JP2005066128A - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部の重量の軽量化を図って、使用者の負担を軽減して、操作性に優れた内視鏡を提供すること。
【解決手段】内視鏡2には湾曲部28を湾曲レバー25の傾倒操作によって湾曲動作させる牽引部材操作装置30が設けられている。牽引部材操作装置30は、湾曲部28から延出する操作ワイヤ31と、操作ワイヤ31が巻回されるプーリー32と、プーリー32を回転させるモータ33と、湾曲レバー25に連動するアーム部材34とで構成される。操作ワイヤ31は挿入部内を挿通して筒部21内まで延出し、プーリー32に巻回された操作ワイヤ31の基端部はチューブ側コイルシース36内を挿通してアーム部材34に固定される。内視鏡2は、プーリー32及びモータ33を配設した筒部21と、湾曲レバー25が設けられた操作部24とが別体で、操作部24と筒部21とが牽引部材挿通チューブ23によって連結される。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動モータの駆動力によって牽引部材を進退移動させて湾曲部を湾曲動作させる内視鏡に関する。
従来より、体腔内や構造物の管内或いは隙間等を観察検査する装置として、内視鏡が広く利用されている。この内視鏡は、体腔内や構造物内等に挿入される挿入部と、この挿入部の基端部に設けられた操作部とで主に構成されている。
前記内視鏡では、挿入部に例えば上下/左右方向に湾曲自在な湾曲部を設けたものがあり、この湾曲部を操作部に設けた湾曲操作指示レバーを操作することによって湾曲動作するようになっている構成のものがある。
例えば、特許3397940号公報には、内視鏡の操作部に電動モータを配設し、この電動モータの動力を利用して湾曲部に配設した牽引部材を牽引し、湾曲部を遠隔的に湾曲操作するようにした電動湾曲装置を配置して、手動式の湾曲操作に較べ、操作性を向上させた電動湾曲内視鏡装置が示されている。
また、特開2003−070727号公報には、比較的構造が簡単で、かつ、操作レバーによる操作ワイヤーの引き込み操作に対して、僅かな操作量で操作ワイヤーがプーリーに係止され、プーリーの回転により操作ワイヤーが引き込まれ、作動部の湾曲動作を速やかに、かつ、比較的広い範囲で湾曲作動を可能にする機構である管状操作装置が示されている。
特許3397940号公報 特開2003−070727号公報
しかしながら、前記特許3397940号公報の電動湾曲装置では、操作部内に湾曲部を湾曲させるための上下方向用湾曲モータ及び左右方向用湾曲モータが設けられていた。また、特開2003−070727号公報の管状操作装置でもプーリー、モータ、湾曲レバーを操作部内に配置する構成になっていた。このため、操作部の重量が重くなり、長時間に渡る作業を行ったとき使用者に大きな負担をかけることになる。また、手元操作を繰り返し行いながら挿入部の先端部を目的部位まで挿通させていくとき、操作部の重量が重いために、思い通りに手元操作することが難しかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、操作部の重量の軽量化を図って、使用者の負担を軽減して、操作性に優れた内視鏡を提供することを目的にしている。
本発明の内視鏡は、挿入部の先端側に位置する湾曲部から延出する牽引部材の中途部が巻回されるプーリーと、このプーリーを回転させる駆動モータと、前記プーリーに巻回されて手元側に延出された牽引部材の牽引弛緩操作を行う湾曲操作指示レバーとを備え、
前記プーリー及び前記駆動モータをケース体に一体的に配設する一方、前記ケース体に配設されたプーリと前記湾曲操作指示レバーとをケーブル状部材によって連結している。
この構成によれば、プーリー及び駆動モータを別体にした、つまり、単体で構成された湾曲操作指示レバーを把持して手元操作を行うことによって、駆動モータの駆動力によって回転されているプーリーに巻回されている牽引部材を移動させて、湾曲部の湾曲動作を行える。
