JP2005074536A - ロボット装置及びその制御方法 - Google Patents

ロボット装置及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エンターテインメント性を格段と向上し得るロボット装置及びその制御方法を実現しようとするものである。
【解決手段】ロボット装置及びその制御方法において、所定部位にアレイ状に配列され、それぞれ外部からの接触を受けたときに所定時間ごとの接触強度を検出する複数のセンサ手段15A〜15Cと、各センサ手段に対応して所定数ずつ設けられた複数の発光手段16A〜16Dと、各センサ手段の検出結果に基づいて、対応する所定数の発光手段16A〜16Dを発光させる制御手段とを設けるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明はロボット装置及びその制御方法に関し、例えばペットロボットに適用して好適なものである。
近年、ユーザからの指令や周囲の環境等に応じて行動を行う4脚歩行型のペットロボットが本願特許出願人によって開発され、販売されている。かかるペットロボットは、CCD(Charge Coupled Device)カメラやマイクロホンを搭載しており、当該CCDカメラによって撮像した周囲の状況や、マイクロホンにより集音したユーザからの指令音及び周囲音等に基づいて周囲の状況やユーザからの指令の有無を判断し、この判断結果に基づいて自律的に行動を決定してこれを発現するようになされたものである。
この種のペットロボットには、頭部や背中などの部位にユーザの接触を感知するタッチセンサが搭載されたものがある。かかるタッチセンサとしては、一般的なスイッチ類や平面型の静電センサ等が用いられている。
特開平2000−135146号公報
ところでかかるペットロボットにおいて、ユーザが頭部や背中を叩いたり撫でたりした場合に、ペットロボットがユーザから接触を受けたことをユーザ自身にフィードバック的に認識させることができれば、ユーザはあたかも本物の動物に触れたときに近い気分を味わうことができるため、エンターテインメント性を向上させる点において非常に望ましい。
そのようなペットロボットがユーザの接触を受けたことを直接ユーザにフィードバックさせる手法として、タッチセンサがスイッチ類の場合には、スイッチの作動力によりユーザに触知させるいわゆるタクタイル(tactile)フィードバック法がある。
しかしこのタクタイルフィードバック法では、スイッチの作動音をユーザが触知するだけであるため容易な手法ではあるが、当該スイッチに作動力があるため、ユーザが軽く触れたり撫でたりした場合を検出することは非常に困難である。
またタッチセンサが静電センサの場合には、スイッチ類のような作動力を必要とせず、微妙な接触の検出が可能となるが、ユーザの接触を受けたことをフィードバックさせる手法を当該静電センサ自体は有していない。このため静電センサの検知と連動して発光するLED(Light Emitting Diode)等の発光デバイスを一体的に設けておき、静電センサの検知と連動して発光デバイスを発光させることによりユーザの視覚に訴えてフィードバックさせる手法が考えられる。
ところが、かかる静電センサ及び発光デバイスの組み合わせによるフィードバック法では、発光デバイスとして一般的に投光スイッチが用いられるが、この投光スイッチによる発光は、静電センサの検知結果であるオン又はオフに連動しているため、ユーザの接触の微妙な変化等を視覚的に表現することは非常に困難であり、実用上未だ不十分な問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、エンターテインメント性を格段と向上し得るロボット装置及びその制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、所定部位にアレイ状に配列され、それぞれ外部からの接触を受けたときに所定時間ごとの接触強度を検出する複数のセンサ手段と、各センサ手段に対応して所定数ずつ設けられた複数の発光手段と、各センサ手段の検出結果に基づいて、対応する所定数の発光手段を発光させる制御手段とを設けるようにした。この結果このロボット装置によれば、ユーザに自己の接触状態を視覚的に確実に認識させることができる。
また本発明においては、所定部位にアレイ状に配列された複数のセンサ手段のうち、外部からの接触を受けた各センサ手段がそれぞれ所定時間ごとの接触強度を検出した後、各センサ手段の検出結果に基づいて、当該各センサ手段に対応して所定数ずつ設けられた複数の発光手段を発光させるようにした。この結果このロボット装置の制御方法によれば、ユーザに自己の接触状態を視覚的に確実に認識させることができる。
上述のように本発明によれば、ロボット装置において、所定部位にアレイ状に配列され、それぞれ外部からの接触を受けたときに所定時間ごとの接触強度を検出する複数のセンサ手段と、各センサ手段に対応して所定数ずつ設けられた複数の発光手段と、各センサ手段の検出結果に基づいて、対応する所定数の発光手段を発光させる制御手段とを設けるようにしたことにより、ユーザに自己の接触状態を視覚的に確実に認識させることができる。かくするにつきユーザはあたかも本物の動物に触れたときに近い気分を味わうことができ、かくしてエンターテインメント性を格段と向上し得るロボット装置を実現できる。
