JP2005079633A - デジタル・アナログ変換回路、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

デジタル・アナログ変換回路、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 各トランジスタにばらつきがあっても、デジタルデータに応じたアナログ信号を精度良く変換することができるデジタル・アナログ変換回路を提供する。また、データ線駆動回路から出力されるデータ信号のばらつきを抑制することで表示品位を向上させることができるデジタル・アナログ変換回路、電気光学装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】 基準電流生成回路部SKを、定電流用トランジスタQref、第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2で構成した。そして、第1及び第2のデータ線駆動回路の特性のばらつきに応じて第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2を制御することで基準電流Irefの電流値及び基準電圧Vrefの電圧値を細かく分解して調整するようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、デジタル・アナログ変換回路、電気光学装置及び電子機器に関するものである。
近年、液晶素子、有機EL素子、電気泳動素子、電子放出素子といった電気光学素子を備えた電気光学装置としての表示ディスプレイが注目されている。そして、この種の表示ディスプレイの駆動方法の一つに、画素毎に所定のタイミングでデータ信号を供給するためのスイッチング素子を備えたアクティブマトリクス型ディスプレイがある。
アクティブマトリクス型表示ディスプレイにおいては、デジタル信号である画像デジタルデータをアナログ信号である前記データ信号に変換するデジタル・アナログ変換回路を備えたデータ線駆動回路が備えられている。
ところで、表示ディスプレイの大型化に伴って、1つの表示パネル部に対して複数のデータ線駆動回路を備えたものが知られている。このような複数のデータ線駆動回路を備えた表示ディスプレイにおいては、デジタル・アナログ変換回路を構成するトランジスタの製造ばらつきによってデータ線駆動回路毎でそのデータ信号の信号レベルにばらつきが発生してしまう場合がある。この結果、例えば、同じ画像デジタルデータに対して異なった信号レベルを有するデータ信号に変換されてしまうため、電気光学素子の輝度がデータ線駆動回路毎で異なる。従って、表示品位が劣化してしまう。
そこで、複数のデータ線駆動回路を互いに電気的に接続し、1つのデータ線駆動回路で生成された電流を他のデータ線駆動回路に供給するようにしたものが知られている。つまり、データ線駆動回路は前記電流を生成するためのトランジスタが形成されており、このトランジスタにて生成された電流を他のデータ線駆動回路内に形成されたトランジスタに供給する。このように、1つのデータ線駆動回路で生成された電流に基づいて他のデータ線駆動回路を駆動させる。この結果、データ信号の信号レベルがデータ線駆動回路毎に異なるのを抑制している(例えば、特許文献1)。
特開2001−42827号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明では、前記各トランジスタのソース/ドレイン間電圧にばらつきがあるため、現実的には、データ信号の信号レベルがデータ線駆動回路毎に異なってしまう。従って、データ線駆動回路間の特性のばらつきが発生する。この結果、データ線駆動回路から出力されるデータ信号のばらつきが生じる。また、前記電流を他のデータ線駆動回路に供給するための配線が必要となるために、データ線駆動回路の実装コストが高くなってしまう。
さらに、前記配線によってノイズがのるため、その分、表示品位が劣化してしまう。また、複数のパネルを互いに接続することで表示ディスプレイを大型するような場合においては、各データ線駆動回路間の特性のばらつきを補償することができないので、上記発明をそのまま用いることができない。以上のことから表示品位が劣化してしまう。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的の一つは、各トランジスタにばらつきがあっても、デジタルデータに応じたアナログ信号を精度良く変換
することができるデジタル・アナログ変換回路を提供することにある。また、他の目的の一つは、データ線駆動回路から出力されるデータ信号のばらつきを抑制することで表示品位を向上させることができる電気光学装置及び電子機器を提供することにある。
本発明によれば、基準電流を生成する基準電流生成回路部と、第1の制御端子を備え、その第1の制御端子がダイオード接続されて前記基準電流が供給される第1のトランジスタと、第2の制御端子を備え、その第2の制御端子が前記第1の制御端子に接続された複数の第2のトランジスタと、デジタルデータのビットデータをそれぞれ入力する第3の制御端子を備えるとともに、前記複数の第2のトランジスタに対してそれぞれ直列に接続された複数の第3のトランジスタと
を備え、前記複数の第3のトランジスタの前記デジタルデータに基づくオン動作に基づいて、それぞれ対応する前記第2のトランジスタから出力される電流を、一つの出力端子から出力するデジタル・アナログ変換回路において、前記基準電流生成回路部は、複数の制御信号を入力し、その複数の制御信号に基づいて複数レベルの基準電流を生成する。
これによれば、例えば、複数のデジタル・アナログ変換回路を使用するとき、複数の制御信号をデジタル・アナログ変換回路毎の第1、第2または第3のトランジスタの特性ばらつきに合わせて設定することで、デジタルデータに応じたアナログ電流を精度良く変換することができる。
また、例えば、複数のデジタル・アナログ変換回路を使用するとき、各デジタル・アナログ変換回路同士は電気的に独立している。つまり、各デジタル・アナログ変換回路間は配線等で電気的に接続されていない。従って、1つのデジタル・アナログ変換回路が他のデジタル・アナログ変換回路のアナログ電流に影響を及ぼすことはない。また、デジタル・アナログ変換回路間には配線等を設ける必要はないので、その分の実装コストを下げることができる。さらに、その配線等によってノイズの発生がないので、その分、デジタルデータに応じたアナログ電流を精度良く変換することができる。
このデジタル・アナログ変換回路において、さらに、第4の制御端子を備えその第4の制御端子が前記第1のトランジスタと直列に接続された第4のトランジスタを備えるとともに、前記基準電流生成回路部は、第5の制御端子を備え、その第5の制御端子がダイオード接続されるとともに同第5の制御端子が前記第4の制御端子に対して接続された第5のトランジスタと、前記複数の制御信号をそれぞれ入力する第6の制御端子を備えるとともに、第5のトランジスタに対してそれぞれ直列に接続された複数の第6のトランジスタとを備えてもよい。
これによれば、例えば、複数のデジタル・アナログ変換回路を使用するとき、複数の制御信号をデジタル・アナログ変換回路毎の第4または第5のトランジスタの特性ばらつきに合わせて設定することで、デジタルデータに応じたアナログ電流を精度良く変換することができる。また、複数の制御信号を複数の第6のトランジスタの第6の制御端子に供給することでデジタルデータに応じたアナログ電流を精度良く変換することができる。
このデジタル・アナログ変換回路において、前記複数の第2のトランジスタの各々は、前記第1のトランジスタとカレントミラーを構成していてもよい。
これによれば、カレントミラーによって基準電流に応じた電流を前記複数の第2のトランジスタに供給する。従って、各複数の第2のトランジスタは前記基準電流に応じた電流を精度良く供給することができる。
このデジタル・アナログ変換回路において、前記複数の第6のトランジスタの各々は、
その電流駆動能力が異なっていてもよい。
これによれば、複数の第6のトランジスタを同じ電圧レベルで制御することで第6のトランジスタにて生成される基準電流の電流値を、デジタル・アナログ変換回路を構成する各トランジスタ等の特性のばらつきに合わせて高分解能に調整することができる。
本発明の電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差部に対応して備えられる画素を含む表示パネル部と、前記複数のデータ線に対してデータ電流を供給するデータ電流供給回路とを備えた電気光学装置において、前記データ電流供給回路は、基準電流を生成する基準電流生成回路部と、第1の制御端子を備え、その第1の制御端子がダイオード接続されて前記基準電流が供給される第1のトランジスタと、第2の制御端子を備え、その第2の制御端子が前記第1の制御端子に接続された複数の第2のトランジスタと、デジタルデータのビットデータをそれぞれ入力する第3の制御端子を備えるとともに、前記複数の第2のトランジスタに対してそれぞれ直列に接続された複数の第3のトランジスタと、を備え前記複数の第3のトランジスタの前記デジタルデータに基づくオン動作に基づいて、それぞれ対応する前記第2のトランジスタから出力される電流を、一つの出力端子から出力し、前記基準電流生成回路部は、複数の制御信号を入力し、その複数の制御信号に基づいて複数レベルの基準電流を生成する。
