JP2005077614A - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に画像を形成するための画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジについて、補強部材がクリーニング容器の外面に配置され、プロセスカートリッジ着脱の際の操作部に配置される場合において、補強部材設置の目的である侵入量変動抑制効果を妨げることなく、補強部材自身の強度も必要十分に確保し、加えて画像形成装置本体への着脱の操作性を改善したプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】補強部材48は、クリーニング容器45の外面の、プロセスカートリッジ7の画像形成装置本体への装着方向上流側端面付近に接合され、補強部材にはプロセスカートリッジを手で掴んで持ったときの手指の滑り止め加工52がなされ、補強部材のプロセスカートリッジ装着方向上流側端部に該端部に沿ってクリーニング容器45側へ折れ曲がった曲げ部51を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式・静電記録方式等の画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジ及びこのプロセスカートリッジを備えた画像形成装置に関する。
ここで、プロセスカートリッジとは、プロセス手段として少なくとも、クリーニング手段と電子写真感光体等の像担持体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。尚、プロセス手段としては、クリーニング手段に加えて帯電手段、現像手段が含まれる。
例えば電子写真方式のプリンタ等の画像形成装置は、帯電器によって一様に帯電された像担持体(電子写真感光体)に選択的な露光をして潜像を形成し、現像器によって前記潜像を現像剤で顕像化するとともに該現像剤による像を記録媒体に転写して画像記録を行う。そして転写後に像担持体に残留した現像剤はクリーニング部材で除去するとともにクリーニング容器内に現像剤を貯留し表面がきれいな像担持体によって次の現像を行うようにしている。
近年では前記像担持体、帯電器、現像器、クリーニング部、廃現像剤ボックス等を一体構造にまとめてカートリッジ化することにより、ユーザーが前記カートリッジを装置本体に装填することによって、現像剤や像担持体等の部品交換を可能としメインテナンスを容易にしたものが実用化されている。このクリーニング部において発生した廃現像剤は像担持体の寿命に十分に収納しうる容積のクリーニング容器内に蓄えられ、プロセスカートリッジ交換時に取り除かれる。
クリーニング部には、像担持体に対し所定の侵入量で当接して廃現像剤を除去するクリーニングブレードが用いられる。このクリーニングブレードは一般に、板金の支持部材と、これに接合されるゴム等の弾性部材で形成された、感光体ドラムとの当接部であるクリーニング部材とで構成される。
クリーニング部材の侵入量は高精度に保つ必要がある。なぜならば、、侵入量が外因により大きく変動すると、廃トナーがクリーニング部材からすり抜け印字画像が汚れるクリーニング不良や、クリーニング部材が感光体ドラムの回転によってめくれ上がってしまいクリーニング不良が発生するおそれがあるからである。
侵入量の変動要因としては、まず環境変化や機内の昇温等による容器周りの温度変化によって、一般に樹脂部材によって形成される容器(樹脂)と、前記支持部材(板金)との線膨張率の差により、クリーニングブレードが湾曲し侵入量に変動が生じること。また、像担持体に当接する他の部材(たとえば現像スリーブ、転写ローラ等)の外力によりクリーニング容器が微小変形(たとえばねじれなど)し、侵入量が変動すること。等の要因が挙げられる。
以上の要因による位置変動を抑えるため、従来から、互いに同等の熱膨張率を有する前記支持部材と補強部材とで支持部を挟み込み固定し、温度変化により生じるいわゆるバイメタル効果による支持部の反り等の変形を、支持部の両側に設けられた部材同士によって拘束し抑えること。また、外力によるクリーニングブレード取り付け面の変動に関しては、取り付け面付近に配置される補強部材によって取り付け面を補強し位置変動を防止する手段がとられている(例えば、特許文献1参照)。
ここでバイメタル効果とは、熱膨張率の異なる部材同士を接合した際に温度変化によって接合部材が曲がることである。クリーニングブレードの温度変化による位置変動もこのバイメタル効果によるものであることが知られている。
特開2000−19930号公報
1)これまで補強部材の配置はクリーニング容器内部に限られていたが、プロセスカートリッジに対するクリーニングブレードとクリーニング容器の配置構成によっては、補強部材をクリーニング容器内部に配置できない場合がある。例えばクリーニング容器のクリーニングブレード接合部の背面が、クリーニング容器の外面となっている場合、前述のようにクリーニングブレードの接合部をクリーニングブレードと補強部材で挟んで侵入量変動の抑制効果を発揮させるためには、補強部材をクリーニング容器の外面で接合する必要がある。このとき画像形成装置本体内部で補強板金が最も接近する部材は、本体内部の部材か、もしくは4つのプロセスカートリッジが本体内部に配置されるフルカラー画像形成装置の場合、隣に配置されたプロセスカートリッジの外面となる。
特に後者の場合においては、複数のプロセスカートリッジによる本体内部のスペース占有が大きなものとなるので、本体の小型化のため十分に補強部材を配置するスペースが確保できない場合があった。そしてこのスペースが確保しにくい一方で、前述の外力によるクリーニングブレードの位置変動を抑えるためには、補強部材自身の強度の確保が必要であり、すなわち補強部材の断面2次モーメントもしくは断面積を確保するための十分なスペースが必要であるという課題があった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、補強部材がクリーニング容器の外面に配置され、しかもプロセスカートリッジ着脱の際の操作部に配置される場合において、補強部材設置の目的である侵入量変動抑制効果を妨げることなく、補強部材自身の強度も必要十分に確保し、加えて画像形成装置本体への着脱の操作性を改善したプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
2)また、前記補強部材を容器筐体に取り付けることによって、クリーニングブレードの温度による位置変動と外力による位置変動を防ぐことが可能になった。しかしながら補強部材自体の変形の程度によっては、補強部材を容器筐体に取り付けることによって容器筐体が変形し、意図した補強部材の効果とは逆にクリーニングブレードの位置精度が悪化してしまうことがあった。
