JP2005080609A - 緑化屋根 - Google Patents

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Abstract

【課題】 緑化パネルを取り付けても防水性が低下しないようにすることができる緑化屋根を提供する。
【解決手段】 パネル20の一面に植物21を植え付けて形成した緑化パネル1を屋根材2に載設して構成される緑化屋根に関する。パネル取付具4を、その被係止部13を屋根材2の上面に突出した固定部3の係止部14に係止させることにより屋根材2に取り付ける。パネル取付具4で緑化パネル1を保持して屋根材2に取り付ける。緑化パネル1を保持して屋根材2に取り付けるためのパネル取付具4を屋根材2の固定部3に係止により取り付けることができる。屋根材2に緑化パネル1やパネル取付具4を取り付けるにあたってビス等を打入することがなくなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物の断熱や吸音あるいは都市のヒートアイランド現象の防止などを図るための緑化屋根に関するものである。
従来より、パネルの一面に植物を植え付けて形成される緑化パネルを屋根材に載設して緑化屋根を形成することが行われている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の発明では、野地板にアスファルトルーフィングを敷いた後、アスファルトルーフィングの上にトレーを載置し、トレーの底面及びアスファルトルーフィングを貫通して野地板にビス等を打入することによってトレーを野地板に固定し、このトレーに緑化パネルを納めるようにして緑化パネルを屋根上に配設するようにしていた。
しかし、特許文献1に記載された緑化屋根では、トレーの底面及びアスファルトルーフィングをビス等で貫通するために防水性が低くなるという問題があった。
特開2002−291328号公報(特許請求の範囲、図1、図2)
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、緑化パネルを取り付けても防水性が低下しないようにすることができる緑化屋根を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る緑化屋根は、パネル20の一面に植物21を植え付けて形成した緑化パネル1を屋根材2に載設して構成される緑化屋根において、パネル取付具4を、その被係止部13を屋根材2の上面に突出した固定部3の係止部14に係止させることにより屋根材2に取り付け、パネル取付具4で緑化パネル1を保持して屋根材2に取り付けて成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、パネル取付具4の被係止部13と屋根材2の固定部3の係止部14とを係止させることにより、緑化パネル1を保持して屋根材2に取り付けるためのパネル取付具4を屋根材2の固定部3に係止により取り付けることができ、屋根材2に緑化パネル1やパネル取付具4を取り付けるにあたってビス等を打入することがなく、緑化パネル1を取り付けても防水性が低下しないようにすることができるものである。
本発明の請求項2に係る緑化屋根は、請求項1に加えて、屋根材2の一側端に断面略U字状の嵌合部6を設けると共に他の一側端に被嵌合部7を設け、隣接する屋根材2、2の嵌合部6と被嵌合部7とを嵌合することにより固定部3を形成して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、嵌合部6と被嵌合部7を接続するための接続部5を固定部3として兼用することができると共に、嵌合部6と被嵌合部7の嵌合により隣接する屋根材2、2を接続するのと同時にパネル取付具4を取り付けるための固定部3も形成することができ、固定部3を簡単に形成することができると共に固定部3を接続部5とは別に形成することがなくなって屋根材2の構造を簡素化することができるものである。
本発明は、緑化パネルを保持して屋根材に取り付けるためのパネル取付具を屋根材の固定部に係止により取り付けることができ、屋根材に緑化パネルやパネル取付具を取り付けるにあたってビス等を打入することがなく、植栽した緑化パネルを取り付けても防水性が低下しないようにすることができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図2に示すように、緑化パネル1は植物を植生(植栽)させたものであって、上記特許文献1に記載されているものを好適に用いることができる。すなわち、緑化パネル1としては平板状のパネル20の一面である上面に多数本の植物21を植え付けて生育させることにより形成されるものである。パネル20としては、例えば、300×300mmで、セラミック製の基板20aと土保持層20b及び土20cからなる三層のものを使用することができる。