また、挿入部の先端側に位置する湾曲部から延出する牽引部材の中途部が巻回されるプーリーと、このプーリーを回転させる駆動モータと、前記プーリーに巻回されて手元側に延出された牽引部材の牽引弛緩操作を行う湾曲操作指示レバーとを備え、
前記プーリー及び前記湾曲操作指示レバーをケース体に一体的に配設する一方、前記ケース体に配設されたプーリと前記駆動モータとをケーブル状部材によって連結している。
この構成によれば、駆動モータを別体にした、プーリー及び湾曲操作指示レバーを設けたケース体を把持して湾曲操作指示レバーの手元操作を行うことによって、駆動モータの駆動力によって回転されているプーリーに巻回されている牽引部材を移動させて、湾曲部の湾曲動作を行える。
本発明によれば、少なくとも重量の重いモータを操作部を構成する湾曲操作指示レバーに対して別体にして操作部の軽量化を図れるので、使用者の負担が軽減されて、操作性に優れた内視鏡を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1ないし図6は本発明の第1実施形態にかかり、図1は操作部と内視鏡とがケーブル状部材で連結された携帯型内視鏡装置の構成例を説明する図、図2は牽引部材操作装置の構成を説明する図、図3は内視鏡の作用を説明する図、図4は携帯型内視鏡装置の他の構成例を説明する図、図5は携帯型内視鏡装置の別の構成例を説明する図、図6は牽引部材操作装置の他の構成を説明する図である。
なお、図1(a)は携帯型内視鏡装置の全体の構成を説明する図、図1(b)は内視鏡と装置本体との接続部の構成を説明する図、図4(a)はコード部の先端部に設けられた接続用コネクタに電気的連結部が接続される装置本体を説明する図、図4(b)は操作スイッチを設けた操作部を説明する図である。
(第1の実施の形態)
図1(a)に示すように本実施形態の携帯型内視鏡装置1は先端部に撮像手段として例えば図示しない撮像素子及び照明手段としてLED照明を内蔵したバッテリ駆動型の例えば工業用内視鏡(以下、内視鏡と略記する)2と、表示装置である例えば液晶モニタ(以下、LCDと略記する)3と、装置本体4とで主に構成されている。前記LCD3は、前記装置本体4に図示しない連結部材を介して一体的に回動自在に配設されている。なお、符号5は前記装置本体4を身につける際に使用するベルトであり、予め装置本体4に一体的に取り付けられている。
前記内視鏡2は、細長で可撓性を有する挿入部20と、この挿入部20の基端部に連設するケース体である筒部21と、この筒部21の基端部に設けられた電気的コネクタ部(以下、コネクタ部と略記)22と、前記筒部21の側部から延出する可撓性を有するケーブル状部材である牽引部材挿通チューブ23と、この牽引部材挿通チューブ23の基端部に設けられた把持部を兼ねる操作部24とで構成されている。
前記挿入部20は、先端側から順に硬質な先端部27と、図示しない湾曲駒を連設して例えば上下/左右方向に湾曲するように構成した湾曲部28と、柔軟性を有する可撓管部29とを連設して構成されている。前記先端部27の先端面には図示は省略するが観察窓、照明窓等が設けられている。
前記操作部24には前記湾曲部28を湾曲動作させる傾倒方向及び傾倒角度を変化させることによって湾曲指示を出力する湾曲操作指示レバー(以下、湾曲レバーと略記する)25が立設している。この操作部24の内部には前記湾曲レバー25の傾倒方向及び傾倒角度に連動するアーム部材34が配設されている。前記挿入部20の湾曲部28は、前記湾曲レバー25を直立状態にしたとき直線状態になるように構成されている。
前記装置本体4の内部には前記撮像素子の駆動及びこの撮像素子で光電変換されて出力される画像信号をビデオ信号に生成する画像処理部、前記LCD3及び前記LED照明、画像処理部に電力を供給する乾電池或いは蓄電池等のバッテリ部等が備えられている。また、図1(b)に示すように前記装置本体4の例えば側部には前記コネクタ部22と電気的に着脱自在に接続される接続用コネクタ26が設けられている。なお、本実施形態の前記装置本体4に設けられている画像処理部は、前記内視鏡2に設けられている撮像素子との間で良好な観察を行えるよう、調整可能になっている。
