JP2005072820A - レートクロック再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 受信したDVB−ASI信号に含まれるTSパケット信号のレートクロックを再生するための回路において、回路規模を削減し且つ容易に構築可能なPLL制御回路を提供する。
【解決手段】 クロック分周器1により、受信したDVB−ASI信号のクロックにてTS信号が存在するタイミング区間のみカウントして188バイト周期分カウントする毎にパルス信号“c”を出力する。一方、クロック分周器5により電圧制御発振器4からのクロックをカウントして188バイト周期分カウントする毎にパルス信号“g”を出力し、位相比較器2がこれら信号“c”“g”間の位相差信号“d”を出力し、平滑器3がこれを制御電圧信号“e”として出力する。これにより、信号“c”“g”間の位相差を一定化して、受信信号のクロックを発振器4から出力されるクロックにより再生する。
【選択図】 図1
【解決手段】 クロック分周器1により、受信したDVB−ASI信号のクロックにてTS信号が存在するタイミング区間のみカウントして188バイト周期分カウントする毎にパルス信号“c”を出力する。一方、クロック分周器5により電圧制御発振器4からのクロックをカウントして188バイト周期分カウントする毎にパルス信号“g”を出力し、位相比較器2がこれら信号“c”“g”間の位相差信号“d”を出力し、平滑器3がこれを制御電圧信号“e”として出力する。これにより、信号“c”“g”間の位相差を一定化して、受信信号のクロックを発振器4から出力されるクロックにより再生する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、受信信号に含まれるパケットストリーム信号の実効レートクロックを再生する装置に関する。
複数のパケットを連続させたパケットストリーム信号の伝送は、デジタル放送等の種々な分野において実用されている。その代表的な一例として、DVB−ASI(ヨーロッパのデジタル放送規格:Digital Video Broadcasting -Asynchronous Serial Interface)の伝送フォーマットにより、MPEG(Moving Picture Experts Group)規格のMPEG2トランスポートパケット(以下、TSと記す)を伝送するデータ伝送装置が知られている。
そして、例えば、可搬無線中継用や固定無線中継用のデジタル無線伝送装置における各機器間の接続において、その信号形式にはMPEG圧縮された映像信号、音声信号、データ情報等を多重化したMPEG2−TS信号が用いられ、そのインタフェースとして270Mbit/sの非同期シリアルインタフェースであるDVB−ASIが知られている。
そして、例えば、可搬無線中継用や固定無線中継用のデジタル無線伝送装置における各機器間の接続において、その信号形式にはMPEG圧縮された映像信号、音声信号、データ情報等を多重化したMPEG2−TS信号が用いられ、そのインタフェースとして270Mbit/sの非同期シリアルインタフェースであるDVB−ASIが知られている。
このようなデジタル無線伝送装置おいて、DVB−ASI信号で入力されたTS信号に対して、誤り訂正符号化処理やデジタル変調処理等を行なう際に、DVB−ASI信号に含まれるTS信号のみを抜き出し、元のTSレートクロックに同期した信号に変換する必要がある。
すなわち、受信したDVB−ASI信号から元のTSレートクロックを再生する必要がある。
すなわち、受信したDVB−ASI信号から元のTSレートクロックを再生する必要がある。
DVB−ASIインタフェースにはパケットモードとバーストモードの2種類の形式がある。
図5は、DVB−ASIのパケットモード形式によりTS信号を伝送するときの信号構成を示す図である。
図5(a)に示すように、TS信号は、データをTSパケットデータ12と呼ばれる188バイト又は204バイトの固定長の連続データとして伝送する。なお、図5に示す例は188バイト時のものである。
図5は、DVB−ASIのパケットモード形式によりTS信号を伝送するときの信号構成を示す図である。
図5(a)に示すように、TS信号は、データをTSパケットデータ12と呼ばれる188バイト又は204バイトの固定長の連続データとして伝送する。なお、図5に示す例は188バイト時のものである。
TS信号の図5(b)に示すDVB−ASI信号への変換処理は、全て27MHzのクロックに同期して行われる。
パケットモード形式では、TSパケットデータ12を1パケット(188バイト)単位で8ビットから10ビットに変換して1880ビットの連続したTSパケット13とする。更に、データ長を調節するため、K28.5と呼ばれる10ビット単位のスペースコード14を挿入し、完全に27MHzクロックに同期した連続データとする。そしてこの後、このASIパケットモードデータをパラレル/シリアル変換して伝送する。