基板20aとしては、粒状の無機多孔体を盤状に成形して固化させてなるものを用いることができ、例えば、粒状の無機多孔体とガラス粉とを混合して焼成し、熔融して固化したガラスによって粒状無機多孔体同士を結着したものを用いることができる。このような基板20aでは、無機多孔体同士の間の比較的大きな空隙に植物21の根が入り込み易く、また、無機多孔体が保水や水浄化の機能を有するので、植物21の生育に好適である。上記無機多孔体としては、ゼオライト、バーミキュライト、鹿沼土、マサ土、赤玉土などを好適に用いることができる。また、無機多孔体の平均粒径は、0.5〜10mm、特に2〜5mmが好ましい。さらに、無機多孔体としては天然鉱物を粗砕して上記粒度に篩分けしたのものであってもよく、それよりも細かい粒度のものを造粒して焼成し、粒状としたものであってもよい。
基板20aに用いる無機多孔体がゼオライトである場合、N,P両成分を除去することができる。また、基板20aに用いる無機多孔体がバーミキュライトであれば、N成分を除去でき、鹿沼土であればP成分を除去できる。また、基板20aに用いる無機多孔体が鉄分の多い都市ゴミなどの焼却灰(例えばFeを1%以上、特に10%以上含むもの)や、鉄屑、石灰石、貝殻など、鉄イオン、カルシウムイオンを供給するものを含有する場合、P成分をリン酸鉄やリン酸カルシウムとして除去することができる。この焼却灰等は、ゼオライト、バーミキュライト、鹿沼土などの粉体あるいは粉粒体と混合され、造粒及び焼成されて粒状体とされる。焼却灰等の配合割合は、ゼオライト等100重量部に対し、都市ゴミ焼却灰の場合5〜20重量部、鉄屑の場合1〜15重量部、石灰石及び貝殻の場合5〜50重量部程度が好ましい。
このような基板20aを製造するにあたっては、上記の無機多孔体に対しガラス粉を添加し、このガラスの融点よりも高い温度にまで加熱し、ガラスを熔融させ、次いで冷却してガラスを固化させ、この固化したガラスによって無機多孔体同士を結着するのが好ましい。このガラスとしては珪酸ソーダガラス、ホウ珪酸ソーダガラスなどの珪酸系のものが好適であるが、これに限定されるものではない。また、ガラスは新品のガラスであってもよく、廃ガラスであってもよく、あるいは釉薬に用いられるガラスフリットであってもよい。上記のガラス粉の平均粒径は10〜2000μm特に10〜50μmが好ましい。ガラス粉の配合量は無機多孔体100重量部に対し5〜100重量部、特に20〜50重量部程度が好ましい。上記のようにして製造された基板20aには、粒状の無機多孔体同士の間に平均して500μm〜5mm程度の空隙が形成されていることが好ましい。
また、基板20aの無機多孔体同士の間の空隙には、有機系バインダーが配合された土を詰めてもよい。このような有機系バインダーとしては、デンプン、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、「とびこ(飛粉)」と称されるこんにゃく滓などが好適である。有機系バインダーの添加量は、乾燥重量で100重量部の土に対し、10〜30重量部が好適である。
このような土を目詰めした基板20a又は土を目詰めしていない基板20aの上に、土保持層20bを設け、この土保持層20bに土を詰めるか又は土保持層20bの上に土20cを堆積させてパネル20を形成することができる。この土20cとしては、降雨による流去や風による飛散を防止するために上記の有機系バインダー配合土を用いるのが好ましい。また、土保持層20bとしては、ヤシやココナツの木の繊維をマット状に成形したヤシマットやココナツマット、ガラス繊維、スラグ繊維等の鉱物質繊維の不織布、ウレタン等の軟質合成樹脂のスポンジ等が好適である。この土保持層20bの厚さは10〜50mm程度が好適である。また、土保持層20bは繊維同士の間やスポンジ孔等に土の少なくとも一部が入り込むので土の流去や飛散を防止する機能を有する。また、土保持層20bに詰めるか又はその上に堆積させる土20cの量は植物21の種類等に応じて適宜定めればよい。
