JP2005081075A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来より更に多彩な遊技性を備えることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】 遊技機は、複数種類の図柄11a〜11hからそれぞれ構成される複数の図柄列11i〜11kの循環的な可変表示及び停止表示を行い停止表示中の図柄11a〜11hの組合せによって役の入賞を表示する入賞表示手段を備え、役は、遊技者に特典を与える特典役を含み、複数種類の図柄11a〜11hは、特典役の入賞を表示する組合せに必須である図柄11a〜11fと、図柄11a〜11f以外の図柄11g、11hとを含み、図柄列11i〜11kは、それぞれ図柄11g、11hを含み、図柄列11j、11kは、図柄11g又は図柄11hを1つのみ含むことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 遊技機は、複数種類の図柄11a〜11hからそれぞれ構成される複数の図柄列11i〜11kの循環的な可変表示及び停止表示を行い停止表示中の図柄11a〜11hの組合せによって役の入賞を表示する入賞表示手段を備え、役は、遊技者に特典を与える特典役を含み、複数種類の図柄11a〜11hは、特典役の入賞を表示する組合せに必須である図柄11a〜11fと、図柄11a〜11f以外の図柄11g、11hとを含み、図柄列11i〜11kは、それぞれ図柄11g、11hを含み、図柄列11j、11kは、図柄11g又は図柄11hを1つのみ含むことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、パチスロ機などの遊技機に関する。
従来、複数種類の図柄からそれぞれ構成される複数の図柄列の循環的な可変表示及び停止表示を行い、停止表示中の図柄の組合せによって役の入賞を表示する遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−276663号公報(第3−4頁、第1図)
上述した従来の遊技機においては、複数の図柄列による多彩な遊技性を備えていたが、本発明は、従来より更に多彩な遊技性を備えることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る遊技機(例えば、パチスロ機1)は、複数種類の図柄(例えば、図柄11a〜11h)からそれぞれ構成される複数の図柄列(例えば、図柄列11i〜11k)の循環的な可変表示及び停止表示を行い前記停止表示中の前記図柄の組合せ(例えば、有効な入賞ライン上に図柄11a、11b、11c、11d、11eのうち特定の一種類の図柄が3つ揃ったという組合せ、有効な入賞ライン上のリール11Lの図柄が図柄11fになったという組合せ、有効な入賞ライン上に図柄11a、11b、11c、11d、11eのうち特定の一種類の図柄が3つ揃っておらず、有効な入賞ライン上のリール11Lの図柄が図柄11fでもないという組合せ)によって役(例えば、“BB”、“RB”、“スイカ”、“ベル”、“リプレイ”、“チェリー”、“ハズレ”)の入賞を表示する入賞表示手段(例えば、図柄表示装置10)を備え、前記役は、遊技者に特典を与える特典役(例えば、“BB”、“RB”、“スイカ”、“ベル”、“リプレイ”、“チェリー”)を含み、前記複数種類の図柄は、前記特典役の入賞を表示する前記組合せに必須である必須図柄(例えば、図柄11a〜11f)と、前記必須図柄以外の非必須図柄(例えば、図柄11g、11h)とを含み、前記複数の図柄列のうち少なくとも1つの図柄列(例えば、図柄列11i〜11k)は、前記非必須図柄を複数種類含み、複数種類の前記非必須図柄を含む前記図柄列のうち所定の図柄列(例えば、図柄列11j、11k)は、少なくとも1種類の前記非必須図柄(例えば、図柄11g、11h)を1つのみ含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る遊技機は、本発明の請求項1に係る遊技機において、前記入賞表示手段による前記複数の図柄列の表示を制御する表示制御手段(例えば、主制御回路40)を備え、前記表示制御手段は、前記特典役のうち所定の特典役(例えば、“BB”、“RB”)の入賞の可能性がある遊技状態(例えば、FT1、FT2、持越役が“BB”又は“RB”である状態のFT0)における所定の条件(例えば、リール11L、11C、11Rの停止制御位置を決定するために使用される停止制御テーブルとしてチャンス目1停止可能テーブルが選択されて、図柄11gのみで構成された所定の組合せが図柄表示装置10に表示させられる停止操作位置で停止ボタン22L、22C、22Rが遊技者に操作されるという条件、リール11L、11C、11Rの停止制御位置を決定するために使用される停止制御テーブルとしてBB入賞可能停止テーブル又はRB入賞可能停止テーブルが選択されて、図柄11hのみで構成された所定の組合せが図柄表示装置10に表示させられる停止操作位置で停止ボタン22L、22C、22Rが遊技者に操作されるという条件)下で、前記所定の図柄列に1つのみ含まれる前記非必須図柄のみで構成された所定の組合せ(例えば、有効な入賞ライン上に図柄11g、11hのうち特定の一種類の図柄が3つ揃った状態という組合せ)を前記入賞表示手段に表示させることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る遊技機は、本発明の請求項2に係る遊技機において、所定の確率で前記所定の特典役が入賞する第1遊技状態(例えば、FT2)から前記所定の確率とは異なる確率で前記所定の特典役が入賞する第2遊技状態(例えば、持越役が“BB”又は“RB”である状態のFT0)に遊技状態を変更する遊技状態変更手段(例えば、主制御回路40)を備え、前記表示制御手段が前記入賞表示手段に前記所定の組合せを表示させる確率は、前記第1遊技状態と前記第2遊技状態とで異なることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るゲームプログラムは、複数種類の図柄からそれぞれ構成される複数の図柄列の循環的な可変表示及び停止表示を行い前記停止表示中の前記図柄の組合せによって役の入賞を表示する入賞表示手段としてコンピュータを機能させるためのゲームプログラムであって、前記役は、遊技者に特典を与える特典役を含み、前記複数種類の図柄は、前記特典役の入賞を表示する前記組合せに必須である必須図柄と、前記必須図柄以外の非必須図柄とを含み、前記複数の図柄列のうち少なくとも1つの図柄列は、前記非必須図柄を複数種類含み、複数種類の前記非必須図柄を含む前記図柄列のうち所定の図柄列は、少なくとも1種類の前記非必須図柄を1つのみ含むことを特徴とする。