また本発明によれば、ロボット装置の制御方法において、所定部位にアレイ状に配列された複数のセンサ手段のうち、外部からの接触を受けた各センサ手段がそれぞれ所定時間ごとの接触強度を検出した後、各センサ手段の検出結果に基づいて、当該各センサ手段に対応して所定数ずつ設けられた複数の発光手段を発光させるようにしたことにより、ユーザに自己の接触状態を視覚的に確実に認識させることができる。かくするにつきユーザはあたかも本物の動物に触れたときに近い気分を味わうことができ、かくしてエンターテインメント性を格段と向上し得るロボット装置の制御方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態によるペットロボットの構成
図1において、1は全体として本実施の形態によるペットロボットを示し、胴体部ユニット2の前後左右にそれぞれ脚部ユニット3A〜3Dが連結されると共に、胴体部ユニット2の前後部及び後端部にそれぞれ頭部ユニット4及び尻尾部ユニット5が連結されることにより構成されている。
この場合胴体部ユニット2には、図2に示すように、このペットロボット1全体の動作を制御するコントローラ10と、このペットロボット1の動力源としてのバッテリ11と、バッテリセンサ12及び温度センサ13等からなる内部センサ部14とが収納されている。
また胴体部ユニット2には、このペットロボット1の「背中」に相当する頭側の前方部、中央部及び尻尾側の後方部にそれぞれ静電容量検出方式のタッチセンサ(以下、これを触覚センサと呼ぶ)15A〜15Cがアレイ状に配設されており、当該各触覚センサ15A〜15Cに隣接する所定位置に所定数の発光デバイス部16A〜16Dが配設されている。そして1つの触覚センサ15A〜15C及び対応する所定数の発光部16A〜16Dで1つのユニット(以下、これを接触発光ユニットと呼ぶ)17A〜17Cを形成するようになされている。
これら各接触発光ユニット17A〜17Cを形成する各発光デバイス部16A〜16Dには、単数又は複数のLED(Light Emitting Diode)(図示せず)が内蔵されている。そして各接触発光ユニット17A〜17Cを形成する触覚センサ15A〜15Cは、ユーザから受けた接触の強度及び時間を検出し、検出結果を接触検出信号S1としてコントローラ10に送出する。
コントローラ10は、各触覚センサ15A〜15Cから得られた接触検出信号S1に基づいて発光制御信号S2を生成し、これを駆動制御部18を介して同一の接触発光ユニット17A〜17内の該当する各LEDに送出することにより、当該各LEDを発光制御するようになされている。
また頭部ユニット4には、このペットロボット1の「目」に相当するCCD(Charge Coupled Device )カメラ19、「耳」に相当するマイクロホン20及びタッチセンサ21からなる外部センサ部22と、「口」に相当するスピーカ23となどがそれぞれ所定位置に配設されている。
さらに各脚部ユニット3A〜3Dの関節部分や、各脚部ユニット3A〜3D及び胴体部ユニット2の各連結部分、頭部ユニット4及び胴体部ユニット2の連結部分、並びに尻尾部ユニット5及び胴体部ユニット2の連結部分などには、それぞれアクチュエータ24
〜24が配設されている。
そして外部センサ部22のマイクロホン20は、ユーザから図示しないサウンドコマンダを介して音階として与えられる「歩け」、「伏せ」又は「ボールを追いかけろ」などの指令音を集音し、得られた音声信号S3Aをコントローラ10に送出する。またCCDカメラ19は、周囲の状況を撮像し、得られた画像信号S3Bをコントローラ10に送出する。
さらにタッチセンサ21は、図1において明らかなように、頭部ユニット4の上部に設けられており、ユーザからの「撫でる」や「叩く」といった物理的な働きかけにより受けた圧力を検出し、検出結果を圧力検出信号S3Cとしてコントローラ10に送出する。
また内部センサ部14のバッテリセンサ12には、バッテリ11のエネルギー残量を検出し、検出結果をバッテリ残量検出信号S4Aとしてコントローラ10に送出する。また温度センサ13は、ペットロボット1内部の温度を検出し、検出結果を温度検出信号S4Bとしてコントローラ10に送出する。
コントローラ10は、外部センサ部21から与えられる音声信号S3A、画像信号S3B及び圧力検出信号S3C等と、各接触発光ユニット17A〜17Cにおける触覚センサ15A〜15Cから与えられる接触検出信号S1(以下、これらをまとめて外部情報信号S5と呼ぶ)と、内部センサ部15から与えられるバッテリ残量信号S4A及び温度検出信号S4B等(以下、これらをまとめて内部情報信号S4と呼ぶ)とに基づいて、外部及び内部の状態や、ユーザからの指令及び働きかけの有無などを判断する。
そしてコントローラ10は、この判断結果と、予めメモリ10Aに格納されている制御プログラムとに基づいて続く行動を決定し、当該決定結果に基づいて必要なアクチュエータ24〜24を駆動させることにより、頭部ユニット4を上下左右に振らせたり、尻尾部ユニット5の尻尾5Aを動かせたり、各脚部ユニット3A〜3Dを駆動して歩行させるなどの行動や動作を行わせる。
またこの際コントローラ10は、必要に応じて音声信号S6を生成してこれをスピーカ22に与えることにより、当該音声信号S6に基づく音声を外部に出力させたり、このペットロボット1の「目」の位置に配設された図示しないLEDを点滅させる。
このようにしてこのペットロボット1においては、外部及び内部の状態や、ユーザからの指令及びユーザからの働きかけの有無などに応じて自律的に行動することができるようになされている。
(2)本実施の形態による接触発光ユニットの構成
図3に、ペットロボット1の胴体部ユニット2において、当該ペットロボット1の「背中」に相当する背中部2Aを示す。この背中部2Aの表面にアレイ状に配設されている複数の接触発光ユニット17A〜17Cについて説明する。