これによれば、例えば、複数のデータ電流供給回路を使用するとき、複数の制御信号をデータ電流供給回路毎の第1、第2または第3のトランジスタの特性ばらつきに合わせて設定することで、デジタルデータに応じたアナログ電流を精度良く変換することができる。
また、例えば、複数のデジタル・アナログ変換回路を使用するとき、各データ電流供給回路同士は電気的に独立している。つまり、各デジタル・アナログ変換回路間は配線等で電気的に接続されていない。従って、1つのデータ電流供給回路が他のデータ電流供給回路のアナログ電流に影響を及ぼすことはない。また、データ電流供給回路間には配線等を設ける必要はないので、その分の実装コストを下げることができる。さらに、その配線等によってノイズの発生がないので、その分、デジタルデータに応じたアナログ電流を精度良く変換することができる。以上のことから、表示パネル部上に表示される画像の表示品位を向上させることができる。
この電気光学装置において、さらに、第4の制御端子を備えその第4の制御端子が前記第1のトランジスタと直列に接続された第4のトランジスタを備えるとともに、前記基準電流生成回路部は、第5の制御端子を備え、その第5の制御端子がダイオード接続されるとともに同第5の制御端子が前記第4の制御端子に対して接続された第5のトランジスタと、前記複数の制御信号をそれぞれ入力する第6の制御端子を備えるとともに、第5のトランジスタに対してそれぞれ直列に接続された複数の第6のトランジスタと
を備えていてもよい。
これによれば、例えば、複数のデータ電流供給回路を使用するとき、複数の制御信号をデータ電流供給回路毎の第4または第5のトランジスタの特性ばらつきに合わせて設定することで、デジタルデータに応じたアナログ電流を精度良く変換することができる。また、複数の制御信号を複数の第6のトランジスタの第6の制御端子に供給することでデジタルデータに応じたアナログ電流を精度良く変換することができる。
この電気光学装置において、前記複数の第2のトランジスタの各々は、前記第1のトランジスタとカレントミラーを構成していてもよい。
これによれば、カレントミラーによって基準電流に応じた電流を前記複数の第2のトラ
ンジスタに供給する。従って、各複数の第2のトランジスタは前記基準電流としてデジタルデータに応じた電流を精度良く供給することができる。
この電気光学装置において、前記複数の第6のトランジスタの各々は、その電流駆動能力が異なっていてもよい。
これによれば、複数の第6のトランジスタを同じ電圧レベルで制御することで第6のトランジスタにて生成される基準電流の電流値を、データ電流供給回路を構成する各トランジスタ等の特性のばらつきに合わせて高分解能に調整することができる。
また、例えば、前記複数の第6のトランジスタと前記第5のトランジスタとの間にそれぞれスイッチを設け、それらスイッチをデジタルデータに応じてそれぞれオンまたはオフする。このようにすることで、複数の第6のトランジスタの各第6の制御端子に直接デジタルデータに応じた電圧レベルを有する電圧を供給することなく基準電流の電流値をデータ電流供給回路を構成する各トランジスタ等の特性のばらつきに合わせて高分解能に調整することができる。
この電気光学装置において、前記表示パネル部は、複数のパネルを互いにつなぎ合わせて構成されていてもよい。
これによれば、表示品位を低下させることなく複数のパネルを互いに接続することでディスプレイを大型化することができる。
本発明の電子機器は上記記載の電気光学装置を実装している。
これによれば、例えば、複数のパネルを互いに接続することでディスプレイを大型化した電子機器においても、その表示品位の高い画像表示を行わせることができる。
以下、本発明を有機ELディスプレイに適用した各実施形態を図面に従って説明する。(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1は、有機ELディスプレイの電気的構成を示すブロック回路図である。図2は、表示パネル部の回路構成を示すブロック回路図である。図3は、画素の回路図である。
有機ELディスプレイ10は、図1に示すように、制御回路11、表示パネル部12、走査線駆動回路13、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bを備えている。尚、本実施形態における有機ELディスプレイ10は、アクティブマトリクス駆動方式の有機ELディスプレイである。尚、本実施形態の有機ELディスプレイ10は、図1に示すように、1枚の表示パネル部12を2個のデータ線駆動回路14a,14bで駆動するディスプレイを示している。
有機ELディスプレイ10の制御回路11、走査線駆動回路13、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bは、それぞれが独立した電子部品によって構成されていてもよい。例えば、制御回路11、走査線駆動回路13、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bが、各々1チップの半導体集積回路装置によって構成されていてもよい。又、制御回路11、走査線駆動回路13、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bの全部若しくは一部がプログラマブルなICチップで構成され、その機能がICチップに書き込まれたプログラムによりソフトウェア的に実現されてもよい。
制御回路11には、図示しない外部装置からのクロックパルスCP及び画像デジタルデータDが入力される。制御回路11は、その入力されたクロックパルスCPに基づいて表
示パネル部12に画像を表示するタイミングを制御するための垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCを生成する。そして、制御回路11は生成された垂直同期信号VSYNCを走査線駆動回路13に出力するとともに、水平同期信号HSYNCを第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bにそれぞれに出力する。
また、制御回路11は、前記画像デジタルデータDを所定のタイミングで振り分けて第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bに出力する。ここで、第1のデータ線駆動回路14aに出力される画像デジタルデータDを第1の画像デジタルデータD1とし、第2のデータ線駆動回路14bに出力される画像デジタルデータDを第2の画像デジタルデータD2とする。
第1の画像デジタルデータD1は、表示パネル部12の図中左側の領域に割り当てられた画素20(図2参照)に表示される画像に対応した画像デジタルデータである。また、第2の画像デジタルデータD2は、表示パネル部12の図中右側の領域に割り当てられた画素20に表示される画像に対応した画像デジタルデータである。
また、本実施形態の画像デジタルデータD、第1の画像デジタルデータD1及び第2の画像デジタルデータD2はそれぞれ8ビットのデジタルデータである。
表示パネル部12は、図2に示すように、その行方向に沿って延びるn本の走査線Y1,Y2,・・・,Ynを備えている。また、表示パネル部12は、その列方向に沿って延びるm本のデータ線X1,X2,・・・,Xmを備えている。そして、表示パネル部12は、前記複数の走査線Y1〜Ynと前記複数のデータ線X1〜Xmとの交差部に対応した位置に画素20を備えている。前記各画素20は、対応する走査線Y1〜Yn及びデータ線X1〜Xmに接続されている。そして、前記各画素20は、対応する走査線Y1〜Ynを介して走査線駆動回路13に接続されている。また、画素20は、前記データ線X1〜Xmを介して対応する第1のデータ線駆動回路14aまたは第2のデータ線駆動回路14bに接続されている。
詳しくは、m本のデータ線X1〜Xmのうちk本のデータ線X1〜Xk(kは自然数)に接続された画素20は、その対応するデータ線X1〜Xkを介して第1のデータ線駆動回路14aに接続されている。また、m本のデータ線X1〜Xmのうちk本のデータ線Xk+1〜Xmに接続された画素20は、その対応するデータ線Xk+1〜Xmを介して第2のデータ線駆動回路14bに接続されている。
また、表示パネル部12は、前記各データ線X1〜Xmに平行に沿ってm本の電源線L1,L2,・・・,Lmを備えている。各電源線L1〜Lmには電源電圧VOELが供給されている。また、電源線L1〜Lmはそれぞれ画素20に接続されている。そして、各画素20には電源電圧VOELが供給されるようになっている。