パケットモード形式では、TSパケットデータ12を1パケット(188バイト)単位で8ビットから10ビットに変換して1880ビットの連続したTSパケット13とする。更に、データ長を調節するため、K28.5と呼ばれる10ビット単位のスペースコード14を挿入し、完全に27MHzクロックに同期した連続データとする。そしてこの後、このASIパケットモードデータをパラレル/シリアル変換して伝送する。
受信側では上記とは逆の処理がなされ、受信したDVB−ASI信号からスペースコード14が削除され、27MHzクロックに同期したTS信号のみが取り出される。
ここで、図5(c)に示すように、受信信号に含まれるTSデータ有効タイミング信号15は、この際のDVD−ASI信号に含まれるTSパケットデータ13の有効タイミング期間のみ「L」レベル、スペースコード14の期間に「H」レベルとなる信号である。
ここで、図5(c)に示すように、受信信号に含まれるTSデータ有効タイミング信号15は、この際のDVD−ASI信号に含まれるTSパケットデータ13の有効タイミング期間のみ「L」レベル、スペースコード14の期間に「H」レベルとなる信号である。
次に、図6はDVB−ASIのバーストモード形式によりTS信号を伝送するときの信号構成を示す図である。
上記パケットモード形式との違いは、図6(a)に示すTSパケットデータ12を1バイト単位で8ビットから10ビットに変換して、図6(b)に示すように10ビットごとの27MHzに同期したTSデータ16に変換することである。また、更にデータ長を調節するためのスペースコード17が各TSデータ16の間に挿入されることにより、完全に27MHzクロックに同期した連続データとなることである。
なお、図6(c)に示すようにTSデータ有効タイミング信号18は、上記と同様に、DVD−ASI信号に含まれるTSパケットデータ16の有効タイミング期間のみ「L」レベル、スペースコード17の期間に「H」レベルとなる信号である。
上記パケットモード形式との違いは、図6(a)に示すTSパケットデータ12を1バイト単位で8ビットから10ビットに変換して、図6(b)に示すように10ビットごとの27MHzに同期したTSデータ16に変換することである。また、更にデータ長を調節するためのスペースコード17が各TSデータ16の間に挿入されることにより、完全に27MHzクロックに同期した連続データとなることである。
なお、図6(c)に示すようにTSデータ有効タイミング信号18は、上記と同様に、DVD−ASI信号に含まれるTSパケットデータ16の有効タイミング期間のみ「L」レベル、スペースコード17の期間に「H」レベルとなる信号である。
図4には従来のレートクロック再生装置の構成を示してあり、レートクロック再生装置により、受信したDVB−ASI信号の中に含まれるTSパケットの有効タイミング信号と27MHzバイトクロックを利用して、元のTSレートクロックを再生する処理を行っている。
ASIクロックカウント器6は、DVB−ASI信号の27MHzバイトクロック“h”に同期して、TSデータ有効タイミング信号“i”によって示されるTSデータの有効期間のみカウントアップ動作して、前記スペースコード14、17の期間はカウント動作を止める。
ASIクロックカウント器6は、DVB−ASI信号の27MHzバイトクロック“h”に同期して、TSデータ有効タイミング信号“i”によって示されるTSデータの有効期間のみカウントアップ動作して、前記スペースコード14、17の期間はカウント動作を止める。
差分算出器7は、ASIクロックカウント器6からのASIデータカウント値“j”とバイトクロックカウント部11からのバイトクロックカウント値“o”との差分を検出し、差分情報“k”を出力する。
PWM発生器8は、差分情報“k”に基づいてPWM信号“l”を出力する。PWM(Pulse Width Modulation : パルス幅変調)は、入力値を一定周期の方形波のON時間の割合(duty比)として出力する変調方式である。
PWM発生器8は、差分情報“k”に基づいてPWM信号“l”を出力する。PWM(Pulse Width Modulation : パルス幅変調)は、入力値を一定周期の方形波のON時間の割合(duty比)として出力する変調方式である。
LPF平滑部9は、PWM信号“l”の高周波成分を取り除き、一定電圧レベルの制御信号“m”として出力する。
VCO発振器10は、制御信号“m”の電圧レベルに応じて発振周波数を変動させ、TS信号レートバイトクロック“n”を出力する。
バイトクロックカウント部11は、このTS信号レートバイトクロック“n”に同期してカウンアップし、バイトカウント値“o”を出力する。
VCO発振器10は、制御信号“m”の電圧レベルに応じて発振周波数を変動させ、TS信号レートバイトクロック“n”を出力する。
バイトクロックカウント部11は、このTS信号レートバイトクロック“n”に同期してカウンアップし、バイトカウント値“o”を出力する。
