JP2005070860A - データ処理装置および印刷装置および印刷システムおよびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム - Google Patents

データ処理装置および印刷装置および印刷システムおよびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】用紙の種類に応じて最適な色変換処理をできるだけデータ処理能力が高いデータ処理装置側で確実に行うことで最適な印刷結果を高速、かつ、確実に得ることである。
【解決手段】イメージデータ生成タイミングと、イメージデータ転送タイミングとでプリンタ501から取得される特徴情報に基づいて、記録媒体の種別を複数用紙種類判別処理部527が判別して、データ処理能力が高いホストベースで色変換処理が完了しているイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータをデータ通信処理部524がプリンタ501に転送制御する構成を特徴とする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷対象となる記録媒体(用紙)の種類を自動的に判別して、用紙に適した印刷モードを自動設定するデータ処理装置および印刷装置および印刷システムおよびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷システムは、カラー出力を可能とするカラープリンタと、そのプリンタを制御し印刷データを生成するホストコンピュータと、その双方を接続する通信インタフェースとから構成されるのが一般的である。カラープリンタの中でインクジェットプリンタは、その用途に応じて、実に様々な用紙を使い分ける。
【0003】
例えば、複写機などで用いられる普通紙を始め、インクの滲みを抑え発色を良くするためにシリカ等のコーティングを表面に施したコート紙、銀塩写真のような写真調画像を形成するのに用いられる光沢紙、透過原稿用のOHPフィルム、アイロンプリントするための転写紙やバックプリントフィルムなど、多種多様な用紙が存在している。
【0004】
それらの用紙(メディア)に印刷する際、予め印刷対象となる記録媒体(用紙)の種類をユーザがプリンタドライバ上の印刷設定の中で選択し、その設定に基づいた適切な印刷を行うように構成されていた。
【0005】
用紙の種類を自動的に分類する手段として、従来では例えば用紙表面へ光を照射し、その反射光の有無を利用しているものがあり、このようなプリンタでは反射光が無い場合はOHP、在る場合は普通紙というように分類していた。また、最近では、用紙の種類を自動的に判別するメディアセンサと呼ばれるセンサを搭載したプリンタが考えられている。例えば用紙表面へ光を照射し、その反射光(正反射光と拡散反射光)の強度を判別に利用しているものがあり、このようなプリンタでは分類する用紙の種類を大きく分けて5種類程度に分類している。
【0006】
メディアセンサを搭載したプリンタを用いた印刷システムでは、ユーザがプリンタドライバ上の印刷設定の中から「メディア自動」という設定を行うことで、ユーザは使用する用紙の種類を意識することなく印刷を行うことが可能である。用紙の種類は自動的に5種類程度に分類され、分類により用紙種類が変更された印刷設定に従った印刷物が得られる。
【0007】
ここで用紙の種類を分類し、その用紙の種類に応じて印刷するイメージデータの色を変換する必要があるが、この機能はプリンタかホストコンピュータのソフトウエアのいずれか一方が担えば良いとされていた。ホストコンピュータのソフトウエアでこの役割を担う場合、ホストコンピュータは用紙の種類を表現する情報を、ホストコンピュータとプリンタを接続する双方向インタフェースを介して、プリンタから取得する。
【0008】
なお、従来、この種の印刷システムとして、下記特許文献1〜3が提案されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平03−240541号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平10−193737号公報
【0011】
【特許文献3】
特開2000−115562号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の技術においては、用紙の種類を分類しイメージデータの色を用紙の種類に応じて変換する役割を、プリンタかホストコンピュータのいずれか一方で担っていたため、以下のような問題があった。
【0013】
用紙の種類を分類しイメージデータの色を用紙の種類に応じて変換する役割をプリンタが担う場合、セットされている用紙の種類を判別する用紙種類判別部とホストコンピュータから送られた印刷コマンド中のイメージデータの色変換処理部をプリンタ内部に有する構成の印刷システムでは、印刷データを生成するホストコンピュータでは印刷するイメージデータに用紙の種類に応じた処理を施す必要が無いため処理の負荷が少なくて済む一方、用紙の種類に応じた処理はプリンタで施す必要がある。
【0014】
図14は、従来の印刷システムの構成を説明するブロック図であり、データ処理装置302とプリンタ301とがインタフェース303を介して通信可能なシステムに対応する。
【0015】
図14に示す印刷システムでは、用紙種類の判別と用紙種類に応じたイメージデータの色変換処理はデータ処理装置が行わず、プリンタが行う特徴がある。データ処理装置302とプリンタ301がI/F303により接続されておりプリンタ301を制御する印刷コマンド304がデータ処理装置302からプリンタ301に送信され印刷が行われる。
【0016】
データ処理装置302では印刷文書を作成するアプリケーション320が動作しており、印刷文書の印刷にあたり図示しないOSの印刷機能を介して印刷文書を印刷データの形式でスプールファイル321に格納する。
【0017】
プリンタドライバ322中のイメージデータ生成部323はスプールファイル321の印刷データをイメージデータに展開する機能を持ち、用紙種類非依存色変換処理部324を用いてイメージデータに用紙種類に依存しない色変換処理を行い、イメージデータを印刷コマンドの形式でデータ通信処理部325に送る。
【0018】
なお、本実施形態において、用紙種類に依存しない色変換処理とは、例えば一般にセピア調印刷と呼ばれる単色効果処理が有り、具体的にはイメージデータの色相を変換し、単一あるいは狭い色相にすることで簡易的に実現される処理である。
【0019】
この単色効果処理を行うかどうかは、図5に示す印刷設定ダイアログで設定され、用紙種類に依存しない色変換処理であるため、常にデータ処理装置側で処理を行っても構わない。このように、用紙種類に依存しない色変換処理とは単色処理に限らず、プリンタ側で行ってもよいが、常にデータ処理装置側で行うことが可能な色変換処理であると言える。
【0020】
データ通信処理部325はプリンタ301と通信を行い印刷コマンドをプリンタ301に送信したり、プリンタ301のステータスを取得する機能を有する。データ通信処理部325はイメージデータ処理部323から送られてきた印刷コマンドをプリンタに送信し、印刷処理が行われる。プリンタ301は図中310〜314により構成される。
【0021】
310は印刷制御部でありプリンタ301の印刷処理を制御する。データ処理装置302から送られてきた印刷コマンド304中のイメージデータに色変換処理を行うため、メディアセンサ312で得られた記録媒体300のセンス情報を用いて用紙種類判別処理部313で用紙種類を決定する。
【0022】
印刷制御部310は決定された用紙種類に依存した色変換処理を用紙種類依存色変換処理部314で印刷コマンド304中のイメージデータに対して色変換処理を行う。印刷部311は色変換処理後のイメージデータに基づき記録媒体300に印刷を行う。常にプリンタが色変換処理を行うため、プリンタには高い処理能力が必須とされる。または、プリンタの処理能力が低い場合は十分な色変換処理を行うことができず、最適な印刷結果が得られない。
【0023】
図14に示す印刷システムの構成では、ホストコンピュータであるデータ処理装置302では、イメージデータに対して用紙種類に依存した色変換処理を行わず、プリンタ301が用紙判別結果に応じ用紙種類に依存した色変換を担い印刷処理を行う。
【0024】
一般的にホストコンピュータと比較し処理能力が著しく劣るプリンタでイメージデータに用紙の種類に応じた処理を行うことは、処理時間の不用意な増大を招いたりすることにもなり得た。
【0025】
また、プリンタにおける処理時間を短くするためには処理内容を簡略化することになり、イメージデータに十分な処理を施すことができず印刷結果の品質を悪化させることにつながる。あるいはプリンタで十分な処理を施す処理能力を実現するためには高性能な演算装置を搭載する必要があり、プリンタのコストが大きくなってしまう。
【0026】
用紙の種類を分類しイメージデータの色を用紙の種類に応じて変換する役割をホストコンピュータのソフトウエアが担う場合、プリンタが搭載するメディアセンサの情報をホストコンピュータがプリンタから取得し印刷するイメージデータに用紙の種類に応じた処理を施し印刷コマンドを生成する。
【0027】
図15は、従来の印刷システムの構成を説明するブロック図であり、データ処理装置404とサーバ装置402とでサーバークライアントシステムを構築し、該サーバー装置402がプリンタ301とインタフェース403を介して通信可能なシステムに対応する。
【0028】
図15は従来のメディアセンスを伴う印刷システムの別の一例であり、印刷処理に注目し図を簡略化している。図15の印刷システムは用紙種類の判別と用紙種類に応じたイメージデータ色変換処理はプリンタが行わず、データ処理装置が行う特徴が在る。
【0029】
また、同時にデータ処理装置がネットワークで接続された場合の印刷処理も表している。プリンタ401はI/F403でデータ処理装置402に接続されている。データ処理装置404はネットワーク405によりデータ処理装置402に接続されており、データ処理装置402はサーバ、データ処理装置404はクライアントとして動作する。
【0030】
まず、サーバ402による印刷処理の流れを説明する。サーバ402で動作するアプリケーション420により印刷文書が作成され、印刷文書の印刷にあたり図に示さないOSの印刷機能を介して印刷データの形式でイメージデータ生成部424に送る。イメージデータ生成部424は印刷データの形式をイメージデータに展開し用紙種類に応じた色変換処理を行うために、データ通信処理部426を介して記録媒体400のメディアセンサ412によるセンス情報を取得し、用紙種類判別処理部423により記録媒体400の用紙種類を決定し、決定した用紙種類に依存した色変換処理を用紙種類依存色変換処理部425によって展開したイメージデータに対して行う。
【0031】
色変換処理後のイメージデータは図に示さないOSの印刷機能によって印刷コマンドの形式でスプールファイル422に格納されるデータ通信処理部426はスプールファイル422中の印刷コマンドを取得しプリンタ401に送る。プリンタ401の印刷制御部410はデータ処理装置402から送られた印刷コマンド407に従い印刷部411を制御し、印刷コマンド406に含まれるイメージデータに基づき記録媒体400に印刷を行う。
【0032】