図3は、本実施形態における第1のデータ線X1と第1の走査線Y1との交差部に対応して備えられた画素20の等価回路図である。尚、この画素20の電気的構成は他の走査線とデータ線との交差部に対応する位置に備えられた画素と同じである。従って、説明の便宜上、第1のデータ線X1と第1の走査線Y1との交差部に対応する位置に備えられた画素についてのみ以下に説明し、他の走査線とデータ線との交差部に対応する位置に備えられた画素についてはその説明を省略する。
画素20は、本実施形態においては、有機EL素子OLED、駆動トランジスタTd、第1及び第2のスイッチングトランジスタTsw1,Tsw2、変換トランジスタTc及び保持キャパシタCoを備えている。駆動トランジスタTd、変換トランジスタTc及び第2のスイッチングトランジスタTsw2は、それぞれ、その導電型がP型である。また
、第1のスイッチングトランジスタTsw1はその導電型がN型である。
駆動トランジスタTdは、そのドレインが有機EL素子OLEDの陽極E1に接続されている。有機EL素子OLEDは、その発光層が有機材料で構成されたEL(エレクトロルミネッセンス)素子である。有機EL素子OLEDの陰極E2は接地されている。
また、駆動トランジスタTdのゲートは、変換トランジスタTcのゲートに接続されている。また、駆動トランジスタTdのソースは、変換トランジスタTcのソースに接続されている。さらに、駆動トランジスタTdのソースは電源線L1に接続されている。駆動トランジスタTdのソース/ゲート間には、保持キャパシタCoが接続されている。つまり、前記変換トランジスタTcと駆動トランジスタTdとでカレントミラー回路を構成している。
前記変換トランジスタTcのドレインは、第1のスイッチングトランジスタTsw1を介して第1のデータ線X1に接続されている。また、変換トランジスタTcのドレインは、第2のスイッチングトランジスタTsw2を介して前記保持キャパシタCoに接続されている。
前記第1のスイッチングトランジスタTsw1のゲートは第1の副走査線Y11に接続されている。また、前記第2のスイッチングトランジスタTsw2のゲートは第2の副走査線Y12に接続されている。この第1の副走査線Y11と第2の副走査線Y12は第1の走査線Y1に相当している。
走査線駆動回路13は、走査信号SC1,SC2,…,SCnを作成する。各走査信号SC1〜SCnはそれぞれLレベルまたはHレベルを有する電圧信号である。また、走査線駆動回路13は前記垂直同期信号VSYNCのタイミングでHレベルの走査信号を出力することで走査線Y1〜YnをY1→Y2→Y3…→Yn→Y1の順に線順次選択駆動する。
詳しくは、各走査線Y1〜Ynは第1の副走査線と第2の副走査線とで構成される2本の副走査線から成る。第1の副走査線Y11,…には第1の副走査信号SC11,…が供給され、第2の副走査線Y12,…には第2の副走査信号SC12,…が供給されるようになっている。そして、走査線駆動回路13が、Hレベルの第1の副走査信号を出力するとともにLレベルの第2の副走査信号を出力することで対応する走査線を選択駆動する。
第1のデータ線駆動回路14aは、図2に示すように、表示パネル部12の図中左側下方に配置されている。第2のデータ線駆動回路14bは、表示パネル部12の図中右側下方に配置されている。また、第1のデータ線駆動回路14aは、基準電流生成回路部SKとk個のデジタル・アナログ変換回路15aとを備えている。同様に、第2のデータ線駆動回路14bは基準電流生成回路部SKとk個のデジタル・アナログ変換回路15bとを備えている。
第1のデータ線駆動回路14aのデジタル・アナログ変換回路15aは、それぞれ、図中左側から順に第1のデータ線X1,第2のデータ線X2,…第kのデータ線Xkに電気的に接続されている。また、第2のデータ線駆動回路14bのデジタル・アナログ変換回路15bは、それぞれ、図中左側から順に第k+1のデータ線Xk+1,第k+2のデータ線Xk+2,…,第mのデータ線Xmに電気的に接続されている。
そして、前記第1のデータ線駆動回路14aのデジタル・アナログ変換回路15aからは対応するデータ線X1〜Xkを介して前記第1の画像デジタルデータD1に応じたアナ
ログ信号であるデータ電流DA1〜DAkが出力される。同様に、前記第2のデータ線駆動回路14bのデジタル・アナログ変換回路15bからは対応するデータ線Xk+1〜Xmを介して前記第2の画像デジタルデータD2に応じたアナログ信号であるデータ電流DB1〜DBkが出力される。このとき、前記データ電流DA1〜DAk,DB1〜DBkは、走査線駆動回路13が走査線Y1〜Ynのうちの1本の走査線を選択する毎に出力される。
上記のように構成された有機ELディスプレイ10は、前記走査線駆動回路13から出力される走査信号SC1〜SCnによって、選択された走査線Y1〜Yn上の各画素20の第1及び第2のスイッチングトランジスタTsw1,Tsw2がそれぞれオン状態に設定される。そして、前記走査線駆動回路13が走査線Y1〜Ynのうちの1本の走査線を選択する毎に第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14bからデータ電流DA1〜DAk,DB1〜DBkが、対応する画素20に出力される。このことによって、データ電流DA1〜DAk,DB1〜DBkに対応した電荷が画素20の前記第1及び第2のスイッチングトランジスタTsw1,Tsw2を介して保持キャパシタCoに書き込まれる。その後、走査線駆動回路13から出力される前記走査信号によって第2のスイッチングトランジスタTsw2がオフ状態に設定される。
すると、前記変換トランジスタTcには保持キャパシタCoに書き込まれた電荷に応じた電流が流れる。そして、前記変換トランジスタTcとカレントミラー回路を構成する前記駆動トランジスタTdに前記電流に応じた大きさの駆動電流Ielが流れる。このことによって、有機EL素子OLEDが前記駆動電流Ielに応じた輝度階調で発光する。そして、走査線駆動回路13が、順次、走査線Y1〜Ynを選択駆動することで、表示パネル部12上に画像デジタルデータDに応じた所望の画像が表示される。
尚、通常、書き込み速度を速くするために、変換トランジスタTcに流れる電流は駆動電流Ielより大きな電流とする。つまり、変換トランジスタTcと駆動トランジスタTdとはその利得係数を変えている。このため、駆動電流Ielはその利得係数の比に応じた電流である。
次に、前記第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14bの電気的構成についてその詳細を図4に従って説明する。
図4は、第1のデータ線駆動回路14aの基準電流生成回路部SK及び第1のデータ線X1に電気的に接続されたデジタル・アナログ変換回路15aのそれぞれの等価回路図である。尚、第1のデータ線駆動回路14aの基準電流生成回路部SKと第2のデータ線駆動回路14bの基準電流生成回路部SKの回路構成は同じである。また、デジタル・アナログ変換回路15aとデジタル・アナログ変換回路15bの回路構成は同じである。従って、以下、第1のデータ線駆動回路14aの基準電流生成回路部SK及び第1のデータ線X1に接続されたデジタル・アナログ変換回路15aについてのみその詳細な説明をし、他のデータ線に接続されたデジタル・アナログ変換回路15a,15bについてはその詳細な説明は省略する。
基準電流生成回路部SKは、定電流用トランジスタQref、第1の基準電流生成用トランジスタQv1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv2を備えている。本実施形態においては、定電流用トランジスタQrefの導電型はP型である。また、第1の基準電流生成用トランジスタQv1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv2のそれぞれの導電型はN型である。
定電流用トランジスタQrefは、そのソースに駆動電圧Voが供給されている。定電流用トランジスタQrefのゲート/ドレイン間は電気的に接続されている。すなわち、
定電流用トランジスタQrefは、所謂、ダイオード接続されたトランジスタである。
また、定電流用トランジスタQrefのドレインは、第1の基準電流生成用トランジスタQv1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv2の各ドレインに接続されている。第1の基準電流生成用トランジスタQv1は、そのソースが接地されている。第1の基準電流生成用トランジスタQv1のゲートには第1の基準電圧V1が供給されるようになっている。また、第2の基準電流生成用トランジスタQv2のソースは接地されている。第2の基準電流生成用トランジスタQv2のゲートには第2の基準電圧V2が供給されるようになっている。
