JP2005076556A - チューブポンプ及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 チューブポンプについて、スペースを増大させることなく、連続的に負圧を累積させる。
【解決手段】 チューブポンプ28は、円筒形状のケーシング35、排出チューブ36、押圧装置37を備える。排出チューブ36は、流路途中部分49がケーシング35の内壁に沿ってΩ字を描くように収容される。押圧装置37は、回転部材56、支持部材58、第1及び第2の当接部材59a,59bを備え、第1及び第2の当接部材59a,59bは、支持部材58に形成された貫通溝81に支持されている。支持部材58は、回転部材56に対して、第1及び第2の当接部材59a,59bが流路途中部分49に当接する方向に向かって付勢されている。押圧装置37を矢印D2方向に回転させると、第1の当接部材59aが流路途中部分49を順次押し潰す。また、第1の当接部材59aが束部52に対峙すると、第2の当接部材59bによって流路途中部分49が押し潰される。
【選択図】 図12

Description

本発明は、チューブポンプ及び液体噴射装置に関する。
液体をターゲットに対して液体噴射ヘッドを介して噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式記録装置が広く用いられるようになっている。そして、このようなインクジェット式記録装置においては、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドのノズル近傍において、インクが増粘したり、ノズル内に気泡が混入したりして、印刷が良好に行われなくなるおそれがあった。そこで、これらの現象を回避するために、ヘッドクリーニング機構を備えたものが多く提案されていた。
そして、このようなヘッドクリーニング機構としては、記録ヘッドのノズルをキャップで覆い、キャップに連通したインク排出路中に設けられたポンプを駆動させ、ポンプによって発生される圧力(負圧)を利用して、ノズルからインクを吸引するものが知られていた。
そして、ポンプの一例として、図16に示すようなチューブポンプ121が知られていた。このチューブポンプ121は、ケーシング123に沿って円弧状に設けられている可撓性チューブ125と、この可撓性チューブ125を加圧するローラ127と、同ローラ127を支持する回転体129とを備えていた。すなわち、可撓性チューブ125は、ケーシング123の内壁に沿って、同ケーシング123のほぼ半周にわたって配設されていた。そして、回転体129を回転させることにより、ローラ127が可撓性チューブ125を順次押し潰しながら移動し、これにより、ケーシング123内に納められている部分よりも上流側の可撓性チューブ125内が減圧されるようになっていた。
なお、このチューブポンプ121は、ローラ127が1つのみである場合には、回転体129の回転に伴って、ローラ127が可撓性チューブ125を押し潰したり、押し潰さなかったりする状態を繰り返すようになっていた。従って、可撓性チューブ125は、ローラ127に押し潰されないときには、上流と下流とが連通状態とされ、上流側に蓄積された負圧が消滅してしまう可能性があった。その結果、圧力の形成が間欠的で累積が難しくなり、キャップ内に適切な負圧を発生させることができなかったり、騒音が発生したりする可能性があった。
そこで、図17に示すように、回転体129に、2つ以上のローラ127を設け、回転体129が回転しているときに、少なくとも、いずれか1つのローラ127が必ず可撓性チューブ125を押し潰すようにして、負圧の累積を可能とするものがあった。しかし、ローラ127を2つ以上備えることにより、回転体129に、それぞれローラ127を支持するための複数の溝131を設けるなど、装置が複雑化し、コストアップするという問題があった。また、複数のローラ127が設けられることにより、重量の増加等が生じ、回転体129駆動させるための、エネルギーが増加するという問題もあった。
そこで、図18に示すように、ケーシング123に沿って、360°以上、すなわち、α字状に交差させた可撓性チューブ125を備えたチューブポンプ121が提案されていた(例えば、特許文献1参照。)。すなわち、この特許文献1におけるチューブポンプ121においては、可撓性チューブ125が重なり部分133を有するようになり、ローラ127が1つのみであっても、ローラ127は可撓性チューブ125を常に押し潰すことが可能となっていた。この結果、チューブポンプ121の上流側が下流側に対して間欠的
に開放されてしまうようなことがなく、連続的に上流側に負圧を累積させることができるようになっていた。
特開2001−301195号公報
ところが、上記特許文献1におけるチューブポンプ121は、重なり部分133を有するため、回転軸に沿った方向のスペースが増大してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、スペースを増大させることなく、連続的に負圧を累積させることのできるチューブポンプ及び液体噴射装置を提供することにある。
本発明は、可撓性チューブと、同可撓性チューブの流路途中部分を収容するケーシングと、同ケーシング内に回転軸を有し同回転軸を中心に回転することにより前記流路途中部分を第1の当接部材によって前記ケーシングの内壁に向かって順次押し潰し、前記可撓性チューブにおける前記流路途中部分に対する上流側部分と下流側部分との間に圧力差を生じさせる押圧手段とを備えたチューブポンプにおいて、前記流路途中部分は、前記ケーシング内において、円弧形状を描くように、かつ、前記回転軸に沿った方向において重なり部分を有しないように収容され、前記押圧手段は、前記回転軸を中心に正転方向に回転することにより、前記第1の当接部材と前記ケーシングの内壁との間に前記流路途中部分が位置する第1の位置と、前記第1の当接部材と前記ケーシングの内壁との間に前記流路途中部分が位置しない第2の位置とに交互に位置することが可能に設けられ、前記押圧手段が、前記第1の位置に位置するときに、前記可撓性チューブの流路を非閉塞状態とするとともに、前記押圧手段が、前記第2の位置に位置するときに、前記流路を閉塞状態とするチョーク手段を備えた。
本発明によれば、押圧手段が回転軸を中心に正転方向に回転されると、第1の位置と第2の位置とに交互に位置するようにした。そして、押圧手段が第1の位置に位置するときには、押圧手段の第1の当接部材によって、可撓性チューブの流路途中部分が閉塞状態で順次押し潰されるようにした。また、押圧手段が第2の位置に位置するときには、第1の当接部材は、可撓性チューブの流路途中部分を押し潰さない状態となるようにした。そして、押圧手段が第2の位置に位置しているときに、チョーク手段によって可撓性チューブの流路が閉塞状態に維持されるようにした。
従って、押圧手段が回転軸を中心に正転方向に回転されると、可撓性チューブは、常に第1の当接部材またはチョーク手段によってその流路が閉塞された状態に維持される。この結果、第1の当接部材によって可撓性チューブが順次押し潰されることにより、可撓性チューブの上流側部分と下流側部分との間に発生される圧力差を、連続的に累積させることができるようになる。
そして、このとき、流路途中部分は、ケーシングに対して、重なり部分を有しないようにして収容されているので、チューブポンプの回転軸に沿った方向のスペースを減少させることができる。
このチューブポンプにおいて、前記チョーク手段は、前記可撓性チューブの前記流路途中部分において前記流路を閉塞状態とする。
これによれば、押圧手段が第2の位置に位置するときには、第1の当接部材は、可撓性チューブの流路途中部分を押し潰さないが、このとき、チョーク手段によって可撓性チューブの流路途中部分が閉塞されるようにした。
従って、押圧手段が第1の位置に位置しているときに第1の当接部材によって押し潰される可撓性チューブの位置と、押圧手段が第2の位置に位置しているときにチョーク手段によって閉塞される可撓性チューブの位置とが、共に、流路途中部分となる。この結果、可撓性チューブにおける、第1の当接部材による押し潰し位置と、チョーク手段により閉塞される位置とが近くなり、上流側部分と下流側部分との間の圧力差を、より変動の少ない状態で累積させることができるようになる。