このため印刷ジョブが複数発行された場合スプールファイルが複数作成され、印刷ジョブによってはデータ通信処理部426によりスプールファイルの印刷コマンドが取得される前に、記録媒体400がユーザにより変更される可能性があり、記録媒体400の用紙種類と色変換処理に矛盾が発生する場合がある。次にネットワークを介した印刷を説明する。クライアント404でサーバ402と同等の印刷処理が行われるが、イメージデータ生成部444が用紙種類を決定しようとしてもプリンタ401がクライアント404に直接接続されていないため、プリンタ401のセンス情報格納部413に格納されているセンス情報を取得することは困難である。
【0033】
イメージデータ生成部444がセンス情報を取得できなかった場合、通常は既定の用紙種類(例えば普通紙)に依存した色変換処理が行われる。このため実際の記録媒体400の用紙種類とイメージデータの色変換処理に矛盾が生じることがある。
【0034】
図15に示す構成の印刷システムでは、ホストコンピュータであるデータ処理装置402がプリンタ401から用紙種類を判別するための情報を取得し用紙種類を判別したうえでイメージデータに対して用紙種類に依存した色変換処理を行う。
【0035】
また、データ処理装置404がネットワーク405によりデータ処理装置402に接続しておりプリンタはI/F403によりデータ処理装置402に接続されている印刷環境においては、データ処理装置402はホストコンピュータであり、データ処理装置404はクライアントコンピュータであり、クライアントコンピュータはプリンタ401から用紙種類を判別するための情報を取得できない場合がある。
【0036】
ここで、ホストコンピュータによるイメージデータの処理時とプリンタの印刷処理開始時の時差が大きいと、その間にユーザが異なる用紙をプリンタにセットする可能性があり、ホストコンピュータが施した処理がプリンタにセットされている用紙と合致せず印刷結果が不正になり得る。
【0037】
また、プリンタとホストコンピュータを取り囲む環境にネットワークが含まれていたりすると、プリンタが搭載するメディアセンサの情報をホストコンピュータが取得できない可能性があり、ホストコンピュータは既定の用紙の種類に対する処理を行うことしかできなかった。
【0038】
従って、印刷結果が不正になり高価なメディアやインクを無駄に消費したり、必要以上の手間の増大を招いたりすることにもなり得た。
【0039】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置と通信可能なデータ処理装置において、イメージデータ生成タイミングと、イメージデータ転送タイミングとで印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、記録媒体の種別を複数判別して、データ処理能力が高いホストベースで色変換処理が完了しているイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを印刷装置に転送することにより、印刷にセットされている用紙の種類を異なるタイミングで複数回検知し、その用紙の種類に応じて最適な色変換処理をできるだけデータ処理能力が高いデータ処理装置側で確実に行うことで最適な印刷結果を高速、かつ、確実に得られるとともに、印刷装置単体でも検知される用紙に最適な色変換処理を行うことができる利便性に優れた印刷システム環境を自在に構築することができるデータ処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0040】
第2の目的は、データ処理装置と通信により受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置において、データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させることにより、紙の種類に応じて最適な色変換処理をできるだけデータ処理能力が高いデータ処理装置側で確実に行うことで最適な印刷結果を高速、かつ、確実に得られるとともに、印刷装置単体でも検知される用紙に最適な色変換処理を行うことができる利便性に優れた印刷システム環境を自在に構築することができる印刷装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0041】
第3の目的は、第1の目的におけるデータ処理装置と、第2の目的における印刷装置とからなる印刷システムを提供することである。
【0042】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のデータ処理装置は以下に示す構成を備える。
【0043】
受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置と通信可能なデータ処理装置であって、前記印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、前記記録媒体の種別を判別する判別処理手段と、アプリケーションからの情報を前記印刷装置で印刷可能なイメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、前記印刷装置から取得される前記記録媒体の特徴情報に基づいて前記イメージデータに所定の色変換処理を行う色変換処理手段と、前記印刷装置と通信して前記イメージデータの前記印刷装置への転送を制御するデータ通信処理手段と、前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理手段による色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否を決定する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0044】
上記目的を達成する本発明の印刷装置は以下に示す構成を備える。
【0045】
データ処理装置と通信により受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置であって、前記データ処理装置からの種別取得要求に基づき、前記検出部により出力される特徴情報を前記データ処理装置に転送する転送手段と、前記データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態かどうかを判別するデータ判別手段と、前記検出部により出力される特徴情報に基づき前記記録媒体の種別を判別する種別判別手段と、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、前記種別判別手段により判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0046】
上記目的を達成する本発明の印刷システムは以下に示す構成を備える。
【0047】
受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置とデータ処理装置とが通信可能な印刷システムであって、前記データ処理装置は、前記印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、前記記録媒体の種別を判別する判別処理手段と、アプリケーションからの情報を前記印刷装置で印刷可能なイメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、前記印刷装置から取得される前記記録媒体の特徴情報に基づいて前記イメージデータに所定の色変換処理を行う色変換処理手段と、前記印刷装置と通信して前記イメージデータの前記印刷装置への転送を制御するデータ通信処理手段と、前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理手段による色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否を決定する第1の制御手段とを備え、前記印刷装置は、前記データ処理装置からの種別取得要求に基づき、前記検出部により出力される特徴情報を前記データ処理装置に転送する転送手段と、前記データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態かどうかを判別するデータ判別手段と、前記検出部により出力される特徴情報に基づき前記記録媒体の種別を判別する種別判別手段と、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、前記種別判別手段により判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させる第2の制御手段とを備えることを特徴とする。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施形態に基づき本発明を詳細に説明する。尚、以下において、USBとはUniversal Serial Busの略であり、双方向通信が可能な公知のインタフェースであるので、その詳細説明は省略する。
【0049】
図1は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図である。
【0050】
図1において、101は画像形成を行うインクジェット方式のカラープリンタ(プリンタ)であり、後述するデータ処理装置102で生成された印刷データに基づいて画像の形成を行う。プリンタの種類については特に問わないが、ここではインクジェット方式のカラープリンタを想定している。プリンタ101は、各種機能ブロック110〜116によって構成される。
【0051】
102はデータ処理装置(PC)で、印刷データの生成や接続されたプリンタ101の印刷動作を制御する印刷コマンドの作成を行う。ここでは、パーソナルコンピュータを想定している。印刷の設定に関するユーザからの指示や入力を受ける役割も果たす。データ処理装置102は、各種機能ブロック120〜124によって構成される。また、この図には記載していないが、データ処理装置102を制御するオペレーティングシステム(以降、OSと略す)として、Microsoft(登録商標) Windows(登録商標) XPが組み込まれており、このOS上で各種機能ブロックが動作する。
【0052】
103は通信インタフェースで、データ処理装置102とプリンタ101を接続する。ここでは仮に、シリアルインタフェースであるUSBを想定しているが、この他に、IEEE1394、Ethernet(登録商標)、IrDA(登録商標)、IEEE802.11、電力線など、パラレルインタフェースとしてはセントロニクス、SCSIなど複数の種類が想定されるが、双方向の通信を実現するものであれば有線/無線を問わずどのようなインタフェースであっても構わない。
【0053】
このように、本実施形態における印刷システムとは、単体の装置ではなく、データ処理装置102と画像形成を行うプリンタ101とが特定の双方向インタフェースで接続された構成をとっているが、この例に限られることなく、このようなデータ処理装置とプリンタの機能が一体となった装置一体型の印刷システムであってもよい。
【0054】
なお、プリンタ101及びデータ処理装置102とも本実施形態の特徴を説明する上で特に必要ないと思われる機能については省略する。110は用紙種類認識センサ(メディアセンサ)で、記録媒体100の種類を特定するための情報を得る。
