JP2005073003A - ストリーミング広告配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
テレビ放送での広告や、Webブラウザ上に表示される広告とは異なり、ストリーミング広告は、ストリーミングコンテンツを視聴するプログラムの操作によって、早送りや完全に飛ばすことが可能なため、利用者が広告を視聴したかを判断できない。そのため、正当な広告料金を広告主に請求できない。
【解決手段】
広告視聴プログラムがストリーミング広告視聴時にコンテンツの視聴をしないような処理、例えばスライドバーを使って視聴位置を変更しようとした場合に、視聴位置の変更開始位置と変更終了位置をコンテンツ配信プログラムに送信するようにし、コンテンツ配信プログラム側で広告コンテンツが視聴された時間の計算を行うようにする。すなわち、ストリーミング広告コンテンツのクライアントコンピュータにおける視聴時間を計測し、その視聴時間に応じて広告料金を計算する。
【選択図】 図1
テレビ放送での広告や、Webブラウザ上に表示される広告とは異なり、ストリーミング広告は、ストリーミングコンテンツを視聴するプログラムの操作によって、早送りや完全に飛ばすことが可能なため、利用者が広告を視聴したかを判断できない。そのため、正当な広告料金を広告主に請求できない。
【解決手段】
広告視聴プログラムがストリーミング広告視聴時にコンテンツの視聴をしないような処理、例えばスライドバーを使って視聴位置を変更しようとした場合に、視聴位置の変更開始位置と変更終了位置をコンテンツ配信プログラムに送信するようにし、コンテンツ配信プログラム側で広告コンテンツが視聴された時間の計算を行うようにする。すなわち、ストリーミング広告コンテンツのクライアントコンピュータにおける視聴時間を計測し、その視聴時間に応じて広告料金を計算する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、インターネットを利用してコンテンツ配信サーバから映像や音楽などのストリーミングコンテンツを配信する技術に関し、特にストリーミングコンテンツの途中にストリーミング広告を挿入して配信する場合に、広告主へ広告料金の請求を行うための計算を適切に行うことができる広告配信技術に関する。
従来、テレビやラジオなどでの放送事業では、放送事業主が放送時間帯や視聴率の情報などを基にして決定した広告料金を広告主が支払うことで、広告を放送の途中に挿入していた。近年、インターネットが普及しWWWを用いて様々なコンテンツが利用できるようになると、コンテンツ提供者が提供するWebページ内に、広告情報(テキストや静止画や動画など)を表示するようになってきている。この場合、Webページのアクセス時間帯やアクセス回数、アクセス地域などの情報を基に広告料金を決定する技術が、下記特許文献1で公開されている。また、ブロードバンドの進展により、ストリーミングコンテンツの視聴が普及し始めており、ストリーミング広告を視聴した回数に応じて割引クーポンを発行する技術が、下記特許文献2で公開されている。
特開2001−118289公報
特開2002−281483公報
Webページのアクセスの場合は、Webコンテンツの表示の一部として広告コンテンツも表示されるため、Webコンテンツを見ようと意図した利用者は、必ず広告コンテンツを目にすることになる。それに対し、ストリーミング広告をストリーミングコンテンツの途中に挿入して配信する場合は、テレビなどの放送と異なり、広告コンテンツの部分だけを早送りしたり、コンテンツ表示プログラムの機能を使って、完全に広告部分を飛ばしてしまうことなどが可能なため、配信を行ったとしても視聴者が意図的に広告を見ないことがあり得る。この場合、単純に広告の配信回数では、広告料金を計算することができない。
本発明は、ストリーミング広告の早送りや飛ばしの状況まで把握して広告料金の計算を行うことを目的としたものである。
本発明は、上記課題を解決するために、ストリーミング配信時に映像コンテンツの途中にストリーミング広告コンテンツを挿入してクライアントコンピュータに配信する際、前記ストリーミング広告コンテンツの前記クライアントコンピュータにおける視聴時間を計測し、前記ストリーミング広告コンテンツの視聴時間に応じて広告料金を計算することを特徴とするものである。
本発明では、例えば、ストリーミングコンテンツとストリーミング広告コンテンツを格納しコンテンツ配信プログラムが稼動するコンテンツ配信サーバコンピュータと、ストリーミング視聴プログラムが稼動するクライアントコンピュータとを、ネットワークで接続した構成とする。