このチューブポンプにおいて、前記押圧手段は、前記回転軸を中心として回転する回転部材と、前記第1の当接部材を支持し、前記第1の当接部材の前記回転軸からの距離が変化可能に前記回転部材に対して支持されている支持部材と、前記回転部材と前記支持部材との間に介在し、前記支持部材に支持されている前記第1の当接部材が前記回転軸から離れるように前記支持部材を弾性力により付勢する弾性手段とを備え、前記チョーク手段は、前記ケーシングに対して前記流路途中部分を挟んで対峙するようにして、前記支持部材に支持されている第2の当接部材であり、同第2の当接部材は、前記流路途中部分に対して当接する当接部分が、前記第1の当接部材が前記流路途中部分に対して当接する部分よりも、前記回転軸からの距離が近い位置となるようにして前記支持部材に支持されている。
これによれば、可撓性チューブの上流側部分と下流側部分との間に圧力差を発生させるための第1の当接部材と、チョーク手段を構成する第2の当接部材とが、同じ支持部材によって支持されるようにした。そして、支持部材は、弾性手段により、第1及び第2の当接部材が回転軸から離れるように付勢されるようにした。また、第2の当接部材は、第1の当接部材よりも、流路途中部分に対する当接部分が、回転軸から近い位置となるようにして支持部材に支持されるようにした。
従って、支持部材を支持する回転部材を、回転軸を中心として回転させることで、第1の当接部材が第1の位置に位置しているときには、第1の当接部材は可撓性チューブの流路途中部分を押し潰す。そして、このとき、支持部材は、第1の当接部材を介して可撓性チューブから反力を受け、弾性手段の弾性力に抗して回転軸に近付く。この結果、第1の当接部材よりも回転軸に近い第2の当接部材は、可撓性チューブを押し潰さない状態に維持される。
一方、回転部材を回転させることで、第1の当接部材が第2の位置に位置しているときには、第1の当接部材は可撓性チューブの流路途中部分を押し潰さないので、支持部材は、弾性手段の弾性力に従って、回転軸から離間する。この結果、第1の当接部材よりも回転軸に近い第2の当接部材が、可撓性チューブの流路途中部分を押し潰し、流路を閉塞した状態に維持することができる。
すなわち、可撓性チューブ内に圧力差を生じさせるために回転部材を回転させることで、第2の当接部材をチョーク手段として機能させることができる。この結果、チョーク手段の駆動のために、アクチュエータ等の新たな駆動装置等を設ける必要がなく、装置を簡略化させることができる。
このチューブポンプにおいて、前記支持部材は、前記正転方向に向かって前記回転軸からの距離が小さくなるようにして形成されている溝を備え、前記第1の当接部材と前記第2の当接部材とは、前記支持部材に対して、前記溝に沿って移動可能に支持されている。
これによれば、支持部材に、正転方向に向かって回転軸からの距離が小さくなるように形成されている溝を設けるようにした。そして、第1の当接部材と第2の当接部材とは、
支持部材に対して、溝に沿って移動可能に支持されるようにした。
従って、回転部材を、回転軸を中心にして回転させることで、第1の当接部材と第2の当接部材とは、可撓性チューブとの間に生じる摩擦により、溝に沿って移動し、溝の回転方向の終端部に位置するようになる。この結果、回転部材を、正転方向に向かって回転させたときには、第1の当接部材と第2の当接部材とは、共に、回転軸からの距離が最も大きい位置に位置し、可撓性チューブを押し潰すことが可能な位置に位置するようにすることができる。また、回転部材を、正転方向と反対方向に向かって回転させたときには、第1の当接部材と第2の当接部材とは、共に、回転軸からの距離が最も小さい位置に位置するようになり、可撓性チューブを押し潰さないような位置に位置するようにすることができる。この結果、回転部材の回転方向を変化させることで、可撓性チューブの上流側部分と下流側部分との間に圧力差を生じさせたり生じさせなかったりすることができるようになる。従って、チューブポンプの駆動制御を容易にすることができる。
このチューブポンプにおいて、前記第1の当接部材と前記第2の当接部材とは、前記溝に契合する係合軸と、同係合軸を中心軸とする円柱部とによって形成され、第1の当接部材の前記円柱部は、前記第2の当接部材の前記円柱部よりも外径が大きくなるように形成されている。
これによれば、第1の当接部材と第2の当接部材とを、それぞれ、支持部材の溝に契合する係合軸と円柱部とによって形成されるようにし、第1の当接部材の円柱部は、第2の当接部材の円柱部よりも外径が大きくなるように形成されるようにした。
従って、簡単な構成で、第2の当接部材を、第1の当接部材よりも、流路途中部分に対する当接部分が、回転軸から近い位置となるようにすることができる。
このチューブポンプにおいて、前記第2の当接部材は、前記正転方向に沿った方向において前記第1の当接部材よりも後方において隣接するようにして前記支持部材に支持されている。
これによれば、第2の当接部材は、正転方向に沿った方向において、第1の当接部材よりも後方において隣接するようにして支持部材に支持されるようにした。従って、例えば、第2の当接部材が、第1の当接部材よりも正転方向に沿った位置において、前方において支持部材に支持されていた場合には、第1の当接部材が第2の位置に位置したときに、第2の当接部材の、第1の当接部材に対する遅れによって可撓性チューブ内に蓄積された圧力差が、部分的に損なわれる可能性がある。
しかし、本発明によれば、第1の当接部材が第2の位置に位置したときに、第1の当接部材の直後で、可撓性チューブが第2の当接部材によって閉塞され、第1の当接部材によって可撓性チューブ内に蓄積された圧力差を、ほとんど損なわない状態で維持することができる。
このチューブポンプにおいて、前記チョーク手段は、前記押圧手段が前記第2の位置に位置するときに、前記第1の当接部材に対して前記可撓性チューブを挟んで対峙する第3の当接部材と、同第3の当接部材を、前記可撓性チューブ側に向かって付勢する付勢手段とによって構成されている。
これによれば、押圧手段が第2の位置に位置するときに、第3の当接部材が第1の当接部材に対して可撓性チューブを挟んで対峙するようにした。そして、第3の当接部材は、付勢手段によって、可撓性チューブ側に向かって付勢されており、押圧手段が第2の位置に位置するときに、第3の当接部材と第1の当接部材とによって可撓性チューブが挟まれ
押し潰されるようにした。
従って、押圧手段が第2の位置に位置するときに、より確実に可撓性チューブを押し潰すことが可能となり、可撓性チューブの上流側部分と下流側部分との間に生じる圧力差を、より確実に累積させることができる。
このチューブポンプにおいて、前記押圧手段の回転運動を直線運動に変換し、前記押圧手段の回転運動に基づいて、前記押圧手段が前記第1の位置に位置するときに、前記第3の当接部材を、前記付勢手段による付勢力に抗した方向に押圧するカム機構を備えた。
これによれば、押圧手段を回転させることで、カム機構によって、押圧手段の回転運動が直線運動に変換され、押圧手段が第1の位置に位置するときに、第3の当接部材が、付勢手段による付勢力に抗した方向に押圧されるようにした。従って、押圧手段が第1の位置に位置することにより、可撓性チューブを押し潰しているときには、第3の当接部材がカム機構によって付勢力に抗した方向に移動され、第3の当接部材によって可撓性チューブが押し潰されないようにすることができる。また、押圧手段が第2の位置に位置するときには、第3の当接部材が、付勢力に従って、可撓性チューブを押し潰すようにすることができる。
この結果、可撓性チューブ内に圧力差を生じさせるために押圧手段を回転させることで、第3の当接部材をチョーク手段として機能させることができる。この結果、チョーク手段の駆動のために、アクチュエータ等の新たな駆動装置等を設ける必要がなく、装置を簡略化させることができる。