【0055】
記録媒体100は、プリンタ101に備え付けられた給紙トレイやカセットなどに積載されているものとする。用紙の種類を判別するための特徴量を把握する手段としては、予め記録媒体である用紙にマーキングを施し、そのマークを光学的に検出する手段や、専用の用紙カセットを用いる手段、用紙にICカードを埋め込む手段、用紙に対して照射した特定光の反射光(正反射光及び拡散反射光)を光学的に検出する手段、直接もしくは間接的に表面粗さを測定する手段、光の透過率を測定する手段など多種多様なものが存在する。
【0056】
他にも用紙の重さ、厚さ、摩擦係数、誘電率や電気抵抗値、吸水率、及び2次元イメージを撮像し特徴量から判別する手段などの実現手段が存在する。これらの検出手段は単体でも複数組み合わせることでも用紙認識機能を実現する。
【0057】
ここでは特にメディアセンサの原理や構成については問わないが、最低限想定している用紙の種類を判別できる機能を有しているものとする。
【0058】
111はセンス情報格納部で、メディアセンサ110で把握した用紙に関する情報を格納する。112はI/F制御部で、プリンタ101のインタフェース機能を司る。ここでは想定しているインタフェースがUSBであるため、USBの周辺機器側のコントローラによって構成されるものとする。用紙情報の送信や印刷コマンドの受信などが行われる。
【0059】
また、プリンタ本体で発生したエラーや通信状態などステータス情報に関しても要求があればデータ処理装置102に対して返却する。
【0060】
113は印刷制御部で、データ処理装置102から送信されてきた印刷コマンドを受けてプリンタエンジンに展開する。
【0061】
データ処理装置102から送信されてくる印刷コマンドはイメージデータを含み、イメージデータには既にデータ処理装置102によって用紙種類に依存した色変換処理が行われている場合や、用紙種類に依存しない色変換処理のみ行われている場合、あるいはは色変換処理が行われていない場合があり、ここでは印刷コマンドに含まれる印刷制御用のコマンドに従ってプリンタエンジンの制御を行う。
【0062】
具体的には、印刷用の量子化されたイメージデータ(2値あるいは2値化前の中間データ)とインクの打ち込み量、パス数、印刷方向及び用紙の搬送量を制御する各種コマンド、プリンタ101によるイメージデータの色変換処理指示、後述する入力操作部123で設定値である用紙種類指示で構成されるコマンドを使用する。
【0063】
114は印刷部で、印刷制御部113で展開された印刷データに基づき記録媒体100に対して印刷を行う。プリンタ101はインクジェット方式のプリンタであるため、インクの吐出によって画像形成を行う。
【0064】
121はI/F制御部で、データ処理装置102のインタフェース機能を司り、USBのホスト側のコントローラによって構成され、USBホストとしての機能を有する。USBホストとしての機能の一部はOSやドライバなどソフトウエアによっても構成される。
【0065】
120はプリンタドライバで、印刷のための各種設定や印刷データの生成及びプリンタの制御をデータ処理装置102上で行うためのソフトウエアである。プリンタドライバ120の詳細については図2で後述する。
【0066】
122は中央制御部で、データ処理装置102の各種機能の制御を司り、CPUの持つ機能がこれに該当する。123は入力操作部であり、ユーザの意図を印刷設定に反映させるための各種入力機器(キーボード,ポインティングデバイス,表示装置等)から構成される。
【0067】
124は情報通知部で、所定の表示装置を備え、印刷設定のためのユーザインタフェース画面を表示して、ユーザに現在の設定状態を通知する。通知方法としては、モニタなどの表示装置を使用する場合や音声による通知などが考えられる。
【0068】
図2は、図1に示したプリンタドライバ120の内部構成を示すブロック図である。
【0069】
図において、201は印刷設定処理部で、用紙の設定や印刷品位の設定などを含む各種印刷設定を行い、ユーザからの指示や入力を受け付け、設定された内容を表示もしくは通知する機能を有する。204は用紙種類判別処理部で、メディアセンサ110の出力結果に基づき用紙種類を判別する。205は色変換処理部であり、イメージデータに対し用紙種類に依存した色変換処理や、用紙種類に依存しない色変換処理を行う。
【0070】
202はイメージデータ生成部であり、作成される印刷ジョブの印刷データからイメージデータを作成して、必要に応じ色変換処理部205でイメージデータに色変換処理を行い、印刷コマンドを生成する。
【0071】
203はデータ通信処理部であり、イメージデータ生成部202で作成された印刷ジョブの印刷コマンドは、このデータ通信処理部203を介してI/F制御部121に送られ、プリンタ101へ印刷コマンドが送られる。
【0072】
図3は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図であり、本実施形態における印刷データがスプールファイルに格納される例であり、印刷処理に着目し図を簡略化している。
【0073】
本実施形態の印刷システムでは用紙種類の判別と用紙種類に依存したイメージデータの色変換処理は、イメージデータ生成部、データ通信処理部、プリンタが行う機能を有し、これらの一つが実行する特徴がある。
【0074】
データ処理装置502とプリンタ501がI/F503により接続されており、プリンタ501を制御する印刷コマンド505がデータ処理装置502からプリンタ501に送信され印刷が行われる。データ処理装置502では印刷文書を作成するアプリケーション520が動作しており、印刷文書の印刷にあたり図示しないOSの印刷機能を介して印刷文書を印刷データの形式でスプールファイル521に格納する。データ処理装置502は、印刷制御部510から印刷コマンド505に対する応答データ504等を取得する。
【0075】
プリンタドライバ522中のイメージデータ生成部523は、スプールファイルの印刷データをイメージデータに展開する機能を持ち、データ通信処理部524に記録媒体500のメディアセンサ512によるセンス情報を取得する。
【0076】
イメージデータ生成部523がセンス情報を取得できた場合は、用紙種類判別処理部527を用いて用紙種類を決定し色変換処理部526を用いて用紙種類に依存した色変換処理をイメージデータに行う。
【0077】
イメージデータ生成部523がセンス情報を取得できなかった場合は、用紙種類が不明であるため色変換処理部526を用いて用紙種類に依存しない色変換処理をイメージデータに行う。そして、色変換処理後のイメージデータは印刷コマンドの形でデータ通信処理部524に送られる。
【0078】
データ通信処理部524ではセンス情報を取得でき、送られた印刷コマンド中のイメージデータが用紙種類に依存した色変換処理が行われていないと判断されたら、プリンタ501から取得したセンス情報から用紙判定処理部527を用いて用紙種類を決定し、色変換処理部526を用いて用紙種類に依存した色変換処理をイメージデータに対して行う。イメージデータは印刷コマンドの形でプリンタ501に送られる。
【0079】
プリンタ501では送られた印刷コマンド中のイメージデータが用紙種類に依存した色変換処理が行われていないと判断されたら、センス情報格納部513に格納されたセンス情報から用紙種類判別処理部514を用いて用紙種類を決定し用紙種類依存色変換処理部515を用いて、用紙種類に依存した色変換処理をイメージデータに行い、このイメージデータに基づき印刷制御部510が印刷部511を制御し記録媒体500に印刷を行う。
【0080】
したがってプリンタの処理能力が低い場合でも、処理能力の高いデータ処理装置のドライバモジュールから優先的に色変換処理を試みるため、高速に十分な色変換処理を行うことが可能となる。
【0081】
また、プリンタの処理能力が高い場合は、ユーザが印刷設定処理部529により明示的にプリンタで色処理を行うように指示することで、印刷時に確実な色変換処理を行うこともできる。
【0082】
図4は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図であり、本実地形態における印刷コマンドがスプールファイルに格納される例であり、印刷処理に着目し図を簡略化している。本例は図3で説明したプリンタ501とプリンタドライバ522と同一の構成を保っているため詳細の説明は簡略化する。
【0083】
また本例ではデータ処理装置がネットワークで接続された形式での印刷の説明も行う。まずプリンタ601とデータ処理装置602がI/F603で接続された条件での説明を行う。
【0084】
データ処理装置602でアプリケーション620により作成された印刷文書が印刷される際、印刷文書は印刷データの形式でイメージデータ生成部623に渡される。イメージデータ生成部623はセンス情報が取得できた場合はイメージデータに用紙種類に依存した色変換処理を行い、取得できない場合は用紙種類に依存しない色変換処理を行う。
【0085】
イメージデータは印刷コマンドの形でスプールファイル630に格納される。データ通信処理部624はスプールファイル630から印刷コマンドの形式のイメージデータを取得し、センス情報を取得でき、かつ用紙種類に依存した色変換処理がイメージデータに行われていない場合は、用紙種類に依存した色変換処理を行う。
【0086】
プリンタ601はデータ処理装置602から送られた印刷コマンドの形式のイメージデータに用紙種類に依存した色変換処理が行われていない場合は、イメージデータに用紙種類に依存した色変換処理を行い、イメージデータに基づき記録媒体600に印刷を行う。次にクライアント604がサーバ602にネットワーク605で接続された条件でのクライアイント604からの印刷処理を説明する。
【0087】
図4に示したクライアント604からの印刷は、図15で説明したようにセンス情報をクライアント604で取得できないことが多いため、クライアント604内のイメージデータ生成部643とデータ通信処理部644では用紙種類に依存した色変換処理を行わない事が特徴である。つまりクライアント604で作成された印刷コマンドのイメージデータは用紙種類に依存した色変換処理は行われておらず、サーバ602に送られスプールファイル630で格納された後、サーバのデータ通信処理部624によって用紙種類に応じた色変換処理が行われ、上記のようにデータ通信処理部624がセンス情報の取得ができなかった場合はプリンタ601により用紙種類に依存した色変換処理が行われる。
【0088】
したがってアプリケーションが印刷コマンドをスプールするように指示した場合や、ネットワーク環境でクライアントから印刷コマンドがサーバに送られた場合でも、印刷コマンドをプリンタに送信する直前に高速に十分な内容の色変換処理を行える。
【0089】
図5は、図1に示したデータ処理装置102の情報通知部124が備える表示装置に表示される印刷設定ダイアログの一例を示す図であり、本実施形態における印刷モードや各種用紙設定を行う際に表示される印刷設定ダイアログの一例に対応する。
【0090】
図5において、701は印刷設定ダイアログであり、702〜711,720〜727までの各表示エリアから構成される。印刷設定では表示する項目が非常に多いため、タブシートを使用して設定項目を内容ごとに分けて見やすい構成にするのが通例である。本実施形態でもタブを使用する。
【0091】