容器筐体の変形を抑える一つの手段として、容器筐体の剛性に対して補強部材の剛性を低くすることで、補強部材の変形を容器筐体への固定によって矯正されるようにし、クリーニングブレードの位置変動に影響を及ぼさないようにする手段がある。ところがこの場合、補強部材の強度を低くする必要があることで、外力による位置変動を抑えることができなくなるという課題があった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、補強部材自身の強度を必要十分に確保し、補強部材設置の目的である侵入量変動抑制効果を妨げることなく、僅かに変形した補強部材の取り付けによる容器筐体の変形を抑え、安定したクリーニングブレードの設定条件、そしてクリーニング性能を得ることが可能なプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
本発明は下記の構成を特徴とするプロセスカートリッジおよび画像形成装置である。
(1)記録媒体に画像を形成するための画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
像担持体と、
前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング部材と、
前記クリーニング部材により除去されたトナーを収容する収容容器と、
前記クリーニング部材と接合されるクリーニング部材の支持部材と、
前記支持部材を前記収容容器に接合する前記収容容器の接合部と、
前記支持部材との間に前記接合部を挟むよう配置される補強部材と、
を有し、
前記補強部材は、前記収容容器の外面の、前記プロセスカートリッジの画像形成装置本体への装着方向上流側端面付近に接合され、
前記補強部材には前記プロセスカートリッジを手で掴んで持ったときの手指の滑り止め加工がなされ、
前記補強部材の前記プロセスカートリッジ装着方向上流側端部に該端部に沿って前記収容容器側へ折れ曲がった曲げ部を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
(2)前記補強部材は前記支持部材と同等の熱膨張率を有することを特徴とする(1)に記載のプロセスカートリッジ。
(3)前記クリーニング部材は弾性部材であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のプロセスカートリッジ。
(4)前記支持部材と前記補強部材は板金部材であることを特徴とする(1)乃至(3)の何れかに記載のプロセスカートリッジ。
(5)前記補強部材の前記手指の滑り止め加工が、前記補強部材長手方向中央部に形成される長手方向に伸びた少なくとも1つの凸部もしくは凹部であることを特徴とする(1)乃至(4)の何れかに記載のプロセスカートリッジ。
(6)前記補強部材は板金部材であり、前記凸部もしくは凹部は板金部材のビード加工もしくは絞り加工により形成されることを特徴とする(5)に記載のプロセスカートリッジ。
(7)プロセスカートリッジを着脱可能であって,記録媒体に画像を形成するための画像形成装置において、前記プロセスカートリッジが(1)乃至(6)の何れかに記載のプロセスカートリッジであることを特徴とする画像形成装置。
(8)記録媒体に画像を形成するための画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
像担持体と、
前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング部材と、
前記クリーニング部材により除去されたトナーを収容する収容容器と、
前記クリーニング部材と接合されるクリーニング部材の支持部材と、
前記支持部材を接合する前記収容容器の支持部材接合部と、
前記支持部材との間に前記支持部材接合部を挟むように配置される補強部材と、
前記補強部材を接合する前記収容容器の補強部材接合部と、
を有し、
前記支持部材接合部と前記補強部材接合部は、前記支持部材もしくは前記補強部材の前記収容容器との接合面法線方向から見て、略同一直線上に位置することを特徴とするプロセスカートリッジ。
(9)前記補強部材は前記支持部材と同等の熱膨張率を有することを特徴とする(8)に記載のプロセスカートリッジ。
(10)プロセスカートリッジを着脱可能であって,記録媒体に画像を形成するための画像形成装置において、前記プロセスカートリッジが(8)又は(9)に記載のプロセスカートリッジであることを特徴とする画像形成装置。
上記(1)乃至(7)の何れかの発明によれば、補強部材がトナー収容容器(クリーニング容器)の外面に配置され、しかもプロセスカートリッジ着脱の際の操作部に配置される場合において、その補強部材の設置目的である、像担持体に対するクリーニング手段の侵入量変動抑制効果を妨げることなく、補強部材自身の強度も必要十分に確保し、安定したクリーニング部材の設定条件、そしてクリーニング性能を得ることが可能となり、常に高品位の画像をユーザーに提供することが可能となった。
またプロセスカートリッジの画像形成装置本体への着脱の操作性を改善することが可能となり、ユーザーが片手でプロセスカートリッジの着脱操作をすることが可能となった。
また上記(8)乃至(10)の何れかの発明によれば、補強部材がトナー収容容器(クリーニング容器)のクリーニング手段裏側に固定される場合において、補強部材自身の強度を必要十分に確保し、補強部材設置の目的である、像担持体に対するクリーニング手段侵入量変動抑制効果を妨げることなく、僅かに変形した補強部材の取り付けによる容器筐体の変形を抑え、安定したクリーニング手段の設定条件、そしてクリーニング性能を得ることが可能となり、常に高品位の画像をユーザーに提供することが可能となった。
(1)画像形成装置例
図1は本発明に係るプロセスカートリッジ7(a〜d)を搭載した多色画像形成装置の一例の全体概略構成を示す縦断面図である。本例の多色画像形成装置(以下、装置本体100と記す)は、転写方式電子写真プロセスを用いた、タンデム型のフルカラーレーザービームプリンタである。
Y・M・C・Bkはそれぞれフルカラー画像の色分解成分色に対応するイエロー・マゼンタ・シアン・ブラックの各色のトナー画像を形成する第1〜第4の4つの作像ステーションであり、装置本体100内に下から上に順に並列配置してある。
各作像ステーションY・M・C・Bkは、それぞれ、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと称する)1(a〜d)、帯電装置2(a〜d)、露光手段としてのレーザースキャナユニット3(a〜d)、現像装置4(a〜d)、クリーニング装置8(a〜d)等を有する。