図2に示すように前記コネクタ部22には前記撮像素子を駆動させる駆動制御信号用の端子や撮像信号で光電変換された画像信号用の端子、或いは照明光を供給するLED照明用の端子等、複数の端子22aが設けられている。
前記内視鏡2には前記湾曲部28を前記湾曲レバー25の傾倒操作によって所望の方向に湾曲動作させる牽引部材操作装置30が設けられている。前記牽引部材操作装置30は、前記湾曲部28から延出する湾曲方向に対応する牽引部材である操作ワイヤ31と、それぞれの操作ワイヤ31の中途部が巻回配置される周方向溝を有するプーリー32と、このプーリー32を湾曲操作時所定方向に所定トルクで回転させる駆動モータであるモータ33と、前記操作ワイヤ31の基端部が固定される前記湾曲レバー25に連動する略十字形状のアーム部材34とで主に構成されている。
前記4本の操作ワイヤ31は前記挿入部20内に挿通配置されている挿入部側コイルシース35内を挿通して筒部21内まで延出されてプーリー32に巻回されている。前記プーリー32に巻回された前記操作ワイヤ31の基端部は、前記牽引部材挿通チューブ23内に挿通配置されているチューブ側コイルシース36内を挿通して前記アーム部材34に形成されているアーム部34aにそれぞれワイヤ止め37を介して一体的に固定されている。
前記プーリー32に巻回された操作ワイヤ31の中途部は、前記プーリー32に形成されているそれぞれの周方向溝に対して所定の弛緩状態で巻回されている。また、前記プーリー32は、前記モータ33の駆動力を伝達するギア部38を介して所定のトルクで回転されるようになっている。なお、符号39はそれぞれのチューブ側コイルシース36が固定配置されるパイプ部材である。
したがって、本実施形態の内視鏡2では、プーリー32及びモータ33を配設した筒部21と、湾曲レバー25が設けられた操作部24とを別体に構成し、この操作部24と前記筒部21とを牽引部材挿通チューブ23によって連結する構成になっている。
上述のように構成した携帯型内視鏡装置の作用を説明する。
図3に示すように装置本体4に設けられているベルト5を取り付けて、使用者の身体に内視鏡2が一体に固定されている装置本体4を身につける。このことによって、使用者は、一方の手で挿入部20を把持し、他方の手で操作部24を把持した状態で作業を行える。
前記内視鏡2による観察を行うため、まず、モータ33を駆動状態にしてプーリー32を回転状態にする。このとき、湾曲レバー25は直立状態であるので、このプーリー32に巻回されている操作ワイヤ31が全て所定の弛緩状態になる。このため、全ての操作ワイヤ31はプーリー32に対して滑り状態なって、前記湾曲部28の湾曲状態は直線状態で保持される。
次に、前記湾曲部28を例えば上方向に湾曲動作させるために前記湾曲レバー25を所定の方向に傾倒操作する。すると、この湾曲レバー25の傾倒操作に連動してアーム部材34が傾いていく。このことによって、前記湾曲レバー25の傾倒方向に対応するアーム部34aに固定されている、前記プーリー32より基端側に位置する上方向用の操作ワイヤ31が弛んでいる状態から徐々に引っ張られた状態に変化する一方、下方向に対応する操作ワイヤ31がさらに弛んだ状態になる。
このことによって、前記プーリー32の周方向溝に弛緩状態で巻回されていた操作ワイヤ31のうち、上方向用の操作ワイヤ31のプーリー32に対する抗力だけが増大する。つまり、上方向用の操作ワイヤ31とプーリー32との間の抵抗が増大する。
すると、前記モータ33で回転されていたプーリー32の回転力が前記操作ワイヤ31に伝達されて、この操作ワイヤ31が回転方向に対して移動される。つまり、前記上方向用の操作ワイヤ31とプーリー32との間の抵抗が増大したことによって、前記プーリー32より先端側に配置されている上方向用の操作ワイヤ31がアーム部34a側に牽引移動されて、湾曲部28が上方向に湾曲する動作が開始する。この状態で、前記上方向用の操作ワイヤ31のプーリー32に対する抗力を増大させるように、引き続き湾曲レバー25を同方向に傾倒操作し続けることによって、このプーリー32より先端側に配置されている操作ワイヤ31がさらに牽引移動されて湾曲部28がさらに上方向に湾曲していく。
