JP2005066717A - 樹脂切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】寸法精度が高くかつ平滑な切断面を持った樹脂板が得られる樹脂切断装置を提供すること。
【解決手段】樹脂Wを載置してこれを保持するワーク保持盤20と、前記樹脂Wを切断するカッタ44と、これらワーク保持盤20、カッタ44を加工線上にて相対移動させる駆動機構を備えてなる樹脂切断装置1において、前記樹脂Wを前記ワーク保持盤20と協働して挟持することにより前記樹脂Wを定位に保持するワーク保持機構50を備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】樹脂Wを載置してこれを保持するワーク保持盤20と、前記樹脂Wを切断するカッタ44と、これらワーク保持盤20、カッタ44を加工線上にて相対移動させる駆動機構を備えてなる樹脂切断装置1において、前記樹脂Wを前記ワーク保持盤20と協働して挟持することにより前記樹脂Wを定位に保持するワーク保持機構50を備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、樹脂を所定の厚さに切断する樹脂切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、ウレタン樹脂等の合成樹脂は各種産業機器に使用されるものであるが、これらの樹脂は一定の厚さの板状に切断して使用されることが多い。
従来このように、樹脂を一定の厚みに切断する樹脂切断装置としては、少なくとも一方が回転駆動される一対のローラと、そのローラに巻回された帯状のカッタ刃体とを備え、前記ローラを回転駆動させて帯状のカッタ刃体を回転させることにより該帯状のカッタ刃体に形成された刃先に樹脂を相対的に移動させて押付け、樹脂を切断するものが知られている。
従来、この種のものとしては各種のものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−243981号公報(第2−5頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の樹脂切断装置においては、定位置にある帯状のカッタ刃体に対して樹脂を供給して切断するものであり、カッタ刃体に対して樹脂を定められた位置、姿勢で正確にカッタ刃体に供給する必要がある。
しかし、樹脂をカッタ刃体に対して正確に供給するのが非常に困難であるため、定められた位置以外で切断されて樹脂の切断面が波打ったり、厚みが不均一となる等の問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、寸法精度が高くかつ平滑な切断面を持った樹脂板が得られる樹脂切断装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、樹脂切断装置であって、樹脂を載置してこれを保持するワーク保持盤と、前記樹脂を切断するカッタと、これらワーク保持盤、カッタを加工線上にて相対移動させる駆動機構を備えてなる樹脂切断装置において、前記樹脂を前記ワーク保持盤と協働して挟持することにより前記樹脂を定位に保持するワーク保持機構を備えてなることを特徴とする。
【0006】
この発明に係る樹脂切断装置によれば、樹脂を確実に保持した状態で、ワーク保持盤とカッタとが相対移動することにより樹脂が切断される。
この際、樹脂はワーク保持機構によって保持されるので、高い精度をもって切断することが可能となる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の樹脂切断装置において、前記カッタが加工位置に支持されるとともに、前記ワーク保持盤がそこに保持された樹脂が前記カッタ方向に搬送されるように直線的移動可能に支持され、前記ワーク保持機構は、前記樹脂を前記ワーク保持盤に押圧可能かつ回転可能なローラと、前記ローラ群の各ローラ間に設けられ前記樹脂を前記ワーク保持盤に押圧可能な押え板とを備えてなることを特徴とする。
【0008】
この発明に係る樹脂切断装置によれば、ワーク保持機構のローラが被加工材である樹脂を加工位置に押圧して拘束するとともに、ローラの回転によって樹脂をカッタ方向に直線移動させることによって樹脂が切断される。
この場合、樹脂がローラ群のローラおよび各ローラ間に設けられた押え板によって押圧支持されるので、ワーク保持盤とともに樹脂をカッタに確実に供給し、ワーク保持盤に保持させた状態で高精度の切断が可能となる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項2記載の樹脂切断装置において、前記ワーク保持機構は、前記直線方向に配置されたローラ群とこれらローラ群を前記ワーク保持盤方向に向けて押圧駆動する駆動装置とを備えてなることを特徴とする。
【0010】
この発明に係る樹脂切断装置によれば、ワーク保持機構のローラ群および押え板が駆動装置によって被加工体である樹脂に対して押圧駆動され、樹脂を堅固に支持するので、樹脂板が加工中に浮き上ることがない。
