JP2005067578A - 直進運動する格納式ワイパー装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 ワイパーを直線平行運動させることにより、１本のワイパーでフロントガラスの全面を払拭し、フロントガラスの曲面に沿って動かすことでワイパーブレードに均一に力が加わるようにする。しかもワイパーを格納する事により外観上すっきりさせる。
【解決手段】 ワイパー駆動部１の下部の可動子に永久磁石１１のＮ極とＳ極を交互に取り付け、浮上用ローラー９と案内ローラー１０を取り付け、先端に安定ローラー１３を設けた安定板１４を取り付ける。さらにワイパー駆動部１に先端にワイパーアーム２とワイパーブレード３とワイパーゴム４を取り付ける。又清掃用ワイパー駆動部５と清掃用ワイパーブレード６をもうひとつ設置する。 ワイパー駆動部１を動かす為の、リニアパルスモーターの固定子のステータ１２をガイド溝８の両端に並べて設置する。 フロントピラーにワイパー格納庫７を設け、開閉モーター１５で開閉できる開閉ドア１６を取り付ける。
【選択図】 図２

Description

発明の詳細な説明

産業上の利用分野

この発明は、車両のワイパーの作動を直線運動に替えることにより、ワイパーの払拭面積を拡大し、違う用途のワイパーを２本取り付け、さらに格納することが出来るというワイパーに関する装置である。

従来は、半円運動するおおむね２本のワイパーで作動している為、フロントガラスの払拭面積が限定されていた。又、フロントガラスは曲面につき半円運動ではワイパーブレードに無理があり、ガラス面にワイパーゴムが密着しにくいのと、不使用の場合でも絶えずガラス面にワイパーブレードが露出している為に、夏の紫外線・熱又、冬の凍結や、埃などによりワイパーゴムの痛みが激しい為、ワイパーの性能が低下し、早めの取替えが必要であった。

発明が解決しようとする課題

本発明は、このような問題点に鑑み、半円運動を直線運動に替えることにより、１本のワイパーでフロントガラスの全面を払拭すること出来る。
又、ガラスの曲面に沿って直線に動くのでワイパーブレードに無理が無くさらにワイパーを格納することによりワイパーゴムの痛みが少なくなり、ワイパーの存在を隠す為に、フロントガラス面がすっきりしている。

課題を解決するための手段

いま、その構成を説明すると
（イ）ワイパー駆動部（１）の下部にある可動子の両面に永久磁石（１１）と案内ローラー（１０）を取り付け、先端に安定ローラー（１３）を設置した安定板（１４）を取り付ける。次にワイパー駆動部（１）の底面に浮上用ローラー（９）と先端にワイパーアーム（２）とワイパーゴム（４）を取り付けたワイパーブレード（３）をそれぞれ取り付ける。
（ロ）ガイド溝（８）の両端にリニアパルスモーターの固定子であるステータ（１２）を取り付ける。
（ハ）フロントピラーにワイパー格納庫（７）を設けて、入り口に開閉ドア（１６）と、それを可動させる開閉モーター（１５）を取り付ける。
以上の如く構成された、直進運動する格納式ワイパー装置

作用

本発明は以上のような構造であるから、これを使用する際は、格納されたワイパーを運転席のスイッチで動かすと、それに連動して開閉扉が開きワイパーのリニアパルスモーターのステータにパルス電流が流れ、ワイパーの可動子の磁石がワンステップずつ滑るようにガイド溝を直進運動する。又マイコンを使って往復運動とスピードを制御調整している。