上記のようなパネル20に生育させる植物21は、スナゴケ、ハイゴケ等のコケ類、メキシコマンネングサ、ツルマンネングサ、サカサマンネングサなどのセダム類が好適である。このセダム類は、多年草であり、成長しても高さが低く(10〜30mm程度)、屋根において生育させるのに好適であり、また、基本的に剪定等のメンテナンスが不要、施肥が不要で薄層・軽量にて勾配屋根に適用しやすい、大掛かりな灌水システムが不要で低コストで使用水が少なくて済む、年間を通じて一定レベルの植栽が確保できて基本的に枯れない、日射を好むなどのメリットがある。
図3(a)〜(c)に示すように、屋根材2としては縦葺き屋根材を例示することができるが、これに限定されず、従来から普通に用いられているもので、パネル取付具4を取り付けることができる固定部3を上面に突出して設けたものであれば適宜使用することができ、例えば、瓦棒葺や折板や横葺きなどの屋根材を用いてもよい。
屋根材2は耐食性のある金属板等を折り曲げ加工して形成されるものであって、例えば、カラー鋼板やカラーステンレス鋼板、又は塩化ビニル系樹脂やフッ素系樹脂をラミネートした鋼板などを用いることができる。図3(a)に示すように屋根材2は、略水平板状もしくは小波形状(同一間隔で連続的に凹と凸の繰り返し模様を有する形状)の屋根材本体38の一方の側端部(屋根下地43の傾斜方向と平行な端部で例えば軒棟方向と平行な端部)の略全長に亘って嵌合部6を上方(屋根材2の表面側)に向けて突出させると共に屋根材本体38の他方の側端部の略全長に亘って被嵌合部7を上方に向けて突出させることによって形成されている。これら嵌合部6と被嵌合部7は後述のように、隣接する屋根材2、2を接続するための接続部5として形成されるものである。
屋根材2の一方の側端部は図3(b)に示すように、上方に向かって凸の略円弧状で屋根材本体38の側端部に外方(屋根材本体38と反対方向)斜め上方に突出させて連設される円弧片15と、円弧片15の端部から上方に突出させて形成される突出片16と、突出片16の端部から外方に突出させて形成される載置片17と、載置片17の端部から上方に突出させて形成される断面略逆U字状の突部28と、突部28の端部から上方に突出させて形成される断面略逆U字状の嵌合部6と、嵌合部6の端部から内方(屋根材本体38の方向)に突出させて形成される折り返し部19とから構成されている。
また、屋根材2の他方の側端部は図3(c)に示すように、上方に向かって凸の略円弧状で屋根材本体38の側端部に外方斜め上方に突出させて連設される円弧片30と、円弧片30の端部から上方に突出させて形成される突出片31と、突出片31の端部から外方に突出させて形成される延設片12と、延設片12の先端から上方に突出させて形成される被嵌合部7とから構成されている。被嵌合部7は、延設片12の端部から上方に突出させて形成される断面略倒S字状の被係合部18と、被係合部18の端部から外方に突出させて形成されるシール密着片33と、シール密着片33の端部から下側に折り返されて形成される折り曲げ片34から構成されている。
図4(a)乃至(d)には上記の屋根材2を屋根下地43に固定するための吊子Bが示されている。この吊子Bはステンレス鋼(SUS)等の金属材料で形成されるものであって、平板状の固定部9に係合部23と一対の支持部40とを設けて形成されている。支持部40は固定部9の一方の側端部から上方に突出させて形成されており、その上部は断面略逆U字状に形成されている。また、固定部9と支持部40の境界部分にはリブ部73が突設されている。係合部23は一対の支持部40の間に設けられているものであって、固定部9の上記一方の側端部から固定部9と反対側且つ上方に向かって突出させて断面略L字状に形成されており、その上部は断面略U字状に形成されている。また、係合部23の固定部9側の面と固定部9の上面までに亘ってリブ部75が突設されている。さらに、係合部23の両側端部には固定部9側に突出する変形防止片27が設けられている。変形防止片27の上端は略三角形状に形成されており、また、変形防止片27の上端と係合部23の上端とは、ほぼ同じ高さに位置するように形成されている。
