JP2005073080A - 折り畳み型携帯電話 - Google Patents

Abstract

【課題】 ＴＶ電話使用時に被写体の音をとりやすく、また、複数のカメラ及びマイクを必要としない折り畳み型携帯電話を提供する。
【解決手段】 表示部を有する第１の筐体と操作部を有する第２の筐体から構成され、それぞれの筐体がヒンジ部で連結する、テレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話において、ヒンジ部端には自在に回転する回動部を設け、その回動部内にカメラ、マイク又はライトを同一方向に固定して具備することによって、カメラの撮影方向、マイクの集音方向又はライトの発光方向を同一にする。
【選択図】 図１

Description

本発明は、携帯端末装置に関し、詳しくはテレビ機能を有する折り畳み型携帯電話に関する。

従来、テレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話では、テレビ電話使用時の使いやすさを実現することが重要な要素の１つとなっている。このため、通常のテレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話では、表示部内に２つのカメラを実装し、それぞれのカメラをＬＣＤ面とその背面向きに備えている。しかしながら、この手法では、カメラが２つ必要となり、非常にコストが掛かるという問題があった。

そこで、例えばカメラを回転させる機構を設け、カメラが１つで済むような構成となっているものもあるが、マイクはＬＣＤ面に１つ備えられているのみであり、向こう撮りの場合において、被写体の音を拾いにくいという問題をもたらしている。しかも、暗闇での撮影用のライトも、通常はＬＣＤの背面側に１つだけ備えられているだけであり、周囲が暗いところでのテレビ電話機能は使用できないという問題を発生する。

従来技術例として、カメラ本体がヒンジ部の回転軸を利用してヒンジ部と一体に取り付けられる「撮像機能付き情報携帯端末」がある（例えば、特許文献１参照）。また、２つの筐体に切欠きを設け、切欠き内部に回転可能にカメラを取り付ける「テレビ電話機能付きの携帯電話機」がある（例えば、特許文献２参照）。
特開２０００−２５３１２４号公報 特開平１０−６５７８０号公報

しかしながら、上記特許文献１記載の発明は、マイクの位置が操作部端にあるので、向こう撮り時に音声が拾いにくいという問題がある。また、特許文献２記載の発明は、切欠きを設けてビデオカメラを取り付けるためのコスト及び部品製作の手間がかかり、また、通常の電話として使用する時には、マイクを備えたビデオカメラが筐体から飛び出したようになるので、通話しにくいという問題がある。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、通常電話時はもちろん、テレビ電話時に快適に使用でき、安価な構成で対応できるテレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話を提供することを目的とする。

かかる目的を達成するために、請求項１記載の発明は、表示部及び受話部を備えた第１の筐体と、操作部を備えた第２の筐体と、第１の筐体と第２の筐体とを結合するヒンジ部とを有し、ヒンジ部によって第１の筐体と第２の筐体とを開閉可能とする、テレビ電話機能を備えた折り畳み型携帯電話であって、ヒンジ部には、自在に回転する回動部が具備され、回動部内部に、撮影方向と集音方向とが同一方向になるように、カメラ及びマイクを固定して備えることを特徴とする。

請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明において、回動部内部に、撮影方向と発光方向とが同一方向になるように、カメラ及びライトを固定して備えることを特徴とする。

請求項３記載の発明は、請求項１または２記載の発明において、回動部内部に、撮影方向と、集音方向と、発光方向とが同一方向になるように、カメラ、マイク、及びライトを固定して備えることを特徴とする。

請求項４記載の発明は、請求項１から３のいずれか１項に記載の発明において、ユーザが自分の姿を写しながら電話する自分撮り時には、回動部の前記カメラと、マイク又はライトのうち少なくとも１つとをユーザに対向して使用されることを特徴とする。

請求項５記載の発明は、請求項１から４のいずれか１項に記載の発明において、外向きの被写体を写す向こう撮り時には、回動部を回してカメラと、マイク又はライトのうち少なくとも１つとを外向きの被写体に対向して使用されることを特徴とする。

請求項６記載の発明は、請求項１から５のいずれか１項に記載の発明において、通常の通話時には、回動部の回転によって、マイクが前記ユーザに向けられることを特徴とする。

本発明によれば、カメラの撮影方向とマイクの集音方向が同じであるので、ＴＶ電話使用時に被写体の音をとりやすいという効果が得られる。また、１つのカメラと１つのマイクで自分撮りも向こう撮りも出来るため、コストダウンが可能である。

以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。

まず、本発明の実施例である折り畳み型携帯電話の特徴について説明する。
テレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話において、折り畳み電話の表示部と操作部を連結するヒンジ部に、カメラとマイクと内蔵し、自在に回転する回動部を有し、回動部内にカメラとマイクが同方向を向いて具備されていることが特徴である。

図１に、本発明によるテレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話を示すように、表示部と操作部を連結するヒンジ部に、カメラとマイクと内蔵し、かつ自在にヒンジ部内で回転する回動部を有し、回動部内にカメラの撮影方向とマイクの集音方向が同じ向きとなっている。
この回動部は１８０度以上回転することが可能であり、カメラとマイクが表示部正面方向に向いた状態から、回動部が１８０度回転することにより、カメラとマイクが表示部背面向きに向けることが出来る。