以下、本発明の詳細を図示実施例で説明する。
第１図は直進運動するワイパー装置の斜視図である。
ワイパー駆動部（１）にワイパーアーム（２）とワイパーゴム（４）を設置したワイパーブレード（３）を取り付け、ワイパー駆動部（１）の下部に設置したリニアパルスモーターでガイド溝（８）を直進運動して可動する。
尚、直進運動はマイコンにより、往復運動とスピードを制御調整している。又、清掃用ワイパー駆動部（５）はフロントガラスの汚れ・ゴミ等を除去する為の清掃用ワイパーブレード（６）を取り付けたもので、晴天用に使用する新しいワイパーである。それぞれのワイパーは運転席のスイッチにより作動し、作動停止すると自動的にフロントピラーのワイパー格納庫（７）に収納する。
第２図は直進運動するワイパー装置の断面図である。
ワイパー駆動部（１）の下部のリニアパルスモーターの可動子に、案内ローラー（１０）と永久磁石（１１）のＮ極とＳ極をそれぞれ交互に数個並べる。
可動子の先端に安定ローラー（１３）を設置した、安定板（１４）を取り付ける。さらにワイパー駆動部（１）を直進させるリニアパルスモーターの固定子のステータ（１２）をガイド溝（８）の両端に並べ、底面に浮上用ローラー（９）を取り付け、先端にワイパーアーム（２）とワイパーゴム（４）を設置したワイパーブレード（３）を取り付ける。
尚、浮上用ローラー（９）と安定ローラー（１３）の替わりに磁石の反発を利用した、完全リニアモーターワイパーも可能であり、又リニアパルスモーターの替わりにワイパー駆動部（１）内に電動モーターを設置し、浮上用ローラー（９）を駆動させて直進する電動式ワイパーも取り付けられる。
第３図はワイパー格納庫の斜視図である。
ワイパー駆動部（１）はガイド溝（８）を滑るように往復作動し、ワイパーのスイッチを切るとマイコンにより開閉ドア（１６）が開き、ワイパーはワイパー格納庫（７）に格納され、自動的に開閉ドア（１６）が閉まる。
第４図はワイパー格納庫の断面図である。
フロントピラーの内部にワイパー格納庫（７）を設けて、入り口に開閉ドア（１６）を取り付け、その上部に自動的に開閉する為の、ワイパーの作動と連動したワイパー開閉モーター（１５）を取り付ける。

発明の効果

したがって、ワイパーの作動を直線運動に替える事により、１本のワイパーでフロントガラスの全面を払拭することが出来、又フロントガラスの曲面にワイパーブレードが絶えず垂直に接触している為、無理が無くスムーズに作動する。さらに汚れ・埃などの清掃用のワイパーをもう１本設置することが出来る。
ワイパーを不使用の場合は、フロントピラーのワイパー格納庫に収納する事により、熱・紫外線・凍結・埃等によるワイパーゴムの痛みを防ぎ、又外部からワイパーの存在を隠せることが出来、デザイン上スッキリしている。
以上のように、ワイパーの払拭面積を拡大し、別用途のワイパーを設置する事が出来、又ワイパーを格納することによりワイパーゴムの寿命を長くし、デザイン的にスッキリしたワイパー装置に関するものである。

直進運動するワイパー装置の斜視図 直進運動するワイパー装置の断面図 ワイパー格納庫の斜視図 ワイパー格納庫の断面図

符号の説明

１ ワイパー駆動部
２ ワイパーアーム
３ ワイパーブレード
４ ワイパーゴム
５ 清掃用ワイパー駆動部
６ 清掃用ワイパーブレード
７ ワイパー格納庫
８ ガイド溝
９ 浮上用ローラー
１０ 案内ローラー
１１ 永久磁石
１２ ステータ
１３ 安定ローラー
１４ 安定板
１５ 開閉モーター
１６ 開閉ドア

Claims (2)

1. （イ）ワイパー駆動部（１）の下部にある可動子の両面に永久磁石（１１）と案内ローラー（１０）を取り付け、先端に安定ローラー（１３）を設置した安定板（１４）を取り付ける。次にワイパー駆動部（１）の底面に浮上用ローラー（９）と先端にワイパーアーム（２）とワイパーゴム（４）を取り付けたワイパーブレード（３）をそれぞれ取り付ける。
   （ロ）ガイド溝（８）の両端にリニアパルスモーターの固定子であるステータ（１２）を取り付ける。
2. （ハ）フロントピラーにワイパー格納庫（７）を設けて、入り口に開閉ドア（１６）と、それを可動させる開閉モーター（１５）を取り付ける。
   以上の如く構成された、直進運動する格納式ワイパー装置

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