JP2005070659A - パネル型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フローティング表示構造を有し、前面ガラスの内面に形成される目隠し枠部をその特性を損なうことなく幅狭化して表示効率の向上を図る。
【解決手段】 導光ブラケット部材9に形成される取付ボス44がカラーPDP2の外周部と接近した内側縁部に沿って形成されるとともに、バックカバー部材17が外周壁部58をカラーPDP2の外周部に対して近接して延在する略垂直壁部とされる。カラーPDP2の外周部に近接した位置において導光ブラケット部材9とブラケット部材12及びバックカバー部材17の取付が行われることで、取付部位を目隠しする目隠し枠部6aが幅狭に形成される。
【選択図】 図12
【解決手段】 導光ブラケット部材9に形成される取付ボス44がカラーPDP2の外周部と接近した内側縁部に沿って形成されるとともに、バックカバー部材17が外周壁部58をカラーPDP2の外周部に対して近接して延在する略垂直壁部とされる。カラーPDP2の外周部に近接した位置において導光ブラケット部材9とブラケット部材12及びバックカバー部材17の取付が行われることで、取付部位を目隠しする目隠し枠部6aが幅狭に形成される。
【選択図】 図12
Description
本発明は、大型の表示画面を有する軽量かつ薄型の表示パネルモジュールを備えるパネル型表示装置に関する。
パネル型表示装置は、例えばプラズマ・ディスプレィ・パネル(PDP:plasma display panel)や液晶ディスプレィ・パネル或いはエレクトリックルミネッセンスディスプレィパネル(electtro luminescent light source display panel)等の軽量、薄型表示パネルモジュールを備え、従来の陰極線管(CRT:cathode-ray tube)と比較して大型表示画面化、軽量化、薄型化を実現する。例えば、カラーPDP表示装置は、50インチ以上の大型表示画面を実現するとともに良好な画質や壁掛け型としても使用することが可能な軽量薄型等の特徴を有しており、ハイビジョン放送やデジタルテレビジョン放送用の受信機や各種の大型ディスプレィ装置用として注目されている(特許文献1)。
カラーPDP表示装置は、周知のように前面フィルタパネルと、多数の放電セルが形成されたパネル体と、その背面に組み合わされた駆動部とから構成され、放電セル内に配置した電極間にパルス電圧を印加して放電により紫外線を発生させ、この紫外線を前面フィルタパネルに形成した赤、緑、青の光三原色蛍光体に照射することによりカラー発光表示が行われるようにする。カラーPDP表示装置は、カラーCRTのように高電圧の駆動部を必要とせず、上述したように軽量薄型であるとともに大型の表示画面を構成することが可能であるといった特徴を有している。
また、従来のパネル型表示装置においては、一般に表示パネルモジュールがその表示領域を矩形開口部から外方に臨ませるようにしてベゼルと称される矩形枠状の筐体に収納され、このベゼルに対して前面ガラスとバックカバー部材が組み合わされていた。また、大型のパネル型表示装置には、一般にベゼルの表示部の両側部に、それぞれ複数のスピーカを高さ方向に並べて内蔵したスピーカボックスが組み合わされる。なお、パネル型表示装置は、スピーカボックスをスタンド装置に取り付けてスピーカユニットとして装置本体部と独立に構成したものも提供されている。
ところで、パネル型表示装置においては、前面ガラスの内面に表示パネルモジュールの実効表示領域と対向し、これを縁ち取るようにして所定幅を有する不透明な黒枠部を形成するとともに、この黒枠部とベゼルの内周部との間に透明な領域を構成することによって表示画像が浮き上がるように強調して表示するいわゆるフローティング表示の対応も図られている。かかるパネル型表示装置においては、前面ガラスばかりでなく、ベゼルも例えば透明なポリカーボネート樹脂等の合成樹脂材によって成形される。また、パネル型表示装置においては、透明領域内に電源の投入状態や設定されている機能を光学的に表示する光学表示部を設けて表示効果をより強調するように構成される。
また、パネル型表示装置においては、表示パネルモジュールから高レベルの電磁波が放射されるために電磁波遮蔽(Electromagnetic Shield)の対応が図られる。パネル型表示装置は、例えば前面ガラスの内面に電磁波遮蔽層を形成するとともに、この電磁波遮蔽層と金属製のバックカバー部材とを導通させて表示パネルモジュールをシールド空間内に収納する対応が図られる。パネル型表示装置においては、一般にベゼルの内面にアース構造を設けることによって前面ガラスの電磁波遮蔽層とバックカバー部材との導通が行われており、所定幅の枠部が必要となっていた。従来のパネル型表示装置においては、このために太枠のベゼルの内周部に上述した目隠し枠部を形成した場合に、前面部において表示パネルモジュールの実効表示領域の割合が小さくなり表示効率が悪くなってしまうといった問題があった。
一方、パネル型表示装置においては、ベゼルが、表示パネルモジュールの支持機能とともに外装機能を奏し、さらに表示パネルモジュールの実効表示領域を縁ち取りすることによって外周部を目隠しする機能等も有している。したがって、パネル型表示装置においては、ベゼルが、CRTと比較して軽量ではあるがある程度の重量を有する表示パネルモジュールを保持するための充分な機械的強度と良好な仕上がり精度を以って形成されなければならない。パネル型表示装置においては、一般にベゼルに表示パネルモジュールや前面ガラスの取付部等を一体に形成した複雑な形状であり、軽量化を図るために合成樹脂材によって成形されている。
従来のパネル型表示装置においては、このために大型になるほどベゼルもその厚みや幅が大きくなってしまうために、薄型の表示パネルモジュールを用いるにもかかわらず全体的に厚み感を印象付けるといった問題があるとともに上述した表示効率をさらに低下させてしまう。また、パネル型表示装置においては、大型化に伴ってベゼルの形状も大きくなり、組立時のハンドリング性が悪くなって組立効率を低下させるといった問題があった。