27は各感光体ドラム1(a〜d)上に形成したトナー画像を転写材(記録媒体)S上に転写させる静電転写装置である。この静電転写装置27には、すべての感光体ドラム1(a〜d)に対向し、且つ接するように循環移動する静電転写ベルト11が配設されている。静電転写ベルト11は、1011〜1014Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた、周長約700mm、厚さ約150μmのエンドレスフィルム状部材で構成される。この静電転写ベルト11は、ベルト駆動ローラ13、2本の従動ローラ14a・14b、及びテンションローラ15の4本のローラによって垂直方向に支持され、不図示の駆動手段で駆動される駆動ローラ13により図示矢印方向(時計方向)に各感光体ドラム1(a〜d)の回転周速度に対応した周速度で回転駆動され、図1中左側の外周面に転写材Sを静電吸着して各感光体ドラム1(a〜d)に転写材Sを接触させるべく循環移動する。12(a〜d)は第1〜第4の4つの転写ローラであり、それぞれ、上記の静電吸着搬送ベルト11を介して各感光体ドラム1(a〜d)に圧接している。
各感光体ドラム1(a〜d)は、例えば直径30mmのアルミシリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC感光体)を塗布して構成したものであり、その両端部を不図示の支持部材によって回転自在に支持されており、装置本体100に設けられた駆動モータ(不図示)からの駆動力が一方の端部に伝達されることにより、図1中、反時計周りに所定の周速度で回転駆動される。
印字タイミングに合わせて各作像ステーションY・M・C・Bkが順次駆動され、その駆動に応じて各感光体ドラム1(a〜d)が反時計回り方向に回転駆動される。そして各感光体ドラム1(a〜d)はその回転過程で帯電装置2(a〜d)により所定の極性及び電位に均一に1次帯電処理され、その帯電処理面に対してスキャナユニット3(a〜d)より出力される画像信号に応じて変調されたレーザー光LY・LM・LC・LBkによる像露光がプロセスカートリッジ7(a〜d)内の露光用隙間26(a〜d)を通してなされ、各感光体ドラム1(a〜d)上に画像情報の静電潜像が形成される。その静電潜像が各現像装置4(a〜d)によってトナー画像として現像されることで、各作像ステーションY・M・C・Bkの感光体ドラム1(a〜d)の面にそれぞれ電子写真プロセスによりフルカラー画像の色分解成分色像である、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像が所定のシーケンス制御タイミングにて形成される。
16は装置本体100の下部に配設した給紙部であり、静電転写装置5の静電転写ベルト11に転写材Sを給紙搬送するものである。給紙部16の給紙カセット17には複数枚の転写材Sが収納されている。画像形成時には給紙ローラ(半月ローラ)18が画像形成動作に応じて駆動し、給紙カセット17内の転写材Sを1枚ずつ分離給送する。転写材Sの先端はレジストローラ対19に突き当たり一旦停止する。その後、転写材Sは前述の静電転写ベルト11の回転と画像書出し位置の同期をとって、レジストローラ対19によって静電転写ベルト11に下から給送され、静電吸着ローラ22と静電転写ベルト11によって挟み込むようにして静電転写ベルト11の外周に圧接され、かつ静電転写ベルト11と静電吸着ローラ22との間に電圧を印加することにより、誘電体である転写材Sと静電転写ベルト11の誘電体層に電荷を誘起し、転写材Sを静電転写ベルト11の外周に静電吸着するように構成している。より詳しくは、最上流側である第1の作像ステーションYの感光体ドラム1aの周面上のトナー画像の先端が、静電転写ベルト11との対向点に回転搬送されてくるタイミングで、その対向点に転写材Sの印字開始位置が一致するように、レジストローラ対19の回転により転写材の送りを制御して転写材Sを静電転写ベルト11へ給送する。これにより、転写材Sは静電転写ベルト11に安定して吸着され、最上流側である第1の作像ステーションYの転写部から最下流側である第4の作像ステーションBkの転写部まで上昇搬送される。
このように搬送されながら転写材Sは、各感光体ドラム1(a〜d)と転写ローラ12(a〜d)との間に形成される電界によって、各感光体ドラム1(a〜d)のトナー画像を順次転写される。本実施例では、各転写ローラ12(a〜d)から正極性の電荷が静電転写ベルト11を介して記録媒体である転写材Sに印加され、この電荷による電界により、感光体ドラム1(a〜d)に接触中の転写材Sに感光体ドラム1上の負極性のトナー画像が転写される。
すなわち、転写材Sは静電吸着搬送ベルト11の面に静電吸着して保持され、静電吸着搬送ベルト11の回転で下から上に上昇搬送されていく。そして、その搬送過程で第1〜第4の各作像ステーションY・M・C・Bkの各転写部にて各作像ステーションY・M・C・Bkの感光体ドラム1(a〜d)の面にそれぞれ形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像の重畳転写を順次に受ける。これにより転写材Sの面に未定着のフルカラートナー画像が合成形成される。
4色のトナー画像を転写された転写材Sは、ベルト駆動ローラ13の曲率により静電転写ベルト11から曲率分離され、定着部20に搬入される。転写材Sは、定着部20で上記トナー画像を熱定着された後、排紙ローラ対23によって、排紙部24から画像面を下にした状態で装置本体100外の排紙トレイ25に排出される。
第1〜第4の各作像ステーションY・M・C・Bkにおいて、記録材Sへのトナー画像転写後の感光体ドラム1(a〜d)はクリーニング装置8(a〜d)のクリーニングブレードによって転写残トナー等の残存付着物が除去され、繰り返して作像に供される。
帯電装置2(a〜d)としては、接触帯電方式のものを使用することができる。帯電部材は、ローラ状に形成された導電性帯電ローラであり、このローラを感光体ドラム1(a〜1)の表面に当接させるとともに、この帯電ローラに帯電バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム表面を一様に帯電させるものである。
スキャナユニット3(a〜d)は、画像情報に基づいてレーザービーム光LY・LM・LC・LBkを感光体ドラム1(a〜d)の一様帯電処理面に照射し、感光体ドラム上に静電潜像を形成する露光手段である。感光体ドラム1の略水平方向に配置され、レーザーダイオード(不図示)によって画像信号に対応する画像光が、スキャナモーター(不図示)によって高速回転されるポリゴンミラー9(a〜d)に照射される。ポリゴンミラーによって反射した画像光は、結像レンズ10(a〜d)を介して帯電済みの感光体ドラム1(a〜d)の表面を選択的に露光して、静電潜像を形成するように構成している。