本発明では留め具41と押さえ具42とからなるパネル取付具4を用いる。図5(a)(b)に示すように、留め具41はステンレス鋼(SUS304の塗装品)等の金属材料で形成されるものであって、平板状の留め具基板45に一対の棟側脚片48と一対の軒側脚片49及び一対の挟持片46を設けて形成されている。留め具基板45の略中央部には上方に突出する固定ボルト56が設けられている。棟側脚片48は留め具基板45の側端部から下方に向かって突設されるものであって、その下端には外方(留め具基板45と反対側)に向かって突出する底片50が設けられている。また、棟側脚片48は留め具基板45の両側端部に一つずつ設けられており、留め具基板45を挟んで対向配置されている。軒側脚片49は留め具基板45の側端部から下方に向かって突設されるものであって、その下端には棟側脚片48の方に向かって突出する支持片51が設けられていると共に支持片51の先端(棟側脚片48側の端部)には上側に向かって突出するストッパー片52が設けられている。また、軒側脚片49は留め具基板45の両側端部に一つずつ設けられており、留め具基板45を挟んで対向配置されている。挟持片46は留め具基板45の側端部から下方に向かって突設されるものであって、その下端には内方(留め具基板45側)に向かって突出する差し込み片53が設けられている。この差し込み片53がパネル取付具4の被係止部13として形成されるものである。また、挟持片46は棟側脚片48と軒側脚片49の間において留め具基板45の両側端部に一つずつ設けられており、留め具基板45を挟んで対向配置されている。また、各挟持片46には厚み方向(略水平方向)に貫通するボルト孔54が設けられており、このボルト孔54を通すようにして挟持片46にはボルトナット55を架け渡して設けられている。さらに、留め具41には棟側脚片48と軒側脚片49及び留め具基板45に亘るようにリブ部57を設けることができる。上記底片50及び支持片51の下面(裏面)にはEPT(伸展テフロン(R))製などのパッキン76が設けられている。尚、図6(a)乃至(c)に示す留め具41はリブ部57を設けていない点を除いて図5(a)(b)のものと同様に形成されている。
図7(a)乃至(c)に示すように、押さえ具42はステンレス鋼(SUS304の塗装品)等の金属材料で形成されるものであって、平板状の押さえ具基板58に四本の支持脚59を設けて形成されている。押さえ具基板58の略中央部には厚み方向(上下方向)に貫通するボルト挿通孔60が設けられている。支持脚59は押さえ具基板58の側端部から下方に向かって突設されるものであって、その下端には外方(押さえ具基板58と反対側)に向かって突出する押さえ片61が設けられている。また、支持脚59は押さえ具基板58の両側端部に一つずつ設けられており、押さえ具基板58を挟んで対向配置されている。さらに、軒棟方向に隣り合う支持脚59の間の空間は開口部62として形成されている。この開口部62はボルト逃がし用に形成されているものである。
そして、本発明の緑化屋根を形成するにあたっては、複数枚の屋根材2を葺設した後、緑化パネル1を設置するようにする。すなわち、まず、屋根材2の被嵌合部7側の側端部に沿って所定箇所に複数個の吊子Bを取り付ける。この時、上記の吊子Bの係合部23を屋根材2の被嵌合部7の被係合部18に上側から挿入(圧入)することによって、吊子Bを被係合部18に取り付ける。また、吊子Bは約600mmの間隔などの一定のピッチで取り付けるのが好ましい。一方、屋根材2の嵌合部6の内側(下側)の空間には図8(a)に示すように、シール材(シールパッキン)10を嵌合部6の全長に亘って収納する。シール材10はゴムなどの弾性体で長尺の円筒状等に形成されるものであって、断面略U字状の嵌合部6の内側(下側)の空間と同じかあるいはやや小さい外径を有するものであり、嵌合部6にその下側開口から差し込んで収納するようにする。このような屋根材2への吊子B及びシール材10の取り付けは地上で行なうのが好ましく、これにより、高所における作業を少なくして危険を低減することができる。もちろん、屋根下地43の上で上記の作業を行っても良い。また、シール材10は高いシール性が不要であれば使用する必要はない。
次に、多数枚の屋根材2をクレーン等で屋根下地43の上に搬送する。屋根下地43としては例えば耐水合板製の野地板35の上面にゴムアスファルトシート製の防水シート36を敷設して形成することができるが、これに限定されるものではない。次に、屋根下地43の上面の傾斜方向と嵌合部6及び被嵌合部7が略平行となるようにして屋根材2を載置する。次に、屋根材2に取り付けられた各吊子Bの固定部9に設けた通孔44を通して屋根下地43に釘やビスなどの固定具47を打入することにより吊子Bを屋根下地43に固定し、これにより、複数個の吊子Bを介して上記屋根材2を屋根下地43に取り付けて固定する。次に、屋根下地43に固定された上記の屋根材2にこれとは別の他の屋根材2を接続する。