このようにして、樹脂はしっかりと定位置に保持された形でカッタに供給されるので、高精度の切断が可能となる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の樹脂切断装置において、前記カッタの近傍には、該カッタにより前記樹脂を切断する際に該樹脂をワーク保持盤方向に押圧保持するワーク押え機構を備えてなることを特徴とする。
【0012】
この発明に係る樹脂切断装置によれば、ワーク押え機構は、カッタの近傍において樹脂の切断面と垂直な方向の押圧力によって樹脂を確実に拘束する。
したがって、切断中の樹脂がカッタ刃に接触して変形するのを防止し、高精度な切断面を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
ここで説明する実施形態は、この発明を、板状の樹脂(以下、ワークWという)を切断する樹脂切断装置に適用した場合の例である。
図1、図3において、樹脂切断装置1は、ワーク保持盤20と、切断装置40と、ワーク保持機構50とを備えて構成されている。
前記ワーク保持盤20は、ワーク保持盤本体22と、ワーク固定台24と、車輪26とを備えている。
また、図1において符号2は樹脂切断装置1の基台であり、基台2の上面にはレール4が設けられている。
【0014】
このレール4上には、ワーク保持盤20が載置され、駆動機構7によってレールの基準軸線方向に移動できるようになっている。なお、図1において、2点鎖線で示す符号20は、ワークWを載置する際のワーク保持盤20の位置を示す。
駆動機構7は、スプロケットホイール6と、チェーン8を備えている。
スプロケットホイール6は、基台2の両端部(図においてはその一方のみを示している)に設けられていて、スプロケットホイール6の一方は、図示しない駆動モーターによって駆動されるようになっており、両端部のスプロケットホイール6にはチェーン8が券回されている。
【0015】
スプロケットホイール6から延在したチェーン8には、その途中にワーク保持盤本体22が介装されており、スプロケットホイール6を回動させた場合には、ワーク保持盤20が軸線方向に移動するようになっている。
ワーク固定台24は、ワーク保持盤20の上端にレール4と平行に固定されている。
このワーク固定台24は、上面が水平かつ平坦面となっており、その表面には図示しない多数の小孔が開口し、前記小孔から空気を吸引することによりワーク固定台24に載置したワークWを堅固に固定できるようになっている。
【0016】
切断装置40は、図2に示すように、切断装置基台42と、刃体44と、製品受けガイド45と、ワーク押え機構48とを備えていて、図示しない駆動部によって上昇または下降するようになっている。
刃体44、製品受けガイド45、ワーク押え機構48は、切断装置基台42に固定されている。
刃体44は、その先端に先鋭な切刃46を設けてなるものである。
製品受けガイド45は、刃体44の上面に接するように固定されており、切断した製品がスムースに切刃46から、離脱できるようになっている。
【0017】
ワーク押え機構48は、切断装置基台42に回転自在に保持されたレバー43を備えており、このレバー43は矢印の方向に回動できるようになっている。
また、レバー43の一方の先端部であって、刃先46の上方近傍には押圧部材49が固定されている。
押圧部材49は、ワークと接触する下面が平坦面とされており、ワークWの加工位置である刃先46の先端においてワークWが浮き上らないようにするためのものである。
ワーク保持機構50は、フレーム部材52と、このフレーム部材52に回転自在に支持された複数のローラ54(ローラ群)と、このローラ54間に支持された押え板56とにより構成されている。
押え板56は、各ローラ54の間に設けられ、ワークWと接する面が平坦な板であり、ローラ54の表面下端が接する平面よりわずかに高い位置に配置されている。
【0018】
また、ワーク保持機構50は、駆動装置11に連結されており、この駆動装置11により自在に上昇下降できるようになっている。
駆動装置11は、水平方向に配置されたシリンダー10のピストンロッドに連結されたリンク13に連結された平行リンク12と、この平行リンク12の上端に保持されたフレーム部材52とにより構成されている。
平行リンク12は、軸14を中心として基台2に回動自在に支持されている。
ローラ54は、フレーム部材52にそれぞれの回転軸線を中心として回転自在に支持されている。
【0019】
また、このローラ54の間にある押え板56は、フレーム部材52に上下動自在に支持されており、ボルトナットを調整することにより、上下方向の一定の位置に保持できるようになっている。
したがって、この構成において、ピストンロッドを前後させることによって、平行リンク12が回動し、ローラ54および押え板56が上下方向に移動できるようになっている。
なお、この構成により、ワーク保持盤20は切断装置40の方向に移動できる。
また、切断装置40は、図1において図示しない駆動装置により上下方向に移動できる。
【0020】
