JP2005066094A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 識別情報の変動表示の表示結果が導出表示されるまでの時間に対する遊技者の興趣を向上させる。
【解決手段】 各々が識別可能な複数種類の特別図柄,飾り図柄をそれぞれ変動表示可能な特別図柄変動表示部,飾り図柄変動表示部を有し、変動表示の表示結果が大当り図柄の組合せとなったときに遊技者にとって有利な大当り遊技状態に制御され、表示結果を大当り図柄の組合せとするか否かが判定され、遊技者が操作可能な短縮ボタンを備え、短縮ボタンの操作が検出され、短縮ボタン操作検出時に、不検出時よりも、変動表示時間を短縮する短縮制御が行なわれ、短縮制御時に、短縮制御開始時から表示結果導出表示時までの演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、短縮制御時の演出が選択され(S144)、選択された演出が短縮制御時に実行され、大当り判定結果に応じて、異なる割合でいずれかの演出が選択される(S144)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。詳しくは、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示手段を有し、変動表示の表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機に関する。
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、たとえば、変動短縮ボタンを備え、変動短縮ボタンの操作が有効となる操作有効期間中に変動短縮ボタンが操作されたときに、変動表示されている図柄(識別情報)が停止される遊技機であり、変動短縮ボタンが操作されたときに、変動表示がリーチ状態となったときに複数種類の変動表示態様のうちからいずれかを選択するものがあった(特許文献1)。
特開2000−325596号公報
しかし、変動短縮ボタンが操作されてから図柄が停止するまでの時間に変化がなく、遊技者は図柄が停止するタイミングが分かってしまい面白みがなかった。
この発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、識別情報の変動表示の表示結果が導出表示されるまでの時間に対する遊技者の興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することである。
課題を解決するための手段の具体例およびその効果
(1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報(たとえば、特別図柄,飾り図柄)を変動表示可能な変動表示手段(たとえば、特別図柄変動表示部9A,飾り図柄変動表示部9B)を有し、変動表示の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば、「777」等のぞろ目の特別図柄,飾り図柄の組合せ)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(たとえば、大当り遊技状態)に制御される遊技機(たとえば、パチンコ遊技機1)であって、
前記変動表示の前記表示結果を前記特定の表示態様とするか否かを判定する事前判定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53)と、
遊技者が操作可能な操作手段(たとえば、短縮ボタン70)と、
該操作手段による操作を検出する操作検出手段(たとえば、短縮ボタンスイッチ70a、遊技制御用マイクロコンピュータ53、S141)と、
該操作検出手段により操作が検出されたときに、前記操作検出手段により操作が検出されないときよりも、前記変動表示が行なわれる時間である変動表示時間を短縮する短縮制御を行なう短縮制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ81、S231〜S233)と、
前記短縮制御を行なうときに、前記短縮制御の開始時から前記表示結果の導出表示時までの演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、前記短縮制御が行なわれるときの演出を選択する演出選択手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53、S144)とを含み、
前記短縮制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出を前記短縮制御時に実行し(演出制御用マイクロコンピュータ81、S234)、
前記演出選択手段は、前記事前判定手段の判定結果に応じて、前記演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、異なる割合でいずれかの演出を選択する(S144、図4参照)。
このような構成によれば、遊技者の操作が検出されたことにより、表示結果を特定の表示態様とするか否かの判定結果に応じて、異なる割合で、演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、いずれかの、短縮制御が行なわれるときの演出が選択され、短縮制御が行なわれ、選択された演出が短縮制御時に実行される。このため、短縮制御時であっても、変動表示の表示結果を特定の表示態様とするか否かの判定結果に応じて異なる演出時間の演出が実行され、表示結果が導出表示される。その結果、識別情報の変動表示の表示結果の導出表示時までの時間に対する遊技者の興趣を向上させることができる。
(2) 前記変動表示手段は、特別識別情報を変動表示可能な特別識別情報変動表示手段(たとえば、特別図柄変動表示部9A)と、特別識別情報に対応して予め定められた飾り識別情報を変動表示可能であるとともに前記演出を表示可能な飾り識別情報変動表示手段(飾り図柄変動表示部9B)とを含み、
前記特別識別情報変動表示手段は、前記操作検出手段により操作が検出されたときに、前記飾り識別情報変動表示手段により前記飾り識別情報の変動表示の表示結果が導出表示される前に、前記特別識別情報の変動表示の表示結果を導出表示し(図7参照)、
前記飾り識別情報変動表示手段は、前記演出実行手段による演出が終了するときに、前記飾り識別情報の変動表示の表示結果を導出表示する(図7参照)。
このような構成によれば、遊技者の操作が検出され、特別識別情報の変動表示結果が導出表示された後に、演出が終了し、飾り識別情報の変動表示の表示結果が導出表示される。その結果、表示結果を導出表示する時間の不整合を防止することができる。また、飾り識別情報と演出との組合せにより、多彩な演出を行なうことができる。
(3) 前記遊技機の遊技の進行を制御する遊技制御マイクロコンピュータ(たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ53)と、
該遊技制御マイクロコンピュータとは別に設けられ、前記短縮制御手段を含み、当該遊技制御マイクロコンピュータからのコマンドに基づいて前記変動表示手段における変動表示を制御する表示制御マイクロコンピュータ(たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ81)とをさらに含み、
前記遊技制御マイクロコンピュータは、
前記演出選択手段と、
前記変動表示が行なわれる期間において、前記操作検出手段による操作の検出が有効となる有効期間と、前記操作検出手段による操作の検出が無効となる無効期間とに移行させる有効期間移行手段(たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ53、S142,S143)とを含み、
前記有効期間移行手段により前記有効期間(たとえば、変動表示が行なわれているときであって、変動表示がリーチ状態でない期間)に移行されるとともに、前記操作検出手段により操作が検出されたときに、前記短縮制御を行なうことと前記演出選択手段により選択された演出の種類とを指定する変動短縮コマンドを前記表示制御マイクロコンピュータに送信する(たとえば、S141,S146,S231)。
このような構成によれば、遊技制御マイクロコンピュータにより、有効期間に遊技者の操作が検出されたときに、短縮制御を行なうことと選択された演出の種類とを指定する変動短縮コマンドが表示制御マイクロコンピュータに送信され、表示制御マイクロコンピュータにより、短縮制御が行なわれ、選択された演出が短縮制御時に実行される。その結果、遊技制御マイクロコンピュータにより選択された演出の種類と、表示制御マイクロコンピュータにより実行される変動表示の変動表示時間との不整合を防止することができる。