頭側の前方に位置する接触発光ユニット17Aは、略半トラック平板状の触覚センサ15Aに隣接しかつこれを取り囲むように略C字状に形成された発光デバイス部16Aが配設されている。また中央に位置する接触発光ユニット17Bは、略長方形状の触覚センサ15Bに隣接しかつこれの両側に沿って線状にそれぞれ形成された発光デバイス部16B、16Cが配設されている。さらに尻尾側の後方に位置する接触発光ユニット17Cは、略半トラック平板状の触覚センサ15Cに隣接しかつこれを取り囲むように略C字状に形成された発光デバイス部16Cが配設されている。
そして前方及び後方の接触発光ユニット17A、17Cにおける発光デバイス部16A、16Dは、それぞれ所定配列に内蔵された3個のLED(図示せず)を、散乱材を含む導光用の樹脂材で覆うことにより構成されている。同様に、中央の接触発光ユニット17Bにおける発光デバイス部16B、16Cも、それぞれ所定位置に内蔵された1個のLED(図示せず)を、散乱材を含む導光用の樹脂材で覆うことにより構成されている。
これら発光デバイス部16A〜16Dは、それぞれ内蔵されたLEDが発光した際に、導光用の樹脂材を介することにより、当該各LEDの配設位置にかかわらず面全体として均一に発光するようになされている。また発光デバイス部16A〜16Dでは、各LEDが散乱材を介することにより柔らかな印象を与える光を発することができ、外部から目視するユーザに対して優しい印象を表現できるようになされている。
なお、このように複数の接触発光ユニット17A〜17Cとして触覚センサ15A〜15Cを胴体部ユニット2の背中部2Aに個別に配置するようにしたことにより、第1に、当該背中部2Aのような曲面形状の外装に沿って配置することが容易となる利点がある。また第2に、触覚センサ15A〜15Cの検知範囲を比較的広範囲(約100〔mm〕×20〔mm〕)に設定することができる利点がある。第3に、触覚センサ15A〜15Cの接触位置の特定が容易で、外乱の影響を受け難い利点がある。第4に、接触しているユーザの指等の移動方向を特定し、また、ユーザの指等の接触に連動(応答)して発光デバイス部16A〜16Dの各LEDを発光することができ、この結果、ユーザが撫でた印象を発光デバイス15A〜15Dの発光状態によって表現することができる利点がある。
(3)駆動制御部18による発光処理
ここでコントローラ10(図2)は、各接触発光ユニット17A〜17Cを形成する触覚センサ15A〜15Cから得られた接触検出信号S1に基づいて、ユーザから受けた接触の強度及び時間に応じて生成した発光パターンを表す発光制御信号S2を生成して、これを駆動制御部18に送出する。
この駆動制御部18は、ソフトウェアで構成されたエンベロープジェネレータ(波形発生器)において波形を生成し、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式で各発光デバイス部16A〜16D内のLEDを駆動制御する。その際、駆動制御部18は、LEDにおける発光強度の立上り又は立下りが速いことから、比較的高い値である1〔kHz〕の周波数で駆動することにより、パルス幅変調方式によるちらつきが発生するのを未然に防止するようになされている。
また駆動制御部18は、コントローラ10から得られた発光制御信号S2に基づく発光パターンに従って、対応する各LEDの発光強度及び発光時間等を設定する。この発光パターンは、ユーザの接触強度及び時間と、現在のLEDの発光状態と、予め入力設定された数値とをパラメータとして演算される波形による表される。
この発光パターンは、予め複数種類が用意されており、その選択及びパラメータの変更をコントローラ10が任意のタイミングで行い得る。コントローラ10がこれらの選択及びパラメータの変更を行わない場合には、駆動制御部18は、予めデフォルトとして設定されている発光パターンを採用する。その際、駆動制御部18は、特定の発光パターンに従った発光処理を行っている間に当該発光パターンのパラメータが変更された場合には、現在の発光パターンによる発光処理が完了するまではパラメータの変更を反映させることなく、次回のユーザからの接触に基づく発光パターンによる発光処理に反映させる。
(4)コントローラ10による接触検出処理
コントローラ10は、ユーザが所望の接触発光ユニット17A〜17Cを形成する触覚センサ15A〜15Cに接触したことを確実に検知すべく、当該触覚センサ15A〜15Cの検出結果である接触検出信号S1に対して所定のデータ処理を施す。
例えば図4において、横軸に時間をとり縦軸に接触強度をとったグラフを示すと、所定のサンプリング時間に対応する接触検出信号S1に基づく接触強度は特性曲線F1のように表される。この特性曲線F1では、サンプリング時点tにおいてユーザが所望の接触発光ユニット17A〜17Cに対応する触覚センサ15A〜15Cに接触し始めてサンプリング時点tで接触強度が閾値ST1を越えると、接触を検知したこととし、やがて接触強度が閾値ST2を下回ると、接触の検知を解除したこととする。
このとき閾値ST1を閾値ST2以上に設定しておくことにより、接触強度が変化の経路によって異なる履歴現象であるいわゆるヒステリシス現象の効果を得ることができる。なおこれら閾値ST1、ST2の指定が行われない場合には、コントローラ10は予め設定されている値を閾値ST1、ST2として採用する。