上記構成のレートクロック再生装置においては、ASIデータカウント値“j”とバイトクロックカウント値“o”の差分情報“k”の値が一定となるようにVCO発振器10を制御するPLLを構成することにより、DVB−ASI信号に含まれるTS信号と同じレートクロックであるTS信号レートバイトクロック“n”を得ることが可能となる。
しかしながら、上記のような従来のレートクロック再生装置では、差分検出器7やPWM発生器8などの回路において加算乗算といった演算回路が必要となるため、その回路規模が大きくなるという問題があった。
また、パケットモードとバーストモードとではTSパケットの有効タイミング期間が異なるため、ASIデータカウント値“j”の時間的変化も異なってくる。このため、ASIデータカウント値“j”、バイトクロックカウント値“o”、PWM信号“l”等のビット幅や平滑器9の時定数の設定等を各モードで変更する必要があるなど、その制御方法が容易ではないという問題もあった。
特開平10―190767号公報
特開2002―84265号公報
また、パケットモードとバーストモードとではTSパケットの有効タイミング期間が異なるため、ASIデータカウント値“j”の時間的変化も異なってくる。このため、ASIデータカウント値“j”、バイトクロックカウント値“o”、PWM信号“l”等のビット幅や平滑器9の時定数の設定等を各モードで変更する必要があるなど、その制御方法が容易ではないという問題もあった。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、受信信号に含まれるパケット信号の実効レートクロックを再生するために、回路規模が比較的小さく且つ容易に制御することができる再生装置を提供することを目的とする。
より具体的には、受信したDVB−ASI信号に含まれるTS信号のレートクロックを再生するために、差分検出器7やPWM発生器8の代わりに簡単なカウンタ回路と汎用性の高い位相比較器を用いることにより回路規模を削減し、そして、容易に構築可能なPLL制御回路を採用した再生装置を提供することを目的とする。
より具体的には、受信したDVB−ASI信号に含まれるTS信号のレートクロックを再生するために、差分検出器7やPWM発生器8の代わりに簡単なカウンタ回路と汎用性の高い位相比較器を用いることにより回路規模を削減し、そして、容易に構築可能なPLL制御回路を採用した再生装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレートクロック再生装置は、DVB−ASI信号等のような受信信号に含まれるパケット信号の実効レートクロックを再生する装置であって、制御電圧に応じて発振周波数が変化する発振器と、発振器から発振されるクロックをカウントして所定の周期分カウントする毎に第1のタイミング信号を出力する第1のクロック分周器と、パケット信号が存在するタイミング区間で受信信号に含まれるクロックをカウントして前記と同じ所定の周期分カウントする毎に第2のタイミング信号を出力する第2のクロック分周器と、第1のタイミング信号と第2のタイミング信号との位相差信号を出力する位相比較器と、位相差信号を発振器への制御電圧に変換する平滑器と、を具備したPLL回路を有している。
これにより、位相差が一定となるように発振器への制御電圧が制御されて、発振器から出力されるクロックを元のクロックレートを再現したものとすることができるので、当該クロックを受信したパケット信号の実効レートクロックとして得ることができる。
これにより、位相差が一定となるように発振器への制御電圧が制御されて、発振器から出力されるクロックを元のクロックレートを再現したものとすることができるので、当該クロックを受信したパケット信号の実効レートクロックとして得ることができる。
DVB−ASI信号に含まれるTS信号を例にとってより具体的に説明すると、本発明に係るレートクロック再生装置は、制御電圧に応じて発振周波数が変化する発振器と、この発振器からのクロックをカウントして所定の周期分カウントする毎に第1のパルス信号を発生するTSクロック分周器と、DVB−ASI信号の8ビットバラレルクロックである27MHzクロックにてTS信号が存在するタイミング区間のみカウントして前記と同じ所定の周期分カウントする毎に第2のパルス信号を出力するASIクロック分周器と、TSクロック分周期からの第1のパルス信号とASIクロック分周器からの第2のパルス信号との位相を比較して差信号を出力する位相比較器と、差信号を発振器への制御電圧に変換する平滑器とを具備して構成される。
ここで、上記クロックをカウントする所定の周期は、受信する信号に応じて任意に決定すればよいが、DVB−ASI信号については受信したTS信号のパケット長である188バイトカウント周期又は204バイトカウント周期とするのが好ましい。
本発明によると、簡単なカウンタ回路、汎用性の高い位相比較器、LPF平滑器、VCO発振器を用いることにより、レートクロック再生装置を規模を削減した回路構成とすることができ、且つ、容易な制御方法にて受信した信号に含まれるパケット信号(例えば、DVB−ASI信号に含まれるTS信号)の実効レートクロックを再生することができる。