(4) 前記遊技制御マイクロコンピュータは、
前記変動表示の開始と前記変動表示時間とを指定する変動開始コマンドを前記表示制御マイクロコンピュータに送信することを契機として変動表示時間を計時するための変動表示時間タイマを設定し(たとえば、図2参照)、
前記変動短縮コマンドを前記表示制御マイクロコンピュータに送信することを契機として前記変動表示時間タイマを、前記短縮制御が行なわれる変動表示時間である短縮変動表示時間を計時するために再設定する(たとえば、S145)。
このような構成によれば、変動開始コマンドを表示制御マイクロコンピュータに送信することを契機として設定された変動表示時間タイマが、変動短縮コマンドを表示制御マイクロコンピュータに送信することを契機として、短縮変動表示時間を計時するために再設定される。その結果、表示制御マイクロコンピュータにより実行される演出の演出時間と、遊技制御マイクロコンピュータにより計時されている短縮変動表示時間との不整合を防止することができる。
(5) 前記変動表示において、リーチ状態となってから変動表示の表示結果が導出表示された後の次の変動表示が開始されるまでの期間は、前記無効期間である(たとえば、S142,S143)。
このような構成によれば、変動表示において、リーチ状態となってから変動表示の表示結果が導出表示された後の次の変動表示が開始されるまでの期間は、遊技者による操作の検出が無効となる無効期間である。その結果、変動表示がリーチ状態であるときは、変動表示時間が短縮制御されないので、リーチ状態に対する遊技者の興趣を維持できる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機およびスロットマシン等のその他の遊技機であってもよく、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示手段を有し、変動表示の表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であればすべてに適用することが可能である。
図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機1の正面図である。パチンコ遊技機1には、遊技領域7が形成された遊技盤6が取付けられる。遊技者が操作ノブ5を操作すると、打球供給皿3に貯留された打玉(パチンコ玉)が1個ずつ発射されて遊技領域7内に打込まれる。
遊技領域7の中央には、図柄等の各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示(可変表示、更新表示ともいう)させる装置として、飾り図柄(それぞれ特別図柄に対応した0〜9の10種類の図柄)を変動表示させる飾り図柄変動表示部9Bが設けられる。また、飾り図柄変動表示部9Bでは、演出用のキャラクタ等のその他の画像も表示される。なお、飾り図柄変動表示部9Bにより変動表示される飾り図柄は、数字、文字、図形、模様、キャラクタ等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、キャラクタのみ、または、これらを適宜組合せたもの等であってもよい。ここで、キャラクタとは、人間,動物,あるいは物等を表わす映像をいう。
この飾り図柄変動表示部9Bは、画像を表示する液晶表示器(LCD表示器)で構成された表示装置であり、飾り図柄が変動表示される左,中,右変動表示部が画像上で設けられる。左,中,右変動表示部のそれぞれでスクロール等の所定の変動表示パターンで個別に変動表示される飾り図柄は、左,中,右飾り図柄と呼ばれる。また、飾り図柄変動表示部9Bは、特別図柄変動表示部9Aと比較して、多彩な表示内容を表示可能であり、表示領域も大きいので、遊技者は、主に飾り図柄変動表示部9Bに注目する。
飾り図柄変動表示部9Bを構成する液晶表示器の右下部には、図柄等の各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる表示部として、特別図柄(0〜9の10種類の図柄)を変動表示させる特別図柄変動表示部9Aが設けられる。なお、特別図柄変動表示部9Aにより変動表示される特別図柄は、数字、文字、図形、模様、キャラクタ等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、または、これらを適宜組合せたもの等であってもよい。
この特別図柄変動表示部9Aには、特別図柄が変動表示される左,中,右変動表示部が設けられる。左,中,右変動表示部のそれぞれでスクロール等の所定の変動表示パターンで個別に変動表示される特別図柄は、左,中,右特別図柄と呼ばれる。
なお、特別図柄変動表示部9A、および、飾り図柄変動表示部9Bは、それぞれ、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。また、特別図柄変動表示部9A、および、飾り図柄変動表示部9Bは、画像表示式の表示装置に限らず、外周に複数種類の図柄が描かれた回転ドラムを回転駆動する回転ドラム式等のその他の機械式の可変表示装置であってもよい。
特別図柄変動表示部9A、および、飾り図柄変動表示部9Bで、それぞれ特別図柄、および、飾り図柄の変動表示が開始されるときには、左,中,右特別図柄、および、左,中,右飾り図柄の変動表示が一斉に開始される。その後、それぞれ、左,右,中特別図柄、および、左,右,中飾り図柄の順に図柄が順次停止表示されていき、表示結果が導出表示される。このような変動表示の開始時から表示結果の導出表示時までの時間は、変動時間(変動表示時間)と呼ばれる。
飾り図柄変動表示部9Bの上方には、複数種類の識別情報としての普通図柄を変動表示可能な普通図柄表示部10が設けられる。普通図柄表示部10は、当り図柄である○印を表示可能な当り表示部10aと、はずれ図柄である×印を表示可能なはずれ表示部10bとを含み、当り図柄とはずれ図柄とを交互に点灯表示することにより、普通図柄を変動表示する。飾り図柄変動表示部9Bの下方には、特別図柄の変動表示を始動させる打玉を受入れ可能な始動口14を有する始動用電動役物14aと、普通図柄の変動表示を始動させる打玉を受入れ可能な2つの通過口11とが設けられる。
通過口11に打玉が進入すると、ゲートスイッチ12により打玉の通過(始動通過という)が検出され、それに応じて、乱数値となる数値データが抽出されて通過記憶データとして後述するRAM55に記憶される。通過記憶データの記憶個数には上限値が設定されており、上限値に達しない状態で始動通過が検出されると普通図柄の変動表示の実行条件が成立して始動通過が有効となるが、上限値に達した状態で始動通過が検出されると実行条件が成立せず始動通過が無効となる。通過記憶データに基づき普通図柄の変動表示を開始させることができる開始条件(普通図柄の変動表示が実行中でないこと)が成立すると、普通図柄の変動表示が開始される。これにより、通過記憶データが複数記憶されたときには、それぞれのデータに基づいて普通図柄の変動表示が順次実行されていく。開始条件が未成立の通過記憶データの個数は、飾り図柄変動表示部9Bの上方に設けられた通過記憶表示部15でのLEDの点灯数により表示される。
始動通過記憶データの値が所定の当り判定値と一致するときには、普通図柄の当りと判定され、当り図柄が普通図柄の表示結果として導出表示される。一方、始動通過記憶データの値が当り判定値と一致しないときには、普通図柄のはずれと判定され、はずれ図柄が普通図柄の表示結果として導出表示される。
始動用電動役物14aは、ソレノイド16によって駆動される左右一対の可動片の開閉によって開閉可能である。始動用電動役物14aは、普通図柄の変動表示結果が当りとなった場合に始動口14に打玉が進入しやすい開成状態となり、その開成状態で打玉が1つ入賞すると始動口14に打玉が進入しにくい閉成状態に戻る。また、始動用電動役物14aは、開成状態となってから所定の開放期間が経過すれば、打玉が入賞しなくても開成状態に戻る。
