JP2005067395A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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恭幸 園田
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Abstract

【課題】 操舵角速度が同じ場合には、目標転舵角にかかわらず、一定の操舵フィーリングが得られ、ドライバへ違和感を与えない車両用操舵装置を提供する。
【解決手段】 目標転舵角設定部23は、検出された操舵角θと車速νに応じて、転舵角δに対する操舵角θの比である仮想ギア比を設定する仮想ギア比設定部231と、設定された仮想ギア比に基づいて目標転舵角δr *を設定する実舵転舵角設定部232と、操舵角速度δ'が同じとき目標実舵転舵角δr *と実舵転舵角δの差である転舵遅れ角が一定となるように、目標転舵角δr *を補正して補正目標転舵角δc *を設定する角度遅れ補正部233を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ステアリングホイールの操舵角と車両状態に応じて操向輪の転舵角を可変に制御可能な車両用操舵装置の技術分野に属する。
従来の車両用操舵装置は、例えば、ステアリングホイールの操舵角速度が所定値以上、または操向輪の目標舵角と実転舵角との差が所定値以上の場合に、反力アクチュエータを駆動して操舵反力を増大させることにより、目標舵角と実転舵角との差が過大となるのを抑制している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−324261号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、走行状況によっては同じ操舵角でも操舵反力が変化するため、ドライバに違和感を与えるという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、操舵角速度が同じ場合には、目標転舵角にかかわらず、一定の操舵フィーリングが得られ、ドライバへ違和感を与えない車両用操舵装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、
ドライバが操舵を行う操舵手段と、
この操舵手段の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
車両状態を検出する車両状態検出手段と、
操向輪の転舵角を変化させる転舵アクチュエータと、
検出された操舵角と車両状態に応じて目標転舵角を設定し、設定された目標転舵角に基づいて転舵アクチュエータに対し転舵角を変化させる制御指令を出力する転舵制御手段と、
を備えた車両用操舵装置において、
前記操舵手段の操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段を設け、
前記転舵制御手段に、操舵角速度が同じとき、目標転舵角と実転舵角の差である転舵遅れ角が一定となるように、設定された目標転舵角を補正する角度遅れ補正部を設けたことを特徴とする。
本発明では、転舵遅れ角が一定となるように目標転舵角が補正されるため、ドライバの操舵角速度が同じときには、操舵角や車両状態の違いにより目標転舵角が異なる場合でも、同じの操舵フィーリングが得られ、ドライバへ違和感を与えない。
以下に、本発明の車両用操舵装置を実施する最良の形態を、実施例1〜4に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、実施例1の構成の一例を示す。
実施例1の車両用操舵装置は、ステアリングホイール(操舵手段)11、トルクセンサ12、操舵角センサ(操舵角検出手段)13、反力アクチュエータ14、転舵アクチュエータ15、転舵角センサ16、ラックアンドピニオン17、ラック軸18、モータドライバ19、車両状態検知部(車両状態検出手段)1AおよびECU1Bを有している。ECU1Bとモータドライバ19により転舵制御手段が構成されている。
ステアリングホイール11へのドライバ入力は、トルクセンサ12および操舵角センサ13を用いて計測され、ECU1Bへと伝えられる。操舵角センサ13としては、例えばロータリエンコーダ等を用い、以下実舵転舵角としてピニオン軸に換算した角度を使用する。
