JP2005077031A - 空調制御システムのデータ通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空調制御システムのデータ通信方法は、第1ステップおよび第2ステップを備える。第1ステップでは、サブマイコン115が、外部通信機器160から送信される第1パケットDP1を受信する。第2ステップでは、サブマイコン115が、第1パケットDP1に組み込まれている第1データRDを、メインマイコン110とサブマイコン115とのデータ通信に必要な第2データSDが組み込まれている第2パケットDP2の特定の位置に組み込む。
【選択図】 図6
Description
しかしながら、空調制御システムにおいて、サブマイコン−外部通信機器のデータ通信は、不定期的であり、またメインマイコン−サブマイコンのデータ通信に比べ通信頻度が極めて低い。つまり、このような通信方法を採用すると、データ通信が非効率的なものになるという問題が生じる。
請求項1に記載の空調制御システムのデータ通信方法は、メインマイコンおよびメインマイコンに通信接続されるサブマイコンを有する空気調和機の室内機とサブマイコンに通信接続される外部通信機器とを備える空調制御システムにおいて、メインマイコンと外部通信機器とのデータ通信を可能とさせる空調制御システムのデータ通信方法であって、第1ステップおよび第2ステップを備える。なお、ここにいう「外部通信機器」とは集中リモコンやワイヤードリモコンなどである。また、ここにいう「空調制御システム」では、室内機が1台のみであってもかまわない。第1ステップでは、サブマイコンが、外部通信機器から送信される第1パケットを受信する。第2ステップでは、サブマイコンが、第1パケットに組み込まれている第1データを、メインマイコンとサブマイコンとのデータ通信に必要な第2データが組み込まれている第2パケットの特定の位置に組み込む。
ここでは、1本もしくは2本(双方向)の信号線でサブマイコンと外部通信機器とをつなぐことができる。さらには、その通信距離を比較的長くすることもできる。
請求項2に係る空調制御システムのデータ通信方法が実施されると、メインマイコンから外部通信機器へのデータ通信をも可能とさせることができる。
本実施の形態に係る空調制御システム100を表すブロック図を図3に示す。本空調制御システム100は、2台の空気調和機150と集中リモコン160とから構成される。なお、ここでは、話を簡潔にするために空気調和機150を2台として本発明の説明を行うが、空気調和機150は2台以上あってもかまわない。
(1)空気調和機
空気調和機150は、室外機140、室内機130および個別リモコン135から構成される。なお、室外機140と室内機130とは、それぞれ冷媒配管により配管接続される。
(2)集中リモコン
集中リモコン160は、2台の室内機の設定温度および室内機のON/OFF状態を個別に又は一括で変更することができる。なお、この集中リモコン160は、室内機130のサブマイコン115と第4通信線により接続される。ちなみに、この第4通信線は、シリアル通信ケーブルである。
集中リモコン160とサブマイコン115との通信は、第1通信プロトコルに準拠している。また、メインリモコン110とサブマイコン115との通信は、第2通信プロトコルに準拠している。すなわち、集中リモコン160−サブマイコン115間において採用される通信プロトコルは、メインリモコン110−サブマイコン115と間において採用される通信プロトコルとは異なる。
[データパケットの構成]
(第1通信プロトコルに準拠するデータパケット)
図4(a)には、第1通信プロトコルに準拠するデータパケットDP1(以下、第1データパケットという。)の構成を示す。第1データパケットDP1は、データの先頭を示すSTX、リモコンデータ領域RDR、BCC(Block Check Character)領域BCCRおよびデータの終了を示すETXから構成される。STXおよびETXには、1バイトのデータが格納される。リモコンデータ領域RDRには、6バイトのリモコンデータRDが格納される。