この操作に対して、前記湾曲レバー25の傾倒位置を保持し続けると、プーリー32より先端側に配置されている操作ワイヤ31の移動に伴って、前記操作ワイヤ31のプーリー32に対する抗力が徐々に減少して、プーリー32より先端側に配置されていた操作ワイヤ31に引張力が生じた状態で移動が停止する。そして、前記湾曲レバー25をこの状態に保持し続けることによって、前記操作ワイヤ31の状態がその状態に保持されて湾曲部28の湾曲状態が保持される。
なお、前記湾曲部28をさらに同方向に湾曲させたり、他の方向に湾曲させたり、元の状態に戻す場合には前記湾曲レバー25を所望の方向に傾倒操作する。このことによって、傾倒操作に対応する操作ワイヤ31のプーリー32に対する抗力が変化して、対応する操作ワイヤ31が移動を開始して、湾曲部28が湾曲レバー25の傾倒操作に対応した湾曲状態に変化する。
このように、挿入部の基端部を構成するプーリー及びモータを配設した筒部と、湾曲レバーを設けた操作部とを別体にして内視鏡を構成したことによって、操作部からプーリー及びモータを省いて操作部の軽量化を図ることができる。
また、プーリー及びモータを配設した筒部を連結部を介して装置本体に固定可能にして内視鏡装置を構成したことによって、筒部を装置本体に連結した状態の装置本体を身につけることにより、使用者は挿入部を一方の手で把持し、筒部から延出する牽引部材挿通チューブの端部に設けられた軽量化された操作部を他方の手で把持して、湾曲レバーを自在に操作しながら作業を行うことができる。
これらのことによって、使用者の操作部を把持して操作する負担を軽減して、挿入部の捻じり操作や湾曲部の湾曲操作をスムーズかつ自在に行える等、操作性の大幅な向上を図れる。
なお、本実施形態においてはコネクタ部22を装置本体4の側部に設けた接続用コネクタ26に連結する構成を示しているが、図4(a)に示すように前記装置本体4Aの側部から延出する可撓性を有するコード部41の先端部に設けられた接続用コネクタ42に前記コネクタ部22を連結する構成にしてもよい。
このことによって、内視鏡2の挿入部20基端部を構成する筒部21近傍の自由度が向上して、内視鏡2の操作性をさらに向上させることができる。
また、図4(b)に示すように前記操作部24の側部に人差し指等で操作可能な各種操作スイッチ43、44を配設して、前記接続用コネクタ26、42を介して装置本体4と操作部24とを電気的に接続するようにしてもよい。なお、これら操作スイッチ43、44としては、画像静止スイッチ、ブライトネススイッチ等である。
さらに、前記挿入部20基端部に設けた筒部21にプーリー32及びモータ33を配設する代わりに、図5に示すように装置本体4B内に前記プーリー32及び前記モータ33を配設するとともに、この装置本体4内の側部に設けた牽引部材挿通チューブ23aを介して操作ワイヤ31を操作部24内まで延出する構成にして、同様の作用及び効果を得るようにしてもよい。
又、前記プーリー32に巻回された操作ワイヤ31を、牽引部材挿通チューブ23内を挿通させて操作部24内まで延出する代わりに、図6に示すように前記プーリー32に巻回された操作ワイヤ31の端部に、アクチュエータとして所定の電流を供給することによって収縮する形状記憶材料である形状記憶合金線45を例えばカシメ48aを介してそれぞれ連結する構成にしてもよい。そして、前記形状記憶合金線45に操作部24の図示しない湾曲操作指示スイッチから延出して前記牽引部材挿通チューブ内を挿通する電線(不図示)を接続しておく。
このことによって、図示しない操作部に設けた湾曲操作指示スイッチを操作して所定の湾曲方向用の形状記憶合金線45に対して電流を供給することにより、操作ワイヤ31のプーリー32に対する抗力が変化することによって対応する操作ワイヤ31が移動されることによって湾曲部28の湾曲状態を変化させられる。