ECU1Bでは、車両状態検知部1Aと操舵角センサ13の入力から、反力アクチュエータ14を用いて発生させる操舵反力と、転舵アクチュエータ15を駆動することにより、転舵される実舵の転舵角とを決定する。転舵アクチュエータ15としては、例えばDCブラシレスサーボモータを使用する。モータはピニオン軸と同軸に取り付けることもピニオン軸にギアを介して取り付けることも可能であるが、ここではピニオン軸に同軸に取り付けたものとして進む。
ECU1Bは、決定した操舵反力と転舵角を実現するために、モータドライバ19を用いて反力アクチュエータ14の反力モータと、転舵アクチュエータ15の転舵モータを駆動する。転舵モータにより発生された転舵トルクは、ラックアンドピニオン17を介して、ラック軸18をストロークさせ、実舵の転舵を実現する。
実現された実舵転舵角は、転舵角センサ16を用いてECU1Bへとフィードバックされる。転舵角センサ16としては、例えばピニオン軸の回転に応じて回転するロータリエンコーダや、ラック軸18のストロークセンサを用いる。このとき、それぞれのモータやセンサやコントローラは、フェール時の安全を確保するため複数個ずつあってもよい。
図2は、実施例1の車両用操舵装置の制御ブロック図である。
ドライバの入力は、ドライバ入力検知部22の操舵角センサ13によって観測される。車両状態検知部1Aの例えば車速センサ211により検出される車速νにより、目標転舵角設定部23の仮想ギア比設定部231において仮想ギア比GSが決定され、実舵転舵角設定部232へ伝達される。
ここで、「仮想ギア比」とは、実舵の転舵角に対するステアリングホイール11の操舵角の比をいう。
車速νと仮想ギア比GSとの関係は、例えば図3に示すように、車速νLから車速νHにかけて連続的にGSLからGSHに変わるものとする。仮想ギア比GSの変化の特性は、図の実線31、波線32、33または34のように、どのような関数であってもよいが、車速νにより変化させる場合には、仮想ギア比はGS(ν)とおくことができる。
この関係に従い、目標転舵角設定部23の実舵転舵角設定部232において、目標実舵転舵角δr *が決定される。この目標実舵転舵角δr *は角速度補正部(角度遅れ補正部)233によって補正され、補正目標実舵転舵角δc *が決定される。角速度補正部233の詳細については後述する。
目標転舵角制御部24においては、補正目標実舵転舵角δc *が設定されたときに、フィードフォワード部241と外乱オブザーバ補償部242により、目標電流値i*を生成する。第1モデル2421は、転舵角δから転舵モータトルクTへの伝達関数を表すモデルである。第2モデル2422は、目標電流値i*から転舵モータトルクTへの伝達関数を表すモデルである。また、第3モデル2423は、転舵モータトルクTから目標電流値i*への伝達関数を表すモデルである。これら3つのモデルを用いて、実舵に加わる外乱dを推定して補償することにより、外乱からの影響を抑えている。
目標転舵角制御部24から出力された目標電流値i*は、車両操向部25の電流生成部254へ伝えられて実電流値iが生成され、この実電流値iが実舵転舵部253である転舵モータを駆動し、モータトルクTmを発生する。モータトルクTmと、例えばセルフアライニングトルクや摩擦などの外乱dとが、実舵に働く力であり、実舵動特性ブロック252により実舵転舵角δが生成される。実舵転舵角δは転舵角センサ16により検知され、目標転舵角制御部24へとフィードバックされる。
図4に、車両操向部25のモデルを示す。
転舵モータに加えられた電圧Vは、モータ逆起電力Vを差し引いたVmが実質的電圧として作用し、伝達関数41に従い、電流iが流れる。Lmはモータインダクタンス、Rmはモータ内部抵抗であり、モータは伝達関数42に示すトルク定数KTでモータトルクTmを発生させる。
外乱dと粘性項46が車両操向部25に作用し、図の伝達関数43,44,4により、転舵角δとなるように転舵される。Jm、Cmはそれぞれ車両操向部25のピニオン軸換算での慣性モーメント、車両操向部25の同じくピニオン軸換算での粘性係数である。モータでは実舵転舵角速度δ'に比例した逆起電力が発生し、伝達関数47のモータ逆起電力係数Kmを用いて表される。
次に、作用を説明する。
[目標実舵転舵角補正作用]
転舵モータに加えられる電圧Vには、モータドライバ19の性能に依存して最大限界値が存在するため、転舵角速度δ'にも最大限界値が存在し、転舵角速度δ'が大きいときには、遅れが生じる。
転舵角速度δ'は、モータの実舵に働くモータ出力と外乱dにより決定される。すなわち、転舵角速度δ'はモータドライバ19の出力電圧、モータ回転角速度、セルフアライニングトルク等により決定される。セルフアライニングトルクは、路面状態、車速νと転舵角δを主とする車両状態により決定される。
