14をヒートシンクとしているが、液状熱交換媒体を循環させ熱電モジュール4からの熱を伝達するものや、いわゆるヒートパイプやサーモサイフォンと呼ばれる熱交換器を使用して、商品に適合した冷却システムでレイアウト設計も可能である。
収納庫2の断熱箱体3を構成する断熱壁は一般的には、表裏面に薄い鋼板または真空成形されたプラスチック部材が使用され、その内部に真空断熱材8が配置され発泡ウレタン等の断熱材が充填されたものである。
熱電モジュール4に所定の電流を流す(電圧をかける)と、放熱面が加熱され、吸熱面が冷却される。庫内側では、吸熱面が冷却されると冷却器14は吸熱面によってほぼ直接冷却され、さらに庫内側の空気が冷却器14によって冷却され、送風装置5bにより冷気が強制対流される。この過程により、熱電モジュール4と送風装置5bによって庫内側の空気が効率良く冷却されることになる。
また庫外側では、放熱面が加熱されると放熱器15は放熱面によってほぼ直接加熱され、さらに庫外側の空気が放熱器15によって加熱される。この過程により、熱電モジュール4からの熱が庫外側の空気に効率良く排熱されることになる。
ここで庫外側の空気は、冷蔵庫上部の前面に設けられた吸気口19から送風装置5aにより吸気され、放熱器15と熱交換され、収納庫2上部の天井付近に設けられた排気口20から矢印の方向に排出される。このとき、従来の技術では冷蔵庫1の上部の空間に滞留
していた冷蔵庫1の排熱が送風装置5aにより強制的に排出されるので冷蔵庫1の上部に収納庫2を設置することで冷蔵庫1の冷却性能を劣化させることはない。また強制的に排熱するので従来のようにルーバーを大きく設置する必要がなく外観的にも改善される。
また、冷蔵庫1の排熱温度が上昇した場合、温度検出装置16の検知信号を受けて、制御回路7により送風装置5aの風量を制御する。キッチン内の温度上昇により冷蔵庫1の排熱温度が上昇しても風量を制御することにより冷蔵庫1の冷却性能または収納庫の冷却性能を劣化させることはない。
真空断熱材8は、非通気性の外被材と外被材の内部には芯材が収容され、外被材の内部が減圧状態に保たれて構成している。また、真空断熱材8は、1.3〜133Paの真空度で製造可能であり、従来の発泡ウレタン等の断熱材と比べて約2〜3倍の断熱性能を示すことが知られている。
ここで、外被材は、ガスバリヤ性に優れたプラスチックラミネート袋であり、最外層がナイロン(15μm)、その内側がポリエチレンテレフタレート(12μm)、中間層がアルミ箔(6μm)、最内層が熱溶着層であり低密度ポリエチレン(100μm)からなる4層構成である。
最外層およびその内側は、外部からの耐衝撃性、耐摩耗性に優れた材料で、上記の他、二軸延伸ポリプロピレンなどが使用でき、これら3種の材料の少なくとも1種類が含まれることが好ましい。中間層はガスバリヤ性に優れた材料で、アルミ箔の他、アルミ蒸着層を有するガスバリヤ性材料等も使用できる。最内層が熱溶着性材料であり、上記の他、高密度ポリエチレン、非晶質ポリプロピレン、アモルファスポリエチレンテレフタレート、エチレンビニルアルコール共重合体等が使用でき、シール安定性の点から融点の低いものが好ましい。
また、芯材は、外被材によって減圧密封される空間が大気圧力によって潰されるのを防止するためのものであり、完全連通構造の多孔質体が使用でき、好ましくは、低真空でも高い断熱性能を発揮する微細孔のものが良い。例えば、非晶質シリカ粉末、連続気泡構造のウレタンフォーム、微細繊維グラスウール等があり、特に微細繊維グラスウールは、優れた断熱性能を有し、真空断熱容器を形成したときに可擁性を有する点から好ましい。また、シリカ粉末に限定されるものではなく、パーライト粉末や珪酸カルシウム板、連通フォーム、グラスウールなどの公知材料を使用しても良い。
主要構成材料は以上であるが、特に高温で使用される場合、あるいは、要求性能および耐用寿命が厳しい場合、補助的に水分吸着剤、あるいは空気吸着物質として常温活性型ゲッター等を用いることが好ましい。水分吸着剤としてはゼオライトに限定されるものではなく、水酸化カルシウムや塩化カルシウム、塩化リチウム、活性炭やシリカゲルなど、一般公知の水分吸着剤を使用できる。吸着能力的には、水酸化カルシウムや塩化カルシウム、塩化リチウムなどの化学吸着が優れているが、取り扱い性を考慮すると物理吸着であるゼオライト活性炭などが適している。
断熱箱体3を構成する断熱壁に真空断熱材8を使用することにより冷却負荷が低減するため、庫内温度を同等に設定する場合、壁厚を同等とすると電気入力が低くなるるので、省エネ効果が向上し、電気入力を同等とすると壁厚を薄くできるので、庫内容積を大きくとれ、容積効率が向上する。また壁厚を同等、電気入力も同等とするなら庫内温度をさらに低く設定できる。