各現像装置4(a〜d)は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを夫々収納した現像器から構成される。現像装置4(a〜d)は、感光体ドラム1(a〜d)の回転軸とほぼ平行に配置される回転軸を有する現像ローラを、現像器に回転自在に支持したものであり、現像器に収容された現像剤を現像ローラにより感光体ドラムに供給する。そして、感光体ドラムに可視像であるトナー画像を形成する。
定着部20は、転写材Sに転写された複数色のトナー画像を定着させるものであり、回転する加熱ローラ21aと、これに圧接して転写材Sに熱及び圧力を与える加圧ローラ21bとからなる。感光体ドラム上のトナー画像が転写された転写材Sは、定着部20を通過する際に加熱ローラ21a及び加圧ローラ21bで搬送されるとともに、加熱ローラ21a及び加圧ローラ21bによって熱及び圧力を与えられる。これによって複数色のトナー画像が転写材S表面に定着される。
(2)プロセスカートリッジ7(a〜d)
以下、カートリッジ7(a〜d)について詳細に説明する。以下の説明において、プロセスカートリッジまたはこれを構成している部材の短手方向とはプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱する方向(記録媒体搬送方向)、長手方向とはプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱する方向と交差する方向(記録媒体搬送方向と交差する方向)、プロセスカートリッジに関し左右とはプロセスカートリッジを正面から見て左または右である。またプロセスカートリッジの上面とはプロセスカートリッジを画像形成装置本体へ装着した状態で上方に位置する面であり、下面とは下方に位置する面である。
図2はプロセスカートリッジの外観斜視図、図3はプロセスカートリッジを構成している現像ユニット部分とクリーニングユニット部分の分解斜視図、図4はプロセスカートリッジの横断面模型図である。
第1〜第4の各作像ステーションY・M・C・Bkにおけるカートリッジ7(a〜d)は、それぞれ、感光体ドラム1(a〜d)、帯電装置2(a〜d)、現像装置4(a〜d)、クリーニング装置8(a〜d)の4つのプロセス機器を一体的にカートリッジ化したもので、互いに現像装置4(a〜d)に収容のトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なるだけで、構成や形状は同じである。
カートリッジ7(a〜d)は、下記1)の現像ユニットAと、2)のクリーニングユニットBとの結合からなる。
1)現像ユニットA
主として図4を参照して、現像ユニットAは、樹脂部材等によって形成した現像ユニット枠体(現像ユニットフレーム)に、現像装置4(a〜d)の構成要素を具備させたものである。すなわち、現像剤担持体としての現像ローラ5、現像ローラ5上の現像剤量を規制する現像ブレード31、現像ローラ5に現像剤を供給する現像剤供給ローラ32、現像剤としてのトナーを収容させた現像剤容器30、現像剤容器30内の現像剤(不図示)を攪拌し、現像剤を現像剤供給ローラ32側に送り出す攪拌部材33等を具備させたものである。現像剤容器30は現像ユニット枠体に一体に成形具備させてある。
現像ローラ5および現像剤供給ローラ32はそれぞれ現像ユニット枠体に回転軸を中心に回転自在に取りつけられている。現像剤供給ローラ32は現像ローラ5に接触させてある。現像ブレード31の先端は現像ローラ5に接触させてある。攪拌部材33は現像容器30に回転自由に設けた軸に、弾性シート状の攪拌羽根34を取りつけたものである。
2)クリーニングユニットB
クリーニングユニットBは、樹脂部材等によって形成したクリーニングユニット枠体42(クリーニングユニットフレーム)に、感光体ドラム1(a〜d)、帯電装置2(a〜d)としての導電性帯電ローラ、およびクリーニング装置8(a〜d)の構成要素すなわちクリーニング容器45、クリーニングエレメントとしてのクリーニングブレード6、廃トナー搬送部材29、スクイシート41、クリーニング部補強部材48等を具備させたものである。クリーニング容器45は枠体42に一体に成形具備させてある。
感光体ドラム1(a〜d)は枠体42に回転軸を中心に回転自在に取りつけられている。帯電装置2(a〜d)としての導電性帯電ローラも枠体42に回転軸を中心に回転自在に取りつけられ、加圧ばねにより感光体ドラム1(a〜d)に対して所定の押圧力で当接させてあり、感光体ドラム1(a〜d)の回転に従動して回転する。
クリーニングエレメントとしてのブレード6は、感光体ドラム1(a〜d)に接触するウレタンゴム等の弾性部材であるクリーニング部材46と、これに接合された支持部である横断面L字形の板金製等の支持部材50から成る。クリーニング部材46は感光体ドラム1(a〜d)の面に対してカウンタ方向に当接している。
スクイシート41はブレード6のクリーニング部材46で掻き落したトナーがクリーニング装置外に吹き出さないようにするシールの役割をするシールシートであり、ブレード6よりも感光体ドラム回転駆動方向の上流側において先端部を感光体ドラム回転駆動方向に順方向に当接させて、クリーニング容器45の先端部に両面テープ等によって取り付けてある。このスクイシート41は柔軟性を有するシートであり、例えば厚さ30μm〜100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムである。
そして、図3のように、現像ユニットAの上にクリーニングユニットBを、現像ユニットA側の現像ローラ5とクリーニングユニットB側の感光体ドラム1(a〜d)とが対向するように合わせて被せ、現像ユニット枠体の左右側に設けた結合ピン挿入孔35・35に、枠体42の左右側に設けた結合ピン挿入孔36・36を対応合致させ、その左右側の対応合致孔35・36、35・36にそれぞれ結合ピン44・44を挿入することで現像ユニットAをクリーニングユニットBに対して結合ピン44・44を中心に揺動可能に支持するように結合させ、かつ現像ユニットA側の現像ローラ5もしくは現像ローラ両端部に設けたスペーサコロがクリーニングユニットB側の感光体ドラム1(a〜d)に常時所定の押圧力で当接した状態になるように、不図示の付勢ばねにより現像ユニットAをクリーニングユニットBに対して結合ピン44・44を中心に回動付勢させた状態にしてカートリッジ7(a〜d)を構成させている。