屋根下地43の上に固定された屋根材2に他の屋根材2を接続するにあたっては、図8(a)に示すように、屋根下地43に固定されている下側の屋根材2の被嵌合部7に上方から他の屋根材2の嵌合部6を被せ、この嵌合部6に上から手で押さえたり足で踏んだりして力を加える。このように上側の他の屋根材2の嵌合部6を上から押圧することによって、上側の屋根材2の折り返し部19の先端を下側の屋根材2の被嵌合部7の被係合部18の外面に沿って下方に移動させると共に上側の屋根材2の突部28を吊子Bの支持部40に当接させた状態で下方に移動させる。これにより、図8(b)に示すように、吊子Bの支持部40が固定片9と反対側に向かって傾斜するように弾性変形すると共に、押圧されている嵌合部6が横方向に弾性的に広がった状態で下方へと移動していく。
そして、上側の屋根材2の突部28が吊子Bの支持部40の断面略逆U字状の部分よりも下側に達すると共に上側の屋根材2の折り返し部19が下側の屋根材2の被嵌合部7の被係合部18の下側に達すると、吊子Bの支持部40が固定片9側に向かって傾斜するように元の位置に戻ると共に、押圧されている嵌合部6が復元力(スプリングバック)によって広がった状態からほぼ元の形状に戻り、この結果、吊子Bの支持部40に上側の屋根材2の突部28が弾性的に当接すると共に上側の屋根材2の折り返し部19が下側の屋根材2の延設片12と被係合部18の間に挿入されて被係合部18に弾性的に係止される。
また、上側の屋根材2の嵌合部6の内側(下側)においてシール材10が圧縮された状態となって、上側の屋根材2の嵌合部6の内側面(下面)と下側の屋根材2の被嵌合部7のシール密着片33の上面と被係合部18の外面及び吊子Bの支持部40の上端部とに圧接して密着することになり、嵌合部6と被嵌合部7の間にシール材10が充填されることになる。この時、下側の屋根材2の被嵌合部7はシール材10により上側から押圧されて下側に向かって変形しようとするが、被嵌合部7のシール密着片33の下側に形成された折り曲げ片34が変形防止片27の上端に当接して被嵌合部7が支持されるために、被嵌合部7の下側への大幅な変形が防止されるものである。このようにして他の屋根材2の嵌合部6を屋根下地43の上に固定された屋根材2の被嵌合部7とこれに嵌着された吊子Bの上部に被嵌することによって、図9に示すように屋根下地43に固定されている屋根材2の被嵌合部7と他の屋根材2の嵌合部6を嵌合させて隣接する屋根材2、2同士を接続することができる。この後、上記一連の作業を繰り返し行うことによって、複数枚の屋根材2を屋根下地43の上に葺設する。
このようにして複数枚の屋根材2を葺設すると、嵌合した嵌合部6と被嵌合部7からなる接続部5により隣接する屋根材2、2が接続されるが、本発明ではこの接続部5を固定部3として用いることができ、これにより、隣接する屋根材2、2を接続するための接続部5と、パネル取付具4を係止して取り付けるための固定部3とを兼用することができるものである。固定部3は屋根材2の上面に突出した状態で屋根材2の軒棟方向の略全長に亘って形成されるものである。また、固定部3には二つの凹状の係止部14が設けられている。一方の係止部14は嵌合部6の基部(嵌合部6と突部28の境界付近)の引っ掛け部37と載置部17との間の隙間で構成されており、もう一方の係止部14は嵌合部6の先部の折り返し部19と延設片12との間の隙間で構成されている。従って、係止部14は固定部3の各側面に開口して固定部3の軒棟方向の略全長に亘って溝状に形成されるものである。
上記のようにして複数枚の屋根材2を葺設した後、緑化パネル1を設置していく。すなわち、まず、図10(a)(b)に示すように、固定部3を跨ぐようにしてパネル取付具4の留め具41を屋根材2に複数個ずつ取り付ける。ここで、留め具41は吊子Bを設けた位置に取り付けるようにするので、吊子Bの場合と同様に約600mmの間隔で配設されるが、後述のユニットパネル65の軒棟方向の寸法よりもやや大きめ(例えば606mm)の間隔で留め具41を設置して、適度なクリアランス(余裕)を持ってセット可能にするものである。留め具41を取り付けるにあたっては、パネル取付具4の被係止部13である留め具41に設けた差し込み片53と、固定部3の係止部14とを係止するようにする。