JP2005081055A - 視力回復補助器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 静止している視標板の視標に焦点を合わせる安易な訓練によって、バラツクことなく略均等に視力を回復させることができ、可動構造を省略した部品点数の少ない簡素化された構造の視力回復補助器具を提供する。
【解決手段】 視力回復補助器具1をたとえば3枚の視標板2A,2B,2Cに視標3A,3B,3Cを設けることによって構成する。視標3A,3B,3Cは、視標板2A,2B,2Cを、遠近間隔L1,L2を隔てて垂直姿勢で立設したときに、視線C1上で互いに重なり合わないようにしてある。視力回復訓練者は、視線C1上で視標板2Aの視標3Aに焦点を合わせて視認したのち、視標板2Bの視標3Bに焦点を合わせて視認し、ついで視標板2Cの視標3Cに焦点を合わせて視認する状態を反復する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、視力回復補助器具に関する。
従来より、視力を回復させる技術として、たとえば、視力回復訓練器(特許文献1参照)や視力回復訓練装置(特許文献2参照)などが知られている。
前者の視力回復訓練器は、覗き窓が設けられたケースと、このケース内の前記覗き窓から所定距離離れた位置に配置した光源と、前記覗き窓から視認される光源の発光面積を調節して前記発光面積の大きい状態と小さい状態とを繰り返し現出させる視認発光面積調節手段とを備えている。
この視力回復訓練器によれば、覗き窓からケース内を覗いたときに視認される光源の発光面積が視認発光面積調節手段により調節されて、発光面積の大きい状態と小さい状態とが繰り返し現出される。これにより、訓練者は、発光面積が大くなると、光源が近くに在るものと錯覚し、発光面積が小さくなると、光源が遠くに在るものと錯覚して、前記訓練者の毛様体筋は、収縮・弛緩運動が反復され、視力を回復させることができるとされている。
一方、後者の視力回復訓練装置は、視線に沿って任意に設定した一定の距離間を往復運動させる手段を備えた標識と、この標識を明視するための照明手段とを備えている。
この視力回復訓練装置によれば、二点間で標識の往復運動を繰り返して行い、標識に設けた図形や模様が遠ざかるにつれて見え難くなったり、あるいは近付くにつれて見え難くなっても、訓練者は見え難くなった図形や模様を凝視して焦点を合わせようと努力することで、固定化している毛様体筋を収縮・弛緩させて、視力を回復させることができる。
特開平4−33656号公報 特開昭52−131688号公報
ところが、前者の視力回復訓練器は、絞り機構の拡縮によって発光面積を拡縮させることで、訓練者に光源までの距離が変化したように錯覚させて、訓練者の毛様体筋を収縮・弛緩させるとされている。しかし、発光面積を拡縮させても、この拡縮を視認して光源までの距離変化として錯覚する度合いは、訓練者の個人差によって著しく異なる。このため、訓練者の全てに均等な視力回復効果を期待するこことが困難で、視力回復効果にバラツキを生じる。しかも、可動構造の視認発光面積調節手段が必要であるため、部品点数が多く、構造が複雑になるなどの難点を有している。
一方、後者の視力回復訓練装置では、訓練者は、二点間で繰り返して行われる標識の往復運動に追従して、強制的に図形や模様を凝視して焦点を合わせようと努力することが要求される。つまり、移動する標識を追っかけながら焦点を合わせなければならない。このため、年齢や訓練時の体調によっては、焦点合わせに苦痛を伴い易く、訓練が煩わしくなる。その結果、前者の視力回復訓練器と同様に、訓練者の全てに均等な視力回復効果を期待するこことが困難で、視力回復効果にバラツキを生じる。しかも、直状ガイドと、図形や模様が設けられた標識を前記直状ガイドに沿って往復させるモータなどの原動機とからなる可動構造の移動手段が必要であるとともに、標識を明視するための照明手段が必要であるため、部品点数が多く、構造が複雑になるなどの難点を有している。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、静止している視標板の視標に焦点を合わせる安易な訓練によって、バラツクことなく略均等に視力を回復させることができるとともに、可動構造を省略した部品点数の少ない簡素化された構造の視力回復補助器具を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明に係る視力回復補助器具は、複数枚の視標板のそれぞれに、少なくとも一部が互いに重なり合わない視標が設けられているとともに、前記複数枚の視標板が光透過材によって構成されている、ことを特徴としている。
