JP2005068011A - 除草用混合微粒剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明により、簡便な処理と同時に気象条件の如何によらず安定した除草効果を発揮させることを可能にした。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生活環境に生育する不必要で有害な雑草類を効率的に防除するための除草用混合微粒剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
農耕地、非農耕地を問わず雑草類の繁茂は、農業生産物の収量低下や生活環境の悪化をもたらしている。これらの対策としては除草剤が広く利用されている。中でもグルホシネートアンモニウムの液剤は、殆どの植物に対して高い除草効果を有し、土壌に落下した後、速やかに分解し、または土壌に吸着されて、薬剤を散布した直後に新たな植物を植栽できる特徴から広く使用されている。
また、家庭園芸などでは簡便に使用できる剤型として、そのまま散布する希薄なグルホシネートアンモニウム液剤又はトリクロピルブトキシエチルエステルやジウロンを微粒剤化して茎葉部に散布することが行われている。そして、グルホシネートアンモニウムをアタパルジャイト等の鉱物に付着助剤と共に添加して微粒剤として用いることが知られている(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−78204号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
農薬の使用方法に対して経験知識の少ない一般消費者が液剤を使う場合、希釈の手間が必要であるばかりか、希釈倍率、散布薬量の誤りを生じ安く、周辺の作物に薬害を生じたり、過大な散布による環境負荷を増す懸念があった。この問題を解決する方法として、液剤化が可能な薬剤にあっては、希釈液として直接散布する技術が殺虫剤はもとより除草剤にも利用されている。しかしながら、希釈液剤は、単位面積当たりの散布量を直接流通経路に乗せるため、輸送コスト、在庫コストが大きくなる欠点があった。
【0005】
一方、粒剤にして使用する方法は投下製剤重量が希釈液散布のおよそ十分の一に減少し、使用も簡便である。しかしながら、粒度分布が0.5〜2mmの広範囲に渡り粒剤化して使用する多くの薬剤は、通常、茎葉部からの吸収が難しい。また、茎葉部からのみ吸収されて効果を示すグルホシネートアンモニウムを粒剤化して散布しても殆ど効果を示さない。特許文献1(特公平6−78204号公報)に示されるような、グルホシネートアンモニウムをアタパルジャイト等の鉱物に付着助剤と共に添加して微粒剤に調製することによって植物の茎葉部への付着効率を向上させて効果発現を促すことが検討されていた。しかしながら、風が強い場合や極度に乾燥した場合等、気象条件によっては茎葉部への付着薬剤量が大きく減少し、安定した効果の発現は困難であった。従って、現在までにグルホシネートアンモニウムの微粒剤が実用場面で使用された実績はなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
粒度分布が0.1〜0.3mmであって、かつ、DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートのアルカリ金属塩類(DL−homoalanin−yl(methyl)−phosphinate:以下、グルホシネートアルカリ金属塩と記すこともある。)に、(1)イソウロン(ISO名isouron)、カルブチレート(ISO名karbutilate)、ジウロン(ISO名diuron)、テブチウロン(ISO名tebuthiuron)、リニュロン(ISO名linuron)、シアナジン(ISO名cyanazine)、プロメトリン(ISO名prometryn)、メトリブジン(ISO名metribuzin)、ターバシル(ISO名terbacil)及びブロマシル(ISO名bromacil)等の光合成阻害系除草活性化合物、(2)2,4−D(ISO名2,4−D)、MCPA(ISO名MCPA)、メコプロップ(ISO名mecoprop)及びトリクロピル(ISO名triclopyr)並びにこれらの塩若しくはエステル等の植物ホルモン系除草活性化合物、(3)オキサジアルギル(ISO名oxadiargyl)、カルフェントラゾンエチル(ISO名carfentrazone−ethyl)、フルミオキサジン(ISO名flumioxazin)、ビフェノックス(ISO名bifenox)及びピラフルフェンエチル(ISO名pyraflufen−ethyl)等のプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害系除草活性化合物、並びに、(4)グリホサート(ISO名glyphosate−isopropylammonium, glyphosate−ammonium, glyphosate−sodium, glyphosate−trimesium)、ジフルフェニカン(ISO名diflufenican)、ジクロベニル(ISO名dichlobenil)及びクロルチアミド(ISO名chlorthiamid)等のその他の除草活性化合物の4種の化合物群からなる化合物群の中から選ばれた1種又は2種以上の化合物を混合して、最終製剤としての粒度分布が前記範囲と成り得る鉱物性担体に付着させてなる除草用混合微粒剤を、雑草の茎葉部に散布することによって、簡便な処理と同時に、気象条件の如何によらず安定した除草効果を発現させることを可能にした。