始動口14に打玉が進入すると、始動口スイッチ17により打玉(始動入賞玉)が検出され、それに応じて、乱数値となる数値データ(大当り判定用のランダムカウンタのカウント値)が抽出されて始動入賞記憶データとして後述するRAM55に記憶される。始動入賞記憶データは、保留記憶データとも呼ばれる。始動入賞記憶データの記憶個数には上限値(4つ)が設定されており、上限値に達しない状態で始動入賞が検出されると特別図柄の変動表示の実行条件が成立して始動入賞が有効となるが、上限値に達した状態で始動入賞が検出されると実行条件が成立せず始動入賞が無効となる。始動入賞記憶データに基づき特別図柄の変動表示を開始させることができる開始条件(始動入賞記憶がある状態で、特別図柄の変動表示がなされておらず、かつ大当り遊技状態中でもない場合)が成立すると、特別図柄の変動表示が開始される。これにより、始動入賞記憶データが複数記憶されたときには、それぞれのデータに基づいて特別図柄の変動表示が順次実行され、始動入賞記憶データが消化されていく。開始条件が未成立の始動入賞記憶データの個数は、飾り図柄変動表示部9Bにおいて画像により表示される。
また、特別図柄変動表示部9Aにおける特別図柄の変動表示の開始に合わせて、飾り図柄変動表示部9Bにおける飾り図柄の変動表示が開始される。
始動入賞記憶データの値が所定の大当り判定値と一致するときには、特別図柄の変動表示結果が大当りと判定され、特定の表示態様としての大当り図柄の組合せ(たとえば「777」等のゾロ目。)が特別図柄の変動表示の表示結果として導出表示される。一方、始動入賞記憶データの値が大当り判定値と不一致のときには、変動表示結果がはずれと判定され、はずれ図柄の組合せが特別図柄の変動表示の表示結果として導出表示される。また、特別図柄の変動表示の表示結果が導出表示されるときに、飾り図柄表示部9Bにおける飾り図柄の変動表示の表示結果として、特別図柄の変動表示の表示結果に対応した表示結果が導出表示される。すなわち、特別図柄の変動表示の表示結果が、大当り図柄の組合せの場合は、飾り図柄の変動表示の表示結果が、特別図柄に対応する飾り図柄の大当り図柄の組合せとなる。
始動用電動役物14aの下方には、打玉が入賞可能な大入賞口18と、大入賞口18を開閉する開閉板20とを備えた可変入賞球装置19が設けられる。特別図柄の変動表示結果が大当り図柄の組合せとなると、開閉板20が、遊技者に不利な第2の状態である閉状態から遊技者に有利な第1の状態である開状態に制御される。開閉板20の駆動は、ソレノイド21によって行なわれる。
可変入賞球装置19における大入賞口18の内部には、特定入賞領域と通常入賞領域とが設けられている。特定入賞領域に進入した打玉は、V入賞玉と呼ばれ、Vカウントスイッチ22により検出された後、カウントスイッチ23により検出される。通常入賞領域に進入した打玉は、カウントスイッチ23のみにより検出される。
大当り遊技状態の可変入賞球装置10において、大入賞口18が開口した第1の状態で、大入賞口18に進入した打玉の数が所定個数(たとえば10個)に達したとき、または所定期間(たとえば30秒間)経過したときのうちのいずれか早い方の条件が成立したときには、第1の状態が一旦終了して開閉板20が閉成し、第2の状態に制御される。そして、可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に進入した打玉が特定入賞領域に入賞し、Vカウントスイッチ22により検出されたことを条件として、その回における可変入賞球装置19の第1の状態が終了して第2の状態となった後、再度開閉板20が開成されて、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続制御が実行される。繰返し継続制御の実行上限回数は、たとえば16回と定められている。繰返し継続制御において、可変入賞球装置19が第1の状態にされている状態はラウンドと呼ばれる。
また、特別図柄の変動表示結果が特定の表示態様(大当り図柄の組合せ)のうちの予め定められた特別の表示態様(たとえば、奇数のゾロ目。以下、確変大当り図柄の組合せともいう)となると、大当り遊技状態の終了後において、大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態としての確率変動状態(以下、確変状態という)に制御される。確変状態は、確率向上状態ともいい、大当りとなる確率が変動して通常遊技状態(大当り遊技状態および確変状態以外の遊技状態)よりも高くなった状態である。確変状態は、次回の大当りが発生するまで継続される。確変大当り図柄による大当りは確変大当りと呼ばれ、確変大当り図柄以外の非確変大当り図柄による大当りは非確変大当りと呼ばれる。確変状態は、後述する遊技制御用マイコン53の確率変動制御機能により実現される。
また、特別図柄の変動表示中においては、左図柄と右図柄とが同じ図柄に揃ったリーチ状態(リーチ態様、リーチ表示態様ともいう)が発生する場合がある。ここで、リーチとは、複数の表示領域(変動表示領域、変動表示部)における一部の表示領域において表示結果がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示領域の表示結果が特定表示結果の組合せ(大当り図柄の組合せ)となる条件を満たしている表示状態をいう。また、リーチとして定義されるもののうちには、複数の表示領域のすべてで特定表示結果の組合せを保持した状態で変動表示を行なっている所謂全回転リーチも含まれる。
また、特別図柄の変動表示中においては、表示結果が大当り図柄の組合せとなるときに、特別図柄を非確変大当り図柄の組合せまたは確変大当り図柄の組合せで一旦仮に停止(たとえば、図柄が更新されていない状態で揺動している状態等であり、以下、仮停止という)させた後、特別図柄が再度変動表示され、その後、表示結果として、最終的に確定した非確変大当り図柄の組合せまたは確変大当り図柄の組合せを導出表示する再変動表示が行なわれる。この再変動表示においては、表示結果が大当り図柄の組合せとなるときに、確変大当り図柄となるか非確変大当り図柄となるかという楽しみを遊技者に与えることができる。
遊技領域7には、一般入賞口である入賞口24および装飾ランプ25等の他の構造物も設けられる。遊技領域7の下端部には、どの入賞口にも入賞しなかった打玉をアウト玉として回収するアウト口26が設けられる。遊技領域7の外周には遊技効果LED42等の各種ランプが設けられる。遊技領域7の上部の左右には効果音等の音を発生するスピーカ41,41が設けられる。
打球供給皿3の左側には、遊技者が操作可能な短縮ボタン70が設けられる。飾り図柄変動表示部9Bでの特別図柄の変動表示中に遊技者が短縮ボタン70を押圧操作すれば、その操作が短縮ボタン70の構造物の内部に設けられた短縮ボタンスイッチ(図2参照)により検出され、その検出に基づいて、予定されていた変動表示の変動時間が短縮される短縮変動表示が行なわれる。つまり、短縮ボタン70が操作される(操作が検出される)と、操作されない(操作が検出されない)ときよりも変動時間が短縮される。
図2は、パチンコ遊技機1における主な制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。遊技制御基板31、演出制御基板80、および、払出制御基板37のそれぞれには、制御用のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)等が搭載される。
払出制御基板37では、玉払出装置97が接続され、各種入賞に応じた景品玉の払出し等の玉の払出しが払出制御用マイコン370により制御される。演出制御基板80では、スピーカ41よりなる音出力手段と、遊技効果LED42、普通図柄表示部10(10a,10b)、および、通過記憶表示部15等の発光手段と、飾り図柄変動表示部9Bよりなる表示手段と含む各種装置が接続され、これらが演出制御用マイコン81により制御される。
遊技制御基板31には、遊技制御用のプログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイコン53、スイッチ回路58、ソレノイド回路59、情報出力回路64、初期リセット回路65、および、アドレスデコード回路67が設けられる。
遊技制御用マイコン53は、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、遊技制御用のプログラムに従って制御動作を行なうCPU56、および、I/Oポート57を含む。遊技制御用マイコン53は、CPU56が、ROM54から遊技制御用プログラムを読出し、そのプログラムをタイマ割込みに従って定期的(たとえば2msec毎)に先頭から繰返し実行することにより、各種の遊技制御を実行する機能を有する。スイッチ回路58は、接続されている各種検出器等のスイッチからの信号を遊技制御用マイコン53に与える回路であり、ゲートスイッチ12および短縮ボタンスイッチ70a等のスイッチが接続されている。ソレノイド回路59は、前述したソレノイド16,21を遊技制御用マイコン53からの指令に従って駆動する回路である。