次に、図1、図3に基づいて、上記の構成における樹脂切断装置1によるワークWの切断方法について説明する。
この樹脂切断装置1によって樹脂を切断する場合には、図1の2点鎖線で示した位置においてワーク保持盤20上に材料のワークWを載置する。
そして、固定台24に開口した図示しない多数の小孔から空気を吸引することにより、ワーク保持盤20上に載置されたワークWを、ワーク保持盤20のワーク固定台24上に堅固に固定する。
【0021】
次いで、切断装置40を図示しない駆動源によって、所定の位置まで下降させる。この場合、ワーク押え機構48のレバー43は、押え部材49が上端に位置する側に保持されている。
ワークWを図1に示す定位置に固定した状態において、駆動装置11のピストン10のピストンロッドを後退させて、ワーク保持機構50を下降させる。
ワーク保持機構50が下降すると、ローラ54および押え板56によってワークWの上面が拘束されて、ワークWの変形が防止される。
この場合、必要に応じて押え板56の高さを適宜調節し、ローラ54と押え板56によって、ワークWをワーク保持盤20とワーク保持機構50の間に堅固に固定する。
【0022】
ここで、ワークWをワーク保持機構50により押圧した状態で、チェーン8を回動させて、ワーク保持盤20を切断装置40方向に直線的に移動させる。
ワークWは、上面をローラ54と押え板56によって拘束された状態で、固定台24とともに刃体44に向って移動する。
ワークWを刃体44方向に移動させるとともに、ワーク押え機構48のレバー43を回動させて押え部材49を所定の位置まで下降させる。
ワークWの先端部が切刃46に達する前に、押え部材49によりワークWの先端を下方向に押え、ワークWの上面を再び拘束して、切断抵抗によってワークWが変形しないようにする。
【0023】
ワークWの先端部は、押え部材49によって押圧されることにより、押え部材49の下面において摺動しながら進む。
押え部材49により押圧した状態で、ワークW先端を切刃46に当接させ、さらに刃体44の方向にワークWを移動させてゆくことにより、ワークWを所定の厚みに切断することができる。
切断された製品は、製品受けガイド45上面の傾斜面を登って行き、ワークWの残余部分は固定台24とともに、刃体44の下面を通過してゆく。
このようにして、ワークWの後端部が刃体44を通過し終えたら、切断を終了する。
【0024】
この場合、ワークWが切断される場合には、ワークWが厚み方向に押圧された状態で刃先46に当接するので、樹脂の切断面が波打つことがない。
このように樹脂切断装置1においては、ワークWが堅固に固定された状態で切断されるので、寸法精度の高い樹脂板を得ることができる。
【0025】
上記の実施の形態においては、ワークWを移動させて刃体44を固定する場合について説明したが、樹脂切断装置1の構成については、ワークWを固定して刃体44を移動させる構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、ワーク保持盤20の駆動機構7として、スプロケットホイール6と、チェーン8を使用する場合について説明したが、モーターとボールネジを組合わせた駆動機構など、ワーク保持盤20と刃体44を相対的に近づける他の駆動機構を使用してもよい。
また、切断する対象として、樹脂の場合について説明したが、切断の対象である樹脂は、合成樹脂に限らずゴム等の天然樹脂でもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ワークWが堅固に固定され形状が拘束された状態で切断されるので、寸法精度が高くかつ平滑な切断面を持った樹脂板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る樹脂切断装置を示す図である。
【図2】この発明の実施形態に係る切断装置を示す図である。
【図3】この発明の実施形態に係る樹脂板の切断状態の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 樹脂切断装置
7 駆動機構
11 駆動装置
20 ワーク保持盤
44 刃体(カッタ)
48 ワーク押え機構
50 ワーク保持機構
54 ローラ
56 押え板
W ワーク(樹脂)
【発明の属する技術分野】
この発明は、樹脂を所定の厚さに切断する樹脂切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、ウレタン樹脂等の合成樹脂は各種産業機器に使用されるものであるが、これらの樹脂は一定の厚さの板状に切断して使用されることが多い。
従来このように、樹脂を一定の厚みに切断する樹脂切断装置としては、少なくとも一方が回転駆動される一対のローラと、そのローラに巻回された帯状のカッタ刃体とを備え、前記ローラを回転駆動させて帯状のカッタ刃体を回転させることにより該帯状のカッタ刃体に形成された刃先に樹脂を相対的に移動させて押付け、樹脂を切断するものが知られている。