パネル型表示装置においては、かかるベゼルを高性能で大型製品の成形を可能とする成型機と、高精度でかつ複雑な構造の成形金型とを用いて成形する。しかしながら、現状においては、例えば30インチ以上もの大型表示画面を有するパネル型表示装置用の透明なベゼルを高精度に成形することが可能な成型機が提供されておらず、また成形金型を加熱しながら充分な時間をかけることによって精密成形を行う特殊な成形工程が採用されている。しかしながら、かかる成形工程においても、ウェルドラインの目立たない高精度の仕上がりを有するベゼルの成形が困難であるために成形効率や歩留りも悪く、成形金型が極めて高額であるためにコストが高くなるといった問題があった。
また、パネル型表示装置においては、光学表示部に設けた発光素子からの出射光を導光部材を介して前面に導くようにしているが、内部において光漏れが生じることがあった。パネル型表示装置においては、導光部材からの光漏れによる光量低下によって光学表示部における表示効率が低下するといった問題があった。さらに、パネル型表示装置においては、漏れた光が内部の部品等を照射することで前面側から視認され、表示効果が低下するといった問題があった。パネル型表示装置においては、特に暗い部屋等に設置して用いた場合に、光漏れの問題がより顕著になる。
したがって、本発明は、フローティング表示構造の特徴を踏襲し、前面ガラスの内面に形成される目隠し枠部をその特性を損なうことなく幅狭化して表示効率の向上を図るパネル型表示装置を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本発明にかかるパネル型表示装置は、表示パネルモジュールと、前面ガラスと、フレーム部材と、導光ブラケット部材と、ブラケット部材と、バックカバー部材とを備える。前面ガラスは、表示パネルモジュールの前面部に組み合わされる透明材によって形成されたパネル体からなり、外周部の近傍領域の内面に表示パネルモジュールの有効表示領域の外周部と全周に亘って対向することによって対応領域の内部を目隠しする目隠し枠部が形成される。フレーム部材は、長さ方向の嵌合溝を有するチャンネル状に形成され、嵌合溝内に外周部が嵌合されることによって前面ガラスを保持する。導光ブラケット部材は、前面ガラスの背面部に組み合わされる透明材によって形成された略パネル体からなり、前面ガラスとともにフレーム部材の嵌合溝内に嵌合されることによって外周部を保持される。導光ブラケット部材には、目隠し枠部と対向する内側縁部に沿った近傍位置に沿っての取付部が形成される。ブラケット部材は、金属材によって形成され、導光ブラケット部材の背面部にそれぞれ長さ方向の略全長に亘って組み合わされ、目隠し枠部の対向領域において前面ガラスの外周部近傍の内面に突き当てられる保持部と表示パネルモジュールを固定する取付部とが基部を介して一体に形成される。バックカバー部材は、外周壁部が表示パネルモジュールの外周部に対して近接して延在する略垂直壁部からなる全体略箱状に形成され、各外周壁部に形成したフランジ部をブラケット部材の取付部に取り付けて表示パネルモジュールの背面部を被覆する。
以上のように構成された本発明にかかるパネル型表示装置においては、導光ブラケット部材が前面ガラスの背面部に重ね合わされて、フレーム部材の嵌合溝内に嵌合されることによって保持される。パネル型表示装置においては、導光ブラケット部材の取付部に対してその背面部にブラケット部材が取付部を固定されることによって保持部が前面ガラスの目隠し枠部が形成された背面部に圧接してこれを保持する。パネル型表示装置においては、ブラケット部材の取付部に対してバックカバー部材が取り付けられて表示パネルモジュールの背面部を被覆する。パネル型表示装置においては、導光ブラケット部材の内側縁部に沿って取付部が形成されるとともにこれら取付部に対してブラケット部材とバックカバー部材のフランジ部とが取り付けられ、これらの取付部位を目隠し枠部によって目隠しされるようにする。
以上のように構成された本発明にかかるパネル型表示装置によれば、導光ブラケット部材に形成される取付部が表示パネルモジュールの外周部と接近した内側縁部に沿って形成されるとともにバックカバー部材が外周壁部を表示パネルモジュールの外周部に対して近接して延在する略垂直壁部としてこの外周壁部のフランジ部をブラケット部材の取付部に取り付けるように構成したことによって、表示パネルモジュールの外周部に近接した位置において導光ブラケット部材とブラケット部材及びバックカバー部材が固定される。したがって、パネル型表示装置によれば、前面ガラスの内面に形成されて上述した各部材の取付部位を目隠しする目隠し枠部を幅狭とすることが可能となり、前面部の実効的な表示面積効率を大きくして表示効率の向上が図られるようになるとともに、精密な目隠し枠部をプリント形成することが可能となる。また、パネル型表示装置によれば、目隠し枠部とフレーム部材との間に透明領域を構成してフローティング表示が行われるようにする。
以下、本発明の実施の形態として図面に示したパネル型表示装置(以下、表示装置と略称する。)1について詳細に説明する。表示装置1は、カラー・プラズマ・ディスプレィ・パネル(以下、カラーPDPと称する。)2が表示パネルモジュールとして用いられ、大型画面化と薄型化を図ったテレビジョン受像機である。表示装置1は、図1に示すように正面形状が横長矩形を呈する表示装置本体部3の左右側面部にそれぞれスピーカボックス4A,4Bが組み合わされるとともに、この表示装置本体部3がスタンド部材5によって支持される。表示装置1は、詳細を後述するようにカラーPDP2の前面部に前面ガラス6が重ね合わせ状態で配置され、この前面ガラス6の内面に黒色セラミックプリントを施して形成した横長矩形の目隠し枠部6aによってカラーPDP2の有効表示画面領域Pが縁ち取られてなる。