702は基本設定タブであり、印刷の基本に関する内容を表示する。詳細については後述する。703はページ設定のタブであり、用紙の大きさ、印刷方向、印刷部数、印刷レイアウト(N−up)などの各種ページ設定に関する内容を表示する。同時にユーザによる上記設定内容の変更指示や入力を受け付ける。
【0092】
704はスタンプ/背景のタブであり、印刷文書に対して文字を重ねるスタンプ機能や、画像を重ねる背景機能という、印刷文書を変更することなしに印刷時に付加するパターンの選択画面を表示する。
【0093】
705は特殊効果のタブであり、各種画像補整やセピア調など特殊な効果を画像に与える場合に使用する機能の選択画面を表示する。706はお気に入りのタブであり頻繁に使用する印刷設定などの保存と呼び出し機能を選択させる画面を表示する。707はユーティリティのタブであり、ヘッドの調整やクリーニングなどの機能の選択画面を表示する。
【0094】
720は基本設定の簡易表示エリアであり、文字情報だけでなく視覚に訴える形で、設定された情報を表示する。721はプリントアドバイザであり印刷目的から最適な印刷設定を段階的に導く機能を持つサブダイアログを表示する。
【0095】
722、723、724は用紙種類に関する項目であり、722は用紙種類選択部であり用紙種類を表示するとともに選択することができ、用紙の種類検知チェックボックス723、必ずプリンタでイメージデータの用紙種類に依存した色変換処理を行うように指示するチェックボックス724が配置されている。用紙種類選択部722はドロップダウンメニューとなっており普段は選択されている用紙種類が表示され、クリックすることで選択可能な用紙種類がリスとされる。
【0096】
選択可能な用紙種類はプリンタで印刷可能な用紙であり、図示されている普通紙の他にも例えば光沢紙、コート紙、写真専用紙、ハガキ、年賀状葉書等が挙げられる。725はプリンタ本体が用紙を給紙する給紙方法を表示選択することができる。726は印刷の品位を設定する項目である。727は印刷の色を調整するための項目である。
【0097】
728は印刷文書がカラーであっても印刷結果をグレースケールにするためのチェックボックスである。729は印刷前に印刷結果のプレビューを行うためのチェックボックスである。730は本ダイアログを表示するドライバのバージョンを示すサブダイアログを表示する。
【0098】
731は基本設定702の設定を標準(出荷時設定)に戻す機能をもつ。ユーザは各項目を選択した後にOKボタン708を押下することで印刷設定ダイアログ701を閉じ、選択した印刷設定を印刷に反映させることができる。Cancelボタン709を押下すると印刷設定ダイアログ701が閉じ、選択した設定項目の内容は破棄され印刷に反映されることはない。
【0099】
Applyボタン710は印刷設定ダイアログ701は開いたままで選択した印刷設定を印刷に反映させることができる。Helpボタン711は基本設定702の各設定項目に関する説明文を別ウィンドウで表示させることができる。ここでチェックボックス724により、プリンタにより用紙種類に依存した色変換処理を行うことが指示された場合、図3と図4で説明したイメージデータ生成部とデータ通信処理部は用紙の種類に依存しない色変換処理のみを行い、プリンタがセンス情報から用紙種類を決定し印刷コマンドの中のイメージデータに対して用紙種類に依存した色変換処理を行う。
【0100】
以下、図6〜図11を用いてイメージデータ作成部、データ通信処理部、プリンタの印刷処理のフローを説明する。
【0101】
用紙種類に応じた色変換処理を行うにあたり、印刷ジョブの印刷文書全体に同一の色変換処理を行うことと、印刷ジョブの印刷文書の各ページが印刷される印刷用紙ごとに色変換処理を変更することの二つの用途が考えられるため、この順に説明する。
【0102】
〔印刷文書全体の各ページに同一の色変換処理を行う例〕
図6〜図8を用いて印刷ジョブの印刷文書の各ページに同一の色変換処理を行う例のフローを説明する。
【0103】
なお、図は用紙種類に応じたイメージデータの色変換処理に着目し他の処理は省略している。
【0104】
図6は、本発明に係るデータ処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図2に示したイメージデータ生成部202のデータ処理手順に対応する。なお、S801〜S817は各ステップを示す。
【0105】
本処理が開始されると(S801)、イメージデータ生成部202で色変換処理を行うかどうかを表す色処理フラグを「OFF」にし(S802)、図5で説明した印刷設定処理部のプリンタで色変換を確実に行うチェックボックス(図5に示した設定画面上の「プリンタで色処理を確実に行う」のチェックボックス)の状態を参照し(S803)、チェックされていると判断した場合は、プリンタで色変換処理を行う指示を印刷コマンド形式(プリンタ色処理指定コマンド)でデータ通信処理部に送る(S804)。
【0106】
一方、ステップS803で、上記チェックボックスに対してチェックが無いと判断した場合は、印刷データがスプールファイルのものかアプリケーションのものか調べて判定して(S805)、アプリケーションからの印刷データであると判断した場合、例えば印刷設定処理部529(図3)で設定された用紙種類を印刷コマンド形式でデータ通信処理部に送り(S810)、ステップS811から始まるイメージデータ作成ループに移る。
【0107】
一方、スプールファイルの印刷データであると判断した場合は、例えばデータ通信処理部524を介してプリンタ501からセンス情報を取得し(S806)、取得できたかどうかを判断して(S807)、取得に失敗したと判断した場合は、印刷設定処理部529で設定された用紙種類を印刷コマンド形式で、例えばデータ通信処理部524に送り(S810)、上記イメージデータ作成ループに移る。
【0108】
一方、ステップS807で、センス情報が取得できたと判断した場合は、例えば用紙種類判別処理部527でセンス情報から用紙種類を決定し(S808)、色処理フラグを「ON」にし(S809)、上記イメージデータ作成ループに移る。イメージデータ作成ループはステップS811〜S816で説明する。
【0109】
まず、印刷データをイメージデータに展開し(S811)、色処理フラグを判断し(S812)、「ON」であると判断した場合は、例えば色変換処理部526で用紙種類に依存した色変換処理をイメージデータに行い(S814)、「OFF」であると判断した場合は、例えば色変換処理部526で用紙種類に依存しない色変換処理をイメージデータに行う(S813)。
【0110】
続いて、イメージデータを印刷コマンド形式で、例えばデータ通信処理部524に送る(S815)。全ての印刷データを処理したか判断し(S816)、処理していないと判断した場合は、ステップS811に戻り、処理していれば処理を終了する(S817)。
【0111】
図7は、本発明に係るデータ処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、例えば図3に示したデータ通信処理部524のデータ通信処理手順に対応する。なお、S1001〜S1018は各ステップを示す。また、システム例として、図3に示した印刷システムに本処理を適用する場合を説明するが、図4等も同様に適用可能である。
【0112】
まず、処理開始後、例えば図3に示すイメージデータ生成部523からの指示を待ち(S1001)、イメージデータ生成部523にセンス情報を要求されたか判断し(S1002)、要求されていると判断した場合は、プリンタ501からセンス情報を取得しイメージデータ生成部523に返却し(S1003)、再び指示を待つ。
【0113】
一方、ステップS1002で、センス情報取得要求以外であると判断した場合は、データを取得し(S1004)、データの形式が印刷コマンドであるかどうかを判断し(S1005)、印刷コマンド形式でないと判断した場合は、取得したデータをプリンタに送信し(S1009)、残りの全てのデータついても取得しプリンタ501に送信して(S1010)、処理を終了する(S1018)。
【0114】
一方、ステップ(1005)で、データが印刷コマンド形式であればプリンタで色処理することを指示するコマンドか判断し(S1006)、プリンタで色処理するコマンドであると判断した場合は、取得したコマンドをプリンタに送信し(S1007)、残りの全てのコマンドについても取得しプリンタに送信し(S1008)、処理を終了する(S1018)。
【0115】
一方、ステップ(1006)で、プリンタ501での色処理を指定するコマンドでないと判断した場合は、プリンタ501からセンス情報を取得し(S1011)、センス情報を取得できたかどうかを判定し(S1012)、取得できないと判断した場合は、上記ステップS1007からの処理に移る。
【0116】
一方、ステップS1012で、センス情報を取得できたと判断した場合は、用紙種類判別処理部527でセンス情報から用紙種類を決定する(S1013)。
【0117】
続いて、次の印刷コマンドを取得し(S1014)、色変換処理部で用紙種類に依存した色変換処理を印刷コマンド中のイメージデータに行い(S1015)、印刷コマンドをプリンタ501に送信する(S1016)。
【0118】
そして、全ての印刷コマンドを処理したかどうかを判断し(S1017)、処理していなければ、上記ステップS1014からの処理に移り、全て処理していれば、処理を終了する(S1018)。
【0119】
図8は、本発明に係るプリンタにおける第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、プリンタ501の印刷処理手順に対応する。なお、S1201〜S1221は各ステップを示す。図3に示した印刷システムに本処理を適用する場合を説明するが、図4等も同様に適用可能である。
【0120】
まず、処理開始後データ処理装置からの指示を待ち(S1201)、指示があると、センス情報の取得要求であるか判断し(S1202)、センス情報の取得要求であれば必要に応じメディアセンスを行い最新のメディア情報をデータ処理装置に返却し(S1203)、再び指示を待つ。
【0121】
ここで、メディアセンスが失敗したりセンス結果が不正である場合はセンス情報取得失敗を示す情報を返却する。
【0122】
一方、ステップS1202で、センス情報取得要求以外であると判断した場合は、データを取得し(S1204)、データは印刷コマンド形式か判断し(S1205)、印刷コマンド形式でないと判断した場合は、残りの全データを取得し破棄し(S1207)、処理を終了する(S1208)。
【0123】
一方、ステップS1205で、データが印刷コマンド形式であると判断した場合は、プリンタ色処理指定コマンドかどうかを判断して(S1206)、プリンタ色処理指定コマンドであると判断した場合は、ステップS1213へ進む。
【0124】
一方、ステップS1216で、プリンタ色処理指定コマンドでないと判断した場合は、用紙種類指定コマンドかどうかを判断し(S1209)、用紙種類指定コマンドであると判断した場合は、コマンドで設定された用紙種類をデフォルト用紙種類とし(S1212)、ステップS1211へ進む。
【0125】
一方、ステップS1209で、用紙種類指定コマンドでないと判断した場合は、既定用紙種類をデフォルト用紙種類とする(S1210)。ここで、既定用紙種類とはプリンタに応じ事前に設定しておく任意の用紙種類であり、例えば目的が主に「普通紙」に印刷することであれば、既定用紙種類は「普通紙」であり、例えば目的が主にハガキに印刷することであれば、既定用紙は「ハガキ」にする。