なお、ここにいうリモコンデータRDとは、室内機の設定温度を変更するための設定温度変更要求データ、室内機のON/OFF状態を変更するためのON/OFF状態変更要求データ、メインマイコン110に対して室内温度データ、室外温度データ、室内外の熱交換器温度データおよび設定温度データなどの空気調和機の状態データを要求するための状態データ要求データ、ならびにその状態データ要求データに対してメインマイコン110から返信されてくる状態データなどである。BCC領域BCCRには、1バイトのBCCデータが格納される。BCCデータとは、図5(a)に示すようにリモコンデータRD(rd1,rd2・・・rd6)の加算値の下位8ビット分(1バイト分)を意味する。なお、このBCCデータは、第1データパケットDP1の受信時にリモコンデータRDの欠落の有無やリモコンデータRDの正誤を確認するために利用される。
図4(b)には、第2通信プロトコルに準拠するデータパケットDP2(以下、第2データパケットという。)の構成を示す。第2データパケットDP2は、コマンド領域CDR、空調機データ領域ADRおよびBCC領域BCCRから構成される。コマンド領域CDRには、1バイトのコマンドデータCMDが格納される。なお、このコマンドデータCMDは、後述する集中リモコン専用エリアRRにリモコンデータRDが存在するか否かを示す。空調機データ領域ADRは、集中リモコン専用エリアRR(6バイト)とメインマイコン110−サブマイコン115間の通信専用エリアMR(8バイト)とに分けられている。集中リモコン専用エリアRRには、集中リモコン160から送信される設定温度変更要求データ、ON/OFF状態変更要求データおよび状態データ要求データ、ならびにメインマイコン110から集中リモコン160に送信される状態データなどが格納される。また、メインマイコン110−サブマイコン115間の通信専用エリアMRには、メインマイコン110からサブマイコン115に送信される副機能出力要求データ、副機能停止要求データ、副機能出力変更要求データ(個別リモコン135から送信される。)、および副機能制御データ(室内機130のプログラムに従って発生する。)などのデータ(以下、これらをMSデータという。)並びにサブマイコン115からメインマイコン110に送信される副機能状態データや主機能状態要求データなどのデータ(以下、これらをSMデータという。)などが格納される。BCC領域BCCRには、1バイトのBCCデータが格納される。BCCデータとは、図5(b)に示すようにコマンドデータCMDおよび空調機データAD(ad1,ad2・・・ad14)の加算値の下位8ビット分(1バイト分)を意味する。なお、このBCCデータも、上記と同様の目的で利用される。
[データ通信方法]
図6および図7には、本実施の形態に係る空調制御システム100におけるデータ通信の流れを表す図を示す。なお、図6には集中リモコン160がメインマイコン110に対してデータを要求しない場合のデータ通信の流れを、図7には集中リモコン160がメインマイコン110に対してデータを要求する場合のデータ通信の流れを示している。また、下記符号中、(i)は集中リモコン160からメインマイコン110へ流れるデータパケットDP1,DP2に関するデータに付され、(j)はメインマイコン110から集中リモコン160へ流れるデータパケットDP1,DP2に付される。
図6において、ステップS11では、集中リモコン160が、サブマイコン115に対してリモコンデータRD(i)を含む第1データパケットDP1(i)を送信する。なお、ここにいうリモコンデータRD(i)は、設定温度変更要求データや室内機のON/OFF状態を変更するためのON/OFF状態変更要求データなどの運転に対する要求のみのデータであり、状態データ要求データは含まない。ステップS12では、サブマイコン115が、その第1データパケットDP1(i)を受信する。ステップS13では、サブマイコン115が、リモコンデータRD(i)を読み込む。ステップS14では、サブマイコン115が、コマンドデータCMDをコマンド領域CDRに、SMデータSD(i)をメインマイコン110−サブマイコン115間の通信専用エリアMRに、ステップS13で読み込んだリモコンデータRD(i)を集中リモコン専用エリアRRに、そしてそのBCCデータをBCC領域BCCRに格納して第2データパケットDP2(i)を構築する。ステップS15では、サブマイコン115が、メインマイコン110に対して第2データパケットDP2(i)を送信する。