JP2005078354A - 情報処理装置、キーボードコントローラおよびキー入力判定方法 - Google Patents

情報処理装置、キーボードコントローラおよびキー入力判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】任意のキー入力判定を確実に実行可能とする情報処理装置を提供する。
【解決手段】キーボードコントローラ4は、キーボード5上のどのキーの入力を監視するのかの指定をシステムバス経由のコマンドにより受け付ける監視キー指定部42と、この指定されたキーの入力をキーボード5から導出される複数の信号線の状態から検知し、その検知結果をキー入力情報としてレジスタ431に格納する指定キー監視部43とを具備している。そして、BIOS3のPOST(初期化)処理部31は、この監視キー指定部42に対して自身がその入力有無を判定すべきキーを通知し、必要に応じて、レジスタ431に格納されたキー入力情報の転送を指定キー監視部43に対して要求する。
【選択図】図1

Description

この発明は、入力デバイスとしてキーボードを利用する情報処理装置、同装置に適用して好適なキーボードコントローラおよびキー入力判定方法に関する。
近年、ノートブックタイプやデスクトップタイプなど、様々なタイプのパーソナルコンピュータが広く普及している。そして、このパーソナルコンピュータのほとんどが、入力デバイスとしてキーボードを利用している。
このキーボード上には、例えば百数個のキーがマトリックス状に配列されており、その内部には、これらのキーの入力を検知するための信号線が縦横に複数本ずつ同じくマトリックス状に敷設されている。そして、このキーボードと電気的に接続されるキーボードコントローラは、これらの信号線の状態に基いて各キーの入力を検知して、その入力されたキーに対応するスキャンコードを生成する。
キーボードコントローラによって生成されたスキャンコードは、BIOSによって取得され、キーコードに変換される。このキーコードは、CPUによって動作する、オペレーティングシステムといったソフトウェアによって、アクティブ状態にあるアプリケーションプログラム等に与えられ、種々のデータ処理が施される。なお、いわゆる特殊キーの中には、それ単独で入力されても、キーボードコントローラによるスキャンコードの生成が行われないキーも存在する。
また、この種のパーソナルコンピュータの電源投入時、BIOS(Basic I/O System:基本入出力システム)は、各種デバイスのチェックや初期化、オペレーティングシステムの起動などを実行する。このBIOSは、コンピュータの環境設定を更新するためのルーチンを含んでおり、コンピュータの電源投入後からオペレーティングシステム起動までの間に所定のキー入力がなされると、環境設定更新用のルーチンを呼び出すことで、所望の設定を実施するためのインタフェースをユーザに提供する(例えば特許文献1参照)。
実開平7−25416号公報。
ところで、BIOSは、キーボードコントローラから取得したスキャンコードをキーコードに変換するキーボード割り込みサービスというルーチンを備えている。このキーボード割り込みサービスが動作可能な状態にある場合、同じくBIOSが備えているPOST(初期化)処理用のルーチンが、このキーボード割り込みサービスからキーコードを受け取って所定のキー入力の有無を判定する。換言すると、キーボード割り込みサービスが動作可能な状態になるまで、POST処理は、キーボードコントローラから取得したままのスキャンコードを使って所定のキー入力の有無を判定する。つまり、POST処理は、キーボード割り込みサービスが動作可能な状態になる前後で、キー入力の判定方法を切り換えている。
ここで、例えば複数のキーを入力することによって1つの意味のあるキー入力とされる操作がキーボード上で行われ、かつ、そのタイミングで、POST処理によるキー入力の判定方法が切り換わった場合を想定する。この場合、一部のスキャンコードがPOST処理に渡された後、残りのスキャンコードがキーボード割り込みサービスに渡されるといった事態が発生することも十分に考えられる。そして、この場合には、誤ったキーコード生成がキーボード割り込みサービスによって行われることになる。
また、POST処理は、キーボードやマウスの初期化を行うために、キーボードコントローラとの間の通信を実行するが、この際のキーボードコントローラからBIOSに対する応答コードの伝達は、キー入力に伴うスキャンコードの伝達よりも優先されるため、キーボードやマウスの初期化期間中にユーザが所定のキー入力を行っても、タイミングによっては、それがBIOSに伝達されることなく無駄になってしまう場合があった。