カートリッジ7(a〜d)の露光用隙間部26(a〜d)は、図4のように、上記のように結合させた現像ユニットAとクリーニングユニットBとの間に形成させた隙間空間である。
図4において、37はドラムカバーであり、不図示の開閉機構により、カートリッジ7(a〜d)の前面側である感光体ドラム外部露出開口部を隠蔽した閉じ位置と、感光体ドラム外部露出開口部から上方または下方にシフトした開き位置とに位置移動される。カートリッジ7(a〜d)が装置本体100から取り外されているときは閉じ位置に移動保持されて、感光体ドラム1(a〜d)の外部露出面を防護する。なお、図2・図3のカートリッジ7(a〜d)にはこのドラムカバー37も、開閉機構も省略してある。
上記カートリッジ7(a〜d)の装置本体100に対する着脱操作は装置本体100の開閉ドアー101(図1・図5)を開けてなされる。
すなわち、装置本体100は、静電転写装置27部分を含む前面カバー部分を開閉ドアー101にしてあり、図5の模型図のように、該ドアー101を下部のヒンジ部(不図示)を中心に手前側に傾斜姿勢に倒し開くことで装置本体100内を大きく開放状態にすることができ、逆に閉じ込み状態にすることができるようになっている。
102(a〜d)は装置本体100内に上記4つのカートリッジ7(a〜d)をそれぞれ着脱可能に装着する装着手段としての装置本体内ガイド部材であり、第1〜第4の4つの作像ステーションY・M・C・Bkの上下段位に対応する位置に装置本体100の左右側板の内面側に左右対称に上下4段に配設してある。
装置本体100に対する各カートリッジ7(a〜d)の装着は、開閉ドアー101を開いて装置本体100内を開放し、カートリッジ7(a〜d)を図4の2点鎖線示のようにその感光体ドラム1(a〜d)側を手前側にしてプロセスカートリッジ装着方向上流側のプロセスカートリッジ上面部分(クリーニング容器上面部分)とプロセスカートリッジ下面部分を片手103あるいは両手で掴んで持ち、プロセスカートリッジの感光体ドラム側とは反対側である露光用隙間部開口側を先にして、そのプロセスカートリッジが対応する作像ステーション段位の左右側のガイド部材102(a〜d)にカートリッジ左右側の係合部を係合させてカートリッジ7(a〜d)を装置本体100内に押し込む。所定に十分に押し込むことで、プロセスカートリッジは所定の装着位置に位置決め保持され、装置本体100側と機械的および電気的に接続化して作像動作可能に装着状態になる。
このようにして第1〜第4の各作像ステーションY・M・C・Bkの全てに対して対応するカートリッジ7(a〜d)を所定に挿入装着し、開閉ドアー101を装置本体100に対して閉じ込む。この開閉ドアー101の閉じ込み移動に連動して各カートリッジ7(a〜d)のドラムカバー37(図4)が閉じ位置から開き位置に移動され、開閉ドアー101が装置本体100に対して完全に閉じ込まれるまでには開き切って感光体ドラム1(a〜d)の前面が開放され、開閉ドアー101が装置本体100に対して完全に閉じ込まれることで図1のように各感光体ドラム1(a〜d)の前面に静電転写装置27の静電吸着搬送ベルト11が転写ローラ12(a〜d)の押圧力で接触した状態になる。
装置本体100に装着状態にある各カートリッジ7(a〜d)の取り出しは上記とは逆操作でなされる。すなわち、開閉ドアー101を開くと、その開き移動に連動して装着状態にある各カートリッジ7(a〜d)のドラムカバー37が開き位置から閉じ位置に移動して感光体ドラム1(a〜d)の前面露出部が隠蔽されて防護された状態になる。この装着状態にある個々のプロセスカートリッジについて片手あるいは両手で掴んで持ち、装着位置決め保持力に抗して装置本体100から引き抜き外す。
前記したように、各カートリッジ7(a〜d)は装置本体100に対する装着状態において装置本体100側と機械的および電気的に接続化する。すなわち、各カートリッジ7(a〜d)は感光体ドラム1(a〜d)の回転軸の一方端に設けた駆動受け部材38が装置本体100側の駆動伝達部材(不図示)に対して機械的に結合した状態になる。また各カートリッジ7(a〜d)は帯電バイアス受電用、現像バイアス受電用等の電気接点が装置本体100側の対応電気接点と結合した状態になる。
そして、装置本体100側の駆動伝達部材からカートリッジ7(a〜d)側の駆動受け部材38に回転力が伝達されることで、感光体ドラム1(a〜d)が図1・図4において反時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。帯電装置2(a〜d)としての導電性帯電ローラはこの感光体ドラム1(a〜d)の回転に従動して回転し、装置本体100側の電源回路から所定の帯電バイアスが所定の制御タイミングにて印加される。
また、感光体ドラム1(a〜d)の回転力がカートリッジ7(a〜d)側に設けたギヤトレインG(図3)を介して現像ローラ5、現像剤供給ローラ32、攪拌部材33に伝達されてそれらが感光体ドラム1(a〜d)の回転に連動して回転する。図4において、現像ローラ5は時計方向に所定の周速度で回転する。現像剤供給ローラ32は時計方向に所定の周速度で回転して、現像ローラ5に現像剤としてのトナーを供給する。現像ブレード31は現像ローラ5の外周に圧接されていて、現像ローラ5上に供給されたトナーの層厚を規制して薄層に塗布し、且つトナーへ電荷を付与する。攪拌部材33は反時計方向に回転して現像剤容器30内のトナーを攪拌し、現像剤供給ローラ32へトナーを送る。現像ローラ5には装置本体100側の電源回路から所定の現像バイアスが所定の制御タイミングにて印加される。
クリーニング装置8(a〜d)の廃トナー搬送部材29(図4)もクランク部29aに感光体ドラム1(a〜d)の回転力がギヤトレインを介して伝達されてクリーニング容器45内で前後方向に往復移動運動する。画像形成装置の画像形成プロセス実行過程において、感光体ドラム1(a〜d)上の転写残トナー(廃トナー)は引き続く感光体ドラム1(a〜d)の回転でスクイシート41を潜り抜け、ブレード6のクリーニング部材46で掻き落される。これにより感光体ドラム1(a〜d)の表面は再びトナーが付着していない状態になり、次の画像形成プロセスが可能になる。感光体ドラム1(a〜d)から掻き落された廃トナーは往復移動運動する廃トナー搬送部材29によりクリーニング容器45内の奥側に搬送されて溜め置かれる。
3)クリーニング部の補強構成
次にカートリッジ7(a〜d)のクリーニング部の補強構成に関して詳細を説明する。
図6はカートリッジ7(a〜d)のクリーニングユニットB部分の外観斜視図、図7は該クリーニングユニットBを裏返した状態の外観斜視図、図8は図7から感光体ドラム1(a〜d)と帯電ローラ2(a〜d)を外した状態の外観斜視図、図9は図6の(9)−(9)線に沿う断面図(ただし、帯電ローラ2(a〜d)は図に省略)。図10はクリーニングユニットBの枠体42と、クリーニングブレードと、補強部材との分解斜視図、図11は裏返した状態の枠体42と、補強部材との分解斜視図である。