コントローラ10は、接触強度が閾値ST1を越えた後、所定のサンプリング時間ごとに所定回数だけ接触検出信号S1に基づく接触強度の値を検出することにより、後続する接触強度を予測する。コントローラ10は、接触の検出開始後に接触強度に応じて駆動制御部18を用いて対応する発光デバイス部16A〜16Dを駆動制御させるが、実際の接触検出信号S1に基づく接触強度のピーク(最大値)を検出する前に、発光デバイス部16A〜16D内の対応するLED(図示せず)を発光させることによりレスポンス性を高める利点がある。
ここで予測接触強度Pestは、各サンプリング時点t、tn+1における接触検出信号S1に基づく接触強度V、Vn+1とし、ゲインをGvpとすると、次式
Figure 2005074536
で表される。ここで予測接触強度Pestを所定のサンプリング回数(例えば2回)で平均化した値を最終的な接触強度とする。
実際にコントローラ10は、ユーザが接触した接触発光ユニット17A〜17Cの触覚センサ15A〜15Cから出力される接触検出信号S1を受け取ると、図5に示す接触検出処理手順RT1をステップSP0から開始し、続くステップSP1において、接触検出信号S1に基づく所定のサンプリング時点ごとの接触強度を検出する。
続いてコントローラ10は、ステップSP2に進んで、接触強度が閾値ST1以上であるか否かを判断する。このステップSP2において肯定結果を得ると、コントローラ10は、ステップSP3に進んで、発光デバイス部16A〜16D内の対応するLEDの発光強度を計算する。この後コントローラ10は、ステップSP4に進んで、駆動制御部18に発光処理を開始させた後、そのままステップSP5に進んで、当該接触検出処理手順RT1を終了する。
一方、ステップSP2において否定結果を得ることは、接触強度が閾値ST1より小さいことを意味し、このときコントローラ10は、ステップSP6に進んで、当該接触強度が閾値ST2以下であるか否かを判断する。
そしてコントローラ10は、このステップSPに6おいて肯定結果を得ると、ステップSP7に進んで、駆動制御部18に残光処理を開始させた後、そのままステップSP5に進んで、当該接触検出処理手順RT1を終了する。これに対してステップSP6において否定結果を得ることは、接触強度が閾値ST2より大きいことを表しており、このときコントローラ10は、再度ステップSP2に戻って上述と同様の処理を繰り返す。
(5)コントローラ10による発光パターン生成処理
駆動制御部18は、コントローラ10から得られた発光制御信号S2に基づく発光パターンに従って、対応する各LEDの発光強度及び発光時間等を設定するが、この発光パターンは、ユーザの接触強度及び時間と、現在のLEDの発光状態と、予め入力設定された数値とをパラメータとして演算される波形による表される。
このため図6において、発光パターンの波形曲線W1を、横軸に時間をとり縦軸に発光強度をとったグラフに具体例として示す。この波形曲線W1は、時点t0から時点t9までの期間に、9個の期間T1〜T9に区分けされ、各区間T1〜T9ごとに発光パターンの生成処理が行われる。
この発光パターンの波形曲線W1において、区間T1(時点t〜時点t)では、接触の検出開始に応じて発光強度を0とする処理が行われ、続く区間T2(時点t〜時点t)では、発光強度を開始時点から所定の最大値Iまで比例的に増加させる処理が行われ、区間T3(時点t〜時点t)では、一定時間の間、発光強度を最大値Iに保持する処理が行われる。そして区間T4(時点t〜時点t)では、発光強度を最大値Iから所定の最小値Iまで比例的に減少させる処理が行われ、区間T5(時点t〜時点t)では、接触が継続している限り、発光強度を最小値Iに保持する処理が行われる。続いて区間T6(時点t〜時点t)では、接触が継続している限り、発光強度を接触強度に応じて変化させる処理が行われる。やがて区間T7(時点t〜時点t)では、接触が解除されたことを検出したときに発光強度を開始時点から所定の最小値Iまで比例的に減少させる残光処理が行われ、区間T8(時点t〜時点t)では、区間T7よりも減少率を低下させた状態で残光処理が行われる。そしれ区間T9(時点t〜時点t)では、発光強度を0にする処理が行われる。
(5−1)区間T1における発光パターン生成処理
コントローラ10は、接触検出の開始時点tから図7に示す発光パターン生成処理手順RT2をステップSP10から開始し、続くステップSP11において、システムクロックを基準として時間をカウントし始めると同時に発光強度を0に設定する。続いてコントローラ10は、ステップSP12に進んで、区間T1の終了時点tになったか否かを判断し、肯定結果が得られた場合のみステップSP13に進んで、時間のカウントを終了した後、そのままステップSP14において発光パターン生成処理手順RT2を終了すると同時に区間T2(図6)に遷移する。
このように区間T1における発光パターン生成処理T2では、接触の検出開始に応じて発光強度を0(すなわちLEDを消灯)にする処理を行う。発光デバイス部16A〜16D内のLEDが発光している状態にあるときに、ユーザの接触が検出された場合には、この区間T1の存在により当該区間T1以降の波形曲線W1(図6)の立上りを明確にすることができるため、ユーザは自分がペットロボット1に接触したことを容易にフィードバックして感知できる。
最適な区間T1の時間は0〜20〔msec〕であり、区間T1の時間が0のときに接触が検出されると、区間T2から開始され、このときは既にその時点で発光強度を初期値として波形曲線W1(図6)が立ち上がることにより、対応するLEDの発光が途切れないという視覚的な効果を得られる。
(5−2)区間T2における発光パターン生成処理
