JP2005081530A - タップ - Google Patents

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Katsuaki Madarame
克明 斑目
Kazuhiro Nakamura
和博 中村
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Abstract

【課題】Hrc63を超える硬度を有する高硬度材料に加工でき、また高寿命を有するタップを提供する。
【解決手段】めねじを切削形成するねじ刃部を備える食付き部と、上記食付き部に続いており、上記食付き部のねじ刃部が切削形成した上記めねじと噛合つて上記タップ10と上記穴との位置関係を維持する完全ねじ部と、上記タップを保持するためのシャンク部と、上記完全ねじ部と上記シャンク部とを連結する首部とを有し、上記食付き部の先端径と上記穴の径との差を0.02mm以下にした。
【選択図】図3

Description

本発明は、めねじ加工を行う工具および方法、特にタップに関する。
タップは、タップの食付き部の複数のねじ刃により、所望のめねじ径に対応する径を備える穴にめねじを切削形成する。複数のねじ刃それぞれは、1つのめねじの切削形成に必要な切削量を分担している。そのため、ねじ刃それぞれに加わる切削負荷(切削抵抗)は小さい。このタップの食付き部の複数のねじ刃それぞれに加わる切削抵抗をさらに低減するために、食付き部のねじ刃数を増やしたタップが特許文献1によって提供されている。このタップは、切削時に発生した切粉が排出される溝を増やすことにより、食付き部のねじ刃数を増やしている。ねじ刃数の増加によってそのねじ刃それぞれに加わる切削抵抗が低減されるため、切削抵抗が大きい高硬度材料の加工も可能になる。
WO00/23219号公報
しかしながら、上記のタップは、高硬度材料、特に、ロックウェル硬さ(以下、「Hrc」で示す。)63を越える硬度を有する金型用材料を加工する場合、加工中に折損することがあった。または、加工が可能であってもタップ寿命は極めて短かった。この「タップ寿命」は一般的に、タップが折損するまたは所定の加工精度を維持できない状態になるまでに加工した穴数、または加工距離(穴数と穴深さとの積で表される切削長さ)で表現される。
そこで、本発明は、Hrc63を超える硬度を有する高硬度材料に加工でき、また高寿命を有するタップを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明のタップは、予め形成された穴に、めねじを形成するタップであって、
上記穴にめねじを切削形成するねじ刃部を備える食付き部と、
上記食付き部に続いており、上記食付き部のねじ刃部が切削形成した上記めねじと噛合って上記タップと上記穴との位置関係を維持する完全ねじ部と、
上記タップを保持するためのシャンク部と
上記完全ねじ部と上記シャンク部とを連結する首部とを有し、
上記食付き部の先端径と上記穴の径との差が、0.02mm以下であることを特徴とする。
本発明により、Hrc63を越える硬度を有する高硬度材料にねじ穴切削加工が行える。また、タップの寿命も長くなる。
図1は、本発明に係るタップ10の正面図であり、図2は、図1の方向12から見たタップ10の側面図である。以下、両図を参照しながら説明する。タップ10は、穴にめねじを切削形成する食付き部14と、食付き部14によって切削形成されためねじと噛合うことによってタップ10と穴との位置関係を維持する完全ねじ部16と、タップ10を回転させる回転手段(図示せず)に把持されるシャンク部18と、完全ねじ部16とシャンク部18を連結する首部20とを有する。また、タップ10は、回転方向22に沿って、順に、第1〜5のランド24、26、28、30、32と、その間に5つのストレート溝34、36、38、40,42とを有する。
タップ10は、径44のめねじを切削形成するように構成されている。本明細書において、径は回転軸46を中心とする直径を意味する。食付き部14は1ランド毎に3山分のねじ刃を有しており、食付き部全体で15山分のねじ刃を有する。これらのねじ刃は、食付き部14の先端から、螺旋回転方向に、第1のねじ刃(第1のランドの最先端部に位置するねじ刃)、第2のねじ刃(第2のランドの最先端に位置するねじ刃)と順に示される。第1のねじ刃48は、食付き部14に存在するねじ刃全ての中、進行方向50の最先端の位置にあり、また、回転軸46から第1のねじ刃48の放射方向最外側端までの距離52は、他のねじ刃のものと比べて最小である。この距離52を2倍にしたものが、第1のねじ刃48の径となり、通常、「食付き部の先端径」と呼ばれる。これらのねじ刃は、第1のねじ刃から順に、穴に対する切削量が大きくなるようにされている。切削量については、図面とともに後述する。第1のねじ刃48に隣接するねじ刃54は、第6のねじ刃である。
この食付き部の先端径とめねじが形成される穴の径との差は、0.02mm以下にされている。具体的に説明するため、図3を参照する。図は、第1のねじ刃48を拡大して示したものであり、被加工物60に予め形成された穴62に挿入される前の状態を示している。このとき、タップ10の回転軸46と穴62の中心軸は、同一軸上に存在する。第1のねじ刃48の放射方向最外側端64から穴62の内周面66までの放射方向の距離68は、0.01mm以下にされている。
また、第1のねじ刃48の切削量は、領域70で表すことができる。具体的に説明すると、領域70が回転軸46を中心として所定量回転して形成される領域70の軌跡が、所定回転量あたりの切削量である。この領域70は、複数のねじ刃の谷72を通過する点線74と第1のねじ刃48の刃とに囲まれた領域であり、通常「すくい面」と呼ばれる。隣接する第6のねじ刃54の切削量は、領域76で示すことができる。当然ながら、同一回転量あたりの切削量は、大きいすくい面を有する第6のねじ刃の方が、第1のねじ刃より大きい。各ねじ刃のすくい面は第1のねじ刃から順に大きくなるとともに、各ねじ刃の切削量も第1のねじ刃から順に大きくなる。