図5に、実舵中立付近の操舵角速度θ'と実舵転舵角速度δ'との関係を示す。図の一点鎖線51は、仮想ギア比GSLで車速νLのときの関係を示し、波線52は、仮想ギア比GSHで車速νHのときの関係を示す。実舵中立付近の最大転舵角速度δ' maxは、路面条件が一定と仮定すると、路面反力により決定されるため、車速νとの関係で表すことができる。
車速νLのときの最大転舵可能角速度をδ' Lmaxと表し、車速νHのときの最大転舵可能角速度をδ' Hmaxと表す。操舵角速度θ'が低いときには、操舵角速度θ'と転舵角速度δ'の関係は仮想ギア比Grの比率となるが、操舵角速度θ'が高くなると、転舵角速度δ'は最大転舵角速度δ' maxとなる。車速νLのとき転舵角速度δ' Lmaxとなる操舵角速度はθ' Lと表すことができ、車速νHのとき転舵角速度δ' Hmaxとなる操舵角速度はθ' Hと表すことができる。
ステアリングホイール1の操舵角速度θ'にも、実質的な最大値が存在し、その値をθ' maxとする。ここで、目標実舵転舵角δr *と実舵転舵角δの差である転舵遅れ角をdδとすると、操舵角速度θ'が最大となるのは、一方向の最大転舵角から反対方向の最大転舵角まで操舵を行ったときである。このときのdδをdΔとすると、dΔは図6に示すように、車速ν、仮想ギア比GS、操舵角速度θ'に従って変化する。仮想ギア比がGSLで車速νLのときには、一点鎖線61の通りとなり、仮想ギア比がGSHで車速νHのときには、波線62の通りとなる。θ' maxのときのdΔをdΔmaxとし、仮想ギア比がGSLのときはdΔLmax、仮想ギア比がGSHのときはdΔHmaxとなる。
なお、図6の細い破線61'、62'で示す特性は、摩擦等による影響の全くない理想状態を表しており、実際にはそこから若干性能が劣化する。すなわち、破線61'は、一点鎖線61の理想状態を表しており、破線62'は、波線62の理想状態を表している(後述する図8、図9も同様)。
仮想ギア比GSH、車速νH、操舵角速度θ' maxのときの転舵角速度をδ' Hmaxとする。このとき、図2の角速度補正部233において、目標実舵転舵角δr *を補正し、目標転舵角速度δc 'が次の関係となるようにする場合、
δ' c=δ' r * (δ' c≦δ' Hcmax
δ' c=δ' Hcmax (δ' c' Hcmax
図6の実線63で操舵角速度θ'と転舵角速度δ'との関係を示される関係とすることができる。このときの操舵角速度θ'と実舵転舵角速度δ'との関係は、図5の実線53で表される。
すなわち、転舵角速度δ'が操舵角速度θ'に追従可能な速度のときでは、車速νHのときに限らず、同様に仮想ギア比GS(ν)を用いて表すことができる。車速ν、仮想ギア比GS(ν)で操舵角速度θ' Lのときの転舵角速度はGS(ν)を用いて、
θ'=GS(ν)×δ'
の関係が成り立つことから、より一般的に、
δ' c=θ'/GS(ν) (θ' c≦θ' L
δ' c=θ' L/GSL (θ' c' L
と表すことができ、これを実現するように、目標実舵転舵角δr *を補正し、補正目標実舵転舵角δc *を設定する。
[従来技術との対比]
ドライバの操舵によるステアリングホイール1の操舵角θに対する実舵転舵角δの伝達比(仮想ギア比Gr)を可変に制御するとき、仮想ギア比Grが低いときに仮想ギア比Grが高いときと同じ角速度でドライバが操舵を行うことを想定した場合、仮想ギア比Grが高いときと比較して、より早い角速度で実舵を転舵させなければならない。そのため、図6に示したように、仮想ギア比Grが低いときには、仮想ギア比Grが高いときと比較して、転舵遅れ角dΔが大きくなり、ドライバに違和感を与える。
従来技術(特許文献1)では、操舵角速度θ'が所定値以上である場合や、目標実舵転舵角と実舵転舵角との差が所定値以上である場合に、操舵反力発生機構を用いて操舵反力を増大させているため、走行状況によっては、同じ操舵角でも操舵反力に変化することで、ドライバに違和感を与えてしまう。
これに対して、実施例1では、検出された操舵角速度θ'が、目標実舵転舵角δr *と実舵転舵角δとの差である転舵遅れ角dΔが発生するθ'Lを超えたとき、角速度補正部233において、目標転舵角速度δ'cが(θ' L/GSL)、すなわちδ'Lmaxとなるように目標実舵転舵角δr *が補正されるため、仮想ギア比Grの違いに起因して転舵遅れ角dΔに差異が生じるのを抑制でき、ドライバへ与える違和感を低減できる。