本発明によれば、従来より更に多彩な遊技性を備えることができる遊技機を提供することができる。
以下、本発明の遊技機の一実施の形態として、メダルを使用するパチスロ機について図面を用いて説明する。なお、本発明の遊技機は、コイン、遊技球、トークン、遊技価値の情報を記憶したカードなど、メダル以外の遊技媒体を使用するようになっていても良い。
また、本実施の形態に係るパチスロ機の遊技状態には、通常の確率で“リプレイ”が当選する状態(以下「FT0」という。)と、FT0時より高い確率で“リプレイ”が当選する2つの状態(以下それぞれ「FT1」、「FT2」という。)と、FT0時、FT1時又はFT2時より多くのメダルを遊技者が容易に獲得可能な状態であるボーナスゲーム状態とがある。なお、ボーナスゲーム状態には、通常のボーナスゲーム(以下「RB」という。)の状態(以下「RB遊技状態」という。)と、RBより更に遊技者に有利なボーナスゲーム(以下「BB」という。)の状態(以下「BB一般遊技状態」という。)とがある。
まず、本実施の形態に係るパチスロ機の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るパチスロ機1は、キャビネット2と、メダルが投入されるメダル投入口3と、メダルが払い出されるメダル払出口4と、メダル払出口4から払い出されたメダルを受けるメダル受部5と、メダルをキャビネット2内にクレジットするかメダル払出口4から払い出すかを切り換えるC/Pスイッチ6と、キャビネット2内にクレジットされているメダルのうち1枚を1回の押し操作によってゲームに賭けるための1−BETスイッチ7aと、キャビネット2内にクレジットされているメダルのうち2枚を1回の押し操作によってゲームに賭けるための2−BETスイッチ7bと、キャビネット2内にクレジットされているメダルのうち1ゲームに賭けることができる最大枚数である3枚を1回の押し操作によってゲームに賭けるための最大BETスイッチ7cとを備えている。
また、パチスロ機1は、複数種類の図柄11a〜11h(図2参照。)から構成される図柄列11i〜11k(図2参照。)がそれぞれ外周面に描かれてキャビネット2内に回転可能に設けられたリール11L、11C、11Rと、リール11L、11C、11Rを回転させるためのステッピングモータ12L、12C、12R(図3参照。)と、リール11L、11C、11Rの図柄を遊技者に視認させるための表示窓13L、13C、13Rとを有した図柄表示装置10を備えている。また、キャビネット2及び表示窓13L、13C、13R上には、所定の図柄の組合せがライン上に揃うことによって入賞役が決定される入賞ラインとして、全てのゲームで有効であるセンターライン14aと、メダルが2枚以上賭けられたゲームで有効になるトップライン14b及びボトムライン14cと、メダルが3枚賭けられたゲームで有効になるクロスダウンライン14d及びクロスアップライン14eとが描かれている。即ち、図柄表示装置10は、複数種類の図柄11a〜11hからそれぞれ構成される複数の図柄列11i〜11kの循環的な可変表示及び停止表示を行い、停止表示中の図柄の組合せによって役の入賞を表示する入賞表示手段を構成している。
ここで、図2に示す図柄11a〜11hは、それぞれ“赤7”、“BAR”、“スイカ”、“ベル”、“リプレイ”、“チェリー”、“ブランク1”、“ブランク2”という種類の図柄である。また、有効な入賞ライン上に図柄11aが3つ揃ったときの入賞役は、メダルが15枚払い出されるとともにRB遊技状態より遊技者に有利なBB一般遊技状態に遊技状態が移行するという特典を遊技者に与える特典役である“BB”であり、有効な入賞ライン上に図柄11bが3つ揃ったときの入賞役は、メダルが15枚払い出されるとともにRB遊技状態に遊技状態が移行するという特典を遊技者に与える特典役である“RB”であり、有効な入賞ライン上に図柄11cが3つ揃ったときの入賞役は、メダルが6枚払い出されるという特典を遊技者に与える特典役である“スイカ”であり、有効な入賞ライン上に図柄11dが3つ揃ったときの入賞役は、メダルが8枚払い出されるという特典を遊技者に与える特典役である“ベル”であり、有効な入賞ライン上に図柄11eが3つ揃ったときの入賞役は、メダルを消費せずに再度ゲームを行うことができるという特典を遊技者に与える特典役である“リプレイ”であり、有効な入賞ライン上のリール11Lの図柄が図柄11fになったときの入賞役は、メダルが1枚払い出されるという特典を遊技者に与える特典役である“チェリー”であり、有効な入賞ライン上に図柄11a、11b、11c、11d、11eのうち特定の一種類の図柄が3つ揃っておらず、有効な入賞ライン上のリール11Lの図柄が図柄11fでもないときの入賞役は、特典役ではない“ハズレ”である。即ち、図柄11a〜11fは、特典役の入賞を表示する組合せに必須である必須図柄であり、図柄11g及び図柄11hは、必須図柄以外の非必須図柄である。なお、図柄列11i〜11kは、図柄11g及び図柄11hという2種類の非必須図柄をそれぞれ含んでいる。特に、図柄列11jは、図柄11g及び図柄11hという2種類の非必須図柄をそれぞれ1つのみ含んでいる。また、図柄列11kは、図柄11gという1種類の非必須図柄を1つのみ含んでいる。
また、パチスロ機1は、図1に示すように、ゲームを開始するためのスタートスイッチ21と、リール11L、11C、11Rの回転をそれぞれ停止させるための停止ボタン22L、22C、22Rとを備えている。
また、パチスロ機1は、1枚のメダルがゲームに賭けられているときに点灯する1−BETランプ31aと、2枚のメダルがゲームに賭けられているときに点灯する2−BETランプ31bと、1ゲームに賭けることができる最大枚数である3枚のメダルがゲームに賭けられているときに点灯する最大BETランプ31cと、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなりボーナスゲーム中の遊技情報を表示するボーナス遊技情報表示部32と、7セグメントLEDからなりキャビネット2内にクレジットされているメダルの枚数を表示するクレジット表示部33と、7セグメントLEDからなり入賞時のメダルの払出枚数を表示する払出表示部34と、液晶表示装置35と、スピーカ36L、36Rとを備えている。
