JP2005071669A - 電線接続用コネクタ - Google Patents

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Kimisuke Yoshioka
公輔 吉岡
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Abstract

【課題】 電線の心線とグランドシェルとの短絡を防止することができる電線接続用コネクタを提供する。
【解決手段】 電線としての同軸ケーブルCの心線C1が接続されるヘッダ1と、ヘッダ1に着脱自在に結合するソケット2と、同軸ケーブルCの心線C1への雑音の混入を防止するグランドシェル3とを備える。同軸ケーブルCの心線C1とグランドシェル3との間に介在する絶縁体6をグランドシェル3と一体に設けた。絶縁体6によって同軸ケーブルCの心線C1とグランドシェル3との短絡が防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線をプリント配線板等に接続するために用いられる電線接続用コネクタに関するものである。
従来から、電線が接続されるヘッダと、プリント配線板や他の電線に接続されヘッダに着脱自在に結合するソケットとを備え、電線をプリント配線板や他の電線に接続するために用いられる電線接続用コネクタが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の電線接続用コネクタとして、図6に示すように、導電材料からなりヘッダ1と電線としての同軸ケーブルCとの接続部を覆い接地されてノイズを遮蔽するグランドシェル3を有するものがある。
具体的に説明すると、ヘッダ1は、図7に示すように、それぞれ導電材料からなり向きを揃えて並んだ同軸ケーブルCの心線C1のうち一本が接続される複数本の雄コンタクト11と、絶縁材料からなり直方体形に形成され短手方向の両側にそれぞれ雄コンタクト11を保持する複数の凹部12aが設けられた雄ハウジング12とを備える。ヘッダ1は、雄ハウジング12の長手方向を同軸ケーブルCが並ぶ方向に揃えて同軸ケーブルCに接続される。ここで、互いに隣接する同軸ケーブルCの心線C1が接続される雄コンタクト11同士は、雄ハウジング12の短手方向の互いに異なる側に保持され、雄コンタクト11は全体として千鳥状に配置されている。
ソケット2は、ヘッダ1が挿抜される凹部22aが設けられた雌ハウジング22と、それぞれ凹部22aの両側に保持され雄コンタクト11に接触する複数の雌コンタクト21とを備える。
雄コンタクト11は、図8に示すように、雄ハウジング12の凹部12aの底に保持された保持部11aと、保持部11aの一端から延長され雄ハウジング12のソケット2との結合時に露出する面(図8の上面)から突出して例えばはんだ付けによって同軸ケーブルCの心線C1に接続される端子部11bと、保持部11aの他端から延長され保持部11aとともにJ字を形成するように曲がり後述する雌コンタクト21に弾接する接触部11cとを有する。
雌コンタクト21は、雌ハウジング22の凹部22aの底面の側方で雌ハウジング22を貫通する保持部21aと、保持部21aの一端から延長され雌ハウジング22の外底面より下側に露出して図示しないプリント配線板に面実装される端子部21bと、保持部21aの他端から延長され雌ハウジング22の凹部22aの内側に露出して雄コンタクト11の接触部11cに接触する接触部21cとを有する。
また、雌ハウジング22の長手方向の両端部には、それぞれ金属板からなり断面コ字状に形成されて雌ハウジング22を凹部22aの内外から挟むようにして雌ハウジング22に結合する本体部41と、本体部41の雌ハウジング22の外側に位置する一端から延長され接地される接地部42とを有する接地片4が装着される。
グランドシェル3は、金属板からなり、長方形状の本体部31と、本体部31の長手方向の両端から同じ側に曲がった2個の結合部32とを有する。ここで、各接地片4の本体部41のそれぞれ凹部22a内を向いた面には突部43が設けられ、グランドシェル3の各結合部32にはそれぞれ貫通穴33が貫設されていて、貫通穴33が突部43に係合することによってグランドシェル3と接地片4とは機械的かつ電気的に結合する。同時に、グランドシェル3はソケット2に対して固定され、同軸ケーブルCの心線C1はグランドシェル3との間に隙間を空けて雄ハウジング12とグランドシェル3との間に挟まれる。
また、それぞれ長細い平板状に形成され同軸ケーブルCの編組線C2を挟む2枚のグランドバー51,52を備える。一方のグランドバー51は、グランドシェル3にも接触する。ここにおいて、同軸ケーブルCの編組線C2は、グランドバー51とグランドシェル3と接地片4とを介して接地される。
特開平11−307187号公報(第2−4頁、第13図)
上記従来構成において、小型化のためにグランドシェル3と同軸ケーブルCの心線C1との間の隙間を小さくした場合には、例えばグランドシェル3が外力を受けて撓んだときや、同軸ケーブルCの心線C1とグランドシェル3との間の電位差が大きくなったときに、同軸ケーブルCの心線C1がグランドシェル3と短絡するおそれがあったため、小型化が難しかった。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線の心線とグランドシェルとの短絡を防止することができる電線接続用コネクタを提供することにある。