従って、第1の基準電流生成用トランジスタQv1のドレイン/ソース間には第1の基準電圧V1の電圧値に対応した電流値を有する第1の基準電流Iref1が流れる。また、第2の基準電流生成用トランジスタQv2のドレイン/ソース間には第2の基準電圧V2の電圧値に対応した電流値を有する第2の基準電流Iref2が流れる。
そして、定電流用トランジスタQrefのソース/ドレイン間には、第1の基準電流Iref1と第2の基準電流Iref2とが合成された電流値を有する基準電流Irefが流れる。つまり、基準電流Irefの電流値は、
Iref=Iref1+Iref2 ・・・(1)
で表される。
また、本実施形態においては、第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数βv1(これが、特許請求の範囲に記載された「電流駆動能力」に相当する)と第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数βv2(これが、特許請求の範囲に記載された「電流駆動能力」に相当する)との相対比が、例えば
βv1:βv2=4:1 ・・・(2)
になるように、各第1または第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2のキャリアの移動度μ、ゲート容量C、チャネル幅W及びチャネル長Lを設定する。
従って、例えば、第1の基準電圧V1の電圧値と第2の基準電圧V2の電圧値とが同じである場合、第1の基準電流Iref1の電流値は第2の基準電流Iref2の電流値の4倍の大きさとなる。そして、第1の基準電圧V1の電圧値を一定にし、第2の基準電圧V2の電圧値を2倍、3倍、4倍にすることで、基準電流Irefの電流値を細かく調整することができる。つまり、第2の基準電流生成用トランジスタQv2に供給される第2の基準電圧V2を制御することで、第1の基準電流Iref1の電流値を1/4の大きさ毎に分解して調整することができる。
図5は、第1の基準電流Iref1と第1の基準電圧V1、及び、第2の基準電流Iref2と第2の基準電圧V2とのそれぞれの関係を示した図である。また、図5は、第1の基準電圧V1が最大値のとき、つまり、第1の基準電流生成用トランジスタQv1のゲートに最大電圧Vmが供給されたときの第1の基準電流Iref1の電流値を1に規格化した図である。
図5において、第1の基準電流Iref1及び第1の基準電圧V1による第1の基準電流生成用トランジスタQv1の特性は実線で示されている。また、第2の基準電流Iref2及び第2の基準電圧V2による第2の基準電流生成用トランジスタQv2の特性は鎖線で示されている。第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数βv1は、前記したように、第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数βv2に比べて大きくなるように設定されている。従って、図5に示すように、第1の基準電圧V1と第2の基準電圧V2とを同じ初期電圧Vp〜最大電圧Vmから成る電圧レンジで変化させると、第
1の基準電流Iref1は第2の基準電流Iref2に比べて急峻に増加する。
そして、本実施形態においては、前記したように、利得係数βv1は利得係数βv2の4倍の大きさになるように設定されている。従って、例えば、第1の基準電圧V1を初期電圧Vpから所定の電圧値Vs毎に4段階に増加させるようにする。また、各電圧値Vs毎に増加させる度に、第2の基準電圧V2を初期電圧Vpから電圧値Vs毎に4段階に増加させるようにする。
このようにすることで、初期電圧Vp〜最大電圧Vmの間を16段階に制御することができる。このことに伴って、前記基準電流Irefの電流値も16段階に制御することができる。
また、前記定電流用トランジスタQrefのソース/ドレイン間に流れる前記基準電流Irefの電流値に応じた電圧(以下、この電圧を基準電圧Vrefとする)が同定電流用トランジスタQrefのゲートに生じる。このことから、第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数β1と第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数β2とを変えることで、定電流用トランジスタQrefのゲートに生じる基準電圧Vrefを細かく分解して調整することができる。そして、本実施形態においては、第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数β1を第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数β2の4倍の大きさに設定することで、基準電流Irefを1/16の大きさ毎に分解して調整することができる。そして、基準電圧Vrefを1/16の大きさ毎に分解して調整することができる。
このようにして、基準電流生成回路部SKは、第1及び第2の基準電圧V1,V2の電圧値に基づいて複数レベル(本実施形態においては16段階のレベル)の電流値を有する基準電流Irefを生成することができる。また、基準電流生成回路部SKは、第1及び第2の基準電圧V1,V2の電圧値に基づいて複数レベル(本実施形態においては16段階のレベル)の電流値を有する基準電圧Vrefを生成することができる。
デジタル・アナログ変換回路15aは、本実施形態においては8ビットの電流出力型デジタル・アナログ型変換回路である。デジタル・アナログ変換回路15aは、図4に示すように、電流用トランジスタQa、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8、第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8及び変換用トランジスタQcを備えている。また、デジタル・アナログ変換回路15aは、8本のアナログ信号線AL1〜AL8と8本のデジタル信号線DL1〜DL8とを備えている。
電流用トランジスタQa及び第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8はそれぞれ所定の電流レベルを出力する定電流源として機能するトランジスタである。また、第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8は、前記画像デジタルデータDに応じてオン・オフ制御されるスイッチング素子として機能するトランジスタである。また、変換用トランジスタQcは、前記基準電流生成回路部SKにて生じた基準電圧Vrefを受けて、その基準電圧Vrefの電圧レベルに応じた電流に変換するトランジスタである。
尚、本実施形態においては、電流用トランジスタQa、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8及び第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8の導電型は、それぞれ、N型である。また、変換用トランジスタQcの導電型は、P型である。
また、電流用トランジスタQaは、本実施形態においては、その利得係数βaが第1〜
第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8のうちの第1の電流供給用トランジスタQ1の利得係数β1と同じ大きさになるように形成されている。
変換用トランジスタQcは、そのソースに前記駆動電圧Voが供給されている。変換用トランジスタQcは、そのゲートが前記基準電流生成回路部SKの定電流用トランジスタQrefのゲートに対して接続されている。そして、変換用トランジスタQcは前記定電流用トランジスタQrefとカレントミラー回路を構成する。つまり、変換用トランジスタQcは、前記基準電流生成回路部SKにて生じた基準電圧Vrefを受けて、その基準電圧Vrefの電圧レベルに応じた電流値を有する電流Iaに変換する。本実施形態の変換用トランジスタQcは、その利得係数βcが前記定電流用トランジスタQrefの利得係数βrefと同じ大きさになるように形成されている。従って、変換用トランジスタQcのソース/ドレイン間に流れる電流Iaは前記基準電流Irefと同じ電流値を有する電流となる。
また、変換用トランジスタQcのドレインは、電流用トランジスタQaのドレインに接続されている。電流用トランジスタQaは、そのゲートがダイオード接続されている。また、電流用トランジスタQaのソースは接地されている。