本実施例におけるカートリッジ7(a〜d)において、クリーニングエレメントとしてのブレード6はクリーニング容器45のプロセスカートリッジ装着方向上流側部分の内側の接合部55・55(図9・図11)に対して支持部材50を接合固定して配置してある。そして、その支持部材50の配置位置に対応するクリーニング容器外面部分56(図10)に、支持部材50との間に接合部55・55を挟むように板金製等の補強部材48を接合固定して配置することで、カートリッジ7(a〜d)のクリーニング部を補強してクリーニング部の必要十分な強度を確保することで安定したクリーニング性能を維持させている。この補強部材48の配置位置は、図4の2点鎖線示のように、カートリッジ7(a〜d)をその感光体ドラム1(a〜d)側を手前側にして手で掴んで持ったときに指57が掛かる部分に対応している。
ブレード6の枠体42に対する組付けは、枠体42に対する帯電ローラ2(a〜d)および感光体ドラム1(a〜d)の取り付け前において、図11のように、クリーニング容器45のプロセスカートリッジ装着方向上流側部分の内側の長手両端部分に設けた取り付け面55・55部分(クリーニングブレード支持部材接合部)に対してブレード6の支持部材50の長手両端部分を対応させ、支持部材50側に予め設けてある位置決め用の小穴dと切欠き部fを取り付け面55・55側に予め設けてある位置決め用の小突起cと係合部eに対応させて合致係合させることで所定に位置決めした状態にし、支持部材50の長手両端部をビス等の固定部材47・47でクリーニング容器45側の取り付け面55・55部分に固定することでなされる(図8・図9)。図11において、47a・47aは支持部材50側に設けたビス挿通穴、47b・47bは取り付け面55・55側に設けたビスねじ込み穴である。
帯電ローラ2(a〜d)および感光体ドラム1(a〜d)の枠体42に対する組付けは、上記のブレード6の組付け後になされる(図6・図7)。帯電ローラ2(a〜d)および感光体ドラム1(a〜d)が枠体42に所定に組付けられた状態において、枠体42に先に所定に位置決めされて組付けられているブレード6の先端部の弾性クリーニング部材46が感光体ドラム1(a〜d)に対して所定の侵入量をもって当接した状態になる。
補強部材48のクリーニング容器外面部分に対する組付けは、図10のように、補強部材48の長手両端部に予め設けてある位置決め用の小穴bとクリーニング容器外面部分に予め設けてある位置決め用の小突起aに対応させて合致係合させることで補強部材48をクリーニング容器外面部分に所定に位置決めした状態にし、補強部材48の長手両端部をビス等の固定部材49・49でクリーニング容器外面部分に固定することでなされる(図2・図3・図6)。図10において、49a・49aは補強部材48側に設けたビス挿入穴、49b・49bはクリーニング容器外面側に設けたビスねじ込み穴である。
補強部材48のクリーニング容器外面部分56に対する組付けは、ブレード6の枠体42に対する組付け前であってもよいし、組付け後であってもよい。
本実施例において、補強部材48は、前記ブレード6の支持部材50と同一もしくは同じ熱膨張率の材料で形成されている。
上記のクリーニング部の補強構成によれば、同じ熱膨張率の材料50・48で異なる熱膨張率の材料(クリーニング容器筐体)を挾み込み固定する形となるため、温度変化により生じるいわゆるバイメタル効果による前記取り付け面の反り等の変形を、支持部の両側に設けられた部材50・48同士によって拘束することが可能となり、ブレード6の取り付け位置の変動を防止することができる。ここでバイメタル効果とは、熱膨張率の異なる部材同士を接合した際に温度変化によって接合部材が曲がることである。ブレード6の温度変化による位置変動もこのバイメタル効果によるものであることが知られている。
上記の温度変化による位置変動の他に、物理的な外力がクリーニング容器45に働くことから生じるブレード6の位置変動がある。ここで言う外力とは、例えば、感光体ドラム1(a〜d)に所定の当接圧で接触する現像ローラ5や転写ローラ12(a〜d)等から感光体ドラム1(a〜d)を介してクリーニング容器45が受ける負荷である。この位置変動を抑えるためには前記ブレード6の取り付け面55の強度を上げる必要があるが、容器筐体が樹脂材料で形成される場合には樹脂材料の特性の上で限界がある。前述のように補強部材48は前記取り付け面55付近に配置されているため、これによって前記取り付け面55の強度を上げ、位置変動を抑えることができる。
外力による取り付け面55の位置変動を抑えるためには、補強部材48の強度をある程度確保しなくてはならず、これには補強部材48の断面2次モーメントもしくは断面積を大きくとらなくてはならない。ところが、画像形成装置本体100内に補強部材48のためのスペースを設けることは本体の大型化につながる。特にフルカラー画像形成装置のように、プロセスカートリッジが本体内に複数配置される場合はその影響が大きい。
そこで本実施例においては、補強部材48に、長手方向にクリーニング容器45へ向かって折り曲げられた形状を持つ曲げ部51と、補強部材48の外面に長手方向に延びた凸部52を形成した。なおこの凸部52は補強部材48が板金部材の場合、板金のビード加工によって形成される。この凸部52および曲げ部51によって、補強部材48が占有するスペースを最小限に留めながら、必要十分に補強部材48の強度を上げることが可能となり、その結果画像形成装置本体の小型化と、外力によるブレード6の侵入量変動を防ぐことが可能となった。
またこれらの形状を補強部材48に設けることは、同時にカートリッジ7(a〜d)の着脱の際の操作性を改善するのに効果がある。補強部材48は、図4・図5に示すように、カートリッジ7(a〜d)の装着方向上流側の上面に配置されており、図4で示すようにユーザーはこの部分に手103の指57をかけてカートリッジ7(a〜d)の着脱を行うことになる。特に補強部材48が板金部材であるとき、この面は平滑であるためユーザーは指57を滑らせやすくカートリッジ7(a〜d)を落下させやすい。そこで、補強部材48に形成された凸部52によって、ユーザーがカートリッジ7(a〜d)を画像形成装置本体100から着脱する際に、前記凸部52に指57をかけられるようにすることで、ユーザーが誤って指をすべらせカートリッジ7(a〜d)を落下させ破損させることを防止することができる。