表示装置1は、詳細を後述するように前面ガラス6の上辺部と下辺部とを保持する第1化粧フレーム部材7と第2化粧フレーム部材8と、表示装置本体部3の左右に配置して前面ガラス6の両側辺部を保持するスピーカボックス4A,4Bとにより前面パネル部位の外周部を保持する全体枠状の支持体を構成する。表示装置1は、詳細を後述するように前面ガラス6の下辺部の背面に導光ブラケット部材9を重ね合わせて目隠し枠部6aの下辺部と第2化粧フレーム部材8との間に透明領域10を構成し、この透明領域10がカラーPDP2の有効表示画面領域Pを浮き上がらせるようにしてフローティング表示が行われるようにする。表示装置1は、透明領域10の一部に、導光ブラケット部材9を導光部材として電源の投入状態や各モードの設定状態等を光学的に表示する光学表示部11が設けられている。
表示装置1は、図2に示すように第1化粧フレーム部材7に対してその背面部に組み合わされる第1ブラケット部材12と、第2化粧フレーム部材8と導光ブラケット部材9とに対してそれらの背面部に組み合わされる第2ブラケット部材13とを備え、これらの各部材によって前面ガラス5の上下外周部を保持する保持部材を構成する。表示装置1は、図3及び図4に示すようにスピーカボックス4A,4Bに高さ方向の嵌合溝14A,14Bが設けられており、これら嵌合溝14A,14B内に第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16とが組み付けられ、これら部材によって前面ガラス5の両側外周部を保持する保持部材を構成する。
表示装置1は、図2に示すように背面部において、第1ブラケット部材12と第2ブラケット部材13とがそれぞれの両端部を第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16とに固定され、これら各ブラケット部材が枠状体を構成する。表示装置1は、図2に示すように枠状体に組み合わされた第1ブラケット部材12、第2ブラケット部材13、第3ブラケット部材15及び第4ブラケット部材16を取付部材として、バックカバー部材17と基板ブラケット部材18とが組み合わされる。
カラーPDP2は、図5及び図6に示すように、パネル部19と、このパネル部19の前面に積層状態で一体化された透明な合成樹脂材によって成形されたフィルタパネル20と、パネル部19の背面部に設けられた駆動回路部21とから構成される。カラーPDP2は、詳細を省略するが、パネル部19が絶縁材によって薄厚のブロック状に形成されたパネル体からなり、このパネル体の内部に前面側を開放して多数の放電セルが例えばマトリックス状に配列して形成されてなる。カラーPDP2は、パネル部19の各放電セル内にそれぞれ電極が形成され、駆動回路部21から各電極に対してパルス電圧が選択的に印加される。
カラーPDP2は、パルス電圧を印加されることによって電極間の放電により発生した紫外線を放電セル内から出射する。カラーPDP2は、フィルタパネル20の内面に赤,緑,青の光三原色蛍光層が形成されており、この蛍光層を放電セル内から出射された紫外線が照射することによってカラー発光表示が行われる。カラーPDP2は、フィルタパネル20がパネル部19よりも大形とされ、詳細を省略するが外周部に上述した第1ブラケット部材12、第2ブラケット部材13、第3ブラケット部材15及び第4ブラケット部材16に対して取り付ける取付部が形成されている。
なお、表示装置1は、上述した構成のカラーPDP2に限定されるものではなく、種々の構造のカラーPDPを用いることが可能である。また、表示装置1は、カラーPDPに代えて、例えば液晶ディスプレィ・パネルやエレクトリックルミネッセンスディスプレィパネル等の表示パネルモジュールを用いることも可能である。
スピーカボックス4A,4Bは、左右対称形に形成されており、図5を参照して左側のスピーカボックス4Aの構成を代表して説明する。スピーカボックス4は、詳細を省略するがカバーシート22と前面パネル23とボックス本体部24とを組み合わせてなる。スピーカボックス4には、ボックス本体部24の内部に高さ方向に並んで高音用スピーカ26と中音用スピーカ27と低音用スピーカ28とが内蔵されている。スピーカボックス4は、前面パネル23に各スピーカ26乃至28にそれぞれ対向して放音孔が形成されるとともに、カバーシート22が組み合わされて防塵或いはデザイン対応が図られる。
スピーカボックス4は、ボックス本体部24に対して前面パネル23が突き合わされて一体化されるが、この突き合わせ部位の表示装置本体部3と対向する側面部に高さ方向のの全域に亘って開口するようにして上述した嵌合溝14が構成される。嵌合溝14は、詳細を省略するが各放音孔に対して隔壁によって仕切られており、スピーカボックス4の上面及び底面において側面方向に凹部を形成するように延長される。嵌合溝14は、図4に示すようにこれら凹部に第1化粧フレーム部材7の端部8a,8bと第2化粧フレーム部材8の端部9a,9bがそれぞれ同一面を構成するようにして嵌合する。
スピーカボックス4は、詳細を省略するが前面パネル23の内面に、嵌合溝14に臨んで多数個の取付部が高さ方向に並んで一体に形成されている。スピーカボックス4は、第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16とをそれぞれ各取付部を介して前面パネル23に取り付けることによって、嵌合溝14内に高さ方向の略全長に亘って組み合わせる。スピーカボックス4は、後述するように前面ガラス6の両側部を高さ方向の略全長に亘って嵌合溝14内において保持する。なお、スピーカボックス4は、ボックス本体部24に取付部24a,24b(例えば図2及び図5参照)が適宜形成され、これら取付部24a,24bを介して表示装置本体部3やバックカバー部材17に固定される。