実施例2の車両用操舵装置では、角速度補正部233における補正目標実舵転舵角δc *の設定方法が実施例1と異なる。
すなわち、図7において、
δ' c=θ'/GS(ν) (θ' c≦θ' L
δ' c=θ'/GS(ν)+(θ'/GSL−δ' Lmax) (θ' c' L
とおくことで、操舵角速度θ'と実舵転舵角速度δ'の関係は、図7の実線73で示されるものとなり、操舵角速度θ'と転舵遅れ角dΔの関係は、図8の実線83に示されるものとなる。図7の波線71,72は、図5に示す波線51,52と同等であり、仮想ギア比がGSLで車速νLのとき、および仮想ギア比がGSHで車速νHのときの、操舵角速度θ'と実舵転舵角速度δ'との関係を示す。
なお、図7の上下方向の両矢印74,75およびその矢印に付された○印76,77は、以下を意味する。上側の矢印74は、車速の低いときの目標転舵角速度(上側の波線)と実際に操舵可能な転舵角速度(波線71)の差を示している。下側の矢印75は、車速の高いときの目標転舵角速度(波線72)につながる破線と実際に操舵する転舵角速度(実線73)の差を表しており、これら2つの大きさが一致するように、高速時の転舵角速度(実線73)を設定する。
図8の波線81,82は、図6に示す波線61,62と同等であり、仮想ギア比がGSL、車速νLのとき、および仮想ギア比がGSH、車速νHのときのθ'とdδの関係を示す。
すなわち、実施例2の車両用操舵装置にあっては、検出された操舵角速度θ'がθ'Lを超えたとき、目標転舵角速度と実転舵角速度δ'との差が、仮想ギア比Grが最小のときの目標転舵角速度と実転舵角速度δ'との差と一致する目標転舵角速度δ'となるよう、目標実舵転舵角δr'を補正するため、仮想ギア比Grの違いにより転舵遅れ角dΔに差異が生じるのを抑制でき、ドライバへ与える違和感を低減できる。
実施例3は、図5の51で示される操舵角速度θ'と実舵転舵角速度δ'の関係を、あらかじめ実験的にデータで得ておき、これを角速度補正部233に記憶させておくものである。角速度補正部233では、補正目標実舵転舵角δc *を設定する際に、これを読み込むことで、操舵角θから仮想ギア比がGSLであった場合の転舵角δと転舵遅れ角速度dδ'を容易に推定することができる。そして、角速度補正部233で補正目標実舵転舵角δc *を、
Figure 2005067395
とすることにより、仮想ギア比GSLのときの転舵遅れ角dδを再現することができる。
すなわち、実施例3の車両用操舵装置にあっては、仮想ギア比がGSLのときの操舵角速度θ'に対する目標転舵角速度δ'および最大転舵可能角速度δ'Lmaxをあらかじめ記憶しておくことで、仮想ギア比GSLのときの転舵遅れ角dδを容易に推定でき、角度補正部233で補正目標実舵転舵角δc *を設定する際の演算負荷軽減と、演算時間の短縮化を達成できる。
実施例4では、操舵角速度ゼロからθ'maxに至るまで徐々に転舵遅れ角dΔが変化するような目標転舵角速度δc'を設定する点で実施例1〜3と異なる。
図9において、操舵角速度θ'と転舵遅れ角dΔの関係が一点鎖線91となるとき、操舵角速度θ'がθ' Lとなるところで急激に転舵遅れ角dΔが増加している。そこで、実施例4では、実線93に示すように、操舵角速度θ'と、目標実舵転舵角δc 'と実舵転舵角速度δ'の差との関係に急激な変化を持たせないようにしている。
この関係を、例えば車速νにより変化するとように設定した場合、関数Eを用いて、
dΔ=E(ν,θ' max
とおくことができる。このとき、転舵遅れ角速度dδ'を求めることができ、上述の(1)式を用いて目標実舵転舵角δr *を補正することにより、一定の操舵フィーリングを実現することができる。なお、目標とする関数は、図9の波線94または95のような関数としてもよい。
すなわち、実施例4の車両用操舵装置にあっては、操舵角速度θ'に対し、転舵遅れ角dΔに急激な変化を持たせないような補正実舵転舵角δc *を設定することにより、ドライバへ与える違和感を低減できる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施する最良の形態を、実施例1〜4に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1〜4に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例1〜4では、ステアバイワイヤシステムで本発明の構成を実現しているが、本発明は、電動パワーステアリングシステムと可変ギアシステムを組み合わせた構成でも実現できる。すなわち、仮想ギア比を任意に変化させることができる操舵機構であれば、どのような構成であっても本発明を実現できる。