コンテンツ配信プログラムは、コンテンツ視聴プログラムの要求に従い、外部記憶装置中に格納しているストリーミングコンテンツを配信する。その際、ストリーミング広告コンテンツをストリーミングコンテンツの途中に挿入して配信する。クライアントコンピュータ上のコンテンツ視聴プログラムは、ストリーミングコンテンツの視聴(再生)を開始し、ストリーミング広告コンテンツの表示が開始されると、広告開始位置情報をコンテンツ配信サーバに送信する。ストリーミング広告コンテンツの表示が終了すると、広告終了位置情報をコンテンツ配信サーバに送信する。ストリーミング広告コンテンツの表示が通常通りに終了した場合は、広告開始位置情報と広告終了位置情報をコンテンツ配信サーバが受信するため、それらの情報を用いて広告表示時間を計算し、広告料金計算プログラムに蓄積する。
コンテンツ視聴プログラムを視聴している利用者が、ストリーミング広告の表示を開始した後、広告表示をスキップしようとして、例えばコンテンツ視聴プログラムがクライアントコンピュータ上の画面上に表示しているスライドバーを操作する場合がある。そのような場合は、表示位置変更開始情報を送信し、スライドバーの操作を終了した時点で表示位置変更終了情報(再生再開位置)を送信する。表示位置変更開始情報を受信したコンテンツ配信サーバは、表示位置変更開始位置がストリーミング広告表示中の場合は、その時点までの広告表示時間を計算して、広告料金計算プログラムに蓄積する。表示位置変更終了情報を受信したコンテンツ配信サーバは、表示位置変更終了位置がストリーミング広告表示中の場合は、広告表示を開始したときの初期設定を行なう(例えば、広告送信開始位置の設定など)。なお、広告表示をスキップして視聴を再開した位置が同一ストリーミング広告の途中であれば、表示位置変更開始と表示位置変更終了の間の表示時間をストリーミング広告表示に要する時間から減算したものを広告表示時間とすることもできる。
本発明によれば、ストリーミングコンテンツの途中にストリーミング広告を挿入して配信しクライアントコンピュータ上でストリーミングコンテンツを視聴するにあたり、利用者がスライドバーなどでストリーミング広告の部分を早送りあるいはスキップした場合でも、正確に広告の視聴時間が計測できるようになり、広告出稿者が広告料金の支払い時に正当な対価を支払うことができるようになるとともに、コンテンツ配信業者は正当な対価を要求することができるようになる。
以下、本発明に係るストリーミング広告配信システムの実施の一形態を図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態のシステム構成を示したものである。
該システムでは、ストリーミングコンテンツなどを配信するコンテンツ配信サーバコンピュータ1と、利用者がストリーミングコンテンツを視聴するクライアントコンピュータ2とが、ネットワーク3を通じて接続されている。コンテンツ配信サーバコンピュータ1は、CPU11Aおよびメモリ11Bを備えた端末装置11、コンテンツ配信プログラム12A、広告料金計算プログラム12B、ストリーミングコンテンツ12C、およびストリーミング広告コンテンツ12Dが格納されている外部記憶装置12、並びに、通信ポート13を備えている。クライアントコンピュータ2は、CPU21Aおよびメモリ21Bを備えた端末装置21、コンテンツ視聴プログラム22Aが格納されている外部記憶装置22、並びに、通信ポート23を備えている。コンテンツ配信サーバコンピュータ1とクライアントコンピュータ2とは、データを通信するためのネットワーク(インターネット)3で接続されている。なお、図示しないが、クライアントコンピュータ2は、コンテンツ視聴プログラム22Aの管理のもとで各種コンテンツを表示するディスプレイ装置や利用者が操作するポインティングデバイスその他の入力装置を備えているものとする。
図2は、コンテンツ配信サーバコンピュータ1上で稼働するコンテンツ配信プログラム12Aの構成を示す機能ブロック図である。
コンテンツ配信プログラム12Aは、コンテンツ視聴プログラム22Aからのコンテンツ配信要求を受け取るコンテンツ配信コントロールプログラム201、ストリーミングコンテンツの途中へのストリーミング広告コンテンツの挿入処理を管理する広告管理プログラム202、および、クライアントコンピュータ2上で稼動しているコンテンツ視聴プログラム22Aからの広告開始・終了位置情報と表示位置変更開始・終了情報を受信し広告視聴時間を計算する視聴時間管理プログラム203を備える。