遊技制御用マイコン53は、各種検出器から検出信号を受けて検出された状態を認識する機能を有し、パチンコ遊技機1の状態を把握し、前述した遊技が行なえるように、制御対象の各種機器を駆動する制御を行なう。遊技制御用マイコン53から演出制御用マイコン81および賞球制御用マイコン370のそれぞれには、各マイコンが実行する制御内容を指令する指令情報(制御信号)の一例である制御コマンドが送信される。演出制御用マイコン81には、演出制御基板80に接続された機器を制御するための制御コマンドが送信される。演出制御用マイコン81は、受信した制御コマンドに応じて、特別図柄変動表示部9A、および、飾り図柄変動表示部9Bでの変動表示等の各種表示制御(始動入賞記憶数の表示も含む)、発光手段による発光制御、および、音出力手段による音制御を行なう。
演出制御用マイコン81には、演出制御用のプログラム等を記憶するROM、ワークメモリとして使用されるRAM、演出制御用のプログラムに従って制御動作を行なうCPU、画像表示用のIC(集積回路)であるVDP(Video Display Processor)、画像表示ための作業領域として用いられるVRAM(Video Random Access Memory)、および、画像データを記憶したキャラクタROMが設けられる。CPUからVDPには、画像表示を命令するための命令データが与えられる。命令データはROMにおいて画像表示の種類ごとに格納されており、必要に応じて読出され、VDPに与えられる。たとえば、後述する短縮変動表示のための命令データもROMに格納され、短縮変動表示を実行する際にVDPに与えられる。VDPは、与えられた命令データに従った画像表示をするために、画像データが記憶されたキャラクタROMから必要なデータを読出し、読出したデータに従って飾り図柄変動表示部9Bに表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAMに格納する。VRAM内の画像データは、RGB信号に変換されて、飾り図柄変動表示部9Bへ与えられる。これにより、飾り図柄変動表示部9Bにおいて、飾り図柄の変動表示等の各種表示が行なわれる。
制御コマンドの送信は、次のように行なわれる。遊技制御用マイコン53は、変動表示の実行条件が成立したときに、実行条件が成立した変動表示の結果(具体的には始動入賞に応じて記憶された始動入賞記憶データに基づく変動表示の結果)が大当りとなるか否かを指定する当りはずれコマンドを送信する。当りはずれコマンドには、大当りとする判定がされたことを示す大当りコマンドと、はずれとする判定がされたことを示すはずれコマンドとが含まれる。また、遊技制御用マイコン53は、変動表示の実行条件が成立した段階において、現在の始動入賞記憶数を示す始動入賞記憶数コマンドを送信する。この始動入賞記憶数コマンドは、飾り図柄変動表示部9Bにおいて始動入賞記憶数を表示するために用いられる。
そして、遊技制御用マイコン53は、特別図柄および飾り図柄の変動表示に際して、次のようなコマンドを送信する。変動表示を開始する段階において、左,中,右特別図柄の予定停止図柄を指定する3つの停止図柄コマンド(左,中,右停止図柄コマンド)が送信される。その後、直ちに特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間を含む)を指定するとともに変動表示の開始を指示するコマンドである変動パターンコマンドが送信される。変動表示の開始後、コマンドにより指定した変動時間が経過した時には、変動表示の停止を指定する全図柄停止コマンドが送信される。このような変動時間は、変動表示が行なわれるごとに変動時間タイマにより管理される。そして、大当りとなった場合には、大当り制御時の表示制御内容を指示するコマンド等の各種コマンドが送信される。また、前述の短縮変動表示が行なわれるときには、短縮変動表示の実行を指定する短縮コマンドが送信される。
ここで、変動時間タイマは、実行する変動表示の変動時間を管理するために変動時間を計時する手段であり、遊技制御用マイコン53でのソフトウエアにより実現される。この変動時間タイマは、変動表示の開始時に変動パターンコマンドを送信するごとに、その送信を契機として、そのコマンドにより指定された変動パターンの変動時間分だけ計時するように計時用のデータが設定される。そして、設定された時間を計時すると、変動パターンコマンドにより指示した変動表示が終了したことを遊技制御用マイコン53が認識する。このように、遊技制御用マイコン53は、変動時間タイマを用いて変動表示の変動時間を認識して管理する変動表示時間管理機能を有する。この例では、短縮ボタン70の操作に応じて短縮変動表示が行なわれるので、短縮変動表示の開始前に設定されていた計時用のデータをそのまま用いると遊技制御用マイコン53で変動表示の終了タイミングを正しく認識できない。したがって、短縮変動表示が行なわれるときの変動表示の終了タイミングを正しく認識するために、前述のように、短縮コマンドの送信を契機として変動時間タイマのデータを実行中の変動表示のデータから短縮変動表示用のデータに変更するのである。
演出制御用マイコン81では、前述したような変動表示に関する演出制御コマンドを受信した場合に、そのコマンドにより指定される表示による演出を実行する制御を行なうとともに、表示態様と予め関係付けられた効果音等の音を音出力手段としてのスピーカ41から出力させる制御、および、表示態様と予め関係付けられた発光パターンで遊技効果ランプ42等の発光手段を発光手段させる制御を行なう。
なお、図2においては、表示制御機能、音制御機能、および、発光制御機能を1つのマイコンの機能に含ませる例を示したが、これに限らず、これらの機能をそれぞれ別のマイコンに設け、そのマイコン別に、遊技制御用マイコン53が、表示制御、音制御、およびランプ制御のそれぞれのコマンドを送信し、そのコマンドを受信した各マイコンが、コマンドに応じて各種制御をしてもよい。
次に、遊技制御用マイコン53の制御機能として、大当りにするか否かを判定する大当り判定機能、確変状態にするか否かを判定する確変判定機能、リーチ状態とするか否かを判定するリーチ判定機能、特別図柄の変動表示での変動パターンを決定する変動パターン決定機能、および、特別図柄の予定停止図柄を決定する停止図柄決定機能を説明する。
大当りとするか否かは、大当り判定用のランダムカウンタの値を用いた抽選によりランダムに判定される。このランダムカウンタは、所定の計数範囲内でカウントアップと初期化とを繰返す機能を有するカウンタである。また、以下に示す各種ランダムカウンタも、この大当り判定用のランダムカウンタと同様の機能を有するものである。このランダムカウンタでは、有効な始動入賞の検出に応じてカウント値が抽出される。その抽出値は、始動入賞記憶データとしてRAM55に記憶される。抽出されるカウント値は、抽出タイミングがランダムであるため、乱数値となる。なお、以下に示すその他のランダムカウンタも、同様の理由により、乱数値を発生させることができる。大当り判定では、始動入賞記憶データとして記憶された抽出値と、所定の大当り判定値とが一致した場合に大当りとすることが決定され、それらが一致しない場合にはずれとすることが決定される。大当り判定は、変動表示の実行条件の成立時と、変動表示の開始条件の成立時とにそれぞれ行なわれる。確変状態以外の低確率状態では大当り判定値が1個設定され、確変状態では大当り判定値が複数個設定されることにより、確変状態で大当りの発生確率が向上する。
大当りとすることが決定された場合は、確変判定用のランダムカウンタの値を用いた抽選により、確変状態に制御するか否かをランダムに決める確変判定が行なわれる。このランダムカウンタは、変動表示の開始条件の成立時に大当り判定で大当りとする判定がされたときにカウント値が抽出される。そして、その抽出値が所定の確変判定値と一致する場合に、確変状態とすることが決定される。
はずれとすることが決定された場合は、リーチ判定用のランダムカウンタのカウント値を用いた抽選により、リーチ状態とするか否かをランダムに決めるリーチ判定が行なわれる。このランダムカウンタは、変動表示の開始条件の成立時に大当り判定ではずれとする判定がされたときにカウント値が抽出される。そして、その抽出値が所定のリーチ判定値と一致する場合に、リーチ状態とすることが決定される。一方、大当り判定において大当りとする決定がされた場合には、このリーチ判定は行なわれず、すべての場合にリーチ状態となる。