なお、符号46は筒部に例えば接着によって固定される連結口金であり、符号47は前記連結口金46に配置固定される所定位置に前記操作ワイヤ31にそれぞれ対応する形状記憶合金線45が挿通する透孔47aを形成した固定板であり、符号48bは前記透孔47aに前記形状記憶合金線45を固設するためのカシメ部材であり、符号49は前記形状記憶合金線45の端部が接続される端子49aを備えた湾曲用電気コネクタであり、この湾曲用電気コネクタ49の端子49aに前記電線がそれぞれ電気的に接続されるようになっている。
また、前記形状記憶材料は前記形状記憶合金線の他に、加圧することによって収縮する特性を有するゴム人工筋肉アクチュエータや、通電すると収縮する特性を有するケモメカニカルアクチュエータのように、長さが収縮するアクチュエータでもよい。
さらに、アクチュエータとしては空気圧アクチュエータであってもよい。
(第2の実施の形態)
図7ないし図9は本発明の第2実施形態にかかり、図7はモータ部と内視鏡とがケーブル状部材で連結された内視鏡の構成例を説明する図、図8は牽引部材操作装置の構成を説明する図、図9は他の構成の内視鏡を備えた携帯型内視鏡装置の構成例を説明する図である。なお、本実施形態の内視鏡2Aも挿入部20の先端部27に図示しない撮像素子やLED照明を内蔵したバッテリ駆動型の例えば工業用内視鏡である。
図7に示すように本実施形態の内視鏡2Aは、細長で可撓性を有する挿入部20とこの挿入部20の基端部に設けられたケース体である操作部51と、この操作部51の基端部から延出するユニバーサルコード52とを有する内視鏡本体50と、この操作部51に配設されている後述するプーリーを回転させる牽引部材操作装置30を構成するモータ61を備えたモータ部60とで主に構成されている。
前記ユニバーサルコード52内には、前記LED照明から延出する電源ケーブルや、前記撮像素子の駆動制御信号或いはこの撮像素子で光電変換された画像信号の授受を行う信号ケーブル(不図示)等が挿通しており、このユニバーサルコード52の基端部は前記装置本体4に着脱自在に接続される構成になっている。
前記操作部51には前記挿入部20の挿入軸と異なる軸を有する把持部53が設けられて略h字形状に形成されている。この把持部53の先端側には前記湾曲部28を湾曲動作させる湾曲レバー25が突設している。また、前記操作部51の側部には後述する駆動力伝達凸部54が凸設している。
前記モータ部60は前記モータ61と、このモータ61の回転駆動力を伝達するフレキシブルシャフト(不図示)が挿通するケーブル状部材である駆動力伝達フレキシブルチューブ62と、この駆動力伝達フレキシブルチューブ62の先端部に設けられ、前記駆動力伝達凸部54に着脱自在に連結される連結部63とで構成されている。
つまり、本実施形態の内視鏡2Aでは、プーリー32及び湾曲レバー25を設けた操作部51と、モータ61等を備えたモータ部60とを別体に構成し、このモータ部60と前記プーリー32の操作部とを連結部63によって連結する構成になっている。
図7及び図8に示すように前記操作部51内には牽引部材操作装置30を構成する、前記湾曲部28から延出する湾曲方向に対応する操作ワイヤ31と、それぞれの操作ワイヤ31の中途部が巻回配置される周方向溝を有するプーリー32とが設けられている。そして、前記操作ワイヤ31の基端部は、前記湾曲レバー25の傾倒動作に連動する牽引部材操作装置30を構成する略十字形状のアーム部材34のアーム部34aにそれぞれ固定されている。
前記操作部51の側部に突設している、前記連結部63が着脱自在に連結される駆動力伝達凸部54は、前記プーリー32に一体固定、或いは一体で形成されており、前記プーリー32の中心軸と前記駆動力伝達凸部54の中心軸とが軸一致している。そして、前記駆動力伝達凸部54に、前記モータ部60の前記連結部63を連結した状態にしてモータ61を駆動させることによって、このモータ61の回転駆動力が駆動力伝達フレキシブルチューブ62内のフレキシブルシャフト、連結部63を介して駆動力伝達凸部54に伝達され、前記プーリー32が回転状態になる。
したがって、図示は省略するが、ユニバーサルコード52が連結されている装置本体4を身につけているベルト5に、前記連結部63を駆動力伝達凸部54に連結した状態のモータ部60を配設した状態にすることによって、使用者は一方の手で挿入部20を把持し、他方の手で操作部51を把持した状態で作業を行える。