本発明を一実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1には本実施形態に係るレートクロック再生装置の構成を示してあり、このレートクロック再生装置では受信したDVB−ASI信号に含まれるTS信号の実効レートクロック再生する。
なお、以下の説明はTSパケットが188バイトの場合の例である。
図1には本実施形態に係るレートクロック再生装置の構成を示してあり、このレートクロック再生装置では受信したDVB−ASI信号に含まれるTS信号の実効レートクロック再生する。
なお、以下の説明はTSパケットが188バイトの場合の例である。
ASI1/188分周器1は、受信したDVB−ASI信号の27MHzバイトクロック“a”に同期して、TSデータ有効タイミング信号“b”によって示されるTSデータの有効期間のみでカウントアップ動作し、前記のようにスペースコード14、17の期間はカウント動作を止める。このASI1/188分周器1は、本例の所定の周期分である188バイトカウントする毎に、1クロック幅のASITSタイミングパルス“c”を出力する。
すなわち、ASI1/188分周器1が請求項で言う第2のクロック分周器を構成し、TSパケットデータが存在する区間で受信DVB−ASI信号に含まれるクロックをカウントして、188バイトカウントする毎に第2のタイミング信号であるASITSタイミングパルス“c”を出力する。
すなわち、ASI1/188分周器1が請求項で言う第2のクロック分周器を構成し、TSパケットデータが存在する区間で受信DVB−ASI信号に含まれるクロックをカウントして、188バイトカウントする毎に第2のタイミング信号であるASITSタイミングパルス“c”を出力する。
位相比較器2は、ASI1/188分周器1からのASITSタイミングパルス“c”とTS1/188分周器5からのTSカウントパルス“g”(後述のように第1のタイミング信号)との立ち上がりエッジを検出し、それらの間の位相差信号“d”を出力する。
LPF平滑器3は、位相差信号の高周波成分を取り除いて一定電圧レベルの制御信号“e”として出力する。
VCO発振器4は、制御信号“e”の電圧レベルに応じて発振周波数を変動させ、TS信号レートバイトクロック“f”を発振出力する。
LPF平滑器3は、位相差信号の高周波成分を取り除いて一定電圧レベルの制御信号“e”として出力する。
VCO発振器4は、制御信号“e”の電圧レベルに応じて発振周波数を変動させ、TS信号レートバイトクロック“f”を発振出力する。
TS1/188分周器5は、このTS信号レートバイトクロック“f”に同期してカウントアップ動作し、所定の周期分である188バイトカウントする毎に1クロック幅のTSタイミングパルス“g”を出力する。
すなわち、TS1/188分周器5が請求項で言う第1のクロック分周器を構成し、発振器4から発振されるクロックをカウントして、188バイトカウントする毎に第1のタイミング信号であるTSタイミングパルス“g”を出力する。
すなわち、TS1/188分周器5が請求項で言う第1のクロック分周器を構成し、発振器4から発振されるクロックをカウントして、188バイトカウントする毎に第1のタイミング信号であるTSタイミングパルス“g”を出力する。
本発明では、このような簡単で小規模のカウンタ回路、汎用性の高い位相比較器、平滑器及びVCO発振器のみで構成されるPLL回路にて、ASITSタイミングパルス“c”とTSタイミングパルス“g”との位相差が一定となるように発振器4の発振周波数を制御するようにしたため、受信DVB−ASI信号に含まれるTS信号と同じレートクロックであるTS信号レートバイトクロック“f”を容易に得ることができる。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態におけるPLL制御の原理を説明する。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態におけるPLL制御の原理を説明する。
図2は、DVB−ASIのパケットモード形式によりTS信号を伝送するときの信号構成を示す図である。
図2(a)(b)に示すように、TSデータの1つのTSタイミング信号19は、元々のTSパケット12の1つのTSパケット周期(図示の例では、188バイト)毎に出力された1クロック幅の「H」レベルのパルス信号であり、その周期をT1とする。
なお、この周期T1は、TSクロックレートをrとすると、188/rとなる。例えば、TSクロックレートが5MHzの場合、周期T1は188/(5×106)=約23.5μsとなる。
図2(a)(b)に示すように、TSデータの1つのTSタイミング信号19は、元々のTSパケット12の1つのTSパケット周期(図示の例では、188バイト)毎に出力された1クロック幅の「H」レベルのパルス信号であり、その周期をT1とする。