従来、この種のものとしては各種のものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−243981号公報(第2−5頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の樹脂切断装置においては、定位置にある帯状のカッタ刃体に対して樹脂を供給して切断するものであり、カッタ刃体に対して樹脂を定められた位置、姿勢で正確にカッタ刃体に供給する必要がある。
しかし、樹脂をカッタ刃体に対して正確に供給するのが非常に困難であるため、定められた位置以外で切断されて樹脂の切断面が波打ったり、厚みが不均一となる等の問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、寸法精度が高くかつ平滑な切断面を持った樹脂板が得られる樹脂切断装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、樹脂切断装置であって、樹脂を載置してこれを保持するワーク保持盤と、前記樹脂を切断するカッタと、これらワーク保持盤、カッタを加工線上にて相対移動させる駆動機構を備えてなる樹脂切断装置において、前記樹脂を前記ワーク保持盤と協働して挟持することにより前記樹脂を定位に保持するワーク保持機構を備えてなることを特徴とする。
【0006】
この発明に係る樹脂切断装置によれば、樹脂を確実に保持した状態で、ワーク保持盤とカッタとが相対移動することにより樹脂が切断される。
この際、樹脂はワーク保持機構によって保持されるので、高い精度をもって切断することが可能となる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の樹脂切断装置において、前記カッタが加工位置に支持されるとともに、前記ワーク保持盤がそこに保持された樹脂が前記カッタ方向に搬送されるように直線的移動可能に支持され、前記ワーク保持機構は、前記樹脂を前記ワーク保持盤に押圧可能かつ回転可能なローラと、前記ローラ群の各ローラ間に設けられ前記樹脂を前記ワーク保持盤に押圧可能な押え板とを備えてなることを特徴とする。
【0008】
この発明に係る樹脂切断装置によれば、ワーク保持機構のローラが被加工材である樹脂を加工位置に押圧して拘束するとともに、ローラの回転によって樹脂をカッタ方向に直線移動させることによって樹脂が切断される。
この場合、樹脂がローラ群のローラおよび各ローラ間に設けられた押え板によって押圧支持されるので、ワーク保持盤とともに樹脂をカッタに確実に供給し、ワーク保持盤に保持させた状態で高精度の切断が可能となる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項2記載の樹脂切断装置において、前記ワーク保持機構は、前記直線方向に配置されたローラ群とこれらローラ群を前記ワーク保持盤方向に向けて押圧駆動する駆動装置とを備えてなることを特徴とする。
【0010】
この発明に係る樹脂切断装置によれば、ワーク保持機構のローラ群および押え板が駆動装置によって被加工体である樹脂に対して押圧駆動され、樹脂を堅固に支持するので、樹脂板が加工中に浮き上ることがない。
このようにして、樹脂はしっかりと定位置に保持された形でカッタに供給されるので、高精度の切断が可能となる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の樹脂切断装置において、前記カッタの近傍には、該カッタにより前記樹脂を切断する際に該樹脂をワーク保持盤方向に押圧保持するワーク押え機構を備えてなることを特徴とする。
【0012】
この発明に係る樹脂切断装置によれば、ワーク押え機構は、カッタの近傍において樹脂の切断面と垂直な方向の押圧力によって樹脂を確実に拘束する。
したがって、切断中の樹脂がカッタ刃に接触して変形するのを防止し、高精度な切断面を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
ここで説明する実施形態は、この発明を、板状の樹脂(以下、ワークWという)を切断する樹脂切断装置に適用した場合の例である。
図1、図3において、樹脂切断装置1は、ワーク保持盤20と、切断装置40と、ワーク保持機構50とを備えて構成されている。
前記ワーク保持盤20は、ワーク保持盤本体22と、ワーク固定台24と、車輪26とを備えている。
また、図1において符号2は樹脂切断装置1の基台であり、基台2の上面にはレール4が設けられている。
【0014】
このレール4上には、ワーク保持盤20が載置され、駆動機構7によってレールの基準軸線方向に移動できるようになっている。なお、図1において、2点鎖線で示す符号20は、ワークWを載置する際のワーク保持盤20の位置を示す。
駆動機構7は、スプロケットホイール6と、チェーン8を備えている。
スプロケットホイール6は、基台2の両端部(図においてはその一方のみを示している)に設けられていて、スプロケットホイール6の一方は、図示しない駆動モーターによって駆動されるようになっており、両端部のスプロケットホイール6にはチェーン8が券回されている。
【0015】