本発明は、ターゲットに対してノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、同液体噴射ヘッドの前記ノズルを覆うことが可能なキャップとを備えた液体噴射装置において、一端が前記キャップ内に連通する可撓性チューブと、同可撓性チューブの流路途中部分を収容するケーシングと、同ケーシング内に回転軸を有し同回転軸を中心に回転することにより前記流路途中部分を第1の当接部材によって前記ケーシングの内壁に向かって順次押し潰し、前記可撓性チューブにおける前記流路途中部分に対する上流側部分と下流側部分との間に圧力差を生じさせる押圧手段とを有したチューブポンプを備え、前記流路途中部分は、前記ケーシング内において、円弧形状を描くように、かつ、前記回転軸に沿った方向において重なり部分を有しないように収容され、前記押圧手段は、前記回転軸を中心に正転方向に回転することにより、前記第1の当接部材と前記ケーシングの内壁との間に前記流路途中部分が位置する第1の位置と、前記第1の当接部材と前記ケーシングの内壁との間に前記流路途中部分が位置しない第2の位置とに交互に位置することが可能に設けられ、前記押圧手段が、前記第1の位置に位置するときに、前記可撓性チューブの流路を非閉塞状態とするとともに、前記押圧手段が、前記第2の位置に位置するときに、前記流路を閉塞状態とするチョーク手段を備えた。
本発明によれば、チューブポンプの押圧手段が回転軸を中心に正転方向に回転されると、第1の位置と第2の位置とに交互に位置するようにした。そして、押圧手段が第1の位置に位置するときには、押圧手段の第1の当接部材によって、可撓性チューブの流路途中部分が閉塞状態で順次押し潰されるようにした。また、押圧手段が第2の位置に位置するときには、第1の当接部材は、可撓性チューブの流路途中部分を押し潰さない状態となるようにした。そして、押圧手段が第2の位置に位置しているときに、チョーク手段によって可撓性チューブの流路が閉塞状態に維持されるようにした。
従って、チューブポンプの押圧手段が回転軸を中心に正転方向に回転されると、可撓性チューブは、常に第1の当接部材またはチョーク手段によってその流路が閉塞された状態
に維持される。この結果、第1の当接部材によって可撓性チューブが順次押し潰されることにより、可撓性チューブの上流側部分と下流側部分との間に発生される圧力差を、連続的に累積させることができるようになる。従って、液体噴射ヘッドをキャップによって覆った状態で、チューブポンプの押圧手段を正転方向に回転させることにより、キャップ内に負圧を連続的に累積させ、液体噴射ヘッドから、液体を吸引することができる。この結果、液体噴射ヘッドのクリーニングをより確実に行うことができるようになる。
また、このとき、チューブポンプにおいて、流路途中部分は、重なり部分を有しないようにして収容されているので、チューブポンプの回転軸に沿った方向のスペースを減少させることができ、液体噴射装置全体の大きさを小型化させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図13に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのインクジェット式記録装置11には、そのフレーム12にプラテン13が架設され、図示しない紙送り機構により、このプラテン13上を紙Pが給送される。フレーム12には、キャリッジ15がガイド部材16を介してプラテン13の長手方向へ移動可能に支持され、キャリッジモータ17によりタイミングベルト18を介して往復移動される。
また、前記キャリッジ15には、その下方に液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド20が搭載されている。記録ヘッド20は、その下面に図示しないノズル吐出口を備えており、図示しない圧電素子の駆動により、このノズル吐出口からインク滴を吐出させる。
キャリッジ15上には、インクカートリッジ21が着脱可能に搭載され、インクカートリッジ21から記録ヘッド20にインクが供給される。従って、前記キャリッジ15がプラテン13に沿って移動しながら、印刷データに基づいて、前記圧電素子が駆動されることにより、記録ヘッド20から紙P上にインクが吐出されて、印刷が行われる。
前記フレーム12の一側部の非印刷可能領域(ホームポジション)には、ヘッドクリーニング機構25が設けられている。図1及び図2に示すように、ヘッドクリーニング機構25は、キャップホルダ26とチューブポンプ28とを備える。キャップホルダ26は、図示しない公知の昇降手段により上下動可能に前記フレーム12に取着されている。
キャップホルダ26の上には、四角枠状のキャップ29が設けられている。このキャップ29は、その上端縁が前記記録ヘッド20に当接して、記録ヘッド20のノズル吐出口を封止することが可能となっている。また、図2に示すように、キャップ29は、その底部にシート状のスポンジ31が固着されている。このスポンジ31は、キャップ29が記録ヘッド20に当接した状態で、前記記録ヘッド20のノズル吐出口と所定間隔をおいて対向し、記録ヘッド20のノズルから吐出されるインクを受け止めるようになっている。更に、このキャップ29には、その底面を貫通するようにして排出口32が形成されている。
チューブポンプ28は、記録ヘッド20のノズル吐出口を封止した状態でキャップ29内を減圧させて、記録ヘッド20からインクを吸引し、フレーム12内に設けられている廃インクタンク33にインクを排出するためのものである。
詳しくは、図3に示すように、チューブポンプ28は、ケーシング35、排出チューブ36、押圧手段としての押圧装置37とを備える。ケーシング35は、樹脂により有底状の円筒形状に形成されており、その底面38の中心には支持孔39が貫通形成されている。また、ケーシング35の側面の一部分には、上方から下方に向かって底面38の手前ま
で切り欠くようにして切り欠き部41が形成されている。そして、ケーシング35には、この切り欠き部41から、ケーシング35の径方向の外側に向かって延びるようにして、上側が開口する溝部42が突設されている。また、溝部42の内側には、上下方向に延びる2つの嵌合用凸部43,44が設けられており、これら嵌合用凸部43,44は互いに向かい合っている。
排出チューブ36は、シリコンゴム等の可撓性部材により形成されているチューブであり、図4に示すように、本実施形態では、2本の可撓性チューブ46,47によって構成され、これら可撓性チューブ46,47は、付着部48によって連結され、一体化されている。そして、可撓性チューブ46,47には、それぞれ流路46a,47aが形成されている。
そして、図3に示すように、排出チューブ36は、各可撓性チューブ46,47が上下方向に並んだ状態で、その流路途中部分49の上流側端部50と下流側端部51とが、流れ方向が互いに逆向きとなるようにして束ねられている。その結果、流路途中部分49は、略円弧形状を描くようになっている。なお、上流側端部50と下流側端部51とは、略直方体形状に形成された樹脂製の締結部53により束ねられ束部52を形成するようになっており、詳しくは、締結部53に設けられた挿通孔53a内に上流側端部50と下流側端部51とが同時に挿通されることにより形成される。また、締結部53には、その対向する2側面に上下方向に延びるようにして嵌合用溝54,55が形成されている。
そして、図2に示すように、排出チューブ36は、その上流側部分36aが、前記キャップ29の排出口32に接続されている。また、下流側部分36bが、前記廃インクタンク33に接続されている。
そして、図3に示すように、排出チューブ36は、前記締結部53を、ケーシング35の溝部42に対して上方から下方にスライドさせ、締結部53の嵌合用溝54,55と、溝部42の嵌合用凸部43,44とをそれぞれ係合させることによりケーシング35に取り付けられる。そして、その結果、排出チューブ36の流路途中部分49は、ケーシング35の円筒状の内壁35aに沿って収容され、平面方向で見たときに、Ω字を描くようになる。
図5に示すように、押圧装置37は、回転部材56、弾性手段としてのねじりバネ57、支持部材58、第1の当接部材59a、チョーク手段としての第2の当接部材59b、留め具60とを備える。
回転部材56は、樹脂により一体に形成されている回転軸61と円盤部62とにより構成されている。回転軸61は、上側から順に、小径部63と、小径部63よりも径の大きい大径部64とが図5に示す軸心A上に位置するようにして並んで設けられている。