なお、この周期T1は、TSクロックレートをrとすると、188/rとなる。例えば、TSクロックレートが5MHzの場合、周期T1は188/(5×106)=約23.5μsとなる。
次いで、TSパケット12を図2(c)に示すDVB−ASI信号に変換した場合について説明する。
図2(c)(d)(e)に示すように、DVB−ASI信号は27MHzクロックに同期した信号ではあるが、1880バイトのTSパケット13の幅とスペースコード14の幅を足した周期T2はT1と同じ188/rとなる。つまり、こちらも同様に元々のTSクロックレートが5MHzの場合、T2=188/(5×106)≒23.5μsとなる。
この周期T2を示すASITSタイミング信号20は、TS有効データタイミング信号15が有効となる「L」の期間のみ27MHzクロックに同期してカウントアップさせ、188バイトカウントする毎に「H」パルスを出力することにより容易に得ることができる。
図2(c)(d)(e)に示すように、DVB−ASI信号は27MHzクロックに同期した信号ではあるが、1880バイトのTSパケット13の幅とスペースコード14の幅を足した周期T2はT1と同じ188/rとなる。つまり、こちらも同様に元々のTSクロックレートが5MHzの場合、T2=188/(5×106)≒23.5μsとなる。
この周期T2を示すASITSタイミング信号20は、TS有効データタイミング信号15が有効となる「L」の期間のみ27MHzクロックに同期してカウントアップさせ、188バイトカウントする毎に「H」パルスを出力することにより容易に得ることができる。
本発明は、元々のTSパケット12の1つのTSパケット周期T1とDVB−ASI信号に変換した後の1880バイトのTSパケット13の幅とスペースコード14の幅とを足した周期T2が同じ周期になることに基づいている。つまり、元々のTSクロックを、VCO発振器4からの出力クロックであるTS信号レートバイトクロック“f”に置き換えて利用し、その1/188分周されたTSカウントパルス“g”と受信したDVB−ASI信号に含まれるTSデータの有効タイミング期間のみカウントアップして、188バイトカウントする毎に出力されるASITSタイミングパルス“c”との位相を一致させるようにPLL制御させることで、TS信号レートバイトクロック“f”は元々のTSクロックと同じ周波数となるのである。
次に、図3を参照してDVB−ASIのバーストモード形式について説明する。
図3(a)(b)に示すように、TSデータの1つのTSタイミング信号21は、元々のTSパケット12の1つのTSパケット周期(188バイト)毎に出力された1クロック幅の「H」レベルのパルス信号であり、その周期をT3とする。
この周期T3は、上記と同様に、TSクロックレートをrとすると188/rとなる。
図3(a)(b)に示すように、TSデータの1つのTSタイミング信号21は、元々のTSパケット12の1つのTSパケット周期(188バイト)毎に出力された1クロック幅の「H」レベルのパルス信号であり、その周期をT3とする。
この周期T3は、上記と同様に、TSクロックレートをrとすると188/rとなる。
更に、TSパケットをDVB−ASI信号に変換した場合について説明する。
こちらも上記と同様に、DVB−ASI信号は27MHzクロックに同期した信号ではあるが、図3(c)(d)(e)に示すように、10バイトのTSパケット16を1880バイト分合計した幅とその期間に含まれるスペースコード14の幅とを合計した幅を足した周期T4はT3と同じ188/rとなる。
こちらも上記と同様に、DVB−ASI信号は27MHzクロックに同期した信号ではあるが、図3(c)(d)(e)に示すように、10バイトのTSパケット16を1880バイト分合計した幅とその期間に含まれるスペースコード14の幅とを合計した幅を足した周期T4はT3と同じ188/rとなる。
また、同様に、この周期T2を示すASITSタイミング信号22は、TS有効データタイミング信号18が有効となる「L」の期間のみ27MHzクロックに同期してカウントアップさせ、188バイトカウントする毎に「H」パルスを出力することにより容易に得ることができる。
上記の処理により、バーストモードの場合もパケットモードと同様に、本発明に係る回路構成にて元々のTSクロックと同じ周波数クロックを得ることができる。
上記の処理により、バーストモードの場合もパケットモードと同様に、本発明に係る回路構成にて元々のTSクロックと同じ周波数クロックを得ることができる。
なお、上記説明では、元々のTSパケットが188バイトの場合を例にとったが、204バイトの場合は、ASI1/188分周器1におけるASITSタイミングパルス“c”を出力する周期を204バイト周期とし、また、TS1/188分周器5からのTSカウントパルス“g”を出力する周期を204バイト周期とすることにより、本発明を容易に対応して実施することができる。