したがって、従来のタップでは、食付き部の先端径とめねじが形成される穴の径との差が0.1mm以上あったために食付き部の先端から離れたねじ刃が穴開口端部78に最初に接触していたが、本発明に係るタップ10では、食付き部14の先端近傍のねじ刃が穴開口端部78に最初に接触する。そのため、従来のタップに比べて切削量が小さい、言い換えると、受ける切削抵抗が小さいねじ刃が穴開口端部78に接触してそこから切削が始まるため、タップが受ける全体の切削抵抗も小さくなる。その結果、タップは、切削抵抗によるねじれが低減されるため、その寿命も長くなる。
図1に戻って、タップ10のねじ刃のすくい角80は、11°を越えて15°以下の範囲内の負角(マイナス角)である。すくい角80の角度は、被加工物の硬度に応じて、正角(プラス角)に設定されることもある。すくい角80は、回転中心82と放射方向最外側刃先84とを含む面86と、すくい面88とが交差した間に形成される。そのすくい角80の正負は、面86を基準として、すくい面88の延在方向がタップ回転方向前側に向いている場合、正角とされ、すくい面88の延在方向がタップ回転方向後側に向いている場合、負角とされている。従来のタップは、高硬度材料にめねじを形成する場合、すくい角を−11°に設定している。本発明に係るタップは、従来のタップのすくい角−11°を越えて−15°以下に設定することにより、切削抵抗を低減し、その結果、最適な寿命と切削能力を得ている。
また、タップ10のシャンク部18の径は、径44以上の大きさである(図2参照。)。そのため、タップ10の首部20の径は、完全ねじ部16からシャンク部18に向かって拡大している。特に、完全ねじ部16と首部20の境界の径(以下、「首下径」という。)90は、径44と同じにしてある。首下径を従来のタップ(図4参照。)のものより大きくすることにより、切削抵抗によるねじれに耐え得る。
さらに、食付き部14のねじ刃を増やすために、溝(ランド)数を5以上に増やしても良い。また、食付き部のねじ刃の数を増やす、すなわち、1ランド毎のねじ刃の数を増やしても良い。これらによってねじ刃の数が増えることにより、ねじ刃それぞれが負担する切削量が減少し、その結果、ねじ刃それぞれの摩耗や損傷の可能性が減少する。さらに、溝(ランド)数は、奇数が好ましい。偶数個のランドを有するタップに比べ、奇数個のランドを有するものの方が、切削時に発生する放射方向の振動が小さい。そのため、タップの寿命が長くなる。
上記のタップ10は、回転手段によって所定の回転数(rpm)で回転軸46を中心に回転されるとともに、被加工物に予め形成された穴の上方に配置される(図3参照。)。次に、回転手段を保持している送り手段(図示せず)が作動し、回転しているタップ10が、穴62に向かって所定の送り速度で送られる。この送り速度は、加工するめねじの径やピッチに応じて設定される。第1のねじ刃48から方射方向外側の0.01mm以下の距離に穴62の内周面66があるため、実際に開口端部76に接触するのは、第2〜第5のねじ刃(第2〜5のランドの最先端にあるねじ刃)のいずれかである。これは、ランド(溝)の形状や大きさによって異なる。ここでは、第3のねじ刃(第3のランドの最先端にあるねじ刃)が、最初に、穴62の開口端部76に接触する。
例えば、図5に示すように、1つのめねじの谷100において、第3のねじ刃は、領域102を切削する。次に、第4のねじ刃(第4のランドの最先端にあるねじ刃)が領域104を切削する。以下省略して、第4のねじ刃に続くねじ刃それぞれが、領域106を分担して切削していく。食付き部のねじ刃全てが通過すると、完全なめねじの谷が形成される。以後、この完全なめねじの谷100には、完全ねじ部16のねじ山が噛合する。この噛合によって、切削中、タップ10と穴62の位置関係は維持される。
以下、上記タップについて行った耐久実験について説明する。耐久実験は、統計的に正確な実験結果を得るために、3本のタップを用いて行った。
実験
実験に用いたタップは、溝数を5、すくい角を−15°、食付き部の先端径を3.48mm、首下径を4mmとした(実施例1〜3)。めねじが形成される穴(下穴)は、日立金属株式会社製ZCDMに形成され、その穴径は3.5mmである。このZCDMは、Hrc63の焼入れ焼戻し鋼である。また、比較のため、図4に示した従来のタップを用いて同様の実験を行った(比較例1〜3)。比較例のタップは、溝数が4、すくい角が−11°、食付き部の先端径が3.3mm、首下径が3.2mmのものである。実験の結果は、折損したときの穴数で示す。
実験の結果を図6の表に示す。表は、タップの溝数やすくい角などを示すとともに、実験結果を示している。実施例1〜3は、150穴加工してもタップが折損することはなかった。比較例1は8穴目で、比較例2は5穴目で、比較例3は12穴目で折損した。以上より、実施例のタップが、比較例のタップに比べて高寿命であることがわかる。また、従来のタップが不可能であった高硬度材料(Hrc63の材料)への加工が、本発明に係るタップにより可能になることがわかった。
本発明に係るタップの正面図である。 図1の矢印12方向から見たタップの側面図である 第1のねじ刃周辺の拡大図である。 従来のタップの側面図である。 タップにより加工されるめねじの谷を示した図である。 実験結果を記した図表である。
符号の説明
10 タップ、 12 矢印方向、 14 食付き部、 16 完全ねじ部、 18 シャンク部、 20 首部、 22 回転方向、 24 第1のランド、 26 第2のランド、 28 第3のランド、 30 第4のランド、 32 第5のランド、 34 溝、 36 溝、 38 溝、 40 溝、 42 溝、 44 径、 46 回転軸、 48 第1のねじ刃、 50 進行方向、 52 距離、 54 第6のねじ刃、 60 被加工物、 62 下穴、 64 最外側端、 66 内周面、 68 距離、 70 領域 、 72 谷、 74 線、 76 領域、 78 穴開口端部、 80 すくい角、 82 回転中心、 84 刃先、 86 面、 88 すくい面、 90 首下径、 100 めねじの谷、 102 領域、 104 領域、 106 領域