また、パチスロ機1は、図3に示すように、メダル投入口3(図1参照。)に投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ37と、メダル払出口4(図1参照。)からキャビネット2(図1参照。)外にメダルを払い出すホッパー38と、ホッパー38によって払い出されたメダルの枚数を検出するメダル検出部39とをキャビネット2内に備えている。
また、パチスロ機1は、パチスロ機1自身の遊技に関する主な動作を制御し制御指令を出力する主制御回路40と、主制御回路40から出力される制御指令に基づいて液晶表示装置35及びスピーカ36L、36Rの動作を制御する副制御回路61と、リール11L、11C、11Rのそれぞれの回転位置を検出し検出信号を出力するリール位置検出回路62と、停止ボタン22L、22C、22Rが押されたときに停止ボタン22L、22C、22Rのそれぞれに対応した停止信号を出力するリール停止信号回路63とをキャビネット2内に備えている。
ここで、主制御回路40は、プログラムや各種テーブルを記憶したROM(Read Only Memory)42と、各種データが記憶されるRAM(Random Access Memory)43と、各種スイッチや各種回路から信号が入力されるとともに各種回路に信号を出力するI/Oポート44と、ROM42に記憶されたプログラムに従って動作してROM42に記憶された各種テーブル、RAM43に記憶された各種データ及びI/Oポート44を介して入力された各種信号に基づいてRAM43に各種データを記憶し、又はI/Oポート44を介して各種回路に信号を出力するCPU(Central Processing Unit)45とを有したマイクロコンピュータ41を備えている。
また、主制御回路40は、CPU45を動作させる基準クロックパルスを発生させるクロックパルス発生回路46と、CPU45に割り込み処理を実行させる割り込みクロックパルスをクロックパルス発生回路46からの基準クロックパルスを分周することによって発生させる分周器47と、ホッパー38を駆動するためのホッパー駆動回路48と、メダル検出部39によって検出されたメダルの枚数が所定の枚数に達したときに払出完了信号を出力する払出完了信号回路49と、ステッピングモータ12L、12C、12Rを駆動するためのモータ駆動回路50と、各種ランプを駆動するためのランプ駆動回路51と、各種表示部を駆動するための表示部駆動回路52とを備えている。即ち、主制御回路40は、図柄表示装置10による図柄列11i〜11kの表示を制御する表示制御手段を構成している。
なお、ROM42は、遊技状態がFT0であるときに当選役の抽選に使用されるFT0用確率抽選テーブル(図4(a)参照。)と、遊技状態がFT1であるときに当選役の抽選に使用されるFT1用確率抽選テーブル(図4(b)参照。)と、遊技状態がFT2であるときに当選役の抽選に使用されるFT2用確率抽選テーブル(図4(c)参照。)と、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるときに当選役の抽選に使用される図示していないボーナス中用確率抽選テーブルと、遊技者による停止ボタン22L、22C、22Rの操作によっては入賞する可能性がある役(以下「停止用当選役」という。)を選択する抽選に使用される停止用当選役選択テーブル(図5参照。)と、停止ボタン22L、22C、22Rによるリール11L、11C、11Rの停止操作位置に対して実際のリール11L、11C、11Rの停止制御位置を決定するために使用される停止制御テーブル(図6参照。)と、遊技状態がFT1であるときにFT1を終了させる抽選に使用されるFT1終了抽選用テーブル(図7(a)参照。)と、遊技状態がFT2であるときにFT2を終了させる抽選に使用されるFT2終了抽選用テーブル(図7(b)参照。)とを記憶している。
ここで、停止制御テーブルには、停止用当選役が“ハズレ”、“チャンス目1”、“チャンス目2”、“チャンス目3”、“BB”、“RB”、“チェリー”、“ベル”、“スイカ”、“リプレイ”のときにそれぞれ使用される入賞不可能停止テーブル、チャンス目1停止可能テーブル、チャンス目2停止可能テーブル、チャンス目3停止可能テーブル、BB入賞可能停止テーブル、RB入賞可能停止テーブル、チェリー入賞可能停止テーブル、ベル入賞可能停止テーブル、スイカ入賞可能停止テーブル、リプレイ入賞可能停止テーブルという10種類のテーブルがある。また、10種類の停止制御テーブルのそれぞれには、停止用当選役を揃える入賞ライン毎に1つずつ、即ち、センターライン14a、トップライン14b、ボトムライン14c、クロスダウンライン14d及びクロスアップライン14e(図1参照。)という5本の入賞ラインに対応した5つのテーブルがある。なお、図6には、ボトムライン14c用の入賞不可能停止テーブル、リプレイ入賞可能停止テーブル、チャンス目1停止可能テーブル、チャンス目2停止可能テーブル、チャンス目3停止可能テーブル、BB入賞可能停止テーブルを示しており、各停止制御テーブルの停止操作位置及び停止制御位置に記載した番号は、図2に示す各リールの各図柄に付けた番号に対応している。
なお、停止制御テーブルは、停止用当選役が“ハズレ”のときに入賞役が必ず“ハズレ”になるように設定されている。また、停止制御テーブルは、停止用当選役が“チャンス目1”、“チャンス目2”、“チャンス目3”、“BB”、“RB”、“チェリー”、“ベル”、“スイカ”、“リプレイ”のときに入賞役がそれぞれ“チャンス目1”、“チャンス目2”、“チャンス目3”、“BB”、“RB”、“チェリー”、“ベル”、“スイカ”、“リプレイ”になるか、“ハズレ”になるように設定されている。