円盤部62は、大径部64の途中において、前記軸心A上にその中心が位置し、かつ、回転軸61と直交するようにして設けられている。そして、大径部64の前記円盤部62よりも上側の部分には、軸心Aの方向に平坦に切り欠くような形状を有する第1の嵌合面65(図8,図10参照)が形成されている。また、前記大径部64の前記円盤部62よりも下側の部分には、軸心Aの方向に下側から途中まで切り欠くような形状を有する第2の嵌合面67が形成されている。
円盤部62は、前記ケーシング35の内径よりも小さな外径を有している。そして、円盤部62には、軸心A方向に沿って上側円形貫通孔68と上側長方形貫通孔69とが貫通形成されている。上側円形貫通孔68と上側長方形貫通孔69とは、それぞれ断面形状が
円形及び長方形をなしている。
また、図6に示すように、円盤部62は、その下面62aに、突部70を備える。この突部70は、上から順に並ぶようにして設けられている、第1の突部70a、第2の突部70b、第3の突部70cによって構成されている。第1の突部70aは、軸心Aを中心とし円盤部62より径の小さい扇形形状を有し、第2の突部70bは、第1の突部70aよりも径の小さい扇形形状を有する。そして、第3の突部70cは、平面方向の断面形状が略三角形状となるようにして設けられている。
なお、第1の突部70aと第2の突部70bと第3の突部70cとは、図6において、それぞれの左側の側面が面一となっており、当接面71が形成されている。また、第1の突部70aと第2の突部70bとは、図6において、それぞれの右側の側面が面一となっているが、第2の突部70bと第3の突部70cとは面一ではなく、段差部72が形成されている。
図5に示すように、ねじりバネ57は、ねじりに対して戻る力が発生するバネであり、コイル部73と、コイル部73の端部に形成されている2つの腕73a,73bによって構成されている。コイル部73は、その内径が、前記回転部材56における回転軸61の大径部64の外径よりも大きくなっている。腕73a,73bは、コイル部73の中心軸が前記軸心A上に位置するようにしたときに、前記軸心Aに対して直交する向きに延びるように設けられている。また、腕73aと腕73bとは、所定の角度をもって拡開している。
支持部材58は、中心に軸心Aと平行となる貫挿孔58aを備え、略ドーナツ板形状の上側板75と下側板76とを備える。そして、各側板75,76は、軸心Aと直交するようにして位置し、連結部77によって連結され、樹脂により一体に形成されている。
上側板75は、前記回転部材56における円盤部62よりも小さな外径を有するとともに、前記ねじりバネ57の外径よりも大きな内径を有している。そして、その一部は、軸心A方向に沿って扇形に切り欠かれており、上側板側開口部75aが形成されている。そして、上側板75は、その上面に円筒状の第1の上側凸部78と第2の上側凸部79とが突設されている。なお、第1の上側凸部78は、前記回転部材56に形成されている上側円形貫通孔68に対して、回動可能に嵌合される大きさに形成されている。また、第2の上側凸部79は、前記回転部材56の上側長方形貫通孔69に対して、上側長方形貫通孔69の長手方向に移動可能に嵌合される大きさに形成されている。
さらに、上側板75には、溝としての貫通溝81が貫通形成されている。詳しくは、この貫通溝81は、上側板75の径方向の中間付近において、円周方向に沿って、ほぼ半周にわたって設けられており、上側板75の中心からの距離は、始端部Sから終端部Eに向かって、図5における矢印D1方向に向かうに従って徐々に遠くなるように設けられている。なお、本実施形態においては、貫通溝81のうち、終端部Eからの所定の部分については、上側板75の中心からの距離が等しくなるようにして設けられている。
下側板76は、前記上側板75の外径よりも小さな外径を有するとともに、上側板75の内径と一致する内径を有している。そして、下側板76は、その外側面の一部分(図示しない)が、平面方向で見たときに、前記上側板75の貫通溝81の内側の面81aと一致するような形状を有している。また、下側板76には、その下面に円筒状の2つの下側凸部(図示しない)が突設されている。なお、これらの下側凸部は、平面方向で見たときに、前記上側板75の各上側凸部78,79と重なるような位置に設けられており、その大きさも、対応する各上側凸部78,79と同様の大きさとなっている。
連結部77は、軸心Aと直交する方向の断面形状が円弧形状となっている。そして、連結部77には、上側板75の上側板側開口部75aから連続して、軸心Aに沿って扇形に切り欠くような形状の連結部側開口部77aが形成されている。この連結部側開口部77aの、図5に示す右側の内壁面82には、係止用突部83が突設されている。なお、この係止用突部83は、その長手方向が軸心Aに沿うようにして設けられており、その下端部は、前記連結部側開口部77aの下面84と接しないようになっている。その結果、係止用突部83と連結部側開口部77aの下面84との間に、段差部85が形成されている。そして、以上の回転部材56、ねじりバネ57及び支持部材58によって、付勢手段が構成されている。
第1の当接部材59aは、円柱状の第1の円柱部87と、同第1の円柱部87の上面に設けられている係合軸としての軸部88と、下面に設けられている係合軸としての軸部(図示しない)とによって構成されている。そして、第1の円柱部87と上側の軸部88と下側の軸部とは、それぞれの中心軸が、軸心Aと平行な同一直線状に位置するようになっている。そして、第1の当接部材59aは、上側の軸部88が上側板75の貫通溝81に下側から嵌合されるともに、下側の軸部が下側板76の外側面に当接されることにより、前記支持部材58の径方向への移動が規制される。また、第1の円柱部87の下面が支持部材58の下側板76の上面76aに当接されることにより、第1の当接部材59aは、軸心A方向の下方への移動が規制される。
第2の当接部材59bについても、前記第1の当接部材59aと同様にして、円柱状の第2の円柱部91と、同第2の円柱部91の上面に設けられている係合軸としての軸部93と、第2の円柱部91の下面に設けられている係合軸としての軸部95(図7参照)とによって構成されている。そして、第2の円柱部91と各軸部93,95とは、それぞれの中心軸が、軸心Aと平行な同一直線上に位置するようになっている。また、第2の当接部材59bは、上側の軸部88が上側板75の貫通溝81に下側から嵌合されるとともに、下側の軸部95が下側板76の外側面に当接されることにより、前記支持部材58の径方向への移動が規制される。そして、第2の円柱部91の下面が支持部材58の下側板76の上面76aに当接されることにより、第2の当接部材59bは、軸心A方向の下方への移動が規制される。
なお、第2の当接部材59bの第2の円柱部91の外径は、前記第1の当接部材59aの第1の円柱部87の外径よりも小さな外径となっている。さらに、第1及び第2の当接部材59a,59bは、前記支持部材58に対して、図5の矢印D1方向に沿って、始端部S側から順に、第1の当接部材59a、第2の当接部材59bの順に並ぶようにして支持されている。
そして、以上の状態で、第1及び第2の当接部材59a,59bは、それぞれ、第1及び第2の円柱部87,91の中心軸を中心に回転可能であると同時に、貫通溝81の図5の矢印D1方向の始端部S寄りの位置と、終端部E寄りの位置との間において、貫通溝81に沿って自由に往復移動することが可能となっている。
留め具60は、前記軸心A上に中心が位置しているとともに、軸心Aに対して直交する円盤状に形成されており、その外径は前記支持部材58の下側板76よりも小さくなっている。また、留め具60には、その中心に前記回転部材56の大径部64と一致する形状を有する中心孔97が形成されている。従って、中心孔97には、大径部64の第2の嵌合面67と一致する形状の直線部97aが形成されている。また、留め具60は、その周縁部に下側円形貫通孔98と下側長方形貫通孔99とを備える。下側円形貫通孔98は、前記回転部材56の上側円形貫通孔68と同じ大きさ及び形状を有している。下側長方形
貫通孔99は、回転部材56の上側長方形貫通孔69と同じ大きさ及び形状を有している。
そして、以上のような回転部材56、ねじりバネ57、支持部材58、第1及び第2の当接部材59a,59b、留め具60を備えた押圧装置37は、まず、回転部材56の回転軸61に、下方よりねじりバネ57を外嵌させることにより組み立てられる。そして、ねじりバネ57の腕73aを、回転部材56の段差部72(図6及び図7参照)に係合させる。