好ましくは、粒度分布が0.1〜0.3mmであって、かつ、DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートのアルカリ金属塩類に、イソウロン、カルブチレート、ジウロン、テブチウロン、リニュロン、シアナジン、プロメトリン、メトリブジン、ターバシル及びブロマシルからなる化合物群(以下、A群と記すこともある。)、2,4−D、MCPA、メコプロップ、トリクロピル及びこれらの塩若しくはエステルからなる化合物群(以下、B群と記すこともある。)、オキサジアルギル、カルフェントラゾンエチル、フルミオキサジン、ビフェノックス及びピラフルフェンエチルからなる化合物群(以下、C群と記すこともある。)、及び、グリホサート、ジフルフェニカン、ジクロベニル及びクロルチアミドからなる化合物群(以下、D群と記すこともある。)の4種の化合物群の中から選択された少なくとも2種の化合物群(例えば、2種の化合物群を選択する場合には、A群とB群、A群とC群、A群とD群、B群とC群、B群とD群、C群とD群等である。)に含まれる2種以上の化合物(例えば、2種の化合物である場合には、A群中の化合物1種とB群中の化合物1種、A群中の化合物1種とC群中の化合物1種、A群中の化合物1種とD群中の化合物1種、B群中の化合物1種とC群中の化合物1種、B群中の化合物1種とD群中の化合物1種、C群中の化合物1種とD群中の化合物1種等である。)を混合して、粒度分布が0.最終製剤としての粒度分布が前記範囲と成り得る鉱物性担体に付着させてなる除草用混合微粒剤等をあげることもできる。
【0007】
即ち、土壌処理では効果を示さず、雑草の茎葉部のみから吸収されて除草効果を発揮するグルホシネートアルカリ金属塩に、茎葉部から吸収されて効果を示す除草活性化合物はもとより、土壌処理でより高い効果を発揮する除草活性化合物を混合して、例えば、付着補助剤の添加により微粒の鉱物性担体に付着させることで微粒剤化し、これを茎葉部に散布することによって、当該微粒剤の葉面への付着量を増加させることが可能になる。
茎葉への付着量の増加は薬剤の茎葉部からの吸収を促進させるが、同時に、グルホシネートアルカリ金属塩による植物細胞の早期枯死により混合された他の除草活性化合物の吸収を促し、更に効果の安定に寄与していると考えられる。
【0008】
また、土壌処理効果を有する除草活性化合物を混合した除草用混合微粒剤の場合には、茎葉部に付着せず地上に落下しても本来の土壌処理効果を発揮して一層の効果安定をもたらす。
以上のような作用を付加することによって、公知のグルホシネートアンモニウム微粒剤の欠点であった、極端な乾燥状況や強風、強雨等、気象変動による効果の減少を改善するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、詳細に本発明を説明する。
【0010】
微粒の鉱物性担体に付着させるグルホシネートアルカリ金属塩の量は、0.3重量%〜3重量%である。これ以下では効果が低下し、これ以上は植物体への付着量に限界があり無駄である。
混合して用いる上記に示した、その他の除草活性化合物は、0.01重量%〜3重量%である。
【0011】
製造にあたって、固体の除草活性化合物は微紛末化してそのまま、若しくは回収が容易で安全な溶剤に溶解して用いる。グルホシネートアルカリ金属塩等、液状の除草活性化合物はそのまま微粒の鉱物性担体に付着させる。また、薬剤の付着を補ったり、散布された除草活性化合物の茎葉部からの吸収を促がすために付着助剤が併用されることがよい。
【0012】
付着助剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ポリビニールアルコール、ポリビニールピロリドン、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ジアルキルスルホサクシネート、アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、ラウリルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルアリルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルエーテルホスフェート等の高沸点水溶性溶剤や、界面活性剤等が併用される。これら付着助剤は単独又は混合して用いられる。その使用総量は、製剤の全重量に対して0.5重量%〜10重量%である。
【0013】