ここで、入賞役“チャンス目1”、“チャンス目2”、“チャンス目3”は、当選役が“BB”又は“RB”であるときと、次回以降のゲームに持ち越される役である持越役が“BB”又は“RB”であるときと、持越役がない状態で当選役が“ハズレ”であるときとに発生する可能性がある特有な図柄の組合せでの“ハズレ”であり、“BB”又は“RB”が次回以降のゲームに持ち越される状態である可能性があるということを遊技者に知らせるものである。具体的には、入賞役“チャンス目1”は、有効な入賞ライン上に図柄11gが3つ揃った状態という特有な図柄の組合せでの“ハズレ”である。即ち、主制御回路40は、所定の特典役である“BB”又は“RB”の入賞の可能性がある遊技状態における所定の条件下で、所定の図柄列である図柄列11j及び図柄列11kにそれぞれ1つのみ含まれる図柄11gのみで構成された所定の組合せを図柄表示装置10に表示させるようになっている。なお、ここでいう所定の条件とは、リール11L、11C、11Rの停止制御位置を決定するために使用される停止制御テーブルとしてチャンス目1停止可能テーブルが選択されて、図柄11gのみで構成された所定の組合せが図柄表示装置10に表示させられる停止操作位置で停止ボタン22L、22C、22Rが遊技者に操作されるという条件である。また、入賞役“チャンス目2”は、トップライン14b上のリール11L及びリール11Rの図柄と、センターライン14a上のリール11Cの図柄とが図柄11fであり、3つの図柄11fがV字状に配列された状態という特有な図柄の組合せでの“ハズレ”である。また、入賞役“チャンス目3”は、トップライン14b上のリール11L及びリール11Rの図柄と、ボトムライン14c上のリール11Cの図柄とが図柄11fであり、“チャンス目2”のときより大きいV字状に3つの図柄11fが配列された状態という特有な図柄の組合せでの“ハズレ”である。
また、停止制御テーブルは、当選役が“ハズレ”であり持越役が“BB”又は“RB”であるときだけに発生する可能性がある特有な図柄の組合せでの“ハズレ”、所謂“リーチ目”を、停止用当選役が“BB”、“RB”のときの入賞役に含むように設定されている。具体的には、入賞役“リーチ目”は、有効な入賞ライン上に図柄11hが3つ揃った状態という特有な図柄の組合せでの“ハズレ”である。即ち、主制御回路40は、所定の特典役である“BB”又は“RB”の入賞の可能性がある遊技状態における所定の条件下で、所定の図柄列である図柄列11kに1つのみ含まれる図柄11hのみで構成された所定の組合せを図柄表示装置10に表示させるようになっている。なお、ここでいう所定の条件とは、リール11L、11C、11Rの停止制御位置を決定するために使用される停止制御テーブルとしてBB入賞可能停止テーブル又はRB入賞可能停止テーブルが選択されて、図柄11hのみで構成された所定の組合せが図柄表示装置10に表示させられる停止操作位置で停止ボタン22L、22C、22Rが遊技者に操作されるという条件である。
また、RAM43が記憶するデータには、例えば、当選役の抽選に使用される0から16383までの確率抽選用乱数と、停止用当選役を選択する抽選に使用される0から127までの停止用当選役抽選用乱数と、FT1又はFT2を終了させる抽選に使用される0から127までのFT終了抽選用乱数と、オン状態であるときに遊技状態がFT1になるFT1フラグと、オン状態であるときに遊技状態がFT2になるFT2フラグと、当選役、持越役、停止用当選役及び入賞役と、4.1秒を計時するために使用される4.1秒計時用カウンタと、リール11L、11C、11Rの回転を自動で停止するための自動停止タイマとがある。
次に、パチスロ機1の動作について説明する。
図8に示すように、パチスロ機1の主制御回路40は、ゲーム開始時のRAM43のクリア、通信データの初期化などのゲーム開始時の初期化を電源投入後に行った後(ステップS1)、ゲーム終了時のRAM43のクリアを次回のゲームのために行って(ステップS2)、前回のゲーム終了後、即ち、リール11L、11C、11Rの全ての停止後から30秒経過しているか否かを判断する(ステップS3)。
主制御回路40は、前回のゲーム終了後から30秒経過しているとステップS3において判断すると、液晶表示装置35にデモ画像を表示させるためのデモ表示コマンドを副制御回路61に送信した後(ステップS4)、メダルの自動投入の要求があるか否か、即ち、前回のゲームで“リプレイ”が入賞したか否かをRAM43に記憶している入賞役に基づいて判断する(ステップS5)。また、主制御回路40は、前回のゲーム終了後から30秒経過していないとステップS3において判断すると、デモ表示コマンドを副制御回路61に送信せずに、メダルの自動投入の要求があるか否かを判断する(ステップS5)。
主制御回路40は、メダルの自動投入の要求があるとステップS5において判断すると、自動投入要求分のメダルを自動投入した後(ステップS6)、スタートスイッチ21がオンにされるまでスタートスイッチ21がオンにされたか否かを判断する(ステップS7)。また、主制御回路40は、メダルの自動投入の要求がないとステップS5において判断すると、1−BETスイッチ7a、2−BETスイッチ7b、最大BETスイッチ7c又は投入メダルセンサ37からの入力に基づいて次回のゲーム用にメダルが投入されたか否かを判断する(ステップS8)。そして、主制御回路40は、次回のゲーム用にメダルが投入されていないとステップS8において判断すると、ステップS3の処理に戻り、次回のゲーム用にメダルが投入されたとステップS8において判断すると、スタートスイッチ21がオンにされるまでスタートスイッチ21がオンにされたか否かを判断する(ステップS7)。
主制御回路40は、スタートスイッチ21がオンにされたとステップS7において判断すると、確率抽選用乱数、停止用当選役抽選用乱数、FT終了抽選用乱数などの抽選用の乱数を抽出してRAM43に記憶し(ステップS9)、遊技状態を監視する遊技状態監視処理を行った後(ステップS10)、ステップS9においてRAM43に記憶した確率抽選用乱数やステップS10の遊技状態監視処理において検出した遊技状態などに基づいて役を抽選し、抽選した役を当選役や持越役としてRAM43に記憶する確率抽選処理を行う(ステップS11)。
次いで、主制御回路40は、ROM42に記憶している停止用当選役選択テーブル(図5参照。)と、遊技状態と、ステップS11の確率抽選処理においてRAM43に記憶した当選役や持越役と、ステップS9においてRAM43に記憶した停止用当選役抽選用乱数とに基づいて停止用当選役を決定し、決定した停止用当選役をRAM43に記憶する停止用当選役決定処理を行う(ステップS12)。例えば、主制御回路40は、遊技状態、当選役、停止用当選役抽選用乱数がそれぞれ“FT1”、“リプレイ”、“123”であるとき、ステップS12において“チャンス目2”を停止用当選役に決定し、遊技状態、当選役、持越役、停止用当選役抽選用乱数がそれぞれ“FT0”、“ハズレ”、“なし”、“45”であるとき、ステップS12において“ハズレ”を停止用当選役に決定する。
