JP2005081815A - 合板 - Google Patents

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武朋 廣松
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Abstract

【課題】 合板本体の外側に、キトサンを含む接着剤で天然木突板又は木柄を印刷した紙シートを貼付けることで合板からのホルムアルデヒドの放散量を抑えられ、ホルムアルデヒド放散防止対策をより低コストで行える合板を提供する。
【解決手段】 合板本体2の表面にキトサンを含む接着剤4で天然木突板又は紙シートを貼付けた後、合板本体2外側に位置する接着剤4中のキトサンがホルムアルデヒドの吸着材として働くことから、ホルムアルデヒド系熱硬化性樹脂接着剤を用いて既存の製造設備で製造された合板本体2であっても、これを取囲む接着剤4中のキトサンが合板本体2からのホルムアルデヒドの放散を抑制し、合板全体として空気中へのホルムアルデヒド放散量を低く抑えることができ、既存の製造設備を大きく変更せずに合板を製造でき、合板の低ホルムアルデヒド化を低コストで実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築材、家具材等として用いられる合板に関し、特に合板を構成する板類の接着に用いた接着剤からのホルムアルデヒドの蒸散を抑えることができる合板に関する。
ラワン材等の薄板を複数枚貼合せて製造される合板は、建築材や家具材として従来から一般的に利用されている。こうした合板の貼合わせの際に使用される接着剤としては、ユリア樹脂やメラミン樹脂、フェノール樹脂等のホルムアルデヒド系熱硬化性樹脂接着剤が、その優れた接着性や使用の容易さ、低コストといった特長から多用されている。しかしながら、これら接着剤に含まれるホルムアルデヒドは、人体にとって有害にも拘らず、接着後に接着剤から一部遊離して空気中へ蒸散する性質を有しているため、合板の用いられた建物内や家具のある室内空間へホルムアルデヒドが放散して、空間内の人に頭痛や目の痛み、皮膚障害などの健康被害を含む種々の悪影響を及ぼす事例が近年特に問題となっている。
さらに、室内に放散したホルムアルデヒドは、近年、多くの建物が断熱、防犯上の要求で気密構造に移行していることから外部に流出しにくく、室内空間に長く留まって、室内への様々な悪影響が新築や家具の導入の後から長期にわたって続いてしまうという問題もあった。
このため、合板からのホルムアルデヒドの放散防止対策が強く求められていた。合板からのホルムアルデヒドの放散を防止する方法としては、近年、接着剤の改良によりホルムアルデヒドの放散量を抑えるものが各種提案されており、例えば、ホルムアルデヒド系熱硬化性樹脂に茶カテキン類含有物を所定割合で含ませた接着剤の例が特開2001−98241号公報に記載されている他、メラミン系化合物やメラミン系樹脂が溶液中に粒子状で含まれる接着剤で且つ所定割合のリグニン又はその誘導体を含むものの例が特開2002−146317号公報に記載されている。
特開2001−98241号公報 特開2002−146317号公報
従来の合板製造用の接着剤は以上のように構成されており、合板製造当初の段階から用いる必要があり、製造設備の変更等を伴い、コストの点で不利なことに加え、既存の合板に対するホルムアルデヒド放散防止対策には全く使用できないという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、合板本体の外側に、キトサンを含む接着剤で天然木突板又は木柄を印刷した紙シートを貼付けることで合板からのホルムアルデヒドの放散量を抑えられ、ホルムアルデヒド放散防止対策をより低コストで行える合板を提供することを目的とする。
本発明に係る合板は、天然木突板又は木柄を印刷した紙シートを合板本体の外面に接着されて形成されてなる合板において、前記天然木突板又は紙シートを貼付ける接着剤が、所定割合のキトサンを含有するものである。