請求項1の発明は、それぞれ導電材料からなり電線の心線が接続される端子部を有する1乃至複数の雄コンタクト及び絶縁材料からなり雄コンタクトを保持する雄ハウジングを有するヘッダと、それぞれ導電材料からなり雄コンタクトに接触可能な1乃至複数の雌コンタクト及び絶縁材料からなり雌コンタクトを保持する雌ハウジングを有しヘッダに着脱自在に結合するソケットと、導電材料からなり雄コンタクトの端子部を挟んで雄ハウジングの反対側に位置して接地されるグランドシェルと、雄コンタクトの端子部に接続された電線の心線とグランドシェルとの間に介在する絶縁体とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、絶縁体により電線の心線とグランドシェルとの短絡を防止することができる。また、電線の心線とグランドシェルとの間の放電も絶縁体によって防止されるから、絶縁耐圧を確保しながらもグラントシェルと電線の心線との間の距離を小さくすることができ、従って小型化が可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、それぞれ向きを揃えて並んだ複数の電線のうちの1本ずつの心線が接続される複数の雄コンタクトを有し、絶縁体に、電線が並ぶ方向で電線の心線を挟んで位置決めする位置決め部を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、電線の心線が他の電線の心線や他の電線の心線が接続される雄コンタクトに接触することを位置決め部によって防止することができる。
本発明は、グランドシェルと電線の心線との間に介在する絶縁体を設けたので、電線の心線とグランドシェルとの短絡を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
なお、以下では電線として同軸ケーブルを例に挙げて説明するが、電線は同軸ケーブルには限られず、例えば絶縁被覆を有する単線であってもよい。
本実施形態の基本構成は従来例と共通であるので、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
本実施形態は、図1に示すように、例えば合成樹脂成形品からなり同軸ケーブルCの心線C1とグランドシェル3との間に介在する絶縁体6を設けたことを特徴とする。絶縁体6は、グランドシェル3に例えば同時成形などで一体化されることにより機械的に補強され、割れが防止されている。また、絶縁体6には、図2に示すように、それぞれ同軸ケーブルCの並ぶ方向に延びた2本の突条61が、同軸ケーブルCの長さ方向に並べて設けられている。各突条61には、図3に示すようにそれぞれ雄コンタクト11の端子部11bに接続された同軸ケーブルCの心線C1が保持される溝62,63が設けられている。つまり、突条61が位置決め部である。この構成によれば、同軸ケーブルCが並ぶ方向での同軸ケーブルCの心線C1の移動が禁止されるから、互いに隣接する同軸ケーブルCの心線C1の短絡が防止される。また、突条61が同軸ケーブルCの心線C1の長さ方向の2箇所に設けられているから、一方の突条61のみを設ける場合に比べて同軸ケーブルCの心線C1の位置がより安定する。
図4に示すように、各突条61において各1本の同軸ケーブルCの心線C1が保持される2個の溝62,63のうち、一方の溝63は底に近い位置ほど幅寸法を小さくした断面V字形状に形成され、他方の溝62は幅寸法が同軸ケーブルCの心線C1の外径と同程度の断面U字形状に形成されている。また、各突条61で断面U字形状の溝62と断面V字形状の溝63とは交互に並んでいる。
各突条61は雄コンタクト11の端子部11bがなす列に対応する位置に設けられており、グランドシェル3が接地片4を介してソケット2に結合した状態では、図5に示すように、絶縁体6の突条61の断面V字形状の溝63の内面が雄コンタクト11の端子部11bとの間に同軸ケーブルCの心線C1を挟むことにより、心線C1の端子部11bからの剥離が防止される。
上記構成によれば、例えばグランドシェル3が外力によって撓んだ場合にも、同軸ケーブルCの心線C1とグランドシェル3との短絡が絶縁体6によって防止される。また、グランドシェル3と同軸ケーブルCの心線C1との間の絶縁耐圧も向上する。従って、同軸ケーブルCと心線C1との間の隙間を確保する必要がないから、絶縁体6を備えない場合に比べて小型化が可能となる。
本発明の実施形態を示す断面図である。 同上のグランドシェルと絶縁体とを示す斜視図である。 同上に電線とグランドバーとを装着した状態の要部を示す斜視図である。 同上の絶縁体及びグランドシェルの要部を示す斜視図である。 同上の絶縁体と雄コンタクトとの位置関係を示す斜視図である。 グランドシェルを有する電線接続用コネクタの一例を示す斜視図である。 従来例を示す分解斜視図である。 同上を示す断面図である。
符号の説明
1 ヘッダ
2 ソケット
3 グランドシェル
6 絶縁体
11 雄コンタクト
11b 端子部
12 雄ハウジング
21 雌コンタクト
22 雌ハウジング
61 突条
C 同軸ケーブル
C1 心線

Claims (2)

  1. それぞれ導電材料からなり電線の心線が接続される端子部を有する1乃至複数の雄コンタクト及び絶縁材料からなり雄コンタクトを保持する雄ハウジングを有するヘッダと、それぞれ導電材料からなり雄コンタクトに接触可能な1乃至複数の雌コンタクト及び絶縁材料からなり雌コンタクトを保持する雌ハウジングを有しヘッダに着脱自在に結合するソケットと、導電材料からなり雄コンタクトの端子部を挟んで雄ハウジングの反対側に位置して接地されるグランドシェルと、雄コンタクトの端子部に接続された電線の心線とグランドシェルとの間に介在する絶縁体とを備えることを特徴とする電線接続用コネクタ。
  2. それぞれ向きを揃えて並んだ複数の電線のうちの1本ずつの心線が接続される複数の雄コンタクトを有し、絶縁体に、電線が並ぶ方向で電線の心線を挟んで位置決めする位置決め部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電線接続用コネクタ。
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