前面ガラス6は、ガラスばかりでなく例えば透明なポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等の樹脂材によって上述したカラーPDP2のフィルタパネル20よりも大形に成形されてなる。前面ガラス6には、詳細を省略するが表面全体に、傷付きを防止するとともに外光の反射を防止して外部光の影響を低減して良好な画像表示が行われるようにする反射防止フィルムが接合されている。また、前面ガラス6には、詳細を省略するが内面に赤外線吸収フィルムが接合されている。
前面ガラス6には、図11及び図12に示すように、電磁波遮蔽の対応を図るために内面のほぼ全面に電磁遮蔽層29が形成されている。電磁遮蔽層29は、例えば前面ガラス6の内面に銅箔層を形成し、この銅箔層に対してフォトエッチング処理を施すことによって形成された銅細線メッシュ層からなる。電磁遮蔽層29は、後述するように第1ブラケット部材12、第3ブラケット部材15或いは第4ブラケット部材16を介してバックカバー部材17と電気的接続が図られることにより、カラーPDP2がシールド空間内に収納されるようにする。
前面ガラス6には、上述したように内面に目隠し枠部6aが形成されている。目隠し枠部6aは、詳細を後述するように内周部がカラーPDP2の有効表示画面領域Pの外周部と対向するとともに、下片部を除くその他の外周部位が前面ガラス6の外周部に延在する幅を以って形成されている。したがって、目隠し枠部6aは、第1化粧フレーム部材7やスピーカボックス4A,4Bの背面部に組み付けられた第1ブラケット部材12、第3ブラケット部材15或いは第4ブラケット部材16や、バックカバー部材17の取付部位を前面側から視認されないようにする。
目隠し枠部6aは、詳細を後述するように各ブラケット部材とバックカバー部材17との取付構造やこのバックカバー部材17の形状によって従来装置と比較して幅狭に形成される。目隠し枠部6aは、幅狭とすることによって表示面の実効的な面積効率の向上を図るようにするとともに、厚みのバラツキが無く精度の高いプリントが可能となる。
第1化粧フレーム部材7は、例えばアルミ等の金属材によって、前面ガラス6の長手方向の長さとほぼ等しい全長を有するバー状の長尺部材に形成される。第1化粧フレーム部材7は、上述したように外装材を構成することから、ヘアーライン処理やアルマイト(商品名)処理等の表面処理が施される。第1化粧フレーム部材7は、図7に示すように天井部30と、この天井部30の幅方向の両端部に沿って全長に亘って直角に折曲されることにより一体に形成された相対する前面壁部31と保持壁部32とからなるチャンネル状を呈しており、前面壁部31と保持壁部32との間に所定の幅を有する嵌合溝33を構成してなる。
なお、第1化粧フレーム部材7は、天井部30の両端部を庇状に突出することにより、スピーカボックス4の嵌合溝14と嵌合する上述した端部8a,8bを構成する。第1化粧フレーム部材7は、これら端部8a,8bに取付孔を形成し、スピーカボックス4にねじ止めするように構成してもよい。
第1化粧フレーム部材7は、図7に示すように前面壁部31に対して保持壁部32が幅広に形成されている。第1化粧フレーム部材7には、同図(A)に示すように保持壁部32に多数の取付孔34が形成され、これら取付孔34を介して第1ブラケット部材12がその背面部に沿って取り付けられるようにする。第1化粧フレーム部材7には、保持壁部32の背面部に、同図(B)に示す位置決め凸部35が複数箇所に形成されるとともに同図(C)に示す位置決め凹部36が複数箇所に形成され、第1ブラケット部材12が位置決めされて取り付けられるようにする。
以上のように構成された第1化粧フレーム部材7には、図7(C)に示すように、前面壁部31を前面側に位置させて、嵌合溝33内に前面ガラス6の上辺部が全長に亘って嵌合される。第1化粧フレーム部材7は、上述したように前面壁部31に対して保持壁部32を幅広に形成することによって、前面側において枠体の幅広感を与えないようにするとともに背面側において前面ガラス6をしっかりと保持することによって上辺部の保持部材を構成する。第1化粧フレーム部材7は、前面ガラス6の目隠し枠部6aによって幅広の保持壁部32が目隠しされることで、上述した取付孔34や、位置決め凸部35或いは位置決め凹部36、さらに第1ブラケット部材12が前面側から視認されることは無い。
第2化粧フレーム部材8も、例えばアルミ等の金属材によって前面ガラス6の長手方向の長さとほぼ等しい全長を有するバー状の長尺部材に形成されるとともに、ヘアーライン処理やアルマイト(商品名)処理等の表面処理が施される。第2化粧フレーム部材8は、図8に示すように底面部37と、この底面部37の幅方向の両端部に沿って全長に亘って直角に折曲されることにより一体に形成された相対する前面壁部38と保持壁部39とからなるチャンネル状を呈しており、前面壁部38と保持壁部39との間に所定の幅を有する嵌合溝40を構成してなる。
第2化粧フレーム部材8には、図8(B)や同図(D)に示すように保持壁部39に多数の取付孔41が形成されるとともに、保持壁部39の内面部に、同図(C)に示すように位置決め凸部42が形成される。なお、第2化粧フレーム部材8は、上述したようにフローティング表示を行うために前面ガラス6の下辺部に沿って透明領域10が構成されることから、保持壁部39が前面側から視認されないように前面壁部38とほぼ同幅に形成されている。また、第2化粧フレーム部材8も、底面部37の両端部が庇状に突出されており、スピーカボックス4の嵌合溝14と嵌合する上述した端部9a,9bを構成する。
以上のように構成された第2化粧フレーム部材8には、図8(C)や同図(D)に示すように、前面壁部38を前面側に位置させて、嵌合溝40内に重ね合わせ状態とされた前面ガラス6と導光ブラケット部材9とがそれぞれの下辺部を全長に亘って嵌合される。第2化粧フレーム部材8には、その背面部に沿って導光ブラケット部材9を介して第2ブラケット部材13が取り付けられる。
