JP2005074254A - リサイクル建材 - Google Patents

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Yasunori Otani
康則 大谷
Noriyasu Akaishi
典康 赤石
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Sekisui House Ltd
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract


【課題】廃棄され、その処理に費用がかかるガラス質廃棄物を使用しながら、意匠性に優れた表面仕上材として十分に利用可能なガラス質のリサイクル建材を提供する。
【解決手段】このリサイクル建材は、廃棄ガラスを破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整した廃棄ガラスのみからなる原料、又はこの調整後の廃ガラスに発泡剤や着色剤等の添加物を混合したり、或いはリサイクル建材の廃材を混合した原料を焼成してなる。また、焼成温度は約800℃が望ましい。
【選択図】なし

Description

この発明は、主として建物の外装材、内装材さらにはデザイン家具等における表面仕上材として好適に用いられるガラス質リサイクル建材に関する。
従来より、例えば特許文献1〜4に開示されているように、廃棄ガラスを破砕或いは粉砕し、その廃棄ガラス粒体や廃棄ガラス粉体に各種の添加物を混合して焼成することで、リサイクル建材として再生させる技術が提案されている。
特開2002−241184号公報 特開2002−213043号公報 特開2001−270785号公報 特開2001−261371号公報
一般に、廃棄ガラスには、アルミニウム等の金属類や樹脂類が夾雑物として含まれているが、夾雑物含有量の調整が十分になされていない比較的多くの夾雑物を含む廃棄ガラス粉体や廃棄ガラス粒体を原料としたリサイクル建材においては、夾雑物が予期せぬ要素となって品質に悪影響を与え易く、特に壁や床等の表面仕上材として利用するには、その意匠面及び強度面において問題があり、改良の余地があった。
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、意匠性に優れた表面仕上材として十分に利用可能なガラス質のリサイクル建材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、この発明のリサイクル建材は、破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整した廃棄ガラスのみからなる原料を焼成してなることを特徴とする。
他の発明のリサイクル建材は、破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整した廃棄ガラスに、発泡剤や着色剤等の添加物を混合した原料を焼成してなることを特徴とする。
別の発明のリサイクル建材は、破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整した廃棄ガラスに、発泡剤や着色剤等の添加物と上記のリサイクル建材の廃材とを混合した原料を焼成してなることを特徴とする。
そして、添加物を混合する場合には、原料に含まれる添加物の量を、原料100重量%に対して0.1〜2重量%としている。
さらに別の発明のリサイクル建材は、破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整した廃棄ガラスに、上記のリサイクル建材の廃材を混合した原料を焼成してなることを特徴とする。
上記のリサイクル建材の焼成に際しては、破砕若しくは粉砕した廃棄ガラスの小片同士や粒体同士若しくは粉末同士を互いに融着させるだけで済むことから、その焼成温度を約800℃の低温にしている。
この発明では、夾雑物を含まないか若しくは極微量に含む廃棄ガラスを主原料としているので、この主原料を焼成しても夾雑物が品質に悪影響を及ぼすことがなく、意匠性に優れた表面仕上材として十分に利用可能なリサイクル建材を提供することができる。
また、発泡剤や着色剤等の添加剤を混合するにしても、その量を原料100重量%に対して0.1〜2重量%に抑えることで、廃棄ガラスの使用量を多くして、資源の有効利用を促進させることができるとともに、埋め立て処分される廃材量を削減して、環境負荷を低減することができる。