次に、前記回転部材56の回転軸61を、前記支持部材58の中心に設けられている貫挿孔58a内に上方から貫挿させる。なお、支持部材58には、予め第1及び第2の当接部材59a,59bを取り付けておく。そして、回転部材56の突部70(図6参照)が、支持部材58の上側板側開口部75a及び連結部側開口部77a内に位置するようにする。また、ねじりバネ57の腕73bを支持部材58の前記段差部85に係合させる(図7参照)。その後、支持部材58の第1の上側凸部78と第2の上側凸部79とを、それぞれ回転部材56の上側円形貫通孔68と上側長方形貫通孔69とに嵌合させる。
続いて、支持部材58に貫挿された回転軸61を、前記留め具60の中心孔97に貫挿させる。なお、このとき、回転軸61の第2の嵌合面67と中心孔97の直線部97aとが係合するので、留め具60は回転部材56に対して回転不能に取り付けられる。また、支持部材58の下側凸部を、それぞれ留め具60の下側円形貫通孔98と下側長方形貫通孔99とに嵌合させる。
以上のようにして、押圧装置37が組み立てられるが、図7に示すように、この押圧装置37は、ねじりバネ57の腕73a,73bのなす角度が若干小さくなるように維持されており、ねじりバネ57にねじりに対して戻る力が発生している。その結果、押圧装置37に対して外部から力が加わっていない状態では、ねじりバネ57により、回転部材56と支持部材58とは、回転部材56の突部70と、支持部材58の係止用突部83とが離間するように付勢されている。
従って、支持部材58には、図8に示すように、上側円形貫通孔68に嵌合されている第1の上側凸部78及び下側凸部を中心として図8に示す矢印方向に回動する力が加わっている。その結果、外部から何も力が加わっていない状態では、支持部材58の第2の上側凸部79と下側凸部とは、それぞれ上側長方形貫通孔69及び下側長方形貫通孔99(図5参照)の図8に示す右隅に位置するようになる。
また、図9に示すように、押圧装置37に対して、前記ねじりバネ57のねじりに対して戻る力に抗して、腕73a,73bがなす角度が小さくなるような力を加えると、支持部材58は、図10に示すように、第1の上側凸部78及び下側凸部を中心として図10に示す矢印方向に回動する。そして、支持部材58の第2の上側凸部79と下側凸部とは、それぞれ上側長方形貫通孔69及び下側長方形貫通孔99(図5参照)の図10に示す左隅に位置するようになる。そして、図9に示すように、回転部材56の突部70と支持部材58の係止用突部83との距離が縮まる。
従って、第1及び第2の当接部材59a,59bが前記貫通溝81の前記終端部E(図5参照)寄りの位置に位置する場合に、この第1及び第2の当接部材59a,59bに対して、外部から何も力が加わっていない場合には、図7に示すように、第1及び第2の当接部材59a,59bは、軸心Aから比較的離間した離間位置に位置するようになる。
また、図9に示すように、支持部材58に対して外部から何らかの力が加えられた場合
には、第1及び第2の当接部材59a,59bは、前記離間位置よりも軸心Aに近い接近位置に位置するようになる。そして、支持部材58に対して加わる力を変化させると、その力の大きさに応じて、第1及び第2の当接部材59a,59bは、貫通溝81の終端部E寄りの位置において、前記離間位置と接近位置との間のいずれかの位置に位置するようになる。
なお、このとき、前記したとおり、第1の当接部材59aは、第1の円柱部87(図5参照)の外径が、第2の当接部材59bの第2の円柱部91(図5参照)の外径よりも大きくなっている。従って、図7及び図9に示すように、第1の当接部材59aは、前記離間位置と接近位置のいずれの位置に位置していても、常に、第2の当接部材59bよりも、軸心Aからより離れた空間に向かって突出した状態に位置するようになっている。
そして、以上のように構成されている押圧装置37は、図11に示すように、排出チューブ36が取り付けられているケーシング35に対して、押圧装置37の回転軸61がケーシング35の支持孔39(図3参照)に貫挿されるようにして嵌合される。また、このとき、押圧装置37の第1及び第2の当接部材59a,59bが、それぞれ、排出チューブ36の流路途中部分49に対して内側から当接する。そして、以上によりチューブポンプ28が完成される。なお、このとき、押圧装置37の支持部材58に形成されている貫通溝81は、回転軸61からの距離が、終端部Eから始端部Sに向かって、図11に示す矢印D2方向に向かうに従って、徐々に近くなるように設けられている。
そして、本実施形態においては、第1及び第2の当接部材59a,59bが、貫通溝81の終端部E寄りの位置に位置しているときには、以下のような関係となるようにして、前記貫通溝81や第1及び第2の当接部材59a,59bの形状等が決定されているものとする。
すなわち、図11に示すように、第1の当接部材59aが、流路途中部分49の束部52以外の部分に対して対峙しているときには、流路途中部分49から反力により、前記支持部材58が接近位置(図9参照)に近い位置に位置するように、前記貫通溝81等の形状が決定されているものとする。なお、本実施形態においては、このときにおける第1の当接部材59aの位置が、第1の位置に相当する。
そして、このとき、流路途中部分49は、第1の当接部材59aによって押し潰され、その流路が閉塞された状態であるものとする。また、このとき、第2の当接部材59bは、流路途中部分49に対して押し潰さない程度に接した状態であるものとする。
一方、図12に示すように、第1の当接部材59aが、流路途中部分49の束部52に対して対峙しているときには、流路途中部分49からの反力が減少するので、支持部材58が、ねじりバネ57の弾性力により、前記離間位置(図7参照)に近い位置に位置するように、前記貫通溝81等の形状が決定されているものとする。なお、本実施形態においては、このときにおける第1の当接部材59aの位置が、第2の位置に相当する。
そして、このとき、第1の当接部材59aは、流路途中部分49の束部52を充分な力で押圧できない状態であるものとする。従って、本実施形態においては、第1の当接部材59aが束部52に対して対峙しているときには、第1の当接部材59aによって、流路途中部分49の流路は閉塞されない。
一方、第1の当接部材59aが束部52に対して対峙しているときには、第2の当接部材59bは、第1の当接部材59aが前記第1の位置に位置するときに比較して、回転軸61から離間した位置に位置するようになる。従って、このような場合には、第2の当接
部材59bによって、流路途中部分49が押し潰される状態であるものとする。従って、本実施形態においては、第1の当接部材59aが束部52に対して対峙しているときには、第2の当接部材59bのみによって、流路途中部分49の流路が閉塞されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、第1及び第2の当接部材59a,59bが、貫通溝81の始端部S寄りの位置に位置しているときには、以下のような関係となるようにして、前記貫通溝81や第1及び第2の当接部材59a,59bの形状等が決定されているものとする。
すなわち、図13に示すように、第1の当接部材59aが流路途中部分49のいずれの部分に対して対峙していても、第1の当接部材59aによって、流路途中部分49の流路は閉塞されないように、前記貫通溝81や第1の当接部材59aの形状等が決定されているものとする。また、このとき、第2の当接部材59bについても、流路途中部分49の流路を閉塞することができないように、その形状が決定されているものとする。従って、本実施形態においては、第1及び第2の当接部材59a,59bが、始端部S寄りに位置しているときには、常に、流路途中部分49の流路は開放状態に維持される。
次に、以上のように構成されているインクジェット式記録装置11の作用について説明する。
まず、インクジェット式記録装置11において、前記記録ヘッド20のクリーニングを行う場合について説明する。このような場合には、前記キャリッジ15がホームポジションまで移動し、キャップ29により記録ヘッド20が覆われる。そして、図11に示すように、チューブポンプ28は、押圧装置37の回転部材56が、図示しない駆動手段により図11に示す矢印D2方向(正転方向)に回転される。