【0126】
続いて、メディアセンサ512によりメディアセンスを行い(S1211)、センス結果は正常か判断し(1213)、正常であると判断した場合は、用紙種類判別処理部514でセンス情報から用紙種類を決定し(S1214)、正常でないと判断した場合は、デフォルト用紙種類から用紙種類を決定する(S1215)。
【0127】
続いて、次の印刷コマンドを取得し(S1216)、取得した印刷コマンドに含まれるイメージデータは色処理済か判断し(S1217)、用紙種類に依存する色処理あるいは用紙種類に依存しない色処理のどちらか一方でも処理されていないと判断した場合は、色変換処理部526により、印刷コマンド中のイメージデータに、既に行われた色変換処理以外の色変換処理を行い(S1218)、ステップS1219に移る。
【0128】
一方、ステップS1217で、用紙種類に依存する色処理が既に行われていると判断した場合は、ステップS1219に移り、印刷コマンドに従いイメージデータを記録媒体に印刷する。
【0129】
続いて、印刷ジョブの印刷コマンドを全て処理したかどうかを判断し(S1220)、まだ全ての印刷コマンドを処理していないと判断した場合は、ステップS1216に移り印刷処理を継続する。
【0130】
一方、ステップS1220で、全ての印刷コマンドを処理したのならば印刷処理を終了する(S1221)。以上の様に印刷ジョブの全てのページに関して同一の用紙種類に依存した色変換処理を行う場合は、メディア情報を用いて用紙種類を一度だけ決定し、決定された用紙種類に従って各ページの色変換処理を行えば良い。
【0131】
印刷設定処理部529でプリンタ501で色変換処理を行うように指定されない場合、用紙種類に依存した色変換処理を優先的に行うのは、計算能力が高いデータ処理装置であり、かつ、データ処理装置の中でもさらに優先的に高速動作が可能なイメージデータ生成部523であり、イメージデータ生成部523がプリンタからメディア情報を取得に失敗し用紙種類を決定できない時は、用紙種類に依存しない色変換処理のみを行う。
【0132】
イメージデータ生成部523が用紙種類に依存した色変換処理を行わない場合、次にデータ通信処理部524が用紙の種類を決定し、用紙種類に依存した色変換処理を行う。
【0133】
データ通信処理部524がメディア情報の取得に失敗し用紙種類を決定できない時は、最終的にプリンタが用紙種類に応じた色変換処理を行う。
【0134】
ここでプリンタが色変換処理を行う場合でも、印刷設定処理部529の設定項目である用紙種類の設定値が印刷コマンドとしてプリンタが取得できるため、プリンタ自身が何らかの理由によりメディアセンスに失敗しても、ユーザが指定した用紙種類に応じた色変換処理を行うことができる。
【0135】
印刷設定処理部529でプリンタで色変換処理を行うように指定された場合、用紙種類に依存しない色変換処理はプリンタで行う必要はないため、可能な限り計算能力の高いデータ処理装置のイメージデータ生成部523で行うことで処理効率を向上させることができる。
【0136】
〔印刷文書全体の各ページで色変換処理を行う例〕
以下、図9〜図11を用いて印刷ジョブの印刷文書の各ページが印刷される用紙種類に応じてページ毎に色変換処理を行う例のフローを説明する。なお、図は用紙種類に応じたイメージデータの色変換処理に着目し他の処理は省略している。
【0137】
図9は、本発明に係るデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、例えばイメージデータ生成部523のデータ処理手順に対応する。なお、(S901)〜(S922)は各ステップを示す。
【0138】
本処理が開始されると(S901)、イメージデータ生成部523で用紙種類を決定するかどうかのフラグであるセンスフラグを「OFF」に、色変換処理を行うかどうかのフラグを示す色処理フラグを「OFF」に初期化する(S902)。
【0139】
続いて、印刷設定処理部529で設定される印刷ジョブの設定のうち、プリンタ501で色変換処理を行うかどうかの設定を判別し(S903)、プリンタ501で色変換処理を行う設定がされていると判断した場合は、プリンタ501で色変換処理する指示を印刷コマンド形式(プリンタ色処理指定コマンド)でデータ通信処理部に送り(S906)、印刷設定処理部で設定された用紙種類を印刷コマンド形式でデータ通信処理部524に送る(S907)。
【0140】
一方、ステップS903で、プリンタ501で色変換処理を行う設定がされていないと判断した場合は、印刷ジョブの印刷データがスプールファイル521に格納されていたものか、或いは格納されていないもの、つまりアプリケーションから渡されたものかを判断し(S904)、スプールファイルの印刷データでないと判断した場合は、印刷設定処理部529で設定された用紙種類を印刷コマンド形式でデータ通信処理部に送る(S907)。
【0141】
一方、ステップS904で、スプールファイルの印刷データであると判断した場合は、センスフラグを「ON」にする(S905)。
【0142】
続いて、センスフラグが「ON」状態かどうかを判断し(S908)、「ON」状態であると判断した場合は、ステップS909から始まる用紙種類決定フローに移り、「OFF」状態であると判断した場合は、ステップS915から始まる1ページ分の印刷コマンド生成フローに移る。
【0143】
そして、センスフラグが「ON」であると判断した場合は、データ通信処理部524を介してプリンタ501からセンス情報を取得し(S909)、正しく取得できたかどうかを判断し(S910)、取得できないと判断した場合は、印刷設定処理部529で設定されて用紙種類を印刷コマンド形式でデータ通信処理部524に送り(S911)、色処理フラグを「OFF」にし(S912)、ステップS915に移る。
【0144】
一方、ステップS910で、正しく取得できたと判断した場合は、用紙種類判別処理部527でセンス情報から用紙種類を決定し(S913)、色処理フラグを「ON」状態に設定し(S914)、ステップS915に移る。
【0145】
1ページ分の印刷コマンド生成フローでは、印刷データをイメージデータに展開し(S915)、色処理フラグの設定状態が「ON」状態かどうかを判断し(S916)、「ON」状態であると判断した場合は、色変換処理部526で用紙種類に依存した色変換処理をイメージデータに対して行い(S918)、「OFF」状態であると判断した場合は、色変換処理部526で用紙種類に依存しない色変換処理をイメージデータに対して行う(S917)。
【0146】
続いて、イメージデータを印刷コマンド形式でデータ通信処理部524に送り(S919)、1ページ分の印刷データを処理したか判断し(S920)、処理していないと判断した場合は、ステップS915に戻り、処理していると判断した場合は、印刷データを全て処理したかどうかを判断し(S921)、処理していないと判断した場合は、ステップS908に戻り、処理していると判断した場合は、本処理を終了する(S922)。
【0147】
図10は、本発明に係るデータ処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、例えば図3に示したデータ通信処理部524のデータ通信処理手順に対応する。なお、S1101〜S1121は各ステップを示まず、処理が開始された後、イメージデータ生成部523からの指示を待ち(S1101)、イメージデータ生成部523にセンス情報取得を要求されたか判断し(S1102)、要求されていると判断した場合は、プリンタ501からセンス情報を取得しイメージデータ生成部523にセンス情報を返却し(S1103)、再びイメージデータ生成部523からの指示を待つ。
【0148】
一方、ステップS1102で、センス情報取得要求でないと判断した場合は、データを取得し(S1104)、該取得したデータが印刷コマンド形式かどうかを判断し(S1105)、印刷コマンド形式でないと判断した場合は、該取得したデータをプリンタ501に送信し(S1109)、残りの全てのデータについても取得してプリンタ501に送信し(S1110)、処理を終了する(S1111)。
【0149】
一方、ステップ(1105)で、印刷コマンド形式であると判断した場合は、印刷コマンドがプリンタ色処理指定コマンドかどうかを判断し(S1106)、プリンタ色処理指定コマンドであると判断した場合は、該取得した印刷コマンドをプリンタ501に送信し(S1107)、残りの全ての印刷コマンドについても取得してプリンタ501に送信し(S1108)、処理を終了する(S1111)。
【0150】
一方、ステップS1106で、プリンタ色処理指定コマンドでないと判断した場合は、プリンタ501からセンス情報を取得し(S1112)、正しく取得できたかどうかを判断し(S1113)、正しく取得できたと判断した場合は、用紙種類判別処理部527でセンス情報から用紙種類を決定し(S1114)、正しく取得できなかったと判断した場合は、用紙種類は未決とする(S1115)。
【0151】
続いて、1ページ分の印刷コマンド処理に入り、まず印刷コマンドを取得し(S1116)、用紙種類は決定済みかどうかを判断し(S1117)、未決であると判断した場合は、ステップS1119に移り、決定済みであれば色変換処理部により印刷コマンド中のイメージデータに対して既に行われた色変換処理以外の色変換処理を行い(S1118)、ステップS1119に移る。
【0152】
続いて、印刷コマンドをプリンタ501に送信し(S1119)、1ページ分の印刷コマンドを処理したか判断し(S1120)、処理していないと判断した場合は、ステップS1116に移り、1ページ分の処理を続け、処理していると判断した場合は、さらに、印刷コマンドを全て処理したか判断し(S1121)、処理していないと判断した場合は、ステップS1112に移り残りのページについても処理を続行し、処理済であると判断した場合は、処理を終了する(S1111)。
【0153】
ここで、ステップS1118の既に行われた色変換処理というのは、図9のイメージデータ生成部523で既に行われた色変換処理を指しており、例えばイメージデータ生成部で既に用紙種類に依存した色変換処理が行われていれば、ステップS1118では用紙種類に依存した色変換処理を行うことになる。
【0154】
また、イメージデータ生成部523で既に用紙種類に依存した色変換処理が行われていれば、ステップS1118では色変換処理を行う必要が無いことは言うまでもない。
【0155】
図11は、本発明に係るプリンタにおける第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、例えば図3に示したプリンタ501による印刷処理手順に対応する。なお、S1301〜S1322は各ステップを示す。
【0156】
処理開始後、データ処理装置502からの指示を待ち(S1301)、センス情報の取得要求であるか判断し(S1302)、センス情報の取得要求であると判断した場合は、必要に応じメディアセンスを実行するなどして最新のメディア情報をデータ処理装置に返却し(S1303)、再び指示を待つ。
【0157】
一方、ステップS1302で、センス情報の取得要求でないと判断した場合は、データを取得し(S1304)、該取得したデータが印刷コマンド形式か判断し(S1305)、印刷コマンド形式でないと判断した場合は、残りの全てのデータについても取得し(S1307)、処理を終了する(S1308)。