しかも、添加剤として発泡剤を使用する場合には、焼成後のリサイクル建材を多孔質構造として、軽量化を図ることができるだけでなく、リサイクル建材の周囲には、山型の膨れが発生しないことから、バリ取り程度の簡単な仕上げ加工のみで煩雑な後加工が不要となるとともに、表面仕上材として利用する際に火造り面をそのまま露出させて表情を豊かにすることができる。
さらに、リサイクル建材自体の廃材を原料の一部として使用することで、資源を循環的に有効利用することができる。
さらにまた、原料の焼成温度を約800℃といった低温にしているので、熱排出量及び二酸化炭素排出量を抑えて、環境負荷をより一層低減することができる。
この発明の一実施形態に係るリサイクル建材は、建物の解体時や各種ガラス製品の処分時に生じる廃棄ガラスを分別精製して再利用したものである。すなわち、廃棄ガラスを破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整し、この調整後の廃棄ガラスの小片や粒体若しくは粉体のみからなる原料を、これら小片同士や粒体同士若しくは粉体同士を互いに融着させるように、約800℃で焼成、成型してなる。なお、焼成する廃棄ガラスの小片や粒体若しくは粉体の大きさ等を適宜調節することで、例えば透明感があったり、或いは艶消し感があるといったようなバリエーションに富んだデザインのリサイクル建材を得るようにしている。
夾雑物含有量の調整に際しては、回収した廃棄ガラスを夾雑物を含まない部分と含む部分とに切り分けて、夾雑物を含まない部分については、そのまま破砕若しくは粉砕して、夾雑物含有量が0重量%のいわゆる純ガラスカレットを得るようにしている。また、夾雑物を含む部分については、夾雑物含有量が1重量%以下になるまで、破砕若しくは粉砕しながらガラスと夾雑物とを篩い分ける篩機等に数回かけるようにしている。
原料となる廃棄ガラスの夾雑物含有量を0〜1重量%に調整するようにしているのは、夾雑物含有量が1重量%よりも多くなると、夾雑物が強度や意匠等の品質に悪影響を与え、特に表面仕上材としての利用に支障をきたすからである。
このように、夾雑物含有量を1重量%以下に抑えた廃棄ガラスを原料としているので、建物の外装材、内装材さらにはデザイン家具等における表面仕上材として必要な強度及び意匠性を備えたリサイクル建材となっている。
上記のリサイクル建材では、破砕或いは粉砕して夾雑物含有量を1重量%以下に調整した廃棄ガラスのみからなる原料を使用していたが、他の実施形態として、調整後の廃棄ガラスに添加物を混合してなる原料を使用して、この原料を約800℃で焼成、成型して、リサイクル建材を得るようにしても良い。
この場合、添加物としては、ドロマイト、モルタル、ALC粉末等の発泡剤や顔料等の着色剤が挙げられる。添加物を混合する場合には、原料に含まれる添加物の量を、原料100重量%に対して0.1〜2重量%、好ましくは0.1〜1重量%以下としている。これは、原料に含まれる添加物の量が2重量%よりも多くなると、特に発泡剤を混合する場合には、焼成後のリサイクル建材の周囲において山型の膨れが生じて直線性を保つことが困難となり、このため寸法精度が悪くなって後加工が必要になるからである。
このように、発泡剤を適量混合することで、焼成後のリサイクル建材を多孔質構造として、軽量化を図ることができ、しかもバリ取り程度の簡単な仕上げ加工のみで煩雑な後加工が不要となるとともに、表面仕上材として利用する際に火造り面をそのまま露出させて表情を豊かにできる。一方、着色剤を適量混合すれば、バリエーションに富んだ各種色調のリサイクル建材を得ることができる。
別の実施形態として、調整後の廃棄ガラスに添加物を混合するだけでなく、上述したような夾雑物含有量が0〜1重量%の廃棄ガラスを主原料とするリサイクル建材の廃材(以下、「再リサイクル材」と称する。)を混合してなる原料を使用して、この原料を約800℃で焼成、成型して、リサイクル建材を得るようにしても良い。
この場合、原料に含まれる再リサイクル材の量を、例えば原料100重量%に対して30重量%以下とするのが、強度面及び意匠面の上で望ましい。このように、再リサイクル材を原料の一部として使用することで、資源を循環的に有効利用することができ、リサイクル化を促進させることができる。
(実施例1)
建物の解体時においてサッシの複層ガラス等を回収し、この複層ガラス等を分別精製して得られた夾雑物含有量が0重量%の廃棄ガラスを原料として、この原料を約800℃で焼成、成型して、比重2.4で灰白色のリサイクル建材を得た。このリサイクル建材は、意匠性に優れた表面仕上材として十分に利用可能なものである。