従って、前記基準電流生成回路部SKを構成する第1の基準電流生成用トランジスタQv1の前記利得係数β1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv2の前記利得係数β2とを変えることで、前記電流Iaを細かく分解して調整することができる。そして、本実施形態においては、前記したように、第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数β1を第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数β2の4倍の大きさに設定した。従って、電流Iaは1/16の大きさ毎に分解して調整される。
アナログ信号線AL1〜AL8は互いに並列に配列され、その一端が第1のデータ線X1に接続されている。また、アナログ信号線AL1〜AL8は、それぞれ、対応する第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8のドレインに接続されている。前記第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8の各ゲートには対応する第1〜第8のデジタル信号線DL1〜DL8が接続されている。第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8の各ゲートには第1〜第8のデジタル信号線DL1〜DL8を介して前記画像デジタルデータDに対応するビットデータが入力されるようになっている。そして、前記第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8は、前記画像デジタルデータDに応じてそれぞれオン・オフ制御される。
また、第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8の各ソースは、対応する第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8の各ドレインに接続されている。また、各第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8のソースは接地されている。即ち、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8は前記第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8に対してそれぞれ直列に接続されている。そして、前記第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8と第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8とから成る電流経路は第1のデータ線X1に接続されている。
また、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8は、その各利得係数β1〜β8に応じた電流値の電流が流れる。ここで、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8は、その各利得係数β1〜β8の相対比が、1:2:4:8:16:32:64:128となるように設定されている。トランジスタの利得係数β1〜β8は、それぞれμCW/Lで定義される。ここで、μはキャリアの移動度、Cはゲート容量、Wはチャネル幅、Lはチャネル長である。
従って、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8からそれぞれ出力される電流I1〜I8の大きさは、以下の関係になる。
I1=I2/2=I3/4=I4/8=I5/16=I6/32=I7/64=I8/128 ・・・(3)
そして、前記第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8は、前記したように、8ビットの前記画像デジタルデータDの各ビットデータに対応している。例えば、画像デジタルデータDの最下位ビットデータは利得係数が最も小さな第1のスイッチング用トランジスタQsw1に供給され、最上位ビットデータは利得係数が最も大きな第8のスイッチング用トランジスタQsw8に出力されるようになっている。
また、前記第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8の各ゲートは互いに接続されるとともに、ダイオード接続された電流用トランジスタQaのゲートに接続されている。つまり、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8のそれぞれは電流用トランジスタQaとカレントミラー回路を構成している。
従って、各第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8は、前記電流用トランジスタQaのゲートの電圧レベルを基準値とした電流I1〜I8をそれぞれ出力する。このとき、前記したように、第1の電流供給用トランジスタQ1の利得係数β1は電流用トランジスタQaの利得係数βaと同じ大きさになるように形成されている。従って、前記電流用トランジスタQaに流れる電流Iaと同じ電流値を有する電流I1が第1の電流供給用トランジスタQ1に流れる。この各電流I1〜I8は、電流用トランジスタQaに流れる電流Iaを基準とした電流値を有する電流となる。
このように構成された第1のデータ線駆動回路14aの基準電流生成回路部SK及び第1のデータ線X1に接続されたデジタル・アナログ変換回路15aは、第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2の各ゲートに予め設定された大きさの前記第1の基準電圧V1及び第2の基準電圧V2を供給する。そして、変換用トランジスタQcのソース/ドレイン間に流れる電流Iaを基準として画像デジタルデータDに応じて第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8がオン・オフ制御されることで、同画像デジタルデータDに応じて第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8から電流I1〜I8が出力される。そして、前記電流I1〜I8が重畳されることで、前記画像デジタルデータDに応じた大きさを有する第1のデータ電流DA1が第1のデータ線X1に出力される。このようにして、デジタル・アナログ変換回路15aは、8ビットの画像デジタルデータDに応じて有機EL素子OLEDを256階調で制御することができる。
また、基準電流生成回路部SKは、その定電流用トランジスタQrefのゲートと信号線Gを介して他のデジタル・アナログ変換回路15aの変換用トランジスタQcのゲートと電気的に接続されている。
従って、この1個の基準電流生成回路部SKにて生成された基準電圧Vrefが他のデジタル・アナログ変換回路15aの変換用トランジスタQcのゲートに供給される。この結果、各デジタル・アナログ変換回路15aの変換用トランジスタQcのソース/ドレイン間に流れる電流Iaの電流値は全て同じ大きさとなる。そして、他のデジタル・アナログ変換回路15aも前記電流Iaを基準とした前記画像デジタルデータDに応じた大きさを有するデータ電流DA2〜DAkが対応するデータ線X2〜Xkに出力される。従って、各デジタル・アナログ変換回路15a毎のデータ電流のバラツキを抑制することができる。
上記のように構成された第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14bにおいて、第1の基準電圧V1及び第2の基準電圧V2を適宜設定することで、その各基準電流Ire
fを各定電流用トランジスタQrefの第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14b毎の特性のばらつきや対応する画素20のばらつきに合わせて調整することができる。従って、各画素20の有機EL素子OLEDの輝度を画像デジタルデータDに応じて精度良く制御することができる。この結果、有機ELディスプレイ10の表示品位を向上させることができる。
また、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bには、各データ線駆動回路14a,14b間を電気的に接続するための配線等は備えられていなく互いに電気的に独立している。従って、第1のデータ線駆動回路14aを構成する定電流用トランジスタQrefのドレイン/ソース間電圧の特性のばらつきが第2のデータ線駆動回路14bから出力されるデータ電流DB1〜DBkに影響を及ぼすことはない。同様に、第2のデータ線駆動回路14bを構成する定電流用トランジスタQrefのドレイン/ソース間電圧の特性のばらつきが第1のデータ線駆動回路14aから出力されるデータ電流DA1〜DAkに影響を及ぼすことはない。この結果、有機ELディスプレイ10の表示品位を向上させることができる。