本実施の形態の収納庫2は、冷蔵庫1とは独立した冷却システムで構成しているので、
冷蔵庫構造や独立した組み立てや設計構成が可能であり、さらには冷却システムが熱電モジュール4を備えたものであるので、冷却と加熱の切り替え制御が可能である。したがって熱電モジュール4へ供給する電流方向を切り替えられる電流供給装置を使用することにより冷温蔵庫として使用することができる。また外気温度の変動にかかわらず安定した温湿度管理ができる。さらにコンプレッサー方式と比較して、騒音や振動の発生も抑制でき、かつ軽量設計ができる。温湿度制御が容易にできる。
本実施の形態の収納庫2は、冷蔵庫1とは独立した断熱箱体3及び冷却システムを備えて冷蔵庫1の上方に空間を介して設置される収納庫2であって、収納庫2の冷却システムを構成する送風装置5aが冷蔵庫1の上面の空気を排出するよう構成されている。そのため、冷蔵庫構造や冷却システムとは独立した組み立てや設計構成が可能であり、温湿度制御が容易にできる。また、冷蔵庫1の排熱を強制的に排出するので冷蔵庫1の放熱効果が上昇する。また、冷蔵庫1の放熱効果を上げているので冷蔵庫1の上方に収納庫2を設置することによる冷蔵庫1の冷却性能の劣化を防止できる。また、冷蔵庫1上方に設置した収納庫2に食品(物品)を収納することで、冷蔵庫1上方の空間を有効利用できる。
また、収納庫2は、収納庫2の底面と冷蔵庫1の上面との間と、収納庫2の背面部と、収納庫2の上面部とに風路を構成し、収納庫2の底面と冷蔵庫1の上面との間の空間の前面側を吸気口19とし、送風装置5aの働きにより、吸気口19から吸い込んだ空気を、収納庫2の背面部の風路を経て、収納庫2の上面部の風路の排気口20から前方に排出するよう構成されている。そして上記構成により、冷蔵庫1の排熱を強制的に排出するので冷蔵庫1の放熱効果が上昇する。また、冷蔵庫1の放熱効果を上げているので冷蔵庫1の上方に収納庫2を設置することによる冷蔵庫1の冷却性能の劣化を防止できる。また、排熱を天井付近に放出するため収納庫2の扉の開閉時に庫内に排熱が侵入することを防止できる。
また、収納庫2の底面と冷蔵庫1の上面との間の空間の空気温度を検知する温度検出装置16と、温度検出装置16の検出温度に応じて、検出温度が相対的に高くなると風量を増加させるよう送風装置5aを制御する制御回路7とを備えている。そのため、冷蔵庫1の排熱温度が高温となった場合、送風装置5aにより送風量を制御し冷蔵庫1の冷却能力の劣化を防止できる。また、温度検出装置16の検出温度により排熱不良の異常検知もできる。
また、収納庫2の冷却システムが、放熱面と吸熱面とが対向し所定の電圧をかけると放熱面から放熱し吸熱面から吸熱する熱電モジュール4を備えた冷却システムであり、冷却と加熱の切り替え制御が可能であるので、外気温度の変動にかかわらず安定した温湿度管理ができる。また、コンプレッサー方式と比較して、騒音や振動の発生も抑制でき、かつ軽量設計ができる。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2の収納庫の縦断面図である。図3において、冷蔵庫1の上部に設けた空間を冷蔵庫1側と収納庫2側に分割する仕切り板17を設置し、冷蔵庫1の背面側から収納庫2の背面に向けて斜め上方に案内させるガイド板18により冷蔵庫1の上部の空気を案内し、さらに冷蔵庫1の背面または収納庫2の背面の排熱を送風装置5aの気流を利用して天井付近に設けられた排気口20から矢印の方向に排出されることになるので、冷蔵庫1の上部の空間に滞留していた冷蔵庫1の排熱が送風装置5aにより強制的に排出されるので冷蔵庫1の上部に収納庫2を設置することで冷蔵庫1の冷却性能を劣化させることはない。
本実施の形態の収納庫2は、収納庫2の冷却システムを構成する放熱器15を通過する
空気に冷蔵庫1の放熱で暖められた空気が混じらないように、収納庫2の底面と冷蔵庫1の上面との間の空間の風路と収納庫2の背面部の風路とを収納庫側空間と冷蔵庫側空間とに分割する仕切り板17と、収納庫2の底面と冷蔵庫1の上面との間の冷蔵庫側空間の奥に収納庫2の底面と冷蔵庫1の上面との間の冷蔵庫側空間の空気と冷蔵庫1の背面の空気とを収納庫2の背面部の風路の冷蔵庫側空間に案内する斜め上後方に傾斜したガイド板18とを備えたものであり、その他の構成は実施の形態1と同じである。
そして、本実施の形態の収納庫2は、仕切り板17とガイド板18とを備えることにより、収納庫2の放熱を冷蔵庫1の排熱ではなく室温で放熱できるので収納庫2の冷却効率を上昇できる。また、冷蔵庫1の排熱はガイド板18を設置することにより圧力差を利用して冷蔵庫1上部空間から収納庫背面へ排出できるので冷蔵庫1の上方に収納庫2を設置することによる冷蔵庫1の冷却性能の劣化を防止できる。