【0158】
一方、ステップS1305で、データが印刷コマンド形式であると判断した場合は、該取得したデータがプリンタ色処理指定コマンドかどうか判断し(S1306)、プリンタ色処理指定コマンドであると判断した場合は、ステップS1304に戻り、プリンタ色処理指定コマンドでないと判断した場合は、該取得したデータが用紙種類指定コマンドかどうかを判断し(S1309)、用紙種類指定コマンドでないと判断した場合は、既定用紙種類をデフォルト用紙種類とし(S1310)、用紙種類指定コマンドであると判断した場合は、コマンドで設定された用紙種類をデフォルト用紙種類とする(S1312)。
【0159】
ここで、既定用紙種類とはプリンタに応じ事前に設定しておく任意の用紙種類であり、例えば目的が主に普通紙に印刷することであれば、既定用紙種類は普通紙であり、例えば目的が主にハガキに印刷することであれば、既定用紙はハガキにする。
【0160】
続いて、メディアセンスを行いこれから印刷を行う記録媒体の方法を取得し(S1311)、センス結果が正常に取得できたかどうかを判定し(S1313)、正しく取得できたと判断した場合は、用紙種類判別処理部514でセンス情報から用紙種類を決定し(S1314)、センス結果が正しく取得できないと判断した場合は、用紙種類をデフォルト用紙種類とする(S1315)。
【0161】
続いて、1ページ分の印刷コマンド処理のフローに入り、印刷コマンドを取得し(S1316)、取得した印刷コマンドに含まれるイメージデータは色処理済かどうかを判断し(S1317)、用紙種類に依存する色処理あるいは用紙種類に依存しない色処理のどちらか一方でも処理されていないときは、色変換処理部526により、印刷コマンド中のイメージデータに、既に行われた色変換処理以外の色変換処理を行い(S1318)、ステップS1319に移る。
【0162】
一方、ステップS1317で、用紙種類に依存する色処理が既に行われている時は、ステップS1319に移り、印刷コマンドに従いイメージデータを記録媒体に印刷する。
【0163】
続いて、1ページ分の印刷コマンドを処理したか判断し(S1320)、処理していないと判断した場合は、ステップS1316に移り、1ページ分の処理を続行し、処理していると判断した場合は、さらに、全ての印刷コマンドを処理したか判断し(S1321)、処理していないと判断した場合は、ステップS1302に移り、残りの印刷コマンドを処理し、処理していると判断した場合は、本処理を終了する(1322)。
【0164】
以上の様に印刷ジョブにより印刷される各印刷用紙ごとに用紙種類に依存した色変換処理を行う場合は、メディア情報を用いて用紙種類を各ページを処理する際に決定し、決定された用紙種類に従って各ページの色変換処理を行えば良い。
【0165】
また、データ処理装置502における印刷設定処理部529でプリンタで色変換処理を行うように指定されない場合、用紙種類に依存した色変換処理を優先的に行うのは、計算能力が高いデータ処理装置であり、かつ、データ処理装置の中でもさらに優先的に高速動作が可能なイメージデータ生成部であり、イメージデータ生成部がプリンタからメディア情報を取得に失敗し用紙種類を決定できない時は、用紙種類に依存しない色変換処理のみを行う。
【0166】
また、イメージデータ生成部523が用紙種類に依存した色変換処理を行わない場合、次に、データ通信処理部524が用紙の種類を決定し、用紙種類に依存した色変換処理を行う。
【0167】
さらに、データ通信処理部524がメディア情報の取得に失敗し用紙種類を決定できない時は、最終的にプリンタが用紙種類に応じた色変換処理を行う。ここでプリンタが色変換処理を行う場合でも、印刷設定処理部の設定項目である用紙種類の設定値が印刷コマンドとしてプリンタが取得できるため、プリンタ自身が何らかの理由によりメディアセンスに失敗しても、ユーザが指定した用紙種類に応じた色変換処理を行うことができる。
【0168】
また、印刷設定処理部529によりプリンタで色変換処理を行うように指定された場合、用紙種類に依存しない色変換処理はプリンタで行う必要はないため、可能な限り計算能力の高いデータ処理装置のイメージデータ生成部で行うことで処理効率を向上させることができる。
【0169】
以上、本発明の各状態における動作について説明したが、本発明によれば、用紙の種類を検出できる用紙の種類検知機能を備えるプリンタ101と、このプリンタと適当なI/Fを介して接続されるデータ処理装置102から構成され、プリンタ101にセットされる用紙(記録媒体100)のメディアセンサ110によるセンス情報をデータ処理装置102が取得し、プリンタドライバ120の中でもより処理能力が高いモジュールであるイメージデータ生成部とデータ通信処理部で優先的に用紙種類に依存した色変換処理を行い、同時に用紙種類判別処理部204で設定されている用紙の種類を印刷コマンド形式でプリンタ101に送信することで、プリンタ101で色変換処理を行う場合にメディアセンスに失敗してもユーザが指定した用紙種類で色変換処理が可能になり、プリンタに設置されている用紙の種類に最適な印刷結果が得られるパフォーマンスに優れた印刷システムを実現することができる。
【0170】
また、上記印刷文書全体の各ページに同一の色変換処理を行う例と、印刷文書全体の各ページで色変換処理を変更し行う例とで説明した処理とを切り替えられる印刷設定項目を印刷設定処理部に用意すれば、ユーザによって処理を変更できるため、一層柔軟な印刷システムが実現できることは言うまでもない。
【0171】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。その変形例としては例えば次のようなものがある。本発明の特徴として印刷システムの構成要素の一つであるデータ処理装置を説明するのに、実施形態ではパーソナルコンピュータを想定したが、何もパーソナルコンピュータに固有の機能を有しているわけではない。すなわち、上記実施形態で説明してきたように、データ処理装置側で印刷に関する用紙の種類の設定や用紙の種類を検知する項目を設定する機能を備えていればその種類については問わない。つまり印刷システムとしてトータルの機能を満たしていれば個々のデバイス、装置を限定するものではない。本発明の実施形態においては、例としてOSにWindows(登録商標) XPを使用したが、このOSに限られることなく、同様な構成をとることにより、任意のOSにおいて実現することができる。本発明の実施形態においては、データ処理装置102とプリンタ101との間のインタフェースとして、USBインタフェースを用いたが、このインタフェースに限られることなく、同様な構成をとることにより、任意のインタフェースにおいて実現することができる。
【0172】
本発明での用紙種類に依存しない色変換処理とは、色変換処理を行わず、用紙種類に依存した色変換処理で用紙種類に依存しない色変換処理を行ってもよい。また、具体的には用紙種類に依存しない色変換処理では印刷データで使用される色空間をデバイス非依存色空間に変換する色空間変換処理とし、用紙種類に依存する色変換処理はデバイス依存の色空間に変換する色空間変換処理としてもよい。
【0173】
本発明でのメディア情報とは、用紙種類判別処理部により用紙種類を判別するためのパラメータである必要はなく、プリンタ101でメディアセンスの際に用紙種類を決定し、このプリンタで決定した用紙種類としてもよい。この際はプリンタドライバ102中の用紙種類判別処理部204は使用されない。
【0174】
以下、図12,図13に示すメモリマップを参照して本発明に係る印刷装置,データ処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0175】
図12は、本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図であり、図13は、本発明に係るプリンタで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0176】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0177】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0178】
本実施形態における図6〜図11に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0179】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0180】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0181】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0182】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0183】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0184】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0185】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0186】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0187】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0188】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0189】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜15について説明する。
【0190】
〔実施態様1〕
受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置と通信可能なデータ処理装置であって、前記印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、前記記録媒体の種別を判別する判別処理手段(図3に示す用紙種類判別処理部527)と、アプリケーションからの情報を前記印刷装置で印刷可能なイメージデータを生成するイメージデータ生成手段(図3に示すイメージデータ生成部523)と、前記印刷装置から取得される前記記録媒体の特徴情報に基づいて前記イメージデータに所定の色変換処理を行う色変換処理手段(図3に示す色変換処理部526)と、前記印刷装置と通信して前記イメージデータの前記印刷装置への転送を制御するデータ通信処理手段(図3に示すデータ通信処理部524)と、前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理手段による色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否を決定する制御手段(図3に示すイメージデータ生成部523,データ通信処理部524)とを備えることを特徴とするデータ処理装置。
【0191】
〔実施態様2〕