図１に本発明の実施例１である、テレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話の外観斜視図を示す。この折り畳み型携帯電話は、ＬＣＤ１を備えた表示部Ａと、キー４を備えた操作部Ｂから構成されている。表示部Ａにはレシーバ２が、操作部Ｂにはスピーカ３が実装されている。表示部Ａと操作部Ｂはヒンジ部Ｂで結合され、表示部Ａと操作部Ｃは開閉することができる。

ヒンジ部Ｃ端には回動部Ｄが具備されており、回動部Ｄは表示部Ａや操作部Ｂとは別に、自在に回転することが出来る。

前記回動部Ｄ内にはカメラ５とマイク６が具備されている。カメラ５の撮影方向とマイク６の集音方向は同一方向を向いて実装されている。

そして、本発明の実施例である、テレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話にてテレビ電話を行う場合、自分の姿を写して電話する時には回動部Ｄのカメラ５とマイク６を所持者の向きにして使用する。また、外向きの被写体を写す時には、回動部Ｄを回してカメラ５とマイク６外向きにして使用する。

従って、本発明によるテレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話は、カメラ５の撮影方向とマイク６の集音方向が同じであるため、ＴＶ電話使用時に被写体の音をとりやすいという効果が得られる。

また、１つのカメラ５と１つのマイク６で自分撮りも向こう撮りも出来るため、コストダウンが可能である。なお、通常の携帯電話として使用する場合には回動部Ｄを回転させ、マイク６を使用者向きとすることにより、通話が可能となる。

実施例１では、回動部Ｄにカメラ５とマイク６を実装したが、マイク６の代わりにライト７を実装することも出来る。本発明の実施例２である、テレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話の構成を図２に示す。

図２は、本発明の実施例２である、テレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話の外観斜視図である。図２に示すように、回動部Ｄ内にカメラ５とライト７実装し、カメラ５の撮影方向とライト７の発光方向を同一方向としている。なお、本実施例の場合、マイク６は操作部Ｃに固定して備えられる。

従って、このテレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話では、カメラ５の撮影方向とライト７の発光方向が同方向を向いており、周囲が暗いところにおいても、被写体を明るく照らして撮影することが出来る。また、１つのカメラ５と１つのライト７で自分撮りも向こう撮りも出来るため、コストダウンが可能である。

上記実施例１及び２において、回動部Ｄ内にカメラ５とマイク６とライト７を実装することができる。そのための構成を、実施例３として図３に示す。

図３は、本発明の実施例３である、テレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話の外観斜視図である。図３に示すように、回動部Ｄ内にカメラ５とマイク６とライト７実装し、カメラ５の撮影方向とマイク６の集音方向とライト７の発光方向を同一方向としている。

従って、このテレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話では、カメラ５の撮影方向とマイク６の集音方向とライト７の発光方向が同方向を向いており、被写体の音をとりやすく、周囲が暗いところにおいても、被写体を明るく照らして撮影することが出来る。また、１つのカメラ５と１つのマイク６と１つのライト７で自分撮りも向こう撮りも出来るため、コストダウンが可能である。

従って、本発明の各実施例で説明した、テレビ電話機能を有する折り畳み型携帯電話は、カメラの撮影方向とマイクの集音方向が同じであるため、ＴＶ電話使用時に被写体の音をとりやすいという効果が得られる。また、複数のカメラ及びマイクを備える必要が無く、カメラ及びマイクが１つずつあれば、自分撮りも向こう撮りも出来るため、コストダウンが可能である。

以上、本発明の実施例について説明したが、上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。

本発明の実施例１である折り畳み型携帯電話の外観斜視図である。 本発明の実施例２である折り畳み型携帯電話の外観斜視図である。 本発明の実施例３である折り畳み型携帯電話の外観斜視図である。

符号の説明

Ａ 表示部
Ｂ ヒンジ部
Ｃ 操作部
Ｄ 回動部
１ ＬＣＤ
２ レシーバ
３ スピーカ
４ キー
５ カメラ
６ マイク
７ ライト

Claims (6)

1. 表示部及び受話部を備えた第１の筐体と、
   操作部を備えた第２の筐体と、
   前記第１の筐体と前記第２の筐体とを結合するヒンジ部とを有し、前記ヒンジ部によって前記第１の筐体と前記第２の筐体とを開閉可能とする、テレビ電話機能を備えた折り畳み型携帯電話であって、
   前記ヒンジ部には、自在に回転する回動部が具備され、
   前記回動部内部に、撮影方向と集音方向とが同一方向になるように、カメラ及びマイクを固定して備えることを特徴とする折り畳み型携帯電話。
2. 前記回動部内部に、撮影方向と発光方向とが同一方向になるように、前記カメラ及びライトを固定して備えることを特徴とする請求項１記載の折り畳み型携帯電話。
3. 前記回動部内部に、撮影方向と、集音方向と、発光方向とが同一方向になるように、前記カメラ、前記マイク、及び前記ライトを固定して備えることを特徴とする請求項１または２記載の折り畳み型携帯電話。
4. ユーザが自分の姿を写しながら電話する自分撮り時には、前記回動部の前記カメラと、前記マイク又は前記ライトのうち少なくとも１つとを前記ユーザに対向して使用されることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の折り畳み型携帯電話。
5. 外向きの被写体を写す向こう撮り時には、前記回動部を回して前記カメラと、前記マイク又は前記ライトのうち少なくとも１つとを前記外向きの被写体に対向して使用されることを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載の折り畳み型携帯電話。
6. 通常の通話時には、前記回動部の回転によって、前記マイクが前記ユーザに向けられることを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の折り畳み型携帯電話。

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