図3は、クライアントコンピュータ2上で稼動するコンテンツ視聴プログラム22Aによるディスプレイへの表示画面例である。
画面300は、ストリーミングコンテンツの位置を指定するためのURL入力ボックス301、ストリーミングコンテンツの入手開始を指示する開始ボタン302、ストリーミングコンテンツの入手停止を指示する停止ボタン303、入手したストリーミングコンテンツやストリーミング広告コンテンツを表示するストリーミングコンテンツ表示画面304、音声出力するかしないかを制御する音声出力設定ボタン305、音声の大きさを制御する音声強弱設定スライドバー306、および、コンテンツ表示の巻き戻しやスキップを指示するための画面表示用スライドバー307を備える。URL入力ボックス301に入力されるURLはコンテンツ名称(ファイル名)を含む形で入力されるものとする。
図4は、コンテンツ配信サーバコンピュータ1上で稼動する広告料金計算プログラム12Bが利用する、広告視聴時間テーブル400の例である。広告視聴時間テーブル400は、広告ID401と、広告視聴時間402からなり、コンテンツ配信サーバコンピュータ1が稼動している間はメモリ11B上に保持されている。広告視聴時間402の欄には、対応する広告ID401の広告コンテンツを利用者が視聴した時間の累算値が格納される。本テーブル400により、利用者全体がどの広告をどれだけの時間視聴したかが分かる。
図5は、コンテンツ配信サーバコンピュータ1上で稼動するコンテンツ配信プログラム12Aを構成する広告管理プログラム202が利用する、広告挿入位置管理テーブル500の例である。広告挿入位置管理テーブル500は、コンテンツ名称501と、広告挿入位置テーブル600に対する複数のインデックス502からなる。コンテンツ名称501は視聴者が視聴するコンテンツの名称(ファイル名)を示し、インデックス502は視聴者がそのコンテンツを視聴するときにどの位置でどの広告を挿入するかを示している。具体的には、インデックス502の値が、次に説明する図6の広告挿入位置テーブル600のレコードを指している。例えば、インデックス502の値「1」は、図6の広告挿入位置テーブル600の第1行目のレコード(広告挿入開始時刻が「1500.0」、広告IDが「ID00001」)にしたがって広告挿入を行なうことを示すものである。
図6は、コンテンツ配信サーバコンピュータ1上で稼動するコンテンツ配信プログラム12Aを構成する広告管理プログラム202が利用する、広告挿入位置テーブル600の例である。広告挿入位置テーブル600は、広告挿入開始時刻601と、広告ID602からなる。広告挿入開始時刻601は、ストリーミングコンテンツの視聴開始からの時間で、広告ストリームを挿入開始する位置を示す。広告ID602は、対応する広告挿入開始時刻601に至ったときに挿入する広告コンテンツのIDを示す。第1行目、第2行目、…のレコードが、それぞれ、図5で説明したインデックス1,2,…のレコードである。例えば、インデックス1のレコードは、ストリーミングコンテンツの視聴開始から1500秒後に、広告ID00001の広告ストリーミングを挿入することを示している。
図7は、コンテンツ配信サーバコンピュータ1上で稼動するコンテンツ配信プログラム12Aを構成する広告管理プログラム202が利用する、広告管理テーブル700の例である。広告管理テーブル700は、広告ID701、ストリーミング広告の外部記憶装置上の格納場所702、および広告表示時間703からなる。各広告ID701に対応する広告ストリーミングのファイルの格納場所702と、その広告ストリーミングの表示時間(開始から終了までの再生時間)を格納するものである。
以後、本実施形態のストリーミング広告配信システムを構成する各プログラムの動作をフローチャートを用いて詳細に説明する。各プログラムは、本システム稼動時にそれぞれ並行して起動されるものとする。なお、以下のフローチャートでは各処理を順番に実行しているように記載しているが、これは説明の便宜上そのようにしているのであって、実際のプログラムはいくつかの処理がマルチプロセスで並行して実行されているものである。例えば、ストリーミングコンテンツの送信と各種命令の送受信およびその処理とは並行して実行されている。図3の画面における各種操作の受付けと該操作に応じた処理についても、各操作ごとのイベントドリブンな処理でそれぞれ実現されている。