すなわち、棟側脚片48を棟側に、軒側脚片49を軒側にそれぞれ向けた状態にして留め具41を固定部3に上方から近づけ、次に、一方の挟持片46の差し込み片53(被係止部13)を嵌合部6の基部の引っ掛け部37と載置部17との間の隙間(係止部14)に差し込むと共に、他方の挟持片46の差し込み片53(被係止部13)を嵌合部6の先部の折り返し部19と延設片12との間の隙間(係止部14)に差し込み、さらに、棟側脚片48の底片50及び軒側脚片49の支持片51に設けたパッキン76を固定部3の直近位置で屋根材本体38の上面に密着する。この後、ボルトナット55を締め付けることによって、一対の挟持片46で嵌合部6と被嵌合部7及び吊子Bを挟むようにする。このようにして固定部3に取り付けられた留め具41は、係止部14の開口縁部を形成する引っ掛け部37と折り返し部19とに、被係止部13である挟持片46の差し込み片53が引っ掛かって係止されることにより、簡単に外れないように強固に取り付けて固定されるものである。しかも、留め具41は係止のみで固定部3に取り付けられるものである。
上記のようにして留め具41を取り付けた後、緑化パネル1を設置する。緑化パネル1は二枚を一組にしてユニットパネル65を形成してから設置するものである。すなわち、図11に示すように、端面を突き合わせた状態で二枚の緑化パネル1を並べた後、図12に示すような断面略コ字型の連結フレーム63を二枚の緑化パネル1に亘るようにして緑化パネル1の両側端部に装着することによって、二枚の緑化パネル1を連結する。また、一方の緑化パネル1の軒側となる端部及び他方の緑化パネル1の棟側となる端部には断面略コ字型の保護フレーム64を装着する。この後、図13(a)(b)に示すように、隣り合う二つの固定部3の間にユニットパネル65を嵌め込んで設置する。この時、ユニットパネル65の軒側端面を構成する保護フレーム64の両側部に留め具41のストッパー片52に当接すると共に、ユニットパネル65の棟側端面の両側部にも他の留め具41のストッパー片52を当接する。このようにしてユニットパネル65の両側部を軒棟方向から留め具41のストッパー片52で挟むようにして、隣り合う二つの固定部3の間に複数枚のユニットパネル65を設置していく。上記のように二枚の緑化パネル1をユニット化してユニットパネル65を形成することにより、輸送時において緑化パネル1を連結フレーム63や保護フレーム64で保護することができると共に施工時の作業性向上を図ることができるものである。尚、保護フレーム64はユニットパネル65の美観を向上させる機能も有するので、最も軒側に設置されるユニットパネル65、あるいは最も棟側に設置されるユニットパネル65に設けるのが好ましいが、全てのユニットパネル65に設けてもよい。
上記のようにして複数枚の緑化パネル1を屋根材2の上に設置した後、図14(a)(b)に示すように、パネル取付具4の押さえ具42を取り付けていく。押さえ具42は固定部3に取り付けた留め具41に上方から近づけ、押さえ具42のボルト挿通孔60を留め具41の固定ボルト56に被挿し、この後、ボルト挿通孔60から上側に突出する固定ボルト56に鍔付ナットなどのナット66を螺合する。このようにして各留め具41に押さえ具42を固定すると共に押さえ具42の支持脚59の押さえ片61によりユニットパネル65の四隅において連結フレーム63を上側から押さえ付けるようにする。そして、ユニットパネル65を押さえ具42で上側から押さえることによって、ユニットパネル65が支持脚59とストッパー片52と支持片51及び底片50並びに屋根材2で挟持されて保持されるものであり、これにより、風の吹き上げ力(負圧)に対して複数枚の緑化パネル1をパネル取付具4で保持して屋根材2に取り付けることができると共にユニットパネル65の略中央部付近では緑化パネル1を連結フレーム63の剛性により安定して支持することができ、図1のような緑化屋根を形成することができるものである。尚、留め具41に押さえ具42を取り付けた際に、留め具41のボルトナット55は押さえ具42の開口部62から突出して逃がすことができるものである。また、一つの押さえ具42はその周囲の四つのユニットパネル65を四本の支持脚59で同時に押さえ付けることができるものである。
本発明の緑化屋根では、屋根材2にビスや釘などを打入することなく、係止部14と被係止部13との係止のみで屋根材2の固定部3にパネル取付具4を係止して固定部3に取り付け、すなわち、屋根材2に孔を開けることなく、固定部3に対してパネル取付具4を係止のみで取り付け、このパネル取付具4に緑化パネル1を保持させて屋根材2に取り付けることができるものであり、緑化パネル1を取り付けても屋根の防水性が低下しないようにすることができるものである。