すると、支持部材58によって支持されている第1及び第2の当接部材59a,59bには、それぞれ、排出チューブ36の流路途中部分49との間に発生する摩擦力により、正転方向と反対方向への力が加えられる。その結果、第1及び第2の当接部材59a,59bは、支持部材58の貫通溝81に沿って移動し、前記終端部E寄りの位置に位置するようになる。
そして、チューブポンプ28は、第1及び第2の当接部材59a,59bが、貫通溝81の終端部E寄りの位置に位置した状態で、回転部材56の正転方向への回転が継続される。この結果、第1の当接部材59aが、流路途中部分49の束部52に対して対峙していないときにおいては、第1の当接部材59aによって流路途中部分49が順次押し潰される。この結果、流路途中部分49は、その流路が閉塞された状態で、内部に体積変化が生じる。そして、これにより、排出チューブ36の上流側部分36aの圧力が、下流側部分36bの圧力よりも低くなる。
また、図12に示すように、第1の当接部材59aが、流路途中部分49の束部52に対して対峙しているときには、第1の当接部材59aは、流路途中部分49を押し潰さない状態となる。しかし、このとき、支持部材58が前記離間位置に近い位置に位置するように移動されるので、第2の当接部材59bによって流路途中部分49は、束部52の近傍において押し潰される。
すなわち、チューブポンプ28は、正回転されることにより、第1の当接部材59aが束部52と対峙していないときには、第1の当接部材59aによって流路途中部分49が押し潰され、排出チューブ36の上流側部分36aに負圧を形成することができる。また、第1の当接部材59aが束部52と対峙しているときには、第2の当接部材59bによ
って、流路途中部分49における閉塞状態を保った状態とすることができる。
従って、チューブポンプ28は、回転部材56が正転方向に回転されている間は、第1の当接部材59aがどの位置にあっても、常に第1の当接部材59aあるいは第2の当接部材59bによって、流路途中部分49のいずれかの部分が押し潰された状態とされる。そして、排出チューブ36の上流側部分36aが下流側部分36bに対して開放されないようになる。その結果、回転部材56が正転方向に連続的に回転することにより発生する圧力の脈動を防ぐことができ、脈動に基づく騒音等の発生を効果的に抑制することができるようになる。そして、1回転目から2回転目、2回転目から3回転目へと、連続的に効率良く圧力を累積させることができる。この結果、排出チューブ36の上流側部分36aに接続されているキャップ29の内部の圧力を効果的に減少させることができ、記録ヘッド20のノズル開口から、インクや気泡を効果的に吸引させることができる。
一方、前記クリーニングが終了されると、図13に示すように、チューブポンプ28は、押圧装置37の回転部材56が、駆動手段により図13に示す矢印D3方向(逆転方向)に所定回数、回転される。すると、支持部材58によって支持されている第1及び第2の当接部材59a,59bには、排出チューブ36の流路途中部分49との間に発生する摩擦力により、前記逆転方向と反対の方向への力が加えられる。その結果、第1及び第2の当接部材59a,59bは、支持部材58の貫通溝81に沿って移動し、始端部Sに位置するようになる。そして、第1及び第2の当接部材59a,59bは、この始端部Sにおいては、前記排出チューブ36の流路途中部分49を押し潰さない状態で軽く接するようになる。
その結果、排出チューブ36の流路途中部分49は、流路が開放され、排出チューブ36内に圧力差が生じないようになる。そして、インクジェット式記録装置11の印刷中や、長期間の休止時には、この状態で長期間放置され、排出チューブ36の変形や耐久性の劣化等が防がれるようになる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態においては、押圧装置37を矢印D2方向(正転方向)に回転させると、押圧装置37に設けられている第1の当接部材59aが、排出チューブ36の流路途中部分49に対して対峙する位置と、束部52に対して対峙する位置とに交互に位置するようにした。そして、第1の当接部材59aが、排出チューブ36の流路途中部分49に対峙するときには、第1の当接部材59aによって、流路途中部分49が順次押し潰されるようにした。また、第1の当接部材59aが、束部52に対峙しているときには、第1の当接部材59aは、流路途中部分49を押し潰さない状態となるようにした。そして、第1の当接部材59aが束部52に対して対峙しているときに、第2の当接部材59bによって流路途中部分49が押し潰され、閉塞状態に維持されるようにした。
従って、押圧装置37が正転方向に回転されると、排出チューブ36は、常に第1の当接部材59aまたは第2の当接部材59bによってその流路が閉塞された状態に維持される。この結果、第1の当接部材59aによって排出チューブ36が順次押し潰されることにより、排出チューブ36の上流側部分36aと下流側部分36bとの間に発生される圧力差を、連続的に累積させることができるようになる。
従って、記録ヘッド20をキャップ29によって覆った状態で、チューブポンプ28を駆動させることにより、キャップ29内に負圧を連続的に累積させ、記録ヘッド20からインクを吸引することができる。この結果、記録ヘッド20のクリーニングをより確実に行うことができるようになる。
(2)上記実施形態においては、流路途中部分49は、ケーシング35に対して重なり部分を有しないようにして、Ω字を描くようにして収容されるようにした。従って、チューブポンプ28について、回転軸61に沿った方向のスペースを減少させることができる。この結果、インクジェット式記録装置11の全体の大きさを小型化させることができる。
(3)上記実施形態においては、第2の当接部材59bは、第1の当接部材59aが束部52に対して対峙しているときに、排出チューブ36のうちの、流路途中部分49を押圧するように、支持部材58に対して支持されるようにした。
従って、第1の当接部材59aが流路途中部分49に対峙するときに、第1の当接部材59aによって押し潰される排出チューブ36の位置と、第1の当接部材59aが束部52に対峙するときに、第2の当接部材59bによって押し潰される排出チューブ36の位置とが、共に、流路途中部分49となる。この結果、排出チューブ36における、第1の当接部材59aによる押し潰し位置と、第2の当接部材59bによる押し潰し位置とが近くなり、排出チューブ36の上流側部分36aと下流側部分36bとの間の圧力差を、より変動の少ない状態で累積させることができるようになる。
(4)上記実施形態においては、排出チューブ36の上流側部分36aと下流側部分36bとの間に圧力差を発生させるための第1の当接部材59aと、第2の当接部材59bとが、同じ支持部材58によって支持されるようにした。そして、支持部材58は、ねじりバネ57によって、第1及び第2の当接部材59a,59bが回転軸61から離れるように付勢されるようにした。また、第2の当接部材59bは、第1の当接部材59aよりも、流路途中部分49に対する当接部分が、回転軸61から近い位置となるようにして支持部材58に支持されるようにした。
従って、支持部材58を支持する回転部材56を、回転軸61を中心として回転させることで、第1の当接部材59aが流路途中部分49に対して対峙しているときには、第1の当接部材59aは、流路途中部分49を押し潰す。そして、このとき、支持部材58は、第1の当接部材59aを介して排出チューブ36から反力を受け、ねじりバネ57の弾性力に抗して回転軸61に近付く。この結果、第1の当接部材59aよりも回転軸61に近い第2の当接部材59bは、排出チューブ36を押し潰さない状態に維持される。
一方、回転部材56を回転させることで、第1の当接部材59aが束部52に対峙しているときには、第1の当接部材59aは流路途中部分49を押し潰さないので、支持部材58は、ねじりバネ57の弾性力に従って、回転軸61から離間する。この結果、第1の当接部材59aよりも回転軸61に近い第2の当接部材59bが、流路途中部分49を押し潰し、流路を閉塞した状態に維持させることができる。