図8(1)および図8(2)は、コンテンツ配信サーバコンピュータ1上で稼動するコンテンツ配信プログラム12Aを構成するコンテンツ配信コントロールプログラム201の動作を示すフローチャートである。コンテンツ配信コントロールプログラム201が開始すると、コンテンツ視聴プログラム22Aからの接続を受け付け、コンテンツ名称または広告IDを入手する(ステップ801)。これらのデータは、図12(1)のステップ1204,1216で送られるものである。入手したデータがコンテンツ名称かどうかを判断し(ステップ802)、コンテンツ名称であった場合は、広告管理プログラム202へ広告情報入手命令とコンテンツ名称を送信し(ステップ803)、広告IDと広告挿入開始時刻の組(図9のステップ906で送信されたもの)をすべて入手する(ステップ804)。次に、当該コンテンツ名称に対応するストリーミングコンテンツを外部記憶装置12上から取り出し(ステップ805)、当該ストリーミングコンテンツの送信を開始する(ステップ806)。同時に、コンテンツ視聴プログラム22Aからの命令を受信したかどうかを判断する(ステップ807)。
命令を受信した場合は、その命令が視聴停止命令(図10のステップ1007で送信されたもの)かどうか判断し(ステップ808)、視聴停止命令の場合は、視聴停止位置を入手し(ステップ809)、当該視聴停止位置が広告コンテンツ送信中かどうか判断する(ステップ810)。広告コンテンツ送信中の場合は、広告送信開始位置と視聴停止位置から広告コンテンツ視聴時間を計算し(ステップ811)、送信中広告IDと当該広告コンテンツ視聴時間を広告料金計算プログラム12B(図11)に送信し(ステップ812)、広告送信開始位置と送信中広告IDをクリアし(ステップ813)、ステップ807から繰り返す。ステップ810で、視聴停止位置が広告コンテンツ送信中でない場合は、ステップ807から繰り返す。
ステップ808で、受信した命令が視聴停止命令でない場合は、その命令が視聴再開命令(図10のステップ1009で送信されたもの)かどうかを判断する(ステップ814)。視聴再開命令の場合は、視聴再開位置を入手し(ステップ815)、当該視聴再開位置が広告コンテンツ送信中かどうかを判断する(ステップ816)。当該視聴再開位置が広告コンテンツ送信中であった場合は、広告送信開始位置として当該視聴再開位置を、送信中広告IDとして対応する広告IDを、それぞれ設定し(ステップ817)、ステップ807から繰り返す。ステップ816で、視聴再開位置が広告コンテンツ送信中でない場合は、ステップ807から繰り返す。
ステップ814で、受信した命令が視聴再開命令でない場合は、受信終了命令(図10のステップ1011で送信されたもの)かどうか判断し(ステップ818)、受信終了命令の場合は、受信終了位置を入手し(ステップ819)、当該受信終了位置が広告コンテンツ送信中かどうか判断する(ステップ820)。広告コンテンツ送信中であった場合は、広告送信開始位置と受信終了位置から広告コンテンツ視聴時間を計算し(ステップ821)、送信中広告IDと当該広告コンテンツ視聴時間を広告料金計算プログラム12B(図11)に送信し(ステップ822)、広告送信開始位置と送信中広告IDをクリアし(ステップ823)、コンテンツ視聴プログラム22Aとの間の接続を切断して(ステップ824)、終了する。ステップ820で受信終了位置が広告コンテンツ送信中でない場合は、ステップ824から継続する。
ステップ818で、受信した命令が受信終了命令でない場合は、広告コンテンツ視聴開始命令(図10のステップ1003で送信されたもの)かどうか判断し(ステップ825)、広告コンテンツ視聴開始命令の場合は、視聴開始位置を入手し(ステップ826)、広告送信開始位置として当該視聴開始位置を、送信中広告IDとして対応する広告IDを、それぞれ設定し(ステップ827)、ステップ807から繰り返す。
ステップ825で、受信した命令が広告コンテンツ視聴開始命令でない場合は、その命令が広告コンテンツ視聴終了命令(図10のステップ1005で送信されたもの)かどうかを判断し(ステップ828)、広告コンテンツ視聴終了命令の場合は、視聴終了位置を入手し(ステップ829)、広告送信開始位置と視聴終了位置から広告コンテンツ視聴時間を計算し(ステップ830)、送信中広告IDと当該広告コンテンツ視聴時間を広告料金計算プログラム12B(図11)に送信し(ステップ831)、広告送信開始位置と送信中広告IDをクリアし(ステップ832)、ステップ807から繰り返す。ステップ828で、受信した命令が広告コンテンツ視聴終了命令でない場合は、その命令を無視して、ステップ807から繰り返す。