ステップS16では、メインマイコン110が、第2データパケットDP2(i)を受信する。ステップS17では、メインマイコン110が、SMデータSD(i)およびリモコンデータRD(i)を読み込む。ステップS18では、メインマイコン110が、コマンドデータCMDをコマンド領域CDRに、MSデータMD(j)をメインマイコン110−サブマイコン115間の通信専用エリアMRに、そして、そのBCCデータをBCC領域BCCRに格納して第2データパケットDP2(j)を構築する。ステップS19では、メインマイコン110が、サブマイコン115に対して第2データパケットDP2(j)を送信する。ステップS20では、サブマイコン115が、その第2データパケットDP2(j)を受信する。ステップS21では、サブマイコン115が、集中リモコン160に対してACKを送信する。ステップS22では、集中リモコン160が、そのACKを受信する。
図7において、ステップS51では、集中リモコン160が、サブマイコン115に対してリモコンデータRD(i)を含む第1データパケットDP1(i)を送信する。なお、ここにいうリモコンデータRD(i)は、状態データ要求データを含むデータである。ステップS52では、サブマイコン115が、その第1データパケットDP1(i)を受信する。ステップS53では、サブマイコン115が、リモコンデータRD(i)を読み込む。ステップS54では、サブマイコン115が、コマンドデータCMDをコマンド領域CDRに、SMデータSD(i)をメインマイコン110−サブマイコン115間の通信専用エリアMRに、ステップS13で読み込んだリモコンデータRD(i)を集中リモコン専用エリアRRに、そしてそのBCCデータをBCC領域BCCRに格納して第2データパケットDP2(i)を構築する。ステップS55では、サブマイコン115が、メインマイコン110に対して第2データパケットDP2(i)を送信する。ステップS56では、メインマイコン110が、第2データパケットDP2(i)を受信する。ステップS57では、メインマイコン110が、SMデータSD(i)およびリモコンデータRD(i)を読み込む。ステップS58では、メインマイコン110が、コマンドデータCMDをコマンド領域CDRに、MSデータMD(j)をメインマイコン110−サブマイコン115間の通信専用エリアMRに、状態データOD(j)を集中リモコン専用エリアRRに、そして、そのBCCデータをBCC領域BCCRに格納して第2データパケットDP2(j)を構築する。ステップS59では、メインマイコン110が、サブマイコン115に対して第2データパケットDP2(j)を送信する。ステップS60では、サブマイコン115が、その第2データパケットDP2(j)を受信する。ステップS61では、サブマイコン115が、集中リモコン160に対してACKを送信する。ステップS62では、集中リモコン160が、そのACKを受信する。ステップS63では、サブマイコン115が、MSデータMD(j)および状態データOD(j)を読み込む。ステップS64では、サブマイコン115が、状態データOD(j)をリモコンデータ領域RDRに、そして、そのBCCデータをBCC領域BCCRに格納し、さらにSTX、ETXを付して第1データパケットDP1(j)を構築する。ステップS65では、サブマイコン115が、集中リモコン160に対してその第1データパケットDP1(j)を送信する。ステップS66では、集中リモコン160が、その第1データパケットDP1(j)を受信する。ステップS67では、集中リモコン160が、サブマイコン115に対してACKを送信する。ステップS68では、サブマイコン115が、そのACKを受信する。ステップS69では、集中リモコン160が、状態データOD(j)を読み込む。
(1)
本実施の形態に係る空調制御システム100においてデータ通信方法が実施されると、ステップS12で、サブマイコン115が集中リモコン160から送信される第1データパケットDP1(i)を受信する。そして、ステップS14で、サブマイコン115が、第1データパケットDP1(i)に組み込まれているリモコンデータRD(i)を、第2データパケットDP2(i)の集中リモコン専用エリアRRに格納する。このため、メインマイコン110から集中リモコン160へのデータ通信をも可能とさせることができる。したがって、メインマイコン110とサブマイコン115とを有する空気調和機150の室内機130と、そのサブマイコン115と通信接続される集中リモコン160とを備える空調制御システム100において、メインマイコン110と集中リモコン160とのデータ通信を可能とさせることができる。