また、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bには、各データ線駆動回路14a,14b間を電気的に接続するための配線等は備えられていなく互いに電気的に独立しているので、その分の実装コストを下げることができる。さらに、前記したように、各データ線駆動回路14a,14b間を電気的に接続するための配線等を備える必要はないので、配線等によるノイズの発生がない。従って、表示品位を向上させることができる。
尚、特許請求の範囲に記載のデジタルデータは、本実施形態においては、画像デジタルデータDに対応している。特許請求の範囲に記載の第1のトランジスタは、本実施形態においては、電流用トランジスタQaに対応している。特許請求の範囲に記載の第1の制御端子は、本実施形態においては、電流用トランジスタQaのゲートに対応している。特許請求の範囲に記載の第2のトランジスタは、本実施形態においては、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8に対応している。特許請求の範囲に記載の第2の制御端子は、本実施形態においては、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8の各ゲートに対応している。
また、特許請求の範囲に記載の第3のトランジスタは、本実施形態においては、第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8に対応している。特許請求の範囲に記載の第3の制御端子は、本実施形態においては、第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8の各ゲートに対応している。特許請求の範囲に記載の第4のトランジスタは、本実施形態においては、変換用トランジスタQcに対応している。特許請求の範囲に記載の第4の制御端子は、本実施形態においては、変換用トランジスタQcのゲートに対応している。特許請求の範囲に記載の第5のトランジスタは、本実施形態においては、定電流用トランジスタQrefに対応している。特許請求の範囲に記載の第5の制御端子は、本実施形態においては、定電流用トランジスタQrefのゲートに対応している。
また、特許請求の範囲に記載の第6のトランジスタは、本実施形態においては、第1の基準電流生成用トランジスタQv1または第2の基準電流生成用トランジスタQv2に対応している。特許請求の範囲に記載の第6の制御端子は、本実施形態においては、第1の基準電流生成用トランジスタQv1または第2の基準電流生成用トランジスタQv2の各ゲートに対応している。特許請求の範囲に記載の電流駆動能力は、本実施形態においては、利得係数βv1,βv2に対応している。特許請求の範囲に記載の電気光学装置は、本実施形態においては、有機ELディスプレイ10に対応している。特許請求の範囲に記載
のデジタル・アナログ変換回路またはデータ電流供給回路は、本実施形態においては、第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14bに対応している。特許請求の範囲に記載の制御信号は、本実施形態においては、第1の基準電圧V1または第2の基準電圧V2に対応している。特許請求の範囲に記載の電気光学素子は、本実施形態においては、有機EL素子OLEDに対応している。
前記実施形態の有機ELディスプレイによれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1) 前記実施形態では、基準電流生成回路部SKを、定電流用トランジスタQref、第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2で構成した。第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数β1と第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数β2とを変えることで、基準電流Iref及び電流Iaを細かく分解して調整することができるようにした。従って、第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14bの各定電流用トランジスタQrefの第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14b毎の特性のばらつきに合わせて、その各基準電流Irefを調整することができる。
従って、各画素20の有機EL素子OLEDの輝度を画像デジタルデータDに応じて精度良く制御することができる。この結果、有機ELディスプレイ10の表示品位を向上させることができる。
(2) 前記実施形態では、第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数β1と第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数β2とを変えることで、基準電流Iref及び電流Iaを細かく分解して調整することができる。従って、対応する画素20の特性のばらつきに合わせて、各基準電流Irefを調整することができる。従って、各画素20の有機EL素子OLEDの輝度を画像デジタルデータDに応じて精度良く制御することができる。この結果、有機ELディスプレイ10の表示品位を向上させることができる。
(3) 前記実施形態では、第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数β1と第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数β2とを変えることで、基準電流Iref及び電流Iaを細かく分解して調整することができる。従って、第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14bの各定電流用トランジスタQrefの第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14b毎の特性のばらつきや対応する画素20のばらつきに合わせて調整することができる。
従って、各画素20の有機EL素子OLEDの輝度を画像デジタルデータDに応じて精度良く制御することができる。この結果、有機ELディスプレイ10の表示品位を向上させることができる。
(4) 前記実施形態では、第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数β1を第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数β2の4倍の大きさに設定した。従って、基準電流Iref及び電流Iaを1/16の大きさ毎に分解して調整することができる。
(5) 前記実施形態では、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bには、各データ線駆動回路14a,14b間を電気的に接続するための配線等は備えられていなく互いに電気的に独立している。従って、第1のデータ線駆動回路14aを構成する定電流用トランジスタQrefのドレイン/ソース間電圧の特性のばらつきが第2のデータ線駆動回路14bから出力されるデータ電流DB1〜DBkに影響を及ぼすことはない。同様に、第2のデータ線駆動回路14bを構成する定電流用トランジスタQ
refのドレイン/ソース間電圧の特性のばらつきが第1のデータ線駆動回路14aから出力されるデータ電流DA1〜DAkに影響を及ぼすことはない。この結果、有機ELディスプレイ10の表示品位を向上させることができる。
(6) 前記実施形態では、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bには、各データ線駆動回路14a,14b間を電気的に接続するための配線等は備えられていなく互いに電気的に独立しているので、その分の実装コストを下げることができる。
(7) 前記実施形態では、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bには、各データ線駆動回路14a,14b間を電気的に接続するための配線等は備えられていなく互いに電気的に独立しているので、配線等によるノイズの発生がない。従って、表示品位を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図6に従って説明する。この第2実施形態においては、前記第1実施形態と同じ構成部材については符号を等しくし、その詳細な説明を省略する。図6は、本発明の第2実施形態に係る有機ELディスプレイの表示パネル部の回路構成を示すブロック回路図である。
この第2実施形態に係る有機ELディスプレイ10aの構成においては、表示パネル部12が2つのパネルP1,P2で構成されていること、及び、その各パネルP1,P2に対応した第1及び第2の走査線駆動回路13a,13bが備えられていることが前記第1の実施形態と異なっている。