コントローラ10は、区間T2(図6)の開始時点tになると図8に示す発光パターン生成処理手順RT3をステップSP14(図7)から開始し、続くステップSP15において発光強度の最大値Iを計算する。かかる発光強度の最大値Iは、所定のサンプリング回数で平均化された接触強度をPitとし、接触強度に基づいて最大発光強度を算出するためのゲインをGとすると、次式
Figure 2005074536
のように表される。
続いてコントローラ10は、ステップSP16に進んで、発光強度を増加させる。すなわち区間T2の開始時点tにおける発光強度をIitとし、増加率をRとするとき、区間T2の時間は(t−t)であるため、発光強度Iは、次式
Figure 2005074536
のように表される。また、最大値を固定することも可能であり、このときは接触強度によらず、常に一定となる。増加率Rとして最適な値は、発光強度のフルスケール(最大度合い)を200〔msec〕で除算した値である。
やがてコントローラ10は、ステップSP17に進んで、区間T2の終了時点tになったか否かを判断し、肯定結果が得られた場合のみステップSP18に進んで、発光パターン生成処理手順RT3を終了すると同時に区間T3(図6)に遷移する。
このように区間T2における発光パターン生成処理T2では、発光強度を開始時点tから所定の最大値まで、接触強度に応じて比例的に増加させる処理を行う。
(5−3)区間T3における発光パターン生成処理
コントローラ10は、区間T3(図6)の開始時点tから図9に示す発光パターン生成処理手順RT4をステップSP18(図8)から開始し、続くステップSP19において、時間をカウントし始めると同時に発光強度を最大値Iに設定する。続いてコントローラ10は、ステップSP20に進んで、区間T3の終了時点tになったか否かを判断し、肯定結果が得られた場合のみステップSP21に進んで、時間のカウントを終了した後、そのままステップSP22において発光パターン生成処理手順RT4を終了すると同時に区間T4(図6)に遷移する。
このように区間T3における発光パターン生成処理では、一定時間の間、発光強度を最大値に保持する処理を行うことにより、ユーザが発光デバイス部16A〜16Dを目視したときに、各LEDの発光のピークを確認し易くなり、接触が検出されたことのフィードバックを視覚的に与えることができる。最適な区間T3の時間(t−t)は100〔msec〕である。
(5−4)区間T4における発光パターン生成処理
コントローラ10は、区間T4(図6)の開始時点tになると図10に示す発光パターン生成処理手順RT5をステップSP22(図9)から開始し、続くステップSP23において発光強度の最小値Iを計算する。かかる発光強度の最小値Iは、最大値Iから最小値を算出するためのゲインをGとすると、次式
Figure 2005074536
のように表される。ゲインGとして最適な値は60〔%〕である。
続いてコントローラ10は、ステップSP24に進んで、発光強度を減少させる。すなわち減少率をRとするとき、区間T4の時間は(t−t)であるため、発光強度Iは、次式
Figure 2005074536
のように表される。減少率Rとして最適な値は、発光強度のフルスケールを400〔msec〕で除算した値である。
やがてコントローラ10は、ステップSP25に進んで、区間T2の終了時点tになったか否かを判断し、肯定結果が得られた場合のみステップSP26に進んで、発光パターン生成処理手順RT5を終了すると同時に区間T5(図6)に遷移する。
このように区間T4における発光パターン生成処理T4では、発光強度を開始時点tから所定の最小値Iまで、接触強度に応じて比例的に減少させる処理を行う。これまでの区間T2〜T4において凸型の波形をもつ波形曲線W1(図6)は生成することにより、ユーザが目視した際に接触が検出されたことに対するフィードバックを視覚的に与えることができる。
なお区間T4の終了時点tまでの間に接触が解除されたことを検出した場合には、後続する区間T5及びT6の処理を行うことなく、区間T7以降の残光処理に遷移するようになされている。
(5−5)区間T5における発光パターン生成処理
コントローラ10は、区間T5(図6)の開始時点tから図11に示す発光パターン生成処理手順RT6をステップSP26(図10)から開始し、続くステップSP27において、時間をカウントし始めると同時に発光強度を最小値Iに保持する。続いてコントローラ10は、ステップSP28に進んで、接触が解除されたか否かを判断し、否定結果が得られた場合には、ステップSP29に進んで、区間T5の終了時点tになったか否かを判断する。
このステップSP29において、コントローラ10は、肯定結果が得られた場合のみステップSP30に進んで、時間のカウントを終了した後、そのままステップSP30において発光パターン生成処理手順RTを終了すると同時に区間T6に遷移する。これに対して上述のステップSP28において否定結果が得られると、このことは接触の解除を検出したことを意味し、このときコントローラ10は、ステップSP32に進んで、区間T7に遷移する。
このように区間T5における発光パターン生成処理では、接触が継続している限り、所定時間の間、発光強度を最小値Iに保持することにより、ユーザに対して接触が維持していることを認識させることができる。
この区間T5に後続する区間T6では、接触強度に応じて発光強度を変化させるのに対して、当該区間T5では、発光強度を一定に保つようにしたことにより、接触直後は接触強度が不安定となっており、発光がちらつくのを未然に防止することができる利点がある。最適な区間T5の時間(t−t)は800〔msec〕である。区間T5中に接触が解除された場合には、区間T6に遷移することなく、区間T7以降の残光処理に遷移する。