さらに、このキーボードやマウスの初期化のために、POST処理では、キーボードコントローラに対して、BIOS相手の通信を許可するコマンドを送信する。一方、キーボードコントローラは、このコマンド受信を契機に、キー入力に伴うスキャンコードを内蔵レジスタへ格納することが可能となる。そして、POST処理では、コンピュータの電源投入から早い時点でのキー入力に対応できるよう、このコマンドの送信を早い段階で実行する。その後、このPOST処理にて所定のキー入力の有無を判定する処理に到達するまで、この内蔵レジスタに順次、格納されるスキャンコードは、BIOSによって取得される。BIOSにより取得されたスキャンコードは、必要なデータであるキー入力判定用の情報として、通常、コンピュータのシステムメモリに記憶されることになっている。つまり、このキーボードやマウスの初期化は、どんなに早くとも、このシステムメモリの初期化が完了し、システムメモリが使用可能となった後に行われることになり、このシステムメモリの初期化前にユーザが所定のキー入力を行っても、それは無駄になってしまうことになる。
最近では、CPUや周辺装置等の性能が飛躍的に向上しているため、コンピュータの電源投入からオペレーティングシステム起動までの時間が大幅に短縮されている。このような状況において、前述のように、所定のキー入力がBIOSに受け付けられずに無駄になってしまう状況が多々存在してしまうことは、利便性を考慮すると無視できない問題となりつつある。
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、任意のキーの入力判定を確実に実行可能とする情報処理装置、キーボードコントローラおよびキー入力判定方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、この発明は、キーボードを具備する情報処理装置において、前記キーボードが有する任意のキーをキー入力の有無が判定されるキーとして指定する指定手段と、前記指定手段によって指定されたキーが操作されることで生成される信号を検知した場合、前記操作されたキーが入力されたと判定する判定手段とを具備することを特徴とする。
この発明の情報処理装置においては、例えばBIOSは、判定対象とするキーの指定を指定手段に対して行えば、スキャンコードやキーコードを用いることなく、そのキー入力有無が判定である。これにより、誤ったキーコード生成を防止するとともに、所定のキー入力が受け付け不可能な状況をほぼ無くすことが可能となる。
このように、この発明によれば、任意のキー入力判定を確実に実行可能とした情報処理装置、キーボードコントローラおよびキー入力判定方法を提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る情報処理装置のキー入力判定に関わる構成を示す図である。
この情報処理装置は、例えばノートブックタイプやデスクトップタイプのパーソナルコンピュータであり、図1に示すように、CPU1、システムメモリ2、BIOS−ROM3およびキーボードコントローラ4を具備している。これらは、コンピュータ内に敷設されるシステムバスに接続されており、このシステムバス経由で相互に通信することができるようになっている。また、キーボードコントローラ4には、キーボード5およびマウス6が接続される。このキーボード5およびマウス6は、例えばコンピュータ本体に設けられるコネクタを介して任意に接続される外部機器である。
CPU1は、この情報処理装置全体の制御を司り、システムメモリ2に格納されたプログラムやBIOS−ROM3に格納された後述するBIOSを実行する。システムメモリ2に格納されるプログラムとしては、当該装置のリソース管理を行うオペレーティングシステムの他、周辺機器を駆動制御するためのデバイスドライバ、ユーティリティプログラムおよびアプリケーションプログラムなどが存在する。
システムメモリ2は、この情報処理装置の主記憶装置として用いられるRAMなどの記憶装置であり、CPU1が実行する各種プログラムと、このプログラムで使用される各種データを一時的に格納する。一方、BIOS−ROM3は、BIOSを格納する専用の記憶装置であり、書き換えが可能なEEPROMによって構成されている。このBIOS−ROM3に格納されるBIOSは、この情報処理装置の電源が投入された時に、各種デバイスのチェックや初期化、オペレーティングシステムの起動などを実行するPOST処理部31と、キーボードコントローラ4から取得したスキャンコードをキーコードに変換するキーボード割り込みサービス部32とを有している。
キーボードコントローラ4は、この情報処理装置が提供するユーザインタフェースのインプット側を司り、キーボード5およびマウス6の操作内容をCPU1に伝達する機能を有している。例えば、キーボード5上のいずれかのキーが入力されると、その入力をキーボード5から導出される複数の信号線の状態から検知し、そのキーに対応するスキャンコードを生成してデータレジスタ41に格納する。また、この時、キーボードコントローラ4は、CPU1に対して割り込み信号を供給して、ユーザによって何らかの操作が行われたことを通知する。そうすると、この通知を受けたCPU1は、BIOS−ROM3のキーボード割り込みサービス部32を実行する。キーボード割り込みサービス部32は、キーボードコントローラ4のデータレジスタ41に格納されたスキャンコードをシステムバス経由で取得し、キーコードへと変換する。このキーコードは、キーボード割り込みサービス部32によって、システムメモリ2における所定の領域に格納される、つまり、オペレーティングシステムにキーコードを渡す。