車両用操舵装置の構成図である(実施例1)。 車両用操舵装置の制御ブロック図である(実施例1)。 車速と仮想ギア比との関係を示す図である。 車両操向部のモデルである。 操舵角速度と実舵転舵角速度との関係を示す図である(実施例1)。 操舵角速度と転舵遅れ角との関係を示す図である(実施例2)。 操舵角速度と実舵転舵角速度との関係を示す図である(実施例1)。 操舵角速度と転舵遅れ角との関係を示す図である(実施例2)。 操舵角速度と転舵遅れ角との関係を示す図である(実施例4)。
符号の説明
1A 車両状態検知部
1B ECU
11 ステアリングホイール
12 トルクセンサ
13 操舵角センサ
14 反力アクチュエータ
15 転舵アクチュエータ
16 転舵角センサ
17 ラックアンドピニオン
18 ラック軸
19 モータドライバ
21 車両状態検知部
211 車速センサ
22 ドライバ入力検知部
23 目標転舵角設定部
231 仮想ギア比設定部
232 実舵転舵角設定部
233 角速度補正部
24 目標転舵角制御部
241 フィードフォワード部
242 外乱オブザーバ補償部
2421 モデル1
2422 モデル2
2423 モデル3
25 車両操向部
252 実舵動特性ブロック
253 実舵転舵部
254 電流生成部

Claims (6)

  1. ドライバが操舵を行う操舵手段と、
    この操舵手段の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    車両状態を検出する車両状態検出手段と、
    操向輪の転舵角を変化させる転舵アクチュエータと、
    検出された操舵角と車両状態に応じて目標転舵角を設定し、設定された目標転舵角に基づいて転舵アクチュエータに対し転舵角を変化させる制御指令を出力する転舵制御手段と、
    を備えた車両用操舵装置において、
    前記操舵手段の操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段を設け、
    前記転舵制御手段に、操舵角速度が同じとき、目標転舵角と実転舵角の差である転舵遅れ角が一定となるように、設定された目標転舵角を補正する角度遅れ補正部を設けたことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵装置において、
    前記転舵制御手段に、
    検出された操舵角と車両状態に応じて、転舵角に対する操舵角の比である仮想ギア比を設定する仮想ギア比設定部と、
    設定された仮想ギア比に基づいて目標転舵角を設定する実舵転舵角設定部と、
    を設け、
    前記角度遅れ補正部は、仮想ギア比最小のときの転舵遅れ角に基づいて目標転舵角を補正することを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項2に記載の車両用操舵装置において、
    前記角度遅れ補正部は、検出された操舵角速度が、転舵遅れ角が発生する操舵角速度しきい値を超えたとき、
    設定された目標転舵角の転舵角速度が、仮想ギア比最小のときの前記操舵角速度しきい値に対する転舵角速度と一致するように目標転舵角を補正することを特徴とする車両用操舵装置。
  4. 請求項2に記載の車両用操舵装置において、
    前記角度遅れ補正部は、検出された操舵角速度が、転舵遅れ角が発生する操舵角速度しきい値を超えたとき、
    設定された目標転舵角での転舵角速度と最大転舵可能角速度との差が、仮想ギア比最小のときの転舵角速度と最大転舵可能角速度との差と一致するように目標転舵角を補正することを特徴とする車両用操舵装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の車両用操舵装置において、
    前記角度遅れ補正部は、仮想ギア比最小のときの操舵角速度に対する目標転舵角速度および最大転舵可能角速度があらかじめ設定されたデータを有することを特徴とする車両用操舵装置。
  6. 請求項2に記載の車両用操舵装置において、
    前記角度遅れ補正部は、操舵角速度が大きくなるに従って、転舵遅れ角が徐々に大きくなるように目標転舵角を補正することを特徴とする車両用操舵装置。
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