なおこの凸部52は、ユーザーがカートリッジ7(a〜d)を持った際に、補強部材48の面上でちょうど指57がかかる位置に配置されており、長手方向に渡って複数本、ユーザーの指の大きさに合わせた間隔に並んで配置されている。また凸部52が補強部材48の長手中央に配置されることで、ユーザーはプロセスカートリッジを片手で簡便に着脱操作することが可能である。
次に曲げ部51に関しては、ユーザーが手をかける可能性のある少なくとも前記凸部52の範囲に曲げ部51を設けることで、補強部材48の端面の角部がユーザーの指に触れることを防止することが可能となった。
次に本発明に係わるクリーニング部の補強構成に関する第2の実施形態を説明する。なお、前述した実施例1と同様の構成・作用を及ぼすものに関してはその説明を省略し、また同一の符号を付す。
本実施例2では図12および図13で示すように、ユーザーの指を前記補強部材48にかかりやすくするためのもう一つの手段として、前記複数の凸部52の代わりに、指の大きさに合わせた一つの凹部53が補強部材48に形成されている。前記凹部53は、補強部材48が板金部材の場合、板金の絞り加工によって形成される。
また補強部材48の固定部には、前記凹部53の面と同じ高さの面を持つよう、例えば板金部材の絞り加工によって面54が形成されている。
前述のようにクリーニング容器45の外面は配置スペースが限られる場合が多いが、上記の構成によって、実施例1の補強部材48における凸部52の形成の場合とほぼ同じ断面スペースで、凹部53を補強部材48の面上に形成することができる。
次に本発明に係わるクリーニング部の補強構成に関する第3の実施形態を説明する。なお、前述した実施例1における画像形成装置およびプロセスカートリッジと同様の構成・作用を及ぼすものに関してはその説明を省略し、また同一の符号を付す。
本実施例3では図14および図15で示すように、補強部材48のユーザーが指をかける部分に穴58があいており、実施例2の補強部材48における凹部53の場合と比べると、指をかける深さが補強部材48の板厚分だけ深く確保できるようになっている。
スペースの関係上、ユーザーが指を滑らせるのを防止するのに十分な深さが確保できない場合には、上記の構成によって、プロセスカートリッジの操作性を向上させることができる。
なお、補強部材48の穴58の周りには、ユーザーの指が穴周りの角部に触れないよう、角部が落とされた形状が形成されている。この形状は補強部材48が板金部材の場合、バーリング加工により形成される。
次に、補強部材48の取り付け手段の他の実施形態に関して図16を用いて詳細を説明する。なお、前述した実施例1と同様の構成・作用を及ぼすものに関してはその説明を省略し、また同一の符号を付す。
本実施例においては、補強部材48はブレード6の取り付け前にあらかじめクリーニング容器45において取り付けられている。前述のように、補強部材48は長手両端でビス等の固定部材49・49によりクリーニング容器45に取り付けられるが、補強部材48は反りやねじれ方向に僅かに変形しているため、クリーニング容器45に取り付けられることによってクリーニング容器45にも変形を及ぼす。
次にブレード6がクリーニング容器45に取り付けられる。ブレード6の固定部47は図16の(a)に示すように、前記補強板48の取り付け面法線方向から見て前記補強部材48の固定部49に対し略同一直線状に並んでいる。これは補強部材48の取り付けによる容器45の変形がブレード6の位置精度へ影響するのを抑えるためであって、その原理について図16の(c)を用いて以下に述べる。
即ち、補強部材48の取り付け後のクリーニング容器45の変形量は、補強部材48自身の変形具合または変形の形状にもよるが、補強部材48の長手方向に渡ったねじれ変形の影響をクリーニング容器45が受ける場合、およそ補強部材48の短手方向からみて、補強部材48の固定部49に離れるにしたがって大きくなる。これはクリーニングブレード取り付け面55の変形量に関しても同様であり、補強部材48の固定部49から離れるにしたがって変形量が大きくなる。従って図16の(a)に示すように、ブレード6の固定部47(=支持部材50を接合するクリーニング容器45の接合部1)を、取り付け面55の最も変形量の少ない位置、すなわち補強部材48の固定部49(=補強部材48を接合するクリーニング容器45の接合部2)と長手方向に略同一直線上に配置することによって、ブレード6の取り付け位置精度を悪化させにくくすることができる。
クリーニング容器45の変形を抑えるもう1つの手段として、クリーニング容器45の剛性に対して補強部材48の剛性を低くすることで、補強部材48の変形を、クリーニング容器45への固定によって矯正されるようにし、ブレード6の位置変動に影響させないようにするという手段がある。しかしこの場合、補強部材48の強度が低くなってしまうために、外力によるブレード6の位置変動を抑える効果が期待できなくなる。前述の手段によれば、補強部材48の強度を必要十分に確保しながら、補強部材48の変形によるクリーニング容器45の変形も抑えることが可能となる。
次に補強部材の取り付け手段の更に他の実施形態に関して図17を用いて詳細を説明する。なお、前述した実施例4と同様の構成・作用を及ぼすものに関してはその説明を省略し、また同一の符号を付す。
本実施例においては、図17で示すように、ブレード6と補強部材48とが同一のビス等による固定部材61によってクリーニング容器45に固定されている。
前述の実施例1では、補強部材48とブレード6は別々の固定部材47と49によってクリーニング容器45に固定された。一方、本実施例のように、クリーニング容器45のブレード6の取り付け面とクリーニング容器45の補強部材48の取り付け面とが互いに平行に並んでいる場合には、例えば補強部材48が板金部材である場合、板金部材のバーリング加工により板金部材にビス穴62を設け、同一のビス61によってブレード6と補強部材48をクリーニング容器45に固定することもできる。
上記の構成は同一の固定部材61によってブレード6と補強部材48を固定するので、実施例4の、固定部(接合部1・2)47・49同士が同一直線状に並ぶ構成と類似の構成であると考えられる。また本実施例でも、実施例4と同様の効果によって、補強部材48によるクリーニング容器6の変形がブレード6の位置精度に影響しにくくなるという特徴を有する。
[その他]
1)本発明において、プロセスカートリッジは少なくとも像担持体とクリーニング手段とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
2)像担持体は静電記録装置にあっては静電記録誘電体である。磁気記録装置にあっては磁気記録磁性体である。
3)画像形成装置の画像形成プロセスは任意である。