このように本発明においては、合板本体の表面にキトサンを含む接着剤で天然木突板又は紙シートを貼付けた後、合板本体外側に位置する接着剤中のキトサンがホルムアルデヒドの吸着材として働くことにより、ホルムアルデヒド系熱硬化性樹脂接着剤を用いて既存の製造設備で製造された合板本体であっても、これを取囲む接着剤中のキトサンが合板本体からのホルムアルデヒドの放散を抑制し、合板全体として空気中へのホルムアルデヒド放散量を低く抑えることができ、既存の製造設備を大きく変更せずに合板を製造でき、合板のさらなる低ホルムアルデヒド化を低コストで実現できる。また、既存の合板にも天然木突板又は紙シートをキトサンを含む接着剤で貼付けるのみでさらに低ホルムアルデヒド化を図れることとなり、ホルムアルデヒド系熱硬化性樹脂接着剤の使用で用途が限定されていた合板を新たに建築材や家具材として用いることができ、有効活用できることで資源の無駄をなくせる。
また、本発明に係る合板は必要に応じて、前記接着剤が、あらかじめ攪拌機で撹拌された後、塗布ローラ上に供給され、塗布ローラで前記天然木突板又は紙シート貼付前の合板本体表面に転写塗布されるものである。
このように本発明においては、攪拌機で撹拌された接着剤が転写ローラに供給され、合板本体に転写塗布されて接着剤中のキトサンが均等に合板本体表面に分散配置されることにより、天然木突板又は紙シートを合板本体表面に能率良く貼付け可能としつつ、接着剤中のキトサンが合板本体各部からのホルムアルデヒドの放散を確実に抑制でき、合板全体でのホルムアルデヒド放散量を大幅に低減できる。
また、本発明に係る合板は必要に応じて、前記接着剤が、キトサンと所定の接着基剤とを前記攪拌機で撹拌混合されて形成されるものである。
このように本発明においては、攪拌機でキトサンと所定の接着基剤とを撹拌混合して接着剤が形成され、転写ローラに供給されて合板本体に転写塗布され、キトサンが接着剤中で均等に分散しながら合板本体表面に一様に配置されることにより、接着剤中で吸着材として働くキトサンが合板本体表面各部でホルムアルデヒドの放散を抑えて合板全体でのホルムアルデヒド放散量を確実に低減できる。
以下、本発明の一実施の形態に係る合板を図1及び図2に基づいて説明する。この図1は本実施の形態に係る合板における合板本体への天然木突板貼付け状態説明図、図2は本実施の形態に係る合板における合板本体への接着剤塗布工程説明図である。
前記各図に示すように本実施の形態に係る合板1は、ラワン材等の薄板を複数枚貼合せてなる合板本体2と、この合板本体2の最外層に接着される天然木突板3と、所定割合のキトサンを含有して前記天然木突板3を合板本体2に接着する接着剤4とを備える構成である。
前記合板本体2は、ラワン材等の薄板を、ユリア樹脂やメラミン樹脂、フェノール樹脂等のホルムアルデヒド系熱硬化性樹脂接着剤で複数枚貼合せて形成される従来公知の合板構造であり、詳細な説明を省略する。
前記天然木突板3は、木材から薄く切出された厚さ0.18〜1mmのシート状体であり、合板本体2表面に貼付けられて合板全体の最外層とされる構成である。
前記接着剤4は、キトサンを所定割合含む水性接着剤であり、合板本体2への塗布前に、キトサン水溶液と接着力を与える接着基剤とを所定の割合で混合して形成される構成である。接着基剤は、酢酸ビニル樹脂エマルジョン剤等の一般的に用いられる公知の接着剤であり、一液性のものと二液性のもののいずれでもかまわない。
次に、前記構成に基づく合板の製造工程について説明する。まず、キトサンと接着基剤が所定量ずつ攪拌機10に供給され、これらが攪拌機10で撹拌混合されて接着剤4が形成される。得られた接着剤4は、十分攪拌機10で撹拌された後、塗布ローラ20上に供給され、接着剤4が回転する塗布ローラ20表面へ一様に付着した状態が得られる。なお、キトサン水溶液と接着基剤との混合は攪拌機10上に限らず、塗布ローラ20上に単独で供給した接着基剤に直接キトサン水溶液を投入して作業者がヘラ等で撹拌・混合するようにしてもかまわない。また、塗布ローラ20の直前で撹拌、混合せず、別途撹拌混合して形成した接着剤4を容器等から塗布ローラ20上に供給することもできる。
接着剤4が供給された状態で、塗布ローラ20下側に通される合板本体2に対して、回転する塗布ローラ20で接着剤4が合板本体2表面に一様な厚さで転写塗布される。接着剤4が塗布された合板本体2には、天然木突板3が載せられて貼付けられる。接着剤4が乾燥すれば合板1として完成状態となる。