また、このキーボードコントローラ4には、監視キー指定部42および指定キー監視部43が設けられる。そして、この実施形態の情報処理装置は、この監視キー指定部42および指定キー監視部43を設けたことにより、キーボード5上の所定のキーが入力されたか否かの判定を、スキャンコードやキーコードを用いずに実行できるようにした点を特徴としており、以下、この点について詳述する。
監視キー指定部42は、キーボード5上のどのキーの入力を監視するのかの指定をシステムバス経由のコマンドにより受け付ける、つまり、ソフトウェアにより当該指定を実行可能とするものであり、その指定されたキーを指定キー監視部43に通知する。この指定は複数のキーについて可能である。一方、指定キー監視部43は、この指定されたキーの入力をキーボード5から導出される複数の信号線の状態から検知し、その監視結果をキー入力情報としてレジスタ431に格納する。このレジスタ431に格納されるキー入力情報は、監視キー指定部42が受け付け可能なキー数がn個であった場合、少なくともnビット以上のデータであり、その各ビットのオン/オフで指定されたキーそれぞれの入力有無を表現する。
前述したように、BIOSのPOST処理部31は、電源投入時における各種デバイスのチェックや初期化、オペレーティングシステムの起動などを実行する。また、このPOST処理部31は、この電源投入後からオペレーティングシステム起動までの間に所定のキー入力がなされると、この情報処理装置の環境設定を更新するためのインタフェースをユーザに提供し、そのインタフェースを介して入力されるユーザの指示に応じて、当該情報処理装置の環境設定を更新する処理を実行する。
つまり、BIOSのPOST処理部31は、キーボード5上の所定のキーが入力されたか否かを判定する必要があり、従来では、この判定を、図2(A)に示すように、キーボードコントローラ4からスキャンコードを取得して行うか、または、図2(B)に示すように、前述したキーボード割り込みサービス部32によりスキャンコードから変換されたキーコードを取得して行っていた。しかしながら、これらの方法では、所定のキー入力がBIOSに受け付けられずに無駄になってしまう状況が多々存在してしまうことは既に述べた通りである。また、キーボード割り込みサービス部32が動作を開始するタイミングによっては、その開始時に誤ったキーコード生成が行われてしまうおそれがあることについても既に述べた。そこで、この実施形態の情報処理装置では、前述した監視キー指定部42および指定キー監視部43を設けることにより、図2(C)に示すように、スキャンコードやキーコードを用いずに、この判定を行えるようにする。
より具体的には、電源投入時に起動されたBIOSのPOST処理部31は、まず、キーボードコントローラ4の監視キー指定部42に対して、自身が入力判定を行うべき所定のキーを通知する。さらに、キーボードコントローラ4の指定キー監視部43が、キーボード5から導出される複数の信号線の状態(図2では、この複数の信号線の状態から得られる情報をマトリックスデータと表している。)から当該キーの入力を監視し、その監視結果をキー入力情報としてレジスタ431に格納する。この指定キー監視部43によるキー入力の監視およびキー入力情報の格納は、キーボードコントローラ4からBIOSへのスキャンコードの伝達が行えない状況等においても、何ら支障なく実行される。したがって、POST処理部31は、このレジスタ431に格納されたキー入力情報(図2では、このキー入力情報を監視フラグと表している。)を取得することで、そのキー入力が行われたか否かを確実に知ることができることになる。
図3は、POST処理部31が実行するPOST処理の流れを示すフローチャートである。
POST処理部31は、まず、入力の監視を行うキーをキーボードコントローラ4の監視キー指定部42に対して指定する(ステップS1)。この指定前に当該キーの入力が行われると、その判定は不可能となるが、情報処理装置の電源投入からこの指定が行われるまでの時間は極めて短いため、実質的な影響は皆無に等しい。
この指定が終了すると、POST処理部31は、システムメモリ2の初期化を実行し(ステップS2)、その後、BIOSとの通信許可をキーボードコントローラ4に通知する(ステップS3)。このステップS3で通知される通信許可は、キーボードコントローラ4のデータレジスタ41を用いた通信に対するものであり、ステップS1での監視キー指定部42に対する指定は、この通信許可がキーボードコントローラ4に通知される前であっても実行することができる。
キーボードコントローラ4との通信を行えるようにしたPOST処理部31は、キーボード5およびマウス6の初期化を実行する(ステップS4)。そして、このキーボード5およびマウス6の初期化が終了してキーボードコントローラ4からのスキャンコードの受け取りが可能な状態になり、POST処理部31の状態は、キーボード割り込みサービス部32を実行することが可能な状態へ遷移する。さらに、キーボードコントローラ4のデータレジスタ41にスキャンコードが格納されれば、POST処理部31は、このスキャンコードをキーコードに変換するキーボード割り込みサービス部32を起動する(ステップS5)。このキーボード割り込みサービス部32の起動は、その後の利用に備えて行うものであって、ここでは、このキーボード割り込みサービス部32を介したキーコードの取得は行わない。