(5−6)区間T6における発光パターン生成処理
コントローラ10は、区間T6(図6)の開始時点tになると図12に示す発光パターン生成処理手順RT7をステップSP31(図11)から開始し、続くステップSP33において接触が解除されたか否かを判断する。
このステップSP33において否定結果が得られたとき、コントローラ10は、ステップSP34に進んで、接触強度を検出した後、ステップSP35において、発光強度の演算を行う。すなわち区間T6の任意のサンプリング時点における発光強度Iは、接触強度の変化率を(P−Pt−1)とし、当該接触強度の変化率に基づいて発光強度を算出するためのゲインをGとし、直前の発光強度をI´とすると、次式
Figure 2005074536
のように表される。ここで値Dmin及びDmaxは、発光のちらつきを防止するためのリミッタであり、飽和演算を行うようになされている。
続いてコントローラ10は、ステップSP36に進んで、区間T6の終了時点tになったか否かを判断し、肯定結果が得られた場合のみステップSP32(すなわち図11と同じ)に進んで、発光パターン生成処理手順RT7を終了すると同時に区間T7に遷移する。
これに対して上述したステップSP33において肯定結果が得られると、このことは接触の解除を検出したことを意味し、このときコントローラ10は、ステップSP32に進んで、区間T7に遷移すると同時に発光パターン生成処理手順RT7を終了する。
このように区間T6では、接触が継続している限り、接触強度に応じて発光強度を変化させることにより、接触強度が変化したことをユーザに認識させることができる。
(5−7)区間T7における発光パターン生成処理
コントローラ10は、区間T7(図6)の開始時点tになると図13に示す発光パターン生成処理手順RT8をステップSP32(図11及び図12)から開始し、続くステップSP37において発光強度を減少させる。すなわち区間T7の開始時点tでの発光強度をIとし、減少率をR、発光強度の最小値をIとするとき、区間T7の時間は(t−t)であるため、発光強度Iは、次式
Figure 2005074536
のように表される。減少率Rとして最適な値は、発光強度のフルスケールを600〔msec〕で除算した値である。
やがてコントローラ10は、ステップSP38に進んで、発光強度が最小値Iに達したか否かを判断し、肯定結果が得られるのを待った後、ステップSP39に進んで、発光パターン生成処理手順RT8を終了すると同時に区間T8に遷移する。
このように区間T7における発光パターン生成処理では、接触の解除を検出すると、発光強度を開始時点tから所定の最小値まで比例的に減少させる処理を行う。発光強度がIに達すると、区間T8に遷移する。
(5−8)区間T8における発光パターン生成処理
コントローラ10は、区間T8(図6)の開始時点tになると図14に示す発光パターン生成処理手順RT9をステップSP39(図13)から開始し、続くステップSP40において発光強度を減少させる。すなわち区間T8の開始時点tでの発光強度をI(すなわち最小値)とし、減少率をRとするとき、区間T8の時間は(t−t)であるため、発光強度Iは、次式
Figure 2005074536
のように表される。減少率Rとして最適な値は、発光強度のフルスケールを250〔msec〕で除算した値である。
やがてコントローラ10は、ステップSP41に進んで、発光強度が0になったか否かを判断し、肯定結果が得られるのを待った後、ステップSP42に進んで、発光パターン生成処理手順RT9を終了すると同時に区間T9に遷移する。
このように区間T8における発光パターン生成処理では、区間T7の場合と同様に時間の経過とともに発光強度を減少させるが、このときの減少率を区間T7よりも低下させるようにして、よりゆっくりと減少させる処理を行う。これは人間の目で見た場合、発光強度が大きいときよりも小さい(消灯しかかっている)ときの方が、発光強度の変化に敏感なため、より滑らかに残光が消えていく様子を表現するための処理である。発光強度が0に達すると、区間T9に遷移する。
(5−9)区間T9における発光パターン生成処理
コントローラ10は、区間T8(図6)の終了時点tから図15に示す発光パターン生成処理手順RT10をステップSP42(図14)から開始し、続くステップSP43において、時間をカウントし始めると同時に発光強度を0に設定する。続いてコントローラ10は、ステップSP44に進んで、区間T9の終了時点tになったか否かを判断し、肯定結果が得られた場合のみステップSP45に進んで、時間のカウントを終了した後、そのままステップSP45において発光パターン生成処理手順RT10 を終了する。
このように区間T9における発光パターン生成処理では、発光強度を0(すなわちLEDを消灯)にする処理を行うことにより、ユーザに発光終了を明示させる。最適な区間T9の時間は0〜20〔msec〕である。
(6)本実施の動作及び効果
以上の構成において、このペットロボット1では、ユーザが胴体部ユニット2の背中部2Aを手で接触しながら所望方向に撫でると、対応する接触発光ユニット17A〜17Cの触覚センサ15A〜15Cが所定のサンプリング時間ごとの接触強度を検出した後、当該触覚センサ15A〜15Cに対応する発光デバイス部16A〜16D内の各LEDを発光させる。