請求項2に記載の発明に係る視力回復補助器具は、光透過材からなる少なくとも1枚の視標板と、光不透過材からなる1枚の視標板とを備え、上記光透過材からなる視標板及び上記光不透過材からなる視標板のそれぞれには、少なくとも一部が互いに重なり合わない視標が設けられている、ことを特徴としている。
請求項3に記載の発明のように、請求項1又は2に記載の発明において、前記視標板に把持部を備えていることが好ましい。
請求項4に記載の発明のように、請求項1又は2に記載の発明において、前記視標板を立設または吊持するための支持具を備えていることが好ましい。
請求項5に記載の発明に係る視力回復補助器具は、光透過材からなる1枚の視標板に視標が設けられ、この視標板に把持部を設けた、ことを特徴としている。
請求項6に記載の発明に係る視力回復補助器具は、光透過材からなる1枚の視標板に視標が設けられ、この視標板を立設または吊持するための支持具を備えていることを特徴としている。
なお、前記「視標」とは、視標板に印刷や塗装あるいは彫刻などによって設けた、視認可能な、「点」、「線」、「文字」、「図形」、「記号」、「絵」、「模様」、「マーク」などをいう。
請求項1に記載の発明によれば、1つの視線上の目から所定距離離れた領域に、光透過材によって構成されている複数枚の視標板を遠近間隔を隔てて位置決めし、これら複数枚の視標板に設けられている視標を前記視線上で順番に焦点を合わせながら視認することで、焦点距離を変化させて、毛様体筋を収縮または弛緩させる作用が得られる。
請求項2に記載の発明によれば、光透過材からなる少なくとも1枚の視標板と、光不透過材からなる1枚の視標板とを備えているので、光不透過材からなる視標板を1つの視線上で目から最も遠い場所に位置させ、この視標板と目との間に光透過材からなる視標板を少なくとも1枚配置して、これら視標板に設けられている視標を略同一の視線上で順番に焦点を合わせながら視認することで、焦点距離を変化させて毛様体筋を収縮または弛緩させる作用が得られるだけでなく、最遠側の視標板の先にある外界が視線に入らないので、各視標板に設けられた視標により容易に焦点を合わせることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、把持部を把持して、複数枚の視標板を取り扱うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、支持具によって視標板を立設または吊持することで、複数枚の視標板を所定の位置に揺動することなく静止させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明では、複数枚の視標板を必要としているが、視標板の必要枚数は1枚でよく、この1枚の視標板よりも遠い位置に最遠側視認対象物を設け、前記1枚の視標板の視標と最遠側視認対象物との間で、焦点を交互に合わせながらこれらを視認することで、焦点距離を変化させて、毛様体筋を収縮または弛緩させる作用が得られる。また、把持部を把持して、1枚の視標板を取り扱うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、1枚の視標板上の視標と最遠側視認対象物との間で焦点を交互に合わせることで焦点距離を変化させて、毛様体筋を収縮または弛緩させる作用が得られるだけでなく、支持具によって視標板を立設または吊持することで、1枚の視標板を所定の位置に揺動することなく静止させることができる。
なお、前記「最遠側視認対象物」とは、「パソコンのディスプレイ上の文字や図形」、「乳白色発光面や白色紙葉などに表示されている視力検査用のランドルト環」あるいは「カレンダ−に表示されている数字」などをいう。