このように本実施の形態に係る合板では、合板本体2の表面にキトサンを含む接着剤4で天然木突板3を貼付けた後、合板本体2外側に位置する接着剤中のキトサンがホルムアルデヒドの吸着材として働くことから、ホルムアルデヒド系熱硬化性樹脂接着剤を用いて既存の製造設備で製造された合板本体2であっても、これを取囲む接着剤中のキトサンが合板本体2からのホルムアルデヒドの放散を抑制し、合板全体として空気中へのホルムアルデヒド放散量を低く抑えることができ、既存の製造設備を大きく変更せずに合板を製造でき、合板のさらなる低ホルムアルデヒド化を低コストで実現できる。また、既存の合板にも天然木突板3をキトサンを含む接着剤で貼付けるのみでさらに低ホルムアルデヒド化を図れることとなり、ホルムアルデヒド系熱硬化性樹脂接着剤の使用で用途が限定されていた合板を新たに建築材や家具材として用いることができ、有効活用できることで資源の無駄をなくせる。
なお、前記実施の形態に係る合板においては、合板本体2に天然木突板3を貼付けて形成される構成としているが、これに限らず、木柄を印刷した紙シートを合板本体2外面に前記接着剤4で貼付ける構成とすることもでき、合板1を天然材としては入手しにくい種類の木材の外観にも容易に似せられることとなり、様々な用途に対応する合板を得られる。
本発明に係る合板を、従来と同様の製法による合板とホルムアルデヒドの放散量について比較した評価結果を説明する。
本発明に係る合板の実施例として、キトサンを含む接着剤を用いて天然木突板(0.2mm厚)を合板本体に貼付け、自然乾燥させて合板を得た。キトサンを含む接着剤は、具体的には、キトサンを3%含むキトサン水溶液を、キトサンが接着基剤に対し2ないし3%の重量比となるように接着基剤(酢酸ビニル樹脂エマルジョン剤)に添加し、撹拌したものを用いている。また、天然木突板を貼付ける合板本体としては、3×50×150mmのFc0合板を用いた。
この他、比較例として、接着剤による天然木突板貼付けなしの合板を用いる。この合板は前記実施例の合板本体と同様の、3×50×150mmのFc0合板である。
上記の如くして得た各合板について、合板からのホルムアルデヒドの放散量を測定した。この測定結果を表1に示す。表1には、実施例及び比較例の合板におけるホルムアルデヒドの放散量が示されている。なお、ホルムアルデヒドの吸着試験は、日本農林規格の「ホルマリン定量試験」の方法に基づいて測定した。
Figure 2005081815
ホルムアルデヒドの放散量については、表1から、キトサンを含む接着剤で天然木突板を貼付けた合板は、放散量を合板のみの場合の37.5%に抑えていることがわかる。
これによって、本発明に係る合板は、キトサンを含む接着剤で天然木突板を最外層に貼付けていることにより、ホルムアルデヒドの放散量を問題ないレベルまで抑えられることが確認できた。
本発明の一実施の形態に係る合板における合板本体への天然木突板貼付け状態説明図である。 本発明の一実施の形態に係る合板における合板本体への接着剤塗布工程説明図である。
符号の説明
1 合板
2 合板本体
3 天然木突板
4 接着剤
10 攪拌機
20 塗布ローラ

Claims (3)

  1. 天然木突板又は木柄を印刷した紙シートを合板本体の外面に接着されて形成されてなる合板において、
    前記天然木突板又は紙シートを貼付ける接着剤が、所定割合のキトサンを含有することを
    特徴とする合板。
  2. 前記請求項1に記載の合板において、
    前記接着剤が、あらかじめ攪拌機で撹拌された後、塗布ローラ上に供給され、塗布ローラで前記天然木突板又は紙シート貼付前の合板本体表面に転写塗布されることを
    特徴とする合板。
  3. 前記請求項2に記載の合板において、
    前記接着剤が、キトサンと所定の接着基剤とを前記攪拌機で撹拌混合されて形成されることを
    特徴とする合板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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