次いで、主制御回路40は、RAM43に記憶したFT1フラグ又はFT2フラグの設定状態を決定するFT制御処理を行い(ステップS13)、ステップS12においてRAM43に記憶した停止用当選役に基づいて次回のゲームで使用する停止制御テーブルを選択するテーブルライン選択処理を行う(ステップS14)。
次いで、主制御回路40は、次回のゲームの当選役などを含むゲーム開始時のコマンドであるスタートコマンドを副制御回路61に送信した後(ステップS15)、RAM43上の4.1秒計時用カウンタに基づいて前回のゲーム開始から4.1秒経過しているか否かを判断する(ステップS16)。
そして、主制御回路40は、前回のゲーム開始から4.1秒経過していないとステップS16において判断すると、前回のゲーム開始から4.1秒経過するまで遊技者のゲームに関する操作を無効にするゲーム開始待ち時間消化処理を行った後(ステップS17)、RAM43上の4.1秒計時用カウンタを初期値にセットする(ステップS18)。また、主制御回路40は、前回のゲーム開始から4.1秒経過しているとステップS16において判断すると、ゲーム開始待ち時間消化処理を行わずに、RAM43上の4.1秒計時用カウンタを初期値にセットする(ステップS18)。なお、4.1秒計時用カウンタは、主制御回路40の割り込み処理によって初期値から徐々に更新される。
次いで、主制御回路40は、モータ駆動回路50によってリール11L、11C、11Rを回転させるリール回転処理を行ってゲームを開始し(ステップS19)、RAM43上の自動停止タイマの値を初期値(例えば、40秒に相当する値)に設定した後、リール11L、11C、11Rの停止を遊技者に許可するということを液晶表示装置35の表示などによって遊技者に認識させるためのリール停止許可コマンドを副制御回路61に送信する(ステップS20)。なお、自動停止タイマは、主制御回路40の割り込み処理によって初期値から徐々に減算される。
次いで、主制御回路40は、図9に示すように、停止ボタン22L、22C又は22Rがオンされたか否かをリール停止信号回路63からの入力に基づいて判断する(ステップS21)。
主制御回路40は、停止ボタン22L、22C及び22Rの何れもオンされていないとステップS21において判断すると、RAM43上の自動停止タイマの値が“0”か否かを判断する(ステップS22)。そして、主制御回路40は、自動停止タイマの値が“0”ではないとステップS22において判断すると、ステップS21の処理に戻る。また、主制御回路40は、自動停止タイマの値が“0”であるとステップS22において判断すると、ステップS14(図8参照。)において選択した停止制御テーブルに基づいてリール11L、11C又は11Rが移動するコマ数である滑りコマ数を決定する滑りコマ数決定処理を行う(ステップS23)。例えば、主制御回路40が停止制御テーブルとして図6(a)に示す入賞不可能停止テーブルをステップS14において選択し、停止ボタン22Lによるリール11Lの停止操作位置が“16”であるとき、主制御回路40は、入賞不可能停止テーブルに基づいてリール11Lの停止制御位置を“12”と判断するので、停止操作位置“16”と、停止制御位置“12”とに基づいて滑りコマ数を“4”と決定する。
また、主制御回路40は、停止ボタン22L、22C又は22RがオンされたとステップS21において判断すると、自動停止タイマの値が“0”か否かを判断することなく、滑りコマ数決定処理を行う(ステップS23)。
次いで、主制御回路40は、ステップS23において決定した滑りコマ数分、S21においてオンされた停止ボタンに対応するリールを回転させた後、停止させ(ステップS24)、リールの停止に伴う演出のためのリール停止コマンドを副制御回路61に送信し(ステップS25)、リール11L、11C及び11Rの全てが停止したか否かを判断する(ステップS26)。
そして、主制御回路40は、リール11L、11C及び11Rの少なくとも1つが停止していないとステップS26において判断したとき、ステップS21の処理に戻り、リール11L、11C及び11Rの全てが停止したとステップS26において判断したとき、リール11L、11C及び11Rの全てが停止したことを表す全リール停止コマンドを副制御回路61に送信する(ステップ27)。
次いで、主制御回路40は、リール11L、11C及び11Rによって有効な入賞ライン上に実際に入賞している入賞役を検索し、検索した入賞役をRAM43に記憶した後(ステップS28)、入賞役が正常か否かを判断する(ステップS29)。
そして、主制御回路40は、入賞役が正常ではないとステップS29において判断すると、表示駆動回路52を介して払出表示部34にイリーガルエラーを表示する(ステップS30)。また、主制御回路40は、入賞役が正常であるとステップS29において判断すると、入賞役を副制御回路61に通知するための入賞コマンドを副制御回路61に送信した後(ステップS31)、RAM43に記憶した入賞役がBB又はRBであるか否かを判断する(ステップS32)。
そして、主制御回路40は、入賞役がBB又はRBであるとステップS32において判断すると、RAM43に記憶した持越役をクリアし(ステップS33)、入賞役に応じたメダルをホッパー駆動回路48及び払出完了信号回路49によってホッパー38に払い出させるとともにBB又はRBを発生させた後(ステップS34)、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判断する(ステップS35)。
また、主制御回路40は、入賞役がBB及びRBの何れでもないとステップS32において判断すると、RAM43に記憶した当選役がBB又はRBであるか否かを判断する(ステップS36)。そして、主制御回路40は、当選役がBB又はRBであるとステップS36において判断すると、RAM43に記憶したFT1フラグをオン状態に設定して遊技状態をFT1に変更し(ステップS37)、入賞役に応じたメダルをホッパー駆動回路48及び払出完了信号回路49によってホッパー38に払い出させた後(ステップS34)、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判断する(ステップS35)。また、主制御回路40は、当選役がBB及びRBの何れでもないとステップS36において判断すると、RAM43に記憶したFT1フラグの設定状態を変えずに、入賞役に応じたメダルをホッパー駆動回路48及び払出完了信号回路49によってホッパー38に払い出させた後(ステップS34)、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判断する(ステップS35)。