実施例1における画像形成装置例の全体概略構成を示す縦断面図である。 プロセスカートリッジの外観斜視図である。 プロセスカートリッジを構成している現像ユニット部分とクリーニングユニット部分の分解斜視図である。 プロセスカートリッジの横断面模型図である。 画像形成装置本体に対するプロセスカートリッジの着脱操作の要領説明図である。 プロセスカートリッジのクリーニングユニット部分の外観斜視図である。 クリーニングユニットを裏返した状態の外観斜視図である。 図7から感光体ドラムと帯電ローラを外した状態の外観斜視図である。 図6の(9)−(9)線に沿う断面図(ただし、帯電ローラは図に省略)である。 クリーニングユニットの枠体と、クリーニングブレードと、補強部材との分解斜視図である。 裏返した状態のクリーニングユニットの枠体と、補強部材との分解斜視図である。 実施例2におけるプロセスカートリッジのクリーニングユニット部分の横断面模型図である。 プロセスカートリッジの外観斜視図である。 実施例3におけるプロセスカートリッジのクリーニングユニット部分の横断面模型図である。 プロセスカートリッジの外観斜視図である。 実施例4におけるプロセスカートリッジの構成説明図である。 実施例5におけるプロセスカートリッジの構成説明図である。
符号の説明
1a〜1d…感光体ドラム
2a〜2d…帯電装置(帯電ローラ)
3a〜3d…スキャナユニット
4a〜4d…現像装置
5…現像ローラ
6…クリーニングブレード
7a〜7d…プロセスカートリッジ
A…現像ユニット
B…クリーニングユニット
8a〜8d…クリーニング装置
9…ポリゴンミラー
10…結像レンズ
11…静電転写ベルト
12a〜12d…転写ローラ
13…駆動ローラ
14a,14b…従動ローラ
15…テンションローラ
16…給紙部
17…給紙カセット
18…給紙ローラ
19…レジストローラ
20…定着部
21a…加熱ローラ
21b…加圧ローラ
22…静電吸着ローラ
23…排紙ローラ対
24…排紙部
27…静電転写装置
29…廃トナー搬送部材
30…現像剤容器
31…現像ブレード
32…現像剤供給ローラ
33…攪拌部材
34…攪拌羽根
41…スクイシート
45…クリーニング容器
46…クリーニング部材
47…クリーニングブレードの固定部材
48…補強部材
49…補強部材の固定部材
50…支持部材
51…補強部材の曲げ部
52…補強部材の凸部
53…補強部材の凹部
54…補強部材の固定面
55…クリーニングブレードの取り付け面
57…ユーザーの指
58…補強部材の穴部
61…クリーニングブレードと補強部材の固定部材
100…画像形成装置本体

Claims (10)

  1. 記録媒体に画像を形成するための画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
    像担持体と、
    前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材により除去されたトナーを収容する収容容器と、
    前記クリーニング部材と接合されるクリーニング部材の支持部材と、
    前記支持部材を前記収容容器に接合する前記収容容器の接合部と、
    前記支持部材との間に前記接合部を挟むよう配置される補強部材と、
    を有し、
    前記補強部材は、前記収容容器の外面の、前記プロセスカートリッジの画像形成装置本体への装着方向上流側端面付近に接合され、
    前記補強部材には前記プロセスカートリッジを手で掴んで持ったときの手指の滑り止め加工がなされ、
    前記補強部材の前記プロセスカートリッジ装着方向上流側端部に該端部に沿って前記収容容器側へ折れ曲がった曲げ部を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 前記補強部材は前記支持部材と同等の熱膨張率を有することを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 前記クリーニング部材は弾性部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 前記支持部材と前記補強部材は板金部材であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のプロセスカートリッジ。
  5. 前記補強部材の前記手指の滑り止め加工が、前記補強部材長手方向中央部に形成される長手方向に伸びた少なくとも1つの凸部もしくは凹部であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のプロセスカートリッジ。
  6. 前記補強部材は板金部材であり、前記凸部もしくは凹部は板金部材のビード加工もしくは絞り加工により形成されることを特徴とする請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
  7. プロセスカートリッジを着脱可能であって,記録媒体に画像を形成するための画像形成装置において、前記プロセスカートリッジが請求項1乃至6の何れかに記載のプロセスカートリッジであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 記録媒体に画像を形成するための画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
    像担持体と、
    前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材により除去されたトナーを収容する収容容器と、
    前記クリーニング部材と接合されるクリーニング部材の支持部材と、
    前記支持部材を接合する前記収容容器の支持部材接合部と、
    前記支持部材との間に前記支持部材接合部を挟むように配置される補強部材と、
    前記補強部材を接合する前記収容容器の補強部材接合部と、
    を有し、
    前記支持部材接合部と前記補強部材接合部は、前記支持部材もしくは前記補強部材の前記収容容器との接合面法線方向から見て、略同一直線上に位置することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 前記補強部材は前記支持部材と同等の熱膨張率を有することを特徴とする請求項8に記載のプロセスカートリッジ。
  10. プロセスカートリッジを着脱可能であって,記録媒体に画像を形成するための画像形成装置において、前記プロセスカートリッジが請求項8又は9に記載のプロセスカートリッジであることを特徴とする画像形成装置。
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