本発明に係る視力回復補助器具は、以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、視力回復補助器具が互いに重なり合わない視標を設けた複数枚の光透過材によってなる視標板によって構成され、これら視標板を遠近間隔を隔てて立設または吊持して、静止している各視標板の視標に順番に焦点を合わせる安易な訓練によって、視力の回復を図ることができるので、全ての視力回復訓練者にバラツクことなく略均等に視力を回復させることが可能である。しかも、可動構造を省略した部品点数の少ない簡素化された構造の視力回復補助器具を安価に提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、最遠側の視標板の先にある外界によって視界が邪魔されることなく上記訓練を行うことができるので、視力回復訓練者を上記訓練により集中させ易くなる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、把持部を把持して視標板を取り扱うことができるので、視標板および視標の汚れを防止して鮮明度を保持し、視標に対する焦点合わせと視認を容易にして、視力回復訓練効果の向上に寄与することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、支持具によって複数枚の視標板を立設または吊持することで、これら複数枚の視標板を所定の位置に揺動することなく静止させることができるので、視力回復訓練効果を、より一層向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、1枚の視標板と、この1枚の視標板よりも遠い位置に設けた最遠側視認対象物との間で、焦点を交互に合わせる安易な訓練によって、視力の回復を図ることができるので、全ての視力回復訓練者にバラツクことなく略均等に視力を回復させることが可能であるとともに、把持部を把持して視標板を取り扱えるので、視標板および視標の汚れを防止して鮮明度を保持し、視標に対する焦点合わせと視認を容易にして、視力回復訓練効果の向上に寄与することができる。しかも、可動構造を省略した部品点数の少ない簡素化された構造の視力回復補助器具を安価に提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、1枚の視標板とこの1枚の視標板よりも遠い位置に設けた最遠側視認対象物との間で焦点を交互に合わせるという安易な訓練によって視力の回復を図ることができるだけでなく、支持具によって1枚の視標板を立設または吊持することで、この1枚の視標板を所定の位置に揺動することなく静止させることができるので、視力回復訓練効果を、より一層向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る視力回復補助器具の斜視図、図2(A)〜(C)は視標板の正面図である。これらの図において、視力回復補助器具1は、複数枚(たとえば3枚)の視標板2A,2B,2Cに視標3A,3B,3Cを設けることによって構成されている。各視標板2A,2B,2Cは、厚さが0.5mm〜2mmのたとえば透明アクリル板などの透明樹脂板(光透過材)によって構成され、一辺が約150mmの正方形または150mmの長辺と100mmの短辺を備えた長方形のもので、略同一の大きさを有している。視標3Aは、図2(A)に示すように、その中心O1を視標板2Aの中心部に設定して印刷によって設けた黒色の真円によって構成され、視標3Bは、図2(B)に示すように、その中心O2を視標板2Bの中心部に設定して印刷によって設けた黒色の真円によって構成されており、視標3Cは、図2(C)に示すように、その中心O3を視標板2Cの中心部に設定して印刷によって設けた黒色の真円によって構成されている。そして、これら視標3A,3B,3Cの半径R1,R2,R3の関係をR1<R2<R3に設定することで、視標3A,3B,3Cそれぞれの中心O1,O2,O3を同心にした場合、同一投影面(たとえば、投影立面)上で互いに重なり合わないようにしてある。
前記構成の視力回復補助器具1は、図1に示す支持具4で視標板2A,2B,2Cを支持して使用される。支持具4は、幅方向にのびる支持溝4A1〜4Anを、長手方向(遠近方向)に所定の間隔を隔てて複数個上向きに凹設した構造のもので、たとえば机面に定置させ、複数個の支持溝4A1〜4Anの中から3つの支持溝4A1,4A17,4Anを選択し、これら3つの支持溝4A1,4A17,4Anに視標板2A,2B,2Cの下端部を着脱可能にはめ込んで、3枚の視標板2A,2B,2Cを、遠近間隔L1,L2を隔てて垂直姿勢で立設させるとともに、視標3A,3B,3Cそれぞれの中心O1,O2,O3を視線C1上に揃えて、これらを視線C1上で同心に対向させる。なお、前記遠近間隔L1とL2は、互いに等しくてもまた等しくなくてもよい。つまり、視標板2A,2B,2Cを立設する間隔は、等間隔であっても、等間隔でなくてもよい。また、支持具4によって3枚の視標板2A,2B,2Cを垂直姿勢で立設支持することにより、これら視標板2A,2B,2Cを所定の位置に揺動することなく静止させて、視力回復訓練効果の向上に寄与することができる。