スプロケットホイール6から延在したチェーン8には、その途中にワーク保持盤本体22が介装されており、スプロケットホイール6を回動させた場合には、ワーク保持盤20が軸線方向に移動するようになっている。
ワーク固定台24は、ワーク保持盤20の上端にレール4と平行に固定されている。
このワーク固定台24は、上面が水平かつ平坦面となっており、その表面には図示しない多数の小孔が開口し、前記小孔から空気を吸引することによりワーク固定台24に載置したワークWを堅固に固定できるようになっている。
【0016】
切断装置40は、図2に示すように、切断装置基台42と、刃体44と、製品受けガイド45と、ワーク押え機構48とを備えていて、図示しない駆動部によって上昇または下降するようになっている。
刃体44、製品受けガイド45、ワーク押え機構48は、切断装置基台42に固定されている。
刃体44は、その先端に先鋭な切刃46を設けてなるものである。
製品受けガイド45は、刃体44の上面に接するように固定されており、切断した製品がスムースに切刃46から、離脱できるようになっている。
【0017】
ワーク押え機構48は、切断装置基台42に回転自在に保持されたレバー43を備えており、このレバー43は矢印の方向に回動できるようになっている。
また、レバー43の一方の先端部であって、刃先46の上方近傍には押圧部材49が固定されている。
押圧部材49は、ワークと接触する下面が平坦面とされており、ワークWの加工位置である刃先46の先端においてワークWが浮き上らないようにするためのものである。
ワーク保持機構50は、フレーム部材52と、このフレーム部材52に回転自在に支持された複数のローラ54(ローラ群)と、このローラ54間に支持された押え板56とにより構成されている。
押え板56は、各ローラ54の間に設けられ、ワークWと接する面が平坦な板であり、ローラ54の表面下端が接する平面よりわずかに高い位置に配置されている。
【0018】
また、ワーク保持機構50は、駆動装置11に連結されており、この駆動装置11により自在に上昇下降できるようになっている。
駆動装置11は、水平方向に配置されたシリンダー10のピストンロッドに連結されたリンク13に連結された平行リンク12と、この平行リンク12の上端に保持されたフレーム部材52とにより構成されている。
平行リンク12は、軸14を中心として基台2に回動自在に支持されている。
ローラ54は、フレーム部材52にそれぞれの回転軸線を中心として回転自在に支持されている。
【0019】
また、このローラ54の間にある押え板56は、フレーム部材52に上下動自在に支持されており、ボルトナットを調整することにより、上下方向の一定の位置に保持できるようになっている。
したがって、この構成において、ピストンロッドを前後させることによって、平行リンク12が回動し、ローラ54および押え板56が上下方向に移動できるようになっている。
なお、この構成により、ワーク保持盤20は切断装置40の方向に移動できる。
また、切断装置40は、図1において図示しない駆動装置により上下方向に移動できる。
【0020】
次に、図1、図3に基づいて、上記の構成における樹脂切断装置1によるワークWの切断方法について説明する。
この樹脂切断装置1によって樹脂を切断する場合には、図1の2点鎖線で示した位置においてワーク保持盤20上に材料のワークWを載置する。
そして、固定台24に開口した図示しない多数の小孔から空気を吸引することにより、ワーク保持盤20上に載置されたワークWを、ワーク保持盤20のワーク固定台24上に堅固に固定する。
【0021】
次いで、切断装置40を図示しない駆動源によって、所定の位置まで下降させる。この場合、ワーク押え機構48のレバー43は、押え部材49が上端に位置する側に保持されている。
ワークWを図1に示す定位置に固定した状態において、駆動装置11のピストン10のピストンロッドを後退させて、ワーク保持機構50を下降させる。
ワーク保持機構50が下降すると、ローラ54および押え板56によってワークWの上面が拘束されて、ワークWの変形が防止される。
この場合、必要に応じて押え板56の高さを適宜調節し、ローラ54と押え板56によって、ワークWをワーク保持盤20とワーク保持機構50の間に堅固に固定する。
【0022】
ここで、ワークWをワーク保持機構50により押圧した状態で、チェーン8を回動させて、ワーク保持盤20を切断装置40方向に直線的に移動させる。
ワークWは、上面をローラ54と押え板56によって拘束された状態で、固定台24とともに刃体44に向って移動する。
ワークWを刃体44方向に移動させるとともに、ワーク押え機構48のレバー43を回動させて押え部材49を所定の位置まで下降させる。
ワークWの先端部が切刃46に達する前に、押え部材49によりワークWの先端を下方向に押え、ワークWの上面を再び拘束して、切断抵抗によってワークWが変形しないようにする。
【0023】
ワークWの先端部は、押え部材49によって押圧されることにより、押え部材49の下面において摺動しながら進む。
押え部材49により押圧した状態で、ワークW先端を切刃46に当接させ、さらに刃体44の方向にワークWを移動させてゆくことにより、ワークWを所定の厚みに切断することができる。