次に、POST処理部31は、指定キー監視部43からレジスタ431に格納されたキー入力情報を取得し、ステップS1で監視キー指定部42に対して指定したキーの入力状態を取得する(ステップS6)。もし、この取得したキー入力情報が、指定したキーの入力を示す情報である場合(ステップS7のYES)、POST処理部31は、その指定したキーに対応する処理、例えば情報処理装置の環境設定変更等を実行する(ステップS8)。
そして、POST処理部31は、このキーに対応する処理を終了させた、または、キーの入力がなかった場合(ステップS7のNO)、その他の各種初期化処理を実行した後(ステップS9)、オペレーティングシステムを起動して終了する。
以上のように、この情報処理装置は、キーボード5上のどのキーの入力を監視するのかの指定をシステムバス経由のコマンドにより受け付ける監視キー指定部42と、この指定されたキーの入力をキーボード5から導出される複数の信号線の状態から検知し、その監視結果をキー入力情報としてレジスタ431に格納する指定キー監視部43とを設けることにより、スキャンコードやキーコードを用いずに、キーボード5上の所定のキー入力の判定が可能となる。その結果、誤ったキーコード生成を防止するとともに、所定のキー入力が受け付け不可能な状況を無くすことができる。
また、指定キー監視部43は、キーボード5から導出される複数の信号線の状態に基いて、監視キー指定部42で指定されるキーの入力を監視するため、それ単独で入力されてもキーボードコントローラによるスキャンコードの生成が行われない特殊キーも、例えば何らかの機能を起動するためのキーとして利用することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
この発明の実施形態に係る情報処理装置のキー入力判定に関わる構成を示す図 同実施形態の情報処理装置で実行されるキー入力判定方法の原理を説明するための概念図 同実施形態の情報処理装置におけるBIOSのPOST(初期化)処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
1…CPU、2…システムメモリ、3…BIOS−ROM、4…キーボードコントローラ、5…キーボード、6…マウス、31…POST処理部、32…キーボード割り込みサービス部、41…データレジスタ、42…監視キー指定部、43…指定キー監視部、431…レジスタ。

Claims (8)

  1. キーボードを具備する情報処理装置において、
    前記キーボードが有する任意のキーをキー入力の有無が判定されるキーとして指定する指定手段と、
    前記指定手段によって指定されたキーが操作されることで生成される信号を検知した場合、前記操作されたキーが入力されたと判定する判定手段と
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記生成された信号に基いて生成され、前記操作されたキーが入力されたか否かを示す情報を記憶するレジスタと、
    前記レジスタに記憶された情報に基づいて、前記判定手段は前記操作されたキーが入力されたか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記指定手段は、前記キーボードのキー入力をCPUに伝達するキーボードコントローラに設けられることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記レジスタに記憶された情報に基づいて、前記キーの入力有無を判定するBIOS(Basic I/O System)を具備することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記指定手段は、複数のキーを入力判定対象として指定可能であり、
    前記判定手段は、前記指定手段により指定された複数のキーそれぞれの入力有無を判定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. 前記指定手段は、その入力のみによってはスキャンコードが出力されない特殊キーを監視対象として指定可能であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  7. キーボードが有する任意のキーをキー入力の有無が判定されるキーとして指定する指定手段と、
    前記指定手段によって指定されたキーが操作されることで生成される信号に基いて生成され、前記操作されたキーが入力されたか否かを示す情報を記憶するレジスタと
    を具備することを特徴とするキーボードコントローラ。
  8. キーボードが有する任意のキーをキー入力の有無が判定されるキーとして指定し、
    前記指定したキーが操作されることで生成される信号を検知した場合、前記操作されたキーが入力されたと判定する
    ことを特徴とするキー入力判定方法。
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