また、上記説明では、TSパケットを含むDVB−ASI信号を例にとったが、本発明は、他の形式の受信信号に含まれるパケット信号の実効レートクロックを再生する装置にも適用することが可能である。
また、上記説明では、TSパケットを含むDVB−ASI信号を例にとったが、本発明は、他の形式の受信信号に含まれるパケット信号の実効レートクロックを再生する装置にも適用することが可能である。
1:1/188分周器、 2:位相比較器、
3:LPF平滑器、 4:VCO発振器、
5:1/188分周器、 12:TSパケットデータ、
13:8ビット/10ビット変換された1880バイトTSパケットデータ、
14:ASIスペースコード、
15 :TSデータ有効タイミング信号、
16:8ビット/10ビット変換された10バイトTSパケットデータ、
17:ASIスペースコード、
18:TSデータ有効タイミング信号、
19:TSデータ1TSタイミング信号、
20:ASIデータ1TSタイミング信号、
21:ASIデータ1TSタイミング信号、
T1 :TSパケット周期、
T2:1880バイトのTSパケット13の幅とスペースコード14の幅を足した周期、
T3:TSパケット周期、
T4:10バイトのTSパケット16を1880バイト分合計した幅とその期間に含まれるスペースコード14を合計した幅を足した周期、
a:27MHzバイトクロック、
b:TSデータ有効タイミング信号、
c:ASITSタイミングパルス、
d:位相差信号、
e:制御電圧信号、
f:TS信号レートバイトクロック、
g:TSカウントパルス、
3:LPF平滑器、 4:VCO発振器、
5:1/188分周器、 12:TSパケットデータ、
13:8ビット/10ビット変換された1880バイトTSパケットデータ、
14:ASIスペースコード、
15 :TSデータ有効タイミング信号、
16:8ビット/10ビット変換された10バイトTSパケットデータ、
17:ASIスペースコード、
18:TSデータ有効タイミング信号、
19:TSデータ1TSタイミング信号、
20:ASIデータ1TSタイミング信号、
21:ASIデータ1TSタイミング信号、
T1 :TSパケット周期、
T2:1880バイトのTSパケット13の幅とスペースコード14の幅を足した周期、
T3:TSパケット周期、
T4:10バイトのTSパケット16を1880バイト分合計した幅とその期間に含まれるスペースコード14を合計した幅を足した周期、
a:27MHzバイトクロック、
b:TSデータ有効タイミング信号、
c:ASITSタイミングパルス、
d:位相差信号、
e:制御電圧信号、
f:TS信号レートバイトクロック、
g:TSカウントパルス、
Claims (1)
- 受信信号に含まれるパケット信号の実効レートクロックを再生する装置において、
制御電圧に応じて発振周波数が変化する発振器と、発振器から発振されるクロックをカウントして所定の周期分カウントする毎に第1のタイミング信号を出力する第1のクロック分周器と、パケット信号が存在するタイミング区間で受信信号に含まれるクロックをカウントして前記と同じ所定の周期分カウントする毎に第2のタイミング信号を出力する第2のクロック分周器と、第1のタイミング信号と第2のタイミング信号との位相差信号を出力する位相比較器と、位相差信号を発振器への制御電圧に変換する平滑器と、を具備してPLL回路を構成し、発振器からのクロックを受信したパケット信号の実効レートクロックとして得ることを特徴とするレートクロック再生装置。
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JP2003298185A JP2005072820A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | レートクロック再生装置 |
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JP (1) | JP2005072820A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006115024A1 (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Tv付移動体端末機 |
JP2015002358A (ja) * | 2013-06-13 | 2015-01-05 | 日本電気株式会社 | クロック信号生成システム及び方法 |
-
2003
- 2003-08-22 JP JP2003298185A patent/JP2005072820A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006115024A1 (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Tv付移動体端末機 |
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