そして、緑化屋根を形成することにより、特に、都心部においてビル等の輻射熱による「ヒートアイランド現象」を緑被により軽減することができ、また、緑化層(植物21の層)が屋根の外断熱層としての機能を果たし、建物内への熱影響(熱さ・寒さ)を抑えて空調負荷を軽減することができ、結果として空調廃熱による温度上昇を抑えると共にCOの削減につながるものであり、さらに、緑化層の水分蒸発潜熱により屋根表面の冷却効果を期待することができるものである。また、緑化パネル1は設置後にメンテナンス等のために緑化屋根から外すことがあるが、本発明ではユニットパネル65を押さえ付ける四方の押さえ具42を外すだけで、簡単に緑化パネル1を取り外すことができ、メンテナンスを容易に行うことができるものである。
また、上記では隣り合う固定部3の間の屋根材2上(谷面)には緑化パネル1のみを設置する例を説明したが、これに限らず、例えば、図15に示すように、ソーラー発電パネル67を上記と同様の方法で屋根材2に取り付けて緑化パネル1に併設してもよい。また、屋根上温水器などを上記と同様の方法で屋根材2に取り付けて緑化パネル1に併設してもよい。このように一つの屋根面に緑化パネル1以外の機能性部材を併用して設置することで環境エコロジーの観点から屋根機能を多様化することが可能となるものである。
尚、上記では縦葺き屋根材を用いた例を示したが、これに限らず、例えば、折板や瓦棒葺などの他の屋根工法にも応用が可能であり、屋根材の種類を問わないで緑化パネル1を設置することができるものである。
本発明を実施するための最良の形態の一例を示す一部の断面図である。 同上の緑化パネルの一例を示す斜視図である。 同上の屋根材の一例を示し、(a)は斜視図、(b)(c)は一部の断面図である。 同上の吊子の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は斜視図である。 同上のパネル取付具の留め具の一例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 同上のパネル取付具の留め具の他例を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同上のパネル取付具の押さえ具の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同上の屋根材の施工方法を示し、(a)(b)は断面図である。 同上の屋根材の接続状態を示す断面図である。 同上の緑化パネルの施工手順を示し、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 同上のユニットパネルの一例を示し、(a)は一部を分解した斜視図、(b)は断面図である。 同上の連結フレームの一例を示す斜視図である。 同上の緑化パネルの施工手順を示し、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 同上の(a)は断面図、(b)は一部を分解した斜視図である。 同上の最良の形態の他例を示す平面図である。
符号の説明
1 緑化パネル
2 屋根材
3 固定部
4 パネル取付具
6 嵌合部
7 被嵌合部
13 被係止部
14 係止部
20 パネル
21 植物

Claims (2)

  1. パネルの一面に植物を植え付けて形成した緑化パネルを屋根材に載設して構成される緑化屋根において、パネル取付具を、その被係止部を屋根材の上面に突出した固定部の係止部に係止させることにより屋根材に取り付け、パネル取付具で緑化パネルを保持して屋根材に取り付けて成ることを特徴とする緑化屋根。
  2. 屋根材の一側端に断面略U字状の嵌合部を設けると共に他の一側端に被嵌合部を設け、隣接する屋根材の嵌合部と被嵌合部とを嵌合することにより固定部を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の緑化屋根。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008022723A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Kanawa Kogyo:Kk 据付部材および取り付け金具
WO2013161691A1 (ja) * 2012-04-24 2013-10-31 サントリーホールディングス株式会社 植栽装置

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