具体的に、前記内視鏡2Aで観察を行う際には、前記モータ部60のモータ61を駆動状態にしてプーリー32を回転状態にする。そして、前記湾曲部28を例えば上方向に湾曲動作させるために前記湾曲レバー25を所定の方向に傾倒操作する。すると、この湾曲レバー25の傾倒操作に連動してアーム部材34が傾くことによって、前記湾曲レバー25の傾倒方向に対応するアーム部34aに固定されている前記プーリー32より基端側に位置する上方向用の操作ワイヤ31が弛んでいる状態から徐々に引っ張られた状態に変化する一方、下方向に対応する操作ワイヤ31がさらに弛んだ状態になる。
このことによって、前記プーリー32の周方向溝に弛緩状態で巻回されていた操作ワイヤ31のうち、上方向用の操作ワイヤ31のプーリー32に対する抗力だけが増大する。つまり、上方向用の操作ワイヤ31とプーリー32との間の抵抗が増大して、前記駆動力伝達フレキシブルチューブ62を介して回転されているプーリー32の回転力が前記操作ワイヤ31に伝達され、この操作ワイヤ31が回転方向に対して移動して、前記プーリー32より先端側に配置されている上方向用の操作ワイヤ31がアーム部34a側に牽引移動されて、湾曲部28が上方向に湾曲する動作を開始する。
このように、プーリー及び湾曲レバーを操作部に配設した内視鏡本体と、モータを設けたモータ部とを別体にして内視鏡を構成したことによって、操作部からモータを省いて操作部の軽量化を図ることができる。
また、モータの駆動力を伝達する駆動力伝達フレキシブルチューブに設けた連結部を駆動力伝達凸部に連結した状態にしたとき、前記モータを装置本体に設けられたベルトに配設することによって、使用者は挿入部を一方の手で把持し、他方の手で湾曲レバーを備えた軽量化された操作部を把持しながら、湾曲レバーを自在に操作して作業を行うことができる。
なお、本実施形態においては内視鏡本体50に対してモータ部60を別体にして内視鏡2Aを構成していたが、図9に示すように装置本体4Cにモータ66を配設する構成にしている。
具体的に、本実施形態の携帯型内視鏡装置1Aは、先端部に例えば図示しない撮像素子及びLED照明を内蔵したバッテリ駆動型の例えば工業用内視鏡(以下、内視鏡と略記する)2と、表示装置である例えば液晶モニタ(以下、LCDと略記する)3と、装置本体4とで主に構成されている。
前記内視鏡2Bは細長で可撓性を有する挿入部20、この挿入部20の基端部に設けられた操作部51及びこの操作部51を形成する把持部53の基端部から延出するユニバーサルコード52aを有する内視鏡本体50Aと、この操作部51に配設されている図示しないプーリーを回転させる牽引部材操作装置30を構成するモータ66の駆動力を伝達するケーブル状部材である駆動力伝達フレキシブルチューブ70とで主に構成されている。
前記ユニバーサルコード52a内には、前記LED照明から延出する電源ケーブルや、前記撮像素子の駆動制御信号或いはこの撮像素子で光電変換された画像信号の授受を行う信号ケーブル(不図示)等が挿通しており、このユニバーサルコード52aの基端部には前記装置本体4Cに設けられたコネクタ部67に着脱自在に接続される電気コネクタ52bが設けられている。
前記駆動力伝達フレキシブルチューブ70は、前記モータ66の駆動力を伝達するフレキシブルシャフト(不図示)が挿通するケーブル状部71と、前記操作部51に設けられている駆動力伝達凸部54に着脱自在に連結される第1連結部72と、前記モータ66に一体で前記装置本体4Cの側部に設けられたモータ連結部68に着脱自在に連結される第2連結部73とで構成されている。
つまり、本実施形態の内視鏡2Aでは、図示しないプーリー及び湾曲レバーを操作部51に配設した内視鏡本体50Aと、モータ66を設けた装置本体4Cとを別体にして内視鏡2Bを構成し、前記モータ66と前記プーリーの駆動力伝達凸部54とを駆動力伝達フレキシブルチューブ70によって連結する構成になっている。その他の構成は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