前記データ通信処理手段は、前記イメージデータ生成手段より印刷コマンド形式で前記イメージデータを受け取ることを特徴とする実施態様1記載のデータ処理装置。
【0192】
〔実施態様3〕
前記データ通信処理手段は、前記制御手段により前記特徴情報を取得できなかったと判別した場合に、未色変換処理状態のイメージデータを印刷コマンド形式で前記印刷装置に転送することを特徴とする実施態様4記載のデータ処理装置。
【0193】
〔実施態様4〕
前記印刷装置と通信インタフェースを介して通信可能とする実施態様1記載のデータ処理装置。
【0194】
〔実施態様5〕
前記データ処理装置は、他のデータ処理装置から印刷要求を受信するサーバ機能を備えることを特徴とする実施態様1記載のデータ処理装置。
【0195】
〔実施態様6〕
前記通信インタフェースは、双方向インタフェース,ネットワークインタフェースを含むことを特徴とする実施態様1記載のデータ処理装置。
【0196】
〔実施態様7〕
前記制御手段は、前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理手段による色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否をページ単位に決定することを特徴とする実施態様1記載のデータ処理装置。
【0197】
〔実施態様8〕
データ処理装置と通信により受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置であって、前記データ処理装置からの種別取得要求に基づき、前記検出部により出力される特徴情報を前記データ処理装置に転送する転送手段(図3に示す印刷制御部510)と、前記データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態かどうかを判別するデータ判別手段(図3に示す用紙種類依存変換処理部515)と、前記検出部により出力される特徴情報に基づき前記記録媒体の種別を判別する種別判別手段(図3に示す用紙種類判別処理部514)と、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、前記種別判別手段により判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させる制御手段(図3に示す印刷制御部510)とを備えることを特徴とする印刷装置。
【0198】
〔実施態様9〕
前記イメージデータは、印刷コマンド形式で受信することを特徴とする実施態様8記載の印刷装置。
【0199】
〔実施態様10〕
前記データ判別手段は、前記イメージデータが色変換処理済み状態であるかどうかをページ単位に判別することを特徴とする実施態様8記載の印刷装置。
【0200】
〔実施態様11〕
受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置とデータ処理装置とが通信可能な印刷システムであって、前記データ処理装置は、前記印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、前記記録媒体の種別を判別する判別処理手段と、アプリケーションからの情報を前記印刷装置で印刷可能なイメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、前記印刷装置から取得される前記記録媒体の特徴情報に基づいて前記イメージデータに所定の色変換処理を行う色変換処理手段と、前記印刷装置と通信して前記イメージデータの前記印刷装置への転送を制御するデータ通信処理手段と、前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理手段による色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否を決定する第1の制御手段とを備え、前記印刷装置は、前記データ処理装置からの種別取得要求に基づき、前記検出部により出力される特徴情報を前記データ処理装置に転送する転送手段と、前記データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態かどうかを判別するデータ判別手段と、前記検出部により出力される特徴情報に基づき前記記録媒体の種別を判別する種別判別手段と、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、前記種別判別手段により判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させる第2の制御手段とを備えることを特徴とする印刷システム。
【0201】
〔実施態様12〕
受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置と通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、前記印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、前記記録媒体の種別を判別する判別処理ステップと、アプリケーションからの情報を前記印刷装置で印刷可能なイメージデータを生成するイメージデータ生成ステップと、前記印刷装置から取得される前記記録媒体の特徴情報に基づいて前記イメージデータに所定の色変換処理を行う色変換処理ステップと、前記印刷装置と通信して前記イメージデータの前記印刷装置への転送を制御するデータ通信処理ステップと、前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理ステップによる色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否を決定する制御ステップとを備えることを特徴とするデータ処理方法。
【0202】
〔実施態様13〕
データ処理装置と通信により受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置におけるデータ処理方法であって、前記データ処理装置からの種別取得要求に基づき、前記検出部により出力される特徴情報を前記データ処理装置に転送する転送ステップと、前記データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態かどうかを判別するデータ判別ステップと、前記検出部により出力される特徴情報に基づき前記記録媒体の種別を判別する種別判別ステップと、前記データ判別ステップにより前記イメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記データ判別ステップにより前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、前記種別判別ステップにより判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させる制御ステップとを備えることを特徴とするデータ処理方法。
【0203】
〔実施態様14〕
実施態様12または13に記載のデータ処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0204】
〔実施態様15〕
実施態様12または13に記載のデータ処理方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0205】
上記実施形態または実施態様によれば、プリンタにセットされている用紙種類に依存した色変換処理を処理能力の高いデータ処理装置で優先的に行うことができるので、高速であり、かつ詳細な処理をイメージデータに施した印刷結果を得ることができる。
【0206】
また、データ処理装置で用紙種類に依存した色変換処理を行うことができなくても、プリンタで行う事ができるので、確実に色変換処理を行うことができる。
【0207】
さらに、データ処理装置で印刷設定処理部の用紙の種類で設定された情報を印刷コマンド形式でプリンタに送信するので、プリンタで色変換処理を行う際、メディアセンスに失敗しても、ユーザが指定した用紙種類に依存した色変換処理を行うことができる。
【0208】
また、印刷の度に用紙の種類の設定を行う必要がなく、すなわち、ユーザが非常に多くの種類がある用紙の中からプリンタにセットされた用紙を選ぶといった煩雑な操作が不要となり、ユーザの操作性に優れる。
【0209】
さらに、印刷コマンドをスプールするように指定するアプリケーションにおいても、印刷コマンドがプリンタに送信される直前で用紙の種類に依存した色変換処理が行われるので、実際にプリンタにセットされている用紙の種類と、色変換処理で用いられた用紙の種類が矛盾しない。
【0210】
また、データ処理装置がネットワーク接続されている印刷環境で、クライアントに当たるデータ処理装置からサーバに当たるデータ処理装置に印刷コマンドが送られる場合でも、サーバで印刷コマンドをプリンタに送信する直前で用紙の種類に依存した色変換処理が行われるので、実際にプリンタにセットされている用紙の種類と、色変換処理で用いられた用紙の種類が矛盾しなくなる。
【0211】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデータ処理装置によれば、受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置と通信可能なデータ処理装置において、イメージデータ生成タイミングと、イメージデータ転送タイミングとで印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、記録媒体の種別を複数判別して、データ処理能力が高いホストベースで色変換処理が完了しているイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを印刷装置に転送するので、印刷にセットされている用紙の種類を異なるタイミングで複数回検知し、その用紙の種類に応じて最適な色変換処理をできるだけデータ処理能力が高いデータ処理装置側で確実に行うことで最適な印刷結果を高速、かつ、確実に得られるとともに、印刷装置単体でも検知される用紙に最適な色変換処理を行うことができる利便性に優れた印刷システム環境を自在に構築することができる。
【0212】
また、本発明に係る印刷装置によれば、データ処理装置と通信により受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置において、データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させるので、紙の種類に応じて最適な色変換処理をできるだけデータ処理能力が高いデータ処理装置側で確実に行うことで最適な印刷結果を高速、かつ、確実に得られるとともに、印刷装置単体でも検知される用紙に最適な色変換処理を行うことができる利便性に優れた印刷システム環境を自在に構築することができる。
【0213】
さらに、本発明に係る印刷システムによれば、印刷にセットされている用紙の種類を異なるタイミングで複数回検知し、その用紙の種類に応じて最適な色変換処理をできるだけデータ処理能力が高いデータ処理装置側で確実に行うことで最適な印刷結果を高速、かつ、確実に得られるとともに、印刷装置単体でも検知される用紙に最適な色変換処理を行うことができ、かつ、印刷装置単体でも検知される用紙に最適な色変換処理を行うことができる利便性に優れた印刷システム環境を自在に構築することができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したプリンタドライバの内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示したデータ処理装置の情報通知部が備える表示装置に表示される印刷設定ダイアログの一例を示す図である。
