JP2005069265A - ボールねじ溝の加工方法およびボールねじ溝加工用タップ - Google Patents

ボールねじ溝の加工方法およびボールねじ溝加工用タップ Download PDF

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Hitoshi Sannomiya
仁志 三宮
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Abstract

【課題】ボールねじのナットに形状精度の高いボールねじ溝を低コストで加工することのできるボールねじ溝の加工方法を提供する。
【解決手段】ボールねじのナット11に対してボールねじ溝を該溝の幅と深さを徐々に大きくしながら切削加工する切削部13を有するタップ12を用いてボールねじ溝を加工する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールねじのナットにボールねじ溝を加工する方法および同方法に使用されるボールねじ溝加工用タップに関する。
【0002】
【従来の技術】
ボールねじのナットにボールねじ溝を加工する方法として、切削タップを用いてボールねじ溝を加工する方法が知られている。この方法は、超硬バイトを用いてボールねじ溝を加工する方法に比べて低コストでボールねじ溝を加工できるという利点を有しているが、ボールねじ溝の粗さ精度を向上させるためには、タップ加工後に研削やバニシングなどの仕上げ加工を必要とし、ボールねじ溝の加工に手間を要するなどの問題がある。また、上述した方法でボールねじのナットにボールねじ溝の加工を行うと、タップの刃先部に応力が集中することによって、図5に示すような過切削凹部18がボールねじ溝17の溝面に発生し、ボールねじ溝の形状精度を低下させることがあった。そこで、本発明者らは、ボールねじのナットにボールねじ溝を加工する方法として、ボールねじのナットに対してボールねじ溝を切削加工する切削部と、この切削部によりナットに切削加工されたボールねじ溝に対してラップ研削、バニシング加工等の仕上げ加工を施す仕上げ部とからなるタップを用いてボールねじ溝を加工する方法を先に出願した(特願2003−15173号)。
このような方法によると、ボールねじ溝の切削加工と仕上げ加工を1回の工程で行えるため、研削やバニシングなどの仕上げ加工をタップ加工後に要することなくボールねじ溝を容易に加工することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した方法では工具の全長が従来の切削タップよりも長くなり、加工設備が限定されるという問題があった。また、工具費も従来のタップより高くなるため、さらに安価な方法が求められている。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、ボールねじのナットに形状精度の高いボールねじ溝を比較的低コストで加工することのできるボールねじ溝の加工方法を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、ボールねじのナットに形状精度の高いボールねじ溝を加工することのできるボールねじ溝加工用タップを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明に係るボールねじ溝の加工方法は、ボールねじのナットに対してボールねじ溝を該溝の幅と深さを徐々に大きくしながら切削加工する切削部を有するタップを用いてボールねじ溝を加工することを特徴とする。
請求項2の発明に係るボールねじ溝加工用タップは、ボールねじのナットに対してボールねじ溝を該溝の幅と深さを徐々に大きくしながら切削加工する切削部を有することを特徴とする。
【0005】
請求項3の発明に係るボールねじ装置は、請求項1記載のボールねじ溝の加工方法または請求項2記載のボールねじ溝加工用タップによって加工されたナット側ボールねじ溝を有することを特徴とする。
請求項1及び2の発明によると、タップが回転しながら軸方向に動く度に切削部で切削加工されるボールねじ溝の幅と深さが次第に大きくなり、これにより、ボールねじ溝の溝面に過切削凹部が発生しても次の刃によって過切削凹部を除去できるので、ボールねじのナットに形状精度の高いボールねじ溝を低コストで加工することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1に、本発明に係るボールねじ溝の加工方法に用いられるタップの一例を示す。同図において、符号11はナット、12はナット11にボールねじ溝を切削加工するためのタップであり、このタップ12は、ナット11に対してボールねじ溝を該溝の幅と深さを徐々に大きくしながら切削加工する切削部13から構成されている。