変動パターンは、変動パターン決定用のランダムカウンタのカウント値を用いた抽選により、複数種類の変動パターンのうちからランダムに選択決定される。このランダムカウンタは、変動表示の開始条件が成立したときにカウント値が抽出される。そして、複数種類の変動パターンのそれぞれに対応して定められた変動パターン決定値のうち、抽出値が一致したものに対応する変動パターンが選択決定される。
変動表示における特別図柄の停止図柄は、左,中,右の各図柄に対応する3つの停止図柄決定用のランダムカウンタのそれぞれのカウント値を用いた抽選によりランダムに決定される。この各ランダムカウンタは、変動表示の開始条件が成立したときにカウント値が抽出される。そして、その各抽出値が、各図柄について配列順序に従って割振られた図柄決定用の数値データのうちのどれに一致するかが判定され、抽出値と一致する数値データに対応する図柄が各特別図柄の停止図柄として選択決定される。なお、はずれとする判定がされた場合において、このような抽出値に対応する停止図柄が偶然大当りの図柄と一致する場合には、はずれの図柄となるように補正して各停止図柄が決定される。
大当りとする決定がされた場合には、左停止図柄決定用のランダムカウンタの抽出値に対応する図柄が左,中,右の各停止図柄として決定される。ただし、大当り図柄の組合せは、確変判定により確変状態とする決定がされた場合には、確変図柄のうちからランダムに決定され、確変判定により非確変状態とする決定がされた場合には、非確変図柄のうちからランダムに決定される。
また、表示結果をはずれとする判定がされた場合においてリーチ状態とすることが決定された場合には、左停止図柄決定用のランダムカウンタの抽出値に対応する図柄が左,右の各停止図柄として決定されるとともに、中停止図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウンタの抽出値に対応する図柄が中図柄の停止図柄として決定される。なお、はずれとなる場合においてリーチ状態とすることが決定されたときに、中停止図柄が偶然左,右図柄と一致する場合には、一致しないように中停止図柄が補正されて決定される。
次に、遊技制御用マイコン53により前述した短縮制御の設定のために実行される変動短縮設定処理を説明する。遊技制御用マイコン53では、制御用プログラムのメインルーチンの実行に伴って各種サブルーチンが実行され、各種の制御が行なわれる。ここでは、サブルーチンの1つである変動短縮設定処理を説明する。図3は、パチンコ遊技機1で実行される変動短縮設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、ステップS(以下単にSという)141により、遊技者により短縮ボタン70が操作されたことが検出されたか否かが判断される。S141により操作が検出されていないと判断された場合は、リターンする。一方、S141により操作が検出されたと判断された場合は、S142に進み、特別図柄変動表示処理時か否かが判断される。特別図柄変動表示処理時か否かは、遊技制御用マイコン53により、前述した変動時間タイマにより計時されている変動時間が変動表示中の時間であるか否かが確認されることにより判断される。S142により特別図柄変動表示処理時と判断された場合は、S143に進む。一方、S142により特別図柄変動表示処理時でないと判断された場合は、リターンする。
次に、S143により、特別図柄の変動表示がリーチ中であるか否かが判断される。特別図柄の変動表示がリーチ中であるか否かは、遊技制御用マイコン53により、現在の変動表示が開始されてからの時間が、前述した変動パターンにより指定される右図柄が停止される時間より後であるか否か、および、リーチ状態(はずれとすることが決定されている場合、および、大当りとすることが決定されている場合)とすることが決定されているか否かが確認されることにより判断される。S143によりリーチ中であると判断された場合は、S144に進む。一方、S143によりリーチ中でないと判断された場合は、リターンする。
次に、S144により、短縮制御時に実行される演出が選択される。演出の種類は、後述する図4で説明する演出選択テーブル、および、前述したランダムカウンタと同様の演出選択用のランダムカウンタのカウント値に基づいて、短縮制御の開始時から表示結果の導出表示時までの演出時間が異なる複数種類の演出のうちから選択される。
図4は、パチンコ遊技機1の演出を選択するために用いられる演出選択テーブルである。図4を参照して、前述した大当り判定において、大当りとすることが決定されている場合に、この演出選択テーブルに基づいて、前述したS144により、演出選択用のランダムカウンタのカウント値が、0〜324,325〜659,660〜999の範囲の値であるときは、それぞれ、演出A,B,Cが、短縮制御時に実行される演出として選択される。このときの演出A〜Cの選択確率は、それぞれ、325/1000,335/1000,340/1000となる。
また、前述した大当り判定において、はずれとすることが決定されている場合に、演出選択用のランダムカウンタのカウント値が、0〜989,990〜998,999〜999の範囲の値であるときは、それぞれ、演出A,B,Cが、短縮制御時に実行される演出として選択される。このときの演出A〜Cの選択確率は、それぞれ、990/1000,9/1000,1/1000となる。
図5は、パチンコ遊技機1で実行された演出ごとの信頼度を示す表である。本実施の形態においては、大当りとする確率を1/300とするので、大当りとすることが決定されているときに演出時間がT1である演出Aが選択される確率は、1/300×325/1000=0.11%となる。同様に、大当りとすることが決定されているときに演出時間がT2,である演出B,演出時間がT3である演出Cが選択される確率は、それぞれ、0.11%,0.11%となる。また、はずれとすることが決定されているときに演出A〜Cが選択される確率は、それぞれ、98.67%,0.90%,0.10%となる。
その結果、大当りとすることが決定されているときに演出時間がT1である演出Aが選択される信頼度は、0.11/(0.11+98.67)=0.11%となる。同様に、大当りとすることが決定されているときに演出時間がT2である演出B,演出時間がT3である演出Cが選択される信頼度は、それぞれ、11.07%,53.21%となる。
ここで、本実施の形態においては、演出時間T1,T2,T3の演出は、それぞれ、演出A,演出B,演出Cである。また、演出時間T3,演出時間T2,演出時間T1の順で演出時間が長い。演出A〜Cは、短縮制御の開始時から表示結果の導出表示時までの演出時間がそれぞれ異なる演出である。演出の例については、後述する図8および図9で説明する。このように、演出時間が長い演出ほど大当りとなる信頼度が高くなる。なお、ここでは、大当り図柄の組合せとする場合に、高い割合で演出時間が長い演出が選択されるようにしたが、これに限定されず、大当り図柄の組合せとするか否かの判定結果に応じて、演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、異なる割合でいずれかの演出が選択するようにしてもよい。たとえば、大当り図柄の組合せとしない場合に、高い割合で演出時間が長い演出が選択されるようにしてもよい。
また、演出時間は、演出時間T1,T2,T3の3種類に限定されず、表示結果を大当り図柄の組合せとするかの判定に応じて、異なる割合で、3種類以上または以下の演出時間の複数種類の演出のうちから、いずれかの演出が選択されるようにしてもよい。
また、演出は、演出A〜Cの3種類に限定されず、たとえば、演出時間T1,T2,T3のそれぞれに対して複数種類の演出を予め定めておくようにしてもよい。この場合には、遊技制御用マイコン53により、演出時間だけを選択し、演出の種類は、演出制御用マイコン81により選択されるようにしてもよい。
また、演出は表示による演出に限定されず、効果音による演出であってもよいし、ランプの発光による演出であってもよいし、表示、効果音、発光を適宜組合せた演出であってもよい。これにより、遊技者の興趣をさらに向上させることができる。
このように、S144により、表示結果を大当り図柄の組合せとするか否かの判定結果に応じて、異なる割合で、演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、いずれかの、短縮制御が行なわれるときの演出が選択される。