視力回復訓練者は、視線C1上で目Eに最も近い位置の視標板2Aの視標3Aに焦点を合わせて視認したのち、真中の視標板2Bの視標3Bに焦点を合わせて視認し、さらに、視線C1上で目Eから最も遠い位置の視標板2Cの視標3Cに焦点を合わせて視認する状態、すなわち、焦点距離を変化させて視認する状態を反復することで、毛様体筋を収縮または弛緩させて、詳しくは、毛様体筋の緊張によりチン氏体を緩めて水晶体を厚くし、または毛様体筋の弛緩によりチン氏体を引っ張って水晶体を薄くすることで、視力の回復を図ることができる。なお、視標板2A,2B,2Cの視標3A,3B,3Cに焦点を合わせて視認する時間は、1〜2秒程度で十分である。このように、静止している視標板2A,2B,2Cの視標3A,3B,3Cに焦点を合わせる安易な訓練によって、視力の回復を図ることができるので、全ての視力回復訓練者にバラツクことなく略均等に視力を回復させることが可能である。しかも、可動構造を省略した部品点数の少ない簡素化された構造の視力回復補助器具を安価に提供することができる。
図3に示すように、机面上でパソコン(ノートパソコン)5の手前に支持具4を配置し、3枚の視標板2A,2B,2Cに設けられている視標3A,3B,3C(図1参照)を視線C1上で順番に焦点を合わせて視認したのちに、視線C1上に在るパソコン5のディスプレイ5A上の文字や図形など(不図示)を最遠側視認対象物として機能させ、この最遠側視認対象物にも焦点を合わせてこれを視認することによって、パソコン5操作を中断してオペレータの視力回復を強力に推進させることができるので、オペレータの視力回復手段としてきわめて好適である。なお、最遠側視認対象物であるパソコン5のディスプレイ5A上の文字や図形などと、各視標板2A,2B,2Cに設けられている視標3A,3B,3Cとは、少なくとも一部が互いに重なり合わないようにしておく。
図4(A),図4(B)に示すように、光透過材によってなる視標板2A,2B,2Cに把持部11を設けることで、この把持部11を把持して視標板2A,2B,2Cを取り扱うことができるので、視標板2A,2B,2Cおよび視標3A,3B,3Cの汚れを防止して鮮明度を保持し、視標3A,3B,3Cに対する焦点合わせと視認を容易にして、視力回復訓練効果の向上に寄与することができる。なお、図4(A)の把持部11は、視標板2A,2B,2Cの周縁部における表裏両面に接着などによって設けられ、図4(B)の把持部11は、視標板2A,2B,2Cの1つの角部における表裏両面に接着などによって設けられる。但し、把持部11は、接着によって視標板に設ける場合に限られず、着色した部位や印刷した部位を把持部としてもよい。
前記支持具4は、前記実施形態で説明した幅方向にのびる支持溝4A1〜4Anを、長手方向(遠近方向)に所定の間隔を隔てて複数個上向きに凹設した構造のものに代えて、図5に示すように、水平かつ平行に配置した一対の吊持バー9を有する吊持構造のものであってもよい。このような吊持構造の支持具4では、光透過材によってなる視標板2A,2B,2C,2D,2Eそれぞれの上辺における両端部の2箇所に吊り環8を設け、前記一対の吊持バー9を吊り環8に挿通し、視標板2A,2B,2C,2D,2Eを、所定の遠近間隔を有して一対の吊持バー9で吊持し、この支持状態で視標板2A,2B,2C,2D,2Eに設けられている視標3A,3B,3C,3D,3Eに順番に焦点を合わせて視認すればよい。
さらに、前記支持具4は、図6に示すように、視標3A,3B,3C,3Dを設けた光透過材によって構成されている4枚の真円形の視標板2A,2B,2C,2Dを、所定の遠近間隔を有して円筒ケース6に取付けた単眼構造のもの、あるいは、図7に示すように、視標3A,3B,3Cを設けた光透過材によって構成されているたとえば3枚の略まゆ形の視標板2A,2B,2Cを、所定の遠近間隔を有してまゆ形ケース7に取付けた双眼構造のものであってもよい。