ステップ807で、命令を受信していない場合は、コンテンツの送信位置がステップ804で入手(あるいはステップ840で設定)した広告挿入開始時刻に達しているかを判断し(ステップ833)、達していた場合は、広告コンテンツ(ステップ804または801で入手した広告IDのもの)の挿入の開始かどうかを判断する(ステップ834)。初めて挿入する場合は、広告管理プログラム202に広告位置入手命令と広告IDを送信して、当該広告コンテンツの外部記憶装置12上の位置とその表示時間を入手する(ステップ835)。次に、視聴開始位置情報と視聴終了位置情報をコンテンツ視聴プログラム22Aに送信し(ステップ836)、ステップ837から継続する。なお、視聴終了位置情報は、視聴開始位置に当該広告コンテンツの表示時間を加算して求めればよい。
ステップ834で広告コンテンツ挿入の途中であった場合は、広告IDに対応する広告コンテンツを外部記憶装置12から入手し(ステップ837)、入手した広告コンテンツをコンテンツ視聴プログラム22Aに送信し(ステップ838)、ステップ807から繰り返す。ステップ833で広告コンテンツの挿入開始時刻に達していない場合は、ストリーミングコンテンツの送信を継続し(ステップ839)、ステップ807から繰り返す。ステップ801で入手したデータが広告IDの場合は、広告挿入開始時刻を0に設定し(ステップ840)、ステップ807から継続する。
図9は、コンテンツ配信サーバコンピュータ1上で稼動するコンテンツ配信プログラム12Aを構成する広告管理プログラム202の動作を示すフローチャートである。広告管理プログラム12Aが起動すると、コンテンツ配信コントロールプログラム201からの命令を受信する(ステップ901)。受信した命令が広告情報入手命令(図8(1)のステップ803で送信されたもの)かどうかを判断し(ステップ902)、広告情報入手命令であれば、コンテンツ名称を受信する(ステップ903)。次に、広告挿入位置管理テーブル500(図5)から、当該コンテンツ名称に対応する複数のインデックスを入手する(ステップ904)。次に、図6の広告挿入位置テーブル600を参照して、入手した全てのインデックスに対応する広告IDと挿入位置(広告挿入開始時刻)を入手する(ステップ905)。入手した広告IDと挿入位置をコンテンツ配信コントロールプログラム201に送信して(ステップ906)、ステップ901から繰り返す。
ステップ902で受信した命令が広告情報入手命令でなければ、広告位置入手命令(図8(2)のステップ835で送信されたもの)かどうかを判断し(ステップ907)、広告位置入手命令であれば、広告IDを受信し(ステップ908)、広告管理テーブル700(図7)から当該広告IDに対応する広告コンテンツの外部記憶装置12上の位置と表示時間を取り出し(ステップ909)、コンテンツ配信コントロールプログラム201に送信して(ステップ910)、ステップ901から繰り返す。ステップ907で広告位置入手命令でない場合は、命令を無視してステップ901から繰り返す。
図10は、コンテンツ配信サーバコンピュータ1上で稼動するコンテンツ配信プログラム12Aを構成する視聴時間管理プログラム203の動作を示すフローチャートである。視聴時間管理プログラム203が起動すると、クライアントコンピュータ2上のコンテンツ視聴プログラム22Aからの接続を受け付け、情報を受信する(ステップ1001)。受信した情報が広告開始位置情報(図12(1)のステップ1212で送信されたもの)かどうかを判断し(ステップ1002)、情報が広告開始位置情報であれば、視聴開始命令と視聴開始位置をコンテンツ配信コントロールプログラム201に送信し(ステップ1003)、ステップ1001から繰り返す。受信した情報が広告開始位置情報でなければ、広告終了位置情報(図12(1)のステップ1215で送信されたもの)かどうかを判断し(ステップ1004)、広告終了位置情報であれば、視聴終了命令と視聴終了位置をコンテンツ配信コントロールプログラム201に送信し(ステップ1005)、ステップ1001から繰り返す。
ステップ1004で、受信した情報が広告終了位置情報でなければ、表示位置変更開始情報(図12(2)のステップ1220で送信されたもの)かどうかを判断し(ステップ1006)、表示位置変更開始情報であれば、視聴停止命令と視聴停止位置をコンテンツ配信コントロールプログラム201に送信し(ステップ1007)、ステップ1001から繰り返す。受信した情報が表示位置変更開始情報でなければ、表示位置変更終了情報(図12(2)のステップ1223で送信されたもの)かどうかを判断し(ステップ1008)、表示位置変更終了情報であれば、視聴再開命令と視聴再開位置をコンテンツ配信コントロールプログラム201に送信し(ステップ1009)、ステップ1001から繰り返す。受信した情報が表示位置変更終了情報でなければ、受信終了情報(図12(1)のステップ1207または図12(2)のステップ1218で送信されたもの)かどうかを判断し(ステップ1010)、受信終了情報であれば受信終了命令と受信終了位置をコンテンツ配信コントロールプログラム201に送信し(ステップ1011)、ステップ1001から繰り返す。受信した命令が受信終了情報でなければ、情報を無視してステップ1001から繰り返す。