【図6】本発明に係るデータ処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係るデータ処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係るプリンタにおける第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係るデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係るデータ処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係るプリンタにおける第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図13】本発明に係るプリンタで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図14】従来の印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図15】従来の印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
501 プリンタ
502 データ処理装置
510 印刷制御部
511 印刷部
512 メディアセンサ
515 用紙種類依存色変換処理部
520 アプリケーション
521 スプールファイル
522 プリンタドライバ
523 イメージデータ生成部
524 データ通信処理部
529 印刷設定処理部

Claims (15)

  1. 受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置と通信可能なデータ処理装置であって、
    前記印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、前記記録媒体の種別を判別する判別処理手段と、
    アプリケーションからの情報を前記印刷装置で印刷可能なイメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、
    前記印刷装置から取得される前記記録媒体の特徴情報に基づいて前記イメージデータに所定の色変換処理を行う色変換処理手段と、
    前記印刷装置と通信して前記イメージデータの前記印刷装置への転送を制御するデータ通信処理手段と、
    前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理手段による色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否を決定する制御手段と、
    を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記データ通信処理手段は、前記イメージデータ生成手段より印刷コマンド形式で前記イメージデータを受け取ることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 前記データ通信処理手段は、前記制御手段により前記特徴情報を取得できなかったと判別した場合に、未色変換処理状態のイメージデータを印刷コマンド形式で前記印刷装置に転送することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  4. 前記印刷装置と通信インタフェースを介して通信可能とすることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  5. 前記データ処理装置は、他のデータ処理装置から印刷要求を受信するサーバ機能を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  6. 前記通信インタフェースは、双方向インタフェース,ネットワークインタフェースを含むことを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理手段による色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否をページ単位に決定することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  8. データ処理装置と通信により受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置であって、
    前記データ処理装置からの種別取得要求に基づき、前記検出部により出力される特徴情報を前記データ処理装置に転送する転送手段と、
    前記データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態かどうかを判別するデータ判別手段と、
    前記検出部により出力される特徴情報に基づき前記記録媒体の種別を判別する種別判別手段と、
    前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、前記種別判別手段により判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  9. 前記イメージデータは、印刷コマンド形式で受信することを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  10. 前記データ判別手段は、前記イメージデータが色変換処理済み状態であるかどうかをページ単位に判別することを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  11. 受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置とデータ処理装置とが通信可能な印刷システムであって、
    前記データ処理装置は、
    前記印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、前記記録媒体の種別を判別する判別処理手段と、
    アプリケーションからの情報を前記印刷装置で印刷可能なイメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、
    前記印刷装置から取得される前記記録媒体の特徴情報に基づいて前記イメージデータに所定の色変換処理を行う色変換処理手段と、
    前記印刷装置と通信して前記イメージデータの前記印刷装置への転送を制御するデータ通信処理手段と、
    前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理手段による色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否を決定する第1の制御手段とを備え、
    前記印刷装置は、
    前記データ処理装置からの種別取得要求に基づき、前記検出部により出力される特徴情報を前記データ処理装置に転送する転送手段と、
    前記データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態かどうかを判別するデータ判別手段と、
    前記検出部により出力される特徴情報に基づき前記記録媒体の種別を判別する種別判別手段と、
    前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記データ判別手段により前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、前記種別判別手段により判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させる第2の制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷システム。
  12. 受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置と通信可能なデータ処理装置におけるデータ処理方法であって、
    前記印刷装置から取得される特徴情報に基づいて、前記記録媒体の種別を判別する判別処理ステップと、
    アプリケーションからの情報を前記印刷装置で印刷可能なイメージデータを生成するイメージデータ生成ステップと、
    前記印刷装置から取得される前記記録媒体の特徴情報に基づいて前記イメージデータに所定の色変換処理を行う色変換処理ステップと、
    前記印刷装置と通信して前記イメージデータの前記印刷装置への転送を制御するデータ通信処理ステップと、
    前記イメージデータを生成する第1のタイミングと前記イメージデータを転送する第2のタイミングとで、前記特徴情報の取得状態を判別し、該判別結果に基づき、前記色変換処理ステップによる色変換処理済み状態のイメージデータ、あるいは未色変換処理状態のイメージデータを前記印刷装置に転送するように色変換処理の実行の可否を決定する制御ステップと、
    を備えることを特徴とするデータ処理方法。
  13. データ処理装置と通信により受信するイメージデータに色変換処理を行う色変換部と、記録媒体の特徴を検知する検出部とを備える印刷装置におけるデータ処理方法であって、
    前記データ処理装置からの種別取得要求に基づき、前記検出部により出力される特徴情報を前記データ処理装置に転送する転送ステップと、
    前記データ処理装置から受信するイメージデータが色変換処理済み状態かどうかを判別するデータ判別ステップと、
    前記検出部により出力される特徴情報に基づき前記記録媒体の種別を判別する種別判別ステップと、
    前記データ判別ステップにより前記イメージデータが色変換処理済み状態であると判別された場合は、前記イメージデータを前記記録媒体に印刷させ、前記データ判別ステップにより前記イメージデータが色変換処理済み状態でないと判別された場合は、前記種別判別ステップにより判別された前記記録媒体の種別に基づき前記色変換部で色変換されるイメージデータを印刷させる制御ステップと、を備えることを特徴とするデータ処理方法。
  14. 請求項12または13に記載のデータ処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  15. 請求項12または13に記載のデータ処理方法を実現することを特徴とするプログラム。
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JP2009301312A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Konica Minolta Business Technologies Inc プリンタドライバ
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