前記最遠側視認対象物は、図3で説明した視線C1上に在るパソコン5のディスプレイ5A上の文字や図形などのみに限定されるものではなく、図8および図9に示すように、光源10Aと反射板10Bを内蔵し、光透過材によってなる3枚の視標板2A,2B,2Cに対向する乳白色のアクリル板10Cを備え、このアクリル板10Cに視標3Dを設けた発光手段10であってもよい。また、乳白色発光面や白色紙葉などに表示されている視力検査用のランドルト環やカレンダ−に表示されている数字などであってもよい。さらに、白色アクリル板などの不透明樹脂板(光不透過材)によってなり、適当な文字や図形などの視標を設けた視標板であってもよい。最遠側視認対象物が白色アクリル板などの光不透過材からなる視標板である場合には、その視標板は、光沢があり、光を反射する性質のものが好ましい。反射光によって各視標板の視標を視認し易いためである。
最遠側視認対象物が白色アクリル板などの光不透過材からなる視標板である場合には、この光不透過材からなる1枚の視標板と、光透過材からなる少なくとも1枚の視標板とで視力回復補助器具を構成し、上記光不透過材からなる視標板及び上記光透過材からなる視標板のそれぞれに、少なくとも一部が互いに重なり合わない視標を設けるようにしてもよい。この場合には、光透過材からなる視標板を少なくとも1枚備えていればよい。また、光透過材からなる視標板と同様、光不透過材からなる視標板に把持部を設けて手で持ち易くするようにしてもよく、さらに、光不透過材からなる視標板を立設又は吊持するための支持具を設けてもよい。
図10に示すように、厚さ約1mm、150mmの長辺と100mmの短辺を備えた長方形の透明アクリル板(光透過材)によってなる2枚の視標板2A、2Bを用意し、視標板2Aには「1,2,3」の黒色の数字を視標3Aとして印刷によって設け、視標板2Bには「1,2,3」の視標3Aに重ならないように「A,B,C,D」の黒色の欧文字を視標3Bとして印刷によって設け、これら視標板2A、2Bを支持具4に30cmの間隔Lを隔てて立設し、この支持具4を視力回復訓練者(仮性近視の男性37才)が把持して、視力回復訓練者の目(裸眼)Eと視標板2Aとの距離を10〜20cmの範囲に設定するとともに、目(裸眼)Eによってディスプレイ5A上の文字を視認し得る最大距離約60cmの位置にノートパソコン5を設置し、この状態で、ディスプレイ5A上の文字に焦点を合わせて約1〜2秒視認し、つぎに視標板2Aの数字「1,2,3」に焦点を合わせて約1〜2秒視認し、さらに視標3Aの欧文字「A,B,C,D」に焦点を合わせて約1〜2秒視認する訓練を10分間反復する。そして、この訓練を連日、1日1回行った。その訓練結果を図11に示す。図11で明らかなように、右目および左目とも短期間で急速に視力を回復したことがわかる。
つぎに、本発明の第2実施形態について説明する。
図12は本発明の第2実施形態に係る視力回復補助器具の斜視図である。この図において、視力回復補助器具1は、1枚の視標板2に視標3を設けることによって構成されている。視標板2は、前記第1実施形態と同じ厚さおよび大きさを有する透明アクリル板などの透明樹脂板(光透過材)によってなり、その中心部に真円によってなる黒色の視標3が印刷によって設けられているとともに、その周縁部には図4(A)の実施形態と同じ把持部11を設けてある。
前記構成の視力回復補助器具1は、図13に示すように、支持具4で支持して使用される。支持具4は図1の実施形態と同じ構造のもので、幅方向にのびる支持溝4A1〜4Anを、長手方向(遠近方向)に所定の間隔を隔てて複数個上向きに凹設してある。そして、複数個の支持溝4A1〜4Anの中から1つの支持溝4A16を選択し、この支持溝4A16に視標板2の下端部を着脱可能にはめ込んで垂直姿勢で立設させた状態で、机面上でパソコン5の手前に支持具4を配置して使用する。すなわち、1枚の視標板2に設けられている視標3に視線C1上で焦点を合わせて視認したのちに、視線C1上に在るパソコン5のディスプレイ5A上の文字や図形など(不図示)を最遠側視認対象物として機能させ、この最遠側視認対象物にも焦点を合わせてこれを視認する状態を反復することで、毛様体筋を収縮または弛緩させ、パソコン5操作を中断してオペレータの視力回復を強力に推進させることができるので、オペレータの視力回復手段としてきわめて好適である。
このように、第2実施形態の視力回復補助器具では、視標板2の必要枚数は1枚でよく、この1枚の視標板2よりも遠い位置に最遠側視認対象物としてのパソコン5を設け、1枚の視標板2の視標3とパソコン5のディスプレイ5A上の文字や図形などとの間で、焦点を交互に合わせながらこれらを視認することで、焦点距離を変化させて、毛様体筋を収縮または弛緩させて、視力の回復を図ることができる。