図11は、コンテンツ配信サーバコンピュータ1上で稼動する広告料金計算プログラム12Bの動作を示すフローチャートである。広告料金計算プログラム12Bが起動すると、コンテンツ配信コントロールプログラム201からの接続を受け付け(ステップ1101)、広告IDと広告視聴時間(図8(1)のステップ812または図8(2)のステップ822若しくは831で送信されたもの)を受信する(ステップ1102)。次に、受信した広告IDに対応する広告視聴時間テーブル400(図4)のエントリを探し(ステップ1103)、そのエントリの広告視聴時間に、受信した広告視聴時間を加えて(ステップ1104)、ステップ1101から繰り返す。
図12(1)および図12(2)は、クライアントコンピュータ2上で稼動するコンテンツ視聴プログラム22Aの動作を示すフローチャートである。コンテンツ視聴プログラム22Aが起動すると、ディスプレイ上に図3に示したウィンドウ300を表示する(ステップ1201)。次に、利用者から、コンテンツ名称または広告IDの入力(URL)を受け付ける(ステップ1202)。受け付けた名称がコンテンツ名称かどうかを判断し(ステップ1203)、コンテンツ名称であった場合は、コンテンツ配信コントロールプログラム201に対し、受け付けたコンテンツ名称を送信し(ステップ1204)、ストリーミングコンテンツを受信する(ステップ1205)。ストリーミングコンテンツは、図8(1)のステップ806で送信開始されステップ839で送信継続されるものである。ストリーミングコンテンツの受信が終了しているかどうかを判断し(ステップ1206)、終了していた場合は視聴時間管理プログラム203(図10)に、受信終了情報を送信して(ステップ1207)、終了する。
ステップ1206でストリーミングコンテンツの受信の途中の場合は、利用者からの操作イベントが発生していないかを確認し(ステップ1208)、イベントがなければ、ストリーミング広告コンテンツの視聴位置開始情報と視聴位置終了情報を受信したか確認する(ステップ1209)。視聴位置開始情報と視聴位置終了情報は、図8(2)のステップ836で送信されるものである。これらの情報を受信していなければ、ストリーミングコンテンツを表示し(ステップ1210)、ステップ1205から繰り返す。視聴位置開始情報と視聴位置終了情報を受信していた場合、ストリーミング広告コンテンツの表示を開始したかどうか確認し(ステップ1211)、開始したのであれば視聴時間管理プログラム203に広告開始位置情報を送信する(ステップ1212)。受信したストリーミング広告コンテンツを表示し(ステップ1213)、ストリーミング広告コンテンツの表示が完了したかを確認し(ステップ1214)、完了していれば、視聴時間管理プログラム203に広告終了位置情報を送信し(ステップ1215)、ステップ1205から繰り返す。完了していなければ、ステップ1205から繰り返す。ステップ1203で受け付けた名称が広告IDの場合は、コンテンツ配信プログラムに広告IDを送信し(ステップ1216)、ステップ1205から継続する。
ステップ1208で利用者からの操作イベントが発生していた場合は、イベントが停止ボタン303の押下かどうかを判断し(ステップ1217)、その場合は視聴時間管理プログラム203に、受信終了情報を送信し(ステップ1218)、ステップ1209から繰り返す。イベントが停止ボタン303の押下でない場合は、画面表示用スライドバー307の押下かどうかを判断し(ステップ1219)、その場合は、視聴時間管理プログラム203に表示位置変更開始情報を送信し(ステップ1220)、画面への表示を停止し(ステップ1221)、ステップ1208から繰り返す。イベントが画面表示用スライドバー307の押下でない場合は、画面表示用スライドバー307の開放かどうかを判断し(ステップ1222)、その場合は、視聴時間管理プログラム203に表示位置変更終了情報を送信し(ステップ1223)、ステップ1205から繰り返す。なお、スライドバーの「開放」とは、ドラッグ操作の終了、すなわちポインティングデバイスであるマウスのボタンを押下してスライドバーを選択しドラッグ操作を行った後、マウスボタンの押下を終了することを示す。