このことによって、上述した内視鏡と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
[付記]
(1)挿入部の先端側に位置する湾曲部から延出する牽引部材の中途部が巻回されるプーリーと、
このプーリーを回転させる駆動モータと、
前記プーリーに巻回されて手元側に延出された牽引部材の牽引弛緩操作を行う湾曲操作指示レバーとを備え、
前記プーリー及び前記駆動モータをケース体に一体的に配設する一方、前記ケース体に配設されたプーリと前記湾曲操作指示レバーとをケーブル状部材によって連結した内視鏡。
(2)前記牽引部材の一部に、長さ方向に対して収縮するアクチュエータを設けた付記1に記載の内視鏡。
(3)前記アクチュエータは形状記憶材料である付記2に記載の内視鏡。
(4)前記アクチュエータは空気圧アクチュエータである付記2に記載の内視鏡。
(5)挿入部の先端部に撮像手段及び照明手段を有し、この挿入部の先端側に位置する湾曲部から延出する牽引部材の中途部に巻回されるプーリーと、このプーリーを回転させる駆動モータと、前記プーリーに巻回されて手元側に延出された牽引部材の牽引弛緩操作を行う湾曲操作指示レバーと、前記撮像手段、照明手段、駆動モータ等のバッテリー部、画像処理部、表示装置を配設した装置本体とを具備する内視鏡において、
前記挿入部基端部に前記装置本体に電気的及び機械的に着脱自在な接続部を設けた内視鏡。
(6)前記接続部は、前記装置本体とケーブルで接続されている付記5に記載の内視鏡。
(7)挿入部の先端側に位置する湾曲部から延出する牽引部材の中途部が巻回されるプーリーと、
このプーリーを回転させる駆動モータと、
前記プーリーに巻回されて手元側に延出された牽引部材の牽引弛緩操作を行う湾曲操作指示レバーとを備え、
前記プーリー及び前記湾曲操作指示レバーをケース体に一体的に配設する一方、前記ケース体に配設されたプーリと前記駆動モータとをケーブル状部材によって連結した内視鏡。
(8)前記プーリと前記駆動モータとを着脱可能にする連結部を設けた付記7に記載の内視鏡。
図1ないし図6は本発明の第1実施形態にかかり、図1は操作部と内視鏡とがケーブル状部材で連結された携帯型内視鏡装置の構成例を説明する図 牽引部材操作装置の構成を説明する図 内視鏡の作用を説明する図 携帯型内視鏡装置の他の構成例を説明する図 携帯型内視鏡装置の別の構成例を説明する図 牽引部材操作装置の他の構成を説明する図 図7ないし図9は本発明の第2実施形態にかかり、図7はモータ部と内視鏡とがケーブル状部材で連結された内視鏡の構成例を説明する図 牽引部材操作装置の構成を説明する図 他の構成の内視鏡を備えた携帯型内視鏡装置の構成例を説明する図
符号の説明
2…内視鏡
21…筒部
22…連結部
25…湾曲レバー
30…牽引部材操作装置
31…操作ワイヤ
32…プーリー
33…モータ
34…アーム部材
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (2)

  1. 挿入部の先端側に位置する湾曲部から延出する牽引部材の中途部が巻回されるプーリーと、
    このプーリーを回転させる駆動モータと、
    前記プーリーに巻回されて手元側に延出された牽引部材の牽引弛緩操作を行う湾曲操作指示レバーとを備え、
    前記プーリー及び前記駆動モータをケース体に一体的に配設する一方、前記ケース体に配設されたプーリと前記湾曲操作指示レバーとをケーブル状部材によって連結したことを特徴とする内視鏡。
  2. 挿入部の先端側に位置する湾曲部から延出する牽引部材の中途部が巻回されるプーリーと、
    このプーリーを回転させる駆動モータと、
    前記プーリーに巻回されて手元側に延出された牽引部材の牽引弛緩操作を行う湾曲操作指示レバーとを備え、
    前記プーリー及び前記湾曲操作指示レバーをケース体に一体的に配設する一方、前記ケース体に配設されたプーリと前記駆動モータとをケーブル状部材によって連結したことを特徴とする内視鏡。
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