導光ブラケット部材9は、例えば透明なポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等の樹脂材によって前面ガラス6の長手方向の長さとほぼ等しい全長を有する全体略板状の長尺部材に成形されてなる。導光ブラケット部材9は、上述したように表示面の下辺部においてフローティング表示を行うための透明領域10を構成するとともに、その一部が光学表示部11として構成されて後述するように発光素子ユニット43から出射される出射光Lを導光する導光部材として機能する。
導光ブラケット部材9は、その幅が前面ガラス6の下辺部から目隠し枠部6aの内周部までの間隔よりもやや幅狭とされ、外側の側端部9aが上述した第2化粧フレーム部材8の嵌合溝40に前面ガラス6とともに嵌合される。導光ブラケット部材9には、その内面に、図9に示すように内側の側端部9bに沿って多数個の取付ボス44が一体に形成されている。
導光ブラケット部材9には、その内面に、図9(A)に示すように内側端部9bから所定の間隔を以って長さ方向の補強リブ45,46が一体に立設されている。導光ブラケット部材9は、これら補強リブ45,46によって厚み方向の強度が向上され、薄厚に成形した場合でも長さ方向の撓みの発生が抑制されるようにする。また、補強リブ45は、後述するように導光ブラケット部材9の背面部において組み合わされるバックカバー部材17の開口縁が突き当てられることによって、その組合せ位置を規定する。なお、導光ブラケット部材9は、内側端側の補強リブ45が各取付ボス44間を連設するように形成されるとともに、各取付ボス44と外側端側の補強リブ46間も直交リブによって連設することで各取付ボス44の強度向上が図られている。
導光ブラケット部材9には、発光素子ユニット43の組付部47が一体に形成されている。組付部47は、光学表示部11に対向して内側端部9bから切り込まれるように形成された複数のガイド凹部48と、これらガイド凹部48の延長上に位置して内面にそれぞれ形成された反射凹部49と、ガイド凹部48を跨いで内面に一体に形成された複数の取付ボス50とから構成される。各ガイド凹部48は、それぞれ底部が補強リブ46を超えて切り込まれるようにして形成された略U字状の凹部からなり、発光素子ユニット43から出射される出射光Lの入射部を構成する。
反射凹部49は、内側端部9b側から外側端部9a側に向かって次第に大きな深さとされるとともに外側端部9a側を垂直面としたガイド凹部48側からと対向する内面を垂直壁とした断面形状が直角三角形の凹部からなり、底面部が45°の傾斜角を有する反射面53を構成する。反射凹部49は、詳細を図14を参照して後述するが、ガイド凹部48の底部から入射されて導光ブラケット部材9内を導光される出射光Lを反射面53において90°屈折して前面側へと導光する。
なお、導光ブラケット部材9には、ガイド凹部48に並んでリモートコントローラから出射される赤外線信号の受光部を構成する受光凹部51も形成されている。また、導光ブラケット部材9は、組合せ状態において上述したスピーカボックス4の嵌合溝14と嵌合される両端部位がやや肉厚とされて取付部9cを構成する。導光ブラケット部材9には、この取付部9cに複数の取付孔52が形成されている。導光ブラケット部材9には、図示しないが、各反射凹部49と対向して表面側に機能を表示する表示部がプリントされている。
表示装置1には、上述したように第1化粧フレーム部材7と第2化粧フレーム部材8とにそれぞれ第1ブラケット部材12と第2ブラケット部材13とが組み合わされ、左右のスピーカボックス4A,4Bにそれぞれ第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16とが組み合わされる。第1ブラケット部材12と第2ブラケット部材13は、互いに同長であり、同長の第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16よりも長尺である。各ブラケット部材12,13,15,16は、細部の構造を多少異にしてはいるが、基本的な形状をほぼ同等にして形成される。したがって、以下、図10に示した第2ブラケット部材13を代表して説明することにより、他のブラケット部材12,15,16の説明を省略する。
第2ブラケット部材13は、例えばステンレス材や鋼材によって前面ガラス6の長手方向の長さとほぼ等しい全長を有するバー状の長尺部材に形成される。なお、第1ブラケット部材12も、前面ガラス6の長手方向の長さとほぼ等しい全長を有して形成されるが、第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16は前面ガラス6の幅方向の長さとほぼ等しい全長を有して形成される。
第2ブラケット部材13は、一体に形成された基部54と、保持部55と、第1取付部56及び第2取付部57とからなる。第2ブラケット部材13は、図10に示すように板状の基部54の一側縁に沿って長さ方向の全長に亘って直角に折曲する曲げ加工が施されることによって保持部55が一体に形成される。保持部55は、後述するように前面ガラス6に対してその内面の外周部近傍に突き当てられて前面ガラス6を保持する。また、保持部55は、この状態で前面ガラス6の内面に形成した電磁遮蔽層29に圧接されて電気的に導通される。
第2ブラケット部材13は、基部54の一側縁に沿って長さ方向の全長に亘って直角に折曲する曲げ加工が施されることによって第1取付部56が一体に形成される。第2ブラケット部材13は、この第1取付部56を、基部54に対してその曲げ方向が保持部55の曲げ方向と逆方向とすることにより、図10(C)に示すように断面略クランク状を呈して形成される。第2ブラケット部材13は、この第1取付部56が後述するようにバックカバー部材17の取付部を構成する。
第2ブラケット部材13は、第1取付部56から基部54に跨って幅方向に一対のスリットを形成し、このスリットの間の切残し片を折曲することによって第2取付部57を形成してなる。第2ブラケット部材13は、第2取付部57が複数箇所に形成されており、後述するように基板ブラケット部材18の取付部を構成する。