ステップ1222でイベントが画面表示用スライドバー307の開放でない場合は、音声出力設定ボタン305の押下かどうかを判断し(ステップ1224)、その場合は、音声出力フラグがオンかどうかを判断し(ステップ1225)、オンの場合は、音声出力フラグをオフに設定し(ステップ1226)、以後の音声出力を停止し(ステップ1227)、ステップ1209から繰り返す。ステップ1225で音声出力フラグがオフの場合は、音声出力フラグをオンに設定し(ステップ1228)、以後音声出力を開始し(ステップ1229)、ステップ1209から繰り返す。
ステップ1224でイベントが音声出力設定ボタン305の押下でない場合は、音声強弱設定スライドバー306の位置変更かどうかを判断し(ステップ1230)、その場合は、音声出力の強弱を設定にあわせて変更し(ステップ1231)、ステップ1209から繰り返す。イベントが音声強弱設定スライドバー306の位置変更でなければ、ストリーミングコンテンツ表示画面304の押下かどうかを判断し(ステップ1232)、その場合、ストリーミング広告コンテンツを表示中かどうかを判断し(ステップ1233)、ストリーミング広告コンテンツを表示中であれば、その広告IDを外部記憶装置22上に格納して(ステップ1234)、ステップ1209から繰り返す。ストリーミング広告コンテンツの表示中でなければ、ステップ1209から繰り返す。ステップ1232でイベントが表示画面304の押下でなければ、ステップ1209から繰り返す。
なお、ステップ1234で外部記憶装置22に格納した広告IDは、ステップ1202において所定の簡単な操作で図3のURL入力ボックス301に呼び出すことができ、その後、開始ボタン302を押下することで当該広告IDの広告を再視聴することができる。従って、利用者は映像コンテンツの視聴中に挿入される広告コンテンツのうち気になるものがあったらすぐにその広告IDを一時記憶させておき、後で簡単に再視聴できる。サーバでの処理上は、ステップ802で広告IDが入手されたときステップ840で広告挿入開始時刻を0に設定(すなわち、再生の先頭から広告を挿入するという意味)するだけでよい。その後の処理は、広告挿入開始時刻に至ったとき広告が再生されるようになっているので、再生の先頭から広告が再生されることになる。
以上のように本実施形態においては、ストリーミングコンテンツ視聴中にストリーミング広告コンテンツを挿入して視聴させる場合に、利用者が実際にストリーミング広告コンテンツを視聴した時間を積算することができる。視聴時間を正確に積算することが可能になるため、広告料金を計算するにあたり、広告出稿者にとっては正当な広告料金かどうかを判断することが可能になる。
1…コンテンツ配信サーバコンピュータ、2…クライアントコンピュータ、11,21,…端末装置、12,22…外部記憶装置、13,23…通信ポート、12A…コンテンツ配信プログラム、12B…広告料金計算プログラム、12C…ストリーミングコンテンツ、12D…ストリーミング広告コンテンツ、22A…コンテンツ視聴プログラム。
Claims (6)
- ストリーミング配信時に映像コンテンツの途中にストリーミング広告コンテンツを挿入してクライアントコンピュータに配信するストリーミング広告配信システムであって、
前記ストリーミング広告コンテンツの前記クライアントコンピュータにおける視聴時間を計測する手段と、
前記ストリーミング広告コンテンツの視聴時間に応じて広告料金を計算する手段と
を備えたことを特徴とするストリーミング広告配信システム。 - ストリーミング配信時に映像コンテンツの途中にストリーミング広告コンテンツを挿入してクライアントコンピュータに配信するストリーミング広告配信システムであって、
ストリーミング広告コンテンツの挿入開始時刻と表示時間を格納しておく広告管理情報記憶手段と、
前記クライアントコンピュータから、再生位置の変更を開始した位置を示す変更開始位置情報と当該再生位置変更後の再生再開位置を示す再生再開位置情報を入手する手段と、
前記広告管理情報記憶手段に格納された情報、および前記変更開始位置情報と再生再開位置情報に基づいて、前記ストリーミング広告コンテンツの前記クライアントコンピュータにおける視聴時間を求める手段と、
前記ストリーミング広告コンテンツの視聴時間に応じて広告料金を計算する手段と
