JP2005083440A - 駆動伝達機構及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この発明にかかる駆動伝達機構は、第1ギア9と第2ギア7とを備えていて、第2ギア7は回転中心軸方向に移動して第1ギア9との噛合を解除可能に構成されている。そして、駆動伝達機構には、第1ギア9と第2ギア7とが噛合したときの中心間距離の変動を規制する規制部材6、8が設置されている。
【選択図】 図5
Description
ここで、画像形成装置の装置ユニットとしては、転写ベルトユニット、中間転写ベルトユニット、プロセスカートリッジ、帯電ユニット、現像ユニット、クリーニングユニット、定着ユニット等がある。
このような画像形成装置における、装置ユニットに係わる駆動伝達機構は次のように構成されている。
そして、2つのギアの中心間距離が理想中心間距離よりも小さい場合には、2つのギアは歯元側で噛合することになる。これとは逆に、中心間距離が理想中心間距離よりも大きい場合には、2つのギアは歯先側で噛合することになる。このような場合には、ギアの磨耗のスピードが早まったり、駆動伝達がされなかったり、ギアの歯飛びが生じたり、異常音が生じたり等の、種々の不具合が発生する可能性がある。このような駆動伝達機構に係わる装置ユニットが転写ベルトユニットであれば、転写ブレ等の異常画像が発生する可能性がある。
すなわち、実際の中心間距離は、位置決めピンから駆動伝達機構のギアに至る多くの部材を介して、間接的に定まることになる。したがって、介在する部材の仕上がり寸法によって積上げ公差が変動して、中心間距離がばらつくことになる。
ところが、装置ユニットは、メンテナンスのたびに頻繁に挿脱され、また、新品ユニットと交換されることもあるために、そのような方策は恒久的な効果が期待できない。
図1〜図6にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、本実施の形態1における画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は感光体ドラム34上に形成されたトナー像を被転写材P上に転写するとともに転写工程後の被転写材Pを定着部39に搬送する転写ベルトユニット(装置ユニット)、30はセットされた原稿Dを原稿読込部31に搬送する原稿搬送部、31は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、32は原稿読込部31で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム34上に照射する露光部、33は感光体ドラム21上にトナー像を形成する作像部、39は被転写材P上の未定着トナーを定着する定着部、42〜44は転写紙等の被転写材Pが収納された給紙部を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部30の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部31上を通過する。このとき、原稿読込部31では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部31で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部32に送信される。そして、露光部32からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部34の感光体ドラム34上に向けて発せられる。
その後、感光体ドラム34上に形成されたトナー像は、転写ベルトユニット2における転写ベルトの位置で、レジストローラにより搬送された被転写材P上に転写される。
まず、複写機1の複数の給紙部42〜44のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、装置本体の給紙部42が選択されたものとする。)。
そして、給紙部42に収納された被転写材Pの1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。
そして、転写工程後の被転写材Pは、転写ベルトユニット2の搬送ベルトによって定着部39に向けて搬送される。そして、定着部39に達した被転写材Pは、未定着トナー像が熱と圧力とによって定着される。その後、定着工程後の被転写材Pは、出力画像として複写機1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
詳しくは、ユーザーやサービスマンは、まず、装置本体1の前面に設置されたドア(不図示である。)を開放する。そして、レバーの操作によって転写ベルト4を感光体ドラム34から退避する位置に移動する。その後、図2に示す位置に転写ベルトユニット2を引き出す。そして、所望のメンテナンスがおこなわれる。
装置本体1側には、本体駆動部14が設けられている。本体駆動部14は、メインモータ、タイミングベルト13、タイミングプーリ12、第1ギア9、小径コロ8、圧縮スプリング11等の部材で構成されている。
なお、図3に示すように、小径コロ8は、第1ギア9と同軸上(回転軸10上)であって、第2ギア7が解除される側(退避する側であって装置本体前面側である。)に設置されている。
なお、図3に示すように、大径コロ6は、第2ギア7と同軸上(回転軸5上)であって、第2ギア7が解除される側(ベルト駆動コロ22側である。)に設置されている。
なお、転写ベルトユニットのセット時に、第1ギア9と第2ギア7との姿勢(回転方向の姿勢である。)によっては歯面が噛合しない場合がある。しかし、その場合でも、圧縮スプリング11の働きによって一時的に第1ギア9が奥側に退避して、その後の駆動伝達機構の稼動によって第1ギア9と第2ギア7との噛合が達成される。
なお、第1ギア9は、D形穴を有しており、これが図6に示す回転軸10のフライス部10aに挿設される。これにより、第1ギア9は、回転軸10と一体的に回転する。これに対して、小径コロ8には、D形穴ではなく回転軸10の軸径と同等の内径からなる貫通穴が設けられている。したがって、回転軸10に設置された小径コロ8は、回転軸10と一体的に回転することはない。
また、小径コロ8の直径S2と大径コロ6の直径S1との和(S1+S2)は、第1ギア9のピッチ円直径と第2ギア7のピッチ円直径との和と等しくなるように形成されている。すなわち、
S1+S2=m・(Z1+Z2)
なる関係が成立する。ここで、上式において、mはギアモジュール、Z1、Z2は第1ギア9、第2ギア7の歯数である。
これに対して、付勢部材によって、大径コロ6に対して強制的にM方向の付勢力を与えることもできる。具体的には、図示は省略するが、転写ベルトユニット2が装置本体1にセットされた状態でユニット2をM方向に加圧する加圧スプリング(付勢部材)を設けることができる。