(実施例2)
建物の解体時においてサッシの複層ガラス等を回収し、この複層ガラス等を分別精製して得られた夾雑物含有量が1重量%の廃棄ガラスを原料として、この原料を約800℃で焼成、成型して、比重2.4で灰褐色のリサイクル建材を得た。このリサイクル建材は、実施例1のリサイクル建材と比べて、比重がほとんど変わりなく物性的にほぼ同じであったが、若干の着色が見られた。しかし、この着色は、顔料等の着色剤の添加により調整可能な程度であって、表面仕上材としての利用に支障をきたすほどのものではなかった。
(実施例3〜8)
建物の解体時においてサッシの複層ガラス等を回収し、この複層ガラス等を分別精製して得られた夾雑物含有量が1重量%の廃棄ガラスに、ドロマイト、モルタル、ALC粉末等の各種発泡剤や再リサイクル材を適宜混合してなる原料を、約800℃で焼成、成型することで、表1に示すように、軽量のリサイクル建材を得た。なお、原料に含まれる発泡剤の量は、原料100重量%に対して0.15〜1.05重量%の範囲としており、原料に含まれる再リサイクル材の量は、原料100重量%に対して30重量%としている。
このように発泡剤の種類や量を変えることで、軽量化の程度は調整可能である。また、実施例3〜8において得られたリサイクル建材については、すべて原料に発泡剤を添加してはいるが、その量を多くとも原料100重量%に対して1.05重量%に抑えているので、これらのリサイクル建材の周囲は、後加工を必要としない程度の直線性を有していて、山型の膨れが発生せず、バリ取り程度の簡単な仕上げ加工のみで済ますことができた。
さらにまた、実施例3〜8において得られたリサイクル建材は、すべて灰白色の色調であったが、顔料等の着色剤の添加により調整可能な程度であった。
(実施例9,10)
建物の解体時においてサッシの複層ガラス等を回収し、この複層ガラス等を分別精製して得られた夾雑物含有量が1重量%の廃棄ガラスに、ドロマイト等の発泡剤を適宜混合してなるを原料を、約800℃で焼成、成型して得た軽量のリサイクル建材に対して、曲げ強度試験を行った。その結果を、表2に示す。
実施例10で示すように、比重1.4まで軽量化を行っても曲げ強度が12MPaとなっていて、表面仕上材として利用に際して問題のない強度であった。
(実施例11)
建物の解体時においてサッシの複層ガラス等を回収し、この複層ガラス等を分別精製して得られた夾雑物含有量が1重量%の廃棄ガラスを原料として、この原料を約1020℃で焼成、成型して、比重1.7で濃灰黒点を有するリサイクル建材を得た。このリサイクル建材には、黒点が見られたが、これは斑点模様として意匠に取り込むことが可能な程度であった。

Claims (6)

  1. 破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整した廃棄ガラスのみからなる原料を焼成してなることを特徴とするリサイクル建材。
  2. 破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整した廃棄ガラスに、発泡剤や着色剤等の添加物を混合した原料を焼成してなることを特徴とするリサイクル建材。
  3. 破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整した廃棄ガラスに、発泡剤や着色剤等の添加物と請求項1又は2記載のリサイクル建材の廃材とを混合した原料を焼成してなることを特徴とするリサイクル建材。
  4. 前記原料に含まれる添加物の量を、原料100重量%に対して0.1〜2重量%とした請求項2又は3記載のリサイクル建材。
  5. 破砕或いは粉砕して夾雑物含有量が0〜1重量%となるように調整した廃棄ガラスに、請求項1乃至4のいずれかに記載のリサイクル建材の廃材を混合した原料を焼成してなることを特徴とするリサイクル建材。
  6. 焼成温度を約800℃とした請求項1乃至5のいずれかに記載のリサイクル建材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013035419A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Aisin Aw Co Ltd 制御装置

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