図3に戻って、S145により、変動時間タイマのデータが、実行中の変動表示のデータから、S144で選択された演出の演出時間を示すデータに変更され設定される。次に、S146により、演出制御用マイコン81に送信される短縮コマンドが設定される。短縮コマンドは、短縮制御を行なうことと、S144で選択された演出とを指定するコマンドである。短縮コマンドは、定期的(たとえば2msec毎)に変動表示に関するコマンドが送信される処理が実行されるときに、演出制御用マイコン81に送信される。S146の後、リターンする。
このように、短縮ボタン70が操作されたことが検出されたときに、特別図柄が変動表示中であり、リーチ状態となっていない場合は、短縮制御を行なわれるときの演出が選択され、変動時間タイマの値が選択された演出の演出時間に設定され、短縮制御を行なうことと選択された演出とを指定する短縮コマンドが、演出制御用マイコン81に送信するために設定される。また、短縮ボタン70が操作されたことが検出されていない場合、短縮ボタン70が操作されたことが検出されたときに特別図柄が変動表示中でない場合、または、短縮ボタン70が操作されたことが検出されたときに特別図柄が変動表示中でありリーチ状態である場合には、前述したS144からS146までの処理が行なわれないため、短縮制御が行なわれない。特に、リーチ状態中であるときには、短縮ボタン70が操作されたことが検出されても短縮制御が行なわれないので、リーチ状態における遊技者の興趣を維持することができる。
また、S142により特別図柄の変動表示処理時であると判断され、かつ、S143によりリーチ中でないと判断された場合は、S141による短縮ボタン70の操作の検出が有効となる有効期間に移行され、S142により特別図柄の変動表示時でないと判断され、または、S143によりリーチ中であると判断された場合は、S141による短縮ボタン70の操作の検出が無効となる無効期間に移行される。すなわち、S142およびS143が実行されることにより、変動表示が行なわれる期間において、短縮ボタン70の操作の検出が有効となる有効期間と、短縮ボタン70の操作の検出が無効となる無効期間とに移行される。この場合、変動表示においてリーチ状態となってから変動表示の表示結果が導出表示された後の次の変動表示が開始されるまでの期間は、無効期間となる。
次に、演出制御用マイコン81により実行される特別図柄、飾り図柄、および、演出の設定の一部として実行される変動表示設定処理を説明する。演出制御用マイコン81では、制御用プログラムのメインルーチンの実行に伴って各種サブルーチンが実行され、各種の制御が行なわれる。ここでは、サブルーチンの1つである変動表示設定処理を説明する。図6は、パチンコ遊技機1で実行される変動表示設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S211により、停止図柄コマンドが受信されたか否かが判断される。前述したように停止図柄コマンドは、特別図柄の停止図柄を指定するために遊技制御用マイコン53から送信されるコマンドである。S211により受信されたと判断された場合は、S212に進む。一方、S211により受信されていないと判断された場合は、S221に進む。
次に、S212により、受信された停止図柄コマンドに応じて特別図柄の停止図柄が設定される。次に、S213により、特別図柄の停止図柄に応じた飾り図柄の停止図柄が設定される。
次に、S221により、変動パターンコマンドが受信されたか否かが判断される。前述したように変動パターンコマンドは、特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間を含む)を指定するとともに変動表示の開始を指示するために遊技制御用マイコン53から送信されるコマンドである。S221により受信されたと判断された場合は、S222に進む。一方、S221により受信されていないと判断された場合は、S231に進む。
次に、S222により、受信された変動パターンコマンドに応じて特別図柄の変動パターンが設定される。次に、S223により、受信された変動パターンコマンドに応じて飾り図柄の変動パターンが設定される。次に、S224により、受信された変動パターンコマンドに応じて演出表示が設定される。
そして、S225により、受信された変動パターンコマンドに応じて変動時間タイマのデータの初期値、すなわち、変動パターンコマンドで指定される変動表示の変動時間を示すデータが設定される。次に、S226により、特別図柄および飾り図柄の変動表示が開始される。
次に、S231により短縮コマンドが受信されたか否かが判断される。前述したように、短縮コマンドは、短縮制御を行なうことと選択された演出とを指定するために遊技制御用マイコン53から送信されるコマンドである。S231により受信されたと判断された場合は、S232に進む。一方、S231により受信されていないと判断された場合は、リターンする。
次に、S232により、短縮コマンドの受信に応じて特別図柄の停止までの時間が設定される。ここでは、停止までの時間t=1秒とするが、これに限定されない。これにより、特別図柄の停止までの時間が経過したときに、特別図柄が停止される。
次に、S233により、変動時間タイマのデータが、実行中の変動表示のデータから、受信された短縮コマンドで指定される演出の演出時間を示すデータに変更され設定される。これにより、演出時間が経過したときに、特別図柄および飾り図柄の変動表示の表示結果が導出表示される。
次に、S234により、短縮コマンドで指定される演出が、飾り図柄の演出として変更されて設定される。これにより、飾り図柄の変動表示とともに、設定された演出が、飾り図柄変動表示部9Bで実行される。S234の後、リターンする。
以上のような変動表示設定処理において短縮制御時の演出を実行するためのデータが設定されたときには、そのデータを用いて短縮制御時の演出を実行する所定のサブルーチンが実行されることにより、設定されたデータに応じた短縮制御時の演出が行なわれる。この短縮制御時の演出においては、飾り図柄変動表示部9Bにおけるキャラクタ等の画像表示の他、表示に合わせた音の出力およびランプ等の発光体の発光が行なわれるようにしてもよい。
図7は、パチンコ遊技機1で実行される特別図柄の変動表示、飾り図柄の変動表示、および、演出表示の流れを示すタイミングチャートである。図7(a)は、演出時間T1の演出Aが選択されるときのタイミングチャートである。図7(a)を参照して、停止図柄コマンドおよび変動パターンコマンドが受信され、特別図柄および飾り図柄それぞれの停止図柄および変動パターンが設定され、特別図柄および飾り図柄それぞれの変動表示が開始される。
変動表示が開始されてリーチ状態となるまでに短縮ボタン70が操作された場合は、短縮制御時の演出Aが選択され、選択された演出Aが飾り図柄変動表示部9Bで開始される。
また、短縮ボタン70が操作されてから所定時間tが経過したときに、特別図柄の変動表示が停止される。なお、特別図柄の変動表示の停止では、左,中,右特別図柄の表示結果がすべて導出表示されることに限定されず、たとえば、所定時間t=1秒以内に、最初に導出表示される特別図柄、すなわち、左図柄が確定され、中、右図柄は揺動され、確定表示とならない状態で表示され、飾り図柄が確定表示されるときに確定表示とされるようにしてもよい。
そして、短縮制御時の演出Aが開始されてから、その演出Aの演出時間T1が経過するまでの間、飾り図柄変動表示部9Bで演出表示が実行される。また、演出時間T1が経過したときに、特別図柄および飾り図柄の変動表示の表示結果が導出表示される。
図7(b)および図7(c)は、それぞれ、演出時間がT2の演出B,演出時間がT3の演出Cが選択されるときのタイミングチャートである。図7(b)および図7(c)のタイミングチャートは、図7(a)で説明したタイミングチャートの場合に選択された演出Aの演出時間T1がそれぞれT2およびT3である場合のタイミングチャートであるので、説明は繰返さない。
次に、短縮変動表示の具体例を説明する。図8は、短縮変動表示が実行されるときの画像の変化を示す飾り図柄変動表示部9Bの表示画面の第1の例を示す表示画面図である。図8においては、時間経過に伴う表示画面の状態が(a)〜(d)に示される。
(a)に示されるように変動表示の演出用のキャラクタである侍94が登場して動作する画像が表示される演出が行なわれる変動パターンの一例である第1の変動パターンで、短縮ボタン70が操作されると、次のような演出態様での演出表示が行なわれる。(b),(c)のように侍94が飾り図柄を刀で切る画像が表示されるとともに、特別図柄の変動表示結果である左特別図柄91A、中特別図柄92A、右特別図柄93Aが停止図柄として導出表示された後、飾り図柄の変動表示結果として、(d)のように切断された形態の左飾り図柄91B、中飾り図柄92B、右飾り図柄93Bが停止図柄として導出表示される演出表示が実行される。この種のキャラクタを用いた演出は、キャラクタ演出と呼ばれる。このような短縮変動表示は、この演出の演出時間T1中に実行される。