ここで用いられる微粒の鉱物性担体は、例えば、ゼオライト、石灰石、カンラン石、軽石、珪藻土、焼成珪藻土、ベントナイト、アタパルジャイト、珪砂等の無機物質が代表的なものである。しかしながら、これらに限定されるものではなく、粒状形態で破壊がなく、かつ粒子表面から容易に除草活性化合物を放出できる性質を有する微粒の鉱物性担体はいずれも使用が可能である。これら担体の粒度分布は、最終製剤としての粒度分布が約0.1〜0.3mm程度と成り得るものであれば如何なるものであってもよいが、例えば、約0.1〜0.3mm程度、場合によっては約0.1〜0.25mm程度、等を適するものとしてあげることができる。
【0014】
具体的な製造方法としては、微粒の鉱物性担体を撹拌しつつ、溶解した除草活性化合物又は懸濁した除草活性化合物と付着助剤とを少量ずつ添加又は吹きつけながら混合する。混合後、低沸点の溶剤を使用した場合にはこれらを除去する。このようにして得られた除草用混合微粒剤を乾燥した後、粒度分布が約0.1〜0.3mm程度になるように粒子を篩い分けて製品(最終製剤)とする。
【0015】
また、薬剤を付着させた微粒の鉱物性担体が固結する場合には、少量の多孔質無機物質、例えば無機珪酸等を添加することにより、固結を防止してもよい。
【0016】
【実施例】
以下に製剤例及び試験例等の実施例を挙げ、本発明を更に具体的に説明する。
【0017】
製剤例1 (グルホシネートアルカリ金属塩1%及びジウロン2%含有除草用混合微粒剤の調製)
スピードニーダータンクに微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品名)850gを仕込み、回転羽を約350rpm/分に回転させながら、グルホシネートナトリウム塩(20%)50gをゆっくり添加した。続いて、100ミクロン以下に粉砕したジウロン20gをゆっくり添加した。次にポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エマルゲン911、花王株式会社商品名)30gとプロピレングリコール30gとの混合液を滴下させながら加えた。続いて多孔質珪酸(カープレックス#80D、塩野義製薬株式会社商品名)20gを加えて5分間攪拌した後、0.1〜0.3mmの粒子をメッシュにより篩い分けて除草用混合微粒剤943gを得た。
【0018】
製剤例2 (グルホシネートアルカリ金属塩1%及びメトリブジン0.7%含有除草用混合微粒剤の調製)
スピードニーダータンクに微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品名)853gを仕込み、回転羽を約350rpm/分に回転させながら、グルホシネートナトリウム塩(20%)50gをゆっくり添加した。続いて、100ミクロン以下に粉砕したメトリブジン7gをゆっくり添加した。次にポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(ノナール109、東邦化学株式会社商品名)30gとエチレングリコール30gとの混合液を滴下させながら加えた。続いて多孔質珪酸30gを加えて5分間攪拌した後、0.1〜0.3mmの粒子をメッシュにより篩い分けて除草用混合微粒剤951gを得た。
【0019】
製剤例3 (グルホシネートアルカリ金属塩1%及びメトリブジン0.5%、及びジウロン2%含有除草用混合微粒剤の調製)
スピードニーダータンクに微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品名)855gを仕込み、回転羽を約350rpm/分に回転させながら、グルホシネートナトリウム塩(20%)50gをゆっくり添加した。続いて、100ミクロン以下に粉砕したメトリブジン5g、ジウロン20gをゆっくり添加した。次にポリオキシエチレンラウリルエーテル(ペグノールTH−8、東邦化学株式会社商品名)30gとポリプロピレングリコール20gとの混合液を滴下させながら加えた。続いて多孔質珪酸20gを加えて5分間攪拌した後、0.1〜0.3mmの粒子をメッシュにより篩い分けて除草用混合微粒剤950gを得た。
【0020】
製剤例4 (グルホシネートアルカリ金属塩1%及びイソウロン1%含有除草用混合微粒剤の調製)
スピードニーダータンクに微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品名)870gを仕込み、回転羽を約350rpm/分に回転させながら、グルホシネートナトリウム塩(20%)50gをゆっくり添加した。続いて、100ミクロン以下に粉砕したイソウロン10gをゆっくり添加した。次にジオクチルスルホサクシネート(エアロールCT−1、東邦化学株式会社商品名)20gとエチレングリコール30gとの混合液を滴下させながら加えた。続いて多孔質珪酸20gを加えて5分間攪拌した後、0.1〜0.3mmの粒子をメッシュにより篩い分けて除草用混合微粒剤945gを得た。
【0021】
製剤例5 (グルホシネートアルカリ金属塩1%及びトリクロピルブトキシエチルエステル0.5%含有除草用混合微粒剤の調製)