さらに、図5に示すように、大径コロ6及び小径コロ8は、それぞれ、その係合面であって相手部材に近い端面側にテーパ部6a、8aが設けられている。これにより、転写ベルトユニット2のセット時における大径コロ6及び小径コロ8の係合がスムーズになる。なお、大径コロ6及び小径コロ8のテーパ部6a、8aを、R形状部としても、同等の効果を得ることができる。
図4を参照して、まず、本体駆動部14において、メインモータの駆動力が、モータ軸に設置されたプーリと、プーリに張架されたタイミングベルト13とを介して、タイミングプーリ12に伝達される。これによって、タイミングプーリ12とともに回転軸10上に設置された第1ギア9は、回転する。そして、第1ギア9に噛合する第2ギア7に駆動力が伝達される。さらに、第2ギア7に入力された駆動力は、同軸5上のベルト駆動コロ22に伝達されて、搬送ベルト3が所定方向に所定の線速度にて走行する。
なお、転写ベルトユニット2の転写ベルト4に係わる駆動伝達機構も、上述の搬送ベルト3に係わる駆動伝達機構と同様に構成され、同様に動作する。
図7にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図7は、実施の形態2における駆動伝達機構を示す平面図であって、前記実施の形態1の図5に相当する図である。本実施の形態2は、中心間距離を規制する規制部材の構成が、前記実施の形態1のものと相違する。
また、小径コロ16の直径S2と大径コロ18の直径S1との和(S1+S2)は、前記実施の形態1と同様に、第1ギア9のピッチ円直径と第2ギア7のピッチ円直径との和と等しくなるように形成されている。
図8にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図8は、実施の形態3における駆動伝達機構を示す平面図であって、前記実施の形態1の図5に相当する図である。本実施の形態3は、中心間距離を規制する規制部材の構成が、前記各実施の形態のものと相違する。
このような構成により、第1ギア9及び第2ギア7の中心間距離は、係合する回転軸10及び大径コロ6によって、直接的に定まることになる。さらに、第1ギア9及び第2ギア7に干渉することなく、転写ベルトユニット2の挿脱動作がおこなわれる。
3 搬送ベルト、 4 転写ベルト、 5、10 回転軸、
6、18 大径コロ(大径部材)、 6a、8a テーパ部、
7 第2ギア、 8、16 小径コロ(小径部材)、
9 第1ギア、 11 圧縮スプリング、
12 タイミングプーリ、 13 タイミングベルト、 14 本体駆動部、
22 ベルト駆動コロ、 23 ベルト従動コロ、 24 従動コロ軸、
30 原稿搬送部、 31 原稿読込部、 32 露光部、 33 作像部、
34 感光体ドラム、 39 定着部、 42〜44 給紙部。
Claims (8)
- 第1ギアと当該第1ギアに噛合する第2ギアとを備え、
前記第2ギアは、回転中心軸方向に移動して前記第1ギアとの噛合を解除可能に構成され、
前記第1ギアと前記第2ギアとが噛合したときの中心間距離の変動を規制する規制部材を具備したことを特徴とする駆動伝達機構。 - 前記第1ギアの回転中心軸と同軸上であって前記第2ギアが解除される側に、該第1ギアの歯先円直径よりも小さな直径からなる小径部材を備え、
前記第2ギアの回転中心軸と同軸上であって当該第2ギアが解除される側に、該第2ギアの歯先円直径よりも大きな直径からなる大径部材を備え、
前記規制部材は、前記小径部材と、前記第2ギアとともに回転中心軸方向に移動する前記大径部材とであって、
前記第1ギアと前記第2ギアとが噛合するときに前記小径部材と前記大径部材とが係合することを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達機構。 - 前記第1ギアの回転中心軸と同軸上であって前記第2ギアが解除される側の反対側に、該第1ギアの歯先円直径よりも大きな直径からなる大径部材を備え、
前記第2ギアの回転中心軸と同軸上であって当該第2ギアが解除される側の反対側に、該第2ギアの歯先円直径よりも小さな直径からなる小径部材を備え、
前記規制部材は、前記大径部材と、前記第2ギアとともに回転中心軸方向に移動する前記小径部材とであって、
前記第1ギアと前記第2ギアとが噛合するときに前記大径部材と前記小径部材とが係合することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の駆動伝達機構。 - 前記小径部材及び前記大径部材の少なくとも1つは、双方の部材が係合する係合面にテーパ部又はR形状部を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の駆動伝達機構。
- 前記小径部材と前記大径部材とが係合する方向に前記小径部材及び前記大径部材の少なくとも1つを付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の駆動伝達機構。
- 前記小径部材及び前記大径部材の少なくとも1つは、コロであることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の駆動伝達機構。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の駆動伝達機構を備えた画像形成装置であって、
画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に対して挿脱自在に設置される装置ユニットとを備え、
前記第1ギアは前記画像形成装置本体に設置され、前記第2ギアは前記装置ユニットに設置され、前記装置ユニットの挿脱に連動して前記第1ギア及び前記第2ギアの噛合とその解除とがおこなわれることを特徴とする画像形成装置。 - 前記装置ユニットは、転写ベルトユニットであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003314871A JP2005083440A (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | 駆動伝達機構及び画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009157021A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
-
2003
- 2003-09-08 JP JP2003314871A patent/JP2005083440A/ja active Pending
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