図9は、短縮変動表示が実行されるときの画像の変化を示す飾り図柄変動表示部9Bの表示画面の第2の例を示す表示画面図である。図9においては、時間経過に伴う表示画面の状態が(a)〜(d)に示される。
(a)に示されるように変動表示の演出用のキャラクタである釣り人95が登場して動作する画像が表示される演出が行なわれる変動パターンの一例である第2の変動パターンで、短縮ボタン70が操作されると、次のような演出態様での演出表示が行なわれる。(b),(c)のように釣り人95が飾り図柄を釣り座をで釣る画像が表示されるとともに、特別図柄の変動表示結果である左特別図柄91A、中特別図柄92A、右特別図柄93が停止図柄として導出表示された後、飾り図柄の変動表示結果として、(d)のように釣り針が掛かった形態の中飾り図柄92Bが停止図柄として導出表示される演出表示が実行される。図9の釣り人95のキャラクタを用いた演出も、キャラクタ演出と呼ばれる。このような短縮変動表示は、この演出の演出時間T2中に実行される。
次に、この実施の形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
図1で説明したように、パチンコ遊技機1は、各々が識別可能な複数種類の特別図柄および飾り図柄をそれぞれ変動表示可能な特別図柄変動表示部9Aおよび飾り図柄変動表示部9Bを有し、変動表示の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せとなったときに遊技者にとって有利な大当り遊技状態に制御される。
また、図2で説明したように、変動表示の表示結果を大当り図柄の組合せとするか否かが判定される。また、図1で説明したように、パチンコ遊技機1は、遊技者が操作可能な短縮ボタン70を備える。また、図2および図3のS141で説明したように、短縮ボタン70による操作が検出される。
また、図6のS231〜S233で説明したように、短縮ボタン70による操作が検出されたときに、短縮ボタン70による操作が検出されないときよりも、特別図柄および飾り図柄の変動表示が行なわれる時間である変動表示時間を短縮する短縮制御が行なわれる。また、図3のS144で説明したように、短縮制御を行なうときに、短縮制御の開始時から表示結果の導出表示時までの演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、短縮制御が行なわれるときの演出が選択される。また、図6のS234で説明したように、選択された演出が短縮制御時に実行される。また、図4、および、図3のS144で説明したように、表示結果を大当り図柄の組合せとするか否かの判定結果に応じて、演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、異なる割合でいずれかの演出が選択される。
このように、遊技者の操作が検出されたことにより、表示結果を大当り図柄の組合せとするか否かの判定に応じて、異なる割合で、演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、いずれかの、短縮制御が行なわれるときの演出が選択され、短縮制御が行なわれ、選択された演出が短縮制御時に実行される。このため、短縮制御時であっても、変動表示の表示結果を大当り図柄の組合せとするか否かの判定結果に応じて異なる演出時間の演出が実行され、表示結果が導出表示される。その結果、特別図柄および飾り図柄の変動表示の表示結果が導出表示時までの時間に対する遊技者の興趣を向上させることができる。
また、図1で説明したように、変動表示部は、特別図柄を変動表示可能な特別図柄変動表示部9Aと、特別図柄に対応して予め定められた飾り図柄を変動表示可能であるとともに演出を表示可能な飾り図柄変動表示部9Bとを含む。
また、図7で説明したように、特別図柄変動表示部9Aでは、短縮ボタン70による操作が検出されたときに、飾り図柄変動表示部9Bにより飾り図柄の変動表示の表示結果が導出表示される前に、特別図柄の変動表示の表示結果が導出表示される。また、図7で説明したように、飾り図柄変動表示部9Bでは、演出が終了するときに、飾り図柄の変動表示の表示結果が導出表示される。
このように、遊技者の操作が検出され、特別図柄の変動表示結果が導出表示された後に、演出が終了し、飾り図柄の変動表示の表示結果が導出表示される。その結果、表示結果を導出表示する時間の不整合を防止することができる。また、飾り図柄と演出との組合せにより、多彩な演出を行なうことができる。
また、図2で説明したように、パチンコ遊技機1は、パチンコ遊技機1の遊技の進行を制御する遊技制御用マイコン53と、遊技制御用マイコン53とは別に設けられ、遊技制御用マイコン53からのコマンドに基づいて特別図柄変動表示部9Aおよび飾り図柄変動表示部9Bにおける変動表示を制御する演出制御用マイコン81とを含む。
また、図3のS142,S143で説明したように、遊技制御用マイコン53により、変動表示が行なわれる期間において、短縮ボタン70による操作の検出が有効となる有効期間と、短縮ボタン70による操作の検出が無効となる無効期間とに移行される。
また、図3のS141,S146、および、図6のS231で説明したように、有効期間に移行されるとともに、短縮ボタン70による操作が検出されたときに、遊技制御用マイコン53により、短縮制御を行なうことと選択された演出の種類とを指定する短縮コマンドが、演出制御用マイコン81に送信される。
このように、遊技制御用マイコン53により、有効期間に遊技者の短縮ボタン70の操作が検出されたときに、短縮制御を行なうことと選択された演出の種類とを指定する短縮コマンドが演出制御用マイコン81に送信され、演出制御用マイコン81により、短縮制御が行なわれ、選択された演出が短縮制御時に実行される。その結果、遊技制御用マイコン53により選択された演出の種類と、演出制御用マイコン81により実行される変動表示の変動表示時間との不整合を防止することができる。
また、図2で説明したように、遊技制御用マイコン53では、変動表示の開始と変動表示時間とを指定する変動開始コマンドを演出制御用マイコン81に送信することを契機として変動表示時間を計時するための変動時間タイマが設定される。また、図3のS145で説明したように、短縮コマンドを演出制御用マイコン81に送信することを契機として変動時間タイマが、短縮制御が行なわれる変動表示時間である短縮変動表示時間を計時するために再設定される。
このように、変動開始コマンドを演出制御用マイコン81に送信することを契機として設定された変動時間タイマが、短縮コマンドを演出制御用マイコン81に送信することを契機として、短縮変動表示時間を計時するために再設定される。その結果、演出制御用マイコン81により実行される演出の演出時間と、遊技制御用マイコン53により計時されている短縮変動表示時間との不整合を防止することができる。
また、変動表示において、リーチ状態となってから変動表示の表示結果が導出表示された後の次の変動表示が開始されるまでの期間は、遊技者による短縮ボタン70の操作の検出が無効となる無効期間である。その結果、変動表示がリーチ状態であるときは、変動表示時間が短縮制御されないので、リーチ状態に対する遊技者の興趣を維持できる。
次に、以上に説明した本実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態においては、遊技制御用マイコン53により短縮制御時の演出の演出時間が選択され、演出制御用マイコン81により選択された演出時間に応じた演出が決定される例を示した。しかし、これに限らず、短縮制御時の演出の決定は、遊技制御用マイコン53により行なわれるようにしてもよい。