詳述すると、図6に示すように、表示パネル部12は、図中左側に配置された第1のパネルP1と図中右側に配置された第2のパネルP2とで構成されている。第1のパネルP1は、列方向に沿って延設されたk本のデータ線X1〜Xkと行方向に沿って延設されたn本の走査線Y1〜Ynとの交差部に配置された画素20が配置されている。また、第2のパネルP2は、列方向に沿って延設されたk本のデータ線Xk+1〜Xmと行方向に沿って延設されたn本の走査線Z1〜Znとの交差部に配置された画素20が配置されている。さらに、各パネルP1,P2には、各データ線X1〜Xmに平行に沿って電源線L1〜Lmが延設されている。
そして、第1のパネルP1に配置された画素20は対応するデータ線X1〜Xkを介して第1のデータ線駆動回路14aに接続されている。また、第2のパネルP2に配置された画素20は対応するデータ線Xk+1〜Xmを介して第2のデータ線駆動回路14bに接続されている。
また、第1のパネルP1に配置された画素20は対応する走査線Y1〜Ynを介して表示パネル部12の図中左側に備えられた第1の走査線駆動回路13aに接続されている。また、第2のパネルP2に配置された画素20は対応する走査線Z1〜Znを介して表示パネル部12の図中右側に備えられた第2のデータ線駆動回路14bに接続されている。
従って、第1のデータ線駆動回路14aから出力されるデータ電流DA1〜DAkによって前記第1のパネルP1上の画素20に形成された有機EL素子OLEDの輝度が制御される。また、第2のデータ線駆動回路14bから出力されるデータ電流DB1〜DBkによって前記第2のパネルP2上の画素20に形成された有機EL素子OLEDの輝度が制御される。
上記のようにすることで、2つのパネルP1,P2を互いにつなぎ合わせることでディ
スプレイを大型化するような場合においても、前記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、特許請求の範囲に記載のパネルは、本実施形態においては、第1及び第2のパネルP1,P2に対応している。
(第3実施形態)
次に、第1または第2実施形態で説明した電気光学装置としての有機ELディスプレイ10の電子機器の適用について図7に従って説明する。有機ELディスプレイ10は、モバイル型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、デジタルカメラ等種々の電子機器に適用できる。
図7は、大型テレビ60の斜視図である。この大型テレビ60は、有機ELディスプレイ10を用いた大型テレビ用の表示ユニット61と、スピーカー62と、複数の操作ボタン63とを備えている。この場合でも、有機ELディスプレイ10を用いた表示ユニット61は、前記と同様な効果を発揮する。従って、表示品位の高い画像表示ができる大型テレビ60を提供できる。
尚、発明の実施形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように実施してもよい。
○上記各実施形態では、基準電流生成回路部SKを、定電流用トランジスタQref、第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2で構成した。そして、各定電流用トランジスタQrefの第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14b毎の特性のばらつきや対応する画素20のばらつきに応じて第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2の各ゲートに直接第1の基準電圧または第2の基準電圧を供給するようにした。これを、例えば、第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2と定電流用トランジスタQrefとの間にそれぞれスイッチを設け、それらスイッチを各定電流用トランジスタQrefの第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14b毎の特性のばらつきや対応する画素20のばらつきに応じてそれぞれオンまたはオフするようにしてもよい。
図8は、第1の基準電流生成用トランジスタQv1と定電流用トランジスタQrefとの間に第1のスイッチSw1、第2の基準電流生成用トランジスタQv2と定電流用トランジスタQrefとの間に第2のスイッチSw2を設けた基準電流生成回路部SKaの等価回路図である。この第1及び第2のスイッチSw1,Sw2は、それぞれ、信号SSによって独立してオンまたはオフされる。また、この基準電流生成回路部SKaにおいて、その第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2のそれぞれのゲートは電気的に接続され、各第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2がそれぞれオン状態になる電圧値Vsが供給されている。
そして、このように構成された基準電流生成回路部SKaにおいて、各定電流用トランジスタQrefの第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14b毎の特性のばらつきや対応する画素20のばらつきに応じた信号SSを、適宜第1及び第2のスイッチSw1,Sw2に供給する。その結果、この信号SSに応じて第1及び第2のスイッチSw1,Sw2がそれぞれオンまたはオフ制御される。このことによって、基準電流Irefの電流値及び基準電圧Vrefの電圧値を制御することができる。
このようにすることで、第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2の各ゲートに直接第1の基準電圧V1または第2の基準電圧V2を供給することなく、第1及び第2のデータ線駆動回路14a,14bを構成する各トランジスタ等の特性のばらつきに合わせて基準電流Irefの電流値及び基準電圧Vrefの電圧値を高分解能に調整
することができる。
○上記各実施形態では、本発明を、第1のデータ線駆動回路14a及び第2のデータ線駆動回路14bからなる2つのデータ線駆動回路を備えた有機ELディスプレイ10に適用したが、これを、3つ以上のデータ線駆動回路を備えた有機ELディスプレイに適用してもよい。このようにすることで、上記と同様な効果を得ることができる。
○上記各実施形態では、第1の基準電流生成用トランジスタQv1の利得係数βv1と第2の基準電流生成用トランジスタQv2の利得係数βv2との相対比が4:1になるように形成したが、これに限定されるものではなく、他の相対比になるように形成してもよい。このようにすることで、上記と同様な効果を得ることができる。
○上記実施形態では、第1の基準電流生成用トランジスタQv1と第2の基準電流生成用トランジスタQv2とで基準電圧Vrefの電圧値を調整するようにした。これを3以上の複数の基準電流生成用トランジスタで基準電圧Vrefの電圧値を調整するようにしてもよい。このようにすることで、2つの基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2とで基準電圧Vrefの電圧値を調整するようにした場合と比較してより細かく基準電圧Vrefの電圧値を調整することができる。
○上記第2実施形態では、表示パネル部12を第1のパネルP1と第2のパネルP2とから成る2枚のパネルを互いにつなぎ合わせた。そして、第1のパネルP1を対応するデータ線X1〜Xkを介して第1のデータ線駆動回路14aに接続し、第2のパネルP2を対応するデータ線Xk+1〜Xmを介して第2のデータ線駆動回路14bに接続した。これを、例えば、3枚のパネルを互いに接続するとともに、3つのデータ線駆動回路を備える。そして、各パネルを対応するデータ線駆動回路にデータ線を介して接続するようにしてもよい。このようにすることで、より大きな表示パネル部を有した有機ELディスプレイを提供することができる。
○上記実施形態では、画像デジタルデータDを8ビットとしその8ビットの画像デジタルデータDに応じた画像を表示する有機ELディスプレイ10に適用したが、これに限定されるものではなく、8ビット以外の画像デジタルデータに応じた画像を表示する有機ELディスプレイ10に適用してもよい。
○上記実施形態では、定電流用トランジスタQref及び変換用トランジスタQcのそれぞれの導電型をP型、第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2の導電型をN型とした。これを、例えば、定電流用トランジスタQref及び変換用トランジスタQcのそれぞれの導電型をN型、第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2の導電型をP型としてもよい。要は、画素20またはデジタル・アナログ変換回路15a,15bの各トランジスタの導電型に応じて定電流用トランジスタQref、第1及び第2の基準電流生成用トランジスタQv1,Qv2の導電型をNまたはP型に設定すればよい。