すなわち、回転部材56を回転させるのみで、第1の当接部材59aによって排出チューブ36内に圧力差を生じさせるとともに、第2の当接部材59bによって、排出チューブ36内の流路を閉塞させたりさせなかったりするようにすることができる。この結果、第2の当接部材59bを駆動させるために、アクチュエータ等の新たな駆動装置等を設ける必要がなく、装置を簡略化させることができる。
(5)上記実施形態においては、押圧装置37の支持部材58に形成されている貫通溝81は、回転軸61からの距離が、終端部Eから始端部Sに向かって、図11に示す矢印D2方向に向かうに従って、徐々に近くなるようにした。そして、第1及び第2の当接部材59a,59bは、支持部材58に対して、貫通溝81に沿って移動可能に支持されるようにした。
従って、押圧装置37の回転部材56を、回転軸61を中心にして回転させることで、第1及び第2の当接部材59a,59bは、流路途中部分49との間に生じる摩擦により、貫通溝81に沿って移動し、貫通溝81の終端部Eに位置するようになる。この結果、回転部材56を、正転方向に向かって回転させたときには、第1及び第2の当接部材59a,59bは、共に、回転軸61からの距離が最も大きい位置に位置し、流路途中部分49を押し潰すことが可能な位置に位置するようにすることができる。また、回転部材56を、逆転方向に向かって回転させたときには、第1及び第2の当接部材59a,59bは、共に、回転軸61からの距離が最も小さい位置に位置するようになり、排出チューブ36を押し潰さないような位置に位置するようにすることができる。この結果、回転部材56の回転方向を変化させることで、排出チューブ36の上流側部分36aと下流側部分36bとの間に圧力差を生じさせたり生じさせなかったりすることができるようになる。従って、チューブポンプ28の駆動制御を容易にすることができる。
(6)上記実施形態においては、第1及び第2の当接部材59a,59bを、それぞれ、支持部材58の貫通溝81に係合する軸部88,93,95と、第1及び第2の円柱部87,91によって形成されているようにした。そして、第1の円柱部87は、第2の円柱部91よりも外径が大きくなるように形成されるようにした。
従って、簡単な構成で、第2の当接部材59bを、第1の当接部材59aよりも、流路途中部分49に対する当接部分が、回転軸61から近い位置にするようにすることができる。
(7)上記実施形態においては、第2の当接部材59bは、正転方向に沿った方向において、第1の当接部材59aよりも後方において隣接するようにして支持部材58に支持されるようにした。従って、例えば、第2の当接部材59bが、第1の当接部材59aよりも、正転方向沿った方向において、前方において支持部材58に支持されていた場合には、第2の当接部材59bの、第1の当接部材59aに対する遅れによって排出チューブ36内に蓄積された圧力差が、部分的に損なわれる可能性がある。しかし、本実施形態によれば、第1の当接部材59aが束部52に対して対峙する位置に位置したときに、第1の当接部材59aの直後で、排出チューブ36が第2の当接部材59bによって閉塞される。従って、第1の当接部材59aによって排出チューブ36内に蓄積された圧力差を、ほとんど損なわない状態で維持することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1の当接部材59aが束部52に対峙しているときに、第2の当接部材59bによって、チューブポンプ28は、流路途中部分49において、流路が閉塞されるようにした。これを、第1の当接部材59aが束部52に対峙しているときに、排出チューブ36の流路途中部分49以外の位置において、流路が閉塞されるようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2の当接部材59a,59bは、支持部材58の貫通溝81に支持されるようにした。これを、支持部材58に貫通溝81を設けず、第1及び第2の当接部材59a,59bを支持部材58に対して移動不能に支持するようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2の当接部材59a,59bは、いずれも、軸部88,93,95と、第1及び第2の円柱部87,91によって形成されるようにした。これを、第1及び第2の当接部材59a.59bをその他の形状に変更するようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2の当接部材59a,59bは、第1及び第2の円柱部87,91の外径を異ならせることで、回転軸61から流路途中部分49に対する当接位置までの距離を異ならせるようにした。これを、その他の方法によって、第1及び第2の当接部材59a,59bのそれぞれの、回転軸61から当接位置までの距離を異ならせるようにしてもよい。
・上記実施形態では、第2の当接部材59bは、第1の当接部材59aよりも正転方向における後方に位置するようにして、支持部材58の貫通溝81に支持されるようにした。これを、第2の当接部材59bが、第1の当接部材59aよりも、正転方向における前方に位置するようにして、支持部材58の貫通溝81に支持されるようにしてもよい。
・上記実施形態では、チョーク手段として、第2の当接部材59bに具体化するようにした。これを、図14に示すように、チョーク手段として、チューブポンプ28に備えられているチョーク装置101に具体化するようにしてもよい。
なお、チョーク装置101は、ケーシング35の外側においてケーシング35に対して一体に形成されている枠部102と、枠部102内を摺動可能な第3の当接部材としての摺動部104と、回転軸61と一体回転可能なカム機構としてのカム部106とを備える。そして、摺動部104は、前記カム部106に当接する被押圧部108と、束部52の近傍において排出チューブ36の流路途中部分49と当接するチューブ押圧部110とを備える。なお、チューブ押圧部110は、ケーシング35に形成されたケーシング孔35bに貫挿されることにより、ケーシング35の外側から流路途中部分49に対して当接可能となっている。
そして、摺動部104は、チューブ押圧部110が流路途中部分49を押圧する方向に向かって、付勢手段としてのバネ部材112によって付勢されている。カム部106は、略円盤状に形成され、一部分を切り欠いたようにして形成された切り欠き部114を備える。
そして、以上のように形成されたチューブポンプ28において、押圧装置37を図14に示す矢印D2方向(正転方向)に向かって回転させると、上記実施形態と同様にして、第1の当接部材59aによって流路途中部分49が順次押し潰される。このとき、第1の当接部材59aが束部52以外の位置において、流路途中部分49と対峙しているときには、カム部106と被押圧部108との作用により、摺動部104は、バネ部材112の付勢力に抗して、ケーシング35の外側方向に移動される。従って、チューブ押圧部110によって、流路途中部分49が押圧されない状態とすることができる。
一方、図15に示すように、第1の当接部材59aが束部52に対峙する位置にあるときには、カム部106と被押圧部108との作用により、摺動部104は、バネ部材112の付勢力に従って、ケーシング35の内側方向に移動される。従って、チューブ押圧部110と第1の当接部材59aとによって、流路途中部分49を挟み込み、流路を閉塞することができる。
すなわち、チョーク手段として、このようなチョーク装置101に具体化しても、排出チューブ36の上流側部分36aと下流側部分36bとの間に生じする圧力差を連続的に累積させることができる。
なお、このチョーク装置101は、カム部106の作用によって、摺動部104が駆動されるようにしたが、その他の駆動手段によって、摺動部104を駆動させるようにして
もよい。
・上記実施形態では、弾性手段としてねじりバネ57を使用するようにしたが、その他の弾性手段、例えば、ゴム、引っ張りバネ、板バネ等を使用するようにしてもよい。
・上記実施形態では、排出チューブ36を2本の可撓性チューブ46,47にて構成するようにしたが、1本の可撓性チューブのみで構成されるようにしてもよい。また、3本以上の可撓性チューブにて構成されるようにしてもよい。