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3の収納庫の上面図、図5は同実施の形態の収納庫の背面図である。
図4、図5において、冷蔵庫1の背面の稜部に設けた切り欠き形状と略同一の形状21を収納庫2の背面側の左右稜部に設けることで、冷蔵庫1の背面を上昇する排熱を煙突効果により天井付近に設けられた排気口20から矢印の方向に排出できる。
本実施の形態の収納庫2は、冷蔵庫1の背面側の左右稜部の切り欠き風路と略同一形状の切り欠き風路21を、冷蔵庫1の切り欠き風路と略連続するように収納庫2の背面側の左右稜部に設けたものであり、その他の構成は、実施の形態1または2と同じである。
本実施の形態では、切り欠き風路21により冷蔵庫の排熱の暖気を煙突効果を有効に利用して排熱を天井付近にまで排出できる。
以上のように本発明は、冷蔵庫等の本体構造とは独立した組み立てや設計が可能であり、本体性能の劣化を防止しながら本体上方空間を有効利用でき、追加の収納庫として幅広く利用できる。
本発明の実施の形態1による収納庫を設置したシステムキッチンの全体正面図 同実施の形態の収納庫の縦断面図 本発明の実施の形態2による収納庫の縦断面図 本発明の実施の形態3によるの収納庫の上面図 同実施の形態の収納庫の背面図 従来のシステムキッチンの正面図 他の従来のシステムキッチンの斜視図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 収納庫
3 断熱箱体
4 熱電モジュール
5a 送風装置
7 制御回路
16 温度検出装置
17 仕切り板
18 ガイド板
19 吸気口
21 切り欠き風路

Claims (6)

  1. 冷蔵庫とは独立した断熱箱体及び冷却システムを備えて前記冷蔵庫の上方に空間を介して設置される収納庫であって、前記収納庫の前記冷却システムを構成する送風装置が前記冷蔵庫の上面の空気を排出することを特徴とする収納庫。
  2. 前記収納庫は、前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間と、前記収納庫の背面部と、前記収納庫の上面部とに風路を構成し、前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の空間の前面側を吸気口とし、前記送風装置の働きにより、前記吸気口から吸い込んだ空気を、前記収納庫の背面部の風路を経て、前記収納庫の上面部の風路から前方に排出することを特徴とする請求項1に記載の収納庫。
  3. 前記収納庫の前記冷却システムを構成する放熱器を通過する空気に前記冷蔵庫の放熱で暖められた空気が混じらないように、前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の空間の風路と前記収納庫の背面部の風路とを収納庫側空間と冷蔵庫側空間とに分割する仕切り板と、前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の前記冷蔵庫側空間の奥に前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の前記冷蔵庫側空間の空気と前記冷蔵庫の背面の空気とを前記収納庫の背面部の風路の前記冷蔵庫側空間に案内する斜め上後方に傾斜したガイド板とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の収納庫。
  4. 前記冷蔵庫の背面側の左右稜部の切り欠き風路と略同一形状の切り欠き風路を、前記冷蔵庫の前記切り欠き風路と略連続するように前記収納庫の背面側の左右稜部に設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の収納庫。
  5. 前記収納庫の底面と前記冷蔵庫の上面との間の空間の空気温度を検知する温度検出装置と、前記温度検出装置の検出温度に応じて、前記検出温度が相対的に高くなると風量を増加させるよう送風装置を制御する制御回路とを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の収納庫。
  6. 前記冷却システムが、放熱面と吸熱面とが対向し所定の電圧をかけると放熱面から放熱し吸熱面から吸熱する熱電モジュールを備えた冷却システムであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の収納庫。
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