Claims (5)

  1. 予め形成された穴に、めねじを形成するタップであって、
    上記穴にめねじを切削形成するねじ刃部を備える食付き部と、
    上記食付き部に続いており、上記食付き部のねじ刃部が切削形成した上記めねじと噛合って上記タップと上記穴との位置関係を維持する完全ねじ部と、
    上記タップを保持するためのシャンク部と
    上記完全ねじ部と上記シャンク部とを連結する首部とを有し、
    上記食付き部の先端径と上記穴の径との差が、0.02mm以下であることを特徴とするタップ。
  2. 上記完全ねじ部と上記首部との境界の径(首下径)が、完全ねじ部の径以上の大きさであることを特徴とする請求項1に記載のタップ。
  3. 上記ねじ刃が、−11°を越え、且つ−15°以下であるすくい角を備えることを特徴とする請求項1と2のいずれかに記載のタップ。
  4. 上記タップが、外周面に軸方向に沿った5以上の奇数個の溝を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタップ。
  5. 所望のめねじの径に対応する径の穴を被加工物の所定の位置に形成し、
    上記めねじの径に対応する径を有するタップであって、
    上記穴にめねじを切削形成するねじ刃部を備える食付き部と、
    上記食付き部に続いており、上記食付き部のねじ刃部が切削形成した上記めねじと噛合って上記タップと上記穴との位置関係を維持する完全ねじ部と、
    上記タップを保持するためのシャンク部と
    上記完全ねじ部と上記シャンク部とを連結する首部とを有し、
    上記食付き部の先端径と上記穴の径との差が、0.02mm以下であるタップによって、
    上記めねじの径に対応する径の穴にめねじを形成する方法。
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