【0007】
図2は切削部13の軸方向断面図であり、同図に示すように、切削部13の外周面には、ナットの内周面にボールねじ溝を切削加工するための溝切り刃15が形成されている。この溝切り刃15は切削部13の外周面に一定ピッチで螺旋状に形成されており、その溝切り幅15wと溝切り深さ15hは切削部13の基端部に近づくに従って大きくなっている。
【0008】
図3は切削部13の外周面に溝切り刃15を成形する方法の一例を示す図であり、同図に示すように、砥石16の送りリード(軸方向位置)や径方向位置を微調整しながら溝切り刃15の刃面15a(図2参照)を砥石16で研削した後、切削部13の外周面を砥石16で径方向位置を微調整しながら加工することにより、上述した溝切り刃15を切削部13の外周面に成形することができる。
【0009】
上述したタップ12によりナット11に加工されるボールねじ溝の形状を図4に示す。同図に示すように、図1に示すタップ12を用いてナット11にボールねじ溝を加工すると、始めは、幅w1、深さdp1のボールねじ溝17がナット11に切削加工される。次に、この状態でタップ12を回転させながら軸方向に動かしていくと、幅w2(>w1)、深さdp2(>dp1)のボールねじ溝17がナット11に切削加工され、タップ12をさらに回転させながら軸方向に動かしていくと、幅w3(>w2)、深さdp3(>dp2)のボールねじ溝17がナット11に切削加工される。
【0010】
したがって、ボールねじのナット11に対してボールねじ溝を該溝の幅と深さを徐々に大きくしながら切削加工する切削部13を有するタップ12を用いてボールねじ溝を加工することにより、タップ12を回転させながら軸方向に移動させる度に切削部13で切削加工されるボールねじ溝17の幅と深さが次第に大きくなる。これにより、ボールねじ溝の加工中の溝面に図5に示すような過切削凹部18が発生しても次以降の刃15により過切削凹部18を除去できるので、ボールねじのナットに形状精度の高いボールねじ溝を低コストで加工することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が実施可能である。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係るボールねじ溝の加工方法によれば、タップを回転させながら軸方向に移動させる度に切削部で切削加工されるボールねじ溝の幅と深さが次第に大きくなる。これにより、ボールねじ溝の溝面に過切削凹部が発生しても次以降の刃で過切削凹部を除去できるので、ボールねじのナットに形状精度の高いボールねじ溝を低コストで加工することができる。
請求項2の発明に係るボールねじ溝加工用タップによれば、タップを回転させながら軸方向に移動させる度に切削部で切削加工されるボールねじ溝の幅と深さが次第に大きくなる。これにより、ボールねじ溝の溝面に過切削凹部が発生しても次以降の刃で過切削凹部を除去できるので、ボールねじのナットに形状精度の高いボールねじ溝を加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボールねじ溝の加工方法に用いられるタップの一例を示す図である。
【図2】図1に示す切削部の軸方向断面図である。
【図3】図2に示す溝切り刃の成形方法を示す図である。
【図4】図1に示すタップによりナットに加工されるボールねじ溝の形状を示す図である。
【図5】従来方法の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
11 ナット
12 タップ
13 切削部
15 溝切り刃
16 砥石
17 ボールねじ溝
18 過切削凹部

Claims (3)

  1. ボールねじのナットに対してボールねじ溝を該溝の幅と深さを徐々に大きくしながら切削加工する切削部を有するタップを用いて前記ボールねじ溝を加工することを特徴とするボールねじ溝の加工方法。
  2. ボールねじのナットに対してボールねじ溝を該溝の幅と深さを徐々に大きくしながら切削加工する切削部を有することを特徴とするボールねじ溝加工用タップ。
  3. 請求項1記載のボールねじ溝の加工方法または請求項2記載のボールねじ溝加工用タップによって加工されたナット側ボールねじ溝を有することを特徴とするボールねじ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010049989A1 (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 オーエスジー株式会社 スパイラルタップ

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