切断された製品は、製品受けガイド45上面の傾斜面を登って行き、ワークWの残余部分は固定台24とともに、刃体44の下面を通過してゆく。
このようにして、ワークWの後端部が刃体44を通過し終えたら、切断を終了する。
【0024】
この場合、ワークWが切断される場合には、ワークWが厚み方向に押圧された状態で刃先46に当接するので、樹脂の切断面が波打つことがない。
このように樹脂切断装置1においては、ワークWが堅固に固定された状態で切断されるので、寸法精度の高い樹脂板を得ることができる。
【0025】
上記の実施の形態においては、ワークWを移動させて刃体44を固定する場合について説明したが、樹脂切断装置1の構成については、ワークWを固定して刃体44を移動させる構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、ワーク保持盤20の駆動機構7として、スプロケットホイール6と、チェーン8を使用する場合について説明したが、モーターとボールネジを組合わせた駆動機構など、ワーク保持盤20と刃体44を相対的に近づける他の駆動機構を使用してもよい。
また、切断する対象として、樹脂の場合について説明したが、切断の対象である樹脂は、合成樹脂に限らずゴム等の天然樹脂でもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ワークWが堅固に固定され形状が拘束された状態で切断されるので、寸法精度が高くかつ平滑な切断面を持った樹脂板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る樹脂切断装置を示す図である。
【図2】この発明の実施形態に係る切断装置を示す図である。
【図3】この発明の実施形態に係る樹脂板の切断状態の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 樹脂切断装置
7 駆動機構
11 駆動装置
20 ワーク保持盤
44 刃体(カッタ)
48 ワーク押え機構
50 ワーク保持機構
54 ローラ
56 押え板
W ワーク(樹脂)
Claims (4)
- 樹脂を載置してこれを保持するワーク保持盤と、
前記樹脂を切断するカッタと、これらワーク保持盤、カッタを加工線上にて相対移動させる駆動機構を備えてなる樹脂切断装置において、
前記樹脂を前記ワーク保持盤と協働して挟持することにより前記樹脂を定位に保持するワーク保持機構を備えてなることを特徴とする樹脂切断装置。 - 請求項1記載の樹脂切断装置において、
前記カッタが加工位置に支持されるとともに、前記ワーク保持盤がそこに保持された樹脂が前記カッタ方向に搬送されるように直線的移動可能に支持され、前記ワーク保持機構は、前記樹脂を前記ワーク保持盤に押圧可能かつ回転可能なローラ群と、前記ローラ群の各ローラ間に設けられ前記樹脂を前記ワーク保持盤に押圧可能な押え板とを備えてなることを特徴とする樹脂切断装置。 - 請求項2記載の樹脂切断装置において、
前記ワーク保持機構は、前記直線方向に配置されたローラ群と、これらローラ群を前記ワーク保持盤方向に向けて押圧駆動する駆動装置とを備えてなることを特徴とする樹脂切断装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の樹脂切断装置において、
前記カッタの近傍には、該カッタにより前記樹脂を切断する際に該樹脂をワーク保持盤方向に押圧保持するワーク押え機構を備えてなることを特徴とする樹脂切断装置。
Priority Applications (1)
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JP2003209355A JP2005066717A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | 樹脂切断装置 |
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Cited By (2)
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JP2015051489A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 研磨パッドの製造装置及び製造方法 |
CN110480741A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-11-22 | 天津瑞贝精密机械技术研发有限公司 | 一种三向剪头垫切断装置 |
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2003
- 2003-08-28 JP JP2003209355A patent/JP2005066717A/ja not_active Withdrawn
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