表示装置1においては、後述するように第2化粧フレーム部材8を介して前面ガラス6に重ね合わされた導光ブラケット部材9に対してその背面部に第2ブラケット部材12が固定される。したがって、第2ブラケット部材12は、第1取付部56や第2取付部57が導光ブラケット部材9に一体に形成した取付ボス44に対して固定され、導光ブラケット部材9を介して前面ガラス6の背面部に配置されて保持部55が電磁遮蔽層29と接合される。
一方、第1ブラケット部材12は、前面ガラス6が第1化粧フレーム部材7の嵌合溝33内で挟持されることで、保持壁部32を第1取付部56或いは第2取付部57に直接固定する。また、第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16は、スピーカボックス4のボックス本体部24に形成した取付部に第1取付部56或いは第2取付部57が固定される。
バックカバー部材17は、例えばアルミ等の軽量金属材にプレス加工を施して前面ガラス6の外形よりもやや小さな口径の開口部を有する全体略有底箱状に形成される。バックカバー部材17は、後述するように開口部位を各ブラケット部材12,13,15,16に固定されることによって、前面ガラス6の電磁遮蔽層29と共同してカラーPDP2をシールド空間内に収納する。
バックカバー部材17には、詳細を省略するが電源コードやアンテナケーブルを接続するコネクタや入出力端子部を外方に臨ませる開口部が適宜形成され、また放熱用の多数個の小孔や補強リブ等が形成されている。バックカバー部材17は、外周壁部58が背面部に対して略垂直状態で立ち上がり形成されるとともに、カラーPDP2等の内蔵部品との間に絶縁を保持するに足る最小クリアランスとするようにして形成されている。バックカバー部材17は、従来の金属材への深絞り加工からプレス曲げ加工によって形成することから、加工コストが大幅に低減されるとともに比較的自由な形状とすることが可能でありかつ部品精度も向上される。
バックカバー部材17には、外周壁部58の開口縁に全周に亘って取付フランジ部59が一体に折曲形成されている。バックカバー部材17は、この取付フランジ部59が枠状に組み合わされた各ブラケット部材12,13,15,16の第1取付部56に重ね合わされるに足るようにして形成される。取付フランジ部59には、第1取付部56に形成した取付孔58や導光ブラケット部材9に形成した取付ボス44に対向して、図示しないが多数個の取付孔が形成されている。
バックカバー部材17には、図11及び図12に示すように、取付フランジ部59の先端部から前面側へと立ち上がるように折曲されて突当て端部60が折曲形成されている。突当て端部60は、バックカバー部材17が各ブラケット部材12,13,15,16と組み合わされた状態において、導光ブラケット部材9に形成した補強リブ46の外周面に突き当てられる。
基板ブラケット部材18は、カラーPDP2の背面側に組み合わされ、詳細を省略するがカラーPDP2の制御回路や、受信電波を処理する入出力回路、チューナ回路、信号処理回路等の回路部61が搭載される。基板ブラケット部材18には、上述した各ブラケット部材12,13,15,16に形成した第2取付部58に対向して複数の取付片部62が外周部に一体に形成されている。基板ブラケット部材18は、後述するようにバックカバー部材17とともに取付ねじ64によって各ブラケット部材12,13,15,16の第2取付部58に固定される。
発光素子ユニット43は、発光表示部11に対向して基板ブラケット部材18に形成した取付部にそれぞれ取り付けられる。発光素子ユニット43は、基板ブラケット部材18側と適宜電気的に接続されて取り付けられる取付基板65と、この取付基板65に実装された複数個のホルダ部材66及び複数個の発光ダイオード67と、受光素子68とを備える。なお、発光素子ユニット43は、表示装置1に設けられる各発光表示部11に対応して複数が設けられる。発光素子ユニット43には、各機能毎に異なる発色光を出射する複数の発光ダイオード67が搭載される。
取付基板65には、図14に示すようにホルダ部材66を位置決めして組み付ける取付孔65aや位置決め孔65bが形成されている。取付基板65は、基板ブラケット部材18に対して、前面ガラス6と平行に対峙するようにして取り付けられる。勿論、取付基板65は、前面ガラス6に形成した目隠し枠部6aにより前面側から目隠しされるようにして基板ブラケット部材18に取り付けられる。
各ホルダ部材66は、黒色等の遮光特性を有する樹脂材によって一体に成形され、楔状のロック片66aや位置決め凸部66bが形成されるとともに、発光ダイオード67を収納保持する収納部66cと、発光ダイオード67から出射された出射光Lを絞り込んで出射する円形の出射孔66d等を有している。ホルダ部材66は、ロック片66aを取付孔65aに嵌合するとともに位置決め凸部66bを位置決め孔65bに嵌合することによって、取付基板65に取り付けられる。ホルダ部材66は、この状態で出射孔66dが導光ブラケット部材9の各ガイド凹部48内に組み合わされるとともにこの出射孔66dがガイド凹部48の先端部に近接して対向する。
各ホルダ部材66には、収納部66c内に出射面を出射孔66dに向けてそれぞれ発光ダイオード67が収納保持される。各発光ダイオード67は、収納部66cの内周壁によって外周部を保持されてその内部空間に収納され、この収納部66cの開口部側から引き出したリードが取付基板65に形成したランドと接続される。各発光ダイオード67は、取付基板65に形成したパターンを介して回路部61から駆動電圧の供給を受ける。発光ダイオード67は、駆動電圧が印加されることによって発光し、出射孔66dから出射光Lをする出射する。出射光Lは、ガイド凹部48の先端部から導光ブラケット部材9の内部へと導光され、反射面53で屈折されて前面ガラス6の内面を照射することでその部位を光輝させる。