その際、各接触発光ユニット17A〜17Cが胴体部ユニット2の背中部2Aの表面に頭側の前方から尻尾側の後方に向かってアレイ状に配設されていることから、ユーザが背中部2Aのどの部位に接触したのかのみならず、どの方向に沿って撫でたのかを、対応する発光デバイス部16A〜16Dの発光状態を目視することによりユーザ自身が確認することができる。
さらにユーザが接触した各触覚センサ15A〜15Cの接触強度に応じて、対応する発光デバイス部16A〜16D内の各LEDの発光強度を多段階に変化させるようにしたことにより、ユーザの接触の微妙な変化をも発光強度の変化として追従させることができ、この結果、ユーザは自己の接触状態を繊細なところに至るまで目視確認することができる。
特にユーザの接触が解除された直後に、対応する発光デバイス部16A〜16D内の各LEDをすぐに消灯させることなく、当該各LEDの発光強度を時間の経過に比例して緩やかに減少させるようにして、次第に消灯しつつある残光をより滑らかに表現するようにしたことにより、ユーザは自己の接触履歴を確実に認識することができる。
以上の構成によれば、ペットロボット1の胴体部ユニット2に複数の接触発光ユニット17A〜17Cをアレイ状に配設して、当該各接触発光ユニット17A〜17Cを形成する触覚センサ15A〜15Cがユーザから接触を受けた際に、当該触覚センサ15A〜15Cに対応する発光デバイス部16A〜16Dの各LEDを、当該接触強度に応じて発光強度を変化させながら発光させるようにしたことにより、ユーザに自己の接触状態を視覚的に確実に認識させることができ、この結果、ユーザはあたかも本物の動物に触れたときに近い気分を味わうことができ、かくしてエンターテインメント性を格段的に向上させ得るペットロボット1を実現できる。
(7)他の実施の形態
なお上述のように本実施の形態においては、本発明を図1及び図2のように構成された4足歩行型のペットロボット1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の形状のロボット装置(いわゆる玩具(おもちゃ、トイ(Toy)を含む)に広く適用することができる。
また上述のように本実施の形態においては、外部からの接触を受けたときに所定時間ごとの接触強度を検出する複数のセンサ手段として、複数の触覚センサ15A〜15Cを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は接触強度を検出するこの他種々のセンサ手段を広く適用することができる。
これら複数の触覚センサ(センサ手段)15A〜15Cを、図3に示すように胴体部ユニット2の背中部2Aに頭側の前方から尻尾側の後方に向かって1列に配置した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、胴体部ユニット2以外の頭部ユニット4などの種々の所定部位に複数配列するようにしても良く、またアレイ状であれば、一列以外にも複数列や所定パターンで散在させるように配列しても良い。
さらに上述のように本実施の形態においては、各触覚センサ(センサ手段)15A〜15Cに対応して所定数ずつ設けられた複数の発光手段として、複数の発光デバイス部16A〜16Dを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、光を発光するこの他種々の発光手段に広く適用することができる。
さらに上述のように本実施の形態においては、各触覚センサ(センサ手段)15A〜15Cの検出結果に基づいて、対応する所定数の発光デバイス部(発光手段)16A〜16Dを発光させる制御手段を、コントローラ10及び駆動制御部18から構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら一体でなくとも、コントローラ10又は駆動制御部18の単体で制御するようにしても良い。この場合、駆動制御部18が各触覚センサ(センサ手段)15A〜15Cの検出結果を直接処理してローカルで行うようにすれば応答性能を向上させることができる。一方コントローラ10が直接対応する発光デバイス部(発光手段)16A〜16Dを発光させるようにすれば、ペットロボット1の制御全体を司る上で、接触による認識結果を他の動作等に反映させることができる。
さらに上述のように本実施の形態においては、駆動制御部18から出力される発光制御信号S2に基づく発光パターンの波形曲線W1を図6に示すようなグラフで表した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、区間T1〜T9の区分の有無及びその時間、パラメータ等はプログラマブルに設定するようにしても良い。例えば図16に示すように、接触検出中は発光させ、離れると消灯するという2値化方式の発光パターンも容易に実現することができる。この場合、区間T2において最大値Iaを発光強度のフルスケールとすると共に増加率Raを∞とし、区間T3の時間を接触検出後の最小発光時間とし、区間T4においてゲインGdを1とすると共に減少率を0とし、区間T6においてゲインGsを0とし、区間T8において開始時点での発光強度Irを0とすれば良い。このように区間T1〜T9のいずれかで波形処理を行っている間に、ユーザの接触が解除され再び接触した場合に、現状の処理を中断し、区間T1からの処理を行うようにすれば、反応応答性を高めることができる
さらに上述のように本実施の形態においては、制御手段としてのコントローラ10及び駆動制御部18は、各触覚センサ(センサ手段)15A〜15Cにより検出された接触強度に応じて、対応する各発光デバイス部(発光手段)16A〜16Dの発光強度を変化させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、ユーザが接触した後にさらに強く押し込んだり弱く撫でたりした場合の変化を明確にすることができれば、この他種々の制御手段に広く適用することができる。