また、把持部11を把持して視標板2を取り扱うことができるので、視標板2および視標3の汚れを防止して鮮明度を保持し、視標3に対する焦点合わせと視認を容易にして、視力回復訓練効果の向上に寄与することができるとともに、支持具4によって視標板2を垂直姿勢で立設支持することにより、視標板2を所定の位置に揺動することなく静止させて、視力回復訓練効果の向上に寄与することができる。なお、支持具4は、図5に示すように、水平かつ平行に配置した一対の吊持バー9を有する吊持構造のものであってもよい。
なお、前記各実施形態では、正方形や長方形のような四角形の視標板2、2A,2B・・・を使用して説明しているが、視標板2、2A,2B・・・の形状は四角形のみに限定されるものではなく、三角形や六角形などの角形、あるいは円形や楕円形などの丸形であってもよい。また、第1実施形態に係る視力回復補助器具において使用される光透過材からなる視標板2A,2B・・・の数量は、前記実施形態のように3枚、4枚、5枚のみに限定されるものではなく、2枚あるいは6枚以上であってもよい。前述のとおり、光不透過材からなる視標板と、光透過材からなる視標板とで視力回復補助器具を構成する場合には、光透過材からなる視標板は少なくとも1枚あればよい。また、視力回復訓練時に複数枚の視標板2A,2B・・・に焦点を合わせて視認する順序は、前記実施形態で説明した順序のみに限定されるものではなく任意である。さらに、前記実施形態において説明した把持部に代えて、図14に示すような「トッテ状」の把持部11を設け、この把持部11を視力回復訓練者が手で持ち、したがって、支持具4を省略した状態で視力回復訓練を行ってもよい。また、各視標は、相互に完全に重なり合わないようにされている必要はなく、少なくとも一部が重なり合わないようにされていればよい。例えば、各視標板に、少なくとも形態・サイズ・方向・角度等のいずれか1つにおいて互いに異なる視標を設けたものでもよい。さらに、本発明の視力回復補助器具が複数枚の視標板から構成される場合は、各視標板の形状や大きさを略同一にそろえておくことが製造面あるいはデザイン面で好ましい。
第1実施形態に係る視力回復補助器具の斜視図である。 図2(A)〜図2(C)は、第1実施形態で使用される視標板の一例を示す正面図である。 第1実施形態の使用態様の変形例を示す側面図である。 図4(A)、図4(B)は把持部を備えた視標板の変形例を示す正面図である。 支持具の第1変形例を示す斜視図である。 支持具の第2変形例を示す斜視図である。 支持具の第3変形例を示す斜視図である。 最遠側視認対象物の変形例を示す斜視図である。 図8の縦断側面図である。 視力回復訓練の一例を示す斜視図である。 図10の視力回復訓練結果を示す図表である。 第2実施形態に係る視力回復補助器具を構成する視標板の斜視図である。 第2実施形態に係る視力回復補助器具の使用状態を示す図である。 把持部の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 視力回復補助器具
2 視標板
2A〜2E 視標板
3 視標
3A〜3E 視標
4 支持具
11 把持部

Claims (6)

  1. 複数枚の視標板のそれぞれに、少なくとも一部が互いに重なり合わない視標が設けられているとともに、前記複数枚の視標板が光透過材によって構成されている、ことを特徴とする視力回復補助器具。
  2. 光透過材からなる少なくとも1枚の視標板と、光不透過材からなる1枚の視標板とを備え、上記光透過材からなる視標板及び上記光不透過材からなる視標板のそれぞれには、少なくとも一部が互いに重なり合わない視標が設けられている、ことを特徴とする視力回復補助器具。
  3. 前記視標板が把持部を備えている、請求項1又は2に記載の視力回復補助器具。
  4. 前記視標板を立設または吊持するための支持具を備えている、請求項1又は2に記載の視力回復補助器具。
  5. 光透過材からなる1枚の視標板に視標が設けられ、この視標板に把持部を設けた、ことを特徴とする視力回復補助器具。
  6. 光透過材からなる1枚の視標板に視標が設けられ、この視標板を立設または吊持するための支持具を備えている、ことを特徴とする視力回復補助器具。

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