表示装置1においては、上述したように前面ガラス6が、上辺部を第1化粧フレーム部材7によって挟持されるとともに、この第1化粧フレーム部材7の背面部に第1ブラケット部材12が固定される。表示装置1においては、第1ブラケット部材12が前面ガラス6に形成した電磁遮蔽層29と電気的に導通されるとともに、バックカバー部材17と基板ブラケット部材18の上辺部位をそれぞれ固定する。表示装置1においては、前面ガラス6が、両側辺部を各スピーカボックス4の嵌合溝14内に嵌合され、各スピーカボックス4に組み付けた第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16が前面ガラス6に形成した電磁遮蔽層29と電気的に導通される。表示装置1においては、これら第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16に対して、バックカバー部材17と基板ブラケット部材18の左右側辺部位をそれぞれ固定する。
表示装置1においては、上述したように前面ガラス6の下辺部に透明領域10が形成される。したがって、表示装置1においては、図11及び図12に示すように電磁遮蔽層29に圧接される第2ブラケット部材13の保持部56や、この第2ブラケット部材13を介して取り付けられるバックカバー部材17と基板ブラケット部材18の取付部位が、目隠し枠部6aによって目隠しされて外部から視認されないように構成されている。
表示装置1においては、上述したように導光ブラケット部材9の内側端部9bに沿って取付ボス44を形成したことによってバックカバー部材17や基板ブラケット部材18の取付部がカラーPDP2の外周部に近接した位置で行われるようになる。表示装置1においては、透明な合成樹脂材で成形した導光ブラケット部材9に補強リブ45、46を形成したことによって、機械的強度が充分に保持されてバックカバー部材17や基板ブラケット部材18が取り付けられるようになる。
また、表示装置1においては、上述したようにバックカバー部材17が金属材にプレス曲げ加工を施して外周壁部58を略垂直壁として形成したことにより、カラーPDP2の外周部に近接された構造となっている。したがって、表示装置1においては、目隠し枠部6aの幅Wを従来と比較して20%程度幅狭に形成することが可能となった。なお、表示装置1においては、前面ガラス6の下辺部においてのみ目隠し枠部6aの外周部に透明領域10を形成してフローティング表示構造を採用したが、例えば全周に亘って透明領域10を形成する場合には、上述した導光ブラケット部材9を用いた構成を採用すればよい。
表示装置1においては、前面ガラス6の透明領域10に光学表示部11が設けられており電源の投入状態等を光点表示する。表示装置1においては、発光ダイオード67から出射された出射光Lが導光ブラケット部材9内において光漏れを抑制されて効率的に導光されるように構成される。表示装置1においては、図13及び図14に示すように、前面ガラス6の背面に導光ブラケット部材9が重ね合わされるとともに第2化粧フレーム部材8によってこの重ね合わせ状態が保持される。表示装置1においては、基板ブラケット部材18に発光素子ユニット43が取り付けられ、この状態で各ホルダ部材66が導光ブラケット部材9のガイド凹部48内に臨ませられる。
表示装置1においては、各ホルダ部材66の出射孔66aが相対するガイド凹部48の先端部に近接して対向しており、この出射孔66aから出射された発光ダイオード67の出射光Lが導光ブラケット部材9の内部へと直接導光される。表示装置1においては、ガイド凹部48の先端部が補強リブ45,46よりも内方へと切り込んだ状態で形成されており、出射光Lを導光ブラケット部材9の変形部位の無い板状部位内を導光するようにして拡散の発生を抑制している。また、表示装置1においては、出射光Lが導光ブラケット部材9の端面から垂直な状態で入射されるようにする。
表示装置1においては、図14矢印で示すように、出射光Lが導光ブラケット部材9内を導光されて光学表示部11と対向する内面に形成した反射面53に達して反射される。表示装置1においては、上述したように反射面53が入射方向に対して45°の傾斜角を有する傾斜面として形成したことから、この反射面53において出射光Lを進行方向に対して90°屈折することによって前面側へと導光する。表示装置1においては、出射光Lが導光ブラケット部材9を介して前面ガラス6に導光されて光学表示部11においてスポット的な光点表示を行うようにする。
表示装置1においては、上述したように各発光ダイオード67からの出射光Lが光漏れを生じることなく導光ブラケット部材9内へと効率的に導光されるとともに、この導光ブラケット部材9内においても光漏れを生じることなく安定した状態で導光する。したがって、表示装置1においては、透明領域10に構成された光学表示部11において所定の動作機能の設定状態等が充分な光量を以って光点表示されるようになる。また、表示装置1においては、上述したように内部において出射光Lの光漏れが抑制されることで、内部の部品に光が当たって見えてしまうために表示効果が損なわれるといった不都合の発生が防止される。
上述した実施の形態として示した表示装置1においては、嵌合溝14を有する各スピーカボックス4に第3ブラケット部材15と第4ブラケット部材16とを組み付けるとともに前面ガラス6を保持するように構成したが、装置本体部3から各スピーカボックス4を取り外してスピーカスタンドに設置して用いることも可能である。表示装置1においては、この場合に前面ガラス6に対してその両側辺部を保持するサイド化粧フレーム部材が組み付けられる。
サイド化粧フレーム部材は、前面ガラス6の高さ(幅)とほぼ同長とされ、上述した第1化粧フレーム部材7とほぼ同形状に形成された化粧フレーム部材が用いられる。また、サイド化粧フレーム部材は、前面ガラス6の両側辺部にも透明領域を構成する場合に、上述した第2化粧フレーム部材8とほぼ同形状に形成された化粧フレーム部材と導光ブラケット部材9とほぼ同形状に形成された導光ブラケット部材とが組み合わされる。