・上記実施形態では、排出チューブ36を構成する可撓性チューブ46,47は、付着部48にて連結されるようにしたが、連結されないようにしてもよい。
・上記実施形態では、チューブポンプ28はインクジェット式記録装置11のクリーニングに使用される装置として説明したが、その他の用途に用いるようにしてもよい。
・上記実施形態においては、液体噴射装置として、インクを吐出しするインクジェット式記録装置(ファックス、コピア等を含む印刷装置)11について説明したが、他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
本実施形態におけるインクジェット式記録装置の斜視図。 同じく、インクジェット式記録装置の要部概略構成図。 同じく、チューブポンプの部分分解斜視図。 同じく、排出チューブの部分斜視図。 同じく、押圧装置の分解斜視図。 同じく、回転部材の斜視図。 同じく、押圧装置の正面図。 同じく、押圧装置の平面図。 同じく、押圧装置の正面図。 同じく、押圧装置の平面図。 同じく、チューブポンプの一部破断平面図。 同じく、チューブポンプの作用を説明する図。 同じく、チューブポンプの作用を説明する図。 別例におけるチューブポンプの一部破断平面図。 別例におけるチューブポンプの作用を説明する図。 従来における、チューブポンプの概略構成図。 従来における、チューブポンプの概略構成図。 従来における、チューブポンプの概略構成図。
符号の説明
P…ターゲットとしての紙、11…液体噴射装置としてのインクジェット式記録装置、20…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、28…チューブポンプ、29…キャップ、35…ケーシング、36a…上流側部分、36b…下流側部分、37…押圧手段としての押圧装置、46,47…可撓性チューブ、46a,47a…流路、49…流路途中部分、56…回転部材、57…弾性手段としてのねじりバネ、58…支持部材、59a…第1の当接部材、59b…チョーク手段としての第2の当接部材、61…回転軸、81…溝としての貫通溝、87,91…第1及び第2の円柱部、88,93,95…係合軸としての軸部、104…第3の当接部材としての摺動部、106…カム機構としてのカム部、112…付勢手段としてのバネ部材。

Claims (9)

  1. 可撓性チューブと、同可撓性チューブの流路途中部分を収容するケーシングと、同ケーシング内に回転軸を有し同回転軸を中心に回転することにより前記流路途中部分を第1の当接部材によって前記ケーシングの内壁に向かって順次押し潰し、前記可撓性チューブにおける前記流路途中部分に対する上流側部分と下流側部分との間に圧力差を生じさせる押圧手段とを備えたチューブポンプにおいて、
    前記流路途中部分は、前記ケーシング内において、円弧形状を描くように、かつ、前記回転軸に沿った方向において重なり部分を有しないように収容され、
    前記押圧手段は、前記回転軸を中心に正転方向に回転することにより、前記第1の当接部材と前記ケーシングの内壁との間に前記流路途中部分が位置する第1の位置と、前記第1の当接部材と前記ケーシングの内壁との間に前記流路途中部分が位置しない第2の位置とに交互に位置することが可能に設けられ、
    前記押圧手段が、前記第1の位置に位置するときに、前記可撓性チューブの流路を非閉塞状態とするとともに、前記押圧手段が、前記第2の位置に位置するときに、前記流路を閉塞状態とするチョーク手段を備えたことを特徴とするチューブポンプ。
  2. 請求項1に記載のチューブポンプにおいて、
    前記チョーク手段は、
    前記可撓性チューブの前記流路途中部分において前記流路を閉塞状態とすることを特徴とするチューブポンプ。
  3. 請求項2に記載のチューブポンプにおいて、
    前記押圧手段は、
    前記回転軸を中心として回転する回転部材と、
    前記第1の当接部材を支持し、前記第1の当接部材の前記回転軸からの距離が変化可能に前記回転部材に対して支持されている支持部材と、
    前記回転部材と前記支持部材との間に介在し、前記支持部材に支持されている前記第1の当接部材が前記回転軸から離れるように前記支持部材を弾性力により付勢する弾性手段と
    を備え、
    前記チョーク手段は、
    前記ケーシングに対して前記流路途中部分を挟んで対峙するようにして、前記支持部材に支持されている第2の当接部材であり、
    同第2の当接部材は、前記流路途中部分に対して当接する当接部分が、前記第1の当接部材が前記流路途中部分に対して当接する部分よりも、前記回転軸からの距離が近い位置となるようにして前記支持部材に支持されていることを特徴とするチューブポンプ。
  4. 請求項3に記載のチューブポンプにおいて、
    前記支持部材は、前記正転方向に向かって前記回転軸からの距離が小さくなるようにして形成されている溝を備え、
    前記第1の当接部材と前記第2の当接部材とは、前記支持部材に対して、前記溝に沿って移動可能に支持されていることを特徴とするチューブポンプ。
  5. 請求項4に記載のチューブポンプにおいて、
    前記第1の当接部材と前記第2の当接部材とは、前記溝に契合する係合軸と、同係合軸を中心軸とする円柱部とによって形成され、
    第1の当接部材の前記円柱部は、前記第2の当接部材の前記円柱部よりも外径が大きくなるように形成されていることを特徴とするチューブポンプ。
  6. 請求項3〜5のいずれか1つに記載のチューブポンプにおいて、
    前記第2の当接部材は、前記正転方向に沿った方向において前記第1の当接部材よりも後方において隣接するようにして前記支持部材に支持されていることを特徴とするチューブポンプ。
  7. 請求項1又は2に記載のチューブポンプにおいて、
    前記チョーク手段は、
    前記押圧手段が前記第2の位置に位置するときに、前記第1の当接部材に対して前記可撓性チューブを挟んで対峙する第3の当接部材と、
    同第3の当接部材を、前記可撓性チューブ側に向かって付勢する付勢手段と
    によって構成されていることを特徴とするチューブポンプ。
  8. 請求項7に記載のチューブポンプにおいて、
    前記押圧手段の回転運動を直線運動に変換し、前記押圧手段の回転運動に基づいて、前記押圧手段が前記第1の位置に位置するときに、前記第3の当接部材を、前記付勢手段による付勢力に抗した方向に押圧するカム機構を備えたことを特徴とするチューブポンプ。
  9. ターゲットに対してノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    同液体噴射ヘッドの前記ノズルを覆うことが可能なキャップと
    を備えた液体噴射装置において、
    一端が前記キャップ内に連通する可撓性チューブと、
    同可撓性チューブの流路途中部分を収容するケーシングと、
    同ケーシング内に回転軸を有し同回転軸を中心に回転することにより前記流路途中部分を第1の当接部材によって前記ケーシングの内壁に向かって順次押し潰し、前記可撓性チューブにおける前記流路途中部分に対する上流側部分と下流側部分との間に圧力差を生じさせる押圧手段と
    を有したチューブポンプを備え、
    前記流路途中部分は、前記ケーシング内において、円弧形状を描くように、かつ、前記回転軸に沿った方向において重なり部分を有しないように収容され、
    前記押圧手段は、前記回転軸を中心に正転方向に回転することにより、前記第1の当接部材と前記ケーシングの内壁との間に前記流路途中部分が位置する第1の位置と、前記第1の当接部材と前記ケーシングの内壁との間に前記流路途中部分が位置しない第2の位置とに交互に位置することが可能に設けられ、
    前記押圧手段が、前記第1の位置に位置するときに、前記可撓性チューブの流路を非閉塞状態とするとともに、前記押圧手段が、前記第2の位置に位置するときに、前記流路を閉塞状態とするチョーク手段を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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