主制御回路40は、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるとステップS35において判断すると、RB遊技状態の発生回数、BB一般遊技状態でのゲーム回数、RB遊技状態での入賞回数、RB遊技状態でのゲーム回数などをチェックするBB、RB遊技数チェック処理を行った後(ステップS38)、ステップS38においてチェックした各種回数に基づいてBB又はRBの終了時であるか否かを判断する(ステップS39)。また、主制御回路40は、遊技状態がBB一般遊技状態及びRB遊技状態の何れでもないとステップS35において判断すると、ステップS2の処理に戻る。
また、主制御回路40は、BB又はRBの終了時であるとステップS39において判断すると、BB又はRBの終了時におけるRAM43のクリアやBB又はRBの終了の副制御回路61への通知などを行うBB、RB終了時処理を行った後(ステップS40)、ステップS2の処理に戻る。また、主制御回路40は、BB及びRBの何れの終了時でもないとステップS39において判断すると、BB、RB終了時処理を行わずに、ステップS2の処理に戻る。
なお、主制御回路40は、ステップS11(図8参照。)の確率抽選処理において、図10に示すように、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判断する(ステップS51)。
主制御回路40は、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるとステップS51において判断すると、ステップS9(図8参照。)においてRAM43に記憶した確率抽選用乱数と、ROM42に記憶しているボーナス中用確率抽選テーブルとに基づいて役を抽選し(ステップS52)、抽選結果を当選役としてRAM43にセットし(ステップS53)、セットした当選役がBB又はRBであるか否かを判断する(ステップS54)。また、主制御回路40は、遊技状態がBB一般遊技状態及びRB遊技状態の何れでもないとステップS51において判断すると、RAM43に記憶したFT1フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS55)。
主制御回路40は、FT1フラグがオン状態であるとステップS55において判断すると、ステップS9においてRAM43に記憶した確率抽選用乱数と、ROM42に記憶しているFT1用確率抽選テーブル(図4(b)参照。)とに基づいて役を抽選し(ステップS56)、抽選結果を当選役としてRAM43にセットし(ステップS53)、セットした当選役がBB又はRBであるか否かを判断する(ステップS54)。また、主制御回路40は、FT1フラグがオン状態ではないとステップS55において判断すると、RAM43に記憶したFT2フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS57)。
主制御回路40は、FT2フラグがオン状態であるとステップS57において判断すると、ステップS9においてRAM43に記憶した確率抽選用乱数と、ROM42に記憶しているFT2用確率抽選テーブル(図4(c)参照。)とに基づいて役を抽選し(ステップS58)、抽選結果を当選役としてRAM43にセットし(ステップS53)、セットした当選役がBB又はRBであるか否かを判断する(ステップS54)。また、主制御回路40は、FT2フラグがオン状態ではないとステップS57において判断すると、RAM43に記憶している持越役と、ステップS9においてRAM43に記憶した確率抽選用乱数と、ROM42に記憶しているFT0用確率抽選テーブル(図4(a)参照。)とに基づいて役を抽選し(ステップS59)、抽選結果を当選役としてRAM43にセットし(ステップS53)、セットした当選役がBB又はRBであるか否かを判断する(ステップS54)。
なお、ステップS52、S56、S58、S59の処理はほぼ同様である。例えば、ステップS59において、主制御回路40は、RAM43に記憶している確率抽選用乱数が“1234”であるとき、当選役として“ベル”を抽選し、RAM43に記憶している持越役がない状態でRAM43に記憶している確率抽選用乱数が“5858”であるとき、当選役として“BB”を抽選し、RAM43に記憶している持越役が“BB”又は“RB”である状態でRAM43に記憶している確率抽選用乱数が“5858”であるとき、当選役として“ハズレ”を抽選する。
そして、主制御回路40は、セットした当選役がBB又はRBであるとステップS54において判断すると、セットした当選役を持越役にも設定し(ステップS60)、確率抽選処理を終了する。また、主制御回路40は、セットした当選役がBB及びRBの何れでもないとステップS54において判断すると、セットした当選役を持越役に設定せずに、確率抽選処理を終了する。
また、主制御回路40は、ステップS13(図8参照。)のFT制御処理において、図11に示すように、ステップS53(図10参照。)においてRAM43にセットした当選役が“ハズレ”であるか否かを判断する(ステップS71)。
主制御回路40は、当選役が“ハズレ”であるとステップS71において判断すると、RAM43に記憶しているFT1フラグ及びFT2フラグをオフ状態に設定して遊技状態をFT0にし(ステップS72)、FT制御処理を終了する。また、主制御回路40は、当選役が“ハズレ”ではないとステップS71において判断すると、RAM43に記憶しているFT1フラグ又はFT2フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS73)。