を備えたことを特徴とするストリーミング広告配信システム。 - ストリーミング配信時に映像コンテンツの途中にストリーミング広告コンテンツを挿入してクライアントコンピュータに配信するストリーミング広告配信システムであって、
前記映像コンテンツ配信途中において前記ストリーミング広告コンテンツを挿入すべき広告挿入位置と、当該広告挿入位置に挿入すべきストリーミング広告コンテンツを特定する情報とを、格納した広告挿入位置格納手段と、
前記クライアントコンピュータからの要求に基づいて映像コンテンツを配信する手段と、
前記映像コンテンツの配信の途中で、前記広告挿入位置に至ったとき、前記映像コンテンツに代えて、前記広告挿入位置に挿入すべきストリーミング広告コンテンツを配信する手段と、
前記クライアントコンピュータで前記ストリーミング広告コンテンツの再生が開始されたとき、その広告開始位置を取得する手段と、
前記クライアントコンピュータで前記ストリーミング広告コンテンツの再生が終了したとき、その広告終了位置を取得する手段と、
前記広告開始位置と広告終了位置に基づいて前記クライアントコンピュータにおける広告視聴時間を求める手段と、
求めた広告視聴時間に応じて広告料金を計算する手段と
を備えたことを特徴とするストリーミング広告配信システム。 - 請求項3に記載のストリーミング広告配信システムにおいて、
前記クライアントコンピュータでコンテンツ再生位置の変更操作が為されたとき、その再生位置変更が開始された位置を示す変更開始位置情報と、その再生位置変更後の再生再開位置を示す変更終了情報とを、取得する手段を、さらに備え、
前記広告視聴時間を求める手段は、前記広告開始位置と前記変更開始位置情報と前記変更終了位置情報に基づいて、前記クライアントコンピュータにおける広告視聴時間を求めるものである
ことを特徴とするストリーミング広告配信システム。 - 請求項1から4の何れか1つに記載のストリーミング広告配信システムにおいて、
ストリーミング広告コンテンツの視聴時に、前記クライアントコンピュータにおいて当該ストリーミング広告コンテンツを特定する情報を一時保存する手段と、
前記一時保存されたストリーミング広告コンテンツを特定する情報を用いて当該ストリーミング広告コンテンツの再生を指示する手段とを、
さらに備えたことを特徴とするストリーミング広告配信システム。 - 請求項5に記載のストリーミング広告配信システムにおいて、
前記一時保存されたストリーミング広告コンテンツを特定する情報を用いて当該ストリーミング広告コンテンツの再生を行なう際、前記ストリーミング広告コンテンツを挿入する広告挿入位置が再生先頭位置になるように強制的に設定して再生開始することにより当該ストリーミング広告コンテンツの再生を行なうことを特徴とするストリーミング広告配信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003300837A JP2005073003A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | ストリーミング広告配信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003300837A JP2005073003A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | ストリーミング広告配信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005073003A true JP2005073003A (ja) | 2005-03-17 |
Family
ID=34405629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003300837A Pending JP2005073003A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | ストリーミング広告配信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005073003A (ja) |
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- 2003-08-26 JP JP2003300837A patent/JP2005073003A/ja active Pending
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