スピードニーダータンクに微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品名)865gを仕込み、回転羽を約350rpm/分に回転させながら、グルホシネートナトリウム塩(20%)50gをゆっくり添加した。続いてトリクロピルブトキシエチルエステル(ザイトロンエステル、ダウケミカル日本株式会社商品名)5gとプロピレングリコール30gを混合したものをゆっくり添加した。次ぎジオクチルアルキルスルホサクシネート20gを滴下させながら加えた。続いて多孔質珪酸30gを加えて5分間攪拌した後、0.1〜0.3mmの粒子をメッシュにより篩い分けて除草用混合微粒剤942gを得た。
【0022】
製剤例6 (グルホシネートアルカリ金属塩1%及びフルミオキサジン0.1%含有除草用混合微粒剤の調製)
スピードニーダータンクに微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品名)869gを仕込み、回転羽を約350rpm/分に回転させながら、グルホシネートナトリウム塩(20%)50gをゆっくり添加した。次に、100ミクロン以下に粉砕したフルミオキサジン1gをゆっくり添加した。次にポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル20gとプロピレングリコールモノメチルエーテル20gとプロピレングリコール20gとの混合液を滴下させながら加えた。続いて多孔質珪酸20gを加えて5分間攪拌した後、0.1〜0.3mmの粒子をメッシュにより篩い分けて除草用混合微粒剤948gを得た。
【0023】
製剤例7 (グルホシネートアルカリ金属塩0.4%及びグリホサート4%含有除草用混合微粒剤の調製)
スピードニーダータンクに微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品名)867gを仕込み、回転羽を約350rpm/分に回転させながら、グリホサートイソプロピルアミン塩41%液剤(ラウンドアップ、日本モンサント株式会社商品名)98gをゆっくり添加した。続いて、グルホシネートナトリウム塩(20%)20gをゆっくり添加した。次にプロピレングリコール30gを滴下させながら加えた。続いて多孔質珪酸40gを加えて5分間攪拌した後、0.1〜0.3mmの粒子をメッシュにより篩い分けて除草用混合微粒剤922gを得た。
【0024】
比較製剤例 (グルホシネートアルカリ金属塩1%含有比較除草用製剤の調製)
スピードニーダータンクに微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品名)880gを仕込み、回転羽を約350rpm/分に回転させながら、グルホシネートナトリウム塩(20%)50gをゆっくり滴下した。次にポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル20gとエチレングリコール30gとの混合液を滴下させながら加えた。続いて多孔質珪酸20gを加えて5分間攪拌した後、0.1〜0.3mmの粒子をメッシュにより篩い分けて比較除草用製剤944gを得た。
【0025】
上記の製剤例1〜7、及び比較製剤例の雑草類に対する除草効果をポットと圃場との両者で比較検討した。
【0026】
試験例1
ポット試験1は、下記の試験条件で実施された。
試験期間:2002年4月17日〜5月8日
試験場所:保土谷アグロス株式会社筑波分室内ガラス室
試験植物:メヒシバ 葉令5〜6.5 草高20〜30cm、エノコログサ 葉令4.5〜6 草高25〜35cm、アオビユ 葉令4〜4.5 草高6〜10cm、シロザ 葉令5〜6 草高5〜10cm、オナモミ 葉令5.3 草高14〜20cm試験規模:180cm2ポット、反復なし
処理月日:2002年4月17日
試験方法:試験植物の葉面を霧吹きで湿らせた後、葉表面に各供試製剤10g、20g/m2相当量を散布した。
調査月日:2002年4月24日(処理7日後)、5月8日(処理21日後)
評価は、0:除草効果なし〜10:完全枯殺の11段階で目視観察による判定で実施された。試験結果を表1(左欄:処理7日後、右欄:処理21日後)に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
試験例2
ポット試験2は、下記の試験条件で実施された。試験期間:2002年4月17日〜5月8日
試験場所:保土谷アグロス株式会社筑波分室内ガラス室
試験植物:メヒシバ 葉令5〜6.5 草高20〜30cm、エノコログサ 葉令4.5〜6 草高25〜35cm、アオビユ 葉令4〜4.5 草高6〜10cm、シロザ 葉令5〜6 草高5〜10cm、オナモミ 葉令5.3 草高14〜20cm試験規模:180cm2ポット、反復なし
処理月日:2002年4月17日
試験方法:試験植物の葉表面に各供試製剤10、20g/m2相当量を散布した。調査月日:2002年4月24日(処理7日後)、5月8日(処理21日後)
評価は、0:除草効果なし〜10:完全枯殺の11段階で目視観察による判定で実施された。試験結果を表2(左欄:処理7日後、右欄:処理21日後
)に示した。