主制御回路40は、FT1フラグ及びFT2フラグの何れもがオン状態ではないとステップS73において判断すると、FT制御処理を終了する。また、主制御回路40は、FT1フラグ又はFT2フラグがオン状態であるとステップS73において判断すると、ROM42に記憶しているFT1終了抽選用テーブル(図7(a)参照。)又はFT2終了抽選用テーブル(図7(b)参照。)と、ステップS9(図8参照。)においてRAM43に記憶したFT終了抽選用乱数と、ステップS12(図8参照。)においてRAM43に記憶した停止用当選役とに基づいてFTの解除抽選を行い(ステップS74)、FTの解除抽選に当選したか否かを判断する(ステップS75)。例えば、FT終了抽選用乱数、停止用当選役がそれぞれ“8”、“チャンス目2”である場合、FT1フラグがオン状態であるときには主制御回路40がFT1終了抽選用テーブルを使用するので解除抽選の結果は当選となり、FT2フラグがオン状態であるときには主制御回路40がFT2終了抽選用テーブルを使用するので解除抽選の結果は落選となる。
主制御回路40は、FTの解除抽選に当選したとステップS75において判断したとき、RAM43に記憶しているFT1フラグ及びFT2フラグを所定の規則に基づいて設定し(ステップS76)、FT制御処理を終了する。また、主制御回路40は、FTの解除抽選に当選しなかったとステップS75において判断したとき、FT1フラグ及びFT2フラグの設定を変更せずに、FT制御処理を終了する。
なお、主制御回路40は、ステップS76において具体的には、FT1フラグがオン状態であるときにFTの解除抽選に当選したとステップS75において判断すると、FT1フラグをオフ状態にするとともにFT2フラグをオン状態に設定することによって遊技状態をFT2に変更し、FT2フラグがオン状態であるときにFTの解除抽選に当選したとステップS75において判断すると、FT2フラグをオフ状態にすることによって遊技状態をFT0に変更する。ここで、図5に示すように、停止用当選役選択テーブルは、持越役が“BB”又は“RB”である状態で遊技状態がFT0又はFT2である場合、当選役が“ハズレ”になったときに必ず停止用当選役が“BB”又は“RB”になり、当選役が“ハズレ”以外になったときには停止用当選役が“BB”及び“RB”の何れにもならないように設定されている。また、図4に示すように、FT0用確率抽選テーブル及びFT2用確率抽選テーブルは、持越役が“BB”又は“RB”である状態のFT0の方がFT2より当選役が“ハズレ”になる確率が高くなるように設定されている。即ち、主制御回路40は、FT2から持越役が“BB”又は“RB”である状態のFT0に遊技状態を変更するようになっており、遊技状態変更手段を構成している。ここで、FT2は、所定の確率で“BB”又は“RB”が入賞する第1遊技状態であり、持越役が“BB”又は“RB”である状態のFT0は、所定の確率とは異なる高い確率で“BB”又は“RB”が入賞する第2遊技状態である。
なお、主制御回路40は、上述したように、停止用当選役が“BB”又は“RB”であるときに、“リーチ目”の入賞を表示する所定の組合せを図柄表示装置10に表示させるようになっている。したがって、“リーチ目”の入賞を表示する所定の組合せを主制御回路40が図柄表示装置10に表示させる確率は、持越役が“BB”又は“RB”である状態のFT0の方がFT2より高くなっている。
また、停止用当選役“チャンス目1”は、遊技状態がFT2であるときには、確率1/1.282(図4(c)参照。)で当選役“リプレイ”が当選した場合に確率4/128(図5参照。)で選択されるのみである。そして、停止用当選役“チャンス目1”は、持越役が“BB”又は“RB”である状態で遊技状態がFT0であるときには、図4(a)及び図5に示すように選択されることがない。したがって、“チャンス目1”の入賞を表示する所定の組合せを主制御回路40が図柄表示装置10に表示させる確率は、持越役が“BB”又は“RB”である状態のFT0よりFT2の方が高くなっている。
なお、非必須図柄は、有効な入賞ライン上に停止表示されても何らかの役の入賞を遊技者に報知することとならない図柄であれば何でも良い。例えば、パチスロ機1では、有効な入賞ライン上のリール11Lの図柄が図柄11cで停止表示されるとともに有効な入賞ライン上のリール11C及びリール11Rの図柄が図柄11dで停止表示されても何らかの役の入賞を遊技者に報知することとはならないが、有効な入賞ライン上に図柄11cが3つ停止表示されると入賞役“スイカ”の入賞を遊技者に報知することとなり、又、有効な入賞ライン上に図柄11dが3つ停止表示されると入賞役“ベル”の入賞を遊技者に報知することとなるので、図柄11cや図柄11dは非必須図柄ではない。一方、図柄11g及び図柄11hは、他の何れの図柄と組み合わさっても、役の入賞を遊技者に報知しないので非必須図柄として取り扱うようにしている。ただし、パチスロ機1では、有効な入賞ライン上のリール11Lの図柄が図柄11fで停止表示されると、有効な入賞ライン上のリール11C及びリール11Rの図柄が図柄11gや図柄11hで停止表示された場合であっても入賞役“チェリー”の入賞を遊技者に報知することとなるが、有効な入賞ライン上のリール11Lの図柄が図柄11fで停止表示されれば、有効な入賞ライン上のリール11C及びリール11Rの図柄が何れの図柄で停止表示されても入賞役“チェリー”の入賞を遊技者に報知することとなるので、入賞役“チェリー”は特別な役として適用することができる。即ち、非必須図柄は、有効な入賞ライン上に停止表示されても特別な役を除いた何らかの役の入賞を遊技者に報知することとならない図柄であれば何でも良い。なお、特別な役としては、有効な入賞ライン上のリール11Lの図柄が図柄11fで停止表示されたときに入賞を遊技者に報知する入賞役“チェリー”以外にも、例えば、有効な入賞ライン上のリール11L及びリール11Cの図柄が図柄11fで停止表示されたときに入賞を遊技者に報知する役や、有効な入賞ライン上のリール11C及びリール11Rの図柄が図柄11fで停止表示されたときに入賞を遊技者に報知する役や、有効な入賞ライン上のリール11Rの図柄が図柄11fで停止表示されたときに入賞を遊技者に報知する役などを含めても良い。
また、入賞役“チャンス目2”及び入賞役“チャンス目3”の表示態様は、パチスロ機1において、3つの図柄11fがV字状に配列された表示態様であるが、有利な状態(例えばBBやRBなど)が発生する可能性があることを報知する表示態様であれば、3つの図柄11fがV字状に配列された表示態様以外のどのような表示態様を適用しても良い。