本実施の形態に係る空調制御システム100においてリモコンデータRD(i)が状態データ要求データである場合には、ステップS58で、メインマイコン110が第2データパケットDP2(j)の集中リモコン専用エリアRRに状態データを組み込む。そして、ステップS64で、サブマイコン115が、その状態データを第1データパケットDP1(j)に組み込む。このため、双方向の通信が可能となる。
本実施の形態に係る空調制御システム100では、サブマイコン115と集中リモコン160とがシリアル接続される。このため、1本もしくは2本(双方向)の信号線でサブマイコン115と集中リモコン160とをつなぐことができる。また、その通信距離を比較的長くとることができる。
(1)
先の実施の形態に係る空調制御システム100では、サブマイコン115が集中リモコン160に接続された。しかし、サブマイコン115に接続される外部通信機器は、集中リモコン160に限られることはない。例えば、ワイヤードリモコンなどがサブマイコン115に接続されていてもよい。
先の実施の形態に係る空調制御システム100では、そのシステム100中に2系統の空気調和機が配置されたが、2系統以上の空気調和機がシステム100中に配置されてもかまわない。ただし、集中リモコンの設計事項などにより接続可能な台数が制限される場合は、それに従う。
先の実施の形態に係る空調制御システム100では、集中リモコン160が2系統の空気調和機の室内機と通信接続されたが、これに代えて、図8に示すように集中リモコン160がマルチ式空気調和機の複数の室内機130に通信接続されてもよい。
(4)
先の実施の形態に係る空調制御システム100では、データパケットDP1,DP2にヘッダが付加されていなかったが、必要であればヘッダを付加してもかまわない。
110 メインマイコン
115 サブマイコン
130 室内機
150 空気調和機
160 集中リモコン(外部通信機器)
DP1 第1データパケット(第1パケット)
DP2 第2データパケット(第2パケット)
RD リモコンデータ(第1データ)
SD SMデータ(第2データ)
OD 状態データ(第3データ)
Claims (3)
- メインマイコン(110)および前記メインマイコン(110)に通信接続されるサブマイコン(115)を有する空気調和機(150)の室内機(130)と前記サブマイコン(115)に通信接続される外部通信機器(160)とを備える空調制御システム(100)において、前記メインマイコン(110)と前記外部通信機器(160)とのデータ通信を可能とさせる空調制御システム(100)のデータ通信方法であって、
前記サブマイコン(115)が前記外部通信機器(160)から送信される第1パケット(DP1)を受信する第1ステップと、
前記サブマイコン(115)が、前記第1パケット(DP1)に組み込まれている第1データ(RD)を、前記メインマイコン(110)と前記サブマイコン(115)とのデータ通信に必要な第2データ(SD,MD)が組み込まれている第2パケット(DP2)の特定の位置に組み込む第2ステップと、
を備える、空調制御システム(100)のデータ通信方法。 - 前記メインマイコン(110)が前記外部通信機器(160)に対して第3データ(OD)を送信する必要がある場合に、前記メインマイコン(110)が前記第2パケット(DP2)の前記特定の位置に前記第3データ(OD)を組み込む第3ステップと、
前記サブマイコン(115)が前記第3データ(OD)を前記第1パケット(DP1)に組み込む第4ステップと、
をさらに備える、請求項1に記載の空調制御システム(100)のデータ通信方法。 - 前記サブマイコン(115)と前記外部通信機器(160)との間で行われるデータ通信は、シリアル通信である、
請求項1または2に記載の空調制御システム(100)のデータ通信方法。
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