(2) 前述した実施の形態においては、短縮ボタン70の操作検出の有効期間は、変動表示が行なわれているときであって、リーチ状態でないときであることとした。しかし、これに限らず、短縮ボタン70の操作検出の有効期間としては、たとえば、変動表示が行なわれているときであって、所定の特別図柄(たとえば、右図柄)の表示結果が導出表示されるまでの期間であることとしてもよい。また、確変状態と、非確変状態とで短縮ボタン70の操作検出の有効期間を異ならせてよもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、短縮ボタン70の操作が検出された後に、短縮制御時の演出を選択し、選択された演出を短縮制御時に実行するようにした。しかし、これに限定されず、短縮ボタン70の操作が検出される前、たとえば、変動表示が開始される前に、予め、短縮制御時の演出を選択しておき、短縮ボタン70の操作が検出された後に、選択された演出を短縮制御時に実行するようにしてもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、大当り図柄の組合せとするか否かの判定に応じて、演出時間がそれぞれ異なる複数種類の演出A〜Cのうちから、異なる割合で、いずれかの演出を選択するようにした。しかし、これに限定されず、同じ演出時間の演出が複数種類あり、大当り図柄の組合せとするか否かの判定に応じて、異なる割合で、いずれかの演出時間を選択し、さらに、選択された演出時間の複数種類の演出のうちから、大当り図柄の組合せとするか否かの判定に応じて、異なる割合で、いずれかの演出を選択するようにしてもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、大当り図柄の組合せとするか否かの判定に応じて、演出時間がそれぞれ異なる複数種類の演出のうちから、異なる割合で、いずれかの演出を選択するようにした。しかし、これに限定されず、確変大当り図柄の組合せとするか非確変大当り図柄の組合せとするかの判定に応じて、演出時間がそれぞれ異なる複数種類の演出のうちから、異なる割合で、いずれかの演出を選択するようにしてもよい。この場合、たとえば、確変大当り図柄の組合せとする場合は、演出時間の長い演出が選択され、非確変大当り図柄の組み合わせとする場合は、演出時間の短い演出が選択されるようにしてもよいし、確変大当り図柄の組合せとする場合のみに選択される演出が選択されるようにしてもよい。
(6) 前述した実施の形態においては、複数種類の演出の内容は、異なる内容とした。しかし、これに限定されず、演出内容の一部が重複した複数種類の演出であってもよい。たとえば、演出時間が5秒の演出と10秒の演出があって、10秒の演出は、途中まで5秒の演出と同じ演出内容であって、5秒経過後に演出がさらに発展した演出内容であることとしてもよい。
(7) 前述した実施の形態においては、飾り図柄変動表示部9Bの表示領域の一部に特別図柄変動表示部9Aを設けるようにした。しかし、これに限定されず、特別図柄変動表示部9Aは、遊技者が視認可能な位置であればいずれの位置に設けてもよい。たとえば、特別図柄変動表示部9Aは、遊技領域7上に設けてもよい。
(8) なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機における主な制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。 パチンコ遊技機で実行される変動短縮設定処理の処理内容を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の演出を選択するために用いられる演出選択テーブルである。 パチンコ遊技機で実行された演出ごとの信頼度を示す表である。 パチンコ遊技機で実行される変動表示設定処理の処理内容を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機で実行される特別図柄の変動表示、飾り図柄の変動表示、および、演出表示の流れを示すタイミングチャートである。 短縮変動表示が実行されるときの画像の変化を示す飾り図柄変動表示部の表示画面の第1の例を示す表示画面図である。 短縮変動表示が実行されるときの画像の変化を示す飾り図柄変動表示部の表示画面の第2の例を示す表示画面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機、9A 特別図柄変動表示部、9B 飾り図柄変動表示部、53 遊技制御用マイクロコンピュータ、70 短縮ボタン、70a 短縮ボタンスイッチ、81 演出制御用マイクロコンピュータ。

Claims (5)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示手段を有し、変動表示の表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、
    前記変動表示の前記表示結果を前記特定の表示態様とするか否かを判定する事前判定手段と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    該操作手段による操作を検出する操作検出手段と、
    該操作検出手段により操作が検出されたときに、前記操作検出手段により操作が検出されないときよりも、前記変動表示が行なわれる時間である変動表示時間を短縮する短縮制御を行なう短縮制御手段と、
    前記短縮制御を行なうときに、前記短縮制御の開始時から前記表示結果の導出表示時までの演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、前記短縮制御が行なわれるときの演出を選択する演出選択手段とを含み、
    前記短縮制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出を前記短縮制御時に実行し、
    前記演出選択手段は、前記事前判定手段の判定結果に応じて、前記演出時間が異なる複数種類の演出のうちから、異なる割合でいずれかの演出を選択することを特徴とする、遊技機。
  2. 前記変動表示手段は、特別識別情報を変動表示可能な特別識別情報変動表示手段と、特別識別情報に対応して予め定められた飾り識別情報を変動表示可能であるとともに前記演出を表示可能な飾り識別情報変動表示手段とを含み、
    前記特別識別情報変動表示手段は、前記操作検出手段により操作が検出されたときに、前記飾り識別情報変動表示手段により前記飾り識別情報の変動表示の表示結果が導出表示される前に、前記特別識別情報の変動表示の表示結果を導出表示し、
    前記飾り識別情報変動表示手段は、前記演出実行手段による演出が終了するときに、前記飾り識別情報の変動表示の表示結果を導出表示することを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技機の遊技の進行を制御する遊技制御マイクロコンピュータと、
    該遊技制御マイクロコンピュータとは別に設けられ、前記短縮制御手段を含み、当該遊技制御マイクロコンピュータからのコマンドに基づいて前記変動表示手段における変動表示を制御する表示制御マイクロコンピュータとをさらに含み、
    前記遊技制御マイクロコンピュータは、
    前記演出選択手段と、
    前記変動表示が行なわれる期間において、前記操作検出手段による操作の検出が有効となる有効期間と、前記操作検出手段による操作の検出が無効となる無効期間とに移行させる有効期間移行手段とを含み、
    前記有効期間移行手段により前記有効期間に移行されるとともに、前記操作検出手段により操作が検出されたときに、前記短縮制御を行なうことと前記演出選択手段により選択された演出の種類とを指定する変動短縮コマンドを前記表示制御マイクロコンピュータに送信することを特徴とする、請求項1または請求項2のいずれかに記載の遊技機。
  4. 前記遊技制御マイクロコンピュータは、
    前記変動表示の開始と前記変動表示時間とを指定する変動開始コマンドを前記表示制御マイクロコンピュータに送信することを契機として変動表示時間を計時するための変動表示時間タイマを設定し、
    前記変動短縮コマンドを前記表示制御マイクロコンピュータに送信することを契機として前記変動表示時間タイマを、前記短縮制御が行なわれる変動表示時間である短縮変動表示時間を計時するために再設定することを特徴とする、請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記変動表示において、リーチ状態となってから変動表示の表示結果が導出表示された後の次の変動表示が開始されるまでの期間は、前記無効期間であることを特徴とする、請求項3から請求項4までのいずれかに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013081555A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Sankyo Co Ltd 遊技機
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