また、パチスロ機1では、入賞役“チャンス目1”、“チャンス目2”、“チャンス目3”、“リーチ目”が出る確率を“リプレイ”の当選確率の変化に基づいて変化させていた(その単位遊技における“リプレイ”の当選確率に応じて停止用当選役の選択率を変化させていた)が、入賞役“チャンス目1”、“チャンス目2”、“チャンス目3”、“リーチ目”が出る確率を変化させる方法は、このような“リプレイ”の当選確率の変化を利用した方法に限定されない。例えば、入賞役“チャンス目1”、“チャンス目2”、“チャンス目3”、“リーチ目”が出る確率は、所定の乱数抽選などによって変化させても良いし、所定の役が当選した場合に変化させても良い。
なお、以上においては、本発明の遊技機の一実施の形態として、パチスロ機1について説明したが、本発明は、パチンコ機など、パチスロ機以外の遊技機にも適用することができる。また、本発明は、家庭用ゲーム機などのコンピュータにパチスロ機1と同様な機能をさせるゲームプログラムにも適用することができる。
以上に説明したように、本発明の請求項1に係る遊技機は、複数種類の図柄からそれぞれ構成される複数の図柄列の循環的な可変表示及び停止表示を行い前記停止表示中の前記図柄の組合せによって役の入賞を表示する入賞表示手段を備え、前記役は、遊技者に特典を与える特典役を含み、前記複数種類の図柄は、前記特典役の入賞を表示する前記組合せに必須である必須図柄と、前記必須図柄以外の非必須図柄とを含み、前記複数の図柄列のうち少なくとも1つの図柄列は、前記非必須図柄を複数種類含み、複数種類の前記非必須図柄を含む前記図柄列のうち所定の図柄列は、少なくとも1種類の前記非必須図柄を1つのみ含むことを特徴とするので、新規な図柄の配列によって従来より更に多彩な遊技性を備えることができる場合がある。
また、本発明の請求項2に係る遊技機は、本発明の請求項1に係る遊技機において、前記入賞表示手段による前記複数の図柄列の表示を制御する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記特典役のうち所定の特典役の入賞の可能性がある遊技状態における所定の条件下で、前記所定の図柄列に1つのみ含まれる前記非必須図柄のみで構成された所定の組合せを前記入賞表示手段に表示させることを特徴とするので、必須図柄だけでなく非必須図柄にも遊技者に興味を持たせることができる場合がある。
また、本発明の請求項3に係る遊技機は、本発明の請求項2に係る遊技機において、所定の確率で前記所定の特典役が入賞する第1遊技状態から前記所定の確率とは異なる確率で前記所定の特典役が入賞する第2遊技状態に遊技状態を変更する遊技状態変更手段を備え、前記表示制御手段が前記入賞表示手段に前記所定の組合せを表示させる確率は、前記第1遊技状態と前記第2遊技状態とで異なることを特徴とするので、遊技状態がより有利な状態に変化していると遊技者に感じさせることができる場合がある。
また、本発明の請求項4に係るゲームプログラムは、複数種類の図柄からそれぞれ構成される複数の図柄列の循環的な可変表示及び停止表示を行い前記停止表示中の前記図柄の組合せによって役の入賞を表示する入賞表示手段としてコンピュータを機能させるためのゲームプログラムであって、前記役は、遊技者に特典を与える特典役を含み、前記複数種類の図柄は、前記特典役の入賞を表示する前記組合せに必須である必須図柄と、前記必須図柄以外の非必須図柄とを含み、前記複数の図柄列のうち少なくとも1つの図柄列は、前記非必須図柄を複数種類含み、複数種類の前記非必須図柄を含む前記図柄列のうち所定の図柄列は、少なくとも1種類の前記非必須図柄を1つのみ含むことを特徴とするので、新規な図柄の配列によって従来より更に多彩な遊技性を備えることができる場合がある。
1 パチスロ機(遊技機)
10 図柄表示装置(入賞表示手段)
11a〜11f 図柄(必須図柄)
11g、11h 図柄(非必須図柄)
11i〜11k 図柄列
40 主制御回路(表示制御手段、遊技状態変更手段)
10 図柄表示装置(入賞表示手段)
11a〜11f 図柄(必須図柄)
11g、11h 図柄(非必須図柄)
11i〜11k 図柄列
40 主制御回路(表示制御手段、遊技状態変更手段)
Claims (4)
- 複数種類の図柄からそれぞれ構成される複数の図柄列の循環的な可変表示及び停止表示を行い前記停止表示中の前記図柄の組合せによって役の入賞を表示する入賞表示手段を備え、
前記役は、遊技者に特典を与える特典役を含み、
前記複数種類の図柄は、前記特典役の入賞を表示する前記組合せに必須である必須図柄と、前記必須図柄以外の非必須図柄とを含み、
前記複数の図柄列のうち少なくとも1つの図柄列は、前記非必須図柄を複数種類含み、
複数種類の前記非必須図柄を含む前記図柄列のうち所定の図柄列は、少なくとも1種類の前記非必須図柄を1つのみ含むことを特徴とする遊技機。 - 前記入賞表示手段による前記複数の図柄列の表示を制御する表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記特典役のうち所定の特典役の入賞の可能性がある遊技状態における所定の条件下で、前記所定の図柄列に1つのみ含まれる前記非必須図柄のみで構成された所定の組合せを前記入賞表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 所定の確率で前記所定の特典役が入賞する第1遊技状態から前記所定の確率とは異なる確率で前記所定の特典役が入賞する第2遊技状態に遊技状態を変更する遊技状態変更手段を備え、
前記表示制御手段が前記入賞表示手段に前記所定の組合せを表示させる確率は、前記第1遊技状態と前記第2遊技状態とで異なることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 複数種類の図柄からそれぞれ構成される複数の図柄列の循環的な可変表示及び停止表示を行い前記停止表示中の前記図柄の組合せによって役の入賞を表示する入賞表示手段としてコンピュータを機能させるためのゲームプログラムであって、
前記役は、遊技者に特典を与える特典役を含み、
前記複数種類の図柄は、前記特典役の入賞を表示する前記組合せに必須である必須図柄と、前記必須図柄以外の非必須図柄とを含み、
前記複数の図柄列のうち少なくとも1つの図柄列は、前記非必須図柄を複数種類含み、
複数種類の前記非必須図柄を含む前記図柄列のうち所定の図柄列は、少なくとも1種類の前記非必須図柄を1つのみ含むことを特徴とするゲームプログラム。
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