表示装置1は、基板ブラケット部材18に受信電波を処理する入出力回路やチューナ回路の回路部61を搭載したテレビジョン受像機を示したが、例えば大型のモニタ装置であってもよいことは勿論である。
1 パネル型表示装置、2 カラー・プラズマ・ディスプレィ・パネル、3 表示装置本体部、4 スピーカボックス、6 前面ガラス、6a 目隠し枠部、7 第1化粧フレーム部材、8 第2化粧フレーム部材、9 導光ブラケット部材、10 透明領域、11 光学表示部、12 第1ブラケット部材、13 第2ブラケット部材、14 嵌合溝、15 第3ブラケット部材、16 第4ブラケット部材、17 バックカバー部材、18 基板ブラケット部材、19 パネル部、20 フィルタパネル、21 駆動回路部、24 ボックス本体部、29 電磁遮蔽層、30 天井部、31 前面壁部、32 保持壁部、33 嵌合溝、37 底面部、38 前面壁部、39 保持壁部、40 嵌合溝、43 発光素子ユニット、44 取付ボス、45,46 補強リブ、47 組付部、48 ガイド凹部、49 反射凹部、53 反射面、54 基部、55 保持部、56 第1取付部、57 第2取付部、58 外周壁部、59 取付フランジ部、60 突当て端部、62 取付片部、63 取付部、65 基板、66 ホルダ、67 発光素子
Claims (4)
- 表示パネルモジュールと、
上記表示パネルモジュールの前面部に組み合わされる透明材によって形成されたパネル体からなり、外周部の近傍領域の内面に上記表示パネルモジュールの有効表示領域の外周部と全周に亘って対向することによって対応領域の内部を目隠しする目隠し枠部を形成した前面ガラスと、
長さ方向の嵌合溝を有するチャンネル状に形成され、上記嵌合溝内に外周辺部を嵌合して上記前面ガラスを保持するフレーム部材と、
上記前面ガラスの背面部に組み合わされる透明材によって形成されたパネル体からなり、外周辺部を上記フレーム部材の上記嵌合溝内に嵌合されて上記前面ガラスとともに保持される導光ブラケット部材と、
上記導光ブラケット部材の背面部に形成した取付部にそれぞれ長さ方向の略全長に亘って組み合わされ、上記目隠し枠部の対向領域において上記前面ガラスの外周部近傍の内面に突き当てられる保持部と上記表示パネルモジュールを固定する取付部とが基部を介して一体に形成された金属製のブラケット部材と、
外周壁部が上記表示パネルモジュールの外周部に対して近接して延在する略垂直壁部からなる全体略箱状に形成され、各外周壁部に形成したフランジ部を上記ブラケット部材の上記取付部に取り付けて上記表示パネルモジュールの背面部を被覆するバックカバー部材とを備え、
上記導光ブラケット部材の上記取付部が、上記目隠し枠部と対向する内側縁部に沿った近傍位置に沿って形成され、上記ブラケット部材の上記取付部と上記バックカバー部材の上記フランジ部とを上記表示パネルモジュールの外周部と近接する位置で固定することによって、上記目隠し枠部を幅狭とするとともに上記フレーム部材との間に長さ方向の全域に亘って透明領域を構成することを特徴とするパネル型表示装置。 - 上記前面ガラスの内面に前面に亘って電磁遮蔽層を形成し、上記導光ブラケット部材の上記取付部に対して上記ブラケット部材の上記取付部と上記バックカバー部材の上記フランジ部とを接触状態で固定されることによって上記電磁遮蔽層と上記バックカバー部材とを電気的に接続し、上記表示パネルモジュールをシールド空間内に収納することを特徴とする請求項1に記載のパネル型表示装置。
- 上記導光ブラケット部材の背面部に発光素子ユニットを配置し、この発光素子ユニットから出射した出射光を上記フレーム部材と上記目隠し枠部との間に構成された上記透明領域へと導光して上記前面ガラスから露光することにより、発光表示部を構成することを特徴とする請求項1に記載のパネル型表示装置。
- 上記透明領域が、少なくとも上記前面ガラスの下辺部に沿った領域に構成され、両側面部にスピーカボックスが着脱自在に組み合わされることを特徴とする請求項1に記載のパネル型表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003303338A JP2005070659A (ja) | 2003-08-27 | 2003-08-27 | パネル型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003303338A JP2005070659A (ja) | 2003-08-27 | 2003-08-27 | パネル型表示装置 |
Publications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005070659A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007108603A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Sharp Corp | 表示装置 |
CN104376783A (zh) * | 2013-08-12 | 2015-02-25 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种显示装置及显示装置的制作方法 |
US9372357B2 (en) | 2014-06-10 | 2016-06-21 | Samsung Display Co., Ltd. | Liquid crystal display |
JP2023034959A (ja) * | 2021-08-31 | 2023-03-13 | 株式会社Joled | 表示装置 |
-
2003
- 2003-08-27 JP JP2003303338A patent/JP2005070659A/ja not_active Withdrawn
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