○上記実施形態では、電流用トランジスタQa、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8及び第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8の導電型を、それぞれ、N型とした。これを、例えば、電流用トランジスタQa、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8及び第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8の導電型を、それぞれ、P型としてもよい。要は、画素20または基準電流生成回路部SKの各トランジスタの導電型に応じて電流用トランジスタQa、第1〜第8の電流供給用トランジスタQ1〜Q8及び第1〜第8のスイッチング用トランジスタQsw1〜Qsw8の導電型をNまたはP型に設定すればよい。
○上記実施形態では、1色からなる有機EL素子OLEDの画素20を設けた有機ELディスプレイ10であったが、赤色、緑色及び青色の3色の有機EL素子OLEDに対して各色用の画素を設けた有機ELディスプレイに応用してもよい。
○上記実施形態では、有機EL素子OLEDを備えた有機ELディスプレイに具体化して好適な効果を得たが、有機ELディスプレイ以外の例えばデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いたディスプレイ、電子放出素子を用いたディスプレイ(FED)やSED(Surface−Conduction Electron−Emitter Display)に具体化してもよい。
第1実施形態の有機ELディスプレイの電気的構成を示すブロック回路図である。 第1実施形態の表示パネル部の回路構成を示すブロック回路図である。 画素の等価回路図である。 基準電流生成回路部及びデジタル・アナログ変換回路15aの等価回路図である。 第1の基準電流と第1の基準電圧、及び、第2の基準電流と第2の基準電圧とのそれぞれの関係を示した図である。 第2実施形態の表示パネル部の回路構成を示すブロック回路図である。 第3実施形態を説明するための大型テレビの斜視図である。 別例を説明するための基準電流生成回路部の等価回路図である。
符号の説明
D…デジタルデータとしての画像デジタルデータ、DA1〜DAk,DB1〜DBk…データ電流、Iref…基準電流、OLED…電気光学素子としての有機EL素子、P1,P2…パネルとしての第1及び第2のパネル、Qa…第1のトランジスタとしての電流用トランジスタ、Qc…第4のトランジスタとしての変換用トランジスタ、Q1〜Q8…第2のトランジスタとしての第1〜第8の電流供給用トランジスタ、Qref…第5のトランジスタとしての定電流用トランジスタ、Qsw1〜Qsw8…第3のトランジスタとしての第1〜第8のスイッチング用トランジスタ、Qv1,Qv2…第6のトランジスタとしての第1の基準電流生成用トランジスタまたは第2の基準電流生成用トランジスタ、V1,V2…制御信号としての第1の基準電圧または第2の基準電圧、X1〜Xm…データ線、Y1〜Yn…走査線、βv1,βv2…電流駆動能力としての利得係数、10…電気光学装置としての有機ELディスプレイ、12…表示パネル部、14a…デジタル・アナログ変換回路またはデータ電流供給回路としての第1のデータ線駆動回路、14b…デジタル・アナログ変換回路またはデータ電流供給回路としての第2のデータ線駆動回路、20…画素、60…電子機器としての大型テレビ。

Claims (10)

  1. 基準電流を生成する基準電流生成回路部と、
    第1の制御端子を備え、その第1の制御端子がダイオード接続されて前記基準電流が供給される第1のトランジスタと、
    第2の制御端子を備え、その第2の制御端子が前記第1の制御端子に接続された複数の第2のトランジスタと、
    デジタルデータのビットデータをそれぞれ入力する第3の制御端子を備えるとともに、前記複数の第2のトランジスタに対してそれぞれ直列に接続された複数の第3のトランジスタと
    を備え、
    前記複数の第3のトランジスタの前記デジタルデータに基づくオン動作に基づいて、それぞれ対応する前記第2のトランジスタから出力される電流を、一つの出力端子から出力するデジタル・アナログ変換回路において、
    前記基準電流生成回路部は、
    複数の制御信号を入力し、その複数の制御信号に基づいて複数レベルの基準電流を生成することを特徴とするデジタル・アナログ変換回路。
  2. 請求項1に記載のデジタル・アナログ変換回路において、
    さらに、第4の制御端子を備えその第4の制御端子が前記第1のトランジスタと直列に接続された第4のトランジスタを備えるとともに、
    前記基準電流生成回路部は、
    第5の制御端子を備え、その第5の制御端子がダイオード接続されるとともに同第5の制御端子が前記第4の制御端子に対して接続された第5のトランジスタと、
    前記複数の制御信号をそれぞれ入力する第6の制御端子を備えるとともに、第5のトランジスタに対してそれぞれ直列に接続された複数の第6のトランジスタと
    を備えたことを特徴とするデジタル・アナログ変換回路。
  3. 請求項2に記載のデジタル・アナログ変換回路において、
    前記複数の第2のトランジスタの各々は、前記第1のトランジスタとカレントミラーを構成していることを特徴とするデジタル・アナログ変換回路。
  4. 請求項3に記載のデジタル・アナログ変換回路において、
    前記複数の第6のトランジスタの各々は、その電流駆動能力が異なっていることを特徴とするデジタル・アナログ変換回路。
  5. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差部に対応して備えられる画素を含む表示パネル部と、前記複数のデータ線に対してデータ電流を供給するデータ電流供給回路とを備えた電気光学装置において、
    前記データ電流供給回路は、
    基準電流を生成する基準電流生成回路部と、
    第1の制御端子を備え、その第1の制御端子がダイオード接続されて前記基準電流が供給される第1のトランジスタと、
    第2の制御端子を備え、その第2の制御端子が前記第1の制御端子に接続された複数の第2のトランジスタと、
    デジタルデータのビットデータをそれぞれ入力する第3の制御端子を備えるとともに、前記複数の第2のトランジスタに対してそれぞれ直列に接続された複数の第3のトランジスタと、を備え
    前記複数の第3のトランジスタの前記デジタルデータに基づくオン動作に基づいて、それぞれ対応する前記第2のトランジスタから出力される電流を、一つの出力端子から出力
    し、
    前記基準電流生成回路部は、複数の制御信号を入力し、その複数の制御信号に基づいて複数レベルの基準電流を生成することを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項5に記載の電気光学装置において、
    さらに、第4の制御端子を備えその第4の制御端子が前記第1のトランジスタと直列に接続された第4のトランジスタを備えるとともに、
    前記基準電流生成回路部は、
    第5の制御端子を備え、その第5の制御端子がダイオード接続されるとともに同第5の制御端子が前記第4の制御端子に対して接続された第5のトランジスタと、
    前記複数の制御信号をそれぞれ入力する第6の制御端子を備えるとともに、第5のトランジスタに対してそれぞれ直列に接続された複数の第6のトランジスタと
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項5または6に記載の電気光学装置において、
    前記複数の第2のトランジスタの各々は、前記第1のトランジスタとカレントミラーを構成していることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項7に記載の電気光学装置において、
    前記複数の第6のトランジスタの各々は、その電流駆動能力が異なっていることを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれか一つに記載の電気光学装置において、
    前記表示パネル部は、複数のパネルを互いにつなぎ合わせて構成されていることを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項5乃至9のいずれか一つに記載の電気光学装置を実装したことを特徴とする電子機器。
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