【0029】
【表2】
【0030】
試験例3
圃場試験は、下記の試験条件で実施された。
試験期間:2002年5月13日〜6月11日
試験場所:関東鉄道 下妻保線区内
試験植物:メヒシバ 15〜30cm、エノコログサ 20〜30cm、ヨモギ 20〜40cm、スギナ 15〜30cm、ハコベ 10〜20cm
試験規模:10m2/区、2反復
処理月日:2002年5月13日
試験方法:朝露で葉面が濡れている早朝に、茎葉部に各供試製剤20g/m2相当量を散布した。
調査月日:2002年5月20日(処理7日後)、6月11日(処理29日後)評価は、0:除草効果なし〜10:完全枯殺の11段階で目視観察による判定で実施された。試験結果を表3(左欄:処理7日後、右欄:処理29日後)に示した。
【0031】
【表3】
【0032】
以上の試験例で明らかなように、グリホシネート単独含有の比較除草用製剤では、葉面への付着が湿度等の気象条件によって制限された結果、その除草効果が低下していた。一方、本発明の製剤では、前記気象変化によって除草効果が低下することなく優れた除草効果を発揮していた。
【0033】
【発明の効果】
本発明により、簡便な処理と同時に気象条件の如何によらず安定した除草効果を発揮させることを可能にした。
Claims (7)
- 粒度分布が0.1〜0.3mmであって、かつ、DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートのアルカリ金属塩類に、イソウロン、カルブチレート、ジウロン、テブチウロン、リニュロン、シアナジン、プロメトリン、メトリブジン、ターバシル及びブロマシル、並びに、2,4−D、MCPA、メコプロップ、トリクロピル及びこれらの塩若しくはエステル、並びに、オキサジアルギル、カルフェントラゾンエチル、フルミオキサジン、ビフェノックス、ピラフルフェンエチル、並びに、グリホサート、ジフルフェニカン、ジクロベニル及びクロルチアミドの中から選ばれた1種又は2種以上を混合して、最終製剤としての粒度分布が前記範囲と成り得る鉱物性担体に付着させてなる除草用混合微粒剤。
- 粒度分布が0.1〜0.3mmであって、かつ、DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートのアルカリ金属塩類に、イソウロン、カルブチレート、ジウロン、テブチウロン、リニュロン、シアナジン、プロメトリン、メトリブジン、ターバシル及びブロマシルの中から選ばれた1種又は2種以上を混合して、最終製剤としての粒度分布が前記範囲と成り得る鉱物性担体に付着させてなる除草用混合微粒剤。
- 粒度分布が0.1〜0.3mmであって、かつ、DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートのアルカリ金属塩類に、2,4−D、MCPA、メコプロップ、トリクロピル及びこれらの塩若しくはエステルの中から選ばれた1種又は2種以上を混合して、最終製剤としての粒度分布が前記範囲と成り得る鉱物性担体に付着させてなる除草用混合微粒剤。
- 粒度分布が0.1〜0.3mmであって、かつ、DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートのアルカリ金属塩類に、オキサジアルギル、カルフェントラゾンエチル、フルミオキサジン、ビフェノックス及びピラフルフェンエチルの中から選ばれた1種又は2種以上を混合して、最終製剤としての粒度分布が前記範囲と成り得る鉱物性担体に付着させてなる除草用混合微粒剤。
- 粒度分布が0.1〜0.3mmであって、かつ、DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートのアルカリ金属塩類に、グリホサート、ジフルフェニカン及びジクロベニル、クロルチアミドの中から選ばれた1種又は2種以上を混合して、最終製剤としての粒度分布が前記範囲と成り得る鉱物性担体に付着させてなる除草用混合微粒剤。
- 粒度分布が0.1〜0.3mmであって、かつ、DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィナートのアルカリ金属塩類に、イソウロン、カルブチレート、ジウロン、テブチウロン、リニュロン、シアナジン、プロメトリン、メトリブジン、ターバシル及びブロマシルからなる化合物群、2,4−D、MCPA、メコプロップ、トリクロピル及びこれらの塩若しくはエステルからなる化合物群、オキサジアルギル、カルフェントラゾンエチル、フルミオキサジン、ビフェノックス及びピラフルフェンエチルからなる化合物群、及び、グリホサート、ジフルフェニカン、ジクロベニル及びクロルチアミドからなる化合物群の4種の化合物群の中から選択された少なくとも2種の化合物群に含まれる2種以上の化合物を混合して、最終製剤としての粒度分布が前記範囲と成り得る鉱物性担体に付着させてなる除草用混合微粒剤。
- 付着助剤を含むことを特徴とする請求項1乃至6記載の除草用混合微粒剤。
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