さらに上述のように本実施の形態においては、制御手段としてのコントローラ10及び駆動制御部18は、各触覚センサ(センサ手段)15A〜15Cによる検出が解除された直後に、対応する各発光デバイス部(発光手段)16A〜16Dの発光強度を時間の経過に比例して緩やかに減少させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、ユーザが自己の接触履歴を認識し得る程度の残光処理であれば良く、発光強度を減少を図6の区間7及び区間8のような2段階のみならず、1段階や3段階以上で行うようにしても良い。
ロボット装置及びその制御方法において、アミューズメントロボットや介護ロボットなどに適用することができる。
本実施の形態によるロボットの外観構成を示す斜視図である。 本実施の形態によるロボットの内部構成を示すブロック図である。 図1に示す胴体部ユニットの背中部の外観構成を示す斜視図である。 接触強度と時間との関係の説明に供するグラフである。 接触検出処理手順の説明に供するフローチャートである。 発光強度と時間との関係の説明に供するグラフである。 区間T1における発光パターン生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 区間T2における発光パターン生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 区間T3における発光パターン生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 区間T4における発光パターン生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 区間T5における発光パターン生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 区間T6における発光パターン生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 区間T7における発光パターン生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 区間T8における発光パターン生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 区間T9における発光パターン生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 他の実施の形態による発光強度と時間との関係の説明に供するグラフである。
符号の説明
1……ロボット、2……胴体部ユニット、2A……背中部、3……脚部ユニット、4……頭部ユニット、5……尻尾部ユニット、10……コントローラ、15A〜15C……触覚センサ、16A〜16D……発光デバイス部、17A〜17C……接触発光ユニット、18……駆動制御部、RT1…接触検出処理手順、RT2〜RT10……発光パターン生成処理手順。

Claims (6)

  1. 所定部位にアレイ状に配列され、それぞれ外部からの接触を受けたときに所定時間ごとの接触強度を検出する複数のセンサ手段と、
    各上記センサ手段に対応して所定数ずつ設けられた複数の発光手段と、
    各上記センサ手段の検出結果に基づいて、対応する所定数の上記発光手段を発光させる制御手段と
    を具えることを特徴とするロボット装置。
  2. 上記制御手段は、
    各上記センサ手段により検出された上記接触強度に応じて、対応する各上記発光手段の上記発光強度を変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  3. 上記制御手段は、
    各上記センサ手段による検出が解除された直後に、対応する各上記発光手段の上記発光強度を時間の経過に比例して緩やかに減少させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  4. 所定部位にアレイ状に配列された複数のセンサ手段のうち、外部からの接触を受けた各上記センサ手段がそれぞれ所定時間ごとの接触強度を検出する第1のステップと、
    各上記センサ手段の検出結果に基づいて、当該各センサ手段に対応して所定数ずつ設けられた複数の発光手段を発光させる第2のステップと
    を具えることを特徴とするロボット装置の制御方法。
  5. 各上記センサ手段により検出された上記接触強度に応じて、対応する各上記発光手段の上記発光強度を変化させる第3のステップ
    を具えることを特徴とする請求項4に記載のロボット装置の制御方法。
  6. 各上記センサ手段による検出が解除された直後に、対応する各上記発光手段の上記発光強度を時間の経過に比例して緩やかに減少させる第4のステップ
    を具えることを特徴とする請求項4に記載のロボット装置の制御方法。
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TWI416289B (zh) * 2010-05-28 2013-11-21 Compal Communications Inc 自動機械裝置及其控制方法

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